JP2575985Y2 - ランタン用反射板 - Google Patents

ランタン用反射板

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JP2575985Y2
JP2575985Y2 JP1991090415U JP9041591U JP2575985Y2 JP 2575985 Y2 JP2575985 Y2 JP 2575985Y2 JP 1991090415 U JP1991090415 U JP 1991090415U JP 9041591 U JP9041591 U JP 9041591U JP 2575985 Y2 JP2575985 Y2 JP 2575985Y2
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春信 山後
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はランタン用反射板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ものとして実開昭61−
63549号公報には、縦長な円筒状のフレームの下部
に小型のガスボンベを着脱自在に収納する収納室を縦設
し、このフレームの略中央にガス流量調整弁を横設され
た台座を介して装着するとともに、このガス流量調整弁
に燃焼部たるバーナを接続し、さらにこのバーナを囲む
ように火屋を前記フレームの上部に設け、ガスボンベか
ら供給されたガスをバーナで燃焼させ該燃焼により周囲
を照明するようにしたランタンが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術のような
ランタンでは、バーの回りを透明あるいは半透明ガラ
スなどから形成された略筒状の火屋によって囲み、バー
ナ箇所に直接風が吹き込むことを防止し、バーナの安定
した燃焼を図り、その燃焼により周囲を照明するように
している。ところでこの種のランタンは例えばキャンプ
等のテント内あるいは山小屋等の電気照明設備の無いと
ころで使用され、本来バーナの燃焼光によりその周囲全
体を照明するようにしているため、消灯後読書など個人
的な照明に用いると、光が周囲に洩れて睡眠中の人など
に迷惑を与えることがあった。
【0004】そこで本考案は上記問題点を解決して、火
屋で囲んだ燃焼部により照明を行うランタン用反射板に
おいて、不要な光を外部にもらさないランタン用反射板
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、燃焼
部と、この燃焼部を囲んで縦設した略筒状の火屋と、こ
の火屋の上部に着脱自在に設け蓋板とを備えたランタ
に取り付けられるランタン用反射板であって、幅方向
が略円弧状をなし、前記火屋に係止するフックにより前
火屋の一部に着脱自在に取り付けられるものであ
る。
【0006】請求項2の考案は、前記フックが前記火屋
の上端部に着脱自在に係止するものである。
【0007】請求項3の考案は、燃焼部と、この燃焼部
を囲んで縦設した略筒状の火屋と、この火屋の上部に着
脱自在に設けた蓋板とを備えたランタンに取り付けられ
るランタン用反射板であって、幅方向が略円弧状をな
し、表面にアルミ蒸着を施した粘着テープにより前記火
屋内の一部に着脱自在に取り付けられるものである。
【0008】請求項4の考案は、前記火屋と略同一高さ
を有すると共に、幅方向の曲率を調整可能な弾性を有す
るものである。
【0009】
【作用】上記請求項1の構成により、燃焼部の光が火屋
に設けた反射板に反射して、該反射板側からの光の洩れ
が防止される。また、火屋に着脱自在に係止するフック
により、反射板は火屋内に着脱自在に設けられるため、
同一のランタンを用いて全周照明と、一部を遮光した任
意の方向への照明とに簡便に使い分けることができる。
【0010】また、上記請求項2の構成により、火屋の
上端部に係止するフックにより、蓋板を開いて、火屋の
上端部側から、反射板の取付、取外を簡便に行うことが
できる。
【0011】上記請求項3の構成により、燃焼部の光が
火屋に設けた反射板に反射して、該反射板側からの光の
洩れが防止される。また、粘着テープにより反射板を火
屋の適所に設けることができると共に、その粘着テープ
にアルミ蒸着を施しているため、粘着テープ自体に光が
反射する。
【0012】さらに、上記請求項4の構成により、反射
板の弾性により該反射板を照明に適した曲率に調整する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図6は本考案第1実施例を示
し、本考案のランタンは、主として携帯用コンロに用い
られるガスボンベ1を収納するフレーム2の下部に形成
する合成樹脂製の下部フレーム3には前記ガスボンベ1
の収納室1Aが形成され、その下部に配設される環状の
底板4に前記ガスボンベ1が挿入可能な略円錐状の案内
板5が固着されるとともに、この案内板5の一側に基端
6を固着して前記ガスボンベ1の下部7に係止可能な弾
性ストッパー8が片持ち状に設けられており、さらに前
記下部フレーム3の内周面両面には案内路たるコ形の案
内レール9縦設している。前記下部フレーム3に昇降
自在に設けられ、該下部フレーム3に収納可能な上部フ
レーム10は左右一対の支杆11により形成され、この支杆
11は、略中央に下方に拡がるテーパ部11Aを有し、また
該支杆11は各々平断面がコ形であって前記案内レール9
内に嵌合して摺動できるようになっている。これら支杆
11の下部側には台座12が架設されるとともにこの台座12
に中央にはガス流量調整弁13が立設しており、このガス
流量調整弁13の下部に前記ガスボンベ1の接続部14が設
けられるとともに側部にはガス流量を調節するための操
作摘み15が前記左右一対の支杆11の中央に設けられてい
る。さらに前記ガス流量調整弁13の上部には燃焼部たる
バーナ16を囲んで高温となると白色発光するマントル17
が設けられている。前記ガス流量調整弁13には取付板1
8,19を介して先端をバーナ16に対向して圧電着火プラ
グ20及びその点火スイッチ21が装着されている。前記操
作摘み15,点火スイッチ21は前記支杆11の半径内に配設
されている。また前記支杆11の略中央に、耐熱透明ガラ
スなどの火屋22の先端を支持する支持板23が横設され、
また前記支杆11の上端には蓋板24が着脱自在に設けられ
るとともにこの蓋板24には火屋22の上端を固定する押え
金具25が設けられている。さらに前記下部フレーム3の
上縁には前記案内レール9の箇所に形成された切欠き部
26を除いて鍔部27が内側に形成され、この鍔部27に前記
台座12の上面に係止して抜け止めが図られている。尚、
28は前記蓋板24に回動自在に接続した吊り具である。29
は前記火屋22と略同高さを有する反射板であり、この反
射板29は、火屋22の直径の略3分の1を覆う幅を有し、
その上端両端にそれぞれ設けたフック30を火屋22の上端
部に着脱自在に係止して火屋22内に設けられる。また前
記反射板29は、その前記バーナ16側を鏡面仕上げしたア
ルミ板などからなり、その弾性により前記フック30の係
止位置によってその曲率を調整することができる。
た、図2に明らかなように、前記反射板29はその幅方向
が略円弧状をなしている。
【0014】そして使用時は図1に示すように、左右一
対の支杆11を下部フレーム3より引き出して伸長状態と
し、次に弾性ストッパー8を外側に押圧しながらガスボ
ンベ1を案内板5から収納室1Aへ挿入するとともに該
ガスボンベ1を接続部14にセットする。この状態で操作
摘み15を回転してガス流量調整弁13を開き、また点火ス
イッチ21を押圧して着火せしめ断続燃焼させると、マン
トル17が発光して火屋22を通って周囲を照明することが
できる。この場合予め蓋板24を外して、フック30を火屋
22の上端に係止して反射板29を火屋22内にセットしてお
くと、マントル17の発光が反射板29に反射され、反射板
29側からの光の洩れが防止される。また、その曲率を小
さくすると反射板29の無い側の火屋22からマントル17の
発光が反射板29の凹面鏡作用により集中し、例えば手元
などを明るく照明することができる。また、通常では反
射板29を外し、火屋22の全周の照明を行う。
【0015】次に収納する場合は、弾性ストッパー8を
外側に押圧してガスボンベ1を収納室1Aより引き抜く
と、支杆11は案内レール9に沿って降下し該支杆11の下
端が底板4に当接し、同時にバーナ16などとともに該上
部フレーム10は収納室1A内に収納されてコンパクト化
を図ることができる。この後再度使用する場合は蓋板24
を持ち上げ引き出して使用する。
【0016】このように本実施例においては、請求項1
に対応して、燃焼部たるバーナ16と、このバーナ16を囲
んで縦設した略筒状の火屋22と、この火屋22の上部に着
脱自在に設け蓋板24とを備えたランタンに取り付けら
れるランタン用反射板であって、幅方向が略円弧状をな
し、火屋22に係止するフック30により火屋22の一部に
着脱自在に取り付けられるものであるから、燃焼部たる
バーナ16の光が火屋22に設けた反射板29に反射して、該
反射板29側から余分な光が洩れることが無く、その光の
洩れにより周囲に迷惑をかけることを防止できる。また
従来火屋22の全周を照明していた光が反射板29の無い側
に集められるから、従来に比べて手元等を集中して明る
く照明することができ、かつその照明を任意の方向に設
定することができる。また、火屋22に着脱自在に係止す
るフック30により、反射板29は火屋22内に着脱自在に設
けられるため、同一のランタンを用いて全周照明と、一
部を遮光した任意の方向への照明とに簡便に使い分ける
ことができる。
【0017】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、フック30が火屋22の上端部に着脱自在に係
止するから、火屋22の上端部に係止するフック30によ
り、蓋板24を開いて、火屋22の上端部側から、反射板29
の取付、取外を簡便に行うことができる。
【0018】さらに、このように本実施例では、請求項
4に対応して、火屋22と略同一高さを有すると共に、幅
方向の曲率を調整可能な弾性を有するから、反射板29の
弾性により該反射板29を照明に適した曲率に調整するこ
とができる。
【0019】また、実施例上の効果として、フック30
火屋22への係合位置により反射板29を照明に適した曲率
に調整することができる。
【0020】図7は本考案の第2実施例を示し前記第1
実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を省
略して詳述すると、この例では反射板29Aの上端の中央
並びに両側の3カ所にフック30を設け、かつ反射板29A
は火屋22のほぼ半周の幅を有している。そして図7に示
すように3カ所のフック30により火屋22のほぼ半周を覆
って反射板29Aを設けることができ、このように火屋22
のほぼ半分を覆って、火屋22の一方を確実に遮光して余
分な光の洩れを防止し、他方側を集中して効率よく照明
することもできる。
【0021】図8は本考案の第3実施例を示し前記第1
実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を省
略して詳述すると、この例では蓋板24には、その両側下
部に、へ字状の取付け片31を設け、この取付け片31を上
部から前記支杆11の内溝に挿入し、支杆11の孔32と前記
取付け片31の孔33とに吊り具28の下端屈曲部28Aを挿入
して前記蓋板24を着脱自在に設けたものを示し、前記吊
り具28は蓋板24の両側を挟むようなU字状をなし、支杆
11に設けた上部屈曲部34が吊り具28の弾性により矢印の
方向に挟まれる力を受け、蓋板24が確実に取付けられ、
また、吊り具28を反矢印方向に開いて下端屈曲部28Aを
両孔32,33から引き抜くことにより蓋24を簡単に取り
外すことができる。また図中35は支杆11に設けられた弾
性を有する押え金具である。
【0022】図9は本考案の第4実施例を示し前記第1
実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を省
略して詳述すると、この例では図9に示すように反射板
29の両側を、表面にアルミ蒸着を施した粘着テープ30A
により火屋22に取付けるようにしてもよく、この場合は
粘着テープ30Aにより火屋22の適所に反射板29を着脱自
在に設けることができる
【0023】このように本実施例では、請求項3に対応
して、燃焼部たるバーナ16と、このバーナ16を囲んで縦
設した略筒状の火屋22と、この火屋22の上部に着脱自在
に設けた蓋板24とを備えたランタンに取り付けられるラ
ンタン用反射板であって、幅方向が略円弧状をなし、表
面にアルミ蒸着を施した粘着テープ30Aにより火屋22内
の一部に着脱自在に取り付けられるものであるから、バ
ーナ16の光が火屋22に設けた反射板29に反射して、該反
射板29側からの光の洩れが防止される。また、粘着テー
プ30Aにより反射板29を火屋22の適所に設けることがで
きると共に、その粘着テープ30Aにアルミ蒸着を施して
いるため、粘着テープ30A自体が光を反射する。
【0024】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく本考案の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば反射板の材質および形状等は適
宜選定可能であり、またフックの数および形状等は適宜
選定可能である。さらに支杆11を3本以上にしたり、前
記抜け止めを例えば止め螺子などにより図るなど種々の
変形が可能である。蓋板24の取り外し構造は各種タイプ
のものを用いることができる。
【0025】
【考案の効果】請求項1の考案は、燃焼部と、この燃焼
部を囲んで縦設した略筒状の火屋と、この火屋の上部に
着脱自在に設け蓋板とを備えたランタンに取り付けら
れるランタン用反射板であって、幅方向が略円弧状をな
し、前記火屋に係止するフックにより前記火屋の一部
着脱自在に取り付けられるものであり、光の洩れによ
り周囲に迷惑を掛けることがなく、不要な光を外部にも
らさないランタン用反射板を提供することができる。
【0026】請求項2の考案は、前記フックが前記火屋
の上端部に着脱自在に係止するものであり、光の洩れに
より周囲に迷惑を掛けることがなく、不要な光を外部に
もらさないランタン用反射板を提供することができる。
【0027】請求項3の考案は、燃焼部と、この燃焼部
を囲んで縦設した略筒状の火屋と、この火屋の上部に着
脱自在に設けた蓋板とを備えたランタンに取り付けられ
るランタン用反射板であって、幅方向が略円弧状をな
し、表面にアルミ蒸着を施した粘着テープにより前記火
屋内の一部に着脱自在に取り付けられるものであり、光
の洩れにより周囲に迷惑を掛けることがなく、不要な光
を外部にもらさないランタン用反射板を提供することが
できる。
【0028】請求項4の考案は、前記火屋と略同一高さ
を有すると共に、幅方向の曲率を調整可能な弾性を有す
るものであり、光の洩れにより周囲に迷惑を掛けること
がなく、不要な光を外部にもらさないランタン用反射板
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す火屋内の断面図であ
る。
【図3】本考案の第1実施例を示すフックの拡大断面図
である。
【図4】本考案の第1実施例を示す縦断面図である。
【図5】本考案の第1実施例を示す図1のA−A線断面
図である。
【図6】本考案の第1実施例を示す図1のB−B線断面
図である。
【図7】本考案の第2実施例を示す火屋内の断面図であ
る。
【図8】本考案の第3実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図9】本考案の第4実施例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガスボンベ 1A 収納室 2 フレーム 3 下部フレーム 10 上部フレーム 13 ガス流量調整弁 16 バーナ(燃焼部) 22 火屋24 蓋板 29,29A 反射板30 フック 30A 粘着テープ

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼部と、この燃焼部を囲んで縦設した
    略筒状の火屋と、この火屋の上部に着脱自在に設け
    板とを備えたランタンに取り付けられるランタン用反射
    板であって、幅方向が略円弧状をなし、前記火屋に係止
    するフックにより前記火屋の一部に着脱自在に取り付
    けられることを特徴とするランタン用反射板。
  2. 【請求項2】 前記フックが前記火屋の上端部に着脱自
    在に係止することを特徴とする請求項1記載のランタン
    用反射板。
  3. 【請求項3】 燃焼部と、この燃焼部を囲んで縦設した
    略筒状の火屋と、この火屋の上部に着脱自在に設け
    板とを備えたランタンに取り付けられるランタン用反射
    板であって、幅方向が略円弧状をなし、表面にアルミ蒸
    着を施した粘着テープにより前記火屋の一部に着脱自
    在に取り付けられることを特徴とするランタン用反射
    板。
  4. 【請求項4】 前記火屋と略同一高さを有すると共に、
    幅方向の曲率を調整可能な弾性を有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のランタン用反射
    板。
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