JP3246930U - 飾り台 - Google Patents

Abstract

【課題】装飾性が高く、しかも組み立てが容易で、ライトアップの自由度が高い飾り台を提供する。
【解決手段】電源１０を内蔵し、外周部に電源と電気的に接続された複数の被接続コネクタ部９が周方向に間隔を開けて配置され、且つ装飾物を設置可能な１以上の装飾物設置部材２Ａ～２Ｃと、電源を内蔵せず、装飾物をライトアップするスポットライト光源１２を備え、スポットライト光源１２に電力を供給する電力供給回路を内蔵し且つ電力供給回路と被接続コネクタ部９とを接続する１つの接続コネクタ部１４を備えた１以上の光源設置部材３Ａ～３Ｃとを備えている。
【選択図】図１

Description

本考案は、フィギュア、模型、装飾品等の装飾物を飾る飾り台に関するものである。

従来から、装飾物を載置する台座の内部に光源を設け、当該光源から装飾物に向けて光を照射する飾り台が知られている。しかしながら、この従来の飾り台では、光源の設置位置が固定されており、展示者の望む任意の位置・方向・角度・数等で光を照射することができず、装飾性を十分に高めるにいたっていなかった。そこで特許第６５１９５３８号公報（特許文献１）に示された飾り台では、装飾物の大きさや形状等に応じて、装飾物に対する光の照射位置や照射箇所等を任意の位置に設定し、装飾性を向上させる構造が採用されている。特許文献１に記載の飾り台では、装飾物を設置可能な複数の設置部の外部に電源（電力供給部）を配置している。そして外部の電源と１つの設置部内に設けた１つの基板との間に電線とコネクタを配置して電力を供給し、さらにこの基板とその他の設置部内のその他の基板との間にコネクタと電線を配置してその他の基板に電力を供給している。また特許文献１に記載の飾り台では、設置部に予め設けた通電ジャック付きの複数の設置孔（１８，１９）から選択した１つの設置孔に１つの光源のプラグを差し込んで１つの光源に電力を供給している。

特許第６５１９５３８号

特許文献１に記載の飾り台では、電源が装飾物を設置する設置部の外に配置されているため、電源の存在が飾り台の装飾性を低くする問題がある。また設置部の数が多くなると、事前に各設置部間に通電路を形成しておかなければならず、組み立ての自由度が低く、組み立てが面倒になる問題がある。さらに設置部上に光源を設置しなければならず、装飾物のライトアップの自由度が低いという問題がある。

本考案の目的は、装飾性が高く、しかも組み立てが容易で、ライトアップの自由度が高い飾り台を提供することにある。

本考案は、電源を内蔵し、外周部に電源と電気的に接続された複数の被接続コネクタ部が周方向に間隔を開けて配置され、且つ装飾物を設置可能な１以上の装飾物設置部材と、電源を内蔵せず、装飾物をライトアップするスポットライト光源を備え、スポットライト光源に電力を供給する電力供給回路を内蔵し且つ電力供給回路と被接続コネクタ部とを接続する１つの接続コネクタ部を備えた１以上の光源設置部材とを備えている。

本考案によれば、装飾物設置部材に設けた被接続コネクタ部と光源設置部材に設けた接続コネクタ部を接続することにより、装飾物設置部材に設けた電源からスポットライト光源に電力を供給することができる。したがって飾り台を飾っても、電源の存在が飾り台の装飾性を害することがない。また装飾物設置部材から離れた位置からスポットライト光源からの照明を装飾物に当てることができるので、ライトアップの自由度を高めることができる。さらに被接続コネクタ部と接続コネクタ部の接続作業だけで、組立を完了することができるので、飾り台の組立が容易である。

１以上の装飾物設置部材が複数ある場合、隣り合って配置される２つの装飾物設置部材は、両端に２つの装飾物設置部材に設けられた２つの被接続コネクタ部に接続される絶縁性接続部材によって接続すればよい。２つの被接続コネクタ部を絶縁性接続部材により接続するだけで、各装飾物設置部材内の電源のショートを防止して、しかも簡便な作業により飾り台のベースの形状を変更することができる。

１以上の装飾物設置部材に設けられた複数の被接続コネクタ部は、雌型コネクタから構成され、１以上の光源設置部材に設けられた接続コネクタ部は、雌型コネクタに嵌合される雄型コネクタによって構成されているのが好ましい。そして１以上の装飾物設置部材のケース及び１以上の光源設置部材のケースには、雌型コネクタと雄型コネクタが嵌合されたときに嵌合されて雌型コネクタの接点と雄型コネクタの接点における接触不良の発生を防止する嵌合用凹部と嵌合用凸部が形成されているのが好ましい。嵌合用凹部と嵌合用凸部を設けると、雌型コネクタの接点と雄型コネクタの接点の接点箇所に無理な力が加わるのを抑制することができるので、雌型コネクタの接点と雄型コネクタの接点における接触不良の発生を防止できる。

１以上の装飾物設置部材のケース及び１以上の光源設置部材のケースは、それぞれ透明または半透明の材料によって形成されていてもよい。このような構成を採用すると、飾り台の装飾性を高めることができる。この場合において、装飾物設置部材の内部に、周方向に間隔をあけて装飾物に下から光を照射する複数の発光素子を配置すると、複数の発光素子からの光が装飾物設置部材のケースの装飾性を高めるとともに、装飾物の存在を際立たせることができる。

１以上の装飾物設置部材のケースの形状は任意であるが、特にその平面輪郭形状を同一寸法の正六角形を呈しているものにすると、複数の装飾物設置部材を組み合わせて、飾り台のベースの形状を変えることができ、装飾性の変更のバリエーションを豊富なものとすることできる。

実施の形態の飾り台の一例の分解平面図である。 １つの装飾物設置部材に１つの光源設置部材を接続する前の状態を示す図である。 実施の形態の飾り台に装飾物を載せた状態の斜視図である。 １つの装飾物設置部材に３つの光源設置部材を接続する状態を示す図である。

以下、図面を参照して、本考案の飾り台の実施の形態の一例を詳細に説明する。図１は、本実施の形態の飾り台１の一例の分解平面図であり、図１の飾り台１は、３つの装飾物設置部材２Ａ～２Ｃに３つの光源設置部材３Ａ～３Ｃを接続して構成されるものである。図２は、１つの装飾物設置部材２Ａに１つの光源設置部材３Ａを接続する前の状態を示す図である。３つの光源設置部材３Ａ～３Ｃは、同一形状及び同一構成を有しているので、１つの装飾物設置部材２Ａと１つの光源設置部材３Ａを中心にしてこれらの構造を説明する。

装飾物設置部材２Ａのケース４は透明な合成樹脂材料により成形されたものである。図２に示すように、ケース４は、底壁部４Ａ、側壁部４Ｂ及び上壁部４Ｃを備えている。側壁部４Ｂが、底壁部４Ａと上壁部４Ｃとの間には挟まれた状態で、２本のネジ５を用いて底壁部４Ａと上壁部４Ｃは側壁部４Ｂと一体化されている。またケース４の内部には、図示しない電源及び配線を備えた回路基板６が配置されている。本実施の形態では、回路基板６は、底壁部４Ａに立設されたポール７にネジ８を用いて取り付けられている。回路基板６の裏面には、６個の雌型コネクタから構成される被接続コネクタ部９と、これらの被接続コネクタ部９と後述する発光素子１１と電源としての電池１０を接続する図示しない接続回路が設けられている。電源としての電池１０は、充電できない一次電池でもまた充電可能な二次電池のいずれでもよい。なお回路基板６に形成された接続回路の配線の図示は省略してある。また電源スイッチは、ケース４の底壁部４Ａに設けてあるが、図示は省略してある。

回路基板６の表面には、周方向に等間隔をあけて装飾物Ｆ［図３参照］に下から光を照射する６個の発光素子１１が配置されている。本実施の形態では、６個の発光素子１１には適宜の色の光を放射するＬＥＤが用いられている。発光素子１１からの様々な色の光は、装飾物設置部材２Ａのケースの装飾性を高めるとともに、装飾物Ｆの存在を際立たせることができる。

光源設置部材３Ａ～３Ｃは、同じ構造を有しているので、光源設置部材３Ａについて説明する。光源設置部材３Ａは、電源を内蔵せず、装飾物Ｆをライトアップするスポットライト光源１２を備えたケース１３を備えている。ケース１３は、一面に開口部を有するケース本体１３Ａと雌型コネクタからなる接続コネクタ部１４を備えて開口部を塞ぐ閉塞板１３Ｂとを備えている。本実施の形態では、ケース本体１３Ａ及び閉塞板１３Ｂは、いずれも透明な樹脂材料により形成されている。雄型コネクタからなる接続コネクタ部１４の主要部分は、閉塞板１３Ｂの外側に位置している。閉塞板１３Ｂ側に位置する接続コネクタ部１４の周囲には、嵌合用凸部１５が形成されている。そして装飾物設置部材２Ａの被接続コネクタ部９の前方位置には、嵌合用凸部１５が嵌合される嵌合用凹部１６が形成されている。嵌合用凹部１６と嵌合用凸部１５を設けると、雌型コネクタからなる被接続コネクタ部９の接点と雄型コネクタからなる接続コネクタ部１４の接点の接点箇所に無理な力が加わるのを抑制することができる。その結果、被接続コネクタ部９の接点と接続コネクタ部１４の接点との接触不良を防止できる。図２に示すように、接続コネクタ部１４とスポットライト光源１２との間には、電力供給用リード線１７からなる電力供給回路が配置されている。スポットライト光源１２は、光源設置部材３Ａに保持されたボールジョイント１８ａと、ボールジョイント１８ａの端部を直交する方向に延びる回動軸１８ｂとからなる回動支持構造１８により支持されている。ボールジョイント１８ａと回動軸１８ｂの機能により、スポットライト光源１２を上下左右に動かすことができるので、装飾物Ｆの任意の場所にスポットライトを当てることができる。

光源設置部材３Ａ～３Ｃを装飾物設置部材２Ａに接続可能に構成してあるので、装飾物Ｆの大きさに応じて、適宜の長さと適宜のスポットライト光源１２を備えた光源設置部材３Ａ～３Ｃを選択して、装飾物設置部材２Ａ～２Ｃに接続すればよく、スポットライト光源からのスポットライトを使用者の好みに合わせて装飾物に照射することができる。

図１の実施の形態では、図３に示すように、３つの装飾物設置部材２Ａ～２Ｃを接続して飾り台１を構成している。３つの装飾物設置部材２Ａ～２Ｃのケース１３の平面輪郭形状は、同一寸法の正六角形を呈している。本実施の形態では、隣り合って配置される２つの装飾物設置部材２Ａ及び２Ｂ（または２Ａ及び２Ｃ）は、両端に２つの装飾物設置部材２Ａ及び２Ｂ（または２Ａ及び２Ｃ）に設けられた２つの被接続コネクタ部９，９に接続される絶縁性接続部材１９によって接続している。絶縁性接続部材１９は、両端に被接続コネクタ部９，９に接続できる２つの接続部１９Ａを有しているが、２つの接続部１９Ａは電気的は絶縁されているので、２つの装飾物設置部材２Ａ及び２Ｂ（または２Ａ及び２Ｃ）内のそれぞれの電源が短絡することはない。したがって本実施の形態によれば、２つの装飾物設置部材２Ａ及び２Ｂ（または２Ａ及び２Ｃ）の２つの被接続コネクタ部９，９を絶縁性接続部材１９により接続するだけで、各装飾物設置部材内の電源のショートを防止して、しかも簡便な作業により飾り台１のベースの形状を変更することができる。

上記実施の形態では、３つの装飾物設置部材２Ａ～２Ｃのケース１３の平面輪郭形状を同一寸法の正六角形を呈しているものにしているが、装飾物設置部材２Ａ～２Ｃのケース１３の形状は任意である。また図４に示すように、１つの装飾物設置部材２Ａに複数の光源設置部材３Ａを接続することにより飾り台を構成してもよい。

上記実施の形態では、飾り台１の上に装飾物Ｆを置いているだけであるが、装飾物設置部材の上壁部に係合用凸部または凹部を設け、装飾物Ｆの底部に被係合用凹部または凸部を設けて、係合用凸部または凹部と被係合用凹部または凸部の係合によって、装飾物Ｆが移動しないようにしてもよいのは勿論である。

本考案によれば、装飾物設置部材に設けた被接続コネクタ部と光源設置部材に設けた接続コネクタ部を接続することにより、装飾物設置部材に設けた電源からスポットライト光源に電力を供給することができる。したがって飾り台を飾っても、電源の存在が飾り台の装飾性を害することはない。また装飾物設置部材から離れた位置からスポットライト光源からの照明を装飾物に当てることができるので、ライトアップの自由度を高めることができる。さらに被接続コネクタ部と接続コネクタ部の接続作業だけで、組立を完了することができるので、飾り台の組立が容易である。

１ 飾り台
２Ａ～２Ｃ 装飾物設置部材
３Ａ～３Ｃ 光源設置部材
４ 装飾物設置部材のケース
６ 回路基板
９ 被接続コネクタ部
１０ 電池
１１ 発光素子
１２ スポットライト光源
１３ 光源設置部材のケース
１４ 接続コネクタ部
１５ 嵌合用凸部
１６ 嵌合用凹部

Claims (6)

1. 電源を内蔵し、外周部に前記電源と電気的に接続された複数の被接続コネクタ部が周方向に間隔を開けて配置され、且つ装飾物を設置可能な１以上の装飾物設置部材と、
   電源を内蔵せず、前記装飾物をライトアップするスポットライト光源を備え、前記スポットライト光源に電力を供給する電力供給回路を内蔵し且つ前記電力供給回路と前記被接続コネクタ部とを接続する１つの接続コネクタ部を備えた１以上の光源設置部材とを備えてなる飾り台。
2. 前記１以上の装飾物設置部材が複数あり、
   隣り合って配置される２つの前記装飾物設置部材は、両端に前記２つの装飾物設置部材に設けられた２つの前記被接続コネクタ部に接続される絶縁性接続部材によって接続されている請求項１に記載の飾り台。
3. 前記１以上の装飾物設置部材に設けられた前記複数の被接続コネクタ部は、雌型コネクタから構成され、
   前記１以上の光源設置部材に設けられた前記接続コネクタ部は、前記雌型コネクタに嵌合される雄型コネクタによって構成されており、
   前記１以上の装飾物設置部材のケース及び前記１以上の光源設置部材のケースには、前記雌型コネクタと前記雄型コネクタが嵌合されたときに嵌合されて前記雌型コネクタの接点と前記雄型コネクタの接点における接触不良の発生を防止する嵌合用凹部と嵌合用凸部が形成されている請求項１または２に記載の飾り台。
4. 前記１以上の装飾物設置部材のケース及び前記１以上の光源設置部材のケースは、それぞれ透明または半透明の材料によって形成されている請求項１または２に記載の飾り台。
5. 前記装飾物設置部材の内部には、周方向に間隔をあけて前記装飾物に下から光を照射する複数の発光素子が配置されている請求項４に記載の飾り台。
6. 前記１以上の装飾物設置部材のケースは、その平面輪郭形状が同一寸法の正六角形を呈している請求項３に記載の飾り台。