JP2576223Y2 - 汚濁防止膜 - Google Patents

汚濁防止膜

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JP2576223Y2
JP2576223Y2 JP1993055908U JP5590893U JP2576223Y2 JP 2576223 Y2 JP2576223 Y2 JP 2576223Y2 JP 1993055908 U JP1993055908 U JP 1993055908U JP 5590893 U JP5590893 U JP 5590893U JP 2576223 Y2 JP2576223 Y2 JP 2576223Y2
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JP
Japan
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tension member
curtain
float
cover
bolts
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JP1993055908U
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English (en)
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JPH0725030U (ja
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好生 西野
智朗 森
章雄 安井
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Shibata Industrial Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Shibata Industrial Co Ltd
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、海洋や河川で用いる汚
濁防止膜に関する。
【0002】
【従来の技術】海洋土木工事や河川工事において、埋め
立てや浚渫によって発生する汚濁の拡散を防ぐために工
事現場付近を汚濁防止膜で囲ったり川下側に汚濁防止膜
を設置したりしている。このような汚濁防止膜の従来例
を、以下に図面を用いて説明する。
【0003】図5は要部断面図、図6は正面図、図7は
接続部の説明図であり、図において、1は膜本体を構成
する汚濁を閉止して沈澱させるカーテン部であり、一般
には一つのユニットは20mの幅であり、下部に重錘2が
取り付けてある。3はフロート部であり、上記カーテン
部1を全長にわたって垂下させるもので、発泡ポリスチ
レン等の浮力材4を塩化ビニル樹脂等により縫製された
カバー5内に装着した構造であり、このカバー5の下部
にポリエステル等の繊維ベルトによる張力材6を介して
上記カーテン部1が縫製加工により取り付けられてい
る。
【0004】この張力材6の両端にそれぞれ連結金具お
よび係留索を接続する環状の接続金具7、8がボルト止
めされてユニットが構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、近年の海洋
土木工事や河川工事の大規模化するに伴ってその工期も
長期化し、しかも海洋土木工事の場合、工事海域も内海
から外洋に面した場所で行われることが多くなってい
る。これらの事情に伴って、使用される汚濁防止膜の使
用も長期的となると共に設置される条件の厳しさに伴っ
て耐久性や強度の問題が発生してきている。
【0006】例えば、外力を受け持つ張力材は、繊維ベ
ルトの端部に取り付けた接続金具で他ユニットとの接続
や係留をその一点で行っているために、フロート部の張
力はこの繊維ベルトに集中することになり、その疲労に
よる張力材の張力低下が大きく、耐久性に問題が生じ
る。また、フロート部の浮力材は、一定長さの発泡ポリ
スチレン等が突き合わされて連続してカバー内に挿入装
着されてユニットの長さになっている。このために、常
時の波浪による動揺によって浮力材は浮力材同志の突き
当て部やカバーとの擦れによって摩耗が発生し、浮力材
は体積が小さくなり、小さくなりだすとそれは加速度的
になり、その体積減少の結果、浮力が減少するという問
題がある。
【0007】さらに、長期の使用によってカーテン部や
フロート部に貝類等の生物が付着して重量が増大し、そ
れによってカーテン部が海中に引き込まれ、水圧によっ
て浮力材の体積が収縮すると共に浮力材が吸水してフロ
ート部の浮力が減少してしまう問題がある。ところが、
フロート部は一つのユニットが長いために構成部材の大
半が縫製加工によっており、フロート部の交換がしにく
いために、結局はユニット単位での交換になってしま
い、経済的に大きな負担となる問題がある。万一の損傷
時においても現地での補修作業がやりにくいという問題
がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、浮力材
をカバーによって覆った浮力体を張力材を挟んで対向さ
せ、これらをボルトで一体に留めてフロート部を構成
し、このフロート部の張力材にカーテン部をボルトで取
り付けて全一体にしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成によると、浮力体は張力材の表裏に
それぞれが別れて取り付けられ、その張力材にカーテン
部がボルトで取り付けられるためにカーテン部にかかる
潮流や河川における水の抵抗等の無理な応力が浮力体に
直接かかることがなく、フロート部の耐久性が向上する
ことになる。
【0010】
【実施例】以下に本考案の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は要部断面図、図2は正面図、図3は接続部
の拡大正面図、図4は接続部の拡大平面図であり、図に
おいて、9は膜本体を構成する汚濁を閉止して沈澱させ
て通水させるカーテン部であり、5m程度の幅であり、
下部に重錘10が取り付けてある。
【0011】11はフロート部であり、以下のような構
成となっている。断面形状半円形の発泡ポリスチレン等
の浮力材12を必要に応じてウレタン等の耐摩擦性に優
れた樹脂等の被覆材13で被覆し、さらにそれを塩化ビ
ニル樹脂等によるカバー14によって覆って浮力体15
を構成する。このカバー14の上下端には接続部16、
17が、また、左右両端には接続部18、19がそれぞ
れフランジ状に形成されている。
【0012】20はフロート部11の芯材を兼ねる張力
材であり、上記カーテン部9と同様の幅であり、上記カ
バー14の上下端の接続部16、17間よりさらに高い
高さを有し、布、金網、鉄板等の補強材を埋設させたゴ
ム製である。この張力材20を挟んで浮力体15を向か
い合わせ、それぞれ接続部16、17および接続部1
8、19をボルト21によって止めて張力材20と向か
い合わせた二つの浮力体15とを一体にして断面形状が
ほぼ円形のフロート部11を構成する。
【0013】このようにしたフロート部11の張力材2
0の下部にカーテン部9をボルト22によって取り付け
ることにより図2に示す如く一つのユニットを形成す
る。この各ユニットは、図3、図4に示す如く、張力材
20の端部を重ね、鋼板等の曲げ剛性を有する接続板2
3で両面から挟んでボルト24で固着することによって
所望の長さに仕上げる。25は接続板23に取り付けて
あるアンカーフック、26は設置のための係留索であ
る。
【0014】以上の構成によると、各ユニットを連続さ
せて所定の長さにして現場域を囲んだり所定個所の川下
側に設置して係留索26で固定設置することにより、カ
ーテン部9により汚濁を閉止して沈澱させることができ
る。その際、潮の流れや水の流れのカーテン部9にかか
る抵抗力は、カーテン部9が連結してある張力材20に
作用して浮力体15には直接作用しないことになり、浮
力体15に大きな応力や衝撃的な応力がかかることがな
い。
【0015】
【考案の効果】以上詳細に説明した本考案によると、浮
力材をカバーによって覆った浮力体を張力材を挟んで対
向させ、これらを一体にボルトで留めてフロート部を構
成し、このフロート部の張力材にカーテン部をボルトで
取り付けて一体にして汚濁防止膜のユニットを構成した
ことにより、カーテン部は直接浮力体に接続せずに張力
材に接続するために浮力体には無理な応力がかかること
がなく浮力体の耐久性が格段に向上する効果を有する。
【0016】また、浮力体を張力材を挟んで二つに分け
てあり、しかもそれぞれをボルトで着脱可能にしてある
ために、浮力体の交換が可能となり、しかも片方ずつの
浮力体の交換が可能であるために交換作業が容易となる
効果を有する。また、浮力材をウレタン等の耐摩擦性に
優れた被覆材で被覆すると、浮力材同志やカバーとの擦
れによる摩耗や水圧による体積収縮による浮力減少を軽
減させることができ、浮力材の耐久性が向上する効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す要部断面図である。
【図2】正面図である。
【図3】接続部の拡大正面図である。
【図4】接続部の拡大平面図である。
【図5】従来例を示す要部断面図である。
【図6】正面図である。
【図7】接続部の説明図である。
【符号の説明】
9 カーテン部 11 フロート部 14 カバー 15 浮力体 20 張力材
フロントページの続き (72)考案者 森 智朗 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム 株式会社 平塚製造所内 (72)考案者 安井 章雄 大阪府大阪市淀川区木川東4丁目8番4 号 太陽工業株式会社内 (56)参考文献 特公 昭55−7486(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロート部とカーテン部とより成る汚濁
    防止膜において、浮力材をカバーによって覆った浮力体
    を張力材を挟んで対向させ、これらをボルトで一体に留
    めてフロート部を構成し、このフロート部の張力材にカ
    ーテン部をボルトで取り付けて全一体にしたことを特徴
    とする汚濁防止膜。
  2. 【請求項2】 請求項1において、浮力材を耐摩擦性に
    優れた被覆材で覆い、さらにカバーで被覆したことを特
    徴とする汚濁防止膜。
JP1993055908U 1993-10-15 1993-10-15 汚濁防止膜 Expired - Lifetime JP2576223Y2 (ja)

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JP1993055908U JP2576223Y2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 汚濁防止膜

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JPH0725030U JPH0725030U (ja) 1995-05-12
JP2576223Y2 true JP2576223Y2 (ja) 1998-07-09

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