JP2579523B2 - 直交流式冷却塔 - Google Patents

直交流式冷却塔

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JP2579523B2
JP2579523B2 JP63097200A JP9720088A JP2579523B2 JP 2579523 B2 JP2579523 B2 JP 2579523B2 JP 63097200 A JP63097200 A JP 63097200A JP 9720088 A JP9720088 A JP 9720088A JP 2579523 B2 JP2579523 B2 JP 2579523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は空調装置、冷凍装置などを負荷部として用
いられる直交流式冷却塔、殊にプロセス流体と空気とが
非接触型即ち間接型の熱交換器を有している直交流式冷
却塔に関する。
(従来技術) この種の熱交換器として特開昭51−100370号公報に
は、扁平な垂直方向の相互に平行な数個の液体流下通路
と、これらの各液体流下通路間にそれぞれ形成された垂
直方向の面をもつ扁平で、気流の流れる空気通路を有
し、これらの2つの液体通路が相互の液体を非接触とす
る複数枚の合成樹脂板よりなる熱交換隔壁板によって仕
切られている冷却塔用熱交換器が記載されている。
前記公報の熱交換器においては各空気通路の両壁がU
字状部材で形成され、隣接するU字状部材の波形側壁は
突出して設けたリブ部分で相互に接着されていると共
に、その側縁において連結パネルにより相互に連結され
て前記液体流下通路を形成している。
(解決しようとする課題) 前記の先行技術のものでは、プロセス流体の処理量が
少ない場合には、上部水槽底面全域にプロセス流体が均
等に行き渡らず、全プロセス流体流下通路に均一に流下
せず所望の冷却を行えない。
この発明はプロセス流体の処理量の大小に係わらずに
常に均等にプロセス流体を間接型熱交換器に供給可能な
直交流式冷却塔を市場に提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記課題を達成するために、この発明の直交流式冷却
塔は、両側縁が密閉し、上下開口した扁平な垂直方向の
相互に平行な数個のプロセス流体流下通路と、これらの
各プロセス流体流下通路間にそれぞれ形成された垂直方
向の面をもつ扁平で、散布水及び気流が相互に直接接触
して直交流式に流れる気液通路を有し、前記プロセス流
体と散布水を非接触で熱交換する複数枚の合成樹脂板よ
りなる熱交換隔壁板によってこれらの2つの通路が仕切
られている間接型熱交換器を有している直交流式熱交換
塔において、 一個の気液通路の両壁を形成する隣接する2枚の前記
熱交換隔壁板同士はその上端全幅にわたり相互一体に形
成され単一の断面逆U字形の熱交換器ユニットを構成し
ており、各熱交換器ユニットを熱交換塔本体内に共通の
ヘッダーから水平に相互平行に延在する複数本の散布水
用散水管に一個宛各熱交換器ユニットを跨設し吊り下げ
支持すると共に前記隣接する熱交換器ユニット間に前記
プロセス流体流下通路を一つ宛形成して前記間接型熱交
換器が構成されており、 この前記間接型熱交換器の上端には深さの深い上部水
槽が一体形成してあり、この底面に前記プロセス流体流
下通路の細長な上流端が開口しているとともに、この上
部水槽の上位でこの冷却塔の機枠には、上部水槽と平面
形状が符合する大きさのプロセス流体流量補充槽が配置
してあり、このプロセス流体流量補充槽の底面には全面
にわたり前記上部水槽に通じる流下穴が分配穿設してあ
ることを特徴とする。
前記プロセス流体流下通路形成面において隣接する前
記熱交換器ユニット同士が掛合、分離自在に連結配備さ
れていることが好ましい。
また前記熱交換隔壁板は真空成形加工品としてあると
製造上好ましい。
前記全ての熱交換隔壁板は同大、同一形状として成形
してあり、各熱交換器ユニットを構成する前記2枚の熱
交換隔壁板同士は表裏反転してその上端全幅にわたり相
互一体に形成されている場合もある。
前記上部水槽は負荷部と常時連通しており、前記プロ
セス流体流下量が少ない時のみ前記負荷部に流体流量補
充槽を連通させる切換弁を介して前記プロセス流体流量
補充槽は前記負荷部にその一次側に連通していると好ま
しい。
前記上部水槽と前記プロセス流体流量補充槽とは共通
の切換弁を介して負荷部の2次側に択一的に連通し、前
記プロセス流体流下量が少ない時に前記負荷部に流体流
量補充槽が連通し、前記プロセス流体流下量が多い時に
負荷部に連通する場合もある。
(発明の作用) 前記のように構成したこの発明の作用を説明する。
1)プロセス流体の処理量が多い場合 この場合には負荷部から送られてくるプロセス流体の
殆どを前記上部水槽内へ供給し、この上部水槽から自然
流下したプロセス流体は前記複数個のプロセス流体流下
通路内に流入しこの冷却塔の下部水槽に向け流下してい
く。
一方、この冷却塔の排気口に設けた送風機の作動によ
り、この冷却塔の外気取入口から取り込まれた空気は前
記プロセス液体の流れと直交して前記複数個の気液通路
内を流れるとともに、前記散水装置の散水管からこの気
液通路内に循環水である冷却液が散布され、この気液通
路の壁面全体に沿い流下し気流通路を濡れ壁とし、この
気流通路通過中に前記空気と直接接触し潜熱作用でこの
散布水は冷却される。即ち、開放式で冷却水は冷却さ
れ、この冷却で自身昇温した空気はこの気液通路を水平
に流れ前記送風機を上部に配置した通風室に至り次いで
排気口から外部へ排気される。
このようにして冷却された散布水である冷却水(散布
水)は気液通路の壁面即ち、熱交換隔壁板の一面を流下
中に熱交換隔壁板を介して間接的に、即ち非接触で前記
プロセス液体を冷却し、若干昇温した散布水は繰返し前
記空気との直接接触に伴う潜熱作用を受けて繰返し冷却
され、又間接的に前記プロセス流体流下通路内を流下中
の前記プロセス液体を繰返し冷却する。
このようにして所定温度に冷却された前記プロセス液
体は、前記下部水槽に一時的に滞留した後、循環ポンプ
の作動により冷凍機などの負荷部へ供給され、仕事を終
え昇温した後再びこの上部水槽に供給され冷却される。
一方、取り込んだ空気との間で直接潜熱作用受けて冷
却され、且つ前記プロセス液体を間接的に冷却した冷却
水は、次回のプロセス液体の冷却に適した温度に冷却さ
れた状態で前記下部水槽に流入して一時的に滞留された
後、汲み上げポンプの作動により前記複数の散水管を有
する散水装置へ汲み上げられ、共通のヘッダーから前記
散水管へ再び供給されこれら散水管より気液通路内へ散
布される。
2)プロセス流体の処理量が少ない場合 この場合には、前記補充槽へ一度プロセス流体の殆ど
を供給した後、上部水槽全面に均一に前記補充槽の底面
に設けた前記流下穴群よりプロセス流体を分配供給し、
この上部水槽底面に上流端がそれぞれ開口している前記
複数のプロセス流体流下通路内に同時に同量のプロセス
流体を流入させ、前記間接型熱交換器のプロセス流体流
下通路全域に分散させ、前記同様に散布水との間で非接
触で熱交換をする。
3)長期間の使用乃至循環水の水質などにより前記幅の
狭い複数あるプロセス流体流下通路のうち、数箇所のプ
ロセス流体流下通路で塵埃や微生物がそれらの壁面に付
着し循環水の流れに支障を来すほどに目詰まりした場合 この場合には、その目詰まりを生じたプロセス流体流
下通路の位置において、若しくは全ての熱交換器ユニッ
トを前記散水管から取外しこの間接型熱交換器に付着し
た物を循環水の一部乃至洗滌水を利用して除去して清浄
化する。
このようにして清浄化した後は、再び熱交換器ユニッ
トを前記散水管に再度吊り下げ支持し清浄化した間接型
熱交換器を冷却塔本体内に装填し冷却塔の運転を再開す
る。
4)次にこの冷却塔を冬季においてヒーテイングタワー
として使用する場合 この場合には、プロセス流体はブライン液とし上部水
槽よりこの間接型熱交換器の前記プロセス流体流下通路
の上流端に向けて自然落下させ、流入させる。このプロ
セス流体流下通路を流下中に前記気液通路内を通過する
空気により、このブライン液を間接的に加温して昇温さ
せ、負荷部である蒸発器へ供給し室内の暖房などの仕事
をした後低温化したブライン液を再び上部水槽へ戻し、
繰返し加温する。この際、散水装置は通常使用しない。
(発明の効果) 前記のように構成し作用するこの発明の直交流式冷却
塔の効果は次のとおりである。
この前記間接型熱交換器の上端には深さの深い上部水
槽が一体形成してあり、この底面に前記プロセス流体流
下通路の細長な上流端が開口しているとともに、この上
部水槽の上位でこの冷却塔の機枠には、上部水槽と平面
形状が符合する大きさのプロセス流体流量補充槽が配置
してあり、このプロセス流体流量補充槽の底面には全面
にわたり流下穴が分配穿設してある為、プロセス流体の
処理量が少ない場合でも、前記補充槽へ一度プロセス流
体の殆どを供給した後、上部水槽全面に均一に前記補充
槽の底面に設けた前記流下穴群よりプロセス流体を分配
供給して、この上部水槽底面に上流端がそれぞれ開口し
ている前記複数のプロセス流体流下通路内に同時に同量
のプロセス流体を流入させ、前記間接型熱交換器のプロ
セス流体流下通路全域に分散させることができ、プロセ
ス流体の処理量が多い場合と同様に前記間接型熱交換器
のプロセス流体流下通路全域にわたり、散布水との間で
非接触で効率良く、プロセス流体を熱交換をする。
また、各熱交換器ユニットを冷却塔本体内に共通のヘ
ッダーから水平に相互平行に延在する複数本の散水管に
一個宛各熱交換器ユニットを跨設し吊り下げ支持すると
共に前記隣接する熱交換器ユニット間に前記プロセス流
体流下通路を一つ宛形成して前記間接型熱交換器が構成
されているため、流体流下通路内で塵埃や微生物がそれ
らの壁面に付着し循環水の流れに支障を来すほどに目詰
まりが酷くなった場合でも、前記散水管からこれら熱交
換器ユニットを取り外すのみでこの間接型熱交換器をこ
の本体から引き出し間接型熱交換器に付着した付着物を
洗浄水などで的確に除去し清掃出来、容易にプロセス流
体流下通路の目詰まりを解消できる。
また、このように構成した直交流式冷却塔は、ヒーテ
イングタワーとしても使用出来る。
前記プロセス流体流下通路形成面において隣接する前
記熱交換器ユニット同士が掛合、分離自在に連結配備さ
れている場合には、間接型熱交換器の製造、組立てが容
易となる。
前記熱交換隔壁板を真空成形加工品としてすれば、一
層製造価格を低く出来る。
前記全ての熱交換隔壁板を同大、同一形状として成形
し、各熱交換器ユニットを構成する前記2枚の熱交換隔
壁板同士を表裏反転してその上端全幅にわたり相互一体
に形成されているものにおいては、熱交換隔壁板の保管
時に積み重ねて保管でき、収納スペースを節約できると
共に、間接型熱交換器の製造、組立てをより容易に出来
る。
前記上部水槽は負荷部と常時連通しており、前記プロ
セス流体流下量が少ない時のみ前記負荷部に流体流量補
充槽を連通させる切換弁を介して前記プロセス流体流量
補充槽は前記負荷部にその一次側で連通している場合に
は、プロセス流体の処理量の大小に応じて、流体流量補
充槽を選択的に使用出来、常時プロセス流体流下通路全
域でプロセス流体を所定温度に冷却できる。
前記上部水槽と前記プロセス流体流量補充槽とは共通
の切換弁を介して一次側で負荷部に択一的に連通し、前
記プロセス流体流下量が少ない時に前記負荷部に流体流
量補充槽が連通し、前記プロセス流体流下量が多い時に
負荷部に連通する場合においては、前記プロセス流体流
下量が少ない時に前記流体流量補充槽を迂回して上部水
槽にプロセス流体をその全面にわたり均一に分配供給出
来、偏ること無く、即ち、偏流と成らずに間接型熱交換
器プロセス流体流下通路全域で散布水との間で間接的に
熱交換できる。
(実施例) 次にこの発明の実施例を説明する。
(第1実施例) 第1図においてAは直交流型冷却塔であり、両側縁が
密閉し、上下開口した扁平な垂直方向の相互に平行な数
個のプロセス流体流下通路10と、これらの各プロセス流
体流下通路10間にそれぞれ形成された垂直方向の面をも
つ扁平で、プロセス流体の種類と異なる散布水及び気流
が相互に直接接触して直交流式に流れる気液通路11を有
し、これらの2つの通路10、11がプロセス流体と散布水
を非接触で熱交換する複数枚の合成樹脂板よりなる熱交
換隔壁板12によって仕切られている間接型熱交換器Bを
有している。
前記一個の気液通路11の両壁を形成する隣接する2枚
の前記熱交換隔壁板12同士はその上端12a全幅にわたり
相互一体に形成され単一の断面逆U字形の熱交換器ユニ
ットB1を構成しており、各熱交換器ユニットB1を冷却塔
A本体内に共通のヘッダーから水平に相互平行に延在す
る複数本の散布水用散水管13に一個宛各熱交換器ユニッ
トB1を跨設し吊り下げ支持すると共に前記隣接する熱交
換器ユニットB1間に前記プロセス流体流下通路10を一つ
宛形成して前記間接型熱交換器Bが構成されており、 この間接型熱交換器B下端からのプロセス流体及び散
布水を受け入れる下部水槽14は、ほゞ水平な仕切板15で
上、下室16と17に仕切られ、プロセス流体及び散布水を
各々分離して受け入れる二重構造としてあり、その下室
17はプロセス流体貯溜室としてあり、前記プロセス流体
流下通路10の下端がこのプロセス流体貯溜室に開口し、
上室16は散布水貯溜室として前記気流通路11の下端部が
散布水貯溜室16に開口してあり、プロセス流体貯溜室17
は負荷部Cにプロセス流体を供給すべく連通し、散布水
貯溜室16は前記複数本の前記散水管13を有する散水装置
Dに散布水を循環供給すべく連通しており、 前記間接型熱交換器Bの上部平坦面B2全周辺に上部水
槽18の周壁18aが一体に起立結合して深さの深い上部水
槽18が前記間接型熱交換器Bと一体形成してあり、この
上部水槽18の底面は前記間接型熱交換器Bの上部平坦面
B2で形成されているこの前記底面、即ち上部平坦面B2に
前記プロセス流体流下通路10の細長な上流端10aが開口
しているとともに、この上部水槽18の上位でこの冷却塔
Aの機枠31には、上部水槽18と平面形状が符合する大き
さのプロセス流体流量補充槽32が配置してあり、このプ
ロセス流体流量補充槽32の底面には全面にわたり前記上
部水槽18に通じる、即ち直接開口する流下穴33が分配穿
設してある。
この上部水槽18とプロセス流体流量補充槽32は、切換
弁34を介して負荷部Cの2次側に択一的に連通してい
る。この切換弁34は、プロセス流体流量が少ないときに
は前記補充槽32を負荷部Cに、またプロセス流体流量が
多いときには上部水槽18を負荷部Cに択一的に連通させ
る形式のものを用いる。
前記プロセス流体流下通路10形成面において隣接する
前記熱交換器ユニットB1同士は掛合、分離自在に連結配
備されてなる。
前記全ての熱交換隔壁板12は好適には真空成形加工品
で、同大、同一形状として成形してあり、各熱交換器ユ
ニットB1を構成する前記2枚の熱交換隔壁板12同士は表
裏反転してその上端12a全幅にわたり相互一体に形成さ
れている。
前記間接型熱交換器Bは前記下部水槽14の仕切板15に
対して着脱自在に配備してあり、その着脱構造の一例と
しては、間接型熱交換器Bの底面で前記2つの貯溜室16
と17の前記仕切板15の一部を形成し、この底面の内端全
長から内方に向け前記仕切板15と同幅の合成樹脂製フラ
ンジ19を延在させ、このフランジ19の下面にパッキン材
20を介して前記仕切板15の側辺全長にボルト21、ナット
22により、水密に結合されている。即ち、前記仕切板15
と間接型熱交換器Bの底面のフランジ19の継目において
プロセス流体貯溜室17への散布水の漏水が阻止されてい
るとともに、必要時にこの仕切板15からこの間接型熱交
換器Bが取外し可能としてある。
(第2実施例) 前記第1実施例と同一符合のものは同一の構成、作用
を有し異なるところは次の事項である。
即ち、隣接する熱交換器ユニットB1同士が一体に結合
してあり、複数の熱交換器ユニットB1が一塊と成って平
面矩形の間接型熱交換器B0を構成している(第3図参
照)。
更に切換弁34aとして、プロセス流体流量が少ないと
きにのみ前記補充槽32を負荷部Cの2次側に連通させる
形式のものを用い、前記上部水槽18は常時負荷部Cに連
通している(第2図参照)。
(実施例の作用) (第1実施例の作用) 前記のように構成した第1実施例の作用を次に説明す
る。
a)プロセス流体の処理量が多い場合 この場合には、前記切換弁34を操作し、上部水槽18を
負荷部Cの2次側へ連通し、負荷部Cから送られてくる
プロセス流体を全て上部水槽18内へ供給する。
次にこの上部水槽18から工業用プロセス流体は前記複
数個のプロセス流体流下通路10内を自然流下し前記下部
水槽14の第1液体貯溜室に向け蛇行しつつ下方へ流れて
いく。
一方、この冷却塔Aの排気口23に設けた送風機24の作
動により、この冷却塔Aの外気取入口25から取り込まれ
た空気は前記プロセス流体の流れと直交して前記複数個
の気液通路11内を流れるとともに、前記散水装置Dの散
水管13からこの気液通路11内に循環水である冷却液が散
布され、この気液通路11の壁面全体に沿い流下し気液通
路11を濡れ壁とし、この気液通路11通過中に前記空気と
直接接触し潜熱作用でこの散布水は冷却される。即ち、
開放式で冷却水は冷却され、この冷却で自身昇温した空
気はこの気液通路11を水平に流れ前記送風機24を上部に
配置した通風室26に至り次いで排気口23から外部へ排気
される。
このようにして冷却され冷却水(散布水)は気液通路
11の壁面即ち、熱交換隔壁板12の一面を流下中に熱交換
隔壁板12を介して間接的に、即ち非接触で前記プロセス
流体を冷却し、若干昇温した散布水は繰返し前記空気と
の直接接触に伴う潜熱作用を受けて繰返し冷却され、又
間接的に前記プロセス流体流下通路10内を流下中の前記
プロセス流体を繰返し冷却する。
このようにして所定温度に冷却された前記プロセス流
体は、前記下部水槽14のプロセス流体貯溜室17に一時的
に滞留した後、循環ポンプの作動により冷凍機などの負
荷部Cへ供給され、仕事を終え昇温した後再びこの上部
水槽18に供給され冷却される。
一方、取り込んだ空気との間で直接潜熱作用受けて冷
却され、且つ前記プロセス流体を間接的に冷却した冷却
水は、次回のプロセス流体の冷却に適した温度に冷却さ
れた状態で前記下部水槽14の散布水(冷却水)貯溜室16
内に流入して一時的に滞留された後、汲み上げポンプの
作動により前記複数の散水間を有する散水装置Dへ汲み
上げられ、共通のヘッダーから前記散水管13へ再び供給
されこれら散水管13より気液通路11内へ散布される。
b)プロセス流体の処理量が少ない場合 この場合には、前記切換弁34を切り換え、前記補充槽
32を負荷部Cに連通し、負荷部Cから送られてくるプロ
セス流体の全てを一度前記補充槽32内に供給し所定水深
深さでこのプロセス流体を貯留した後、前記補充槽32の
底面全域から、前記流下穴33を通って下方の前記上部水
槽18の水面全域にわたって一様に分配供給する。
このように分配供給されたプロセス流体は、前記a)
の場合と同様に前記上部水槽18底面に開口している複数
個のプロセス流体流下通路10内を同時に同量流入し前記
間接型熱交換器Bのプロセス流体流下通路10全域に分散
し前記a)の場合と同様に散布水との間で非接触で冷却
される。
c)長期間の使用乃至循環水の水質などにより前記幅の
狭い複数あるプロセス流体流下通路10のうち、数箇所の
プロセス流体流下通路10で塵や微生物がそれらの壁面に
付着し循環水の流れに支障を来すほどに目詰まりした場
合 この場合には、その目詰まりを生じた前記流下通路10
の位置において、若しくは全ての熱交換器ユニットを前
記散水管13から取外しこの間接型熱交換器に付着した物
を循環水の一部乃至洗滌水を利用して除去して清浄化す
る。
このようにして清浄化した後は、再び熱交換器ユニッ
トB1を前記散水管13に再度吊り下げ支持し清浄化した間
接型熱交換器Bを冷却塔A本体内に装填し冷却塔Aの運
転を再開する。
d)この冷却塔Aを冬季においてヒーティングタワーと
して使用する場合 この場合には、前記プロセス流体をブライン液に変更
して使用する。この際、前記散水装置Dは使用しない。
(第2実施例の作用) 前記のように構成した第2実施例の作用は切換弁34a
の作用を除き、前記第1実施例の作用と同じである。
a)プロセス流体の処理量が多い場合 この場合には、前記切換弁34aを操作し、前記補充槽3
2と負荷部Cの2次側との連通を断ち、負荷Cから送ら
れてくるプロセス流体を全て上部水槽18内へ供給する。
以後の熱交換現象は第1実施例と同じである。
b)プロセス流体の処理量が少ない場合 この場合には、前記切換弁34を切り換え、前記補充槽
32をも負荷部Cに連通し、負荷部Cから送られてくるプ
ロセス流体の殆どを一度前記補充槽32内に供給し所定水
深の深さでこのプロセス流体を貯留した後、前記補充槽
32の底面全域から、前記流下穴33を通って下方の前記上
部水槽18の水面全域にわたって一様に分配供給する。こ
れ以後の熱交換現象は、第1実施例と同じである。
(実施例特有の効果) 冷却水の下部水槽14を前記仕切板15で上下2室に完全
に仕切ることにより、冷却済みのプロセス流体と散布水
が下部水槽14で混合せず、所定温度に冷却したプロセス
流体を負荷部部Cへ供給できる。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明に係わるもので、第1図は第1実施例の
概略図、第2図は第2実施例の概略図、第3図は第1図
の間接型熱交換器の上部斜視図、第4図は間接型熱交換
器の下部と下部水槽の関係を示す斜視図、第5図はその
縦断面図及び第6図は第1図の要部縦断面図である。 図中の主な符号の説明 18……上部水槽、 32……プロセス流体補充槽、 34……切換弁、 A……冷却塔、 B1……熱交換器ユニット、 B……間接型熱交換器。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側縁が密閉し、上下開口した扁平な垂直
    方向の相互に平行な数個のプロセス流体流下通路と、こ
    れらの各プロセス流体流下通路間にそれぞれ形成された
    垂直方向の面をもつ扁平で、散布水及び気流が相互に直
    接接触して直交流式に流れる気液通路を有し、前記プロ
    セス流体と散布水を非接触で熱交換する複数枚の合成樹
    脂板よりなる熱交換隔壁板によってこれらの2つの通路
    が仕切られている間接型熱交換器を有している直交流式
    熱交換塔において、 一個の気液通路の両壁を形成する隣接する2枚の前記熱
    交換隔壁板同士はその上端全幅にわたり相互一体に形成
    され単一の断面逆U字形の熱交換器ユニットを構成して
    おり、各熱交換器ユニットを熱交換塔本体内に共通のヘ
    ッダーから水平に相互平行に延在する複数本の散布水用
    散水管に一個宛各熱交換器ユニットを跨設し吊り下げ支
    持すると共に前記隣接する熱交換器ユニット間に前記プ
    ロセス流体流下通路を一つ宛形成して前記間接型熱交換
    器が構成されており、 この前記間接型熱交換器の上端には深さの深い上部水槽
    が一体形成してあり、この底面に前記プロセス流体流下
    通路の細長な上流端が開口しているとともに、この上部
    水槽の上位でこの冷却塔の機枠には、上部水槽と平面形
    状が符合する大きさのプロセス流体流量補充槽が配置し
    てあり、このプロセス流体流量補充槽の底面には全面に
    わたり前記上部水槽に通じる流下穴が分配穿設してある
    ことを特徴とする直交流式冷却塔。
  2. 【請求項2】前記プロセス流体流下通路形成面において
    隣接する前記熱交換器ユニット同士が掛合、分離自在に
    連結配備されてなる特許請求の範囲第1項記載の直交流
    式冷却塔。
  3. 【請求項3】前記熱交換隔壁板は真空成形加工品として
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載の直交流式冷
    却塔。
  4. 【請求項4】前記全ての熱交換隔壁板は同大、同一形状
    として成形してあり、各熱交換器ユニットを構成する前
    記2枚の熱交換隔壁板同士は表裏反転してその上端全幅
    にわたり相互一体に形成されている特許請求の範囲第2
    項または第3項記載の直交流式冷却塔。
  5. 【請求項5】前記上部水槽は負荷部と常時連通してお
    り、前記プロセス流体流下量が少ない時のみ前記負荷部
    に流体流量補充槽を連通させる切換弁を介して前記プロ
    セス流体流量補充槽は前記負荷部の2次側に連通してい
    る特許請求の範囲第1項記載の直交流式冷却塔。
  6. 【請求項6】前記上部水槽と前記プロセス流体流量補充
    槽とは共通の切換弁を介して負荷部の2次側に択一的に
    連通し、前記プロセス流体流下量が少ない時に前記負荷
    部にプロセス流体流量補充槽が連通し、前記プロセス流
    体流下量が多い時に負荷部に非連通する特許請求の範囲
    第1項記載の直交流式冷却塔。
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