JP2579152Y2 - 陶磁器成形型の緊締装置 - Google Patents

陶磁器成形型の緊締装置

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JP2579152Y2
JP2579152Y2 JP1993020090U JP2009093U JP2579152Y2 JP 2579152 Y2 JP2579152 Y2 JP 2579152Y2 JP 1993020090 U JP1993020090 U JP 1993020090U JP 2009093 U JP2009093 U JP 2009093U JP 2579152 Y2 JP2579152 Y2 JP 2579152Y2
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tightening
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学 佐藤
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高浜工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、上型と下型に分割さ
れた陶磁器成形型の緊締と離脱の制御を受具を介して回
転される該成形型の遠心力を利用した緊締装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】陶磁器をろくろ成形する場合、成形品の
開口部が狭いもの、例えば壺などの例では、成形後に成
形品を該成形型から取り出すことが不可能であるから、
上下に分割された成形型が往時から使用されている。
【0003】したがって、成形型が分割されているか
ら、使用時には上下型の緊締を行い、非使用時には上下
型の離脱を行うことが普通に実施され、その手段として
特公昭50−11921号公報、同48−19685号
公報に記載された発明が知られている。
【0004】前者の場合は、着脱バンドに設けられた自
在支点を支点として遠心力の働きにより遠心用錘が開放
して押さえ爪が成形器を押さえ、回転筒の回転により成
形器の上方体の浮上が防止され、一方回転体が停止して
いるときは遠心用錘が垂直に下がって押さえ爪が開放と
なり成形器の上方体を自由に取り外しすることができる
ようにしたものである。
【0005】前者では、遠心用錘による作用によっての
み成形型を係止爪で押さえるため、陶磁器の成形時に成
形器の上方体に遠心力を越える力が働くと、上方体は浮
上するという問題点があり、浮上を防止するためには遠
心用錘の重量を大きくするか、遠心用錘と着脱バンドと
の距離を充分設けなければならず、構造が大きくなり、
しかも安全性に欠けるという問題点があった。
【0006】後者の場合は、型受台の周縁部数カ所にお
いて成形型の外周面との間に若干の間隙を与えて成形型
の緊締具の支持軸が垂設され、支持軸の上端部にT字状
の腕が回動自在に取り付けられ、腕の一端に錘、他端に
上面および側面を係止する爪が設けられ、上型の上面に
型受台の回転方向に沿って上傾した勾配を有する座面が
係止片に対応して設けられているもので、型受台の回転
力より生ずる遠心力によって緊締具が外方へ回動し、係
止片が上型の座面に当接して成形型の上下型を上方から
押し付け、また側面に係止片が成形型より離脱されて成
形型の開放が行われるものである。
【0007】後者では、係止する成形型の緊締および離
脱が繰り返して行われることにより、成形型の損傷が著
しく、また成形型の緊締が摩耗により行われなくなり、
上型と下型に間隙を生じてしまうという問題点があり、
さらに成形型の緊締、解除の際には、型受台を急停止さ
せる必要があり、徐々に成形の回転を遅くして緊締を解
除することは不可能という問題点があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】この考案が解決しよう
とする問題点は、成形型の緊締と離脱の確実性と安定性
の保持である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案の基本的構成
は、上型と下型に分割されてなる陶磁器成形型が回転自
在な受具に載置された陶磁器成形型の緊締装置におい
て、一側に折曲された係止爪具38が設けられ、他側に
錘支持部34が設けられるとともにその錘支持部34の
他側に錘36が支持された緊締部材30が設けられ、そ
の緊締部材30の係止爪具38が上型4の上面側に向け
られるとともに錘36側が受具8の傍らに配置され、緊
締部材30の少なくとも3個が夫々略中心部を支点にし
て受具8の側面に一定の間隔を設けて回動自在に設けら
れ、これらの緊締部材30の錘36側の夫々内側におい
て、補助錘機構48が受具8側を支点として緊締部材3
0の錘支持部34に向けて回動自在に沿けられ、補助錘
機構48が回動して緊締部材30の錘支持部34に当接
することにより錘支持部34の拡張を内側から助長する
ようにしてなるものである。
【0010】
【作用】ろくろ軸の回転作用により、受具が回転する。
受具の回転とともに緊締部材と補助錘機構に遠心力が作
用し、回転数の上昇に伴って、一層、緊締部材と補助錘
機構に作用する遠心力が増大し、緊締部材は略中心部を
支点として回動し、錘側は受具の側面から遠ざかる状態
で回動することになる。
【0011】他方、緊締部材の係止爪部側は錘側と反対
に略中心部を支点として上型の上面側に向けて回動し、
係止爪部が上型の上面に接する結果、成形型の緊締が行
われる。
【0012】また、補助錘機構は受具側を支点として傾
斜し外側に向けて位置している状態から、さらに外側に
向けて一層傾斜し、補助錘機構の支点側と反対側が徐々
に緊締部材の錘支持部の内側に当接し、緊締部材の錘支
持部側の拡張状態を内側から助長する。
【0013】一方、成形型の緊締を解除する場合は、陶
磁器成形品が成形され、ろくろ軸の回転数は徐々に低下
する。
【0014】ろくろ軸の回転数の低下とともに受具もま
た徐々にその回転数は低下し、緊締部材と補助錘機構に
作用した遠心力も徐々に低下し始め、緊締部材の錘支持
部側は錘の自重により、外側に向けて拡張していた錘支
持部側は垂直方向に復元する。
【0015】かくして、緊締部材の係止爪部側は上型の
上面から外れ、成形型の緊締が解除される。
【0016】緊締部材の錘支持部やその錘の復元作用が
補助錘機構に作用するため、補助錘機構は受具側の支点
を軸心として受具寄りに復元する。
【0017】
【実施例】この考案の詳細を実施例を示す図1ないし図
5を参照して説明する。図1はこの考案の正面図、図2
は断面図、図3は要部の平面図、図4は要部の斜視図、
図5は他の実施例の要部を示す正面図である。
【0018】上下一対に上型4と下型6からなる陶磁器
成形型2が回転自在な椀型の受具8上に支持されてい
る。上型4が回転時に下型6上から容易に外れることの
ないようにするため、上型4の底面の外縁寄りに環状の
凹部11が設けられ、下型6の開口縁周囲には上型4に
設けられた凹部11に対応する環状の凸部13が設けら
れ、両者11、13が嵌合されることより固定制御され
ている(図2参照)。
【0019】受具8は底部9と底部9の周縁に立設され
た壁部10、壁部10の上縁から外側に向け、水平方向
に鍔部12が設けられている。受具8の底部9の中心部
には、通気孔16が設けられている。この通気孔16は
成形型2を構成する一方の下型6を受具8に確実に保持
させるためのものであり、下型6と受具8との間の空気
を吸引するためのものである(図2を参照)。
【0020】この通気孔16の周囲には、ろくろの回転
軸15と結合する目的のため、ボルト17などを挿入で
きるよう孔18が複数個設けられており、受具8とろく
ろの回転軸15とはボルト孔18にボルト17などを支
持させることにより、受具8とろくろの回転軸15を固
定することが予定されている。
【0021】受具8の壁部10の開口縁の内側には緩衝
材20が環状に装着されている。この緩衝材20は受具
8の開口縁側に成形型2の下型6を支持させたときに下
型6の接触面を保護するためのものである(図2を参
照)。
【0022】受具8の鍔部12には鍔部12の周方向と
直角方向に内側の一部を残存させて開口部14が図示の
例は1カ所であるが、一定間隔毎に少なくとも3カ所設
けられている(図3、図4を参照)。
【0023】この実施例は開口部14を4カ所設ける例
であるが、回転応力の平均化を図るため少なくとも一定
の間隔毎に3カ所または4カ所設ける必要があるが、そ
の数を4カ所以上に制限する趣旨ではない。
【0024】開口部14の内側には、開口部14の接線
方向の長さよりも長い軸24が鍔部12の内周寄りの位
置に固定されている。そして、この軸24には後述する
緊締部材30の受具8側の一部に設けられた軸孔23が
挿入されて取付けられている。
【0025】開口部14の内周寄りの鍔部12の両側の
上面には前記した軸24の両側を支持するために断面半
円状の細長い溝21が夫々設けられており、これらの両
側の溝21内に軸24の両側部分が回動自在に挿入され
ている。
【0026】 軸24の上方であって鍔部12の内側寄
りの上方に前記した開口部14を横断して前記した軸2
4と平行に押さえ板26が両側のボルト28、28を介
して鍔部12上に固定されている。この押さえ板26は
図4を参照して理解できるように中央の大部分は切落さ
れ、内側の一部が長さ方向に残存されているものであ
る。中央の切落部分に後述する緊締部材30回動自在
に支持させるためである。この押さえ板26は、軸24
が溝21から浮き上がることを抑制するためのものであ
る。
【0027】軸24には、倒立略くの字状の緊締部材3
0の略中央部が直角方向に固定されている。したがっ
て、緊締部材30は受具8の側面において軸24を支軸
にして回動自在に装着されることになる。
【0028】 緊締部材30は、図を参照して明らかな
ように、側面から見て倒立L字状の部材32と倒立くの
字状の錘支持部34、錘支持部34の他方に比較的細長
い錘36(図3、図4を参照)が装着されたものであ
る。倒立L字状の部材32の一側には上型4に向けて折
曲された係止爪部38が設けられている。この係止爪部
38は成形型2側に回動することにより、後述する成形
型2のうち上型4の上面に接触し、成形型2を緊締する
役割を行うものである。
【0029】係止爪部38の内側には緩衝材40が設け
られ、係止爪部38が上型4の上面に当接したとき上型
4の上面を保護することを図っている。
【0030】錘36は錘支持部34の他側において受具
8側の位置に装着され、後述する補助錘機構48の復元
作用に寄与するように配慮されている。
【0031】図を参照して明らかなように、鍔部12の
開口部14の外側寄りの両側に垂直方向に上下自在にボ
ルト42が貫装されている。
【0032】ボルト42は緊締部材30の錘支持部34
の背面において、緊締部材30が受具8の回転による遠
心力の作用を受けて、錘支持部34側が外側に過度に拡
がるおそれがあるから、緊締部材30の錘支持部34側
の過度な拡張を抑制するものである。つまり、緊締部材
30は遠心力の作用を受けて錘支持部34側は外側に向
けて回動されるが、過度に外側に向けて回動することを
抑制するため、必要に応じて前記したボルト42を上下
に調整し、ボルト42の下端が錘支持部34の背面に接
するように配慮されている。
【0033】受具8の開口部14の下方の壁部10の底
部9寄りにボルト44を介して錘46を外側端に備えた
補助錘機構48が設けられている。この補助錘機構48
は本体部と別に、外側に錘46を備えているが、補助錘
機構48の全体が錘により構成されてもよい。
【0034】受具8の側面に一定の間隔を隔てて平面か
ら見てL字状の軸保持片49が2個対向してボルト44
により取付けられている。また、これらの軸保持片49
には受具8の周面方向に向けて軸孔51が設けられてお
り、これらの軸保持片49の軸孔51に軸50が回動自
在に挿入されている。そしてこの回動軸50に補助錘機
構48が取付けられ、補助錘機構48が回動自在に設け
られている。したがって、この補助錘機構48は回動軸
50を支点として受具8の外側と緊締部材30の錘支持
部34との間において回動し、外側に向けて回動すると
きは補助錘機構48の外側端側が錘支持部34の内側に
接触することになる。
【0035】もちろん、この補助錘機構48は受具8の
回転により遠心力の作用を受け、垂直状態から徐々に水
平方向に向けられ、緊締部材30の錘支持部34の拡張
状態を助長することになる。
【0036】なお、先に説明した緊締部材30は、倒立
L字状の部材32と倒立くの字状の錘支持部34に分離
されているが、別の実施例である図5に示されるように
一体として緊締部材30を設けることも考案者は予定し
ている。
【0037】また、緊締部材30は錘36側において倒
立くの字状に折曲させることなく、垂直状態であること
も予定されるし、錘36の取付位置も受具8側に設ける
ことなく、緊締部材30の他側端に支持させてもよい。
なお、図5に示される例は本質的に先の実施例の構造と
変化しないから、その大部分の構成についてその説明を
省略し、援用する。
【0038】この緊締装置によれば、成形型の運転開始
時と、停止時は成形型の回転は低速であるから、成形型
の低速回転時には遠心力は低下し、緊締部材による緊締
機能も低下する。かくして、緊締部材による成形型の緊
締状態が解除されるおそれがあるが、この考案では、緊
締部材の内側を補助錘機構によって支えることにより成
形型の低速回転時においても成形型の緊締状態を保持で
き、成形型の低速回転時にも成形型の解除を抑制でき
る。
【0039】
【考案の効果】この考案は上記の構成であるから、簡単
な緊締機構により、成形型を確実かつ安定して緊締およ
び解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の正面図である。
【図2】この考案の断面図である。
【図3】この考案の要部の平面図である。
【図4】この考案の要部の斜視図である。
【図5】この考案の他の実施例の要部の正面図である。 2 成形型 4 上型 6 下型 8 受具 9 底部 10 壁部 11 凹部 12 鍔部 13 凸部 14 開口部 15 ろくろの回転軸 16 通気孔 17 ボルト 18 ボルト孔 20 緩衝材 21 溝 23 軸孔 24 軸 26 押さえ板 28 ボルト 30 緊締部材 32 倒立L字状の部材 34 錘支持部 36 錘 38 係止爪部 40 緩衝材 42 ボルト 44 ボルト 46 錘 48 補助錘機構 49 軸保持片 50 回動軸 51 軸孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型に分割されてなる陶磁器成形
    型が回転自在な受具に載置された陶磁器成形型の緊締装
    置において、 一側に折曲された係止爪具38が設けられ、他側に錘支
    持部34が設けられるとともにその錘支持部34の他側
    に錘36が支持された緊締部材30が設けられ、その緊
    締部材30の係止爪具38が上型4の上面側に向けられ
    るとともに錘36側が受具8の傍らに配置され、緊締部
    材30の少なくとも3個が夫々略中心部を支点にして受
    具8の側面に一定の間隔を設けて回動自在に設けられ、
    これらの緊締部材30の錘36側の夫々内側において、
    補助錘機構48が受具8側を支点として緊締部材30の
    錘支持部34に向けて回動自在に設けられ、補助錘機構
    48が回動して緊締部材30の錘支持部34に当接する
    ことにより錘支持部34の拡張を内側から助長するよう
    にしてなることを特徴とする陶磁器成形型の緊締装置。
JP1993020090U 1993-03-26 1993-03-26 陶磁器成形型の緊締装置 Expired - Lifetime JP2579152Y2 (ja)

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JPH0671106U JPH0671106U (ja) 1994-10-04
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