JP2581114Y2 - Vtrなどの動作切換装置 - Google Patents

Vtrなどの動作切換装置

Info

Publication number
JP2581114Y2
JP2581114Y2 JP1993026018U JP2601893U JP2581114Y2 JP 2581114 Y2 JP2581114 Y2 JP 2581114Y2 JP 1993026018 U JP1993026018 U JP 1993026018U JP 2601893 U JP2601893 U JP 2601893U JP 2581114 Y2 JP2581114 Y2 JP 2581114Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
loading
tape
state
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993026018U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0684535U (ja
Inventor
義信 中嶋
Original Assignee
アイワ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイワ株式会社 filed Critical アイワ株式会社
Priority to JP1993026018U priority Critical patent/JP2581114Y2/ja
Publication of JPH0684535U publication Critical patent/JPH0684535U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581114Y2 publication Critical patent/JP2581114Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、磁気テープが収納さ
れているカセットのローディング及びこのカセット内の
磁気テープをローディングする磁気記録再生装置に適用
して好適なVTRなどの動作切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばVTR(ビデオテープレコーダ)
やDAT(ディジタル・オーディオ・テープレコーダ)
などのようにヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置
においては、図14に示すようにヘッドドラム1に磁気
テープTを所定の角度だけ巻き付ける必要がある。その
ため、磁気テープTが内装されたカセットCを本体に入
れると、これがカセットローディング手段によりローデ
ィングされて所定の位置に配置される。これで、図中に
破線で示すようにカセットC内に収納されている磁気テ
ープTがローディングポスト2とピンチローラ3の外側
に位置するようになる。
【0003】次に、この状態からテープローディング手
段によりローディングポスト2がヘッドドラム1側に搬
送されることによって磁気テープTがローディングさ
れ、テープローディング終了時には磁気テープTがヘッ
ドドラム1に所定の角度だけ巻き付けられる。これによ
って、磁気テープTの記録再生処理が可能になる。記録
再生時にはピンチローラ3がキャプスタンローラ4に圧
着され、この間に挟まれた磁気テープTが、キャプスタ
ンローラ4の回転によって一定速度で搬送される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来のVT
Rにおいては、カセットCのカセットローディング手段
と磁気テープTのテープローディング手段とがそれぞれ
別個の駆動部で駆動されていた。そのため、カセットC
のローディングが終了したことを検出してから、テープ
ローディングの駆動部を駆動して磁気テープTのローデ
ィングを開始するようになっていた。また、再生モード
においてはテープローディングが終了したことを検出し
てからキャプスタンローラ4が駆動され、更に、ストッ
プモードにおける各部の状態を検出してから、その後の
動作を行なうようになっていた。
【0005】このように従来のVTRでは、各モード毎
に各部の状態を検出しなければならないから多数の検出
スイッチを必要としており、その制御が複雑になってコ
ストアップの原因となっていた。
【0006】そこで本考案は、上述のような課題を解決
したものであって、検出スイッチを少なくしてコストダ
ウンが可能なVTRなどの動作切換装置を提案するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本考案においては、磁気テープが収納されたカセッ
トをカセットボックスを介してカセットローディングす
るためのカセットローディング手段と、カセットがカセ
ットローディング手段に挿入されたことを検出するカセ
ットボックス検出手段と、カセット内に収納された磁気
テープをローディングするためのテープローディング手
段と、テープローディング手段に連動するモード検出レ
バーと、カセットがカセットボックスに挿入される前の
状態からカセットがカセットボックスに挿入されて該カ
セットローディングが完了する間の状態及び磁気テープ
のローディングが完了し、カセットが再生される状態に
関してモード検出レバーの位置を検出する第1の検出手
段と、磁気テープの再生がストップされた状態又は磁気
テープが早送りされる状態又は磁気テープが巻き戻しさ
れる状態に関してモード検出レバーの位置を検出する第
2の検出手段と、カセットボックス検出手段、第1の検
出手段及び第2の検出手段による出力信号に基づいて、
カセットローディング手段とテープローディング手段の
駆動タイミングを切換て連続的に駆動する切換駆動手段
とを備え、モード検出レバーは第1の検出手段と第2の
検出手段とが係合付けられ、少なくとも、カセットボッ
クスにおけるカセットの有無又はカセットのローディン
グ状態又は磁気テープのローディング状態又は磁気テー
プの走行状態あるいは停止状態をカセットボックス検出
手段と、第1の検出手段及び第2の検出手段によって検
出するようになされたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】図1のカセットローディング部12を駆動する
切換駆動部13は、図2に示すように中間ギヤ48を介
してモータ(図示せず)に接続されている。カセットロ
ーディング時はリードピン44が係止部46に係止され
ており、内歯車47がモータによって回転駆動されると
遊星歯車45を介して外歯車40が回転し、これによっ
てカセット制御スライダー30A,30Bに取り付けら
れたラック35が移動する。これでカセットローディン
グが行なわれる。カセットローディングが終了すると、
図6に示すように、第1検出スイッチ69がモード検出
レバー64でオンされる。
【0009】また、カセットローディングが終了したと
きはラック35が移動限界位置に配置されるので外歯車
40が回転規制される。この後、切換駆動部13は続け
て駆動されるが、外歯車40がそれ以上回転不可能なの
で内歯車47の回転力が回転ベース42に加えられる。
これによって、回転ベース42に立設されているリード
ピン44が係止部46から外れて回転ベース42が回転
する。
【0010】回転ベース42が所定の角度だけ回転する
と、リードピン44がテープ制御スライダー50のガイ
ド溝90に挿入される。そして、これ以降リードピン4
4によってテープ制御スライダー50が水平駆動されて
テープローディングが行なわれる。
【0011】テープローディング途中においては、図8
に示すように第1検出スイッチ69と第2検出スイッチ
70の両方がオフとなる。また、テープローディング終
了状態、すなわち、ストップモード、FFモード及びR
EWモードにおいては図9に示すように第2検出スイッ
チ70がオンとなる。更に、再生モードにおいては図1
0に示すように第1検出スイッチ69がオンになる。
【0012】したがって、この動作切換装置では、第1
検出スイッチ69、第2検出スイッチ70及びカセット
ボックス検出スイッチ36だけで、カセットボックス3
1におけるカセットCの有無又はカセットCのローディ
ング状態又は磁気テープのローディング状態又は磁気テ
ープの走行状態あるいは停止状態を検出することができ
る。すなわち、従来方式と比べて検出手段の数を削減す
ることができ、これにより制御が容易になると共に、コ
ストダウンが可能になる。
【0013】
【実施例】続いて、本考案に係わるVTRなどの動作切
換装置の一実施例について、図面を参照して詳細に説明
する。なお、上述と同一の部分には同一の符号を付けて
詳細な説明を省略した。
【0014】図1は本考案によるVTRなどの動作切換
装置を適用したVTR10の構成を示す。このVTR1
0のシャーシ11は、コの字状の底板20とその両側に
立設された側板21A,21Bとで形成されている。側
板21A,21Bの上端面には両端側に位置させて細長
い上板22A,22Bが取り付けられており、シャーシ
11が変形しないようになっている。
【0015】シャーシ11の底板20にはヘッドドラム
1と、磁気テープをローディングするためのローディン
グポスト2、ピンチローラ3(図6)、キャプスタンロ
ーラ4(図6)、2つのリール台23A,23Bなどが
固定若しくは移動可能に取り付けられている。
【0016】ヘッドドラム1の反対側には、カセットC
をローディングするためのカセットローディング部12
が移動可能に取り付けられている。カセットローディン
グ部12は、シャーシ11の側板21A,21Bに沿っ
て移動可能に配置されたカセット制御スライダー30
A,30Bと、カセット制御スライダー30A,30B
の間に上下移動可能に取り付けられたカセットボックス
31とで構成されている。
【0017】カセットボックス31はVTRのカセット
Cを安定良く収納することができ、下面側にはリール台
23A,23Bに合わせて凹部32が設けられている。
カセットボックス31の両側面にはそれぞれ2本ずつガ
イドピン33A,33Bが取り付けられている。ガイド
ピン33A,33Bは、カセット制御スライダー30
A,30Bの斜めのガイド溝34A,34Bを通して側
板21A,21Bの逆L字状のガイド溝24A,24B
に挿入されている。
【0018】また、図1に示すように、側板21Aの外
側には、ガイド溝24Aの下側に略水平に押圧レバー3
6Lが支軸91を中心に回動可能に取付けられており、
適宜な付勢手段(図示せず)で常時時計方向に付勢され
ている。時計方向の回転位置規制は適宜なストッパで行
なわれている。押圧レバー36Lの上辺にはガイドピン
33Aと係合する突部92が設けられ、その両端にはテ
ーパ部が設けられている。
【0019】突部92はガイドピン33Aの移動軌跡上
に位置するように配され、カセットボックス31の移動
によりガイドピン33Aが突部92のテーパ部を押し下
げる。これによって、押圧レバー36Lが付勢力に対抗
して反時計方向に回転する。押圧レバー36Lの下側に
はカセットボックス検出スイッチ36が取付けられてお
り、カセットボックス31の移動によって押圧レバー3
6Lが反時計方向又は時計方向に回転することによっ
て、カセットボックス検出スイッチ36のオンオフが制
御される。
【0020】ここでは、カセットボックス31の移動に
伴いガイドピン33Aが移動して押圧レバー36Lが反
時計方向に回転すると、カセットボックス検出スイッチ
36のスイッチレバー36Aが押し下げられることによ
り、スイッチ36がオンとなる。
【0021】また、一方のカセット制御スライダー30
Bの一部が底板20の開口25を通して底板20の下側
まで突出形成されている。この突出部にラック35が取
り付けられている。ラック35は切換駆動部13の外歯
車40に歯合されている。
【0022】ここで切換駆動部13について説明する。
図2は切換駆動部13の下側から見た斜視図で、図3は
その断面図である。この切換駆動部13においては、カ
セットローディング部12のラック35に歯合させて、
鍋底状の外歯車40がシャーシ11の底板20に立設さ
れた回転軸41に回転可能に枢支されている。外歯車4
0には内周及び外周に歯車が設けられ、その内側に回転
ベース42が配置されている。回転ベース42の上面側
には支軸43とリードピン44が立設されている。
【0023】支軸43には遊星歯車45が挿入されてお
り、これが外歯車40に歯合されている。リードピン4
4はシャーシ11に固定されている係止部46に係止可
能に配置されている。この係止部46はリードピン44
に所定の力が加わると係止が解除されるようになってい
る。また、回転ベース42の上側には上下2段の歯車が
一体成形された内歯車47が配置され、その下歯47A
が遊星歯車45に歯合されている。内歯車47の上歯4
7Bには適宜な中間ギヤ48を介してモータ(図示せ
ず)が接続されている。
【0024】切換駆動部13の側方にはテープ制御スラ
イダー50が配置されている。このテープ制御スライダ
ー50は磁気テープTのローディングに用いられるもの
で、端部側には回転ベース43のピン44が挿入可能な
ガイド溝90が設けられている。
【0025】この切換駆動部13においては、カセット
ローディング時にはリードピン44が係止部46に係止
されている。したがって、内歯車47が時計方向に回転
駆動されると、回転ベース42が回転しないから遊星歯
車45が固定位置で回転して外歯車40が回転する。こ
れによって、ラック35が水平移動して次に説明するよ
うにカセットローディングが行なわれる。
【0026】すなわち、図1においてカセットCをカセ
ットボックス31に差し込んで収納された状態で更にカ
セットCを押し込むと、カセットCと共にカセットボッ
クス31がヘッドドラム1側に若干移動する。これに伴
ってガイドピン33Aもヘッドドラム1側に移動する。
このとき、ガイドピン33Aが押圧レバー36Lの突部
92のテーパ部と係合し、更にカセットCを押し込むこ
とにより押圧レバー36Lがその付勢力に対抗して反時
計方向に回転するように押し下げられる。これにより、
カセットボックス検出スイッチ36のレバー36Aが押
圧レバー36Lの先端で押し下げられてオンになる。こ
れで、カセットボックス31の移動が検出されると共
に、モータ(図示せず)が回転してカセットローディン
グが開始される。
【0027】カセットローディングにおいては、まず、
図4に示すように切換駆動部13がローディング方向に
駆動されて外歯車40が反時計方向に回転する。これで
ラック35が水平移動し、カセット制御スライダー30
A,30Bがシャーシ11の側板21A,21Bに沿っ
てヘッドドラム1側に水平移動する。
【0028】カセット制御スライダー30A,30Bが
ヘッドドラム1側に移動すると、図5(A)に示すよう
にカセットボックス31のガイドピン33A,33Bが
カセット制御スライダー30A,30Bに押されて側板
21A,21Bのガイド溝24A,24Bに沿って移動
する。これによって、カセットボックス31が略水平に
移動する。カセットボックス31がある程度移動する
と、カセットボックス31のガイドピン33Aと押圧レ
バー36Lとの係合が外れるのでカセットボックス検出
スイッチ36がオフになる。
【0029】そして、ガイドピン33A,33Bがガイ
ド溝24A,24Bの縦溝部に達した後、更にカセット
制御スライダー30A,30Bが移動すると、同図
(B)に示すようにカセット制御スライダー30A,3
0Bのガイド溝34A,34Bが、ガイド溝24A,2
4Bの縦溝部と交差する位置が徐々に下側に移動し、こ
れに伴ってカセットボックス31が滑らかに降下する。
カセット制御スライダー30A,30Bが所定の位置ま
で移動すると、カセットボックス31が所定の位置まで
降下してカセットローディングが終了する。
【0030】カセットローディングが終了すると、次に
テープローディングが開始される。テープローディング
は、図6に示すようなテープローディング部14が切換
駆動部13で駆動されることによって行なわれる。この
場合、カセット制御スライダー30A,30Bが移動限
界位置にあるので、切換駆動部13の外歯車40に回転
力が加わってもラック35がそれ以上移動できず、外歯
車40が回転規制される。
【0031】これによって、図7に示すように内歯車4
7の回転力が遊星歯車45を介して回転ベース42に加
わり、リードピン44が係止部46から外れて時計方向
に回転する。このときは、カセットローディング部12
がそのままの状態に保持される。
【0032】さて、図6のテープローディング部14に
おいては、上述のように切換駆動部13のリードピン4
4によって駆動される横長のテープ制御スライダー50
が、底板20の下面側に配置されている。テープ制御ス
ライダー50には2箇所に横長のガイド溝51A,51
Bが設けられ、これが底板20のガイドピン26A,2
6Bに差し込まれている。これでテープ制御スライダー
50が横方向にだけ移動可能になっている。
【0033】底板20の上面側にはテープ制御スライダ
ー50の中央部に位置させて扇形の第1歯車52が配置
されている。第1歯車52はローディングポスト2を駆
動するためのもので、その要部が回転軸53によってシ
ャーシ11に回転自在に取り付けられている。また、第
1歯車52には径方向に段差が設けられ、上歯部54と
下歯部55とが形成されている。
【0034】下歯部55の下面側にはピン56が植設さ
れており、これが、テープ制御スライダー50の逆L字
状のガイド溝57に挿入されている。これによって、ピ
ン56がガイド溝57の縦溝部にあるときにはテープ制
御スライダー50が水平移動するのに伴って第1歯車5
2が所定の角度だけ回転するようになる。
【0035】第1歯車52の下歯部55にはガイドピン
26Bに回転自在に取り付けられた第2歯車58が歯合
され、上歯部54にはシャーシ11に取り付けられた第
3歯車59を介して第4歯車60が歯合されている。第
4歯車60もシャーシ11に取り付けられている。第2
歯車58と第4歯車60の上面側にはそれぞれレバー6
1A,61Bが取り付けられている。各レバー61A,
61Bにはリンク62A,62Bを介してローディング
ポスト2が連結されている。ローディングポスト2の下
面側にはピン63A,63Bが植設され、これが、シャ
ーシ11のローディング溝27A,27Bに移動可能に
挿入されている。
【0036】また、テープ制御スライダー50の左側に
は先端が湾曲したモード検出レバー64が配置され、そ
の中央部が支軸65でシャーシ11に回転自在に取り付
けられている。モード検出レバー64の下端部にはガイ
ドピン66が取り付けられ、これがテープ制御スライダ
ー50のガイド溝67に挿入されている。ガイド溝67
においては水平部の左端に下り傾斜部が設けられ、右端
に昇り傾斜部と降下部が設けられている。
【0037】ガイドピン66がガイド溝67の下り傾斜
部、昇り傾斜部又は降下部にあるときにテープ制御スラ
イダー50が左側に移動すると、ガイドピン66が上昇
してモード検出レバー64が反時計方向に回転する。ガ
イドピン66が水平部にあるときはモード検出レバー6
4が一定の位置に保持される。モード検出レバー64の
湾曲部には作動ピン68が植設されている。この作動ピ
ン68は第1検出スイッチ69又は第2検出スイッチ7
0の検知レバーを操作するもので、カセットローディン
グ終了時には第1検出スイッチ69がオンになってい
る。
【0038】さて、テープ制御スライダー50の右側に
はピンチローラ3の駆動部が配置されている。この駆動
部においてはピンチアーム80がシャーシ11に支軸8
1で回転自在に取り付けられ、その先端にピンチローラ
3が回転自在に取り付けられている。支軸81には弦巻
バネ82が挿入され、その一端がシャーシ11に固定さ
れると共に、他の一端がピンチアーム80に係止されて
いる。これによって、ピンチアーム80が常時反時計方
向に付勢されている。
【0039】ピンチアーム80の下側には駆動レバー8
3が配置され、その片端部が回転軸84でシャーシ11
に回転自在に取り付けられている。また、駆動レバー8
3の回転軸84側にはピン85が植設され、これがテー
プ制御スライダー50の逆L字状のガイド溝86に挿入
されている。駆動レバー83の先端にはガイドローラ8
7とピン88が取り付けられている。ピン88はピンチ
アーム80のガイド溝89に挿入されている。そして、
テープ制御スライダー50が左側に移動すると、駆動レ
バー83が時計方向に回転し、これによってピンチアー
ム80も時計方向に回転してピンチローラ3がキャプス
タンローラ4側に移動する。
【0040】このテープローディング部14において
は、テープローディングの途中では、図8に示すように
切換駆動部13のリードピン44が反時計方向に回転し
てテープ制御スライダー50の端部にあるガイド溝90
に挿入される。これ以降テープ制御スライダー50がリ
ードピン44によって左側に水平駆動される。
【0041】これに伴って第1歯車52が反時計方向に
回転して第2歯車58が時計方向に回転駆動されると共
に、第4歯車60が反時計方向に回転駆動される。これ
によって、レバー61A,61Bが互いに反対方向に回
転し、これに連結されているリンク62A,62Bとロ
ーディングポスト2に旋回力が作用する。そして、ロー
ディングポスト2がローディング溝27A,27Bに沿
ってヘッドドラム1側に移動する。これによって、カセ
ットC内の磁気テープTが引き出される。
【0042】また、このときはモード検出レバー64の
下端部にあるガイドピン66がガイド溝67の下り傾斜
部に沿って上昇する。これで、モード検出レバー64、
すなわち作動ピン68が反時計方向に回転して第1検出
スイッチ69がオフになる。ガイドピン66がガイド溝
67の水平部に移ると、モード検出レバー64の回転が
停止して先端の作動ピン68が第1検出スイッチ69と
第2検出スイッチ70の中央に配置される。これで、両
検出スイッチ69,70がオフの状態で維持される。ま
た、ピンチローラ3はキャプスタンローラ4側に移動す
る。
【0043】そして、切換駆動部13のリードピン44
が所定の位置まで回転すると、図9に示すようにローデ
ィングポスト2が上限位置に達して磁気テープTがヘッ
ドドラム1に所定角度だけ巻き付けられる。これでテー
プローディングが終了する。このときは、モード検出レ
バー64のガイドピン66がガイド溝67の上端部に位
置しており、モード検出レバー64が反時計方向の回転
限界位置にある。そして、作動ピン68が第2検出スイ
ッチ70をオンにした状態となっている。また、ピンチ
ローラ3はキャプスタンローラ4に接近している。
【0044】この状態はストップモード、早送りモード
又は巻き戻しモードにおける各部の状態である。ここ
で、例えば早送りモードが指定されるとリール台23A
が高速回転し、これによって磁気テープTが高速で巻取
られる。また、巻き戻しモードでは反対側のリール台2
3Bが高速回転して磁気テープTが巻き戻される。
【0045】そして、通常再生モード若しくは逆転再生
モードが指定されると、図10に示すように切換駆動部
13の外歯車40が、更に反時計方向に回転してテープ
制御スライダー50が左側に駆動される。これで、モー
ド検出レバー64のガイドピン66がテープ制御スライ
ダー50のガイド溝67の縦溝部に沿って降下し、モー
ド検出レバー64が時計方向に回転する。そして、作動
ピン68によって第1検出スイッチ69がオンされる。
このときは、ピンチローラ3が適宜な付勢手段でキャプ
スタンローラ4に圧着される。これによって、磁気テー
プTが滑らずに一定速度で搬送されるようになる。
【0046】このVTR10においては、図11に示す
ようにカセットボックス検出スイッチ36と、第1検出
スイッチ69及び第2検出スイッチ70の検出状態によ
って各モードを検出することが可能になる。エジェクト
モードにおいては、カセットボックス検出スイッチ36
と第2検出スイッチ70がオフで、第1検出スイッチ6
9がオンになっている。カセットCをカセットボックス
31に挿入して若干押し込むと、カセットボックス検出
スイッチ36がオンになる。
【0047】これで、カセットローディングが開始さ
れ、カセットCがある程度引き込まれるとカセットボッ
クス検出スイッチ36がオフになる。カセットローディ
ングが終了すると、次にテープ制御スライダー50が駆
動されてテープローディングが開始される。テープロー
ディング中は、カセットボックス検出スイッチ36、第
1検出スイッチ69及び第2検出スイッチ70の全てが
オフになる。
【0048】テープローディングが終了したとき、すな
わちストップモード、早送りモード又は巻き戻しモード
になると、第2検出スイッチ70がオンになる。また、
通常再生モード又は逆転再生モードの場合は、第2検出
スイッチ70がオフで第1検出スイッチ69がオンにな
る。このように全てのモードが3個のスイッチ36,6
9,70の設定状態で判断可能になるから、例えば各モ
ードの途中で電源が切れてこれが再投入されたときで
も、その時点における各スイッチ36,69,70の設
定状態でモードを判断してその後の制御を行なうことが
可能になる。
【0049】図12及び図13は、セット本体に電源を
投入したときに行なわれる初期設定のためのイニシャラ
イズ処理100の手順を示す。ここでは、まず、カセッ
トCが本体の内部に装填されているか否かが適宜な検出
スイッチ(図示せず)で検出される(ステップ10
1)。カセットCが装填されていると判断された場合
は、次に第2検出スイッチ70の設定状態が判断され
(ステップ102)、これがオフの場合は次に第1検出
スイッチ69の設定状態が判断される(ステップ10
3)。
【0050】ここで第1検出スイッチ69がオンの場合
は、図11からも分かるように再生モード又はカセット
ローディング終了モード若しくはテープローディングモ
ードであり、次に切換駆動部13がカセットCのアンロ
ーディング方向に駆動される(ステップ104)。次
に、再度第2検出スイッチ70の設定状態が判断され
(ステップ105)、これが依然としてオフの場合は再
度本体内にカセットCが装填されているか否かが判断さ
れる(ステップ106)。
【0051】ここで、カセットCが装填されていないと
判断された場合は、カセットCがアンローディングされ
ているものと判断され、次に切換駆動部13がローディ
ング方向に駆動される(ステップ107)。この後ステ
ップ105で第2検出スイッチ70の設定状態が判断さ
れ、以下上述と同様の処理が行なわれる。また、ステッ
プ106でカセットCが依然として装填されていると判
断された場合は、次にステップ104で切換駆動部13
のアンローディング方向への駆動が続行され、これ以降
上述と同様の処理が行なわれる。
【0052】そして、ステップ105で第2検出スイッ
チ70がオンになったと判断された場合は、ストップモ
ードになったと判断され、次に切換駆動部13の駆動が
停止されて各部がストップモードの位置に保持される
(ステップ108)。これで、このメカニズムイニシャ
ライズ処理100が終了する。
【0053】また、ステップ103で第1検出スイッチ
69がオフと判断された場合は、テープローディングモ
ード若しくは中間移動モードであるから、次に切換駆動
部13がアンローディング方向に駆動される(ステップ
109)。次に、第2検出スイッチ70の設定状態が判
断され(ステップ110)、これがオフの場合は、次に
第1検出スイッチ69の設定状態が再度判断される(ス
テップ111)。
【0054】ここで、第1検出スイッチ69がオンと判
断された場合は、テープローディングモードになってい
るからこれをストップモードにするため、切換駆動部1
3がローディング方向に駆動される(ステップ11
2)。続いて、ステップ110で第2検出スイッチ70
の設定状態が判断され、以下上述と同様の処理が行なわ
れる。またステップ111で第1検出スイッチ69がオ
フの場合には、ステップ109で切換駆動部13のアン
ローディング方向への駆動が続行され、以下上述と同様
の処理が行なわれる。
【0055】ステップ110で第2検出スイッチ70が
オンになっている場合は、ストップモードであると判断
され、ステップ108で切換駆動部13の駆動が停止さ
れて各部がそのままストップ状態に保持される。これ
で、メカニズムイニシャライズ処理100が終了する。
【0056】以上の処理はカセットCが本体内に装填さ
れている場合の手順であるが、ステップ101でカセッ
トCが装填されていないと判断された場合は、次に図1
3に示すようにカセットボックス検出スイッチ36の設
定状態が判断される(ステップ113)。これがオフに
なっている場合は、エジェクトモード又はカセットロー
ディングモードのどちらかであることが考えられるか
ら、これを判別するため次に切換駆動部13がローディ
ング方向に駆動される(ステップ114)。このときに
は、エジェクトモードからカセット挿入モードに移るた
めに必要な時間より長い時間、例えば800msに設定
されたタイマーがスタートする(ステップ115)。
【0057】次に、800msが経過したか否かが判断
され(ステップ116)、経過していないと判断された
場合は、次にカセットボックス検出スイッチ36の設定
状態が判断される(ステップ117)。これがオフと判
断された場合は、次にステップ116で800msが経
過したか否かが判断される。そして、ステップ117で
カセットボックス検出スイッチ36がオンになったと判
断された場合は、次に切換駆動部13がアンローディン
グ方向に駆動される(ステップ118)。つまり、この
場合はカセットボックス31がカセット挿入モードの途
中にあると判断され、これをエジェクト状態に戻すため
切換駆動部13がアンローディング方向に駆動されるの
である。
【0058】ステップ118に続いて、カセットボック
ス検出スイッチ36の設定状態が判断され(ステップ1
19)、これがオンと判断された場合は続けてステップ
118で切換駆動部13がアンローディング方向に駆動
される。そして、ステップ119でカセットボックス検
出スイッチ36がオフになったと判断されると、次に切
換駆動部13の駆動が停止されて各部がエジェクト状態
に保持される(ステップ120)。これでメカニズムイ
ニシャライズ処理100が終了する。
【0059】また、ステップ116で800msが経過
したと判断された場合は、カセットボックス31がカセ
ット挿入モードより先のモードにあると判断され、次に
これをエジェクトモードに戻すために切換駆動部13が
アンローディング方向に駆動され(ステップ121)、
その動作中継続的にカセットボックス検出スイッチ36
がオンか否かが判断される(ステップ122)。
【0060】そして、ステップ122でカセットボック
ス検出スイッチ36がオンになったと判断されると、次
にステップ118で切換駆動部13がそのままアンロー
ディング方向に駆動され、これ以降上述と同様の処理が
行なわれてカセットボックス31などがエジェクトモー
ドに戻され、これによってこのメカニズムイニシャライ
ズ処理100が終了する。る。
【0061】また、ステップ113でカセットボックス
検出スイッチ36がオンと判断された場合はカセット挿
入モードか、カセットローディングモードの途中である
から、次にこれをエジェクトモードに戻すためにステッ
プ118で切換駆動部13がアンローディング方向に駆
動され、以下上述と同様の処理が行なわれてエジェクト
モードになる。
【0062】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、モード検
出レバーを検出するための第1及び第2の検出手段と、
カセットがカセットローディング手段に挿入されたこと
を検出するためのカセットボックス検出手段とを設ける
と共に、モード検出レバーを第1の検出手段と第2の検
出手段とに係合させることによって、3つの検出手段だ
けで、カセットボックスにおけるカセットの有無又はカ
セットのローディング状態又は磁気テープのローディン
グ状態又は磁気テープの走行状態あるいは停止状態を検
出できるようにしたものである。
【0063】したがって、本考案によれば、従来方式と
比べて検出手段の数を削減することができ、これにより
制御が容易になると共に、コストダウンが可能になるな
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるVTRなどの動作切換装置を適
用したVTRの斜視図である。
【図2】切換駆動部13の下面図である。
【図3】切換駆動部13の断面図である。
【図4】切換駆動部13のカセットローディング途中の
状態を説明する図である。
【図5】カセットローディング部12の動作を説明する
図である。
【図6】テープローディング開始状態を説明する図であ
る。
【図7】テープローディング開始直後の状態を説明する
図である。
【図8】テープローディング部14の動作を説明する図
である。
【図9】ストップモード、早送りモード、巻き戻しモー
ド時の状態を説明する図である。
【図10】再生モード時の状態を説明する図である。
【図11】各モードにおける検出スイッチ36,69,
70の設定状態を説明する図である。
【図12】初期位置設定の手順(1/2)を説明する図
である。
【図13】初期位置設定の手順(2/2)を説明する図
である。
【図14】一般的なVTRのローディング装置を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 ヘッドドラム 2 ローディングポスト 3 ピンチローラ 4 キャプスタンローラ 11 シャーシ 12 カセットローディング部 13 切換駆動部 14 テープローディング部 30A,30B カセット制御スライダー 35 ラック 36 カセットボックス検出スイッチ 40 外歯車 50 テープ制御スライダー 64 モード検出レバー 69 第1検出スイッチ 70 第2検出スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが収納されたカセットをカセ
    ットボックスを介してカセットローディングするための
    カセットローディング手段と、 上記カセットが上記カセットローディング手段に挿入さ
    れたことを検出するカセットボックス検出手段と、 上記カセット内に収納された磁気テープをローディング
    するためのテープローディング手段と、 上記テープローディング手段に連動するモード検出レバ
    ーと、 上記カセットが上記カセットボックスに挿入される前の
    状態から上記カセットが上記カセットボックスに挿入さ
    れて該カセットローディングが完了する間の状態及び上
    記磁気テープのローディングが完了し、上記カセットが
    再生される状態に関して上記モード検出レバーの位置を
    検出する第1の検出手段と、 上記磁気テープの再生がストップされた状態又は上記磁
    気テープが早送りされる状態又は上記磁気テープが巻き
    戻しされる状態に関して上記モード検出レバーの位置を
    検出する第2の検出手段と、 上記カセットボックス検出手段、上記第1の検出手段及
    び上記第2の検出手段による出力信号に基づいて、上記
    カセットローディング手段と上記テープローディング手
    段の駆動タイミングを切換て連続的に駆動する切換駆動
    手段とを備え、 上記モード検出レバーは上記第1の検出手段と上記第2
    の検出手段とが係合付けられ、 少なくとも、上記カセットボックスにおける上記カセッ
    トの有無又は上記カセットのローディング状態又は上記
    磁気テープのローディング状態又は上記磁気テープの走
    行状態あるいは停止状態を上記カセットボックス検出手
    段と、上記第1の検出手段及び上記第2の検出手段によ
    って検出するようになされたことを特徴とするVTRな
    どの動作切換装置。
JP1993026018U 1993-05-19 1993-05-19 Vtrなどの動作切換装置 Expired - Fee Related JP2581114Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026018U JP2581114Y2 (ja) 1993-05-19 1993-05-19 Vtrなどの動作切換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026018U JP2581114Y2 (ja) 1993-05-19 1993-05-19 Vtrなどの動作切換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0684535U JPH0684535U (ja) 1994-12-02
JP2581114Y2 true JP2581114Y2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=12181965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993026018U Expired - Fee Related JP2581114Y2 (ja) 1993-05-19 1993-05-19 Vtrなどの動作切換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581114Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06103564B2 (ja) * 1986-09-13 1994-12-14 松下電器産業株式会社 カセツトテ−プ式磁気記録再生装置
JPH01320667A (ja) * 1988-06-23 1989-12-26 Pioneer Electron Corp テープレコーダのテープカセット押出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0684535U (ja) 1994-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5086359A (en) Cassette tape slack-preventing apparatus for use in magnetic recording/reproducing apparatus
JPH07262668A (ja) ミニデイスクプレーヤーの駆動装置
GB2263809A (en) A dual chassis video tape deck.
JP2531171B2 (ja) 磁気記録再生装置
KR0176513B1 (ko) 자기 기록/재생장치
US5045957A (en) Recording-reproduction system having a head cylinder and capstan system controller
US5321565A (en) Recording/reproducing apparatus having plural sliding chassis for compact configuration
EP0357033B1 (en) Tape handling apparatus for recording-reproduction system
US4695906A (en) Apparatus for quick starting tape in video cassette recorders
JP2581114Y2 (ja) Vtrなどの動作切換装置
US4408235A (en) Recording mode locking system in a video signal magnetic recording apparatus
US5381283A (en) Tape loading apparatus
KR940006382B1 (ko) 자기기록 및/또는 재생장치
US5041930A (en) Apparatus having a single capstan motor for recording/reproducing data on a magnetic tape
US5196971A (en) Tape loading mechanism for use in magnetic recording/reproducing apparatus having tape control features for preventing damage to tape
JPH0621063Y2 (ja) テ−プ走行装置におけるピンチロ−ラ駆動装置
JP2594416Y2 (ja) 回転ヘッド式テーププレーヤの動力切換機構
JPS6053380B2 (ja) 磁気テ−プ装置
JPH034991Y2 (ja)
JP2600541B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH0239027B2 (ja)
JP2568558B2 (ja) 記録再生装置
JPH05109164A (ja) 磁気記録再生装置
JPH05342727A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0266769A (ja) 記録再生装置に於けるテープエンド処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees