JP2576971B2 - 伝動装置 - Google Patents

伝動装置

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JP2576971B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は軌道敷設車輛又はスキッド舵取形の車輪を
持つ車輛に対する油圧機械式の同期シフト形多重速度域
舵取伝動装置に関する。この伝動装置は連続的に可変の
油圧駆動比を作る油圧部品と機械的部品とを持ってい
て、クラッチ又はブレーキの選択的な作動により、油
圧、油圧機械又は機械的な別々の複数個の速度域で伝動
装置を動作させる様にし、1つ又は更に多くの油圧装置
を用いて左側及び右側出力の間に速度差を持たせること
によって、舵取りが行なわれ、舵取りを行なうよう左側
及び右側出力に速度差を加える為に専用の油圧部品だけ
を使う(これは「スティヤ・オーバ」と呼ばれることが
ある)のと対照的に、駆動及び舵取りの両方に同じ油圧
部品を用いる。この発明は、こういう多重速度域舵取伝
動装置の内,舵取りの反転をせずに、即ち「スティヤ・
ポジティブ」の舵取りで、且つ米国特許第4,345,488号
に詳しく記載されている様に舵取り経路にクラッチを設
けずに、種々の速度域で差のはっきりとした異なる速度
及びトルク比を持つ様な種類の伝動装置に関する。この
発明が最も強い関係を持つのは、米国特許第4,345,488
号に記載されている様に、入力から最終動力組合せ装置
までに複数個の動力経路を持つものとして定義されてい
る分割出力伝達装置である。こういう種類の伝動装置は
速度域の数が相異なる。
従来技術の説明 最も関連が深い従来技術は米国特許第4,345,488号で
あり、この発明はその改良である。米国特許第4,345,48
8号に挙げられている様な関心のある他の技術として
は、米国特許第3,596,535号の伝動装置(第2図の線の
勾配で示す様に、異なる速度域で異なる速度及びトルク
比を持つ油圧機械式同期シフト形多重速度域舵取伝動装
置の1例)、米国特許第3,590,658号及び同第3,538,790
号がある。米国特許第3,815,698号に記載されている伝
動装置も、それが米国特許第4,345,488号の対象である
伝動装置の前身モデルであるだけでなく、この伝動装置
の4域変形例を組立てゝ試験した時、第4域が第3域と
は異なるが、第2域と同じ速度及びトルク比を持つ点で
も、関連がある。
米国特許第3,815,698号の4域の変形は、第2域遊星
歯車装置28に第4域クラッチを付け加えてこの遊星歯車
装置を固定し、クラッチが係合させてブレーキDを係合
させた時に第2域で減少した速度を加える代りとして、
歯車12からの全入力速度をキャリヤ36bに加えることが
出来る様にして達成されている。これは米国特許第3,59
6,535号のクラッチ96の考えであり、このクラッチが、
この米国特許の遊星歯車装置74から、異なる速度範囲を
持つが、基本的な速度域と同じトルク比を持つ別の速度
域に対する基礎として使うことの出来る第2の出力を発
生させる為に使われている。米国特許第4,345,488号で
第4図の二重主軸実施例について述べられている様に、
この二重主軸モデルに米国特許第3,815,698号と同じ4
域の変更を加えることが出来る。
発明の要約 この発明は、追加のクラッチ及び一組の伝達歯車を付
け加えるという比較的少ないコストで、第2域によって
得られるのと同じ速度範囲の増分だけ、伝動装置の動作
範囲を拡大する様に作用する前進第4域を設けることに
より、米国特許第4,345,488号の単一主軸形実施例の伝
動装置を改良するものである。追加の歯車は、一組の組
合せ歯車に対し、異なる、代りの機械的な入力速度を入
れることが出来る様にして、速度範囲は異なるが、現在
の第2域と同じトルク比を持つ追加の速度域を作る。
詳しい説明 前に述べた様な種類の油圧機械式多重速度域舵取伝動
装置は、第1図に示す様な部品で構成することが出来
る。この発明の伝動装置の部品としては、入力歯車列
1、油圧第1域及び舵取機構2、出力歯車3及び3つの
別の油圧機械式の速度域を作る為に使われる追加の歯車
部品4,6,7がある。入力歯車列1が油圧部品21,22と追加
の速度域の歯車部品とに同時に動力を供給する。無限可
変ポンプ装置A及びモータ装置Bを用いる油圧部品が、
前進全速から後進全速までの速度範囲にわたって、油圧
出力を発生することが出来る。油圧出力自体は出力減速
歯車装置3を介して駆動軸に送られて第1域を構成し、
これはモータ装置B間に速度差を作る様に、ポンプ装置
Aの容量に差異をもたらすことにより、舵取りをも行な
う。追加の速度域の歯車部品4,6,7が入力部品1及び油
圧機構2の両方から入力を受取り、出力歯車装置3に対
する追加の入力を発生し又はそれに対する入力を変更し
て、油圧の第1域によって発生される速度域を逐次的に
越える複数個の油圧機械式の速度域を作る。追加の速度
域に於ける舵取りも独立していて、油圧ポンプ装置Aの
間の容量設定値に差別を付けることにより、モータ装置
Bから出力歯車装置に対する右側及び左側の速度に差を
生ずることによって行なわれる。この伝動装置は、米国
特許第4,345,488号の第3図に示される実施例から直接
的な導き出されたものである。米国特許第4,345,488号
は、モータ又はBブロックの速度の平均を追加の速度域
の歯車装置に対する油圧入力として使って、油圧によっ
て発生される舵取速度の差によって起り得る速度変動を
追加の速度域に於ける推進から遮断する。最初の3つの
速度域に於ける速度及びトルク比は互いに無関係であ
り、第2域及び第3域のそれは、油圧機械式の速度域に
対する基本的な油圧入力として、B平均速度を使う結果
として、舵取トルクとは無関係である。この伝動装置
は、この発明の対象である第4域機構が存在することに
より、米国特許第4,345,488号の第1図及び第3図に示
される単一主軸実施例とは異なる。
好ましい実施例 本発明の好適な実施の態様を説明する前に、特許請求
の範囲に記載された本発明の構成要素と、以下に説明さ
れる本発明の好適な実施の態様を例示する実施例に例示
された構成部材との対応関係の理解を容易にするため
に、その対応関係を先ず以下に簡単に説明する。
機械的な入力駆動列:入力歯車列1 機械的な伝動装置出力駆動部:出力歯車3 可変油圧部品:油圧第1域及び舵取機構2 第1の動力経路機構:油圧出力軸23、24 第2の動力経路機構である速度域変更機構:第2域歯車
列4および第3域歯車列6 第3域差動歯車装置:第3域歯車列6 その第1の要素:キャリヤ61c その第2の要素:太陽歯車61s その第3の要素:リング歯車61r 第2域差動歯車減速装置:第2域減速装置42(キャリヤ
42c、太陽歯車42sおよびリング歯車42r) 更に高い速度域の差動歯車組合せ装置:第2域高速度域
組合せ装置41(キャリヤ41c、太陽歯車41sおよびリング
歯車41r) 摩擦装置:第1域ブレーキI−R、第2域ブレーキII、
第3域クラッチIII 出力歯車手段:出力遊星歯車装置31、32 減速域変更機構の機械的な伝達手段:第4域歯車列7
(伝達歯車71、72) 伝動装置を第4域で駆動する作動手段:第4域クラッチ
IV 第1図に示すこの発明の実施例は、単一主軸上に配置
された主要な構成部品を持っており、第1域兼後進域を
持っているが、入力歯車部品1を使うことにより、全後
進伝達装置を構成する様に入力駆動部を修正することが
出来る。油圧の第1域、後進及び舵取機構2、出力歯車
装置3、第2域歯車列4、第3域歯車列6及び第4域歯
車列7を含む主要な構成部品が、これらの部品を通り抜
ける出力軸33,34及び中心軸23,25によって区画された伝
動装置主軸と全体的に整合しており、或いはその周りを
回転する。
入力歯車列 この発明の図示の実施例では、入力歯車列1が入力軸
10を含み、これが傘歯車11を駆動し、それが別の傘歯車
111を駆動して、傘歯車111が中空軸112及び2つの伝達
歯車18,19を駆動する。中空軸112を通り抜ける横軸36
が、入力歯車と同じ副軸上に横軸伝達歯車37,38を持っ
ているが、横軸をこの場所に示したのは随意選択的にあ
って、パッケージの為に利用し得る融通性を示したもの
であり、横軸は第3の軸線上に配置することが出来るの
で、これに制限されない。
油圧の舵取及び第1域 この伝達装置は、少なくともポンプAが無限可変の容
量を持つ様な両立性を持つ任意の対の油圧ポンプ(A)
及びモータ(B)装置21および22を用いて実施すること
が出来るが、この発明を実施するのに考えられる最善の
モードは、ボール・ピストン油圧装置を使うものであ
る。部品2が、歯車29を介して入力歯車列に接続した可
変容量容積式ボール・ピストン・ポンプA1及びA2と一定
容量の容積式モータ装置B1及びB2とで構成されるものと
して示してあり、各々のモータ装置は夫々の油圧ポンプ
装置Aと油圧の閉サイクル関係を持つ様になっていて、
A装置の回転及び容量の設定値に応じて、B装置を無限
可変速度で何れの方向にも回転することが出来る様にし
ている。各々のモータ装置Bが油圧出力軸に接続され、
モータ装置B2が軸24に直結しており、モータ装置B1が遊
星歯車装置27のキャリヤを介して軸23に接続される。ポ
ンプ装置Aの押しのけ容積を変えることにより、軸23及
び24は、独立に又は連動して、一方の方向の最高速度か
ら他方の方向の最高速度まで、無限可変速度で駆動する
ことが出来る。各々の油圧出力軸23,24が、それが取り
付けられている油圧モータBの出力速度を、出力歯車装
置3の出力遊星歯車装置31及び32の太陽歯車に送出す。
遊星歯車装置の要素、即ち、太陽歯車、旋回大歯車、キ
ャリヤ及び遊星歯車は遊星歯車装置を表わす参照数字の
後に、その要素を表わす適当な文字s,r,c又はpを付し
て表わしており、この為、遊星歯車装置31の太陽歯車は
31sと記してある。第1図にI−Rで示す第1域ブレー
キを作動すると、伝動装置の出力軸33,34が、太陽歯車
とキャリヤの減速比で、出力遊星歯車装置31,32を介し
て、B装置によって駆動され、その為伝動装置の各々の
出力軸の第1域に於ける出力速度は、対応するB装置の
速度と直接的な関係を持ち、ポンプ装置Aの回転方向及
び押しのけ容積の変化に従って、前進方向でも逆進方向
でも、速度ゼロから全速まで油圧範囲で車輛を駆動し、
第1域及び逆進域の組合せを構成する。入力駆動列の要
素を変更し、随意選択によって全後進装置を構成して
も、この発明の独特の面を逸脱することにはならない。
何れの構成でも、ポンプ装置Aの容量の設定値に相対
的な差をつけることにより、モータ装置Bが互いに十分
異なる速度で回転して、軸33,34の間に出力速度の差を
生じ、車輛が方向を変える様にすることによって、舵取
が行なわれる。この機構を用いる舵取は、舵取ゼロ及び
全旋回舵取の間で無限に可変であり、この時ポンプA1及
びA2が反対向きの行程を持ち、B1及びB2を一方は前進及
び一方は後進に動作させる。
更に高い速度域 全体を4,6で示す歯車列部品によって第2域及び第3
域が構成され、部品7によって新しい第4域が構成され
る。第2域の部品4は、第2域外側遊星歯車装置又は高
速度域組合せ装置41、第2域内側遊星歯車装置又は第2
域減速装置42、及びブレーキIIで構成される。第3域の
部品6は、第3域遊星歯車装置61、クラッチIII及び接
続歯車要素を含む。第4域の部品7は第3域の部品に対
するB平均入力と機械的な入力の間の新しい相互接続部
であり、追加の速度域を構成する為の別のモードで部品
4,6を駆動する伝達歯車19,71,72と第4域クラッチIVと
で構成される。第2域、第3域及び第4域は、これらの
速度域では、部品4,6及び7に機械的な入力と油圧入力
の両方があるから、油圧機械式である。発明の要約並び
に全般的な説明でも述べたが、この発明の伝動装置の目
立った1つの特性は、舵取の為に右側及び左側に速度差
を発生するのと同じ油圧部品から取出されたものである
が、舵取トルク及び速度から遮断された油圧入力を油圧
機械式の速度域に使うことである。これは、第2域及び
第3域の部品に対する油圧入力として使う為、Bモータ
出力速度の平均(即ち、「B平均」)を発生する為に速
度平均装置を使うことによって達成される。図示の実施
例で使われる速度平均装置が遊星歯車装置27である。前
に述べた様に、油圧モータB2が油圧出力軸24を直接的に
駆動するのに対し、油圧モータB1が遊星歯車装置27のキ
ャリア27cを介して油圧出力軸23を駆動する。モータB1
が遊星歯車装置27のキャリア27cを駆動し、モータB2が
この装置の太陽歯車27sを延長軸25を介して駆動するか
ら、速度B1及びB2の平均、即ち速度「B平均」が遊星歯
車装置のリング歯車27rに発生される。所望の平均出力
を発生する為の適正な比を得る実用的な方法として、遊
星歯車装置27が二重ピニオン遊星歯車装置、即ち二重ピ
ニオン27bを持つものとして示されている。B1及びB2出
力が伝動装置の出力太陽歯車に直接的に伝達されて、第
2域、第3域及び第4域に於ける舵取が出来る様にする
が、リング歯車27rに発生されたB平均速度は、舵取に
よる変動なく、一層高い速度域の推進の為の油圧入力を
供給する。
第2域 第2域では、中空軸43によって外側の第2域の装置又
は組合せ装置41の太陽歯車41sに油圧入力(B平均)が
供給され、装置61のキャリヤ61c及び別の同心の中空相
互接続軸44を介して、内側の第2域装置又は減速装置42
の太陽歯車42sに対して伝達歯車19から機械的な入力が
供給される。従って、第2域の部品4では、太陽歯車42
sに機械的な入力が供給され、ブレーキIIを係合してリ
ング歯車42rを不動にした時、遊星歯車装置42によって
発生された太陽歯車からキャリヤへの減速で、第2域相
互接続中空軸45及びキャリヤ41cに機械的な入力が加え
られる。キャリヤ41cの機械的な減速が太陽歯車41sに対
する油圧駆動と組み合わさって、リング歯車41rに合成
速度関数を発生し、これが歯車要素35を介して出力装置
31のリング歯車に直接的に伝えられる。ブレーキIIが係
合してブレーキIが離脱していると、リング歯車31rに
作用する第2域部品の出力速度及び太陽歯車31sに対す
るB1油圧出力が協働して、キャリヤ31cに第2域出力を
発生する。この出力は、機械的な入力速度及びトルク、
B平均速度、B1速度、油圧トルク及び遊星歯車装置42,4
1,31の比の関数である。
リング歯車31rに加えられたのと同じ第2域出力が、
横軸36及び伝達歯車37,38を介して装置32のリング歯車3
2rにも加えられ、そこでB2速度と組合されて、舵取を行
なうのに使われる速度差だけ、軸33の出力と異なる出力
を軸34に発生する。横軸36は、伝動装置のパッケージに
必要な場所を最小限にする様に、入力歯車列1の中空軸
112の中を通る様に示してあるが、別個の軸線上に配置
してもよい。
第3域 第3域の駆動が、第2域遊星歯車装置41,42及び第3
域クラッチIIIと協働する第1図の第3域部品6で発生
される。クラッチIIIが係合して第3域歯車列部品を作
動することにより、リング歯車27rから太陽歯車61sに油
圧駆動が加えられて、B平均速度を中空軸62に伝達し
て、この油圧駆動及びキャリア61cの機械的な駆動を歯
車装置61で組合せて、リング歯車61rに中間の油圧機械
式の生成出力を発生する。この後、油圧機械式の中間の
第3域の生成出力が内側の第2域装置のキャリヤ42c及
び中空軸45を変更なしに通り、外側の第2域又は高速度
域組合せ装置のキャリヤ41cに達し、そこで太陽歯車41s
に対する油圧B平均速度と更に組合される。この組合せ
により、リング歯車41rに対して油圧機械式の第3域駆
動が生じ、この歯車から歯車35及びリング歯車31r,32r
に伝達される。その後、装置31及び32で適当なB速度と
の別の組合せが行なわれて、伝動装置の出力軸33,34に
第3域出力を発生する。遊星歯車装置の歯車比を適正に
選択することにより、第3域は、舵取に関係なく、且つ
遊星歯車装置31,41の歯車比が第2域及び第3域の両方
に関係していて、両者と両立性を持たなければならない
ことを別とすれば、他の速度域に関係せずに、所望のト
ルク比及び速度範囲を発生する様に設計することが出来
る。
第4域 第4域の駆動は、この発明の新規な特徴であるが、第
3域部品6と協働する第4域部品7を使って、第2域装
置の二重キャリヤ45に対し、速度域IIで発生されたもの
とは異なり且つ一層高い速度域への同期変更が出来る様
な定速の機械的な入力を発生することによって実現する
ことが出来る。
こういう形式の油圧機械式同期シフト形多重速度域伝
動装置の特性は、推進用の油圧モータ装置が各々の方向
で選ばれた最大速度の間をサイクル状に変化することで
ある。各々の半サイクル、即ち、速度域の基礎となる一
方の最大値から他方の最大値までの変化が第2図のグラ
フに示されており、シフト点は最大値の所で発生する。
同時シフトは、シフト点で同じ速度を持つ2つの要素を
クラッチ結合することにより、又はシフト点で静止して
いる要素を不動にして、反作用要素として使うことによ
って行なわれる。出力列は、油圧モータ装置が加速度を
逆転する時、シフト点を越えても同じ方向に加速しなけ
ればならないから、駆動列の要素は1つおきの速度域、
例えば速度域II及びIVで同じモードで使われる場合が多
い。伝動装置の設計技術者は、寸法並びに重量を節約す
る為に、駆動列の要素を最大限に利用しようとし、当然
ながら同じ部品を用いて追加の速度域が得られる様にし
ようとする。場合によっては、或る速度域機構に減速歯
車装置が使われている場合、簡単に判ることではない
が、より低い速度域の機構を追加して使うことも容易に
可能である。これは、油圧モータ装置が同じサイクルに
ある低速度域が、高速度域で再び使える場合、特にそう
である。この場合、一度太陽歯車からキャリヤへの減速
を用いて入力駆動を入れる為に使われた遊星歯車装置
を、元の入力を減速せずに入れる為に使うことが出来
る。
この発明の場合、第4域が所望され、速度域IIは減速
歯車装置、即ち内側の第2域装置42に於ける太陽歯車か
らキャリヤへの減速を用いているが、伝動装置が速度域
IIの最高速度、即ち所要のシフト点の近くで運転されて
いる時、装置42の要素が異なる速度を持つ為、機械的な
入力の速度で共通のキャリヤ45を駆動するのに減速装置
42に頼る方法がなかった。従って、速度域IIIからの同
期シフトから始まる適正な速度で、共通のキャリヤ45を
機械的に駆動する別の方法がみつかれば、第2域部品4
を用いて速度域IVを作ることが出来る。別の油圧モータ
駆動サイクルに応答して、太陽歯車41sが第3域最高速
度(一方の方向)から新しい最大値(他方の方向)へサ
イクル変化する間、第3域部品のリング歯車61rを第3
域の最高速度に対応する速度に保つことが出来れば、出
力列の要素35,31r及び33が加速されて、伝動装置の新し
い最終出力速度を発生することが判った。
従って、この結果として、速度域IIと同じトルク特性
を持つが、B平均油圧出力と組み合わされる装置41に対
する速度域IIの定速の機械的な入力が、やはり軸112の
速度から取出した一層高い第4域の一定速度と異なる為
に、異なる速度範囲を持つ別の油圧機械式の速度域、即
ち速度域IVが得られる。第2域の機械的な定速は、ブレ
ーキIIが係合した時の内側の第2域装置42で行なわれる
太陽歯車からキャリヤへの減速によって減速された、軸
112及び歯車19からの機械的な速度であるのに対し、第
4域の機械的な定速は、減速前の第2域で使われる機械
的な速度と僅かしか違わない。第4域部品7が、クラッ
チIVが作動された時に歯車19によって駆動される様に配
置された歯車71及び歯車71と軸62を相互接続する歯車72
を含んでおり、この為、クラッチIVが係合した時、太陽
歯車61sが予定の定速で軸112から機械的に駆動される。
第3域キャリヤも歯車19によって異なる速度で機械的に
駆動されるから、2つの入力が組み合わさって、第3域
装置のリング歯車61rに対して、更に別の機械的な定速
を発生し、従って第2域装置の共通のキャリヤ45にもこ
の定速を発生する。これは、太陽歯車61s及びキャリヤ6
1cの速度の平均であり、第2域に於ける動作中に存在し
た速度よりも高い速度である。前に述べた様に部品7の
歯車装置は、シフトが同期形になる様に、III−IVシフ
ト点で、B平均と同じ速度を発生しなければならない。
この結果を達成する方法が出来たのである。即ち、こゝ
に説明するこの発明である。伝達歯車71,72を使う駆動
接続部を伝動装置の機械的な入力と太陽歯車61sの間に
設定することが出来、これが速度域IIIから新しい速度
域IVへのシフトの為に設定された速度に対応する速度
で、太陽は61sを駆動する。
動作 全般 この変更された伝動装置は速度域I,II及びIIIでは、
先行技術と同様に次のように動作する。第2図を見れ
ば、中立位置、即ち油圧ポンプ装置Aが容量を持たない
様に設定された静止状態からは出力がなく、伝動機能は
第2図の原点にあることが判る。I−Rブレーキをかけ
て、リング歯車31r及び32rを不動にすると、ポンプ装置
Aを前進又は後進方向の何れかに「行程」動作させて、
モータ装置Bに油を圧送し、第2図のR−I線で示す様
に、それらを後進又は前進方向の何れかに回転させるこ
とが出来る。第2図で縦軸はモータ装置Bの速度を表わ
し、横軸は伝動装置の出力速度を表わす。前進方向で、
速度域Iの選ばれた最高速度では、ブレーキIIの係合及
びブレーキI−Rの離脱により、A装置の容量を減ら
し、B装置をシフト点で選ばれた最高速度から減速する
時、伝動装置の部品は速度域I線ではなく、速度域II線
に沿って動作する。I−IIシフト点から、太陽歯車41s
及び31sを減速するにつれて、リング歯車41r,31rが被動
キャリヤ41cに対して、速度ゼロから加速されて、出力
キャリヤ31cを加速するが、その程度は一層少ない。速
度域II,II−IIIシフト及び速度域IIIについては、第2
図の速度域II及びIIIと共に、前述の第2域及び第3域
の説明を参酌されたい。
第4域 この発明の新しい第4域の動作が第2図に破線のIV線
でグラフによって示されている。この線は速度域II線と
平行であり、速度域IVが速度域IIと同じトルク比を持つ
が、速度が変位していることを示している。III−IVシ
フト点で、前に述べた様な伝達歯車71及び72の選ばれた
比により、同期シフトとしてクラッチIVを係合させると
共にクラッチIIIを離脱させて、シフト点で、速度域III
で得られた速度で太陽歯車61sを機械的に駆動すること
が出来る。これによって、速度域IVの動作の間、A装置
の行程を小さくした時の太陽歯車41sの減速作用が歯車3
53、リング歯車31r,32r及び出力33,34の速度上昇を生ず
る反作用点として、共通のキャリヤ45に速度域3の同じ
トップ速度を続けることが出来る。この後、伝動装置は
新しい速度域で動作し、速度域IIのトルク比を持つが、
速度域Iに対する速度域IIの関係の様に、速度域IIIに
対して関係を持つ新しい速度域IVで動作する。
結論 伝達歯車71,72を介しての新しい追加の機械的な入力
は、単一主軸形伝動装置に於ける速度域IVの基礎とし
て、二重主軸形モデルの従来公知のであった第4域の変
更と同じ性能を持つ様な、速度変位した別の出力を発生
する為に、第2域の部品で使う為に同期的に追加する新
しい一層高い機械的な速度を発生するという問題を解決
した。追加の速度域が利用し得ることにより、車輛の最
終出力歯車を含む歯車比は、希望によっては、特定の車
輛に対する全速度範囲に合う様に修正することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は単一主軸形伝動装置をこの発明に従って変更し
た構成を示す略図、第2図はこの発明の伝動装置の行程
線図をグラフであり、押しのけ容積の油圧ポンプ及びそ
れに対応する油圧モータの速度と伝動装置の出力速度の
間の関係を示すと共に、従来の伝動装置に対する改良を
示すグラフである。 主な符号の説明 1:入力歯車 3:出力歯車装置 4,6,7:歯車部品 18,19:伝達歯車 21,22:油圧部品 27,41,42,61:遊星歯車装置 71,72:伝達歯車 I−R,II:ブレーキ III,IV:クラッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械的な入力駆動列(1)と、機械的な伝
    動装置出力駆動部(3)と、前記入力駆動列によって駆
    動されて可変速度油圧出力を発生する可変油圧部品
    (2)と、前記伝動装置出力駆動部に動力を伝達する2
    つの動力経路機構とを有し、該機構は、前記油圧部品に
    応答して前記可変速度油圧出力を前記伝動装置出力駆動
    部に伝達する第1の動力経路機構(23、24)、及び当該
    分割出力伝動装置の第2の動力経路機構を構成してい
    て、第1の速度域で伝動装置を前記第1の動力経路機構
    を介して選択的に動作させ、又は前記第1の速度域と
    も、相互にも異なるトルク比を持つ別の2つの速度域で
    は、両方の前記動力経路機構を介して選択的に動作させ
    る速度域変更機構(4、6)を含んでおり、該速度域変
    更機構は、一定速度で機械的に駆動させる様に前記機械
    的な入力駆動列に応答する第1の要素(61c)、及び前
    記可変速度油圧出力に応答して当該第3域装置から該第
    3域装置の第3の要素(61r)に初期第3域油圧機械式
    生成出力を発生させる第2の要素(61s)を持つ第3域
    差動歯車装置(6)、該第3域装置の第1及び第3の要
    素に応答して、機械的な入力を受取って、第2域生成出
    力の初期部分として第2域の減少した一定の機械的な速
    度を発生すると共に前記初期第3域油圧機械式生成出力
    を通過させる第2域差動歯車減速装置(42:42c、42s、4
    2r)、及び前記第2域減速装置及び前記可変油圧部品に
    応答して、前記第2域の減少した機械的な速度又は前記
    初期第3域油圧機械式生成出力の何れかを前記可変速度
    油圧出力と組合せて第2域及び第3域最終生成出力を発
    生する3要素から成る更に高い高速域の差動歯車組合せ
    装置(41:41c、41s、41r)で構成されており、更に、前
    記速度域変更機構の要素を選択的に作動並びに不作動に
    して、伝動装置を3つの別異の速度域で動作させる摩擦
    装置(I−R、II、III)と、伝動装置出力列の一部分
    を構成していて、前記2つの動力経路機構の内の何れか
    又は両方から受取った入力に応答して伝動出力を発生し
    て伝動装置を分割出力伝動装置にする出力歯車手段(3
    1、32)とを有する油圧機械式同期シフト形多重速度域
    分割出力伝動装置に於て、前記速度域変更機構が、前記
    機械的な入力駆動列に応答する機械的な伝達手段
    (7)、及び前記第3域差動歯車装置の第2の要素に追
    加の機械的な入力を選択的に供給して伝動装置を追加の
    第4域で駆動する作動手段(IV)を有する伝動装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲1に記載した伝動装置に於
    て、前記機械的な伝達手段及び作動手段が、伝達歯車
    (71、72)及び前記第3域差動歯車装置の第2の要素を
    前記機械的な入力駆動列の要素と相互接続する第4域ク
    ラッチ(IV)で構成されている伝動装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲2に記載した伝動装置に於
    て、前記伝達歯車及び前記機械的な入力駆動列の前記要
    素の比は、前記第3域差動歯車装置の第2の要素が、第
    4域へのシフトが行なわれる速度に達した時に、第3域
    で油圧によって駆動されていた時と同じ速度で第4域で
    機械的に駆動される様になっている伝動装置。
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