JP2578356B2 - 光源可変照明管 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、一般家庭やオフィス等のフロントや応接
室、或いはホテル、レストラン、劇場等、所望の場所の
床、壁、天井等の任意箇所に設置され、光による装飾性
やムード性の創出を目的とする照明管であって、取付け
施行時、若しくは取付け後に照明管内の光源を所望の位
置に適宜移動することのできる照明管に関する。

（従来の技術） 従来、装飾性やムード性の創出を目的としたチューブ
状照明管として、実公昭54−4386号や実開昭55−97903
号等が開示されている。これらは、いずれも予め電気的
に直列乃至並列に結線した複数の小型電球等の初抗体
を、透光性を有した長尺の筒体中に挿入配置し、該発光
体を接続した導線の両端を上記筒体両端に設けた電気接
続用コネクタの接続子に接続したものであり、発光体は
その個数、位置共に製造時の態様に固定されているもの
であった。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような構成では発光体の個数を変
更し、或いは初抗体の位置を変更して照明による装飾効
果の変化乃至増大を図りたくても、これに対応すること
がでなかった。

そのため、明るさ並びに発光体の個数及び配列に応じ
て幾種数かの照明管を製造し品揃えをしておかなければ
ならず、生産コスト及び流通コストのかかるものであっ
た。

本発明は、上記欠点を改善し、発光体の個数や位置の
変更を簡単に行なえ、１種類若しくは少ない品揃えでも
各種仕様に応じることのできる光源可変照明管を提供せ
んとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明は、発光体を装着した
ソケットにスライド溝係合部と接触子を設けてなる発光
体ユニットと、発光体ユニットを収納可能な断面略コ字
状の開口部内に発光体ユニットをスライド可能に係止す
るスライド溝と上記接触子に接触通電する幹線とを設け
て形成された長尺状の支持部材と、上記支持部材の開口
部を被覆する透光性カバーとを具備し、支持部材と透光
性カバーにより形成される長尺筒体中に、発光体ユニッ
ト全体をスライド自在に配置して光源可変照明管とした
ことを特徴とするものである。

（作用） 上記光源可変照明管は、複数子の発光体ユニットをス
ライド溝係合部とスライド溝の係合を介して任意の所望
位置にスライドさせて配置でき、その上で透光性カバー
で支持部材の開口部を被覆し、幹線に電圧を印加すれ
ば、接触子を介して幹線から各発光体ユニットが通電さ
れ、照明管が点灯する。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面によって照明する。

第１図は本発明に係る光源可変照明管の一例を示す分
解部分斜視図、第２図はその装着状態を示した断面図で
ある。光源可変照明管１は発光体ユニット２、支持部材
３及び透光性カバー４を具備し、例えば縦横各1cm、長
さ1mの可撓直管状に形成されたものである。

発光体ユニット２は、小型電球乃至LED等の適宜な小
型発光体2aと、支持部材３にスライド可能に係合する突
出部としてのスライド溝係合部2cを相対両外側部に張出
し形成したソケット部2dに、該ソケット部2dの内側から
外側乃至スライド溝係合部2cの外側に渡って露出配設し
た板状の接触子2eを有したソケット2bとからなってい
る。電流制限用の抵抗器を必要に応じて介在する等は任
意である。内外側に配設された接触子部分は、夫々発光
体2a及び後述の幹線3dとの接触維持し易いように外方に
膨出するように配設されているのが好ましい。

支持部材３は、自体の形状を保持し得る適度な硬度と
可撓性を有したポリカーボネート、ゴム等の耐熱性合成
樹脂にてなり、発光体ユニット２を内部に収納する断面
略コ字状の長尺体であって、発光体ユニット２を長尺方
向にスライド可能な開口部3aと、該開口部内の両面側面
部に形成した発光体ユニット２のスライド溝係合部2cを
挟着するスライド溝3b,3bと、内底面3cと、内側面部に
一部が内方に露出して突出するように埋設され発光体ユ
ニット２の接触子2eと接触可能な銅線等の導体によなる
幹線3d,3dとを有し、内底面3cの両端部及び中程の適宜
箇所には固定ビス用小孔3eが形成され、外側面下端には
透光性カバー４を係止するための係合段部3fが形成され
てなっている。

透光性カバー４は、自体の形状を保持し得る適度な硬
度と可撓性を有し耐熱性と透光性を有した例えばポリカ
ーボネート等のような合成樹脂にてなり、上記支持部材
３に被嵌する断面コ字状の長尺体であって、両端縁4a,4
a内側には、支持部材３の係合段部3fに係合可能な係止
突起4bが形成されている。

上記構成の光源可変照明管１の取付けは、支持部材に
３に複数個の発光体ユニット２をスライド溝3bに係合さ
せて装着し、或いは、予め発光体ユニット２を装着して
おき、先ず該発光体ユニット２をスライドさせて支持部
材３の所望の位置に配置し、同時に必要な数の発光体ユ
ニット２を支持部材３に配置し、次いで壁面等の設置部
に支持部材３を当接して、ねじ５を小孔3eからねじ込ん
で固着する。この時、小孔3eに発光体ユニット２が重な
る場合は、一旦該発光体ユニット２をずらしてからねじ
５を取付け、その後発光体ユニット２を元に戻せばよ
く、設置部へ固着後も発光体2a位置及び個数を変更する
ことが可能である。

もとより上記手段は逆であってもよい。さらに、透光
性カバー４を各支持部材３の開口部3a側より押し当て係
合突起4bを係合段部3fを係合させて支持部材３に被着
し、開口部3aを被覆する。

また、本発明の光源可変照明管１を連設する場合に
は、上述と同様にして、発光体ユニット２を支持部材３
に配置すると共に、隣接する支持部材3,3に跨がって夫
々の幹線3d,3dを電気的に接続可能な適宜ジョイントを
介在させてから順次設置部に直接状乃至所望により支持
部材３の撓む範囲内で折曲して取付け、光源可変照明管
１の両最端部に夫々端部カバー、及び幹線3d,3dに電圧
を印加可能な接続線を設けた端部ソケットを装着し、該
接続線を電源に接続すればよい。上記設置手順は任意に
変更してよいことは勿論である。

本発明の光源可変照明管１は、電源より端部ソケッ
ト、幹線3d,3d及びジョイントを介して、各支持部材３
の幹線3d,3dに電圧が印加されると、これに接触してい
る接触子2e,2eを通して発光体2aに電流が供給され、該
発光体2aが点灯するため、支持部材３の任意の位置に容
易に配置して点灯可能であり、発光体の所望配列による
照明装着部を任意かつ多様に創出可能である。また、発
光体2aの配列間隙を適宜に設定することにより明るさも
変更可能である。

なお、上記実施例では支持部材３の長尺方向に沿っ
て、一対の幹線3d,3dを装着したものを述べたが、本発
明はこれに限定されることなく、幹線3d,3dの装着位置
及び形状は発光体ユニット２との接触が確実に保たれれ
ば、任意位置及び形状に形成可能ではあるが、第３図乃
至第５図に示す如く表側から見えない方が好ましい。ま
た、幹線を３条乃至４条以上とし、さらに、これに対応
して発光体ユニット２の接触子2eの数、形状及び配置を
適宜変更したものを形成すると共に、各幹線への電圧印
加時間を制御することにより流れ点滅パターンを得るこ
とができる。また発光体2aがLED等の極性を有した発光
素子の場合には、一対の幹線のみでも点滅パターンが可
能である。

支持部材３の表面適宜な部位には、発光体ユニット２
位置決め用の目印の印刷乃至刻設その他適宜手段によっ
て形成することができる。また、発光体ユニット２と支
持部材３との接触面部分に細かく一定間隔で、例えば数
mmピッチで互いに係合する小凹凸を形成しておけば、目
印と固着力の増強を兼ねることができる。

上記構成に加えて、発光体による装着効果を更に高め
る構成が可能であり、この幾例かを以下に記述する。

支持部材３は、その内底面3c等の少なくとも表側か視
認可能な部位に、所謂ミラーテープ等の反射部材を装着
する等、適宜手段によって反射層を形成することができ
る。これによって発光体２からの直接光と反射層からの
反射光とによる相乗的装飾機能を発揮する。

また、透光性カバー４は透光性を有していれば着色し
たものであってもよく、これよって有色の照明を行うこ
とができる。

さらに、透光性カバー４の内面に半透鏡膜等を貼着す
ると共に、支持部材３の内底面3cにミラーテープ等の反
射部材を装着すれば、光源可変照明管１内に無数の光源
が遠近存在する装着感を生じさせることができる。

さらにまた、透光性カバー４の内面に光の回折効果に
よって紅色の模様を創出可能な、例えばスペクトラスタ
ー（米国：スペクトラーテック社製）等の各種ディスプ
レイ素材等を装着することによっても多様な演出効果を
得ることができる。

上記以外にも様々な装飾兼が可能であり、かつこれら
２以上を組合せると一層の装飾性を付加することができ
る。

なお、上記実施例では支持部材３及び透光性カバー４
が共に断面コ字状のものに関して述べたが本発明はこれ
に限定されることなく、発光体を任意の位置に配置し或
いは配置変更して給電でき、発光体及び幹線を外部から
保護できさえすれば、第３図に示す如く透光性カバー４
を半円弧状としたものを略Ｃ字状の断面形状をもつ支持
部材３に装着して、壁面等の装置部に予め止着された支
持部材取付け用の係合部材に止着したものや、第４図に
示す如く略Ｃ字状の支持部材を可撓性を有したチューブ
状の透光性カバー４内に配置して、任意に折曲可能に配
設できるようにしたものでもよく、さらに第５図に示す
如く断面コ字状の支持部材３の開口部3a両縁に夫々スラ
イド溝を形成し、平板状の透光性カバー４を長尺方向か
らスライドさせて装着する等の変形も可能である。支持
部材３を設置部に固定するのは、ビス止めの外、第５図
に示す如く、両面接着テープ６によってもよく、図示し
てないが、予め設置部にフック等を固着しておき、この
フック等に支持部材３を係止する等適宜手段によって固
定可能である。なお、上記各変形例に応じて幹線の配置
及び発光体ユニットの形状を適宜変更できることは勿論
である。

（発明の効果） 以上のように本発明の光源可変照明管によれば、支持
部材３内に収納した発光体の個数及び位置を容易に変更
できるため、個数及び位置の異なる各種仕様に対して、
１種類若しくは少ない品揃えで対応することができ、流
通在庫を大幅に圧縮することができると共に、施工現場
においても容易に仕様を変更することができる。

また、本発明は、発光体を支持部材の任意の位置に配
置できるため、一本の証明管中においても連続的乃至接
続的に明るさを変化させていくことができ、連設した場
合には尚一層装飾効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光源可変照明管を示す分解部分斜
視部、第２図はその装着状態を示した断面図、第３図乃
至第５図は夫々他の変形例を示した断面図である。 １……光源可変照明管、２……発光体ユニット、2a……
発光体、2b……スライド溝係合部、３……支持部材、3d
……スライド溝、3e……幹線、４……透光性カバー。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発光体を装着したソケットにスライド溝係
   合部と接触子を設けてなる発光体ユニットと、発光体ユ
   ニットを収納可能な断面略コ字状の開口部内に発光体ユ
   ニットをスライド可能に係止するスライド溝と上記接触
   子に接触通電する幹線とを設けて形成された長尺状の支
   持部材と、上記支持部材の開口部を被覆する透光性カバ
   ーとを具備し、支持部材と透光性カバーにより形成され
   る長尺筒体中に、発光体ユニット全体がスライド自在に
   配置されてなる光源可変照明管。