JP2576664Y2 - パーキングレバー装置 - Google Patents

パーキングレバー装置

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JP2576664Y2
JP2576664Y2 JP1992067601U JP6760192U JP2576664Y2 JP 2576664 Y2 JP2576664 Y2 JP 2576664Y2 JP 1992067601 U JP1992067601 U JP 1992067601U JP 6760192 U JP6760192 U JP 6760192U JP 2576664 Y2 JP2576664 Y2 JP 2576664Y2
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賢一 長谷川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パーキングレバー装
置、特にセクターがセクター本体とこの外縁部に固定さ
れた係止歯部とから構成されるタイプのパーキングレバ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられるパーキングブレーキ
は、レバー本体の先端部分に設けられたグリップを把持
し、そのレバー本体を所定角度回動動作させることによ
りパーキングブレーキを作動させ、そのレバー本体の回
動状態を保持することによりブレーキの作動を継続する
ようにしている。
【0003】図4は、このような従来のパーキングレバ
ー装置(実開平1−179060号)を示す概略縦断面
図である。
【0004】図示のように本装置は、セクター10及び
このセクター10に軸12によって回動自在に軸支され
たレバー本体20を主たる構成要素として形成されてい
る。
【0005】レバー本体20は、内部にロッド挿通孔2
2を有する中空構造とされており、その先端部側にはグ
リップ24が取付けられ、尾端側にはブレーキケーブル
26が接続されている。そして、レバー本体20内に設
けられたロッド挿通孔22には、レリーズロッド40が
内挿され、その先端側には、ノブ42が外部に突出する
状態で設けられている。
【0006】さらに、このロッド挿通孔22内には係止
突起46が設けられ、この係止突起46とノブ42との
間にスプリング44が配され、ノブ42はこのスプリン
グ44によってレバー本体20の外方へ常時付勢されて
いる。
【0007】また、レリーズロッド40の他端側は、レ
バー本体20に軸32によって軸支されたポール30の
一端に取り付けられている。このポール30は、レリー
ズロッド40の前後動作によって回動するものであり、
従って、スプリング44の付勢力により反時計方向に常
時付勢されているものである。そして、このポール30
の他方の端部には爪部34が形成されている。
【0008】一方、セクター10は、所定厚さのプレー
ト状に形成されており、レバー本体20内に挟まれた形
で設置される。そして、その外縁部の所定箇所には係止
歯16aが形成されるが、この係止歯16aは図示のよ
うにセクター10のベース部であるセクター本体14と
は別体に形成された係止歯部16の外縁に形成されてい
る。すなわち、係止歯部16は、セクター本体14の所
定箇所に係止歯16aが外方へ所定量突出した状態で嵌
込み設置されている。
【0009】また、セクター10は車体への固定部18
を有しており、この固定部18によって車体側に固定さ
れるものである。
【0010】以上の構成からなる手動式パーキングブレ
ーキレバー装置の作用について説明する。
【0011】まず、グリップ24を把持してレバー本体
20を矢印A上方向に回動させると、レバー本体20の
尾端側に取り付けられたブレーキケーブル26が引っ張
られ、パーキングブレーキが作動する。
【0012】そして、その状態で手を離すと、ポール3
0の爪部34がセクター10の係止歯16aの対応箇所
に係止するので、レバー本体20は元の位置に戻らずそ
の回動状態が保持される。これにより、ブレーキの作動
状態が維持される。
【0013】そして、パーキングブレーキを解除する場
合には、グリップ24を把持し、レバー本体20をわず
かに持ち上げつつスプリング44の付勢力に抗してノブ
42を押込み動作する。これにより、レリーズロッド4
0は図上右方向へ移動し、ポール30を時計方向に回動
させることとなる。従って、爪部34が係止歯16aか
ら離反しレバー本体20を簡単に元の位置に戻すことが
できる。
【0014】上記のようなパーキングレバー装置におい
て、セクター本体14と係止歯部16とを別体に構成し
ているのは、係止歯部16の係止歯16aは、その上面
をポール30の爪部34が摺動移動しあるいは所定位置
に係止されるので、破損の防止あるいは耐久性を向上さ
せるため一定の強度が必要となる。従って、その強度を
発揮するための熱処理作業などが必要となるが、セクタ
ー10全体を熱処理する場合には、熱処理用の釜などの
収納容量が限られているので、処理作業時間が長くな
る。そこで、一定の強度の必要な係止歯部16の部分の
みを熱処理することを考慮したためである。これによ
り、係止歯部16は、セクター10全体に比べると小さ
い体積となるので、一度に多くの熱処理作業を行うこと
が可能となり、製造の効率向上やコストダウンを図るこ
とが可能となっている。
【0015】さらに、係止歯部16のみを取り代えるこ
とにより、係止歯16aの種類を変更することができ、
異なる車両に対するパーキングブレーキ装置の汎用性も
向上することによるものである。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
セクター本体14への係止歯部16の取付は、係止歯部
16をセクター本体14の切込み部に嵌め込むことによ
って行われている。
【0017】しかしながら、この嵌込み状態が精度良く
行われない場合には、係止歯部16のがたつきが生じレ
バー本体20の回動動作や回動状態の保持動作に支障が
生じることとなるため、部品に高い寸法精度が要求され
る。
【0018】さらに、係止歯部16の嵌込み作業は、係
止歯部16とセクター本体14のそれぞれのせん断面側
を合わせ、その状態で圧入することにより行うが、互い
の合せ部の形状精度が不正確な場合には、圧入時にカジ
レや割れや変形などが発生するおそれがある。
【0019】本考案は、上記種々の問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、その目的は、部品
をそれ程高い寸法精度を要求されることなく製造するこ
とができ、係止歯部のセクター本体への取付作業を合わ
せ部に破損を生じさせることなく容易に行うことがで
き、かつ取付後における固定状態を安定したものとする
ことのできるパーキングレバー装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係るパーキングレバー装置は、車体への固
定部を有し所定厚さに形成されたセクター本体と、複数
の係止歯が連続形成され前記セクター本体の外縁部に固
定された係止歯部と、からなるセクターを有し、該セク
ターに回動自在に取り付けられたレバー本体を回動動作
することによりブレーキの作動が行われ、該回動状態が
レバー本体に取り付けられた爪部の前記セクターの係止
歯への係止により保持されるパーキングレバー装置にお
いて、前記セクター本体は、塑性変形可能な部材にて形
成され、前記係止歯部のセクター本体への固定は、前記
セクター本体の縁部から所定の形状で形成された切込み
部に係止歯部を前記セクター本体の厚さ方向から装填
し、前記セクター本体の切込み部の所定箇所を装填され
た係止歯部側へ塑性変形させて行ったことを特徴とす
る。
【0021】
【作用】上記構成のパーキングレバー装置によれば、係
止歯部のセクター本体への固定作業は、セクター本体に
形成された切込み部にそのセクター本体の厚さ方向から
係止歯部を装填し、セクター本体の切込み部縁部を係止
歯部側へ塑性変形させることによって行う。従って、セ
クター本体の切込み部と係止歯部との形状及び寸法精度
は、それほど厳密に要求されず、ある程度ラフに加工す
ることが可能となる。すなわち、装填された係止歯部と
切込み部縁部との間に多少の隙間があった場合でも、セ
クター本体の切込み部縁部を塑性変形させるので、その
変形量によりその隙間を解消することができる。
【0022】この塑性変形は、例えば切込み部縁部をか
しめあるいはコイニングすることによるのが好適であ
り、例えばセクター本体の切込み部のせん断面と係止歯
部のせん断面相互を合わせるようにして装填し、セクタ
ー本体の切込み部の破断面側をコイニングすることによ
り、係止歯部を良好に固定することができる。これによ
り、ガタツキや横からの力により係止歯部がセクター本
体から脱落することを防止することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例につい
て詳細に説明する。
【0024】図1は、実施例に係るパーキングレバー装
置の特徴的構成部分、すなわちセクターの一部の説明図
である。
【0025】セクター10には係止歯を形成すべき部分
の外縁部から内方へ所定形状に切り込んだ切込部50が
形成されている。この切込部50の形状は、係止歯部1
6の平面形状に対応するものであり、少なくとも係止歯
部16の外形よりも大きな形状とされている。本実施例
では、係止歯部16は、略T字状に形成されており、突
起部16bは略四角形状で角部を曲線状に落した形状と
されている。
【0026】また、本実施例において特徴的なことは、
係止歯部16及びセクター本体14のそれぞれに位置決
め用の基準穴を設けたことである。係止歯部16には2
つの基準穴52a、52bが設けられ、セクター本体1
4には1つの基準穴52cがそれぞれ形成されている。
【0027】この基準穴52a,52b,52cは、係
止歯部16を切込部50内にスムースに装填するための
ものであり、例えば3本のポールを有するセット治具を
設置し、それら3本のポールを上記基準穴52a、52
b及び52cにそれぞれ挿通させることにより、係止歯
部16が切込部50内にスムースに装填できるような位
置決めがなされるものである。
【0028】次に、斜線の施された部分は、コイニング
により塑性変形される範囲Xである。すなわち、この範
囲Xの部分をコイニングすることにより、セクター本体
14の切込部50縁部(図中Yで示す領域)を係止歯部
16の突起部16bに対して塑性変形させる(かしめ
る)ことができる。
【0029】図2はそのコイニング動作を示す説明図で
ある。
【0030】まず、係止歯部16をその厚さ方向に移動
させてセクター本体14の切込み部50に矢印200方
向から組み付ける。
【0031】そして、コイニング治具54によりセクタ
ー本体14の面19側からコイニングすることにより、
切込み部50の縁部は図上破線で示したように係止歯部
16側に塑性変形し、係止歯部16は固定される。な
お、かしめ状態をより確実なものとするためにセクター
本体14の他面15側をコイニングすることも可能であ
ることは無論である。さらにセクター本体14の最先端
部14a,14bを内側にかしめることにより、係止歯
部16の固定をより強固とすることができる。
【0032】このようなコイニングあるいはかしめによ
り、係止歯部16はセクター本体14の切込み部50内
に確実に固定され、レバー本体(図示せず)などから加
えられるセクター10の厚さ方向への力によって容易に
脱落するおそれがない。また、コイニング動作によって
係止歯部16の固定が行われるので、切込み部50と係
止歯部16の形状寸法の精度はそれほど高いものが要求
されず加工も容易なものとなる。
【0033】図3は、他の構成の実施例を示すセクター
10の一部を示す説明図である。
【0034】本実施例では、コイニング範囲Xを係止歯
部16の突起部16bの部分ではなく係止歯16の伸長
方向の前後位置に設定したものである。
【0035】本実施例では、図1の実施例と同様に係止
歯部16をセクター10の厚さ方向から切込み部50内
に図2で示した動作と同様に装填し、セクター本体14
の切込部50先端部14a,14bの一部をコイニング
するものである。これにより、図1の実施例と同様に係
止歯部16は図中Zで示す領域でかしめられて固定され
る。本実施例では、係止歯部16の係止歯16aの伸長
方向の両サイドでセクター本体14をコイニングするよ
うにしたので、突起部16bの平面形状を極めてシンプ
ルなものとすることができ、全体の構造をより簡略化し
たものとすることが可能となっている。
【0036】なお、本考案は上記各実施例の構成に限定
されるものではなく、考案の要旨の範囲内で種々の変形
が可能である。たとえば、係止歯部16の平面形状及び
セクター本体14の切込部50の形状は上記実施例のよ
うな略T字状に限定されるものではなく、係止歯16を
安定して装填することのできる形状であれば種々のもの
を用いることができる。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係るパー
キングレバー装置によれば、別体に構成したセクター本
体と係止歯部とをセクター本体の塑性変形により結合固
定するようにしたので、両者の合せ部の形状・寸法の精
度は高度のものを要求されず、加工の迅速化ならびに容
易化が図られる。また、塑性変形により係止歯部はセク
ター本体に確実に固定されるので、係止歯部のがたつき
なども有効に解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の特徴的構成部分を示す説明図である。
【図2】実施例の構成についての組付け動作を示す説明
図である。
【図3】他の構成の実施例の特徴的構成部分の説明図で
ある。
【図4】従来装置の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 セクター 14 セクター本体 16 係止歯部 50 切込部 52 基準穴 X コイニング範囲

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体への固定部を有し所定厚さに形成さ
    れたセクター本体と、複数の係止歯が連続形成され前記
    セクター本体の外縁部に固定された係止歯部と、からな
    るセクターを有し、該セクターに回動自在に取り付けら
    れたレバー本体を回動動作することによりブレーキの作
    動が行われ、該回動状態がレバー本体に取り付けられた
    爪部の前記セクターの係止歯への係止により保持される
    パーキングレバー装置において、 前記セクター本体は、塑性変形可能な部材にて形成さ
    れ、 前記係止歯部のセクター本体への固定は、前記セクター
    本体の縁部から所定の形状で形成された切込み部に係止
    歯部を前記セクター本体の厚さ方向から装填し、前記セ
    クター本体の切込み部の所定箇所を装填された係止歯部
    側へ塑性変形させて行ったことを特徴とするパーキング
    レバー装置。
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