JP2579015Y2 - 足場用frpパイプ - Google Patents

足場用frpパイプ

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JP2579015Y2
JP2579015Y2 JP1992011438U JP1143892U JP2579015Y2 JP 2579015 Y2 JP2579015 Y2 JP 2579015Y2 JP 1992011438 U JP1992011438 U JP 1992011438U JP 1143892 U JP1143892 U JP 1143892U JP 2579015 Y2 JP2579015 Y2 JP 2579015Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建造物の外壁の塗装や
再塗装、あるいは外装補修工事等を行なう際の仮設足場
用の材料に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の外壁の塗装や再塗装、あるいは
外装補修工事等を行なう際の仮設足場用の材料として
は、従来より、間伐材から作った足場用丸太が用いられ
てきた。しかしながら、近年の林業の衰退から、足場用
丸太の入手は年々困難となってきている。また、間伐材
から作った足場用丸太は、材質的に良質であるとはいい
難い他、普段の保管状態が悪いと腐り易く品質が安定し
ないため、使用に際しては工事の安全確保のために1本
1本チェックする必要があった。そこで、最近では、丸
太に代わって鋼管が使用されることが多くなってきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、鋼管は
長さ1m当たりの重量が2.63kg程度と丸太の約2
kgに比べて重いために、作業性が悪いという難点があ
る。特に、作業員の平均年齢は近年増加の一途にあるた
め、重量の重い鋼管の使用は作業員にとって大きな負担
となっている。
【0004】また、鋼管は電気的絶縁性がないため、電
線が近くを通る作業現場では使用できないという難点が
ある。さらに、鋼管は通常面が平滑であるため、クラン
プ等で締結しても固定しにくく、また特に水で濡れるて
いると、地下足袋を履いていても作業員が滑りやすいと
いう難点がある。クランプ固定及び滑り止めのため、鋼
管の表面を凹凸加工することは容易ではない。
【0005】したがって本考案の目的は、軽量で保管状
態の差異による品質の変化が少なく、かつ電気的絶縁性
を有し、しかもクランプ固定効果、滑り止め効果を有す
る足場用材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本考
案の足場用FRPパイプは、補強繊維を不飽和ポリエス
テル樹脂で一体的に結着してなる中間層と、この中間層
の内周面及び外周面をそれぞれ被覆する、前記不飽和ポ
リエステル樹脂と化学的親和性を有する熱可塑性樹脂か
らなる内層及び外層とを有する三層構造の強化プラスチ
ックパイプからなり、かつ前記外層の表面に滑り止め用
の凹凸を有することを特徴とするものである。
【0007】以下、本考案の足場用FRPパイプの好ま
しい具体例を添付図面を参照しつつ説明する。図1に示
す足場用FRPパイプ1は、三層構造の強化プラスチッ
ク丸型パイプからなっており、前記三層構造の一部を構
成する中間層2は補強繊維を熱硬化性樹脂である不飽和
ポリエステル樹脂で一体的に結着してなるものである。
ここに前記補強繊維としては、強化プラスチックパイプ
の剛性を向上させるためには、長繊維束を使用するのが
好ましく、長繊維束を構成する繊維としては、ポリエス
テル、ナイロン、ビニロン、ポリプロピレン、芳香族ポ
リアミド等の有機合成繊維や、ガラス繊維、炭素繊維等
の無機繊維が好ましく用いられる。中間層2において、
補強繊維と不飽和ポリエステル樹脂との一体的な結着
は、例えば補強繊維を不飽和ポリエステル樹脂浴に浸漬
した後、所望断面形状のダイスに通し、加熱硬化するこ
とにより達成される。
【0008】本考案の足場用FRPパイプは、前記中間
層2の内周面及び外周面に熱可塑性樹脂からなる内層3
及び外層4がそれぞれ被覆されており、両層は中間層2
と強固に接着されている。そのため、パイプの中心軸に
対して垂直方向からの圧縮性能に優れている。内層3及
び外層4を構成する熱可塑性樹脂としては、中間層2の
マトリックスである不飽和ポリエステル樹脂と化学的親
和性を有するものに限定され、このような熱可塑性樹脂
としては、ABS、AAS、AES、PMMA、PS、
MBS、PC、接着ポリオレフィンや、これらのポリマ
ーアロイ及びブレンド物等が挙げられる。内層3及び外
層4に用いられる熱可塑性樹脂は、不飽和ポリエステル
樹脂と化学的親和性を有するものであれば、同種のもの
でも異種のものでも良いが、内層3及び外層4にABS
樹脂を用いるのが好ましい。その理由は、ABS樹脂
は、不飽和ポリエステル樹脂との化学的親和性を有する
だけでなく、PS樹脂よりも機械的物性にすぐれ、また
AAS樹脂よりも安価であるからである。
【0009】また、前記外層4の表面には、滑り止め用
の凹凸5が形成されている。図1に示した足場用FRP
パイプ1では、この凹凸5は格子縞模様を呈し、凹部の
表面と凸部の表面との高低差が0.5〜2.0mmであ
る。
【0010】上記の三層構造からなる本考案の足場用F
RPパイプは、その一部を構成する中間層2が繊維強化
不飽和ポリエステル樹脂からなること、中間層2に隣接
する内層3及び外層4が前記不飽和ポリエステル樹脂に
化学的親和性を有する熱可塑性樹脂からなり、内、外層
3,4が中間層2と強固に接着していること等の理由に
より、足場用材料としての使用に十分耐える曲げ破壊強
力、曲げ剛性等の機械的性質を有している。
【0011】また、全体が合成樹脂からなるので、軽量
で作業員の負担を軽減し得る他、保管状態の差異による
品質の変化が少ない、電気的絶縁性を有するので電線が
近くを通る作業現場でも使用することができる等の利点
を有している。さらに、表面には滑り止め用の凹凸5が
あるため、クランプによる締結や足場板の固定等がし易
くなると共に、作業員の登り降りの際に生じる滑りを防
止することができる。本考案の足場用FRPパイプは、
上述のような利点を有するので、塗装や外装補修工事等
を行なう際の仮設足場の材料や建設または土木工事等に
おいて用いる足場用材料として好適に使用される。
【0012】本考案のコンクリ―ト足場用FRPパイプ
の断面形状は、上述の丸型以外に任意の形状とすること
ができ、例えば角型とすることもできる。図2は、三層
構造の強化プラスチック角型パイプからなる本考案の他
の足場用FRPパイプ11を示すものであり、図中、1
2は補強繊維を不飽和ポリエステル樹脂で一体的に結着
した中間層、13及び14は、中間層12の内周面及び
外周面をそれぞれ被覆する、前記不飽和ポリエステル樹
脂と化学的親和性を有する熱可塑性樹脂からなる内層及
び外層である。この足場用FRPパイプ11の外層14
の表面にも、格子縞模様を呈する滑り止め用の凹凸15
が設けられている。
【0013】この角型パイプからなる足場用FRPパイ
プ11においては、図2に示すように隅部16が肉厚と
なっており、この部分の中間層の厚みが他の部分に比べ
て厚くなっている。その理由は、隅部を肉厚にすること
により、パイプ製造時に四側面のへこみ(凹部)が防止
されるだけでなく、得られたパイプの機械的強度も向上
するからである。
【0014】なお、本考案の足場用FRPパイプの外層
の表面に設ける滑り止め用の凹凸の形状は、図1及び図
2に示した格子縞模様に限定されるものではなく、適宜
変更可能である。例えば、図3に示すように断続的なリ
ブ15aにより凹凸を形成してもよい。なお、図3にお
いて図2と共通する部分については、図2と同じ符号を
付してある。
【0015】本考案の足場用FRPパイプは、例えば以
下のようにして製造するのが好ましい。すなわち、先
ず、内層を構成する熱可塑性樹脂を第1の押出機により
パイプ状に押出して連続的に成形固化した後、中間層を
構成する液状不飽和ポリエステル樹脂含浸補強繊維を、
連続的に押出されてくる内層パイプ状物の外周に連続的
に被覆して所定の断面形状に賦形した後に、外層を構成
する熱可塑性樹脂を第2の押出機によつて更に被覆す
る。このように連続的に成形されたパイプ状物を直ちに
冷却中水に導入し、外層の熱可塑性樹脂を冷却固化さ
せ、次いで同一のライン上に配置されている熱湯槽中を
通過させ、中間層の不飽和ポリエステル樹脂を加熱硬化
させる。引き続き、一対または複数対のエンボスローラ
ーにより、外層の熱可塑性樹脂にエンボスを転写するこ
とにより、滑り止め用の凹凸を形成する。これにより、
本考案の足場用FRPパイプが得られる。
【0016】上記の方法は、最初に成形固化されたパ
イプ状内層の存在により中間層の形成を形くずれするこ
となく円滑に行なうことができ、また形成された中間層
の存在により外層の形成を形くずれすることなく円滑に
行なうことができる、形成された内層及び外層が中間
層との関係では一種の成形型としての機能を果し、内層
及び外層によりその形状を保持された中間層を熱湯槽中
を通過させることにより、不飽和ポリエステル樹脂が加
熱硬化されるので、安定に成形可能であり、得られたも
のも寸法及び形状安定性を有する、等の長所を有する点
ですぐれている。
【0017】なお、滑り止め用の凹凸の形成は、エンボ
スローラーを用いて形成する以外にも、外層を被覆する
ための押出機の口金に切り込みを入れておき、押出し時
にこの切り込みをシャッターにより開閉する等の方法に
よっても形成することができる。
【0018】本考案の足場用FRPパイプを上記方法で
製造する場合に、その製造面及び得られた製品の性能面
を考慮すると、内層の厚みは、0.7〜2.0mmである
のが好ましい。その理由は、0.7mm未満であると、所
定形状を維持しながらの成形、引き取りが難しく、また
中間層の形状保持が難しくなるのに対し、0.7mm以上
であると、安定成形可能で中間層の形状保持も可能であ
ること、及び2.0mmを超えると、必要以上に肉厚とな
りメリットが少ないことによる。
【0019】また外層の厚みは0.4〜1.1mmである
のが好ましい。下限値を0.4mmとした理由は、0.4
mm未満であると、外層の表面にピンホールが発生した
り、繊維強化不飽和ポリエステル樹脂からなる中間層の
凹凸に基づくシワが表面に現われ、表面平滑性が悪くな
るだけでなく、外層が中間層の形状を保持し得なくな
り、硬化時の外的要因により形状変形が著しくなるだけ
でなく、滑り止め用の凹凸の形成が困難になるのに対
し、0.4mm以上になると、ピンホールも少なく、シワ
もなく表面平滑性が良くなるだけでなく、安定成形も可
能となるからである。しかし、1.1mmを超えると、必
要以上に肉厚となりメリットが少ないので、上限は1.
1mmとするのが好ましい。
【0020】また中間層の厚みは、2〜5mmであるのが
好ましい。その理由は2mm未満であると、足場用FRP
パイプとしての機械的性質を得ることができず、また5
mmを超えると曲げ剛性の向上は得られるが繊維強化プラ
スチックの利点である軽量化という面では不利となるか
らである。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本考案を更に説明する
が、本考案はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1(図1に示した足場用FRP丸型パイプ) 内層用熱可塑性樹脂として、ABS樹脂を第1の押出機
により、断面が円環形のパイプ状に押出して連続的に成
形固化した後、液状の不飽和ポリエステル樹脂を含浸し
た補強用ガラス繊維を、連続的に押出されてくる内層用
パイプ状物の外周に連続的に被覆して断面が円環形の中
間層用被覆層を形成し、次いで外層用熱可塑性樹脂とし
て、上記の内層用ABS樹脂と同一のABS樹脂(但
し、最終製品の色を黒色にし、耐候性を向上させるため
に黒色顔料が練り込んであるものを用いた)を第2の押
出機により被覆して、断面が円環状の外層用被覆層を形
成した。
【0022】このようにして連続的に形成された3層か
らなるパイプ状物を連続的に直ちに冷却水中に導入して
外層のABS樹脂を冷却固化させ、次いで同一のライン
上に配置されている熱湯槽中を通過させて中間層の不飽
和ポリエステル樹脂を加熱硬化させ、引き続き、二対の
エンボスローラーにより外層の熱可塑性樹脂にエンボス
を転写して滑り止め用の凹凸を形成して、本考案の足場
用FRP丸型パイプを得た。
【0023】図1に示したように、この足場用FRP丸
型パイプ1は、中間層2、内層3及び外層4からなり、
外層4の表面には格子縞模様を呈する滑り止め用の凹凸
5(凹部の表面と凸部の表面との高低差は0.5〜2.
0mm)が形成されている。この足場用FRP丸型パイプ
1において、最外径は49.5mmφ、外層厚みは0.6
mm、中間層厚みは3.9mm、内層厚みは1.8mm、目付
は1450g/mであった。
【0024】この足場用FRP丸型パイプ1の曲げ破壊
強力及び曲げ剛性を、以下のようにして測定した。ま
ず、得られた足場用FRP丸型パイプから長さ2000
mmの試験用サンプルを切り出し、このサンプルを、中心
間距離1500mmで対向配置した一対の支持台(サンプ
ルを載せる面は、R30mmの凸面を呈している)間に渡
した。そして、このサンプルの中央を、先端がR30mm
の凸面を呈している圧子を20mm/分の速度で下方に移
動させることにより圧して、曲げ破壊強力及び曲げ剛性
を測定した。測定結果を表1に示す。なお、比較とし
て、檜間伐材から作った丸太(先端の直径73mm、根元
の直径86mm)及び鋼管(外径48.6mm)について
も、同様にして曲げ破壊強力及び曲げ剛性を測定した
(但し、鋼管については曲げ剛性のみ測定)。これらの
測定結果も表1に示す。
【0025】実施例2(足場用FRP丸型パイプ) 実施例1と同様にして、外層の表面に格子縞模様を呈す
る滑り止め用の凹凸(凹部の表面と凸部の表面との高低
差は0.5〜2.0mm)を有し、最外径が60.4mm
φ、外層厚みが0.6mm、中間層厚みが4.1mm、内層
厚みが1.6mm、目付が1850g/mである足場用F
RP丸型パイプを得た。この足場用FRP丸型パイプの
曲げ破壊強力及び曲げ剛性を実施例1と同様にして測定
した。測定結果を表1に示す。
【0026】実施例3(図2に示した足場用FRP角型
パイプ) 押出機のダイスを丸型から角型にした以外は実施例1と
同様にして、図2に図示したように、中間層12、内層
13及び外層14からなり、外層14の表面に格子縞模
様を呈する滑り止め用の凹凸5(凹部の表面と凸部の表
面との高低差は0.5〜2.0mm)が形成された足場用
FRP角型パイプ11を得た。この足場用FRP角型パ
イプ11においては、隅部16が肉厚化されている。こ
の足場用FRP角型パイプ11の目付は1400g/m
であり、最外径は50mm、外層厚みは0.6mm、中間
層厚みは2.7mm、内層厚みは1.8mmであった。な
お、実施例1と同様に外層14は黒色顔料により黒色化
させた。この足場用FRP角型パイプ11の曲げ破壊強
力及び曲げ剛性を実施例1と同様にして測定した。測定
結果を表1に示す。
【0027】実施例4(足場用FRP角型パイプ) 実施例3と同様にして、外層の表面に格子縞模様を呈す
る滑り止め用の凹凸(凹部の表面と凸部の表面との高低
差は0.5〜2.0mm)を有し、最外径が60mmφ、
外層厚みが0.6mm、中間層厚みが2.7mm、内層厚み
が1.6mm、目付が1850g/mである足場用FRP
角型パイプを得た。この足場用FRP角型パイプの曲げ
破壊強力及び曲げ剛性を実施例1と同様にして測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、実施例1〜実施
例4で得られた各足場用FRPパイプは、足場用材料と
しての使用に十分耐える曲げ破壊強力及び曲げ剛性を有
している。そして、これらの足場用FRPパイプの単位
長さ当たりの重量(目付)は、鋼管よりも軽い。
【0030】滑り止め効果に関する試験 まず、実施例4と同様にして足場用角型FRPパイプを
作製し、このパイプを横に寝かせてその一端に地下足袋
を載せ、さらにこの地下足袋の上に30kgの重りを載
せた。次に、重りを載せた地下足袋の一端に引張り応力
を加えて、重りごとパイプ面上を0.3m/秒の速度で
移動させた。そして、重りを載せた地下足袋の動き初め
のときの引張り力と、0.3m/秒の速度で移動中の引
張り力とを、乾燥時と水塗れ時のそれぞれについて測定
することにより、パイプの滑り止め効果を評価した。こ
れらの応力の測定結果を表2に示す。なお、比較のた
め、檜間伐材から作った丸太(先端の直径73mm、根元
の直径86mm)と、外層に滑り止め用の凹凸を形成しな
かった以外は実施例4と同様にして作製した角型FRP
パイプとについても、乾燥時と水塗れ時のそれぞれにつ
いて、同様にして2種類の応力を測定した。これらの測
定結果も表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、外層の表面に滑
り止め用の凹凸を形成した本考案の足場用FRPパイプ
では、乾燥時及び水塗れ時のいずれにおいても、丸太材
及び角型FRPパイプ(凹凸なし)よりも大きな引張り
応力を必要とした。このことから、外層の表面に凹凸を
形成したことにより滑り止め効果が得られていることが
わかる。
【0033】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
足場用材料として十分な強力や剛性を有し、軽量性で保
管状態の差異による品質の変化が少なく、かつ電気的絶
縁性を有し、しかもクランプ固定効果、滑り止め効果を
有する足場用材料が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の足場用FRPパイプの一例を示す概略
図である。
【図2】本考案の足場用FRPパイプの他の一例を示す
概略図である。
【図3】本考案の足場用FRPパイプを構成する外層の
表面に形成する滑り止め用の凹凸の例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1,11…足場用FRPパイプ 2,12…中間層 3,13…内層 4,14…外層 5,15,15a…滑り止め用の凹凸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強繊維を不飽和ポリエステル樹脂で一
    体的に結着してなる中間層と、この中間層の内周面及び
    外周面をそれぞれ被覆する、前記不飽和ポリエステル樹
    脂と化学的親和性を有する熱可塑性樹脂からなる内層及
    び外層とを有する三層構造の強化プラスチックパイプか
    らなり、かつ前記外層の表面に滑り止め用の凹凸を有す
    ることを特徴とする足場用FRPパイプ。
JP1992011438U 1992-03-06 1992-03-06 足場用frpパイプ Expired - Lifetime JP2579015Y2 (ja)

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