JP2579315Y2 - 注出容器 - Google Patents

注出容器

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JP2579315Y2
JP2579315Y2 JP1992050699U JP5069992U JP2579315Y2 JP 2579315 Y2 JP2579315 Y2 JP 2579315Y2 JP 1992050699 U JP1992050699 U JP 1992050699U JP 5069992 U JP5069992 U JP 5069992U JP 2579315 Y2 JP2579315 Y2 JP 2579315Y2
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slit
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光夫 古沢
哲三 中村
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は注出容器に係り、特に、
溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を収容した微細球体を
分散させてなる内容物を収容するための容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自然物質であるか化学物質を
問わず、溶液状の物質を容器中に保存した場合、重合等
の化学変化に伴う経時変化が生じることがある。
【0003】さらに、物質同士の変化によるものの他、
外界からの紫外線によっても変質や変着色が生じたり、
また、空気中の酸素によって内容物が酸化してしまうこ
とがある。
【0004】また、揮発度の異なる物質の混合体である
天然香料や調合香料にあっては一部揮発性物質の揮散に
よる内容の変質が見られることがある。特に、化粧水や
乳液においては香料を添加するのが通常であるが、この
ような混合物にあっては前記した、諸変化が生じ易いた
め、様々な対策を採る必要がある。
【0005】多くの場合、化学的処理により内容物の化
学変化を抑制することは可能であるが、より効果のある
製品を開発する途上では、化学的な経時変化が起こり易
い調合となる場合がある。
【0006】このような製品を実用化するには、例え
ば、同時に使用すべきではあるが混合することが不適当
な第1溶液と第2溶液とがある場合において、第1溶液
中に、破壊可能で内部に第2溶液を収容した微細球体
(マイクロカプセル)を分散させることが考えられる。
【0007】このような方法によれば、保存時には両者
が直接接触しないため反応が避けられ、使用時には微細
球体を破壊しつつ混合することによって所期の効果を発
揮させることができるようになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
方法を採った場合、使用時には微細球体溶液を分散させ
た溶液を手の平にとった上で摺り潰す等して微細球体を
破壊する必要があり、使用感という点では不十分な面が
ある。
【0009】本考案は前記事項に鑑みてなされたもの
で、溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を収容した微細球
体を分散させてなる内容物を収容し、この微細球体をそ
のまま注出、あるいは、容器内で破壊して溶剤と溶液と
を混合した上で注出することを任意に選択することがで
きるようにした注出容器を提供することを技術的課題と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は前記技術的課題
を解決するために、溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を
収容した微細球体10を分散させてなる内容物を収容す
るための容器であって、以下のような構成とした。
【0011】即ち、スクイズ容器本体1に口筒部2を設
け、この口筒部2に、有底の内筒11を備えた環状の突
起部3を形成するとともに、前記内筒11の内側壁4に
スクイズ容器本体1へ連通する第1スリット5とこの第
1スリット5よりも小幅な第2スリット8とを角度差を
以って形成する一方、前記口筒部2に内キャップ6を回
転自在に嵌合し、この内キャップ6に前記内筒11に液
密に内嵌する環部7を形成するとともに、この環部7に
前記第1スリット5と同幅の第3スリット9を形成し、
前記内キャップ6の回転位置に応じてこれら第1または
第2スリットを前記第3スリット9に選択的に連通可能
とし、前記第1スリット5は前記微細球体がそのまま通
過し、第2スリット8は前記微細球体10が破壊されて
通過する寸法に夫々形成した。
【0012】なお、前記各スリットは流出孔とすること
ができる。また、前記第2スリット8を複数個設けるこ
とも可能である。
【0013】
【作用】内キャップ6を回転することにより、第3スリ
ット9を、第1スリット5またはこの第1スリット5よ
りも小幅な第2スリット8に選択的に連通させることが
できる。
【0014】ここで、第3スリット9と第1スリット5
とを連通させた状態でスクイズ容器本体1をスクイズす
ると、溶液に分散された微細球体10はそのまま破壊さ
れずに通過し注出される。
【0015】一方、第3スリット9と第2スリット8と
を連通させた状態でスクイズ容器本体1をスクイズする
と、前記微細球体10は第2スリット8を通過する際破
壊されて溶剤が外部に流出する。したがって、溶剤と溶
液が混合されたものが注出され、微細球体10を摺り潰
す等の面倒はない。
【0016】以上の動作は内キャップ6の回転角度に応
じて任意に切り替えることができる。
【0017】
【実施例】本考案の実施例を図1ないし図4に基づいて
説明する。スクイズ容器本体1は柔軟性合成樹脂製であ
り、内部には、溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を収容
した微細球体10を分散させてなる内容物を収容するよ
うになっている。
【0018】前記スクイズ容器本体1の口筒部2にはキ
ャップ20が外嵌するようになっており、この口筒部2
の外周にはキャップ20に螺合する螺条2aが形成され
ている。
【0019】この口筒部2の頂部には環状の突起部3が
形成されている。この突起部3は内側に有底の内筒11
を有し、内筒11の外側にスクイズ容器本体1に連通し
た環状の空間部が形成された形状となっている。そし
て、内筒11の内側壁4には外気とスクイズ容器本体1
とを連通する第1スリット5が形成されている。この第
1スリット5は前記微細球体10がそのまま通過できる
よう微細球体10の直径よりも大きな幅に設定されてい
る。
【0020】さらに内筒11の内側壁4には前記第1ス
リット5よりも小幅な第2スリット8が90度の角度差
を以って形成されている。この第2スリット8は対向的
に2箇所設けられており、前記微細球体10の直径より
も少許小幅に形成されている。これにより、前記微細球
体10がここを通過する際には破壊されて通過するよう
になっている。
【0021】前記口筒部2には内キャップ6が回転自在
に嵌合される。前記突起部3の外周部には環状突起部3
aが周設されており、前記内キャップ6の内側に周設さ
れている環状溝6bに回転自在に嵌合して内キャップ6
が容易に外れないようになっている。
【0022】この内キャップ6には前記内筒11に液密
内嵌する環部7が形成されている。この環部7には前
記第1スリット5と同幅の第3スリット9が形成されて
おり、前記内キャップ6の回転位置に応じて前記第1ま
たは第2スリット5、8が前記第3スリット9に選択的
に連通可能となっている。
【0023】前記内キャップ6の頂部中央には注出孔6
aが設けられており、この注出孔6aは前記環部7の内
部に連通している。前記環状突起部3aの下方には口筒
部2の外周を90度の範囲で凹ませた溝2bが形成され
ている。一方、内キャップ6にはこの溝2bに対応する
突起6cが設けられており、内キャップ6は90度の範
囲でのみ回動するよう規制されるようになっている。
【0024】そして、前記内キャップ6を回転すること
により、第3スリット9を、第1スリット5またはこの
第1スリット5よりも小径な第2スリット8に選択的に
連通させることができるように構成されている。なお、
前記各スリットは円形または楕円形あるいは角型の流出
孔とすることもできる。
【0025】以上の構成において図3及び図4により動
作を説明する。まず、内キャップ6を図3に示す位置に
セット、即ち、第3スリット9と第2スリット8とを連
通させた状態でスクイズ容器本体1をスクイズする。す
ると、前記微細球体10は第2スリット8通過する際
破壊されて内部の溶剤が注出される。したがって、溶剤
は溶液に溶け出し混合されて注出孔6aから注出される
ため、微細球体10を摺り潰す等の面倒はない。
【0026】一方、図4に示すように、第3スリット9
と第1スリット5とを連通させた状態でスクイズ容器本
体1をスクイズすると、前記微細球体10はそのまま破
壊されずに通過させることができる。
【0027】以上の動作は内キャップ6の回転角度に応
じて任意に切り替えることができるため使用目的に応じ
て選択することができる。
【0028】
【考案の効果】本考案によれば、微細球体を分散させて
なる内容物を収容し、内キャップ6の回転位置に応じて
この微細球体をそのまま、あるいは、容器内で破壊して
溶液と混合しつつ注出することを自在に選択することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図
【図2】本考案の一実施例を示す半断面図
【図3】本考案の一実施例の動作原理を示す断面図
【図4】本考案の一実施例の動作原理を示す断面図
【符号の説明】
1・・スクイズ容器本体、 2・・口筒部、 3・・突起部、 4・・内側壁、 5・・第1スリット、 6・・内キャップ、 7・・環部、 8・・第2スリット、 9・・第3スリット、 10・・微細球体。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を収容
    した微細球体を分散させてなる内容物を収容するための
    容器であって、 スクイズ容器本体に口筒部を設け、この口筒部に、有底
    の内筒を備えた環状の突起部を形成するとともに、前記
    内筒の内側壁にスクイズ容器本体へ連通する第1スリッ
    トとこの第1スリットよりも小幅な第2スリットとを角
    度差を以って形成する一方、前記口筒部に内キャップを
    回転自在に嵌合し、この内キャップに前記内筒に液密に
    内嵌する環部を形成するとともに、この環部に前記第1
    スリットと同幅の第3スリットを形成し、前記内キャッ
    プの回転位置に応じてこれら第1または第2スリットを
    前記第3スリットに選択的に連通可能とし、前記第1ス
    リットは前記微細球体がそのまま通過し、第2スリット
    は前記微細球体が破壊されて通過する寸法に夫々形成さ
    れていることを特徴とする注出容器。
  2. 【請求項2】 溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を収容
    した微細球体を分散させてなる内容物を収容するための
    容器であって、 スクイズ容器本体に口筒部を設け、この口筒部に、有底
    の内筒を備えた環状の突起部を形成するとともに、前記
    内筒の内側壁にスクイズ容器本体へ連通する第1流出孔
    とこの第1流出孔よりも小径な第2流出孔とを角度差を
    以って形成する一方、前記口筒部に内キャップを回転自
    在に嵌合し、この内キャップに前記内筒に液密に内嵌す
    る環部を形成するとともに、この環部に前記第1流出孔
    と同径の第3流出孔を形成し、前記内キャップの回転位
    置に応じてこれら第1または第2流出孔を前記第3流出
    孔に選択的に連通可能とし、前記第1流出孔は前記微細
    球体がそのまま通過し、第2流出孔は前記微細球体が破
    壊されて通過する寸法に夫々形成されていることを特徴
    とする注出容器。
JP1992050699U 1992-07-20 1992-07-20 注出容器 Expired - Fee Related JP2579315Y2 (ja)

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JPH0610160U JPH0610160U (ja) 1994-02-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5212674Y2 (ja) * 1972-03-03 1977-03-22
JPH02282311A (ja) * 1989-04-24 1990-11-19 Noevir Co Ltd カプセル状化粧料を充填収容した化粧品

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JPH0610160U (ja) 1994-02-08

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