JP2579801Y2 - 建築物のベランダ等における乾燥補助装置 - Google Patents

建築物のベランダ等における乾燥補助装置

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JP2579801Y2
JP2579801Y2 JP1993046266U JP4626693U JP2579801Y2 JP 2579801 Y2 JP2579801 Y2 JP 2579801Y2 JP 1993046266 U JP1993046266 U JP 1993046266U JP 4626693 U JP4626693 U JP 4626693U JP 2579801 Y2 JP2579801 Y2 JP 2579801Y2
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sheets
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、蒲団や毛布や衣類等の
乾燥や虫干しを傷付けたり汚したりすることなくしかも
手軽に行うことができるマンションやアパート等の建築
物のベランダ等における乾燥補助装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】蒲団や毛布等を乾燥する場合、建築物の
ベランダの上端である手摺や窓枠の上端等に二つ折りに
なるように掛けて行っているのが通常である。
【0003】一般に建築物のベランダとしては、(イ)
所要間隔で柵部材を立設して上端に水平に押え部材、所
謂手摺を取付けたもの、(ロ)前記(イ)のベランダに
おいて柵部材間の隙間に目隠し板を設置したもの、
(ハ)所要の厚みを有し且つ隙間のない仕切り壁で外部
空間から仕切るようにしたもの等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(イ)のベランダにあっては、蒲団や毛布等を乾燥する
に際しこれら被乾燥物の汚れを防止するために押え部材
や柵部材の表面を清掃してこの表面に付着せる塵埃をな
くしてから行わねばならず面倒であり、上記(ロ)のベ
ランダにあっては、(イ)のベランダと同様に蒲団や毛
布等を乾燥するに際し汚れを防止するために押え部材や
柵部材の表面を清掃してから行わねばならず面倒である
と共に、目隠し板の柵部材への取付けボルト等の先端に
蒲団や毛布等が引っ掛かり蒲団や毛布等を傷付ける虞れ
があり、上記(ハ)のベランダにあっては、(イ)のベ
ランダと同様に蒲団や毛布等を乾燥するに際し汚れを防
止するために押え部材や柵部材の表面を清掃してから行
わねばならず面倒であると共に、仕切り壁の外側面の凹
凸に蒲団や毛布が引っ掛かり蒲団や毛布を傷付ける虞れ
がある、等の問題点があった。
【0005】本考案は、上述の実情に鑑み、ベランダの
手摺等を利用して蒲団や毛布等の被乾燥物の乾燥を、被
乾燥物を傷付けたり汚したりすることなくしかも手軽に
行うことができる建築物のベランダ等における乾燥補助
装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、2枚のシート
の夫々の一端部或いは1枚のシートの中央部の折り曲げ
部を固定し重ねて巻取る棒状体と、前記シートを幅方向
外側から挟むよう、前記棒状体に溶接される2枚の円盤
と、該円盤を備えた前記棒状体を同心状に内嵌し且つシ
ートの非固定端部を出すための開口部を軸方向に設けて
ある外筒体と、前記棒状体を回転することにより該棒状
体にシートを重ねて巻取るためのハンドルと、前記外筒
体を嵌脱着し得るよう、前記外筒体に設けられた凸部に
嵌着する溝又は前記外筒体に設けられた溝に嵌入する凸
部を有して建築物のベランダ等に固定される固定具と、
を備えてなるものである。
【0007】
【作用】筒体からシートを引出し上側のシート端部を
捲り上げてベランダの手摺の外側面を覆うと共に、引出
した下側のシートによりベランダの内側面を覆うことに
より、ベランダの手摺と蒲団や毛布等の被乾燥物との間
にシートを介在せしめているので、蒲団や毛布等の被乾
燥物を傷付けたり汚したりすることなくしかも手軽に行
うことができる。
【0008】又、シート巻取り時に、円盤によりシート
の両端側がガイドされるので、シートが幅方向によれる
ことなく、従って棒状体にシートを層状に巻取ることが
できると共に、シートが外筒体内に収納されることによ
り、使用しない時にはシートが直接外気に晒されること
がなく、従って塵埃の付着によりシートが汚れることを
防止できる。
【0009】更に、外筒体を嵌脱着し得るよう、外筒体
に設けられた凸部に嵌着する溝又は外筒体に設けられた
溝に嵌入する凸部を有して建築物のベランダ等に固定さ
れる固定具を備えるため、ネジ等の他の締結部材が減
り、ベランダの手摺への取付けや交換時の取外しを容易
且つ短時間に行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図6を参照しつつ本考案の一実
施例を説明する。
【0011】図中1,2はシートであり、図1及び図2
に示す如く棒状体3の周面に軸方向にボルト4止め(或
いは接着剤により貼付け)により一端部が重なった状態
(或いはずらした状態)で直線状に固定されている。斯
かるシート1,2は長方形の形状であって水分を吸収し
ない性質の物質、例えばビニール繊維等からなる軽量の
ものである。
【0012】前記棒状体3の両端には、図1に示す如く
シート1,2を幅方向外側から挟むように同径の円盤
5,6が溶接によりしっかりと取付けられていて、シー
ト1,2を重ねて棒状体3に幅方向によれることなく巻
取り得るようになっている。
【0013】又、図1及び図2に示す如く前記円盤5,
6の外径より大きい内径寸法を有し且つ軸方向に開口部
8を設けてある形状の外筒体7に、シート1,2の一端
を固定した円柱状の棒状体3が、回転可能に且つシート
1,2の非固定端が引出された状態で同心状に内嵌され
ており、図1に示す如く外筒体7の一端には、内側に円
盤5からの棒状体3の突出端を回転可能に支持する支持
材10を有する蓋材9が取付けられていると共に、外筒
体7の他端には、円盤6からの棒状体3の突出端を突出
して回転可能に支持する蓋材11が取付けられている。
【0014】前記蓋材11から突出する棒状体3の突出
端面の中央部に、図2に示す如くハンドル12の角型端
部を挿入連結するための角型の連結穴13が軸方向に穿
設されていて、上記ハンドル12により支持材10及び
蓋材11に支持された状態で棒状体3が回転されるよう
になっている。
【0015】図1に示す如く前記円盤5と支持材10
(又は蓋材9)との間、円盤6と蓋材11との間に夫々
スプリング14,15が介在していて、棒状体3が外筒
体7に位置固定されるようになっている。
【0016】更に、棒状体3を内嵌せる前記外筒体7を
ベランダ等に固定するための固定具16は、弾力性を有
し且つ図4に示す如く外筒体7をその径方向より嵌着脱
し易いように半割リング形状にして開口端部分の内側に
錐状の溝17,17が軸方向(紙面に対し垂直方向)に
設けられていると共に、外側面には取付け座18が取付
けられており、該取付け座18にはボルト孔19が設け
られていて、固定板20を用いて図5に示す如くベラン
ダ等の、頂部に手摺22を取付けている柵部材21にボ
ルトにより固定し得るようになっており、前記溝17,
17に嵌着する錐状の凸部23,23が外筒体7の周面
に図4に示す如く軸方向に設けられていて、図5に示す
如くベランダ等の柵部材21にボルトにより固定してい
る固定具16に外筒体7が嵌着脱し得るようになってい
る。
【0017】前記とは逆に固定具16の開口端部分の内
側に錐状の凸部を設けると共に、この錐状の凸部を嵌入
する錐状の溝を外筒体7の周面に設けて固定具16に外
筒体7が嵌着脱し得るようにしてもよい。
【0018】更に又、前記シート1,2の非固定端の
内、外筒体7から引出し捲り上げた際にベランダの外側
の面に位置するシート1の一端に、板状にして軽い合成
樹脂製のストッパ24がシート1の両側端から突出して
図5及び図6に示す如く取付けられていて、シート1を
棒状体3に巻取った際にストッパ24が円盤5,6或い
は蓋材9,11にぶちあたりシート1が全て外筒体7内
に収納されないようになっており、しかもストッパ24
によりシート1の端部が直線状に維持されるようになっ
ている。該ストッパ24に、重りとしての機能を持たせ
て、棒状体3に巻付けられることによるシート1の丸く
なる記憶形状(丸まった状態)によりベランダの外側に
下ろせなくなることをなくし得て、即ちシート1を直線
状或いはなだらかな円弧状にベランダの外側に下ろすこ
とができるようにしてもよい。
【0019】次に、蒲団等の被乾燥物の乾燥について説
明する。
【0020】先ず、複数の固定具16をベランダの柵部
材21の上端部分内側に適宜離して水平にボルトにより
図5に示す如く固定し、この固定した固定具16に、図
3に示す如くシート1,2を巻付けた棒状体3を回転可
能に収納せる外筒体7を、図4に示す如く水平にして径
方向(矢印a方向)に押込み凸部23,23を溝17,
17に嵌着することにより、図5及び図6に示す如くベ
ランダの柵部材21の内側に水平に取付ける。
【0021】次いで外筒体7の開口部8からシート1,
2の非固定端を引出し、図5及び図6に示す如く引出し
た上側(ベランダの内側)のシート1の端部を矢印bで
示す如く捲り上げてベランダの柵部材21の頂部に設置
せる手摺22を掛け回らせて下ろしベランダの外側の部
分を覆うと共に、引出した下側(ベランダの外側)のシ
ート2の端部を矢印cで示す如く下ろしてベランダの内
側の部分を覆う。
【0022】上記の如く外筒体7から引出したシート
1,2によりベランダの両側を覆ってから図5及び図6
の仮想線で示す如く蒲団等の被乾燥物25の中央部をベ
ランダの手摺22に掛ける。このようにして被乾燥物2
5の乾燥を行うので、被乾燥物25の表面が直接ベラン
ダの汚れたり或いは凹凸がある表面に接触することがな
く、従って被乾燥物25の表面が汚れたり傷付いたりす
ることがない。
【0023】被乾燥物25の乾燥が行われた後は、この
被乾燥物25を室内に片付け、ハンドル12をシート
1,2を棒状体3に巻取る方向(図2及び図3の矢印d
方向)に回転する。そうするとハンドル12と棒状体3
はスプライン結合されているので、ハンドル12と共に
棒状体3が同方向に回転し、この回転により棒状体3に
シート1,2は重なった状態で順次巻取られ外筒体7内
にその開口部8から収納されることになる。このように
してシート1,2が外筒体7内に収納されることによ
り、使用しない時にはシート1,2が直接外気に晒され
ることがなく、従って塵埃の付着によりシート1,2が
汚れることを防止し得る。
【0024】前記シート1,2の巻取り時に、円盤5,
6によりシート1,2の両側端がガイドされるので、シ
ート1,2が幅方向によれることなく、従って棒状体3
シート1,2を層状に巻取ることができ、更に前記ス
トッパ24が外筒体7の開口部8から出ている状態にあ
るので、シート1,2を外筒体7から引出す際にストッ
パ24を利用できて便利である。
【0025】前記シート1,2が破損したり汚れたりし
て取替える必要が生じた場合は、外筒体7を固定具16
から引出す方向(図4の反矢印a方向)に力を加える。
その際、固定具16にその開口端を直接開く方向に力を
加えてもよい。固定具16は弾力性を有するのでその開
口端が開き溝17,17と凸部23,23の係合が解か
れ、シート1,2を巻き付けた棒状体3を収納した状態
で外筒体7を容易に固定具16から取り外すことができ
る。
【0026】その後に新しいシート1,2を巻き付けた
棒状体3を回転可能に収納した外筒体7を図4に示す如
く水平にして径方向(矢印a方向)に押込み凸部23,
23を溝17,17に嵌着することにより、ベランダの
柵部材21の内側に水平に取付ける。このようにしてシ
ート1,2の交換を、棒状体3に巻付け外筒体7に収納
した状態で容易且つ短時間に行うことができる。この
際、シート1,2を巻付けた状態で外筒体7から取出
し、新しいシート1,2を巻き付けた棒状体3(部品)
を内嵌することにより、部品だけの交換を行ってもでき
経済的である。
【0027】更に、弾力性を有し且つ図4に示す如く外
筒体7をその径方向より嵌着脱し易いように半割リング
形状にして開口端部分の内側に錐状の溝17,17が軸
方向(紙面に対し垂直方向)に設けられていると共に、
外側面には取付け座18が取付けられている形状の固定
具16を使用しているので、該固定具16を、所要の厚
みを有し且つ隙間のない仕切り壁で外部空間から仕切る
ようにしたベランダに取付ける場合にも、仕切り壁の中
空部分を避けて心材部分を選んで取付けることができて
好都合である。
【0028】図7〜図9に示すものは前記実施例の変形
例であり、前記実施例と同一符号のものは同一物を示
す。
【0029】即ち蓋材11に、後述する形状の連結体2
6を回転可能に組込み、円盤6からの棒状体3の突出端
とハンドル12とを連結体26を介し連結するようにし
たものである。
【0030】前記連結体26は、図8及び図9に示す如
く一方側が中空にして円筒状で他方側が中実にして連続
せる円柱状であり、中空部の内径寸法は棒状体3の外径
よりやや大であって棒状体3が挿入し得るようになって
おりしかも中空部には軸方向にキー溝27が穿設されて
いると共に、棒状体3の円盤6からの突出端部にキー溝
28が穿設されていて、図9に示す如く両キー溝27,
28の位置を合せてキー29を介在させた状態で棒状体
3の円盤6からの突出端を連結体26の中空部に挿入す
ることによりスプライン結合が行われるようになってお
り、中実部の反中空部側の面の中央部にはハンドル12
の角型端部を挿入連結するための角型の連結穴30が軸
方向に穿設されていて、ハンドル12により連結体26
が蓋材11に支持された状態で回転するようになってい
る。
【0031】前述の図7〜図9に示す実施例においても
図1〜図6で説明した実施例と同様に乾燥作業を行うこ
とができる。この場合は、棒状体3を中空の円筒状にし
て重量の軽量化をも図ることができる。
【0032】図10〜図15を参照しつつ三重構造とし
た本考案の他の実施例について説明する。
【0033】図中31はシートであり、該シート31は
二つ折りされこの二つ折り部分が心棒32の太さに合せ
て幅方向に図11の破線Xで示す如く直線状に縫われて
いて、縫われて筒状にした部分に心棒(棒状体)32が
挿入されていてシート31が心棒32に波状になること
なく固定されている。斯かるシート31は長方形の形状
であって水分を吸収しない性質の物質、例えばビニール
繊維等からなる軽量のものである。
【0034】上記の如くシート31を固定した心棒32
は、該心棒32より内径寸法が大きく且つ図12に示す
如く開口部34を軸方向に設けている形状の巻付け筒体
33に、図10及び図13に示す如くこの開口部34か
らシート31の両端を引出した状態で同芯状に内嵌され
ており、巻付け筒体33の一端には、図10に示す如く
リング状の円盤35が心棒32の一端が突出した状態で
溶接によりしっかりと取付けられていると共に、巻付け
筒体33の他端には、リング状にして円盤35の外径と
等しい外径寸法の円盤36が巻付け筒体33の他端が突
出した状態で溶接によりしっかりと取付けられていて、
両円盤35,36によりシート31がよれることなく巻
付け筒体33に層状に巻取られるようになっている。前
記開口部34の間口寸法は、心棒32の外径より小さく
て該開口部34から心棒32が取り出せないようになっ
ている。
【0035】図12に示す如く前記両円盤35,36の
外径より大きな内径寸法を有し且つ所要の間口寸法の開
口部38を軸方向に設けてある形状の外筒体37に、前
記の如く心棒32を内嵌し両端部分に円盤35,36を
取付けた巻付け筒体33が、回転可能に且つ開口部38
からシート31の両端が引出された状態で同芯状に内嵌
されており、図10に示す如く外筒体37の一端には、
内側に円盤35からの心棒32の突出端を回転可能に支
持する支持材40を有する蓋材39が取付けられている
と共に、外筒体37の他端には、蓋材41が取付けられ
ており、該蓋材41には、後述する形状であって円盤3
6からの巻付け筒体33の突出端と嵌装せる連結体42
が突出した状態で回転可能に組込まれている。
【0036】前記連結体42は、図14及び図15に示
す如く一方側が中空にして円筒状で他方側が中実にして
連続せる円柱状であり、中空部の内径寸法は巻付け筒体
33の外径よりやや大であって巻付け筒体33が挿入し
得るようになっておりしかも中空部には巻付け筒体33
の開口部34に挿入する突起43が軸方向に設けられて
いて、連結体42と巻付け筒体33とがスプライン結合
されるようになっており、又、連結体42の中空部の底
部中央部には心棒32の一端を挿入し回転可能に支持す
るための支持穴44が又中実部の反中空部側の面の中央
部にはハンドル46の角型端部を挿入連結するための角
型の連結穴45が夫々軸方向に穿設されていて、ハンド
ル46により連結体42が蓋材41に支持された状態で
回転するようになっている。
【0037】又、図10に示す如く円盤35と支持材4
0(又は蓋材39)との間、及び円盤36と蓋材41と
の間に夫々スプリング47,48が介在していて、巻付
け筒体33が外筒体37に位置固定されるようになって
いる。
【0038】更に、巻付け筒体33を内嵌せる前記外筒
体37のベランダ等への固定は、前記実施例と同様にし
て固定具16を用いて行うようになっている。即ち、固
定板20を用いて図5に示す如くベランダ等の、頂部に
手摺22を取付けている柵部材21の上端部分の内側に
ボルトにより固定具16を固定し、該固定具16に、前
記外筒体7と同様に錐状の凸部を有して固定具16に嵌
着脱可能になっている外筒体37を嵌着することによ
り、図5に示す如くベランダ等の柵部材21に外筒体3
7を固定し得るようになっている。
【0039】更に又、前記シート1と同様にシート31
の両端の内、外筒体37から引出し捲り上げた際にベラ
ンダの外側の面に位置する一端に、板状にして軽い合成
樹脂製のストッパがシート31の両側端から突出して図
5及び図6に示す如く取付けられていて、シート31を
巻付け筒体33に巻取った際にストッパが円盤35,3
6或いは蓋材39,41にぶちあたりシート31が全て
外筒体37内に収納されないようになっており、しかも
ストッパによりシート31の端部が直線状に維持される
ようになっている。該ストッパに、重りとしての機能を
持たせて、巻付け筒体33に巻付けられることによるシ
ート31の丸くなる記憶形状(丸まった状態)によりベ
ランダの外側に下ろせなくなることをなくし得て、即
ち、シート31を直線状或いはなだらかな円弧状にベラ
ンダの外側に下ろすことができるようにしてもよい。
【0040】蒲団等の被乾燥物の乾燥に際し、前記実施
例と同様にして、外筒体37から引出したシート31に
よりベランダの両側を覆ってから図5及び図6の仮想線
で示す如く蒲団等の被乾燥物25の中央部をベランダの
手摺22に掛ける。このようにして被乾燥物25の乾燥
を行うので、被乾燥物25の表面が直接ベランダの汚れ
たり或いは凹凸がある表面に接触することがなく、従っ
て被乾燥物25の表面が汚れたり傷付いたりすることが
ない。
【0041】被乾燥物25の乾燥が行われた後は、この
被乾燥物25を室内に片付け、ハンドル46をシート3
1を巻付け筒体33に巻取る方向(図13の矢印e方
向)に回転する。そうするとハンドル46と連結体4
2、及び該連結体42と巻付け筒体33は夫々スプライ
ン結合されているので、ハンドル46と一体に巻付け筒
体33が同方向に回転し、この回転により巻付け筒体3
3にシート31は重なった状態で順次巻取られ外筒体3
7内にその開口部38から収納されることになる。この
ようにしてシート31が外筒体37内に収納されること
により、シート31が直接外気に晒されることがなく、
従って塵埃の付着によりシート31が汚れることを防止
し得る。
【0042】前記シート31の巻取り時に、円盤35,
36によりシート31の両側端がガイドされるので、シ
ート31が幅方向によれることなく巻付け筒体33に巻
取られると共に、心棒32を二つ折り部で覆って該心棒
32に沿い縫ってシート31を固定していることによ
り、該シート31の固定部に軸方向に凹凸が生じること
がなくしかも巻付け筒体33の開口部34の縁部に沿っ
てシート31が一様に直線状に(シート31の幅方向に
凹凸が生じないで)幅方向に曲げられた状態にすること
ができて、シート31を密に層状に巻付け筒体33に巻
取ることができ、更に前記シート1と同様にシート31
の両端の内、外筒体37から引出し捲り上げた際にベラ
ンダの外側の面に位置する一端に両側端から突出して図
5及び図6に示す如く取付けられたストッパを、シート
31を外筒体37から引出す際に利用できて便利であ
る。
【0043】前記シート31が破損したり汚れたりして
取替える必要が生じた場合は、外筒体37を固定具16
から取り外し、新しいシート31を巻き付けた巻付け筒
体33を回転可能に収納した外筒体37を固定具16に
嵌着することにより、ベランダの柵部材21の内側に水
平に取付ける。このようにしてシート31の交換を、巻
付け筒体33に巻付け外筒体37に収納した状態で容易
且つ短時間に行うことができる。この際、心棒32及び
シート31を巻付け筒体33から取出して心棒32をシ
ート31から抜取ることによりシート31を取り外し、
縫って形成した新しいシートの筒状部分に心棒32を挿
入することにより、シート31だけの交換を簡単に行う
ことをできて経済的である。
【0044】尚、本考案は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、例えば、シート1,2を外筒体7か
ら引出し捲り上げてベランダの内側と外側を覆った際
に、ベランダの外側に位置するシート1の下端部の内側
の面(重ね合わさる面)にマジックテープを取付けると
共に、ベランダの内側に位置するシート2の下端部の外
側の面にマジックテープを取付けて、棒状体3にシート
1,2を巻取った際に両マジックテープが自動的に接着
してシート2の引出しの便を図り得るようにすること、
図10に示す実施例において前記と同様に巻付け筒体3
3にシート31を巻取って外筒体37に収納した際にベ
ランダの内側に位置するシート31の下端部の面と重な
る面と前記下端部の面の両方にマジックテープを設けて
シート31の外筒体37からの引出しの便を図り得るよ
うにすること、心棒32の一端を円盤35に固着すると
共に心棒32の他端を連結体42にスプライン結合しハ
ンドル46で心棒32を回転することにより心棒32と
巻付け筒体33とを一体に回転し得るようにすること
(この場合、巻付け筒体33は連結体42に単に回転可
能に挿入支持されていてもよいし、又、実施例の如く連
結体42とスプライン結合していてもよい)、等は任意
であり、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0045】
【考案の効果】本考案の建築物のベランダ等における乾
燥補助装置によれば、下記の如き、種々の優れた効果を
奏し得る。
【0046】I)蒲団や毛布等の被乾燥物の乾燥を、被
乾燥物を汚したり傷付けたりすることなくしかも手軽に
行うことができ、構造簡単にして操作が容易であって、
実用的であり、しかもベランダ等の内側に配設するので
建築物の美観を損なうことがない
【0047】II)シート巻取り時に、円盤によりシー
トの両端側がガイドされるので、シートが幅方向によれ
ることがなく、従って棒状体にシートを層状に巻取るこ
とができると共に、シートが外筒体内に収納されること
により、使用しない時にはシートが直接外気に晒される
ことがなく、従って塵埃の付着によりシートが汚れる
とを防止できる。
【0048】III)ベランダ等への取付けを容易且つ
迅速に行うことができ、シートが破損したり汚れたりし
た場合にはシートの交換を容易且つ短時間に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の建築物のベランダ等における乾燥補助
装置の一実施例の構造を示す縦断正面図にして巻付けら
れて収納されたシートを省略した図である。
【図2】図1に示す棒状体とシートと外筒体との関係を
示す拡大斜視図である。
【図3】外筒体内におけるシートの状態を示す拡大縦断
側面図である。
【図4】図1に示す固定具の形状を示す拡大側面図であ
る。
【図5】本考案の建築物のベランダ等における乾燥補助
装置を取付けてシートを外筒体から引出しベランダの内
側と外側に振り分けた状態を示す側面図である。
【図6】本考案の建築物のベランダ等における乾燥補助
装置を取付けてシートを外筒体から引出しベランダの内
側と外側に振り分けた状態を示す斜視図である。
【図7】図1に示す本考案の建築物のベランダ等におけ
る乾燥補助装置の変形例の構造を示す縦断正面図にして
巻付けられて収納されたシートを省略した図である。
【図8】図7に示す連結体の形状を示す拡大斜視図であ
る。
【図9】図8に示す連結体の拡大縦断正面図にして棒状
体と連結する状態を示す図である。
【図10】本考案の建築物のベランダ等における乾燥補
助装置の他の実施例の構造を示す縦断正面図にして巻付
けられて収納されたシートを省略した図である。
【図11】図10に示す心棒とシートとの関係を示す拡
大斜視図である。
【図12】図10に示す巻付け筒体及び外筒体の形状を
示す拡大斜視図である。
【図13】図10に示す外筒体内におけるシートの状態
を示す拡大縦断側面図である。
【図14】図10に示す連結体の形状を示す拡大斜視図
である。
【図15】図14に示す連結体の拡大縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 シート 3 棒状体 5 円盤 6 円盤 7 外筒体 8 開口部 12 ハンドル 16 固定具 21 柵部材 22 手摺 24 ストッパ 25 被乾燥物 26 連結体 31 シート 32 心棒(棒状体) 33 巻付け筒体 34 開口部 35 円盤 36 円盤 37 外筒体 38 開口部 42 連結体 46 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 57/12 D06F 55/00 D06F 57/00 D06F 57/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のシートの夫々の一端部或いは1枚
    のシートの中央部の折り曲げ部を固定し重ねて巻取る棒
    状体と、前記シートを幅方向外側から挟むよう、前記棒
    状体に溶接される2枚の円盤と、該円盤を備えた前記
    状体を同心状に内嵌し且つシートの非固定端部を出すた
    めの開口部を軸方向に設けてある外筒体と、前記棒状体
    を回転することにより該棒状体にシートを重ねて巻取る
    ためのハンドルと、前記外筒体を嵌脱着し得るよう、前
    記外筒体に設けられた凸部に嵌着する溝又は前記外筒体
    に設けられた溝に嵌入する凸部を有して建築物のベラン
    ダ等に固定される固定具と、を備えてなることを特徴と
    する建築物のベランダ等における乾燥補助装置。
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