JP2580707Y2 - 携帯用便器 - Google Patents

携帯用便器

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JP2580707Y2
JP2580707Y2 JP3840892U JP3840892U JP2580707Y2 JP 2580707 Y2 JP2580707 Y2 JP 2580707Y2 JP 3840892 U JP3840892 U JP 3840892U JP 3840892 U JP3840892 U JP 3840892U JP 2580707 Y2 JP2580707 Y2 JP 2580707Y2
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JP
Japan
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boxes
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toilet
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toilet seat
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吉伸 丸尾
信彦 寺澤
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有限会社メイアイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、持ち運びが可能な携帯
用便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、災害時に屋外で使用したり、また
歩行の不自由な高齢者や病人が家庭(主に本人が起居す
る部屋)で使用したりすることを主な使用目的とする持
ち運びが可能な可搬式の便器がある。かかる可搬式便器
のほとんどは洋式型のものであって、トイレに設置され
るものとほぼ同様の外形形状を有している。また、こう
した可搬式便器は、例えば車椅子を使用している身障者
が、身障者用のトイレが設置されていないような行楽地
等へ(特に団体で)出掛けた際その目的地においてトイ
レを仮設する場合等にも用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の可搬式便器にあっては、その外形形状がトイ
レに設置されるものとほぼ同様であるため外形寸法が大
きく、運搬に際しての取扱性がよくなかった。しかも、
自動車に積んだり手に持って運ぶ際には見栄えもわるか
った。
【0004】本考案は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、運搬時の取扱性がよく、しかも見栄えのよ
い携帯用便器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、相対向する一側辺および他側辺
と、該一側辺および他側辺の両端間に延在する上側辺お
よび下側辺とを有する一対の函体を、互いの開口縁が重
なり合う非使用状態と互いの前記一側辺側が拡開する使
用状態とに開閉するよう連結し、前記一対の函体の双方
に、該双方の函体の内部に収容される非使用状態と、前
記上側辺の表面側にその長手方向に沿って重ねられる使
用状態とに回動自在な便座板を設けた。また、前記一対
の函体の互いの一側辺側の拡開量を規制する規制手段を
有するものが好ましく、前記一対の函体の少なくともい
ずれか一方の前記開口縁の外周部に取手を設けることが
望ましい。
【0006】
【作用】前記構成において、一対の函体と便座板とを非
使用状態とすると、一対の函体が互いの開口縁を重なり
合わされ、また一対の函体の双方に設けられた便座板が
双方の函体の内部に収容されることから、その形状が断
面矩形状の箱型となる。一方、使用時に際して、一対の
函体を開方向へ操作し使用状態とすると互いの一側辺側
が拡開されて便器本体が形成されるとともに、一対の函
体双方の上側辺が「逆V」或は「ハ」の字を形成する。
そして一対の函体双方の便座板を回動させ使用状態とす
ると、双方の便座板は前記双方の上側辺の表面側にその
長手方向に沿って重ねられるため、双方の便座板によっ
て「ハ」の字型の便座が形成される。したがって、その
使用時には一側辺側を拡開された一対の函体間に、例え
ば蓋付きのポリバケツを配置し、又は上側辺と便座板と
によってポリ袋の開口部を挟み一対の函体間で該ポリ袋
を開口させれば、これによって排泄物を受けることがで
き簡易なトイレが仮設される。
【0007】ここで、前記一対の函体の互いの一側辺側
の拡開量を規制する規制手段を有するものにあっては、
その使用時に一対の函体を開方向へ操作する際、互いの
一側辺側の拡開量が常に一定量となる。また、一対の函
体の少なくともいずれか一方の開口縁の外周部に取手を
設ければ、前述した非使用時にはトランクと同様の形態
となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち図1、図2に示すように、本考案にか
かる携帯用便器1は底の浅い一対のアルミ製の函体2,
2から構成されており、双方の函体2,2はそれぞれ相
対向する一側辺3,3および他側辺4,4と、これらの
両端間に延在する上側辺5,5および下側辺6,6とを
有している。双方の函体2,2は、互いの開口縁7,7
が向かい合うように互いの他側辺4をヒンジ8,8によ
って連結され、これにより互いの開口縁7が重なり合う
非使用状態(図2)と、互いの前記一側辺3側が拡開す
る使用状態(図1)とに開閉自在となっている。また、
前記他側辺4,4の一方側には取手でであるハンドル2
0が設けられている。
【0009】さらに、双方の函体2,2はその内側にお
いて、前記一側辺3,3間に前記上側辺5,5と近接し
て橋設され、かつその中央部を一側辺3に沿って折曲自
在な規制手段である第1リンク9と、前記下側辺6,6
間に前記一側辺3,3と近接して橋設され、かつその中
央部を下側辺6に沿って折曲自在な規制手段である第2
リンク10とによって一側辺3,3側を連結されてい
る。また一側辺3,3にはその外側の両端側に各々突起
11・・が設けられるとともに、その中央部には互いを
止着するためのロック片12,12が設けられている。
【0010】一方、一対の函体2,2双方の前記上側辺
5には便座板13が設けられている。便座板13は、図
3にも示すように、上側辺5の裏面に固着されたブラケ
ット14,14に枢支されたL字型の取付部材15,1
5と、該取付部材15,15の長尺片側に取り付けられ
た、上側辺5,5よりも幅の広い板16とを有してい
る。そして、便座板13は、函体2の内部に収容された
非使用状態(図3でaの位置)と、上側辺5の表面側で
その長手方向に沿って重なる使用状態(図1)とに回動
自在となっている。また、前記上側辺5の裏面には、先
端が上側辺5の表面側に向かって突出するフック17,
17が上側辺5の長手方向に適宜間隔を置き設けられて
いる。なお、函体2,2双方の前記下側辺6には、ゴム
製の脚18・・が夫々の長手方向両端部に設けられてい
る。
【0011】以上の構成にかかる本実施例において、携
帯用便器1を使用しない場合には、図2に示したよう
に、一対の函体2,2が互いの開口縁7,7を重ね合わ
されるとともに、便座板13が一対の函体2,2の内部
に収容されている。したがって、携帯用便器1の形状は
断面矩形状の箱型であって、その外形寸法がコンパクト
である。よって、運搬する際や持ち運ぶ際の取扱性がよ
く、しかも見栄えもよい。また、携帯用便器1にはハン
ドル20が設けられたことからトランクと同様の形態と
なる。よって、携帯用便器1持ち運びが容易である。
【0012】一方、携帯用便器1を使用する場合には、
脚18・・が設けられた函体2,2の下側辺6側が下に
なるように携帯用便器1を寝かせ、函体2,2の互いの
一側辺3,3側を拡開させる。すると図1に示したよう
に、互いの上側辺5,5が「逆V」の字を形成し、一対
の函体2,2によって便器本体が形成される。なお、こ
のとき、互いの一側辺3,3側における拡開量は第1リ
ンク9及び第2リンク10によって規制される。そし
て、函体2,2双方の便座板13,13を回動させ使用
状態とすると、双方の便座板13,13は双方の上側辺
5,5の表面側にその長手方向に沿って重ねられるた
め、双方の便座板13,13によって「ハ」の字型の便
座が形成される(図4)。
【0013】したがって、携帯用便器1の使用時には、
一側辺3,3側が拡開された一対の函体2,2間に蓋付
きのポリバケツを配置したり、又は双方の上側辺5,5
と便座板13,13とでポリ袋の開口部を挟み、これに
より一対の函体2,2間でポリ袋を開口させて排泄物を
受けさせるようにすればトイレとして使用することがで
きる。なお、この場合、便座板13,13の裏面側に予
め突起を設けておけば、より確実にポリ袋の開口部を支
持させることができる。また、ポリ袋が取手を有するも
のである場合にはその取手を前記取付部材15,15に
引っかけるようにしてポリ袋を取り付けることもでき
る。
【0014】また、本実施例においては、前記上側辺
5,5の裏面側にフック17・・が設けられているた
め、該フック17・・を用いて一対の函体2,2間にポ
リ袋を取り付けてもよく、また袋状の紙おむつを広げた
状態に取り付けることもできる。なお、ポリ袋や紙おむ
つによって排泄物を受ける場合にはそれ自体をゴミとし
て廃棄することができるため排泄物の処理を簡素化する
ことができる。
【0015】ここで、本実施例においては、一対の函体
2,2を使用状態とする際、互いの一側辺3,3側にお
ける拡開量が第1リンク9及び第2リンク10によって
規制されることから、かかる際における前記拡開量を常
に所定量とすることができる。よって、携帯用便器1の
使用時における取扱性を向上させることができる。
【0016】そして、携帯用便器1を運搬又は持ち運ぶ
際には、便座板13,13を双方の函体2,2内に収容
して再び非使用状態とした後、双方の函体2,2を閉じ
ることにより、携帯用便器1を再び図2に示した、運搬
や持ち運びに適したコンパクトなものとすることができ
る。なお、このとき、前記第1および第2リンク9,1
0は各々その中央部において折曲されて携帯用便器1の
内部に収容され、また、双方の函体2,2は一側辺3,
3側を前記ロック片12,12の係合によって互いに止
着される。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、使用状態
において便器本体を形成する一対の函体が、非使用状態
において互いの開口縁が重ね合わされるとともに、使用
時に便座を形成するそれぞれの便座板が一対の函体の内
部に収容される構造を有する携帯用便器としたことか
ら、非使用時には、その形状が断面矩形状の箱型となる
とともに、使用時よりも外形寸法が小さくなる。よっ
て、運搬する際や持ち運ぶ際の取扱性がよく、しかも持
ち運ぶ際の見栄えもよい。
【0018】また、一対の函体の互いの一側辺側の拡開
量を規制する規制手段を有するものにおいては、一対の
函体を使用状態へ操作するとき常に互いの一側辺側の拡
開量を所定量とすることができることから、使用時にお
ける取扱性が向上する。
【0019】さらに、一対の函体の少なくともいずれか
一方の開口縁の外周部に取手を設けたものにあっては、
非使用時にはトランクを同様の形態とすることができ、
持ち運ぶ際の取扱性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す外観斜視図である。
【図2】同実施例の非使用時を示すである。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】同実施例の使用形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯用便器 2,2 函体 3,3 一側辺 4,4 他側辺 5,5 上側辺 7,7 開口縁 9 第1リンク(規制手段) 10 第2リンク(規制手段) 13,13 便座板 20 ハンドル(取手)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する一側辺および他側辺と、該一
    側辺および他側辺の両端間に延在する上側辺および下側
    辺とを有する一対の函体を、互いの開口縁が重なり合う
    非使用状態と互いの前記一側辺側が拡開する使用状態と
    に開閉するよう連結し、前記一対の函体の双方に、該双
    方の函体の内部に収容される非使用状態と、前記上側辺
    の表面側にその長手方向に沿って重ねられる使用状態と
    に回動自在な便座板を設けたことを特徴とする携帯用便
    器。
  2. 【請求項2】 前記一対の函体の互いの一側辺側の拡開
    量を規制する規制手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の携帯用便器。
  3. 【請求項3】 前記一対の函体の少なくともいずれか一
    方の前記開口縁の外周部に取手を設けたことを特徴とす
    る請求項記1又は2記載の携帯用便器。
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