JP2576424B2 - Ld励起固体レーザ - Google Patents

Ld励起固体レーザ

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JP2576424B2 JP25909194A JP25909194A JP2576424B2 JP 2576424 B2 JP2576424 B2 JP 2576424B2 JP 25909194 A JP25909194 A JP 25909194A JP 25909194 A JP25909194 A JP 25909194A JP 2576424 B2 JP2576424 B2 JP 2576424B2
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定政 埴原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLD励起固体レーザに関
し、特に光ファイバを用いた超小型のLD励起固体レー
ザに関する。
【0002】
【従来の技術】固体レーザでは、レーザ媒質の吸収波長
に合致した光源を選択でき、高効率の励起が可能である
ことから、特に低出力のものではレーザダイオード(L
D)を励起光源として用いることが一般化している。こ
の場合に、レーザダイオードの出射光は光ファイバを介
してレーザ媒質へ伝達されることが多い。また、多様な
ニーズに対応するため、光共振器内に非線形光学材料を
配置することにより2倍波(あるいは3・4倍波)固体
レーザを構成する技術も開発されている。
【0003】図3は、この種従来のLD励起2倍波固体
レーザの概略の構成を示す模式図である。同図に示され
るように、従来例は、レーザダイオード1と、レーザダ
イオード1から出射されるレーザ光を伝送するファイバ
2と、ファイバ2の出射口側の外部に設けられたレンズ
9と、レンズ9の焦点位置に配置された、レンズ側表面
に反射コート5の施されたレーザ媒質3と、このレーザ
媒質3の出力光を受けて第2高調波を発生する非線形光
学結晶4と、出力ミラーコート6の施された出力ミラー
10とで構成されている。
【0004】レーザダイオード1より出射されるレーザ
光は、ファイバ2およびファイバ2の出射口側に配置さ
れたレンズ9を介して、例えばNd:YVO4 などから
なるレーザ媒質3に集光される。レーザダイオード1の
発振波長は例えば810nmになされており、レーザ媒
質3はこの810nmの光を吸収して1064nmの光
を出射する。
【0005】光共振器は、レーザ媒質3のレンズ9側の
端面に設けられた酸化チタン、酸化シリコン等を積層し
た反射コート5とレーザ媒質3と対向して配置された出
力ミラー10に設けられた、同様に積層膜で構成された
出力ミラーコート6との間で構成され、レーザ媒質3が
発生した波長1064nmの光はこの光共振器内で増幅
される。この光共振器内に例えばKTP(KTiOPO
4 :リンチタン酸カリウム)からなる非線形光学結晶4
を配置すると、非線形光学結晶4は1064nmの光を
2倍波である532nmのグリーン光に変換する。
【0006】ここで、多層膜である出力ミラーコート6
の膜厚を、1064nm光を99%以上反射、532n
m光を80%以上透過となるようにコントロールしてお
けば、出力ミラー10側から532nmのグリーン光が
得られる。
【0007】なお、光ファイバとレーザ媒質との結合方
式に関するものとして、特開平2−150087号公報
(ファイバの出射端面を凸レンズ状に加工して、レーザ
ダイオードの出力光をレーザ媒質上に集光する)が、光
ファイバの出力側端面に非線形光学素子を形成するもの
として、特開平2−58386号公報(アルゴンレーザ
等のレーザ光源を有する光共振器内に、レーザ光源と相
対する側の面に非線形光学素子が形成された光ファイバ
を配置する)が、有機非線形光学材料を用いてファイバ
型波長変換素子を形成するものとして、特開平2−21
9032号公報(中空のクラッド材に有機非線形光学材
料を充填し、そのレーザダイオード側端面に透明な保護
層を形成する)が公知となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のLD励
起固体レーザ(図3)では、ファイバから分離して外部
に共振器を構成しているため、部品点数が多くなり、さ
らに各部品を保持するホルダーが必要となり、小型化が
困難であった。また、共振器のアライメントをとるため
の複雑な構成が必要となりさらにその調整に多くの時間
を必要とするため、コストダウンが困難であった。ま
た、応用装置においては、例えば被加工物等へレーザ光
をガイドするための導光手段が別途必要となるなど使い
勝手の点で劣っていた。
【0009】本発明はこの点に対処してなされたもので
あって、その目的は、部品点数が少なく、超小型で、ア
ライメントずれを起こすことがなく、しかも使い勝手の
よい固体レーザを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、レーザダイオードと、前記レーザ
ダイオードの出射光が入力されこれを伝送する光ファイ
バと、前記光ファイバの先端部に配置された、該光ファ
イバと同等の径を有し、該光ファイバより出力されるレ
ーザダイオード光により励起されるレーザ媒質と、前記
レーザ媒質と前記光ファイバとの間に形成された前記レ
ーザダイオードの出射光を透過させ前記レーザ媒質の出
射光を反射する第1のミラーと、前記レーザ媒質を挟ん
で前記第1のミラーの反対側に形成され該第1のミラー
とともに光共振器を形成する第2のミラーと、を備え、
前記光ファイバ、前記第1のミラーおよび前記レーザ媒
質が密着して配置されているLD励起固体レーザ、が提
供される。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例の概略の構
成を示す模式図であって、これは2倍波固体レーザに関
するものである。同図に示されるように、レーザダイオ
ード1から出射されるレーザ光は、ファイバ(コア部)
2に入射されこれにより伝達される。ファイバ2の先端
には、レーザダイオード1側の端面に反射コート5が施
されたレーザ媒質3と、レーザ媒質3の反対側の端面に
出力ミラーコート6が施された非線形光学結晶4とが密
着して配置され、そしてこれらファイバ2、レーザ媒質
3および非線形光学結晶4は、共通のファイバ保護材7
内に収容されている。
【0012】基本波としてレーザダイオード1から出射
される例えば波長が810nmの赤外光は、ファイバ2
を介して、Nd:YVO4 からなるレーザ媒質3に直接
照射される。反射コート5は、810nm光は90%以
上透過、1064nm光は99%以上反射となるように
膜厚がコントロールされて形成されている。一方、非線
形光学素結晶4の端部に設けられた出力ミラーコート6
は、1064nm光の内部パワー密度を最大とし、かつ
532nm光を効率よく取り出すために、理想的には1
064nm光を100%反射、532nm光を100%
透過させることが好ましいが、コート製作技術上これら
2つの仕様を同時に満足させることは困難なため、10
64nm光は99%以上反射、532nm光は80%以
上透過となるように形成されている。
【0013】レーザ媒質3は、レーザダイオード1から
の810nmの光を吸収し、波長1064nmの光を発
する。光共振器は反射コート5と出力ミラーコート6と
の間で構成され、この間で1064nm光は増幅され
る。この光共振器内に非線形光学素結晶4が内蔵されて
いるために、1064nm光の2倍波である532nm
のグリーン光が発生し、出力ミラーコート6側から外部
に取り出される。
【0014】以上のように構成した固体レーザでは、レ
ーザ媒質と非線形光学結晶を含めて、直径1.0mm以
下、長さ5mm以下の光共振器の構成が可能となり、超
小型化固体レーザを提供することが可能となると共に材
料費の低減効果も期待できる。また、ファイバと同一ク
ラッド(ファイバ保護材)内に収容したことにより、ホ
ルダー等の部品が不要になると共に光路のずれがなくな
るために、アライメント機構が不要となる。また、小型
化したことにより非線形光学結晶の平面部に直接出力ミ
ラーコートを施しても、アライメント調整なしでレーザ
発振させることが可能になる。さらに、応用装置に光を
導くのに別に導光手段を設ける必要がなくなるので使い
勝手のよい装置を提供することができる。
【0015】図2は、本発明の第2の実施例の概略の構
成を示す模式図である。同図に示されるように、レーザ
ダイオード1から出射されるレーザ光は、ファイバ2で
導かれ、その先端部に密着して配置されているレーザ媒
質3に入射される。レーザ媒質のレーザダイオード側の
端面には反射コート5が施され、その反対側の端面には
出力コート8が施されている。そしてファイバ2とレー
ザ媒質3とは共通のファイバ保護材7内に収容されてい
る。
【0016】基本波としてレーザダイオード1から出射
された例えば波長が810nmの光は、ファイバ2を介
して、Nd:YVO4 からなるレーザ媒質3に直接照射
される。反射コート5は、810nm光を90%以上透
過、1064nm光を99%以上反射するようにその膜
厚がコントロールされている。一方、反対側端面に成膜
された出力コート8は、1064nmの光を90%以上
反射するように形成されている。
【0017】レーザ媒質3は、レーザダイオード1から
の810nmの赤外光を吸収し、波長1064nmの光
を発する。光共振器はレーザ媒質3の両端面に形成され
た反射コート5と出力コート8との間で構成され、この
間で1064nm光の発振が実現される。この発振光の
一部は、出力コート8側から外部に取り出される。
【0018】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された要旨内において各種の変更が可
能である。例えば、レーザ媒質として、Nd:YVO4
に代えNd:YAGを用いることができ、さらに活性物
質としてNd以外の材料のものを用いることができる。
また、非線形光学材料として、KTPに代えKDP(K
2 PO4 )、BBO(β−BaB24 )、ADP
(NH42 PO4 )等を用いてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光ファ
イバコア部の先端に、反射コートおよび出力コートを施
したレーザ媒質、または、反射コートを施したレーザ媒
質および出力ミラーコートを施した非線形光学結晶を、
ファイバと一体的に密着して収納したものであるので、
超小型の光共振器の構成が可能となり、そして小型化・
一体化したことにより光路のずれがなくなるためアライ
メント機構およびアライメント調整が不要となる。ま
た、超小型化されしかもファイバ一体型に構成されたこ
とにより、使い勝手の優れたLD励起固体レーザを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す概略構成図。
【図3】従来例の概略構成図。
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2 ファイバ 3 レーザ媒質 4 非線形光学結晶 5 反射コート 6 出力ミラーコート 7 ファイバ保護材 8 出力コート 9 レンズ 10 出力ミラー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードと、前記レーザダイオ
    ードの出射光が入力されこれを伝送する光ファイバと、
    前記光ファイバの先端部に配置された、該光ファイバと
    同等の径を有し、前記レーザダイオードの出射光により
    励起されるレーザ媒質と、前記レーザ媒質と前記光ファ
    イバとの間に形成された前記レーザダイオードの出射光
    を透過させ前記レーザ媒質の出射光を反射する第1のミ
    ラーと、前記レーザ媒質を挟んで前記第1のミラーの反
    対側に形成され該第1のミラーとともに光共振器を形成
    する第2のミラーと、を備え、前記光ファイバ、前記第
    1のミラーおよび前記レーザ媒質が密着して配置されて
    いることを特徴とするLD励起固体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記第1のミラーおよび前記第2のミラ
    ーが前記レーザ媒質の両端面にそれぞれ形成された多層
    膜であり、かつ、第2のミラーは前記レーザ媒質の発す
    る光を90%以上反射する膜であることを特徴とする請
    求項1記載のLD励起固体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記光共振器内の前記第2のミラー側に
    前記レーザ媒質の発生するレーザ光を波長変換する非線
    形光学結晶が配置されていることを特徴とする請求項1
    記載のLD励起固体レーザ。
  4. 【請求項4】 前記第1のミラーが前記レーザ媒質の端
    面に、前記第2のミラーが前記非線形光学結晶の端面に
    形成されており、かつ、前記第2のミラーが前記レーザ
    媒質の発するレーザ光を反射し前記非線形光学結晶によ
    って波長変換された光を透過させる多層膜であることを
    特徴とする請求項3記載のLD励起固体レーザ。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバおよび前記レーザ媒質、
    または、前記光ファイバ、前記レーザ媒質および前記非
    線形光学結晶が共通のファイバ保護材により一体的に被
    覆されていることを特徴とする請求項2または3記載の
    LD励起固体レーザ。
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JP3211770B2 (ja) 1998-05-11 2001-09-25 日本電気株式会社 固体レーザ装置及びそれを備えた固体レーザ増幅器

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