JP2579208B2 - 光―電気コネクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は光−電気コネクタに関する。

米国特許第4,568,145号は、各々が光学端面を有する
光ファイバを含む第１組合い部材および第２組合い部材
と、電線に接続されるとともに前記光ファイバと平行関
係に支持される細長い電気導体とを含み、前記両組合い
部材が組合って前記光ファイバの光学端面を互いに光伝
送関係にもたらすと同時に前記導体を互いに導電接触さ
せうる光−電気コネクタを記載している。

かかる公知のコネクタにおいては、各組合い部材の光
ファイバおよび電気導体はハウジング内に該組合い部材
の組合い方向に関して横方向に互いに離隔して別々に支
持され、各ハウジングは前記導体を絶縁しかつ前記光フ
ァイバを該ハウジング内に支持する複数個の部品を含
む。

本発明は簡単化構造を有する光−電気コネクタを供す
るものである。

本発明によれば、本明細書の第２節に記載した光−電
気コネクタは、各組合い部材の電気導体が該組合い部材
の光ファイバと同心的にして光ファイバを収容する硬い
金属チューブの形式のものであり、該金属チューブが前
記組合い部材のファイバの光学端面に近接した端部電気
接触面を有することを特徴とし、さらに両方の前記組合
い部材を相互に向って相対的に運動させて前記端部接触
面を当接関係に係合させると同時に前記光学端面を互い
に光伝送関係にもたらしうるように、前記両組合い部材
を共通に受承する絶縁整合部材を有することを特徴とす
る。

各組合い部材の前記チューブは都合のよいどんな断面
形状のものでもよく、ファイバは該チューブ内に接着剤
によって固定してもよい。

しかしながら、このチューブは光ファイバ上の金属被
覆の形式のものが好ましい。かかる金属被覆した光ファ
イバは「光学針」として知られる。ヨーロッパ公開公報
第96511号に記載されるように、この金属被覆は前以て
塗布した金属層上にファイバを金属で電気めっきし、次
に前記光学端面を形成した後に前記被覆を所要の厚さと
なるように食刻することによって形成することができ
る。ファイバの金属被覆および前記整合部材は非常に厳
密な公差、特に該整合部材がセラミック材料から成る場
合には、被覆されたファイバに対して非常に密接した摩
擦的滑り嵌めできるような寸法にすることができる。

前記整合部材は、例えばセラミック材料又はガラス、
のフェルールの形式のものでもよい。好ましくは、この
フェルールの孔は両端に外方に開いた案内口を有して各
組合い部材を該フェルール口内に案内する。しかしなが
ら、この整合部材は相互に固定された複数個の部品から
形成されて組合い部材に対し制限された通路を形成する
ことができる。

コネクタは、例えば電磁光学スイッチのような電気光
学装置の電線を外部光学回路に接続するのに使用するこ
とができ、組合い部材の金属チューブの端部電気接触面
が電気的に導通接触していない場合に、前記電気光学装
置の電気部品、例えば電磁石、を消勢させうるように便
利に構成することができる。

前記電気光学装置は複数本の電線を有し、各電線は本
発明によるコネクタによって外部の光学回路に接続さ
れ、この電気光学装置は、どれか一つのコネクタの前記
端部接触面が電気接触していない場合に消勢されるよう
になっている。

このコネクタは単に電気光学スイッチとして使用する
ことができる。

次に、本発明をさらに理解しかつ本発明の実施例を示
すために、例示として添付図面について説明する。

第１図は、電気回路が開いた状態にある光−電気コネ
クタの軸線方向断面図、 第２図は、電気回路が閉じた状態にある前記コネクタ
を示す第１図と同様な図面、 第３図は、第１図および第２図のコネクタを含む電気
光学装置の概略図である。

第１図および第２図に示すように、全体的に２で示す
コネクタは一対の光学針4,6の形式の一対の組合い部材
と、絶縁フェルール８とを含む。各光学針4,6は、円形
断面を有する中央光ファイバ10と直径が一定の同心的金
属被覆12とを含む。各ファイバ10は該ファイバ10の縦軸
線と直角な光学端面14を有し、各金属被覆12もまた前記
軸線と直角な端部の電気接触面16を有し、各針4,6の光
学端面14は電気接触面16から僅かに後退している。第１
電線18が針６の金属被覆12に電気接続され、第２電線20
が針４の金属被覆12に電気接続される。

円形断面を有する円筒形のフェルール８は、セラミッ
ク材料から成ることが好ましく、両端部を除いて一定断
面の中央円形断面孔22を有し、該孔22は各端部において
軸線方向外方に開いた大きな針案内口24を具える。各針
4,6は前記孔22に関して、それぞれの口24から挿入され
た後、該孔22内に軸線方向に滑り嵌め式に摩擦摺動でき
るような寸法を有する。

第１図は回路の開状態、すなわち両被覆12の電気接触
面16が互いに離隔して電線18,20が互いに電気的に接続
せず、両光学端面14が互いの有効伝送範囲内にないよう
に互いに離隔しているコネクタ２を示す。

針4,6は、コネクタ２を第１図の位置から、第２図に
示すように、針4,6の被覆12の両電気接触面16が互いに
当接関係に係合して両接触面16の間が確実に電気接触し
もって電線18,20が互いに電気接続するとともに両光学
端面14が光伝送関係にあるような回路メーク状態にもた
らすように、孔22で互いに向って滑動させることができ
る。

次に、コネクタ２の一つの産業上の使用例を説明す
る。第３図に示すように、光−電気スイッチ装置は、側
壁30,32および底部34を含む光ファイバ受入れ溝28を取
付けるフレーム26を含む。金属被覆された光ファイバ3
6,38,40,42の各々は一端においてフレーム26に固定され
てコネクタ２の光学針４を構成するとともにコネクタ２
のフェルール８に受承される電線部分を有する。コネク
タ２の針６はフェルール８から遠い方の端部において外
部の光学回路（図示せず）に接続されるようになってい
る。ファイバ36,38のそれぞれ他端部分44,46は互いに電
気的に絶縁され底部34に沿って延びるように溝28内に固
定されるとともに同一平面内にある光学端面を具え、前
記端部分48,50は互いに電気的に絶縁される。ファイバ4
0,42のそれぞれ他端部分48,50もまた光学端面を具える
とともに互いに結合されかつ溝28の底部34に沿って延
び、これらの光学端面は同一平面内にある。溝38は端部
分48,50が横方向に移動できるに充分な幅を有する。電
磁石54のソレノイドもまたフレーム26に取付けられ、該
電磁石54は端部分48,50の光学端面をそれぞれ光学端面4
4,46と整合させて光線がファイバ36からファイバ40に、
およびファイバ38からファイバ42に伝送されるように作
動することができる。トリガ回路56の入力電線57が付勢
されて該トリガ回路56が活動状態になるとソレノイド52
が付勢されて電磁石54を始動させる。電線57中にそれぞ
れ無電圧スイッチ58,60,62,64が直列に配設される。フ
ァイバ42に接続された電線20はスイッチ58の入力電線で
あり、ファイバ40に接続された電線20はスイッチ60の入
力電線であり、ファイバ36に接続された電線20はスイッ
チ62の入力電線であり、ファイバ38に接続された電線20
はスイッチ64の入力電線である。電線56の付勢によって
回路56を活動状態にするためには、各スイッチ58,60,6
2,64を電線20によって付勢する必要がある。もしこれら
の電線20のうちの１本が付勢されていないならば、回路
56は非作動状態となり電磁石54は信号が電線57に印加さ
れても作動しない。

第３図に示すように、各電線18が電圧源に接続され、
もし対応コネクタ２が回路メーク状態すなわち第２図の
状態にあると、対応電線20が付勢される。しかしなが
ら、もし１個のコネクタ２が針４又は６は不完全挿入の
ために回路ブレーク状態にあると、関連する無電圧スイ
ッチが開くために電磁石54は付勢されない。

実際に、コネクタ２は、針4,6を挿入して光−電気装
置を光回路に接続できる光コネクタとして作用するだけ
でなく、すべてのファイバ36,38,40,42がコネクタ２に
よって外部回路に正しく接続されないならば電磁石54が
作動しないようにする安全装置として作用する。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】１対の組合い部材から成る光−電気コネク
   タにして、 前記１対の組合い部材の各々は夫々光ファイバを挿入し
   た導電性金属チューブで構成され、 前記光−電気コネクタは前記１対の組合い部材を摺動可
   能に受承する中空の絶縁整合部材を含み、 前記夫々の金属チューブ同士及び前記夫々の光ファイバ
   同士の当接・離間により電気回路及び光伝送路夫々を開
   閉させるよう、前記１対の組合い部材の各々を相対的に
   移動可能に構成したことを特徴とする光−電気コネク
   タ。