JP2581594B2 - 親展ハガキ及びその製造法 - Google Patents

親展ハガキ及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、親展ハガキ及びその製造法に関し、更に詳
細には、加熱及び加圧処理を行うことにより、相互に仮
接着し、該仮接着後、容易に剥離することが可能な親展
ハガキ及びその製造方法に関する。
<従来の技術> 従来、商品販売等の広告手段又は銀行等の金融機関に
おける通知手段等において、郵便物の記載内容を、宛先
に至るまで秘密にするため、封書等が用いられている。
しかし、このような秘密を保持するための郵便物の数が
増大するにつれ、最近封書よりも郵便料金の安価な葉書
によって、記載内容を隠蔽する方法が試みられ、種々開
発がなされている。
しかしながら葉書としての取扱いを受けるためには、
葉書の表面全体を剥離可能に貼着する必要があるので、
従来葉書に記載された内容を隠蔽するには、葉書自体を
複層構造にし、接着剤によって、剥離可能に仮接着する
方法等が提案されている。しかし、該方法では、接着剤
の塗布及び加工等の工程が必要であり、経済的に不利で
ある。また接着剤を塗布する前に印刷を行う必要があ
り、更に接着剤を塗布した面には、塵が付き易く取扱い
にくいという欠点がある。従って、接着剤を必要としな
い親展ハガキの開発が望まれているのが実状である。
<発明が解決しようとする課題> 本発明の主目的は、接着剤を使用せずに相互に仮接着
し、容易に剥離することが可能な親展ハガキ及びその製
造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、接着面に印刷等が可能であり、
剥離の際に印刷面を損ねることがない親展ハガキ及びそ
の製造法を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、従来のハガキに比して、記
載範囲が2倍以上である親展ハガキ及びその製造法を提
供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明によれば、親展ハガキ用紙上に記載した秘密を
保持すべき記載部分を隠蔽するように、前記親展ハガキ
用紙を直接重合し、加熱及び加圧処理により前記重合し
た親展ハガキ用紙自体を相互に仮接着した親展ハガキで
あって、前記親展ハガキ用紙が、熱可塑性樹脂繊維5〜
95重量%と、天然植物繊維95〜5重量%とを含み、繊維
の形状を保持して軟化した該熱可塑性樹脂繊維と、該天
然植物繊維とが相互に絡み合った構造を有し、且つ前記
仮接着後の重合した親展ハガキ用紙を互いに剥離するこ
とにより、前記秘密を保持すべき記載部分が可視可能と
なることを特徴とする親展ハガキが提供される。
また本発明によれば、熱可塑性樹脂繊維5〜95重量%
と、天然植物繊維95〜5重量%とを含む紙原料を脱水し
て、紙層を形成し、次いで乾燥時又は乾燥させた後、熱
可塑性樹脂繊維の軟化点以上の温度で加熱処理を行っ
て、該熱可塑性樹脂繊維と、該天然植物繊維とが相互に
絡み合った構造を有する親展ハガキ用紙を得、次いで親
展ハガキ用紙表面の所望箇所に秘密を保持すべき記載部
分を記載し、該記載部分を隠蔽するように前記親展ハガ
キ用紙を直接重合し、加熱及び加圧処理を行うことによ
り、前記重合した親展ハガキ用紙自体を相互に仮接着さ
せることを特徴とする親展ハガキの製造法が提供され
る。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明の親展ハガキは、熱可塑性樹脂繊維と天然植物
繊維とを必須の構成成分として含有しており、繊維の形
状を保持して軟化した該熱可塑性樹脂繊維と該天然植物
繊維とが相互に絡み合った構造を有するため、親展ハガ
キ用紙を直接重ね合わせ、特定の温度と圧力とにより加
熱及び加圧することによって、重ね合わせた相互の熱可
塑性樹脂繊維が適度に軟化し、重ね合わせた表面を仮接
着するものである。また、前記加熱及び加圧処理を行う
前は、接着能力が全くなく、通常の紙と同様であるの
で、仮接着しようとする相互の面に秘密を保持するため
の記事を容易に記載することが可能である。更に仮接着
後、剥離作業を行った後は、常温において接着能力がな
いため、塵等が付く恐れが全くないものである。
本発明に用いる前記熱可塑性樹脂繊維としては、例え
ばポリビニルアルコール、ポリビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアクリロニトリル等のポリビニル化合物;ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ
アミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアルキレン
パラオキシベンゾエート、ポリビニルピロリドン等を好
ましく挙げることができる。また前記天然植物繊維とし
ては、例えば針葉樹、広葉樹等の木材繊維、綿、カボッ
ク等の種子毛繊維、三椏、楮、雁皮、桑、黄麻、亜麻、
大麻、芋麻、ラミー等の靭皮繊維、マニラ麻、サイザル
麻等の葉繊維及び稲わら、モミガラ、竹、バガス、エス
パルト等のカ本科繊維等から成る群の1種又は2種以上
より選択されることが好ましい。前記熱可塑性樹脂繊維
と天然植物繊維との含有割合は、熱可塑性樹脂繊維5〜
95重量%、天然植物繊維95〜5重量%の範囲である。前
記熱可塑性樹脂繊維が5重量%未満及び天然植物繊維が
95重量%を超える場合には、加熱及び加圧処理を行った
際に、仮接着ができず、親展ハガキとして利用できな
い。また前記熱可塑性樹脂繊維が95重量%を超える場合
及び天然植物繊維が5重量%未満の場合には、加熱及び
加圧処理を行った際に、接着が強固となって、剥離が困
難となり、且つ剥離が可能であっても、例えば印刷等が
同時に剥離してしまい、記載内容が見ずらくなる恐れが
ある。
本発明では、前記熱可塑性樹脂繊維及び天然植物繊維
の他に、親展ハガキ用紙の平滑性及び印刷敵性を高め、
白色度を増し、裏抜け等を防止するために、例えば填料
及び凝集剤等を含有させることもできる。前記填料とし
ては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カル
シウム・マグネシウム炭酸塩等の炭酸塩;硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム等の硫酸塩;珪酸塩、珪酸、アルミ
ニウム水和物、亜硫酸カルシウム、二酸化チタン、亜鉛
顔料、スチレン系填料及び尿素樹脂系填料等から成る群
の1種又は2種以上より選択することが好ましい。前記
填料の含有割合は、熱可塑性樹脂繊維と天然植物繊維と
の合計の含有量100重量部に対して、0〜40重量部の範
囲であることが好ましく、40重量部を超える場合には、
紙の強度が低下するので好ましくない。また前記凝集剤
としては、例えば硫酸アルミニウム、ポリエチレンイミ
ン、カチオン性デンプン、水酸化アルミニウム、硫酸第
二鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、塩基性塩化アルミニウ
ム、塩化亜鉛及びアルミン酸ソーダ等から成る群の1種
又は2種以上より選択されることが好ましい。前記凝集
剤の含有割合は、熱可塑性樹脂繊維と天然植物繊維との
合計含有量100重量部に対して、0〜5重量部の範囲で
あることが好ましく、5重量部を超える場合には、繊維
間の凝集が大きくなり、紙の地合が不均一となるので好
ましくない。
本発明の親展ハガキを製造するにあたり、原料である
熱可塑性樹脂繊維と、天然植物繊維とを調製するには、
製造される親展ハガキ用紙の表面に、気泡が発生せず、
表面の平滑性を阻害しないように、熱可塑性樹脂繊維と
天然植物繊維とを原料の段階で混合、分散させることが
好ましい。該混合、分散させる方法としては、熱可塑性
樹脂繊維を、例えばパルパー等の攪拌機により、好まし
くは5〜60℃の水に30〜90分間回流させて、熱可塑性樹
脂繊維を水に分散させ、また天然植物繊維を、例えばパ
ルパー等の攪拌機により攪拌し、洗浄した後、レファイ
ナーにより処理して、前記分散された熱可塑性樹脂繊維
と天然植物繊維とを混合することにより、各繊維を分散
させることができる。この際必要に応じて、前記填料及
び凝集剤を添加することも可能である。次に、更に好ま
しくは、前記熱可塑性樹脂繊維と天然植物繊維との混合
液を、均一な濃度となるように調整し、シリコーン、エ
ステル化合物、パラフィン、ワックス、鉱油系、ポリア
ルキレン系等の消泡剤及びポリエチレン系、ワックス
系、シリコーン系等のドライヤ剥離剤等を添加した後、
除塵処理し、各繊維を濃度0.1〜0.5重量%に混合、分散
させることが望ましい。
本発明において、親展ハガキ用紙を製造するには、熱
可塑性樹脂繊維と天然植物繊維とを含む紙原料を脱水し
て、紙層を形成し、次いで乾燥させることにより、親展
ハガキ用紙の原紙を抄造することができる。該脱水、紙
層形成及び乾燥は公知の円網抄紙機又は長網抄紙機等の
抄紙機により抄造することができる。次に前記原紙を、
例えば熱ロールタイプ又はオーブン炉タイプ等の熱加工
機により、含有される熱可塑性樹脂繊維の軟化点以上の
温度で加熱処理することにより製造することができる。
また前記熱加工機による加熱を抄紙機による抄紙ドライ
ヤーにより行うことも可能である。ここで、前記熱加工
機は、抄紙機と分離していても、一体化していても良
い。また、前記軟化点以上の温度とは、熱可塑性樹脂繊
維が、繊維の形状を保持して軟化した状態で、接する他
の熱可塑性樹脂繊維及び天然植物繊維となじむ温度であ
って、熱可塑性樹脂繊維が完全溶解するものではない。
即ち、熱可塑性樹脂繊維が他の熱可塑性樹脂繊維及び天
然植物繊維となじむとは、軟化点以上の温度で加熱処理
することにより、熱可塑性樹脂繊維が繊維の形状を保持
したまま、他の熱可塑性樹脂繊維及び天然植物繊維と、
加熱処理を行わない状態よりも強く接している状態であ
って、紙間強度が増強され、親展ハガキとして仮接着し
剥離する際に、印刷が何等損なわれない状態のことであ
る。この際、加熱が軟化点未満の場合には、親展ハガキ
として仮接着できず、軟化点以上で仮接着する際に完全
接着してしまうので好ましくない。また熱可塑性樹脂繊
維を完全に溶解させてしまうと、熱可塑性樹脂繊維と、
天然植物繊維とが相互に絡み合った構造を維持すること
ができず、仮接着の際に完全接着してしまい剥離が困難
となるので好ましくない。
本発明の親展ハガキを製造するには、例えば前記親展
ハガキ用紙を重合した際に、所定のハガキの大きさにな
るように切断し、該用紙に記事を記載した後、秘密を保
持すべき記載部分が隠蔽されるように、該用紙を直接重
ね合せ、熱可塑性樹脂繊維の軟化点以上の温度により加
熱及び加圧することにより、前記重ね合せ部分を仮接着
することができる。次いで仮接着後、前記重ね合せ部分
を指等によって剥がすことにより、表面を傷つけること
なく容易に剥離することができる。また前記重ね合せの
際に、端部の一部分に重ね合ない部分を設けることによ
って、より剥離作業を容易に行うことができる。
<発明の効果> 本発明の親展ハガキは、接着剤を使用せずに、加熱及
び加圧処理を行うだけで、仮接着することが可能であ
り、且つ該加熱及び加圧処理前は、通常の紙と同様であ
るので、記事の印刷等も極めて容易に行うことができ
る。また剥離に際して印刷面を損ねる恐れはなく、剥離
後、常温において接着作用を全て失うので印刷面に塵等
が付着することもない。更に本発明の親展ハガキは、重
ね合せて使用するため、重ね合せ部分の両面に記事を記
載することができる。即ち従来のハガキに比して、記載
内容が2倍以上となるにもかかわらず、通常のハガキの
郵便料金にて使用することが可能であって、経済的にも
非常に優れているので、親展用の封書に変わっての利用
が期待される。また本発明の製造方法によれば、前記利
点のある親展ハガキを容易に得ることができる。
<実施例> 以下、参考例及び実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1 天然植物繊維として、針葉樹晒クラフトパルプ50重量
部をパルパーに投入し、攪拌後荒洗してレファイナー処
理した。別に高圧法ポリエチレン繊維40重量部と60℃の
温水1333重量部とを投入し、1時間回流を行い、ポリエ
チレン繊維を分散させた。次いで前記レファイナー処理
した天然植物繊維と分散されたポリエチレン繊維とを配
合ポーチャーに投入し、且つ二酸化チタン3重量部と硫
酸アルミニウム3重量部とを添加して混合し、各繊維を
分散させた。次に得られた混合液を濃調機により繊維0.
4重量%となるように濃度調整を行った後、消泡剤とし
てプローナル0.05重量部とドライヤー剥離剤としてメイ
カラックス0.02重量部とを添加した。次いで除塵した
後、原料全体に対する繊維濃度0.3重量%として、各繊
維を分散させて原料液を調製した。
参考例2 天然植物繊維として木材繊維70重量部、熱可塑性樹脂
繊維として株式会社クラレ製,商品名「N720」のポリエ
ステル繊維(エチレングリコールとテレフタル酸との共
重合物であるポリエチレンテレフタレート)30重量部と
した以外は、参考例1と同様に原料液を調製した。
参考例3 天然植物繊維として木材繊維60重量部、熱可塑性樹脂
繊維として大和紡績株式会社製,商品名「PZ」のポリプ
ロピレン繊維40重量部とした以外は、参考例1と同様に
原料液を調製した。
参考例4 針葉樹晒クラフトパルプ96重量部、ポリエチレン繊維
4重量部とした以外は、参考例1と同様に原料液を調製
した。
参考例5 針葉樹晒クラフトパルプ4重量部、ポリエチレン繊維
96重量部とした以外は、参考例1と同様に原料液を調製
した。
実施例1 次に図面を参照して本発明の親展ハガキの実施例を説
明する。
第1図は、円網抄紙機の略示図であって、管1より参
考例1にて調製した原料液2を抄槽3内に流出させなが
ら円網4を回転させた。該円網4が回転することによ
り、円網4内外に液面差が生じ、円網4の原料液2につ
かっている部分に水圧が加わり、水分が外側から内側に
流出して網面上に繊維が残る。該円網4が原料液2から
出る際には、網の目が地合を形成した紙層におおわれ、
クーチロール5を押し付けることにより、紙層がクーチ
ロール5上のフェルト6に粘着し、該粘着した紙層を、
サクションボックス7で真空ポンプを用いて、原料液中
の水分が約20重量%となるように脱水した。脱水された
紙層は、プレスロール8により更に脱水され、サクショ
ンピックアップ装置によって上部フェルト6に自動的に
移行した後、移行した紙層は、タッチロール9に進み、
ヤンキードライヤ10に貼着して原料液中の水分を約6重
量%程度まで脱水乾燥した。該貼着はヤンキードライヤ
10の内部に蒸気を吹き込むことにより、鏡面仕上げされ
た表面を110℃に保持し、タッチロール9によって紙層
をヤンキードライヤ10に押し付けることにより貼着する
ことができる。次いで乾燥された紙層を巻取リーラ11に
より巻き取り、巻取原紙12を製造した。
次に前記巻取原紙12を、第2図に示すオーブン炉タイ
プの熱加工機の巻取軸13に設置した。該巻取原紙12は、
40m/分の速度で、加熱炉14に入り、該加熱炉14におい
て、赤外線照射によりポリエチレンの軟化点以上である
220℃に加熱しながら通過させた。次いで加熱炉14を通
過した原紙12は、巻取リーラ15により巻き取り、親展ハ
ガキ用紙を製造した。
次に得られた親展ハガキ用紙を、第3a図に示すように
20×15cmに切断した後、印刷を行った。次いで該印刷面
が内側に隠れるように第3b図に示すとおり、親展ハガキ
用紙を重ね合せ、左端部に重ね合わない部分20を形成し
た。該重ね合わせた親展ハガキ用紙を、180℃、4.8kg/c
m2で加熱及び加圧を2秒間行ったところ、重ね合わせた
印刷面が接着された。その後、該接着面を前記重ね合わ
ない部分20から剥離したところ、印刷面には全く損傷が
認められなかった。
実施例2 参考例1にて調製した原液を参考例2で調製した原液
とし、加熱炉14における赤外線照射を、ポリエステルの
軟化点以上である130℃とした以外は、実施例1と同様
に行い親展ハガキ用紙を製造した。
次に得られた親展ハガキ用紙を180℃、4kg/cm2で3秒
間加熱及び加圧した以外は実施例1と同様に仮接着を行
い、その後接着面を剥離したところ印刷面には全く損傷
が認められなかった。
実施例3 参考例1にて調製した原液を参考例3で調製した原液
とし、加熱炉14における赤外線照射をポリプロピレンの
軟化点以上である180℃とした以外は、実施例1と同様
に行い親展ハガキ用紙を製造した。
次に得られた親展ハガキ用紙を190℃、4kg/cm2で3秒
間加熱及び加圧した以外は実施例1と同様に仮接着を行
った。その後接着面を剥離したところ印刷面には全く損
傷が認められなかった。
比較例1 参考例4で調製した原料液を用いた以外は、実施例1
と同様に親展ハガキ用紙を製造し、仮接着及び剥離試験
を行った。その結果、仮接着はするものの、接着強度が
弱く、すぐに剥離してしまい親展ハガキ用紙には使用で
きないことが判った。
比較例2 参考例5で調製した原料液を用いた以外は、実施例1
と同様に親展ハガキ用紙を製造し、仮接着及び剥離試験
を行った。その結果、仮接着の際、接着強度が強固とな
り剥離が困難であった。また強力に剥離させたところ、
印刷が同時に剥離してしまい、親展ハガキ用紙として使
用できないことが判った。
比較例3 第2図に示す熱加工機による加熱処理を行わない以外
は、実施例1と同様に親展ハガキ用紙を製造し、仮接着
及び剥離試験を行った。その結果、ポリエチレン繊維
が、繊維の形状を保持して軟化していなかったので剥離
の際に印刷が同時に剥離してしまい、親展ハガキ用紙と
して使用できないことが判った。
比較例4 第2図に示す熱加工機による加熱処理をポリエチレン
繊維の軟化点未満である100℃で行った以外は、実施例
1と同様に親展ハガキ用紙を製造し、仮接着及び剥離試
験を行った。その結果、ポリエチレン繊維が繊維の形状
を保持して軟化していなかったので完全接着してしま
い、親展ハガキ用紙として使用できないことが判った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を用いる円網抄紙機の略示
図、第2図は、本発明の実施例に用いるオーブン炉タイ
プの熱加工機の略示図、第3a図は本発明の親展ハガキ用
紙の使用例を示す図、第3b図は、本発明の親展ハガキ用
紙の重ね合せ状態を示す図である。 4……円網、5……クーチロール、8……プレスロー
ル、9……タッチロール、10……ヤンキードライヤ、11
……巻取リーラ、12……巻取原紙、14……加熱炉、20…
…重ね合わない部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 輝久 愛媛県川之江市川之江町156番地 三木 特種製紙株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−75700(JP,A) 実開 昭61−28679(JP,U) 実開 平2−106365(JP,U) 特公 昭54−31082(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親展ハガキ用紙上に記載した秘密を保持す
    べき記載部分を隠蔽するように、前記親展ハガキ用紙を
    直接重合し、加熱及び加圧処理により前記重合した親展
    ハガキ用紙自体を相互に仮接着した親展ハガキであっ
    て、 前記親展ハガキ用紙が、熱可塑性樹脂繊維5〜95重量%
    と、天然植物繊維95〜5重量%とを含み、繊維の形状を
    保持して軟化した該熱可塑性樹脂繊維と、該天然植物繊
    維とが相互に絡み合った構造を有し、且つ前記仮接着後
    の重合した親展ハガキ用紙を互いに剥離することによ
    り、前記秘密を保持すべき記載部分が可視可能となるこ
    とを特徴とする親展ハガキ。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂繊維5〜95重量%と、天然植
    物繊維95〜5重量%とを含む紙原料を脱水して、紙層を
    形成し、次いで乾燥時又は乾燥させた後、熱可塑性樹脂
    繊維の軟化点以上の温度で加熱処理を行って、該熱可塑
    性樹脂繊維と、該天然植物繊維とが相互に絡み合った構
    造を有する親展ハガキ用紙を得、次いで親展ハガキ用紙
    表面の所望箇所に秘密を保持すべき記載部分を記載し、
    該記載部分を隠蔽するように前記親展ハガキ用紙を直接
    重合し、加熱及び加圧処理を行うことにより、前記重合
    した親展ハガキ用紙自体を相互に仮接着させることを特
    徴とする親展ハガキの製造法。
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