JP2575906B2 - 光学的文字読取り可能な無カーボン複写帳票及び光学的文字読取り可能な複写像の形成方法 - Google Patents

光学的文字読取り可能な無カーボン複写帳票及び光学的文字読取り可能な複写像の形成方法

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JP2575906B2 JP1330910A JP33091089A JP2575906B2 JP 2575906 B2 JP2575906 B2 JP 2575906B2 JP 1330910 A JP1330910 A JP 1330910A JP 33091089 A JP33091089 A JP 33091089A JP 2575906 B2 JP2575906 B2 JP 2575906B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光学的文字読取り装置（OCR device）が適
用し得る光学的文字読取り可能な無カーボン複写帳票及
び光学的文字読取り可能な複写像の形成方法に関するも
のである。
（従来の技術） 従来の標準的な無カーボン複写帳票は、米国特許第19
8070号、同第4636818号に例示されているように、表面
に１種以上の被着層を施した、たとえば、紙シートを複
数枚複写用基材としてセットし、最上部のシートに、た
とえば、タイプライター、ペン、その他の器具による外
圧を加えることによって、各シートの少なくとも一面に
有色複写像が形成されるようになっている。
圧力が加えられる最上部のシートは、裏面に被覆層が
施されているが、この裏面被覆層は、初めは無色である
が化学反応によって着色するような染料前駆体を収容し
た微小カプセルによって構成されている。最上部のシー
トの裏面に接する第２枚目のシートの上面には、たとえ
ば、フエノール樹脂又は反応性白土などのような上部シ
ート裏面の微小カプセル中の無色染料前駆体と反応して
それを発色させるような成分が含まれる物質で被覆され
ている。
したがって、最上部シートの表面に圧力を加えると加
圧部分の裏面被覆層における微小カプセルが破裂し、そ
の中に収容されている無色染料前駆体が流出し、これが
第２枚目のシート表面に施された被覆層の反応性物質と
化学反応をおこして第２シート表面における加圧部相応
面に有色像が得られるのである。同様にして第２枚目以
下の各シートの表裏面に、それぞれ同様の被覆層を形成
させることによって、各シート表面の加圧部対応面に同
様な有色像を形成させることができる。
無カーボン複写帳票におけるシートは、CB（裏面被
覆）用、CFB（表裏面被覆）用、CF（表面被覆）用に分
類定義される。
CBは、転写用基材とも称され、通常、複写帳票の最上
部シートとして使用され、圧力が加えられるものであ
る。CFBは、転写用と記録用とを兼ねた中間用基材であ
って、その表面には加圧部対応の有色像を形成し、その
裏面には、被覆層として無色染料前駆体が収容された微
小カプセルを有していて、微小カプセルの破裂によって
次のシートの表面に無色染料前駆体を放出するように形
成される。又、CFは、記録基材とも称され、その表面だ
けに被覆層が形成され、上部シートでの加圧対応部分に
有色像が形成される。
通常は、各裏面には補完像形成用染料前駆体を収容す
る微小カプセルを含む被覆層を施し、シートの各表面に
微小カプセル収容染料前駆体に対する反応成分を含有す
る被覆層を形成させるが、各被覆層の形成に際して、各
被覆層がその逆の配置とすることも可能である。又、微
小カプセル内の無色染料前駆体との反応性物質を表面被
覆層含有成分として適用するのではなく、これをシート
自体に担持させることもできる。その上、無色染料前駆
体と反応する成分を微小カプセル化することも可能であ
る。
前述のような型の無カーボン複写帳票は、事務分野で
広範な用途に用いられているが、近年、大規模なコンピ
ュータの使用と情報の自動処理技術の普及によって、文
書の光学的読取りの用途が増大して来ている。すなわ
ち、光学的文字読取り装置（OCR device）が開発され、
この装置によって読取り得るようにプログラムされたフ
ォーマット内に印刷、又は、タイプされた文字を読取る
ことができ、その代表的なものとして色スペクトルの近
赤外線、又は、その近くで文字像を読取ることができる
ものである。しかしながら、元来OCR装置で読取ること
ができるものは、印刷、タイプ及びカーボン複写像がOC
R装置で検知できる近赤外線範囲で光の吸収性を持つも
のでなければならないが、従来の感圧式記録材料を使う
無カーボン複写帳票を使って作られる複写像は、OCR装
置では読取ることができなかった。これは、従来の無カ
ーボン複写帳票で使われる色原体材料が色スペクトルの
近赤外線範囲では光吸収性をもたないために、このよう
な標準的原原体染料材料を使って生ずる文字像は、OCR
装置では読取ることができないであるからである。この
ような通常の無カーボン複写帳票の染料前駆体は、OCR
装置で読取りができないから、OCR装置で読取りのでき
る複写像を得るためには、そのための特殊なカーボン紙
を使うことを必要とする。このようなOCR装置を使用す
る複写帳票の用途の一つとしてクレジットカード売上げ
伝票があり、売上げ伝票のたとえば口座番号記入箇所な
ど特定の箇所はOCR装置で読取りができねばならずカー
ボン紙の使用は不可欠である。このような色スペクトル
の近赤外線範囲内で吸収帯を持つ複写像を形成する色原
体染料前駆体としては、たとえば、米国特許大4020056
号、第4022771号、第4026883号、第4107428号、第41197
76号、英国特許第124377号、第1492913号、第1496296号
などによって提案されている。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、前述のような特殊なカーボン紙を使う
ことは、カーボン紙からの色原体が使用者の手に付着す
るという問題がしばしば生じ、又、染料前駆体材料は、
その市販価格がポンド当り約90〜100ドルであり、現在
利用できる通常の黒色微小カプセル入り染料前駆体のカ
プセル価格の数倍以上も高価であるという問題もある。
本発明は、前記問題を解決し、光学的文字読取り装置
によって検知可能な像を持つ複写を作る無カーボン複写
帳票を得ること、及び、このような複写像を得るための
経済的方法を得ること、さらに、たとえばクレジットカ
ード売上げ伝票に使うのに適した無カーボン複写帳票を
得ることを目的とするものである。
（課題を解決するための手段） 本発明者は、前記問題を解決し、前記目的を達成する
ためには、像形成成分とOCR装置で検知可能な成分を含
む複数種の補完像形成成分とをそれぞれ微小カプセル内
に収容して基材上の特定箇所に適用することによって目
的を達し得ることを見出して本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明の第１の実施態様は、無カボーン
複写帳票において、記録基材と、像形成成分と、複数個
の補完像形成成分とを有し、前記補完像形成成分は微小
カプセル内に収容され、かつ、前記像形成成分と反応し
て有色反応像を作ることができ、前記有色反応像の少な
くとも一つは光学的文字読取り装置により検出すること
ができ、前記像形成成分と前記複数個の補完像形成成分
とは互いに対向接触しておかれ、無カーボン複写帳票上
の所定箇所に圧力を加えることによって前記記録基材の
対応する箇所上に着色像を形成する光学的文字読取り可
能な無カーボン複写帳票であり、第２の実施態様は、無
カーボン複写帳票において、少なくとも１枚の記録基材
と、転写基材と、前記記録基材上に担持された像形成成
分と、微小カプセル内に収容されて前記転写基材上に担
持された前記像形成成分と反応して有色反応像を作るこ
とができる第１補完像形成成分と、微小カプセル内に収
容され前記転写基材の所望箇所に担持され前記像形成成
分と反応して光学的文字読取り装置によって検知可能の
有色反応像を作ることができる第２補完像形成成分とを
有し、前記像形成成分は前記第１及び第２補完像形成成
分と対向接触するようにおかれ、第２補完像形成成分に
よる有色反応像の占有領域は、第１補完像形成成分によ
る有色反応像の占有領域に比して充分に小さく設定して
あり、前記転写基材上の所定箇所に圧力を加えることに
よって前記記録基材に対応する箇所に着色像を形成する
光学的文字読取り可能な無カーボン複写帳票であり、第
３の実施態様は、光学的文字読取り装置によって検知可
能な複写像を作る方法において、像形成成分を記録基材
に適用する工程と、前記像形成成分により有色反応像形
成可能で微小カプセル内に収容されている第１補完像形
成成分を転写基材に適用する工程と、光学的文字読取り
装置によって検知可能な着色反応像形成可能で微小カプ
セル内に収容されている第２補完像形成成分を前記転写
基材の第１補完像形成成分の適用領域により充分狭い領
域に適用する構成と、前記記録基材と前記転写基材とを
前記像形成成分が前記第１及び第２補完像形成成分と対
向接触するように位置決めする工程と、前記第１及び第
２補完像形成成分の少なくとも一方を収容している微小
カプセルを破裂させるように前記転写基材上の所望箇所
に圧力を加える工程とを有し、微小カプセルが破裂する
ことによって前記補完像形成成分が前記像形成成分と接
触してその上に有色反応像を形成する光学的文字読取り
可能な複写機の形成方法である。
（作 用） 本発明における記録基材及び転写基材としては、通
常、紙を使用するが、その他各種材質のシート状のもの
が使用し得るものである。
像形成成分としては、たとえば、粘土、処理粘土（米
国特許第3622364号、第3753761号など）、サルチル酸の
ような芳香族カルボン酸類、芳香族カルボン酸誘導体及
びその金属塩類（米国特許第4022936号）、フエノール
デベロッッパー（米国特許第3244550号）、フエノール
ホルムアルデヒド樹脂類などのような酸性ポリマー材料
（米国特許第3455721号、第3672935号）、及び金属変性
フエノール樹脂（米国特許第3732120号、第3737410号）
などが挙げられる。
次に、第１補完像形成成分としては、無色染料前駆体
であって、たとえば、結晶性バイオレットラクトン、ロ
ーダミンラクタム、ミチエラーのｐ−トルエンサルフィ
ネット及びフエノール樹脂、又は、反応性粘土などの酸
性基材と接触するときに無色から有色型に変化すること
ができる種々の色原体成分などが挙げられる。
さらに、第２補完像形成成分としては、OCR装置によ
って検知可能な有色反応像を作るように像形成成分と反
応することができる染料前駆体から選ばれ、これらは、
近赤外線吸収性を持っているものであって、たとえば、
米国特許第4020056号、第4022771号、第4026883号、第4
107428号、第4119776号記載成分、英国特許第124377号
記載のフルオレンスピロラクトン化合物類が挙げられ
る。
各形成成分を収容する微小カプセルは、重合材料の殻
又は壁によって囲まれ、内部に収容する充填材料を外部
環境から遮断するように働らくものであって、機械的圧
力など外圧が加えられることによって破裂し、充填材料
がそのまわりに放出するものであって、相互結合をしな
い中空空間を持つ別々の分離したものであって、直径が
約0.1〜500μｍの範囲のものである。
しかして、像形成成分は、たとえば、スターチ／ラテ
ックスなどの結合剤を記録基材上に塗布し、これに接着
し適用することもでき、あるいは、微小カプセル内に収
容することもできる。又、第１及び第２補完像形成成分
などは、いずれも前記のような微小カプセル内に収容し
て、たとえば、ポリビニルアルコールなど既知の接着剤
を使って複写基材に適用することができる。
このような各形成成分を適用して記録基材と転写基材
とは互いに近くにおかれ、像形成成分と、第１及び第２
補完像形成成分とが互いに対向して感圧接触するように
製作した無カーボン複写帳票を使用して、たとえば、ペ
ンその他の筆記具、又は、タイプライタなど印刷機など
による機械的外力を加えると、圧力が加えられた部分の
微小カプセルが破裂し、内容物である染料前駆体材料は
そのまわりに放出され、染料前駆体の型をとる第１及び
第２補完像形成成分が像形成成分と反応して同一又は異
なった色を持っている有色反応像が形成され、第２補完
形成成分によって生成する反応像を、OCR装置によって
検出してその内容を知ることができるものである。
なお、第２補完形成成分は、転写基材の必要箇所だけ
に、第１補完像形成成分に比して充分狭い領域に対し
て、帯状に適用し、他の部分には、通常の第１補完像形
成成分を適用することによって、高価な第２補完像形成
成分の量を減少し得、製品の無カーボン複写帳票の価格
を安くし得、経済的に実現可能のものとし得るものであ
る。
（実施例） 次に、本発明の実施例を述べる。
第１図は、本発明無カーボン複写帳票の一実施例を説
明する説明図、第２図は、別の実施例を断面で説明する
説明図である。
実施例 １ 10は、本発明無カーボン複写帳票であって、次のよう
に構成されている。すなわち、12は、記録基材であり、
14は、転写基材であって、ともに、一般的には所定寸法
に裁断された紙が用いられ、両者を重ね合わせて一組と
して使用し、記録基材12は、所望によって複数枚を使用
することができる。16は、像形成成分であって、前述し
たような成分を使用して記録基材12上に担持されてい
る。18は、第１補完像形成成分であって、前述のような
成分を微小カプセル内に収容したものとして、転写基材
14上に担持されている。20は、第２補完像形成成分であ
って、前述のような成分を微小カプセル内に収容したも
のとして、転写基材14上に帯状被覆として所定箇所に、
第１補完像形成成分18とは重なり合わないように担持さ
れている。
本例の無カーボン複写帳票は、このように構成されて
いるので、それぞれ形成成分を適用し担持した記録基材
12と転写基材14と重ね合わせた状態にすると像形成成分
16と第１及び第２補完像形成成分とは、互いに対向し感
圧接触した状態となっている。そこで、転写基材14上の
第１補完像形成成分18が適用され担持している箇所にペ
ンなどによって圧力が加えられると、第１補完像形成成
分18を収容している微小カプセルの加圧箇所相応部が破
裂し、収容されている第１補完像形成成分の染料前駆体
が放出され、記録基材12上の像形成成分16と接触して反
応して記録基材12上に対応した標準の有色像を形成す
る。同様に、第２補完像形成成分20が適用担持されてい
る転写基材14の部分に圧力が加えられると、第２補完像
形成成分20を収容している微小カプセルの加圧箇所相応
部が破裂し、第２補完像形成成分が放出され、記録基材
12上の像形成成分16と接触して反応して記録基材12上に
対応したOCR装置によって検知し得る有色像を形成す
る。
実施例 ２ この例では、第２図に示すように、第１補完像形成成
分18は、転写基材14の全面に適用し担持され、第２補完
像形成成分20は、転写基材14上の第１補完像形成成分18
を収容する微小カプセル層上の所望箇所に微小カプセル
に収容した状態でたとえば帯状被覆によって適用しポリ
ビニルアルコール接着剤のような接着剤で担持させてあ
る。
したがって、ペンなどによる圧力が位置22のところで
転写基材14上に加えられると、第１補完像形成成分18を
収容する微小カプセルのその部分が破裂し、含まれてい
る第１保管像形成成分である染料前駆体は放出され、記
録基材（図示せず）上の像形成成分と接触し反応して当
該箇所に標準的有色像を形成する。又、圧力が転写基材
14上の位置24に加えられると、ここには、第１及び第２
補完像形成成分18,20を収容する微小カプセルがともに
適用され担持しているので、第１及び第２補完像形成成
分18,20を収容する両微小カプセルは破裂し、含まれて
いる第１及び第２補完像形成成分である各染料前駆体が
放出され、記録基材上の像形成成分と接触し反応して、
その上に、OCR装置によって検知し得る有色像を含む有
色像を形成する。ここで第１及び第２補完像形成成分1
8,20が異なる色の像を形成する染料前駆体を使用すれ
ば、転写基材14上の位置24の所に圧力を加えることによ
って形成される像は、第１及び第２補完像形成成分18,2
0により形成される別々の色の組合わせの色で形成され
る。
実施例 ３ この例は、記録基材12だけで転写基材14を持たない例
であって、記録基材12は像形成成分16と、少なくとも第
１及び第２補完像形成成分18,20とを有する。外圧は、
記録基材12に加えられ、これが第１及び第２保管像形成
成分18,20を収容する微小カプセルを破裂させて、第１
及び第２補完像形成成分18,20を放出し、像形成成分16
と接触し反応し、OCR装置によって検知可能な有色像を
形成する。
実施例 ４ この例は、転写基材14と記録基材12との間に、複数枚
の中間基材すなわちCFBを有するようにした例であっ
て、中間基材は、前面に、記録基材12の像形成成分16に
該当する像形成成分が、又、背面に、転写基材14上の第
１及び第２補完像形成成分18,20に該当する補完像形成
成分が適用され担持している。
したがって、中間基材は、記録基材12と転写基材14と
の両方の機能を持っていることになり、中間基材の表面
側は、記録基材12と同様な有色像を形成し、背面側は、
転写基材14と同様に機能し、次の中間基材の表面に有色
像を形成する。このようにして、次々と次の中間基材に
転写することが可能となる。このことによって多数の転
写シートを形成することが可能となり、各シートには、
標準的有色像と、OCR装置によって検知可能な有色像を
形成することができるものである。
実施例 ５ この例は、２種類以上の補完像形成成分である染料前
駆体をそれぞれに収容した微小カプセルを適用し担持さ
せた例であって、転写基材14には、染料前駆体を収容し
た複数個の補完像形成成分を担持し、記録基材12にもま
た染料前駆体を含む複数個の補完像形成成分を担持して
いる。これら像形成成分のすべては基材の所定の箇所に
適用し担持され、前各例と同様に、記録基材の所定箇所
に複数個の所望の有色像を形成することができ、これら
有色像の少なくとも一つは、OCR装置によって検知可能
の像を形成する。
（発明の効果） 本発明は、OCR装置で読取りできる複写像を形成し得
る染料前駆体を収容した微小カプセルを通常の有色像を
形成し得る染料前駆体を収容した微小カプセルとともに
それぞれ所定箇所に適用、OCR装置で読取り可能な複写
像の形成領域は、その他の有色像の形成領域に比して充
分に小さく設定してある。このために、高価な近赤外線
染料前駆体の使用量を必要最少量に減少し得、安価に経
済的に実現可能な無カーボン複写帳票を製造し得、とく
に、クレジットカード売上げ伝票として使うのに最適で
あって、従来、OCR装置によって読取り可能な複写機を
作るカーボン紙を使っていたために、カーボン紙を使う
ことが強制され、使用者の手にカーボン材料が付着し、
その上、多くの使用者が誤使用を防ぐためカーボン紙を
破棄することが強いられると考えていたなどに較べて、
そのようなことが全くなく、特定の箇所たとえばカード
口座番号を記入する箇所にOCR装置による読取り可能像
を容易に作り得るなど顕著な効果が認められる。
【図面の簡単な説明】
第１図は、本発明無カーボン複写帳票の一実施例を説明
する説明図、第２図は、別の実施例を断面で説明する説
明図である。 10……無カーボン複写帳票、12……記録基材、14……転
写基材、16……像形成成分、18……第１補完像形成成
分、20……第２補完像形成成分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−60109（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−60107（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−57505（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−65508（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−71002（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−65507（ＪＰ，Ｕ)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】無カーボン複写帳票において、記録基材
    と、像形成成分と、複数個の補完像形成成分とを有し、
    前記補完像形成成分は微小カプセル内に収容され、か
    つ、前記像形成成分と化学的に反応して青色反応像を作
    ることができ、前記有色反応像の少なくとも一つは近赤
    外線吸収性を有するフルオレンスピロラクトン化合物類
    からなり、かつ光学的文字読取り装置により検出するこ
    とができ、前記像形成成分と前記複数個の補完像形成成
    分とは互いに対向接触しておかれ、前記光学的文字読取
    り装置により検出することができる有色反応像の占有領
    域は、他の有色反応像の占有領域に比して充分に小さく
    設定してあり、無カーボン複写帳票上の所定箇所に圧力
    を加えることによって前記記録基材の対応する箇所上に
    着色像を形成するように構成されていることを特徴とす
    る光学的文字読取り可能な無カーボン複写帳票。
  2. 【請求項２】無カーボン複写帳票において、少なくとも
    １枚の記録基材と、転写基材と、前記記録基材上に担持
    された像形成成分と、微小カプセル内に収容されて前記
    転写基材上に担持され前記像形成成分と化学的に反応し
    て有色反応像を作ることができる第１補完像形成成分
    と、微小カプセル内に収容され前記転写基材の所望箇所
    に担持され近赤外線吸収性を有するフルオレンスピロラ
    クトン化合物類からなり前記像形成成分と反応して光学
    的文字読取り装置によって検知可能の有色反応像を作る
    ことができる第２補完像形成成分とを有し、前記像形成
    成分は前記第１及び第２補完像形成成分と対向接触する
    ようにおかれ、前記第２補完像形成成分による有色反応
    像の占有領域は、第１補完像形成成分による有色反応像
    の占有領域に比して充分に小さく設定してあり、前記転
    写基材上の所定箇所に圧力を加えることによって前記記
    録基材の対応する箇所に着色像を形成するように構成さ
    れていることを特徴とする光学的文字読取り可能な無カ
    ーボン複写帳票。
  3. 【請求項３】光学的文字読取り装置によって検知可能な
    複写像を作る方法において、像形成成分を記録基材に適
    用する工程と、前記像形成成分により有色反応像形成可
    能で微小カプセル内に収容されている第１保管像形成成
    分を転写基材に適用する工程と、近赤外線吸収性を有す
    るフルオレンスピロラクトン化合物類からなり、かつ光
    学的文字読取り装置によって検知可能な有色反応像形成
    可能で微小カプセル内に収容されている第２補完像形成
    成分を前記転写基材の前記第１補完像形成成分の適用領
    域より充分狭い領域に適用する工程と、前記記録基材と
    前記転写基材とを前記像形成成分が前記第１及び第２補
    完像形成成分と対向接触するように位置決めする工程
    と、前記第１及び第２補完像形成成分の少なくとも一方
    を収容している微小カプセルを破裂させるように前記転
    写基材上の所望箇所に圧力を加える工程とを有し、微小
    カプセルが破裂することによって前記補完像形成成分が
    前記像形成成分と接触して化学的に反応し、その上に有
    色反応像を形成することを特徴とする光学的文字読取り
    可能な複写像の形成方法。
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