JP2581212Y2 - 油圧駆動式車両の走行油圧制御回路 - Google Patents

油圧駆動式車両の走行油圧制御回路

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JP2581212Y2 JP1861892U JP1861892U JP2581212Y2 JP 2581212 Y2 JP2581212 Y2 JP 2581212Y2 JP 1861892 U JP1861892 U JP 1861892U JP 1861892 U JP1861892 U JP 1861892U JP 2581212 Y2 JP2581212 Y2 JP 2581212Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば高所作業車や
クレーン車等の油圧駆動式車両の走行油圧制御回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高所作業車やクレーン車等の油圧駆動式
車両においては、車両の左右の駆動輪を左右一対の油圧
モータでそれぞれ駆動して走行するようになっており、
これら左右一対の油圧モータへ供給する駆動油圧を制御
する油圧制御手段と、前記左右の油圧モータを前記油圧
制御手段に直列あるいは並列に切り換え可能に接続とす
る直列並列切換手段とを有し、これらを適宜操作するこ
とにより走行速度の調整を行なうこととしている。
【0003】すなわち、前記油圧制御手段は油圧源から
油圧モータへの油路の開口面積を調整することによっ
て、油圧モータの回転速度を調整するものである。
【0004】また、前記直列並列切換手段は、前記油圧
源から供給される油圧を各油圧モータに分配するかある
いは供給される流量の全量を各油圧モータに供給するか
を切り換えるものであって、油圧モータを並列に接続す
ると、油圧駆動式車両は低速走行となり、直列に接続す
ると高速走行となるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような油圧制御手
段と直列並列切換手段とを有する従来の油圧駆動式車両
においては、前記直列並列切換手段による切り換えは次
のように行なわれていた。
【0006】すなわち、図5は油圧源としての油圧ポン
プから各油圧モータへの供給流量を操作レバーの操作量
に応じて示した流量特性図であり、図中Mは直列接続状
態,Nは並列接続状態での流量曲線である。
【0007】この図5において、今、操作レバーの操作
量をVPとして前記直列並列切換手段で各油圧モータを
並列接続した状態であったとする。
【0008】このときの供給流量は位置P1に対応して
QP1である。
【0009】この状態で前記直列並列切換手段を直列接
続状態に切り換えると、図中の矢印Xで示すようにこの
供給流量QP1は直列接続状態での操作レバーの操作量が
VP1の状態である場合と対応する。
【0010】操作レバーの操作量は、車両の走行速度と
対応しているのでし、この直列並列切換手段の切り換え
に伴って車両は瞬時に加速されたこととなる。
【0011】また、操作レバーの操作量がVPであって
直列接続状態であった場合に、その時の油圧の流量は位
置P2に対応してQP2であり、これを並列接続状態に切
り換えると、この供給流量QP2は並列接続状態での操作
レバーの操作量がVP2の状態と対応し、直列並列切換手
段の切換操作で車両が逆に瞬時に減速されたこととな
る。
【0012】このような車両の走行速度の急変は搭乗者
にショックとして知覚され、従来の車両においては、前
記直列並列切換手段の切換操作にともなって、ショック
を生じるものとなっていた。
【0013】この考案はこのような背景に基づいてなさ
れたもので、直列並列切換手段の切換操作に伴うショッ
クを防止することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の考案は、車両の左右の駆動輪を駆動
する一対の油圧モータと、これら一対の油圧モータへの
駆動油圧を給排制御する油圧制御手段と、前記一対の
圧モータを前記油圧制御手段に直列に接続する直列接続
位置と前記油圧モータを並列に接続する並列接続位置と
に切り換え可能とする直列並列切換手段と、操作レバ
操作量に応じて車両の走行速度信号を出力する操作入
力手段と、前記操作入力手段からの走行速度信号に応じ
て前記油圧モータへの駆動油の流量を制御する操作信号
を前記油圧制御手段に対して出力するとともに、前記操
作入力手段からの操作量または前記直列並列切換手段を
切り換える直列並列切換スイッチからの信号に基づい
て、前記油圧モータを直列接続位置または並列接続位置
に切り換えるための切換信号を前記直列並列切換手段に
対して出力する制御手段と、を備えた油圧駆動式車両の
走行油圧制御回路において、前記制御手段は、 前記切換
信号が直列接続位置から並列接続位置への切り換えであ
る場合前記操作入力手段からの走行速度信号に応じ
て前記油圧制御手段から前記油圧モータへ給排される流
量が直列接続位置での同流量の略2倍となるよう前記操
作信号を補正して出力し前記切換信号が並列接続位置
から直列接続位置への切り換えである場合前記操作
入力手段からの走行速度信号に応じて前記油圧制御手段
から前記油圧モータへ給排される流量が並列接続位置で
の同流量の略1/2倍となるよう前記操作信号を補正し
て出力することを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の考案によれば、切換信号が直列
接続位置から並列接続位置への切り換えである場合は、
操作入力手段からの走行速度信号に応じて油圧制御手段
から油圧モータへ給排される流量が直列接続位置での同
流量の略2倍となるよう操作信号が補正され、また、切
換信号が並列接続位置から直列接続位置への切り換えで
ある場合は、操作入力手段からの走行速度信号に応じて
油圧制御手段から油圧モータへ給排される流量が並列接
続位置での同流量の略1/2倍となるよう操作信号が補
正されるので、直列並列切換手段を操作した際に、車両
の走行速度を概ね同速に維持することができ、従来のよ
うな走行速度の急変がなくなって、直列並列切換手段の
切換操作にともなうショックを解消することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本願考案を説
明する。
【0017】まず、図2により高所作業車等の油圧駆動
式車両(以下、単に車両という)の走行油圧回路および
その制御装置の概要を説明する。
【0018】図において、1は駆動油圧源としての油圧
ポンプ、2a,2bはそれぞれ車両の左右の駆動輪を駆
動する油圧モータである。
【0019】油圧ポンプ1から吐出された圧油は、6ポ
ート3位置型の電磁比例制御弁からなる油圧制御手段3
を経て前記油圧モータ2a,2bに供給するようになっ
ている。
【0020】この油圧制御手段3は、前記油圧モータ2
a,2bの回転駆動する方向を正転方向とする位置(図
上、右位置)と、前記油圧モータ2a,2bの回転駆動
する方向を逆転方向とする位置(図上、左位置)と、こ
れらの間に車両が停止状態となる中立位置(図上、中央
位置)との3つの位置が設定されている。
【0021】そして、この油圧制御手段3が電磁比例制
御弁で構成されているので電気的に操作することがで
き、ソレノイド3a,3bの励磁により変位したスプー
ル位置に応じて形成された開口面積に応じて供給され、
流量が制御できるようになっている。
【0022】このような油圧制御手段3を経た圧油は、
前記油圧モータ2a,2bと、4ポート3位置型の電磁
切換弁からなる直列並列切換手段4とを有する油圧回路
5に供給される。
【0023】図において、前記直列並列切換手段4の右
位置は前記油圧モータ2a,2bを前記油圧回路5中で
前記油圧制御手段3に並列状態に接続するものであり、
左位置はこれらの油圧モータ2a,2bを直列状態に前
記油圧制御手段3に接続するものである。なお、中央位
置は中立位置である。
【0024】この直列並列切換手段4は、前記のように
電磁切換弁で構成されているので、そのソレノイド4a
を適宜励磁することにより電気的に切換操作が可能であ
る。
【0025】したがって、この実施例の車両の走行は、
ポテンショメータ等からなる操作入力手段6の操作レバ
ー7および直列並列切換スイッチ8により制御手段11
を介して電気的に操作できるようになっており、前記油
圧制御手段3の切換位置を選択することによって車両の
走行方向が定まり、前記油圧制御手段3のスプール位置
の調整による圧油の流量と,前記直列並列切換手段4の
切換操作による各油圧モータ2a,2bへの供給流量を
調整することによって車両の走行速度の調整が可能であ
る。
【0026】そして、前記制御手段11は、例えば図1
に示すように構成されている。
【0027】制御手段11は、増幅率切換手段12と増
幅器13とを有し、前記操作入力手段6から油圧制御手
段3のそれぞれのソレノイド3a,3bに接続される線
路14中に設置されている。
【0028】また、この制御手段11中には、前記直列
並列切換スイッチ8から直列並列切換手段4のソレノイ
ド4aに接続される線路15が配置され、この線路15
の導通の有無が信号線16で前記増幅率切換手段12に
入力されるようになっている。
【0029】このように構成された制御手段11を有す
る走行油圧制御回路は、次のように動作する。
【0030】直列並列切換スイッチ8の操作が行なわれ
ず、前記油圧モータ2a,2bが直列または並列のいず
れかの状態である場合、操作入力手段6から走行速度信
号VK,VK'が前記増幅率切換手段12に伝達される。
この場合、前記信号線16を経て直列並列切換スイッチ
8からの切換信号が増幅率切換手段12に入力されない
ので、そのまま増幅器13に向けて信号VK1,VK1'を
出力する。
【0031】増幅器13はこの信号を一定の割合で増幅
して操作信号VK2,VK2'を出力し、それぞれ対応する
ソレノイド3a,3bが励磁され、油圧制御手段3は前
記操作入力手段6からの出力に対応した開口面積により
所要の流量を前記油圧モータ2a,2bに供給する。
【0032】直列並列切換スイッチ8が操作され、並列
状態を直列状態に切り換える場合には、次のように動作
する。
【0033】この場合、前記信号線16から並列状態を
直列状態に切り換える旨の切換信号が増幅率切換手段1
2に入力されるので、増幅率切換手段12は操作入力手
段6からの走行速度信号VK,VK'による増幅器13へ
の出力信号を、VK1/2,VK1'/2として出力する。
【0034】そのため、増幅器13から出力する操作信
号はVK2/2,VK2'/2となり、それぞれの対応する
ソレノイド3a,3bの励磁力が小さくなって、油圧制
御手段3の開口面積が1/2倍となり、前記油圧モータ
2a,2bへの供給流量が1/2倍となる。
【0035】これは、図5に示す流量特性において、直
列接続状態で例えば前記したQP1の流量であった場合に
その流量がQP2に減少することを意味し、流量曲線上に
おいては点P1から点P2に流量が変化することである。
【0036】この場合、操作レバー7の操作量方向(図
5の横軸方向)での変化を伴わず、並列状態から直列状
態に切り換えられても各油圧モータ2a,2bに供給さ
れる油量はそれまでと同量であるから、車両の走行速度
の急変を伴わず、直列並列切換手段4の切換操作でのシ
ョックを生じないものである。
【0037】直列並列切換スイッチ8が操作され、直列
状態を並列状態に切り換える場合は、概ね前記と同様で
ある。
【0038】すなわち、前記信号線16から直列状態を
並列状態に切り換える旨の切換信号が増幅率切換手段1
2に入力され、増幅率切換手段12は増幅器13への出
力信号を、2VK1,2VK1'として出力し、その結果、
増幅器13からソレノイド3a,3bへの操作信号は2
VK2,2VK2'となり、油圧制御手段3の開口面積が2
倍となり、前記油圧モータ2a,2bへの供給流量も2
倍となる。
【0039】これは、図5に示す流量特性の前例におい
て、流量QP2が2倍のQP1の流量となることを意味し、
流量曲線上においては点P2から点P1に流量が変化する
ことであるので、前記と同様に直列並列切換手段4の切
換操作でのショックを生じないものである。
【0040】次に、図3に示す第2実施例について説明
するが、以下においては前記した第1実施例との相違点
についてのみ説明し、同様の内容は図中に同一の参照番
号を付与して説明を省略する。
【0041】すなわち、この第2実施例は、直列並列切
換スイッチ8による直列並列切換手段4の切換操作を一
定の範囲で不能とする,いわゆるインタロック機能を付
与させたものであり、インタロック装置20を有してい
る。
【0042】一般に、この種の車両においては供給し得
る油圧の流量は油圧ポンプ1の能力から一定の制限(Q
MAX)がある。
【0043】このような状況の下で油圧ポンプ1の能力
範囲の全体をフルに利用しつつ、前記のように油圧モー
タ2a,2bの接続を直列並列切換可能とする場合、図
5に示すように、操作レバー7の全ストロークに直列接
続を対応させるので、並列接続は操作レバー7のストロ
ークの前半部分のみに対応し、操作レバー7の後半部分
に対しては対応しないこととなる。
【0044】すなわち、操作レバー7のストロークの後
半部分においては、前記直列並列切換手段4を操作して
並列接続状態とすると、油圧ポンプ1からの油圧が不足
し、車両が正常の走行をすることができないこととなっ
ている。
【0045】インタロック機能は、このような場合の誤
操作を防止することを目的として設置されたもので、こ
の実施例においては、図5に示す操作レバー7の全スト
ローク(図中、0からV2まで)の中で、並列接続状態
での前記油圧モータ2a,2bの要求油量と油圧ポンプ
の最大能力QMAXとが一致した操作量V1の位置を境界と
して、操作レバー7の操作量が0からV1までの範囲を
直列並列切換の可能領域Aとし、操作レバー7の操作量
がV1からV2までの範囲を直列のみでの駆動領域Bとし
て設定し、この領域Bにおいての並列接続を禁止してい
る。
【0046】このようなインタロック機能を備えた車両
の走行油圧制御回路において、本願考案は次のようにし
て実施される(図3参照)。
【0047】すなわち、インタロック装置20は、前記
線路15の直列並列切換スイッチ8を迂回してリレー2
1の常開接点22を設置し、このリレー21の励磁コイ
ル23には、前記線路14のそれぞれから比較器24等
を介して通電するようにして前記常開接点22の開閉を
制御することでインタロックとして機能するものであ
る。
【0048】前記各比較器24には、前記線路14を経
て操作入力手段6からの走行速度信号と、基準電圧発生
器25からの信号V1とが入力され、前記線路14から
の走行速度信号が基準電圧発生器25からの信号V1よ
り大きい場合、前記各比較器24は出力を行なうもので
ある。比較器24からの出力は、ダイオード26および
ドライバ27を経て前記励磁コイル23に通電し、常開
接点22を閉じ、直列並列切換手段4のソレノイド4a
を励磁して直列並列切換手段4を直列接続状態とする。
【0049】この状態においては、前記直列並列切換ス
イッチ8の操作は無効であり、いわゆるインタロックが
機能した状態である。この状態の場合には、前記した本
願考案にかかる油圧制御手段3による流量調整動作は行
なわれない。
【0050】なお、このインタロックが作動していない
状態においては、前記のように油圧モータ2a,2bの
接続は直列状態あるいは並列状態のいずれでも可能であ
るので、この場合には、前記した実施例と同様に機能す
る。
【0051】次に、図4に示す第3実施例について説明
する。以下においても、前記した第1実施例あるいは第
2実施例との相違点についてのみ説明し、同様のものに
は同一の参照番号を付与してその説明は繰り返さない。
【0052】すなわち、この第3実施例においては、前
記制御手段11の線路14にリミッタ31が設置され、
このリミッタ31を介して前記操作入力手段6とブーム
姿勢検出手段32とが接続されている。ブーム姿勢検出
手段32は、車両上に起伏自在に設置した伸縮ブームの
ブーム長さ等の姿勢を検出してブーム姿勢信号を出力す
るものである。
【0053】そして、リミッタ31は前記ブーム姿勢検
出手段32からのブーム姿勢信号に応じて、前記操作入
力手段6から入力される走行速度信号の値を一定値以下
に制限するもので、これにより車両の有する伸縮ブーム
の状態に応じて走行し得る最高速度を規制するものであ
る。なお、このブーム姿勢検出手段32に代えて、ある
いはこれとともに車両の傾斜状態を検出する車両傾斜検
出手段を用いて、これからの信号を前記と同様に用いる
こととしてもよい。
【0054】また、この第3実施例においては、前記し
た各実施例が有する直列並列切換スイッチ8の設置が省
略され、代わりに直列並列切換手段4の自動切換装置3
3が設置されている。
【0055】この自動切換装置33は、前記直列並列切
換手段4に至る線路15にリレー21の常開接点22を
設置してこの常開接点22を開閉することによって前記
油圧モータ2a,2bの接続を直列あるいは並列状態に
切り換えるものである。
【0056】このリレー21の励磁コイル23への電気
回路は、前記第2実施例のインタロック装置20の場合
と概ね同様であるが、基準電圧発生器25の基準電圧は
前記V1より若干低く設定されたV0である。これは、油
圧ポンプ1による供給油量が減少する若干の変動があっ
た場合にも油圧の不足を生じず、自動切換装置33によ
り確実に車両が走行できるようにするためである。
【0057】このように構成された第3実施例におい
て、前記リミッタ31が作動しておらず、操作レバー7
の変位量がV0より小さい場合、自動切換装置33は常
開接点22を開放状態のままに維持しているので、前記
油圧モータ2a,2bは並列状態に接続されている。
【0058】さらに、操作レバー7の変位量を増大させ
てその変位量がV0を越えると、自動切換装置33は比
較器24からの出力により励磁コイル23に通電し、常
開接点22を閉止し、直列並列切換手段4で直列接続に
切り換えられる。
【0059】この切換動作に際し、増幅率切換手段12
には信号線16からその旨の切換信号が入力されるの
で、増幅率切換手段12等により前記第1実施例と同様
に油圧制御手段3は各油圧モータ2a,2bへの供給流
量を1/2倍に減少させ、ショックを生じさせない。
【0060】このようにして直列接続状態となった後、
操作レバー7の変位量が前記V0より減少すると、前記
比較器24からの出力が消失するから前記励磁コイル2
3への通電が停止し、常開接点22が開放し、直列並列
切換手段4は並列状態に戻る。
【0061】この切換動作に際しても、前記と同様に油
圧制御手段3は各油圧モータ2a,2bへの供給油量を
2倍に増加させ、ショックを生じさせない。
【0062】前記リミッタ31の作動時においては、前
述のように操作入力手段6からの走行速度信号の上限が
規制されるが、その規制値が前記VOより大きい場合に
は、その規制値の範囲内で前記と同様に機能する。しか
し、規制値が前記V0より小さい場合には油圧モータ2
a,2bの直列並列状態の切換動作が行なわれないの
で、本願の油圧制御手段3による流量の調整は行なわれ
ない。
【0063】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の考
案によれば、切換信号が直列接続位置から並列接続位置
への切り換えである場合は、操作入力手段からの走行速
度信号に応じて油圧制御手段から油圧モータへ給排され
る流量が直列接続位置での同流量の略2倍となるよう操
作信号が補正され、また、切換信号が並列接続位置から
直列接続位置への切り換えである場合は、操作入力手段
からの走行速度信号に応じて油圧制御手段から油圧モー
タへ給排される流量が並列接続位置での同流量の略1/
2倍となるよう操作信号が補正されるので、直列並列切
換手段を操作した際に、車両の走行速度を概ね同速に維
持することができ、従来のような走行速度の急変がなく
なって、直列並列切換手段の切換操作にともなうショッ
クを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の制御回路図である。
【図2】油圧駆動式車両の走行油圧回路およびその制御
装置の概要説明図である。
【図3】第2実施例の制御回路図である。
【図4】第3実施例の制御回路図である。
【図5】油圧駆動式車両の油圧流量特性図である。
【符号の説明】
2a,2b 油圧モータ 3 油圧制御手段 4 直列並列切換手段 6 操作入力手段 7 操作レバー 8 直列並列切換スイッチ 11 制御手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の左右の駆動輪を駆動する一対の油
    圧モータと、 これら一対の油圧モータへの駆動油圧を給排制御する油
    圧制御手段と、 前記一対の油圧モータを前記油圧制御手段に直列に接続
    する直列接続位置と前記油圧モータを並列に接続する並
    列接続位置とに切り換え可能とする直列並列切換手段
    と、 操作レバーの操作量に応じて車両の走行速度信号を出力
    する操作入力手段と、前記操作入力手段からの走行速度信号に応じて前記油圧
    モータへの駆動油の流量を制御する操作信号を前記油圧
    制御手段に対して出力するとともに、前記操作入力手段
    からの操作量または前記直列並列切換手段を切り換える
    直列並列切換スイッチからの信号に基づいて、前記油圧
    モータを直列接続位置または並列接続位置に切り換える
    ための切換信号を前記直列並列切換手段に対して出力す
    る制御手段と、 を備えた油圧駆動式車両の走行油圧制御
    回路において、前記制御手段は、 前記 切換信号が直列接続位置から並列接続位置への切り
    換えである場合前記操作入力手段からの走行速度信
    号に応じて前記油圧制御手段から前記油圧モータへ給排
    される流量が直列接続位置での同流量の略2倍となるよ
    う前記操作信号を補正して出力し前記 切換信号が並列接続位置から直列接続位置への切り
    換えである場合前記操作入力手段からの走行速度信
    号に応じて前記油圧制御手段から前記油圧モータへ給排
    される流量が並列接続位置での同流量の略1/2倍とな
    るよう前記操作信号を補正して出力することを特徴とす
    る油圧駆動式車両の走行油圧制御回路。
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