JP2577904Y2 - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP2577904Y2
JP2577904Y2 JP1991039285U JP3928591U JP2577904Y2 JP 2577904 Y2 JP2577904 Y2 JP 2577904Y2 JP 1991039285 U JP1991039285 U JP 1991039285U JP 3928591 U JP3928591 U JP 3928591U JP 2577904 Y2 JP2577904 Y2 JP 2577904Y2
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俊彦 金子
典之 冨山
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エステー化学株式会社
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は,液体消臭剤・液体芳
香剤・固形芳香剤等の揮散性効能剤を,別々に収容する
揮散容器の複数個を,一体的に接合構成した複合容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】密閉状態の自動車室内などに漂う臭気
を,効果的に除去乃至は中和させるために,液体消臭剤
と液体芳香剤を別個の揮散容器に収容し,両容器を一体
的に取り纏めた消臭・芳香剤揮散容器は,本出願人によ
って開発され(実開昭62−111037号公報参
照),該考案は,自動車室内用消臭・芳香剤として,商
品化され,現に市販されている。
【0003】上記公報所載の消臭・芳香剤揮散容器は,
液体消臭剤と液体芳香剤の容器内における混合を防止
し,両効能剤を室内にそれぞれ効果的に発散させて,空
気清涼化の相乗効果をよく発揮するため,自動車室内用
消臭・芳香剤揮散容器としての機能にはなんらの支障も
なく使用されている。
【0004】しかして,上記の考案においては,二種類
の効能剤を収容する揮散容器を一体的に取り纏める必要
があるときには,両容器を台座上に並置し,その上方か
ら通気口を具備する筐体を被覆して一体化する構成を採
用している。
【0005】しかしながら,上記のように構成した場合
には,二種類の液体効能剤を収容する揮散容器は,その
外形が筐体によって隠蔽されてしまうため,揮散容器の
デザイン効果を誇示することができないと同時に,揮散
容器に収容する液体効能剤のそれぞれ異なる色彩が醸し
出す色彩効果も充分に発揮され難い嫌いがあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本願考案は,二種類の
効能剤を収容する揮散容器を一体的に取り纏める場合に
も,上記のように台座と筐体を使用することなく,液体
消臭剤・液体芳香剤・固形芳香剤等の効能剤を収容する
複数個の揮散容器を,一体的に複合構成することによっ
て,製造コストの低減化を図ると同時に,自由な組み合
わせを可能にするデザイン的に斬新な製品を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに,本願考案は,液体消臭剤・同芳香剤・固形芳香剤
等の揮散性効能剤を,別々に収容する複数個の揮散容器
の接合壁面の対向位置に,凹部をそれぞれ設け,該凹部
周縁部の衝合わせによって形成される空隙内に,接着剤
或いは両面接着シート材を介在させて,一対の揮散容器
を一体的に接合する構成を要旨とする。
【0008】さらに,揮散容器の接合壁面の対向位置に
設けた凹部の周囲の一部に,係合凹凸部を設けてなるこ
とを特徴とする。
【0009】また,液体消臭剤・液体芳香剤・固形芳香
剤等の揮散性効能材を別々に収容する複数個の揮散容器
を用意し,かつ,その一方の揮散容器の接合壁面に凹部
を設けるとともに,他方の揮散容器の接合壁面の,前記
接合壁面の凹部と対向する位置に,前記凹部と嵌合する
凸部を設け,さらに,該凹部及び凸部の衝合面に,接着
剤或いは両面接着シート材を介在させて,一対の揮散容
器を一体的に接合することを特徴とする。
【0010】さらにまた,液体消臭剤・液体芳香剤・固
形芳香剤等の揮散性効能剤を別々に収容する複数個の揮
散容器の接合壁面を,互いに嵌合する連続する隆起部分
と陥没部分とからなる湾曲面に形成し,さらに該接合壁
面からなる衝合面に,接着剤或いは両面接着シート材を
介在させて,一対の揮散容器を一体的に接合することを
特徴とする。
【0011】また,上記のような本願考案の特徴に加え
て,拡散容器の外形を,同形に成形したことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本願考案の揮散容器は,通常二個を一組とし
て,それぞれの接合壁面を互いに衝合わせることによ
り,一体的な複合容器として形造られる。
【0013】また,並置した二個の揮散容器の接合側壁
面間には,互いに向き合う両者の凹部または凹凸嵌合間
に空隙が形成され,該空隙は接着剤或いは両面接着シー
ト材の介在箇所となる。従って,該空隙内に介在させる
接着保持材の接着力により,二個の揮散容器は一体的に
接合する。
【0014】
【実施例】以下に,本願考案の実施例を説明する。図1
は,本願考案の一実施例を示す斜視図で,二個の揮散容
器1,1は,その外形が同形のガラス製の小壜体として
成形され,それぞれの壜体には,液状の消臭剤と芳香剤
が別々に収容される。
【0015】なお,図示してないが,上記揮散容器1,
1には,液体効能剤の吸い上げ揮散用芯材が装備され,
該芯体の先端部が壜口部2から突出する。該揮散容器
1,1に収容する揮散効能剤が,固形剤である場合に
は,吸い上げ揮散用芯材を必要としないことは勿論であ
る。
【0016】同形の揮散容器1,1の互いに当接する接
合壁面には,凹部3をそれぞれ形成してあり,両揮散容
器1,1の接合時,該凹部3,3によって形成される空
隙Sには,その容積と略同程度の接着剤を充填するか,
或いは,図2に示すように,両面接着シートの小片4を
介在させる。
【0017】従って,揮散容器1,1の接合壁面を互い
に当接したときには,前記空隙Sにその容積と同程度の
容量が注入された接着剤は,凹部3,3内に均一に分散
して充填される。また,図2に示すように,空隙Sの深
さと略同じ厚さの両面接着シートからなる小片4を,前
記空隙Sに介在させることによっても,前記接着剤の場
合と同様に,揮散容器1,1,を一体的に複合すること
ができる。
【0018】また,揮散容器1,1の互いに当接する接
合壁面は,平面ではなく,図5に示すように,互いに嵌
合する向きに連続する隆起部分と陥没部分からなる湾曲
面として形成してもよい。
【0019】図3は,本願考案の他の実施例を示すもの
で,揮散容器1,1の接合壁面を湾曲面状に形成し,一
方の揮散容器1の接合壁面に凹部3を設けるとともに,
他方の揮散容器1の接合壁面の前記の凹部3に対応する
位置に凸部5を設け,揮散容器1,1の接合時に凹部3
に凸部5が嵌合するように構成してある。従って,接合
面の位置の規制が確実に行われる。
【0020】なお,この場合には,空隙Sは,その容積
が凸部5の嵌合体積分だけ減少するので,前記接着剤又
は接着シート片の使用量の調整が必要である。
【0021】図4は,本願考案の更に他の実施例を示す
もので,揮散容器1,1の接合壁面を湾曲面形状に形成
し,前記当接面における前記凹部3の両側に,互いに合
致する係合凹部6と凸部7をそれぞれ設けてある。な
お,この実施例においては,上記の実施例の衝合面が,
交叉する向きの水平方向に隆起又は陥没した湾曲面であ
るのに対し,水平方向に加えて垂直方向にも隆起又は陥
没する湾曲面に形成してある。従って,他の場合も接合
面の位置の規制が確実に行われる。
【0022】上記の接合面が湾曲した凹凸衝合面である
ときは,同一形状の揮散容器1,1を対称に向き合わせ
ることによって,各図に示すように,当接面が合致す
る。
【0023】このように,本願考案においては,二個の
揮散容器1,1を,接合壁面を当接させた状態で複合さ
せることができる。また,上述した構成からなる本願考
案の実施例においては,少なくとも,その外形が同一の
揮散容器1,1は,一つの金型によって成形が可能であ
る。
【0024】なお,図示の実施例においては,二個の揮
散容器の複合形として例示したが,本願考案の適用に関
しては,連結複合する揮散容器の数に制約を受けるもの
ではなく,図示していないが,例えば,複数個の揮散容
器を三連結,若しくは,十字状などに配置して一組の複
合容器を形造るように構成しても,考案の要旨から逸脱
するものではない。
【0025】上記のように,揮散容器1,1を複合させ
た本願考案品は,該容器1,1内に消臭剤と芳香剤,或
いはリフレッシュタイプの芳香剤とリラックスタイプの
芳香剤,さらには,昼用の芳香剤と夜用の芳香剤等の複
数種類の揮散性効能剤を,それぞれ別個に収容し,これ
を自動車室内のダッシュボード上などに載置して,揮散
容器1,1を同時若しくは個別の揮散状態にして,それ
ぞれの効能剤を室内に発散させて使用する。
【0026】
【考案の効果】以上の構成からなる本願考案によれば,
複数個の揮散容器を,その接合壁面の対向位置に設けた
凹部の衝合によって形成される空隙内に介在させる接着
剤或いは接着シート片によって接合を行う構成を採用し
た結果,揮散容器を載置固定する台座並びに筐体を必要
とすることなく,一体的に複合させることができる。
【0027】また,複合する一組の揮散容器を,ガラス
又はプラスチックを素材として同形に成形する場合に
は,同一金型による効率的な量産が可能となる。
【0028】さらにまた,二個の揮散容器の接合に際し
ては,当接壁面に形成される空隙内に,接着剤を介在さ
せるため,接着剤が均一に分布して当接面にはみ出すこ
となく,安定した接合機能を発揮する。
【0029】このとき,二個の揮散容器の当接面は,接
着剤が露呈することなく同体的に複合するため,揮散容
器が透明ガラス若しくは透明プラスチック製の場合に
は,両容器に収容したそれぞれ色の異なる液状効能剤が
複合境界面において,カラフルに視覚に映ずるため,外
観上,極めて美麗であり,商品価値を高める。
【0030】さらに,揮散容器の当接面に,嵌合凹凸部
乃至係合凹凸部を附設した場合には,当接壁面の位置合
わせを容易にし,且つ,ずれ動き防止効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案に係る複合容器の一実施例を示す斜視
図。
【図2】図1上A−A線部分の縦断面図。
【図3】本願考案複合容器の他の実施例を示す斜視図。
【図4】本願考案複合容器の別の実施例を示す斜視図。
【図5】本願考案複合容器の更に別の実施例を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 揮散容器 2 壜口部 3 凹部 4 両面接着シート小片 5 嵌合凸部 6 係合凹部 7 係合凸部 S 空隙

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体消臭剤・液体芳香剤・固形芳香剤等
    の揮散性効能剤を別々に収容する複数個の揮散容器の接
    合壁面の対向位置に,凹部をそれぞれ設け,該凹部周縁
    部の衝合わせによって形成される空隙内に,接着剤或い
    は両面接着シート材を介在させて,一対の揮散容器を一
    体的に接合することを特徴とする複合容器。
  2. 【請求項2】 揮散容器の接合壁面の対向位置に設けた
    凹部の周囲の両側に係合凹凸部を設けてなる請求項1記
    載の複合容器。
  3. 【請求項3】 液体消臭剤・液体芳香剤・固形芳香剤等
    の揮散性効能剤を別々に収容する複数個の揮散容器を用
    意し,かつ,その一方の揮散容器の接合壁面に凹部を設
    けるとともに,他方の揮散容器の接合壁面の,前記接合
    壁面の凹部と対向する位置に,前記凹部と嵌合する凸部
    を設け,さらに,該凹部及び凸部の衝合面に,接着剤或
    いは両面接着シート材を介在させて,一対の揮散容器を
    一体的に接合することを特徴とする複合容器。
  4. 【請求項4】 液体消臭剤・液体芳香剤・固形芳香剤等
    の揮散性効能剤を別々に収容する複数個の揮散容器の接
    合壁面を,互いに嵌合する連続する隆起部分と陥没部分
    とからなる湾曲面に形成し,さらに該接合壁面からなる
    衝合面に,接着剤或いは両面接着シート材を介在させ
    て,一対の揮散容器を一体的に接合することを特徴とす
    る複合容器。
  5. 【請求項5】揮散容器の外形を,同形に成形した請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載の複合容器。
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