JP2577880Y2 - 保持具 - Google Patents

保持具

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JP2577880Y2
JP2577880Y2 JP1992056270U JP5627092U JP2577880Y2 JP 2577880 Y2 JP2577880 Y2 JP 2577880Y2 JP 1992056270 U JP1992056270 U JP 1992056270U JP 5627092 U JP5627092 U JP 5627092U JP 2577880 Y2 JP2577880 Y2 JP 2577880Y2
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晋 阿曽
正英 佐藤
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Togo Seisakusho Corp
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Togo Seisakusho Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、保持具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の各種配管をボディパネ
ルPに固定するためのものとして、従来よりチューブク
リップと呼ばれる樹脂製のクリップCが用いられてきた
(図1参照)。同図に示されるように、クリップCの表
面にはシート材15が被せられ、クリップC自体の保護
が図られることが多いため、図10に示すようなシート
材15に対する押さえ用の保持具44が併用されてき
た。このため、クリップCには装着孔40が貫通してお
り、内部には一対の弾性爪41が斜め下向きに突出形成
されている。一方、保持具44は装着孔40に差し込ま
れて抜け止めをなす軸部42と、装着孔40より大径に
形成された頭部43とから構成されている。そして、軸
部42は先端が逆円錐状に形成されており、ここに両弾
性爪41が係合することで保持具44の抜け止めがなさ
れるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、配管の交換
等の必要が生じた場合には、クリップCを取り外さねば
ならず、このためにはまず保持具44を抜き取ってシー
ト材15を外さねばならない。しかしながら、保持具4
4を抜き取る場合、現実には図10に示すように、ドラ
イバーDの先端を頭部43とシート材15との間に差し
込んで、頭部43を無理に持ち上げるようなことが行わ
れており、このため、作業が非常に煩わしくまたドライ
バーDによってシート材15やクリップCを損傷させて
しまうこともあった。対策としては、頭部43に引っ張
り操作用のつまみを突出しておき、作業者が強引に引き
抜く、といったことも考えられないではないが、高さ方
向に制約があるような使用場所ではそのような突起物を
設定できない。また、このような対策を施しても引き抜
き荷重は相当に大きなものであり、作業性の向上は何等
期待できない。
【0004】本考案はこうした事情に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは取り外しの作
業性に優れる保持具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の考案の構成は、装着対象物の取付け相手
となる固定部材には装着孔が形成され、その孔縁には少
なくとも一対の撓み変形可能な弾性爪が斜め下向きに突
出され、前記装着対象物を前記固定部材に固定するため
の保持具は、前記装着孔より大径に形成されて前記装着
対象物を押さえ付け可能な頭部と、この頭部から垂下さ
れて前記装着孔へ差し込み可能な軸部とを備えてなり、
かつ前記軸部の先端部には外周面が先細りテーパー状を
なし前記軸部との段差部分に前記弾性爪が解離可能に係
止することで、全体の抜け止めが可能になっており、ま
た軸部における前記段差部分寄りの位置には、前記係合
部のテーパー面と連続する勾配をもった張り出し片が形
成されることで、保持具全体がその軸周りに回転操作さ
れて前記各弾性爪と適合する位置に至ったときに、前記
弾性爪の弾発力により前記頭部が前記装着対象物から浮
き上がり可能となっていることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】したがって、保持具の軸部が装着孔に差し込ま
れている状態では、軸部の係合部が弾性爪と係合して保
持具全体が抜け止め状態にある。保持具を取り外す場合
には、頭部を軸周りに回転させ、弾性爪を張り出し片の
テーパー部分と適合させると、弾性爪が外方へ押しやら
れて撓み変形する。このとき弾性爪によってもたらされ
る弾発力は軸部を押し上げる方向に作用するため、保持
具全体が持ち上げられて頭部を自動的に浮き上がらせ
る。
【0007】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。保持具
の回転操作によって自動的に頭部を浮き上がらせること
ができるため、頭部をつまみ上げることで容易に保持具
を抜き取ることができる。したがって、取り外しの作業
性を向上させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1は自動車の各種配管Tを
ボディパネルP側に保持させるためのクリップCおよび
保持具1を示している。クリップCは合成樹脂材により
一体に成形されており、ボディパネルPから立設された
スタッドボルト2を利用してボディ側への固定が行われ
る。すなわち、クリップCの一方の端部(図1の右側の
端部)には固定部30が配置されており、ここにはボル
ト挿通孔31が貫通して形成されている。そして、その
内壁の下部には一対の仮止め爪7が形成されており、ス
タッドボルト2に対して係合してクリップC全体をボデ
ィパネルPに対して仮止め状態で保持することができ
る。また、ボディパネルPへの本止めの際には、スタッ
ドボルト2に対してナット部材9のねじ込みがなされ
る。ナット部材9は、ボルト挿通孔31より大径でかつ
固定部30の上面に密着する押さえ片10を有し、その
上面にはスタッドボルト2に対してねじ込み可能な六角
頭部12が同軸で形成されている。
【0009】上記した固定部30と共にクリップCを構
成するチューブ保持部4は、異種の径の配管Tに対応で
きるよう、複数個の保持凹部13が並列配置されてい
る。そして、それぞれには内向きでかつ撓み変形可能な
抜け止め爪14が設けられている。これらについては、
いずれも公知の構成であるため、詳しい説明は省略す
る。図1に示すように、チューブ保持部4の上面には軟
質樹脂製のシート材15が被せられ、自動車の走行中に
飛んでくる石等によってクリップCが損傷しないように
している。そして、シート材15の固定のために保持具
1が用いられ、シート材15の上面からチューブ保持部
4に対して保持具1が差し込まれる。すなわち、チュー
ブ保持部4の中央部には保持具1が差し込まれる装着孔
5が貫通しており、この装着孔5の上部は小径部5aと
なっている。また、小径部5aの下部開口縁からは斜め
下向きに一対の弾性爪6が突出して形成されている。
【0010】一方、保持具1は装着孔5より大径に形成
された押さえ板19を有し、その上面には図2に示すよ
うに、プラスドライバーDの差し込みのための十字溝2
0が凹設されている。一方、押さえ板19の下面には装
着孔5の小径部5aとほぼ密着するがた止め部21が形
成され、さらにその下面には軸部22を介在して逆円錐
状の係合部23が形成され、この係合部23の段差部分
に前記した弾性爪6とそれぞれ弾性的に係合するように
なっている。そして、軸部22には係合部23と押さえ
板19の間に一対の張り出し片24が対称位置でかつそ
れぞれ縦向きに突出形成されている。また、両張り出し
片24は図4等に示すように、係合部23の外形の傾斜
と連続する勾配に形成された(テーパー部25)後、そ
のままの高さで軸部22と平行にして形成されている。
但し、張り出し片24の先端は図6に示すように、鋭利
に形成されており、不完全な係合状態のままで保持され
ないよう、弾性爪6と係合しにくくしてある。
【0011】次に、上記のように形成された第1実施例
の作用と効果を具体的に説明する。図1に示す状態か
ら、保持具1に取り外しの必要が生じた場合には、ドラ
イバーDを押さえ板19の十字溝20に差し込んで保持
具1全体を回転操作する。すなわち、図3に示すよう
に、保持具1がクリップCの装着孔5に差し込まれてい
る状態では、両弾性爪6が係合部23の段差部分に係合
しているが、保持具1が両弾性爪6と張り出し片24と
が適合する位置まで回転すると、両弾性爪6は張り出し
片24のテーパー部25の勾配にならって、外方へ押し
やられるように撓み変形する(図4状態)。このときに
は、両弾性爪6の弾発力はテーパー部25に垂直に作用
するため、その垂直分力によって保持具1全体が自動的
に持ち上げられる(図5状態)。この結果、押さえ板1
9がシート材15から浮き上がり、この状態に保持され
る。
【0012】したがって、作業者は押さえ板19をつま
むことができ、保持具1を容易に引き抜くことができ
る。つまり、本例の保持具1によれば単に押さえ板19
の回転操作だけで保持具1の引き抜きを容易にするた
め、取り外しの作業性が向上する。また、押さえ板19
が自動的に浮き上がるため、押さえ板19に引き抜き操
作のための手段を突出させる必要がなくなる。このこと
は、保持具1が設けられる箇所が高さ方向に制約がある
場合において、特に有効なものとなる。さらに、従来の
ようにドライバーをこじいれるようなことも不要となる
ため、シート材15やクリップCなどを損傷させてしま
う虞れもない。さらにまた、本例では張り出し片24の
先端を鋭利に形成したため、張り出し片24と弾性爪6
とが適合する位置で保持具1の差し込みが行われても、
これらが誤って係合することがなく、自動的に正規の位
置で係合するように矯正される効果も得られる。
【0013】なお、本例では保持具1をシート材15の
押さえとして使用したが、押さえの機能は別途チューブ
保持部4側に設け、保持具1は単にブラインドキャップ
として使用するようにしてもよい。また、クリップCに
ついては特に形状等は限定されるべきものでなく、例え
ばボディパネルPに対する固定手段としても種々変更可
能であり、具体的には図7および図8に示すような実施
例(第2実施例)も考慮される。この例のクリップC
は、ボディパネルPに対する固定手段として抜け止め脚
部26を本体27から垂設し、ボディパネルPの差し込
み孔28へ挿入可能に形成されている。抜け止め脚部2
6は対称位置に撓み変形可能な係止爪片29を有し、こ
れらが差し込み孔28に係合することで保持具1全体の
抜け止めがなされるようにしたものである。
【0014】他の構成は第1実施例と同様であり、もっ
て同様の作用効果を発揮することができる。図9は本考
案の第3実施例を示すものであり、この例の保持具1は
弾性爪6に対する係止位置を変更できるよう、係止段縁
30を複数段設定したものである。他は第1,第2実施
例と同様であり、同様の作用効果を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管の保持状態を示す断面図
【図2】クリップと保持具の斜視図
【図3】保持具と抜け止め爪との係合状態を拡大して示
す断面図
【図4】保持具を回転操作した状態を拡大して示す断面
【図5】保持具の浮き上がり状態を拡大して示す断面図
【図6】張り出し片部分を示す平断面図
【図7】第2実施例を示す分解斜視図
【図8】ボディパネルへの固定状況を示す断面図
【図9】第3実施例の保持具を示す正面図
【図10】従来の保持具の問題点を示す断面図
【符号の説明】
1…保持具 5…装着孔 6…弾性爪 19…押さえ片 24…張り出し片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−127961(JP,A) 特開 昭50−47058(JP,A) 実開 昭54−52583(JP,U) 実開 昭63−172220(JP,U) 実開 昭51−97667(JP,U) 実開 昭61−137106(JP,U) 実開 昭60−156207(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 21/07 F16B 2/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着対象物の取付け相手となる固定部材
    には装着孔が形成され、その孔縁には少なくとも一対の
    撓み変形可能な弾性爪が斜め下向きに突出され、前記装
    着対象物を前記固定部材に固定するための保持具は、 前記装着孔より大径に形成されて前記装着対象物を押さ
    え付け可能な頭部と、この頭部から垂下されて前記装着
    孔へ差し込み可能な軸部とを備えてなり、かつ前記軸部
    の先端部には外周面が先細りテーパー状をなし前記軸部
    との段差部分に前記弾性爪が解離可能に係止すること
    で、全体の抜け止めが可能になっており、また軸部にお
    ける前記段差部分寄りの位置には、前記係合部のテーパ
    ー面と連続する勾配をもった張り出し片が形成されるこ
    とで、保持具全体がその軸周りに回転操作されて前記各
    弾性爪と適合する位置に至ったときに、前記弾性爪の弾
    発力により前記頭部が前記装着対象物から浮き上がり可
    能となっていることを特徴とする保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5842665Y2 (ja) * 1977-09-20 1983-09-27 住友電気工業株式会社 ブレ−キパッド摩耗検出器の取付構造
JPH0441716Y2 (ja) * 1987-04-27 1992-09-30

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