JP2580289Y2 - 板ばね装置 - Google Patents
板ばね装置Info
- Publication number
- JP2580289Y2 JP2580289Y2 JP1993014079U JP1407993U JP2580289Y2 JP 2580289 Y2 JP2580289 Y2 JP 2580289Y2 JP 1993014079 U JP1993014079 U JP 1993014079U JP 1407993 U JP1407993 U JP 1407993U JP 2580289 Y2 JP2580289 Y2 JP 2580289Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf
- steel
- composite material
- spring device
- leaf spring
- Prior art date
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Springs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用懸架装置におけ
る板ばね装置に関し、特にその一部が繊維強化プラスチ
ック等の合成樹脂複合材料で形成されている板ばね装置
に関する。
る板ばね装置に関し、特にその一部が繊維強化プラスチ
ック等の合成樹脂複合材料で形成されている板ばね装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼製リーフと合成樹脂複合材料製リーフ
(以下単に複合材料リーフという)とを組合わせたいわ
ゆるハイブリッド・スプリングは軽量化した板ばね装置
として従来から用いられていたものであるが複合材料を
用いることによる二つの問題がある。
(以下単に複合材料リーフという)とを組合わせたいわ
ゆるハイブリッド・スプリングは軽量化した板ばね装置
として従来から用いられていたものであるが複合材料を
用いることによる二つの問題がある。
【0003】まず、複合材料が摩耗に弱く、鋼製リーフ
との摺動部に何らかの耐摩耗部材が必要である。また、
型成形の複合材料リーフには鋼製リーフ(目玉付き)折
損時の安全装置となるべきミリタリーラッパが成形しに
くい。
との摺動部に何らかの耐摩耗部材が必要である。また、
型成形の複合材料リーフには鋼製リーフ(目玉付き)折
損時の安全装置となるべきミリタリーラッパが成形しに
くい。
【0004】この2つの問題点を解決する方法として、
実公昭53−47164の様に、鋼板製の耐摩耗板とミ
リタリラッパを接着剤で取り付ける方法や、実開昭61
−172548の様に、板金製のクランプを先端が成形
出来る範囲で曲げた部分に締着する方法等がある。
実公昭53−47164の様に、鋼板製の耐摩耗板とミ
リタリラッパを接着剤で取り付ける方法や、実開昭61
−172548の様に、板金製のクランプを先端が成形
出来る範囲で曲げた部分に締着する方法等がある。
【0005】接着による方法は、ミリタリーラッパの様
な安全部品の取付方法には必ずしも万全でない。また接
着法、クランプ法両方とも、複合材料を使う目的である
軽量化の効果をかなり減殺することになる。
な安全部品の取付方法には必ずしも万全でない。また接
着法、クランプ法両方とも、複合材料を使う目的である
軽量化の効果をかなり減殺することになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案はミリタリ・ラ
ッパの機能を鋼板等の部品を取付けて実現するのではな
く、複合材料と鋼製リーフの形状を工夫してミリタリ・
ラッパの機能を発揮させ、また鋼製リーフとの摺動部分
も鋼板製部品を取付ける方法から、プラスチック部材を
射出成形又は反応射出成形で一体成形しようとするもの
である。
ッパの機能を鋼板等の部品を取付けて実現するのではな
く、複合材料と鋼製リーフの形状を工夫してミリタリ・
ラッパの機能を発揮させ、また鋼製リーフとの摺動部分
も鋼板製部品を取付ける方法から、プラスチック部材を
射出成形又は反応射出成形で一体成形しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本考案の構成は、実用新案登録請求の範囲に記載され
たとおりの板ばね装置である。上記本考案の構成を図面
を参照して具体的に説明すると、少なくとも一端の目玉
2が下方ダウンターン形式に形成された鋼製リーフ1と
この目玉2の下半分を緩く包囲する凹部3を有する複合
材料リーフ4とから成り、この複合材料リーフ4が鋼製
リーフ1と接触摺動するプラスチック製部材5と一体に
成形されている板ばね装置である。
の本考案の構成は、実用新案登録請求の範囲に記載され
たとおりの板ばね装置である。上記本考案の構成を図面
を参照して具体的に説明すると、少なくとも一端の目玉
2が下方ダウンターン形式に形成された鋼製リーフ1と
この目玉2の下半分を緩く包囲する凹部3を有する複合
材料リーフ4とから成り、この複合材料リーフ4が鋼製
リーフ1と接触摺動するプラスチック製部材5と一体に
成形されている板ばね装置である。
【0008】更に、上記プラスチック製部材5は上記凹
部3よりやや中央寄りに射出成形または反応射出成形法
で一体成形されたものであり、また、このプラスチック
製部材5には鋼製クリップ7等の鋼製部品を取付けるた
めの凸部あるいは凹部(ボトルネック6)を有すること
が好ましい。
部3よりやや中央寄りに射出成形または反応射出成形法
で一体成形されたものであり、また、このプラスチック
製部材5には鋼製クリップ7等の鋼製部品を取付けるた
めの凸部あるいは凹部(ボトルネック6)を有すること
が好ましい。
【0009】このプラスチック製部材5は鋼製リーフ1
との摺動部材であり、その成形材料の配合によって鋼と
同等以上の耐摩耗性を示すものもある。具体的に例示す
ると下記のものが挙げられる。繊維強化ポリカーボネー
ト、ポリプロピレンや繊維強化又は耐摩耗粉を充填した
ポリウレタン。
との摺動部材であり、その成形材料の配合によって鋼と
同等以上の耐摩耗性を示すものもある。具体的に例示す
ると下記のものが挙げられる。繊維強化ポリカーボネー
ト、ポリプロピレンや繊維強化又は耐摩耗粉を充填した
ポリウレタン。
【0010】
【実施例】図面を参照して更に具体的に説明すると、図
1は鋼製リーフと複合材料リーフのスパンが等しい場合
の例である。図2は図1のX−X断面で、クリップ7を
取付けるためのボトルネック6が形成されている。
1は鋼製リーフと複合材料リーフのスパンが等しい場合
の例である。図2は図1のX−X断面で、クリップ7を
取付けるためのボトルネック6が形成されている。
【0011】図3は図1の鋼製リーフよりスパンの長い
鋼製リーフと複合材料リーフを組合せた例であり、図4
は図1の鋼製リーフよりスパンの短い鋼製リーフと複合
材料リーフを組合せた例である。
鋼製リーフと複合材料リーフを組合せた例であり、図4
は図1の鋼製リーフよりスパンの短い鋼製リーフと複合
材料リーフを組合せた例である。
【0012】鋼製リーフ1の目玉は下方に巻かれたいわ
ゆるダウンターン目玉である。複合材料リーフは型成形
できる範囲で下方に凹な形状に形成されている。したが
って、鋼製リーフ1が折損した場合にはこの凹部の底と
目玉が接触し、複合材料リーフおよびこれに締結された
車軸がシャシに取付けられた目玉から外れるのを防止で
きる。複合材料は摩耗に弱いが、修理工場へ自走するに
は充分な強度と耐摩耗性があるので複合リーフの所期の
目的は達成できる。
ゆるダウンターン目玉である。複合材料リーフは型成形
できる範囲で下方に凹な形状に形成されている。したが
って、鋼製リーフ1が折損した場合にはこの凹部の底と
目玉が接触し、複合材料リーフおよびこれに締結された
車軸がシャシに取付けられた目玉から外れるのを防止で
きる。複合材料は摩耗に弱いが、修理工場へ自走するに
は充分な強度と耐摩耗性があるので複合リーフの所期の
目的は達成できる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の複合材料
リーフは、その使用の目的である軽量化の効果を犠牲に
することなく、目玉付きの鋼製リーフ折損時の安全性も
確保出来る。
リーフは、その使用の目的である軽量化の効果を犠牲に
することなく、目玉付きの鋼製リーフ折損時の安全性も
確保出来る。
【0014】また、スパンの異なる鋼製リーフを取付け
ることが可能になるので、複数の車種のばねに対して、
一種類の複合材料リーフで対応できるばかりでなく、鋼
製リーフと接触摺動するプラスチック製部材と一体に成
形されているので、車輌にばねを取付ける時の工数の少
なくて済む。したがって、極めて効率的な生産ができ
る。
ることが可能になるので、複数の車種のばねに対して、
一種類の複合材料リーフで対応できるばかりでなく、鋼
製リーフと接触摺動するプラスチック製部材と一体に成
形されているので、車輌にばねを取付ける時の工数の少
なくて済む。したがって、極めて効率的な生産ができ
る。
【図1】本考案の板ばね装置の一端部の側面図、
【図2】図1、図3、図4のX−X断面図、
【図3】図1とは異なった本考案の板ばね装置の一端部
の側面図、
の側面図、
【図4】同上
1 鋼製リーフ 2 目玉 3 凹部 4 複合材料製リーフ 5 耐摩耗部材 6 ボトルネック 7 鋼製クリップ
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一端の目玉が下方向に形成さ
れた鋼製リーフと、この目玉の下半分を緩く包囲する凹
部を有する合成樹脂複合材料製リーフとから成り、上記
合成樹脂複合材料製リーフが鋼製リーフと接触摺動する
プラスチック製部材と一体成形されたことを特徴とする
板ばね装置。 - 【請求項2】 鋼製リーフと接触摺動するプラスチック
製部材がクリップ等の鋼製部品を取付けるための凸部あ
るいは凹部を有することを特徴とする請求項1記載の板
ばね装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993014079U JP2580289Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 板ばね装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993014079U JP2580289Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 板ばね装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671929U JPH0671929U (ja) | 1994-10-07 |
JP2580289Y2 true JP2580289Y2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=11851107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993014079U Expired - Fee Related JP2580289Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 板ばね装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580289Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5761232Y2 (ja) * | 1978-09-02 | 1982-12-27 | ||
JPS57130706A (en) * | 1981-02-03 | 1982-08-13 | Hiroo Tada | Production of tapered pipe |
JPS5879150A (ja) * | 1981-11-05 | 1983-05-12 | Fuigaro Giken Kk | ガス検出方法 |
JPS62160907A (ja) * | 1986-01-07 | 1987-07-16 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 車両懸架装置 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP1993014079U patent/JP2580289Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0671929U (ja) | 1994-10-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980127 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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