JP2581865Y2 - 直線摺動用装置 - Google Patents

直線摺動用装置

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JP2581865Y2
JP2581865Y2 JP1993065360U JP6536093U JP2581865Y2 JP 2581865 Y2 JP2581865 Y2 JP 2581865Y2 JP 1993065360 U JP1993065360 U JP 1993065360U JP 6536093 U JP6536093 U JP 6536093U JP 2581865 Y2 JP2581865 Y2 JP 2581865Y2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は工作機械のテーブルサド
ル及びマシニングセンターのスライド面、あるいは重量
物を支承して往復動する搬送用ロボットのスライド面等
に使用する直線用摺動装置に係り、特に長手方向に間隔
をおいてボルトで固定ベッドに取り付けられるレール本
体に、ベアリング本体を直線移動可能に嵌合させ、該ベ
アリング本体と前記レール本体との対向面間に転動体を
介装した直線摺動用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直線摺動用装置における
軌道レールは、図19、図20に示すように、レール本
体61の長手方向に所定の間隔をおいて上面から下面に
連通するボルト挿通穴62を複数穿設し、このボルト挿
通穴62にボルト63を挿通して固定ベッドの螺子穴に
各々螺合させてレール本体61を固定ベッド64に取り
付けている。また、レール本体61には断面コ字状のベ
アリング本体65を転動体としてのボールを介して長手
方向に相対移動可能に取り付けており、ベアリング本体
65の移動方向の終端面には、各々ゴムシート等で形成
されたエンドシール板66がレール本体61上面を押し
つけられるように取り付けられ、これらによってベアリ
ング本体65内に開口部から、塵埃等の異物が入り込む
のを防止している。
【0003】ところで、上記レール本体61にあって
は、ボルト挿通穴62に塵埃等の異物が入り込み、この
異物がレールの上に堆積した場合には、ベアリング本体
の移動により上記エンドシール板66がある程度押し退
けられて取り除かれるものの、異物によりエンドシール
板66が破損したり、ベアリング本体65内に塵埃が侵
入することもあり、係る場合には、ボール転走面67が
損傷したり、その他の部分が損傷して、直線摺動用装置
の寿命が短くなるという問題がある。
【0004】そのため、従来この問題に対処するため、
実開昭62−68021号公報には、レール本体の上面
に断面長方形状または蟻溝状の凹溝68を形成して、こ
の凹溝68に、鋼材、アルミ等の軽合金、合成樹脂で形
成した板材69をはめ込み上記ボルト挿通穴62の上方
を覆い、板材69の上面とレール本体61の上面とが同
一の面位置になるようにしたものが提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した、
従来の直線摺動用ベアリングユニットの軌道レールにあ
っては、ボルト穴への塵埃の進入を防止することはでき
るが、レール本体に蟻溝の凹溝を形成するのは、かなり
手間がかかる加工であるし、また、この凹溝に正確に挿
入できるように板材の寸法を整える必要がありコストが
嵩むという問題がある。
【0006】さらに、この凹溝、特に蟻溝状の溝部に、
板材を挿入するのは煩雑な作業となり、さらにコストが
嵩むという問題がある。そこで、本考案は、簡易且つ確
実に、ベアリング本体に塵埃等の異物が進入するのを防
止することができる直線摺動用装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案において、上記の
課題を解決するための第1の手段は、長手方向に間隔を
おいてボルト挿通穴を開設し、ボルトで固定ベッド上に
取り付けられるレール本体に、ベアリング本体を直線移
動可能に嵌合させ、該ベアリング本体と前記レール本体
との対向面間に転動体を介装した直線摺動用装置におい
て、薄板材で形成され、前記レール本体の前記ボルト挿
通穴の開口を通る長手方向全長の上部に配置されるカバ
ー部材と、該カバー部材を長手方向に張力を調節可能に
レール本体に取付ける張力付与手段とを備えたことであ
る。
【0008】また、本考案の第2の手段は、上記第1の
手段に掛かる直線摺動用装置のレール本体には、長手方
向に沿って上記カバー部材をはめ込む溝部を形成したこ
とである。
【0009】さらに、本考案の第3の手段は、上記第
1、または第2の手段の直線摺動用装置のカバー部材は
薄平板材で構成したことである。そして、本考案の第4
の手段は、上記第1、または第2の手段の直線摺動用装
置のカバー部材は断面形状が上に向け凸の円弧形状であ
る薄板材で構成したことである。ここで、本考案におい
ては、断面形状が上に向け凸の円弧状であるとは、少な
くとも断面形状の一部に円弧状の部分を有する場合をも
含むものとする。
【0010】
【作用】本考案によれば、カバー部材は薄板材で形成さ
れその長手方向に沿って、張力付与手段で張力を調整可
能な状態で付与されてレール本体に取り付けられるか
ら、カバー部材が薄板材であっても曲がったり波うった
りすることなく、レール本体に密着して取り付けること
ができる。そして、このカバー部材を取り付けた状態に
おいて、カバー部材は上記レール本体に密着するから、
ボルトの上部はこのカバー部材で閉塞され、異物がカバ
ー部材内に進入することはない。また、カバー部材は直
線状態となるから、ベアリング本体と常に一定の接触状
態を保つことができ、ベアリング本体に異物が進入しに
くくなり、また、その接触圧も一定に保たれ、ベアリン
グ本体を円滑に移動することができる。さらに、直線摺
動装置が高温下で使用され、カバー部材の張力が低下し
たとしても、後からさらに張力を付与することができ、
カバー部材を適正な張力に保ってレール本体に取付ける
ことができる。そして、本願考案に係る直線摺動用装置
によれば、カバー部材はレール本体に対して取り付け取
り外しを行なうことができ、レールの取り付け直しに際
して新たなカバー部材を使用する必要はない。
【0011】また、レール本体に溝部を形成して、カバ
ー部材をはめ込むようにすれば、より確実にカバー部材
はレール本体に取り付けられ、さらに、カバー部材の側
縁が溝部の立ち上がり壁部とも緊密に接触するから異物
の侵入はより確実に防止される。
【0012】また、カバー部材の形状を薄平板とすれ
ば、カバー部材として一般的な材料を特別な加工を施す
ことなく使用することができ、コストの低減を図ること
ができる。
【0013】そして、カバー部材の形状を断面形状が上
に向け凸の円弧形状とすると、その曲げ剛性は大きいも
のとなり、カバー部材が曲がったり波うったりすること
なく、レール本体に密着して取り付けることができる。
そして、このカバー部材を取り付けた状態において、カ
バー部材の長手方向に沿った両側縁が上記レール本体に
接触するから、ボルトの上部はこのカバー部材で閉塞さ
れ、異物がカバー部材内部に侵入することはない。ま
た、カバー部材は直線状態となるから、ベアリング本体
と常に一定の接触状態を保つことができ、ベアリング本
体に異物が侵入しにくくなり、また、その接触圧も一定
に保たれ、ベアリング本体を円滑に移動することができ
る。このベアリング本体の移動時において、カバー部材
は上方から押圧され、カバー部材の弾性によりさらに側
部がレール本体に強く接触してシール効果を高めること
となる。さらに、仮に、異物がカバー部材内に侵入した
としても、カバー部材の形状は上に向け凸の円弧状であ
るから、カバー部材と、レール本体との間には空間部が
形成されており、異物はこの空間部内に位置することと
なり、異物によりカバー部材が持ち上げられて、ベアリ
ング本体の移動が妨げられることはない。
【0014】
【実施例】以下、本考案に係る直線摺動用装置の実施例
を図面に基づいて説明する。図1乃至図11及び図15
は本考案に係る直線摺動用装置の第1の実施例を示すも
のである。
【0015】図において、1はベアリング本体の全体を
示すもので、このベアリング本体1は断面略コ字形のブ
ロック体よりなり、図5に示すように、その中央下部に
略長方形状の中空凹所2を備えるとともに、この中空凹
所2を挟んでその左右にスカート部3,4を有してい
る。5,6は各スカート部3,4の内周側面に左右対称
的に設けられた断面略台形の凹溝を示し、この凹溝5,
6の両側角部にはボール転走面7〜10がベアリング本
体1の全長に亘って軸方向へ設けられている。11〜1
4はベアリング本体1の各スカート部3,4を貫通して
軸方向へ延びるボール転走面7〜10と平行の逃げボー
ル穴を示し、ベアリング本体1の長手方向両側部に形成
されている。
【0016】また、15,16はボルト等の固定手段に
よってベアリング本体1の前後端面に被着される側蓋を
示し、ボール方向転換用U字溝20a′,20a″と2
0b′,20b″を備えた側蓋15,16によって相互
に対応する関係にあるボール転走面7〜10と逃げボー
ル用穴11〜14が連絡されることで、ボールの循環移
動通路が形成されることになる。
【0017】23,24は転動体としてのボールBを保
持する一対の保持器を示し、その傾斜面にはボールが脱
落しない程度のスリット23a,24aが形成されてお
り、これらスリット23a,24aの両端には舌片23
b,24bが形成されている。また、ボールBはベアリ
ング本体1とレール本体である軌道台29間に介在せし
められて循環移動し、ボール転走面7〜10と逃げボー
ル穴11〜14内を転動する。
【0018】25,26はエンドシール板で、側蓋1
5,16の断面形状と略同一の形状を備えた綱板25
a,26aの内周端にシール部材としてのゴムシール2
5b,26bを焼付け固定してなり、ボルト等により前
後側蓋15,16の外側面に取り付けられ、ベアリング
本体1の開口部から異物が侵入するのを防止する。2
7,28は軸方向シール板を示し、細長い綱板に取り付
け用穴が形成され、そして外側面に断面L字状のシール
27c,28cが焼付け固定されている。該軸方向シー
ル板27,28をベアリング本体1におけるスカート部
3,4の内側下方傾斜面に取り付け、下方よりベアリン
グ本体1内へ異物が侵入するのを防止するものである。
【0019】29は、前記ベアリング本体の中空凹所2
内に嵌挿されるレール本体としての軌道台を示し、ボル
ト40等の固着手段を用いて工作機械等の可動部または
固定部である固定ベッド41に取り付けられる。そし
て、この軌道台29は軸方向左右上下に突条30,31
を有しており、これら突条30,31の両側にはベアリ
ング本体1に設けられたボール転走面7〜10と対応す
るボール転走面32〜35が形成されている。36は軌
道台29を固定ベッド41側に固着するためのボルト挿
通穴である。また、37は挿通穴で移動テーブル等の可
動部材を固定するものである。38は一方の側蓋15に
設けたグリースニップルを示し、ベアリング本体1内に
潤滑剤を供給する。
【0020】次に本実施例の特徴部分を説明する。軌道
台29には、その長手方向に所定間隔をおいて多数のボ
ルト挿通穴36が穿設され、このボルト挿通穴36に各
々ボルト40を挿入し螺合せしめて固定ベッド41に取
り付けている。また、軌道台29はその上面部に螺着さ
れた複数のボルト40上を通る長手方向全長に亘って溝
部42が形成されている。この溝部42は図10に示す
ように浅いもので、その深さdを後述するカバー部材の
厚みtと略同一の深さに形成している。この溝部は比較
的浅いものであるため、研削加工で容易に形成できる。
【0021】そして、この溝部41には、薄い平板材で
形成した、カバー部材43が嵌着されている。このカバ
ー部材43は、図10及び図11に示すように、厚みt
が0.15乃至0.3mmで上記溝部42の幅と略同じ幅
寸法Wを有し、両端部に固定孔44を形成し、例えばJ
IS G 3311みがき特殊帯綱の炭素鋼、炭素工具
鋼、合金工具鋼、クローム鋼、ばね鋼で作成され、焼き
入れ加工が施されている。
【0022】このカバー部材43は、弾性を有し、断面
上下方向からの荷重による変形、及び長手方向に対する
曲げに対して、弾性変形しても容易に復元し原形及び直
線状態を保つ。なお、各図中においてカバー部材は、作
図の都合上、その肉厚を大きく誇張して記載してある。
【0023】そして、このカバー部材43を、上述のよ
うに溝部42に挿入すると共に、第3図に示すようにそ
の両端部において、張力付与手段である固定金具45及
び張力付与金具47で、引っ張り方向の力を加えつつ、
軌道第29に取り付けている。固定金具45は、図7及
び図9に示すように、ボルト孔45cを貫通した上部部
材45aと、この上部部材45aの両端から下方に延び
て軌道台29を抱え込み、ボルト46の先端を軌道台2
9の上面に当接させて固定金具45を上方に押し上げた
とき軌道台29に接触して、固定金具45を軌道台29
に固定する垂下部材45bとからなる。そして、張力付
与金具7は上記固定金具45と同様の上部部材47a、
垂下部材47b、ボルト48の他、これら上部部材47
a、垂下部材47bの側面を覆い、引っ張りボルト47
をねじ込むボルト孔を開設した側板47dとからなる。
なお、軌道台29の両端に張力付与金具47を取付ける
ようにしてもよい。
【0024】そして、カバー部材43を軌道台29の溝
部42にはめ込み、固定金具45を軌道台29に取り付
け、カバー部材43の固定孔44にボルト46を挿入し
てカバー部材43の一端を軌道台29に固定し、つい
で、軌道台29の他端に張力付与金具47を取付カバー
部材43の固定孔44にボルト46を挿入してカバー部
材43の一端を軌道台29に固定しつつ、引っ張りボル
トをねじ込み、カバー部材に張力を付与して、軌道台2
9に密着させる。
【0025】従って本実施例によれば、カバー部材43
は、張力を付与されつつ軌道台29に取り付けられるか
ら、カバー部材43が曲がったり波うったりすることな
く、軌道台29に密着して取り付けることができる。そ
して、このカバー部材43を取り付けた状態において、
ボルト挿通穴36の開口はこのカバー部材43で閉塞さ
れ、異物がカバー部材43内部、ボルト挿通穴36に侵
入することはない。また、カバー部材43は直線状態で
あるから、ベアリング本体1と常に一定の接触状態を保
つことができ、ベアリング本体1に異物が侵入しにくく
なり、また、その接触圧も一定に保たれ、ベアリング本
体1を円滑に移動することができる。なお、上記の実施
例では、カバー部材は、板状のものとしたが、これは図
12、図16に示すように、両側端縁部に垂下部50a
を設けたカバー部材50として、軌道台29に設ける溝
部51の深さdをこの垂下部50aの高さTにあわせる
ようにしてもよい。
【0026】次に、本考案に係る直線摺動用装置の第2
の実施例を説明する。本実施例は図13、および図17
に示すようにカバー部材の形状を断面を上に凸の円弧状
とした他は上記第1の実施例と同様の構成を有するもの
である。即ち、溝部41には、薄板材を上向きに凸の円
弧状に形成した、カバー部材51が嵌着されている。こ
のカバー部材51は、図13に示すように、厚みtが
0.15乃至0.3mmで上記溝部42の幅よりやや広い
幅寸法Wを有し、上記第1の実施例のカバー部材と同様
の材質で加工後において、その円弧の高さ寸法hをその
厚みの2乃至4倍程度としたものである。
【0027】このカバー部材50は、弾性を有し、断面
上下方向からの荷重による変形、及び長手方向に対する
曲げに対して、弾性変形しても容易に復元し原形及び直
線状態を保つ。なお、各図中においてカバー部材は、作
図の都合上、その肉厚を大きく、また、円弧の半径を小
さく誇張して記載してある。また、このカバー部材の形
状は必ずしも全体が円弧状でなくともよく、図14に示
すように、カバー部材51の中央部付近(図中p)が円
弧状で、側縁部が直線状であってもよい。
【0028】また、溝は、図18に示すように、カバー
部材の側縁を嵌入できる幅の2本の狭い溝部57を形成
してもよく、形状は適宜選択できる。
【0029】そして、このカバー部材50は、上記第1
の実施例と同様の構造で、引っ張り方向の力を加えつ
つ、軌道台29に取り付けている。
【0030】従って本実施例によれば、カバー部材50
は断面形状が上に向け凸の円弧状の薄板材であるから、
その曲げ剛性は大きいものとなり、カバー部材50が曲
がったり波うったりすることなく、軌道台29に密着し
て取り付けることができる。そして、このカバー部材5
0を取り付けた状態において、カバー部材50の長手方
向に沿った両側縁が上記軌道台29に接触するから、ボ
ルト挿通穴36の開口はこのカバー部材50で閉塞さ
れ、異物がカバー部材50内部、ボルト挿通穴36に侵
入することはない。また、カバー部材50は直線状態と
なるから、ベアリング本体1と常に一定の接触状態を保
つことができ、ベアリング本体1に異物が侵入しにくく
なり、また、その接触圧も一定に保たれ、ベアリング本
体1を円滑に移動することができる。
【0031】そして、このベアリング本体1の移動時に
おいて、カバー部材50は上方から押圧され、カバー部
材43の変形による弾性力によりさらに側部が軌道台2
9に強く接触してシール効果を高めることとなる。さら
に、仮に、異物がカバー部材50内に侵入したとして
も、カバー部材50の形状は上に向け凸の円弧状である
から、カバー部材50と、軌道台29との間には空間部
(図17中52)が形成されており、異物はこの空間部
内に位置することとなり、異物によりカバー部材50が
持ち上げられて、ベアリング本体1の移動が妨げられる
ことはない。
【0032】また、軌道台29に溝部を形成して、カバ
ー部材50をはめ込むようにすれば、より確実にカバー
部材50は軌道台29に取り付けられ、さらに、カバー
部材50の側縁が溝部の立ち上がり壁部とも緊密に接触
するから異物の侵入はより確実に防止される。
【0033】なお、上記各実施例では、軌道台に、溝部
を形成したが、本考案では溝部を形成せず、軌道台の上
面に直接カバー部材を張力を付与しつつ配置しても、ベ
アリング本体への異物の侵入防止という所期の目的を達
成することができる。この場合レール本体への溝部の形
成は必要がなく更に加工の手間が省ける。
【0034】また、張力調整手段である固定金具、張力
付与金具も上記の例に限らず、他の構造であってもカバ
ー部材に張力を付与しつつ固定できれば、どのような構
成のものであってもよい。さらに、カバー部材の材質は
上記実施例に示したバネ鋼材に限らず、他の金属材料、
合成樹脂等を使用することができる。そして、上記実施
例にあっては、四方向荷重型リニアペアリングに適用し
た例について説明したが、本考案はこれに限らず、その
他の直線摺動用装置にも適用可能である。また、転動体
としてボールを使用した例について説明したが、ローラ
でもよい。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
直線摺動用装置をレール本体の前記ボルト挿通穴の開口
を通る長手方向全長の上部に、薄板材で形成したカバー
部材を、その長手方向に沿って張力を付与した状態でレ
ール本休に取り付けるようにしたから、加工、取付工程
を簡略化することができ、また、カバー部材が曲がった
り波うったりすることなく、レール本体に密着して取り
付けることができる。そして、このカバー部材を取り付
けた状態において、ボルト挿通穴の開口はこのカバー部
材で開塞され、異物がカバー部材内部に侵入することは
ない。また、カバー部材は直線状態となるから、ベアリ
ング本体と常に一定の接触状態を保つことができ、ベア
リング本体に異物が侵入しにくくなり、また、その接触
圧も一定に保たれ、ベアリング本体を円滑に移動するこ
とができる。さらに、本考案によれば、直線摺動装置が
高温下で使用され、カバー部材の張力が低下したとして
も、後からさらに張力を付与することができ、カバー部
材を適正な張力に保ってレール本体に取付けることがで
きる。そして、本願考案に係る直線摺動用装置によれ
ば、カバー部材はレール本体に対して取り付け取り外し
を行なうことができ、レールの取り付け直しに際して新
たなカバー部材を使用する必要はない。
【0036】また、レール本体に溝部を形成して、カバ
ー部材をはめ込むようにすれば、より確実にカバー部材
はレール本体に取り付けられ、さらに、カバー部材の側
縁が溝部の立ち上がり壁部とも緊密に接触するから異物
の侵入はより確実に防止される。
【0037】そして、断面形状が上に向け凸の円弧状と
すると、その長手方向に沿った両側縁が上記レール本体
に接触し、さらにその曲げ剛性は大きいものとでき、カ
バー部材が曲がったり波うったりすることなく、レール
本体に密着して取り付けることができる。そして、この
カバー部材を取り付けた状態において、カバー部材の長
手方向に沿った両側縁が上記レール本体に接触するか
ら、異物がカバー部材内部に侵入することはない。ま
た、その接触圧も一定に保たれ、ベアリング本体を円滑
に移動することができる。このベアリング本体の移動時
において、カバー部材は上方から押圧され、カバー部材
の弾性によりさらに側部がレール本体に強く接触してシ
ール効果を高めることとなる。さらに、仮に、異物がカ
バー部材内に侵入したとしても、異物はカバー部材と、
レール本体との間の空間部内に収納され、異物によりカ
バー部材が持ち上げられて、ベアリング本体の移動が妨
げられることはない。また、レール本体に溝部を形成し
て、カバー部材をはめ込むようにすれば、より確実にカ
バー部材はレール本体に取り付けられ、さらに、カバー
部材の側縁が溝部の立ち上がり壁部とも緊密に接触する
から異物の侵入はより確実に防止されることとなる。
【0038】従って、本考案によれば簡易且つ確実に、
ボルト穴に塵埃等の異物が侵入するのを防止することが
でき、シール板の損傷を防止し、ベアリング本体内への
異物の侵入を確実に防止することができ、ボール転走面
等を損傷させることなく、寿命の長い直線摺動用ベアリ
ングユニットを提供することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例にかかる四方向荷重型リ
ニアベアリングの一部断面と共に示す正面図である。
【図2】図1に示した四方向荷重型リニアベアリングを
示す斜視図である。
【図3】図1に示した四方向荷重型リニアベアリングを
示す側面図である。
【図4】図1に示した四方向荷重型リニアベアリングの
図1中のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示した四方向荷重型リニアベアリングの
図3中のV−V線断面図である。
【図6】図1に示した四方向荷重型リニアベアリングの
図5中のVI−VI線断面図である。
【図7】図3に示した四方向荷重型リニアベアリングの
固定金具を示す斜視図である。
【図8】図3に示した四方向荷重型リニアベアリングの
張力付与金具を示す斜視図である。
【図9】図7に示した固定金具の図7中IX−IX線断面図
である。
【図10】図1に示した四方向荷重型リニアベアリング
のカバー部材を示す斜視図である
【図11】図1に示した四方向荷重型リニアベアリング
のカバー部材を示す端面図である。
【図12】四方向荷重型リニアベアリングのカバー部材
の他の例を示す端面図である。
【図13】四方向荷重型リニアベアリングのカバー部材
を示す端面図である。
【図14】四方向荷重型リニアベアリングのカバー部材
を示す端面図である。
【図15】図1に示した四方向荷重型リニアベアリング
の溝部をカバー部材と共に示す端面図である。
【図16】四方向荷重型リニアベアリングの溝部をカバ
ー部材の他の例と共に示す端面図である。
【図17】四方向荷重型リニアベアリングの溝部をカバ
ー部材の他の例と共に示す端面図である。
【図18】四方向荷重型リニアベアリングの溝部の他の
例をカバー部材の他の例と共に示す端面図である。
【図19】従来のリニアベアリングを示す斜視図であ
る。
【図20】図19に示したリニアベアリングのXX−XX線
断面図である。
【符号の説明】
1 ベアリング本体 29 軌道台(レール本体) 36 ボルト挿通穴 40 ボルト 41 固定ベッド 42 溝部 43 カバー部材 B ボール(転動体)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に間隔をおいてボルト挿通穴を
    開設し、ボルトで固定ベッド上に取り付けられるレール
    本体に、ベアリング本体を直線移動可能に嵌合させ、該
    ベアリング本体と前記レール本体との対向面間に転動体
    を介装した直線摺動用装置において、薄板材で形成され前記レール本体の前記ボルト挿通穴の
    開口を通る長手方向全長の上部に配置されるカバー部材
    と、 該カバー部材を長手方向に張力を調節可能にレール本体
    に取付ける張力付与手段とを備えたこと を特徴とする直
    線摺動用装置。
  2. 【請求項2】 上記レール本体には長手方向に沿って上
    記カバー部材をはめ込む溝部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の直線摺動用装置。
  3. 【請求項3】 上記カバー部材は薄平板材で構成したこ
    とを特徴とする請求項1、または請求項2記載の直線摺
    動用装置。
  4. 【請求項4】 上記カバー部材は断面形状が上に向け凸
    の円弧形状である薄板材で構成したこと特徴とする請求
    項1、または請求項2記載の直線摺動用装置。
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