JP2578963Y2 - ディーゼル機関の筒内圧力計測装置 - Google Patents

ディーゼル機関の筒内圧力計測装置

Info

Publication number
JP2578963Y2
JP2578963Y2 JP1993026970U JP2697093U JP2578963Y2 JP 2578963 Y2 JP2578963 Y2 JP 2578963Y2 JP 1993026970 U JP1993026970 U JP 1993026970U JP 2697093 U JP2697093 U JP 2697093U JP 2578963 Y2 JP2578963 Y2 JP 2578963Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
cylinder cover
strain gauge
sensing plate
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993026970U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0680149U (ja
Inventor
正 福吉
幹生 古賀
龍一 河辺
武男 西島
精一 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamari Industries Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Yamari Industries Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamari Industries Ltd, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Yamari Industries Ltd
Priority to JP1993026970U priority Critical patent/JP2578963Y2/ja
Publication of JPH0680149U publication Critical patent/JPH0680149U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578963Y2 publication Critical patent/JP2578963Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディーゼル機関等の筒
内圧力計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の気筒内圧力を測定する
圧力センサーとしては一般にストレンゲージ式圧力セン
サーが広く用いられている。この構造を図8部分縦断斜
視図について説明すると、01はセンサー本体、02は
燃焼ガス通路、03は受圧部であるダイアフラム、04
はダイアフラム03の上面に貼着されたストレンゲー
ジ、05はストレンゲージ04のリード線を固定するた
めの端子板、06はストレンゲージ04のリード線を外
側に引き出すためのコネクター、07は保護ケース、0
8はセンサー本体01を燃焼室に取付けるための取付ね
じ、09は通路02から燃焼ガスを取入れダイアフラム
03に圧力を加えるためのボリウムである。この種のセ
ンサーにおいて、取付ねじ08をディーゼル機関の燃焼
室にねじ込み、機関の運転を行うと、燃焼ガスが通路通
路02を通ってボリウム09に入り、ここで、燃焼ガス
はダイアフラム03に当たり、ダイアフラム03は燃焼
ガスの圧力に比例したたわみ量で変位し、ダイアフラム
03に貼着されたストレンゲージ04もそれに応じて伸
びる。ストレンゲージ04はホイートストンブリッジ回
路に組まれており、伸びに比例した出力電圧を出す。と
ころで、ディーゼル機関の気筒内ガス温度は高温になる
ので、ゲージ04とそれを貼付ける接着剤は高温用を用
いる必要があり、かなり高価である。そこで、冷却水が
調達できる場合は、図9に示すような水冷式筒内圧力セ
ンサーが用いられる。ここで、冷却水は冷却水入口01
0aから導入され、冷却水出口010bから排出するこ
とによって、センサー本体01の温度を下げ、ストレン
ゲージ04を保護することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の筒内圧力センサ
ーは筒内ガス温度(平均で500℃内外)が高いため、
冷却水で本体を冷やす水冷式が一般的であるが、船舶な
どは冷却水を調達することが困難なためストレンゲージ
やそれを貼着する接着剤に高温用のものを使用する必要
がある。したがってストレンゲージ,接着剤等はかなり
の高価なものになっている。
【0004】本考案は、このような事情に鑑みて提案さ
れたもので、冷却水を使用することなく、筒内圧力を計
測するコスト低廉なディーゼル機関の筒内圧力計測装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本考案は、デ
ィーゼル機関のシリンダーカバーボルトの伸縮量を測定
することにより、同機関の筒内圧力を計測する装置にお
いて、上記シリンダーカバーボルトに軸方向の適宜間隔
を存して着脱自在に固着された1対の固着部材と、両端
がそれぞれ上記1対の固着部材に固着され上記シリンダ
ーカバーボルトに平行的に延びる長方形感知板と、上記
長方形感知板上に長手方向に平行的に貼着されたストレ
ンゲージとを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案は、筒内圧力を直接測るものではなく、
シリンダーカバーボルトの応力を計測することにより、
筒内圧力を算出しようとするものである。シリンダーカ
バーを固定しているボルトつまりシリンダーカバーボル
ト又はタイボルト(以下シリンダーカバーボルトとい
う)は燃焼ガス圧を受けているシリンダーカバーを抑え
ているので、(燃焼ガス圧×シリンダー面積)/(ボル
ト断面積×ボルト数)の応力を受けている。そこで、シ
リンダーカバーボルトの側面に図2〜図7に示すような
ストレンゲージが貼着された感知板を取付ける。
【0007】ストレンゲージの出力は出力検出回路によ
り取出すのであるが、機関の運転中は熱応力が変化する
ので、直流成分をカットするとともに、弁などの衝突に
よる関係部材の振動成分を取除くためにはローパスフィ
ルターを用い、出力を算出する装置(コンピューター
等)に接続する。なお、シリンダーカバーボルトに直接
ストレンゲージを貼着して応力を測定することも可能で
はあるが、エンジンの運転中は応力変動があるので、ス
トレンゲージを貼着することができず、またリード線の
接続などにも多大の手間がかかる。このような関係で、
本考案でストレンゲージが貼着された長方形感知板の長
手方向の両端を1対の取付け金具を介してシリンダーカ
バーボルトに固着するのである。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を図面について説明すると、
図1はその計測要領を示す全体系統図、図2は図1のII
部を示す第1実施例の正面図及び側面図、図3はその第
2実施例を示す側面図、図4はその第3実施例を示す側
面図、図5は図4のV−V水平断面図、図6はその第4
実施例を示す側面図、図7は図6の VII−VII 水平断面
図である。
【0009】まず、図1において、本考案による筒内圧
力計測要領を述べると、1は燃焼室、2はシリンダーカ
バー、3はシリンダージャケット、4は架台、5はシリ
ンダーカバーボルト、6はナット、7はピストン、10
はセンサー、11はコネクター、12はブリッジ回路、
13は増幅器、14は直流成分カット回路、15はロー
パスフィルター、16は演算装置(コンピューター等)
である。
【0010】次に、第1実施例について説明すると、図
2において、21はストレンゲージ10を粘着した薄い
長方形の感知板、22は感知板21を固定する1対の半
円弧クランプ型取付け金具、23は取付け金具22を締
付けるボルトナットであり、感知板21は上下1対の取
付け金具22により全長にわたってシリンダーカバーボ
ルト5の表面に当接している。このような構造によれ
ば、図1において、燃焼室1の圧力が上がると、上側の
圧力はシリンダーカバー2が受け、下側はピストン7を
通して架台4が受ける。シリンダーカバー2はジャケッ
ト3又はジャケット3を挟んで架台4にボルト5で固定
されているので、シリンダーカバーボルト5は(燃焼圧
力×シリンダー面積)/(ボルト断面積×ボルト数)の
応力を受ける。
【0011】したがって、シリンダーカバーボルト5に
応力が生ずると、感知板21が伸縮し、貼着されたスト
レンゲージ20も伸縮し、これをブリッジ回路12で応
力に比例した電圧信号に変換し、増幅回路13で増幅す
る。ここでの出力は温度変化による熱応力と排気弁等の
振動の成分を含んでいるので、まず直流成分カット回路
14で交流信号だけ取出す。すなわち、熱応力をカット
し、掃気圧力から最高圧力までの変化を取出す。次に、
この信号に含まれる排気弁の着座時の振動等をローパス
フィルター15で取除き、その出力を演算装置16で演
算し、筒内圧力を下式で算出する。筒内圧力=換算係数
×電圧出力換算係数はあらかじめ市販品の筒内最高圧力
計をインジケーター弁に取付け、シリンダーカバーボル
ト応力と同時に計測を行い、次式で求まる。換算係数=
(筒内最高圧力−掃気圧力)/(シリンダーカバーボル
ト最高応力の電圧出力)なお、掃気圧力は静的に取出せ
るのでエンジンモニター等で容易に求められる。取付け
金具22は感知板21の伸縮を確実にするもので、感知
板21よりもかなり厚い板で構成し、ボルト23の締付
力が感知板21に均一にかかるようになっている。
【0012】第2実施例では、図3に示すように、感知
板21の上下端はそれぞれ取付け金具22でシリンダー
カバーボルト5に固着されていることは、第1実施例と
同一であるが、本第2実施例では、感知板21は全長に
わたって若干のすきまδを存してシリンダーカバーボル
ト5の外面に並設されている。このような構造によれ
ば、第1実施例と実質的に同一の作用効果を奏するほ
か、ストレンゲージの熱負荷は第1実施例に比べて小さ
くなるのでその寿命が延びる。
【0013】上記第1,第2実施例では、感知板の取付
け金具はほぼ円形であるので、シリンダージャケットと
ボルトとのすきまが小さいディーゼル機関では適用しに
くい場合がある。第3実施例はこのような場合に好適な
実施例を示すもので、図4〜図5に示すように、取付け
金具としてコ字型バイス24を利用する。すなわち、図
5に示すように、凹レンズ型断面を有する当接部材22
aと長方形断面を有する当接板22bとで長方形感知板
21の上下端をそれぞれ挟んで、締付けボルトナット2
3で感知板21をシリンダーカバーボルト5に固着す
る。このような構造によれば、シリンダージャケット3
とシリンダーカバーボルト5とのすきまδ0 が小さくて
も、感知板の取付けが可能となるとともに、感知板の両
端は取付け金具に溶接されていないので、分解時には単
体となる故、保管が容易である。
【0014】最後に、図6〜図7に示す第4実施例にお
いては、第2実施例(図3)における長方形感知板の代
わりに、コ字型断面を有するチャンネル型感知板21a
を採用した構造であり、チャンネル型感知板21aの上
下端はそれぞれ上下1対の取付け金具に溶着されてい
る。このような構造によれば、図3に示した長方形感知
板では薄平板であるために、振動やノイズを拾いやすい
のであるが、チャンネル型としたことで、剛性が大きく
なり、計測精度が向上する。
【0015】
【考案の効果】このような各実施例の構造によれば、下
記の効果が奏せられる。 (1)従来のように直接シリンダーカバーボルト等にス
トレンゲージを取付ける必要がなく、また、高価な高温
ゲージなどを使用せずに、安価なストレンゲージで済
む。 (2)シリンダーカバーボルト等への取付け取外しは、
運転中でも容易にできるので、大幅な省力化が可能であ
る。ちなみに、従来は、エンジンを一旦止めてからスト
レンゲージを貼付けなければならないのである。
【0016】要するに、本考案によれば、ディーゼル機
関のシリンダーカバーボルトの伸縮量を測定することに
より、同機関の筒内圧力を計測する装置において、上記
シリンダーカバーボルトに軸方向の適宜間隔を存して着
脱自在に固着された1対の固着部材と、両端がそれぞれ
上記1対の固着部材に固着され上記シリンダーカバーボ
ルトに平行的に延びる長方形感知板と、上記長方形感知
板上に長手方向に平行的に貼着されたストレンゲージと
を具えたことにより、冷却水を使用することなく、筒内
圧力を計測するコスト低廉なディーゼル機関の筒内圧力
計測装置を得るから、本考案は産業上極めて有益のもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による筒内圧力の計測要領を示す全体系
統図である。
【図2】図1のストレンゲージ取付構造の第1実施例を
示す正面図及び側面図である。
【図3】ストレンゲージ取付構造の第2実施例を示す側
面図である。
【図4】ストレンゲージ取付構造の第3実施例を示す側
面図である。
【図5】図4のV−V水平断面図である。
【図6】ストレンゲージ取付構造の第4実施例を示す側
面図である。
【図7】図6の VII−VII 水平断面図である。
【図8】従来の筒内圧力センサーを示す部分縦断斜視図
である。
【図9】従来の水冷式筒内圧センサーを示す正面図であ
る。
【符号の説明】
2 シリンダーカバー 3 シリンダージャケット 5 シリンダーカバーボルト 10 ストレンゲージ 12 ブリッジ回路 13 増幅器 14 直流成分カット回路 15 ローパスフィルター 16 演算装置 21 感知板 21a チャンネル型感知板 22 取付け金具 22a 当接部材 22b 当接板 23 ボルトナット 24 金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 古賀 幹生 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社 長崎造船所内 (72)考案者 河辺 龍一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社 長崎造船所内 (72)考案者 西島 武男 長崎県長崎市元船町9番1号 山里産業 株式会社長崎営業所内 (72)考案者 坂井 精一 福岡県福岡市博多区博多駅前一丁目24番 9号 東京測器研究所内 (56)参考文献 実開 昭61−33932(JP,U) 実開 昭58−65543(JP,U) 実開 昭58−62210(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 23/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼル機関のシリンダーカバーボル
    トの伸縮量を測定することにより、同機関の筒内圧力を
    計測する装置において、上記シリンダーカバーボルトに
    軸方向の適宜間隔を存して着脱自在に固着された1対の
    固着部材と、両端がそれぞれ上記1対の固着部材に固着
    され上記シリンダーカバーボルトに平行的に延びる長方
    形感知板と、上記長方形感知板上に長手方向に平行的に
    貼着されたストレンゲージとを具えたことを特徴とする
    ディーゼル機関の筒内圧力計測装置。
JP1993026970U 1993-04-23 1993-04-23 ディーゼル機関の筒内圧力計測装置 Expired - Fee Related JP2578963Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026970U JP2578963Y2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 ディーゼル機関の筒内圧力計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026970U JP2578963Y2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 ディーゼル機関の筒内圧力計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680149U JPH0680149U (ja) 1994-11-08
JP2578963Y2 true JP2578963Y2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=12208020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993026970U Expired - Fee Related JP2578963Y2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 ディーゼル機関の筒内圧力計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578963Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE371808T1 (de) * 2003-10-16 2007-09-15 Waertsilae Nsd Schweiz Ag Vorrichtung zur überwachung des zylinderdrucks
DE102007003377B4 (de) * 2007-01-23 2011-01-27 Man Diesel & Turbo Se Zylinderdruckmesseinrichtung
DE102007003562B4 (de) * 2007-01-24 2010-12-16 Man Diesel & Turbo Se Zylinderdruckmesseinrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0680149U (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4420980A (en) Arrangement for measuring the pressure in cylindrical cavities
US4194401A (en) Transducer for measuring the internal pressure in pipes
US5195365A (en) Device for detecting combustion pressure of an internal combustion engine
US6769312B2 (en) Multi-axis load cell body
JP2578963Y2 (ja) ディーゼル機関の筒内圧力計測装置
JP3079983B2 (ja) 半導体型燃焼圧センサ
EP0994260B1 (en) Fluid cylinder assembly
JP2590284Y2 (ja) 筒内圧力センサー
CN110230778B (zh) 一种非介入式动态液压测量系统
JPS6259827A (ja) 圧力センサ
JPH0772028A (ja) ダイヤフラム型変換器に使用するひずみゲージ
JPH07239282A (ja) 筒内圧力センサ
CN218330381U (zh) 一种曲轴皮带轮螺栓轴力测量试验装置
JP3056305U (ja) クレーン等に使用するロードセル
JPH0140374Y2 (ja)
JPS6146770B2 (ja)
JPS61122540A (ja) インパクトレンチ等の能力テスト装置
JPH037250B2 (ja)
SU1075096A1 (ru) Интегральный преобразователь давлени
CN114110002A (zh) 垫圈组件、紧固结构及垫圈服役状态监测方法
SU1296870A1 (ru) Датчик пульсаций давлени
SU304462A1 (ru) Тензометрическиу^ преобразователь давления
JPH08101086A (ja) 筒内圧力検出装置
JPS6031031A (ja) 締付ボルトの応力伸び測定装置
JPH05332873A (ja) 内燃機関の筒内圧計測方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980428

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees