JP2574789B2 - ディジタル回線網の制御方法 - Google Patents
ディジタル回線網の制御方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、情報ネツトワークの網構成方法に係り、特
に、高速デイジタル回線に障害が生じた場合に、緊急に
高速デイジタル網を再構成したり、網管理情報を送受信
するのに好適な制御方法に関する。
に、高速デイジタル回線に障害が生じた場合に、緊急に
高速デイジタル網を再構成したり、網管理情報を送受信
するのに好適な制御方法に関する。
高速デイジタル網において、ある回線に障害が発生し
た場合に他の回線に切替えたり、迂回路を形成する技術
については、島垣正範“ノンストツプ超高速マルチプレ
クサLINK/1"ビジネス・コミユニケーシヨン'84,Vol.21,
No.8pp74〜75において報告されている。
た場合に他の回線に切替えたり、迂回路を形成する技術
については、島垣正範“ノンストツプ超高速マルチプレ
クサLINK/1"ビジネス・コミユニケーシヨン'84,Vol.21,
No.8pp74〜75において報告されている。
ここで、高速デイジタル網というのは、マルチメデイ
ア多重化装置を中心として構成される伝送網である。マ
ルチメデイア多重化装置は、加入者回線(低速側回線)
からの入力信号を時分割多重化し、中継回線(高速回
線)に割りあてている。どの加入者回線をどの中継回路
に割りあてるかを記憶するために構成テーブルをマルチ
メデイア多重化装置に内蔵している。中継回線の一部に
障害が発生すると、構成テーブルの内容を変更し、回線
切替や迂回等によつて加入者回線間の通信を可能な限り
確保する必要がある。このように、切替や迂回を実施
し、新しい網の構成を作り出すことを以下では網の再構
成と言う。
ア多重化装置を中心として構成される伝送網である。マ
ルチメデイア多重化装置は、加入者回線(低速側回線)
からの入力信号を時分割多重化し、中継回線(高速回
線)に割りあてている。どの加入者回線をどの中継回路
に割りあてるかを記憶するために構成テーブルをマルチ
メデイア多重化装置に内蔵している。中継回線の一部に
障害が発生すると、構成テーブルの内容を変更し、回線
切替や迂回等によつて加入者回線間の通信を可能な限り
確保する必要がある。このように、切替や迂回を実施
し、新しい網の構成を作り出すことを以下では網の再構
成と言う。
また、多重集配信装置等の伝送装置の管理方法につい
ては、例えば、ビジネス・コミユニケーシヨン'84,Vol.
21,No.8に記載されているタイムプレツクス社(TIMEPLE
X社)の多重集配信装置LINK/1の機能がある。
ては、例えば、ビジネス・コミユニケーシヨン'84,Vol.
21,No.8に記載されているタイムプレツクス社(TIMEPLE
X社)の多重集配信装置LINK/1の機能がある。
上記従来技術は、以下のような問題点があつた。
(1)ある中継回線に障害が発生した場合の切替や迂回
用の回線は、通常時には使用せず、予備用としてのみ利
用することが多かつた。このため回線の利用効率が悪か
つた。
用の回線は、通常時には使用せず、予備用としてのみ利
用することが多かつた。このため回線の利用効率が悪か
つた。
(2)切替や迂回用の回線を別の常用回線として利用す
る場合には、その回線に元々流れていた重要な情報が失
なわれるという問題があつた。
る場合には、その回線に元々流れていた重要な情報が失
なわれるという問題があつた。
(3)重要な情報を失なわせないようにしようとする
と、種々の障害発生後の高速デイジタル網の構成を、種
々の要因を考慮しつつ決定しなければならず、従来のよ
うな試行錯誤的な方法では最適な構成にすることは困難
であつた。
と、種々の障害発生後の高速デイジタル網の構成を、種
々の要因を考慮しつつ決定しなければならず、従来のよ
うな試行錯誤的な方法では最適な構成にすることは困難
であつた。
本発明の第1の目的は、上記の問題を解決し、高速デ
イジタル網の中継回線に障害が発生したのを検知した
ら、その障害発生状況下で最適の高速デイジタル網の構
成を作り出す方法を提供することにある。
イジタル網の中継回線に障害が発生したのを検知した
ら、その障害発生状況下で最適の高速デイジタル網の構
成を作り出す方法を提供することにある。
上記従来技術では、処理方法の詳細については明記さ
れていないが、網管理情報が、例えば回線の障害により
如何なる網形態になつても、網が分断されない限り、宛
先ノードへ送信するという点については配慮されておら
ず、障害時にこそ必要な管理情報の送受信が出来ない場
合が発生するという問題があつた。
れていないが、網管理情報が、例えば回線の障害により
如何なる網形態になつても、網が分断されない限り、宛
先ノードへ送信するという点については配慮されておら
ず、障害時にこそ必要な管理情報の送受信が出来ない場
合が発生するという問題があつた。
本発明の第2の目的は、障害等によつて網構成が変化
しても、宛先ノードとの通信路が存在する限り、網管理
情報を送受信可能とする制御方法を提供することにあ
る。
しても、宛先ノードとの通信路が存在する限り、網管理
情報を送受信可能とする制御方法を提供することにあ
る。
上記第1の目的は、以下のようにすることにより達成
される。
される。
(1)高速デイジタル網内に網管理装置を設置する。
(2)加入者回線のペアのすべてにプライオリテイをつ
け、網管理装置に入力する。
け、網管理装置に入力する。
(3)その上で、以下のような通信が可能な構成テーブ
ルを作成できるよう数理計画問題として定式化する。
ルを作成できるよう数理計画問題として定式化する。
(a)障害が発生しても、プライオリテイの高い加入者
回線間の通信はかならず確保する。プライオリテイの低
い加入者回線間の通信もできるだけ確保する。
回線間の通信はかならず確保する。プライオリテイの低
い加入者回線間の通信もできるだけ確保する。
(b)障害発生時に構成テーブルを変更するマルチメデ
イア多重化装置の数をできるだけ少なくする。これは、
マルチメデイア多重化装置内の構成テーブルを変更する
と一瞬ではあるが、そのマルチメデイア多重化装置に接
続された加入者回線間の通信が中断されるからである。
イア多重化装置の数をできるだけ少なくする。これは、
マルチメデイア多重化装置内の構成テーブルを変更する
と一瞬ではあるが、そのマルチメデイア多重化装置に接
続された加入者回線間の通信が中断されるからである。
(4)網管理装置内で上記の数理計画問題の求解を行な
い、新しい網構成テーブルを作成する。
い、新しい網構成テーブルを作成する。
(5)網構成テーブルを網管理装置よりマルチメデイア
多重化装置に高速デイジタル網などを経由して配付す
る。
多重化装置に高速デイジタル網などを経由して配付す
る。
(6)配付が完了した時点で、使用する構成テーブルを
変更し、新しい網構成で通信する。
変更し、新しい網構成で通信する。
また、上記第2の目的は、多重化装置内の経路制御に
おいて、ユーザデータについてはあらかじめ定義された
経路情報により経路を制御するが、網管理情報について
は、フラツデイングにより、目的とする宛先ノードへの
全てのルートを探索することにより達成される。
おいて、ユーザデータについてはあらかじめ定義された
経路情報により経路を制御するが、網管理情報について
は、フラツデイングにより、目的とする宛先ノードへの
全てのルートを探索することにより達成される。
上記第1の目的に関しては、網管理装置が、中継回線
障害に対応した最適な構成テーブルを作成し、それを各
マルチメデイア多重化装置(以下、多重化装置と呼ぶ)
に配付することにより、高速デイジタル網の再構成の最
適化が可能となる。
障害に対応した最適な構成テーブルを作成し、それを各
マルチメデイア多重化装置(以下、多重化装置と呼ぶ)
に配付することにより、高速デイジタル網の再構成の最
適化が可能となる。
上記第2の目的に関しては、ユーザデータが、各多重
化装置にあらかじめ定義された経路情報テーブルに従い
送受信される。一方、網の管理情報は、網管理装置の指
定により、多重集配信機能を有する多重化装置のフラツ
デイングとソースルーチング機能のいずれかが選択され
る。フラツデイング指定の場合には、各多重化装置のフ
ラツデイング機能が、管理情報の受信回線以外の他の全
ての回線に送信するため、宛て先の多重化装置へ至る全
ての通信経路を探索することができる。従つて管理情報
を送るべき多重化装置への経路が存在する限り、確実に
管理情報を送ることができる。またソースルーチング指
定の場合は、ルートがこの管理情報内に設定されている
ため、効率よい管理情報の通信を行なうことが可能であ
る。
化装置にあらかじめ定義された経路情報テーブルに従い
送受信される。一方、網の管理情報は、網管理装置の指
定により、多重集配信機能を有する多重化装置のフラツ
デイングとソースルーチング機能のいずれかが選択され
る。フラツデイング指定の場合には、各多重化装置のフ
ラツデイング機能が、管理情報の受信回線以外の他の全
ての回線に送信するため、宛て先の多重化装置へ至る全
ての通信経路を探索することができる。従つて管理情報
を送るべき多重化装置への経路が存在する限り、確実に
管理情報を送ることができる。またソースルーチング指
定の場合は、ルートがこの管理情報内に設定されている
ため、効率よい管理情報の通信を行なうことが可能であ
る。
まず、本発明の第1の実施例を第1図〜第7図により
説明する。
説明する。
第1図は、高速デイジタル網の構成例を示している。
高速デイジタル網は、マルチメデイア多重化装置A100,
同B200,同C300を中心に構成されている。マルチメデイ
ア多重化装置A100には7本の加入者回線110および3本
の中継回線A121,B122,C131が接続されている。各加入者
回線110には、コンピユータ,端末,PBX等の通信を必要
とする装置401,402,403,404,405,406,407が、それぞれ
接続されている。
高速デイジタル網は、マルチメデイア多重化装置A100,
同B200,同C300を中心に構成されている。マルチメデイ
ア多重化装置A100には7本の加入者回線110および3本
の中継回線A121,B122,C131が接続されている。各加入者
回線110には、コンピユータ,端末,PBX等の通信を必要
とする装置401,402,403,404,405,406,407が、それぞれ
接続されている。
同様に多重化装置B200には7本の加入者回線210と3
本の中継回線A121,B122,D231が接続され、各加入者回線
210には、通信を必要とする装置401,402,403,404,408,4
09,410が接続されている。更に、多重化装置C300には、
6本の加入者回線310と2本の中継回線C131,D231が接続
され、各加入者回線310には通信を必要とする装置405,4
06,407,408,409,410が接続されている。また、多重化装
置Aには、回線510を通じて網管理装置500が接続されて
いる。なお、ここで、番号が同じ通信が必要な装置間で
通信が行なわれるものとする。
本の中継回線A121,B122,D231が接続され、各加入者回線
210には、通信を必要とする装置401,402,403,404,408,4
09,410が接続されている。更に、多重化装置C300には、
6本の加入者回線310と2本の中継回線C131,D231が接続
され、各加入者回線310には通信を必要とする装置405,4
06,407,408,409,410が接続されている。また、多重化装
置Aには、回線510を通じて網管理装置500が接続されて
いる。なお、ここで、番号が同じ通信が必要な装置間で
通信が行なわれるものとする。
第2図は多重化装置A100における時分割多重化の処理
の概要を表わしている。多重化装置A100内には、時分割
多重化装置A150があり、各加入者回線110、網管理装置5
00からの回線510、中継回線A121,B122,C131が接続され
ている。各加入者回線110および網管理装置500からの回
線510で送られている情報フレイム141〜146,511をどの
ように時分割多重化し、どの中継回線121,122,131に割
りあてるかは、多重化装置A100内の構成テーブル160に
よつて規定される。第2図の例では、通信が必要な装置
401および402からの情報フレイム141および142、ならび
に管理情報フレイム511が、中継回線A121の情報フレイ
ム171に時分割多重化され相手側の多重化装置B200に伝
送される。同様に装置403,404からの情報フレイム143,1
44および管理情報フレイム511は、中継回線B122の情報
フレイム172に時分割多重化される。また、装置405,40
6,407からの情報フレイム145,146,147および管理情報フ
レイム511は、中継回線131の情報フレイム173に時分割
多重化される。
の概要を表わしている。多重化装置A100内には、時分割
多重化装置A150があり、各加入者回線110、網管理装置5
00からの回線510、中継回線A121,B122,C131が接続され
ている。各加入者回線110および網管理装置500からの回
線510で送られている情報フレイム141〜146,511をどの
ように時分割多重化し、どの中継回線121,122,131に割
りあてるかは、多重化装置A100内の構成テーブル160に
よつて規定される。第2図の例では、通信が必要な装置
401および402からの情報フレイム141および142、ならび
に管理情報フレイム511が、中継回線A121の情報フレイ
ム171に時分割多重化され相手側の多重化装置B200に伝
送される。同様に装置403,404からの情報フレイム143,1
44および管理情報フレイム511は、中継回線B122の情報
フレイム172に時分割多重化される。また、装置405,40
6,407からの情報フレイム145,146,147および管理情報フ
レイム511は、中継回線131の情報フレイム173に時分割
多重化される。
他の多重化装置B200,C300内においても同様にして時
分割多重化がなされる。
分割多重化がなされる。
以上、送信の場合の説明を行なつたが、実際の回線は
全2重になつており、受信の場合には中継回線を通じて
送られてきた情報フレイムは、多重化装置によつて、構
成テーブルで定義された加入者回線および網管理装置へ
の回線に分割して割りあてられる。
全2重になつており、受信の場合には中継回線を通じて
送られてきた情報フレイムは、多重化装置によつて、構
成テーブルで定義された加入者回線および網管理装置へ
の回線に分割して割りあてられる。
次に、網再構成の手順を第3図,第4図にそつて説明
する。
する。
〔ステツプ1〕網管理装置500によつて、後述するよう
な方法で、正常時および中継回線障害時の最適な網構成
情報を作成する。
な方法で、正常時および中継回線障害時の最適な網構成
情報を作成する。
〔ステツプ2〕障害箇所別の網構成情報を管理情報網60
0を通じて各多重化装置に配布する。ここで管理情報網6
00とは、管理情報フレイム511を中継回線上に時分割多
重化し伝送することにより構成される論理的な網であ
る。
0を通じて各多重化装置に配布する。ここで管理情報網6
00とは、管理情報フレイム511を中継回線上に時分割多
重化し伝送することにより構成される論理的な網であ
る。
〔ステツプ3〕各多重化装置では、正常時に使用する網
構成情報を構成テーブル160,260として多重化装置A100,
B200内のメモリ(動作面とも呼ぶ)上に記憶する。一
方、障害時の網(再)構成情報は多重化装置A100,B200
に接続されたフロツピーデイスク駆動装置180,280内に
記憶される。
構成情報を構成テーブル160,260として多重化装置A100,
B200内のメモリ(動作面とも呼ぶ)上に記憶する。一
方、障害時の網(再)構成情報は多重化装置A100,B200
に接続されたフロツピーデイスク駆動装置180,280内に
記憶される。
〔ステツプ4〕網管理装置500が、障害を検知し、障害
回線を同定すると、網管理装置500の指示により、多重
化装置A100,B200ではその回線障害に対応した網再構成
情報をフロツピーデイスク駆動装置180,280より信号線6
10,620を通じて多重化装置A100,B200内のメモリ上に構
成テーブル160,260としてロードする。
回線を同定すると、網管理装置500の指示により、多重
化装置A100,B200ではその回線障害に対応した網再構成
情報をフロツピーデイスク駆動装置180,280より信号線6
10,620を通じて多重化装置A100,B200内のメモリ上に構
成テーブル160,260としてロードする。
以上の手順により、網の再構成が完了し、加入者回線
と中継回線の関係が異つた状況下での運用を行なうこと
ができる。上記の説明では多重化装置が2個の場合につ
いて述べたが、3個以上であつても同様に処理すること
ができる。
と中継回線の関係が異つた状況下での運用を行なうこと
ができる。上記の説明では多重化装置が2個の場合につ
いて述べたが、3個以上であつても同様に処理すること
ができる。
また、ここでは説明を簡単にするため、デイスク駆動
装置180,280から直接、動作面のメモリ上にロードする
ように述べたが、高信頼化のため一度、メモリ上の別の
エリア(予備面とも呼ぶ)に設置し、網管理装置500で
すべての多重化装置の予備面に設置されたのを確認した
後、網管理装置500からの指示により、予備面から動作
面に切替えるようにしても良い。更に、上記の説明で
は、事前に網再構成情報を配布しておくする方法を述べ
たが、網管理装置500で障害回線を同定した後、その障
害箇所に対応した最適な網再構成情報を計算し、すべて
の多重化装置に配布しても良い。
装置180,280から直接、動作面のメモリ上にロードする
ように述べたが、高信頼化のため一度、メモリ上の別の
エリア(予備面とも呼ぶ)に設置し、網管理装置500で
すべての多重化装置の予備面に設置されたのを確認した
後、網管理装置500からの指示により、予備面から動作
面に切替えるようにしても良い。更に、上記の説明で
は、事前に網再構成情報を配布しておくする方法を述べ
たが、網管理装置500で障害回線を同定した後、その障
害箇所に対応した最適な網再構成情報を計算し、すべて
の多重化装置に配布しても良い。
次に、網再構成最適化の方法を第5図にそつて説明す
る。
る。
網管理装置500内の網再構成最適化プログラム570に、
加入者回線の特性561、加入者回線と多重化装置の物理
的接続状況562、多重化装置と中継回線の物理的接続状
況563、中継回線の特性564を入力する。ここで、加入者
回線の特性561には、回線速度や、加入者回線のプライ
オリテイなどを含む。また、中線回線の特性564として
は回線速度がある。
加入者回線の特性561、加入者回線と多重化装置の物理
的接続状況562、多重化装置と中継回線の物理的接続状
況563、中継回線の特性564を入力する。ここで、加入者
回線の特性561には、回線速度や、加入者回線のプライ
オリテイなどを含む。また、中線回線の特性564として
は回線速度がある。
網再構成最適化プログラム570では、前処理571を行な
つた後、故障回線の指定572を行なう。次に、後述する
〔問題P〕の求解573を行なつた後その結果を構成テー
ブル形式へ変換する処理574をおこなう。処理575で、上
記の過程がすべての回線について実施されたか判定す
る。このようにして得られた障害回線別網再構成情報58
0は、第3図の説明で述べたような方法により、網管理
装置500から、多重化装置A100,B200に送付される。
つた後、故障回線の指定572を行なう。次に、後述する
〔問題P〕の求解573を行なつた後その結果を構成テー
ブル形式へ変換する処理574をおこなう。処理575で、上
記の過程がすべての回線について実施されたか判定す
る。このようにして得られた障害回線別網再構成情報58
0は、第3図の説明で述べたような方法により、網管理
装置500から、多重化装置A100,B200に送付される。
上記の説明で加入者回線の特性561にプライオリテイ
をつける理由は、以下のとおりである。すなわち障害発
生時に、加入者回線の通信量の合計が中継回線の通信可
能量の合計を超えるような場合には、網再構成をいかに
うまく行つても、すべての加入者回線間の通信を可能に
することは不可能であるという理由による。そこで、次
のように3段階にプライオリテイをつける方法を採用す
る。
をつける理由は、以下のとおりである。すなわち障害発
生時に、加入者回線の通信量の合計が中継回線の通信可
能量の合計を超えるような場合には、網再構成をいかに
うまく行つても、すべての加入者回線間の通信を可能に
することは不可能であるという理由による。そこで、次
のように3段階にプライオリテイをつける方法を採用す
る。
〔プライオリテイ1〕正常時に通過するように指定され
た中継回線に障害が発生しても通信を継続したい加入者
回線 〔プライオリテイ2〕正常時に通過するように指定され
た中継回線に障害が発生した場合には、通信ができなく
なつてもしようがないが、それ以外では通信を継続した
い加入者回線 〔プライオリテイ3〕障害が発生し、他の加入者回線を
生すためには、通信ができなくなつてもしようがないと
考えている加入者回線 次に〔問題P〕の定式化の方法について記述する。
〔問題P〕の定式化にあたつては、次のような機能が得
られるよう配慮している。
た中継回線に障害が発生しても通信を継続したい加入者
回線 〔プライオリテイ2〕正常時に通過するように指定され
た中継回線に障害が発生した場合には、通信ができなく
なつてもしようがないが、それ以外では通信を継続した
い加入者回線 〔プライオリテイ3〕障害が発生し、他の加入者回線を
生すためには、通信ができなくなつてもしようがないと
考えている加入者回線 次に〔問題P〕の定式化の方法について記述する。
〔問題P〕の定式化にあたつては、次のような機能が得
られるよう配慮している。
(1)障害が発生しても、プライオリテイの高い加入者
回線間の通信はかならず確保しなければならない。プラ
イオリテイの低い加入者回線間の通信もできるだけ確保
する。
回線間の通信はかならず確保しなければならない。プラ
イオリテイの低い加入者回線間の通信もできるだけ確保
する。
(2)障害発生時に構成テーブルを変更する多重化装置
の数をできるだけ少なくしたい。これは、多重化装置内
の構成テーブルを対応する障害時のものに置き換えると
一瞬ではあるが、その多重化装置を接続された加入者回
線間の通信が中断されるからである。
の数をできるだけ少なくしたい。これは、多重化装置内
の構成テーブルを対応する障害時のものに置き換えると
一瞬ではあるが、その多重化装置を接続された加入者回
線間の通信が中断されるからである。
(3)加入者回線は、2個以上の中継回線に同時に直接
接続されるよう構成テーブルが作成されることがあつて
はならない。
接続されるよう構成テーブルが作成されることがあつて
はならない。
(4)各中継回線の容量はあらかじめ設定されており
(例えば、1.5Mbits/sec.nd)その容量を超えて加入者
回線間の通信量を割りあてることはできない。
(例えば、1.5Mbits/sec.nd)その容量を超えて加入者
回線間の通信量を割りあてることはできない。
このような配慮の下に行なう定式化においてはある加
入者回線が対となる加入者回線につながるまでの中継回
線の組(1個の中継回線であつても良い)をルートとし
て定義し、各ルートの採用・不採用を0−1変数として
非線形0−1計画問題として定式化する方法を採用して
いる。このように最適化問題として定式化し、自動的に
求解する方法を採用したのは、従来のように人手でやつ
ていたのでは、(1)効率良く回線を利用できず、
(2)間違いが生じやすく、(3)多くの時間がかか
る、という理由による。指定された中継回線に障害が発
生した状況下における網再構成最適化問題としての定式
化結果は以下のとおりである。
入者回線が対となる加入者回線につながるまでの中継回
線の組(1個の中継回線であつても良い)をルートとし
て定義し、各ルートの採用・不採用を0−1変数として
非線形0−1計画問題として定式化する方法を採用して
いる。このように最適化問題として定式化し、自動的に
求解する方法を採用したのは、従来のように人手でやつ
ていたのでは、(1)効率良く回線を利用できず、
(2)間違いが生じやすく、(3)多くの時間がかか
る、という理由による。指定された中継回線に障害が発
生した状況下における網再構成最適化問題としての定式
化結果は以下のとおりである。
(1−akl)xkl=0(k=1,2,…,K;l=1,2,…,L) …
(3) xkl=0or1 (k=1,2,…,K;l=1,2,…,L) ここに、 k:加入者回線の番号。対で1つの番号が与えられる。第
1図の例では、装置401につながつている加入者回線を
k=1、装置402につながつている加入者回線をk=2
というように、以下、k=10まで対応させる。
(3) xkl=0or1 (k=1,2,…,K;l=1,2,…,L) ここに、 k:加入者回線の番号。対で1つの番号が与えられる。第
1図の例では、装置401につながつている加入者回線を
k=1、装置402につながつている加入者回線をk=2
というように、以下、k=10まで対応させる。
K:加入者回線の総数。第1図の例ではK=10。
Wk:k番目の加入者回線間の通信を可能とすることにより
与えられる価値。入力により与えられた加入者回線のプ
ライリテイによつて自動的に設定される値。例えばプラ
イオリテイ1は10,000、プライオリテイ2は100、プラ
イオリテイ3は1というように設定する。
与えられる価値。入力により与えられた加入者回線のプ
ライリテイによつて自動的に設定される値。例えばプラ
イオリテイ1は10,000、プライオリテイ2は100、プラ
イオリテイ3は1というように設定する。
Sk:k番目の加入者回線の速度(Kbits/second) l:入力により与えられる。多重化装置の間をむすぶ中継
回線の組より成るルートのうち、l番目のもの。なお、
ここではサイクルのあるもの(2回以上同じ多重化装置
を通過するもの)はルートに含めない。第1図の例にお
いて、多重化装置A100,B200間をむすぶルートとして
は、中継回線A121,中継回線B122、中継回線C131→D231
がある。ここで、ルートと使用する中継回線の関係は第
6図に示すとおりである。
回線の組より成るルートのうち、l番目のもの。なお、
ここではサイクルのあるもの(2回以上同じ多重化装置
を通過するもの)はルートに含めない。第1図の例にお
いて、多重化装置A100,B200間をむすぶルートとして
は、中継回線A121,中継回線B122、中継回線C131→D231
がある。ここで、ルートと使用する中継回線の関係は第
6図に示すとおりである。
L:ルートの総数,第1図の例ではL=9となる。
j:中継回線の番号。第1図の例では中継回路A121はj=
1,B122はj=2、C131はj=3、D231はj=4を表わ
す。
1,B122はj=2、C131はj=3、D231はj=4を表わ
す。
J=中継回線の総数第1図の例では、J=4となる。
kl:正常状態におけるk番目の加入者回線のl番目の
ルートへの割りあて状況。kl=1および0の定義は、
xklの場合と同じ。
ルートへの割りあて状況。kl=1および0の定義は、
xklの場合と同じ。
:式(1)の第1項の指標と第2項の指標のどちらを
より重視するかを表わす係数であり自由に設定できる。
の値が大きくなればなる程第2項の指標を重視するこ
とになる。ここで第1項は価値を最大とするよう各加入
者回線をルートに割りあてる操作を表わし、第2項は、
正常時のルートとの違いを最小にし、構成テーブルを変
更する多重化装置を最小にする操作を表わしている。
より重視するかを表わす係数であり自由に設定できる。
の値が大きくなればなる程第2項の指標を重視するこ
とになる。ここで第1項は価値を最大とするよう各加入
者回線をルートに割りあてる操作を表わし、第2項は、
正常時のルートとの違いを最小にし、構成テーブルを変
更する多重化装置を最小にする操作を表わしている。
akl:k番目の加入者回線をl番目のルートに割りあてら
れるかどうかを表わす記号で、入力により与えられる。
ここで加入者回線を割りあてることのできるルートは、
加入者回線がつながつている多重化装置を始終点とする
ルートに限定される。第1図の例では、各加入者回線と
接続可能なルートの対応を示すaklの値の一覧1800は、
第7図に示すようになる。この図より、加入者回線No.1
が接続可能なルートNo.は、1,2,9であり、a11=1,a12=
1,a13=0,a14=0,a15=0,a16=0,a17=0,a18=0,a19=
1であるなどということが分かる。
れるかどうかを表わす記号で、入力により与えられる。
ここで加入者回線を割りあてることのできるルートは、
加入者回線がつながつている多重化装置を始終点とする
ルートに限定される。第1図の例では、各加入者回線と
接続可能なルートの対応を示すaklの値の一覧1800は、
第7図に示すようになる。この図より、加入者回線No.1
が接続可能なルートNo.は、1,2,9であり、a11=1,a12=
1,a13=0,a14=0,a15=0,a16=0,a17=0,a18=0,a19=
1であるなどということが分かる。
bjl:l番目のルートがj番目の中継回線を通るかどうか
を表わす記号で、入力により与えられる。bjl=1なら
通り、bjl=0なら通らないことを表わしている。第1
図の例におけるbjlの値の1700は第6図に示したとおり
である。
を表わす記号で、入力により与えられる。bjl=1なら
通り、bjl=0なら通らないことを表わしている。第1
図の例におけるbjlの値の1700は第6図に示したとおり
である。
Hj:中継回線jの速度(Kbits/second) ρj:中継回線jが正常かどうかを表わす記号。ρj=1
ならば、機能が正常でありρj=0ならば、中継回線j
に障害があり通信できない状態であることを表わす。ρ
jを順次0に設定することにより、回線の障害状態を模
擬的に作り出すことができる。
ならば、機能が正常でありρj=0ならば、中継回線j
に障害があり通信できない状態であることを表わす。ρ
jを順次0に設定することにより、回線の障害状態を模
擬的に作り出すことができる。
ここで、式(2)〜式(4)の制限条件の意味は以下
のとおりである。
のとおりである。
式(2):各加入者回線に割りあてることのできるルー
トは1個以下であるという制約を表わしている。ある加
入者回線kにおいて式(2)の左辺が0になるというこ
とは、その加入者回線にルートは割りあてることができ
ず、その加入者回線を利用しての通信は不可能となるこ
とを表わしている。
トは1個以下であるという制約を表わしている。ある加
入者回線kにおいて式(2)の左辺が0になるというこ
とは、その加入者回線にルートは割りあてることができ
ず、その加入者回線を利用しての通信は不可能となるこ
とを表わしている。
式(3):加入者回線を割りあてることのできるルート
は、加入者回線がつながつている多重化装置を始終点と
するものに限定するという制約を表わしている。
は、加入者回線がつながつている多重化装置を始終点と
するものに限定するという制約を表わしている。
式(4):中継回線に割りあてることのできる通信量
は、設定された容量を超えることができず、また、その
障害時には、その回線容量は0でなければならないとい
う制約を表わしている。
は、設定された容量を超えることができず、また、その
障害時には、その回線容量は0でなければならないとい
う制約を表わしている。
以上で〔問題ρ〕としての定式化方法の説明を終え
る。
る。
次に、〔問題ρ〕の解法について述べる。〔問題ρ〕
は最適化技法の分野で非線形0−1計画問題と呼ばれて
いるものである。この求解は、分岐限定法(関根泰次
「数理計画法」岩波書店昭和56年)などを用いることに
より効率的に行なうことができ、最適なxklの値を求め
ることができる。
は最適化技法の分野で非線形0−1計画問題と呼ばれて
いるものである。この求解は、分岐限定法(関根泰次
「数理計画法」岩波書店昭和56年)などを用いることに
より効率的に行なうことができ、最適なxklの値を求め
ることができる。
以上により、〔問題ρ〕の定式化と求解方法が明らか
になつたので、第5図の手順により、障害回線別網再構
成情報が得られ、第3図,第4図に関連して述べた方法
により、障害時に最適な網構成に切り替えることが可能
である。
になつたので、第5図の手順により、障害回線別網再構
成情報が得られ、第3図,第4図に関連して述べた方法
により、障害時に最適な網構成に切り替えることが可能
である。
以上の説明では、プライオリテイを3段階に分ける方
法を採用したが、2段階あるいは4段階以上に分けるこ
とも可能である。
法を採用したが、2段階あるいは4段階以上に分けるこ
とも可能である。
また、式(1)で、ノルムを表わす第2項を など別のノルムを利用することも可能である。
また、前述したように中継回線障害だけでなく多重化
装置の障害も、その多重化装置に接続された中継回線す
べてに障害が発生したようにして扱うことにより、同様
にして対処することが可能である。
装置の障害も、その多重化装置に接続された中継回線す
べてに障害が発生したようにして扱うことにより、同様
にして対処することが可能である。
つぎに、本発明の第2の実施例を第8図〜第14図を用
いて説明する。第8図は、本発明を実現するネツトワー
クの構成例を示し、多重集配信装置1〜3、中継回線4
〜6(例えば、日本電信電話株式社会社が提供する高速
デイジタル回線)、上記多重集配信装置と中継回線とか
ら構成される網(以下、高速デイジタル網という)を用
いて相互に通信を行なつている端末T1〜T6、上記多重集
配信装置と障害情報等を交換して、上記高速デイジタル
網を管理する管理装置100、加入者回線7〜13からな
る。なお、第8図においては、高速デイジタル回線の終
端装置ではDSU(Data Service Unit)や、加入者回線側
のモデム等は、本発明とは直接関係ないため省略してあ
る。また、端末は必要な数のみ記してある。
いて説明する。第8図は、本発明を実現するネツトワー
クの構成例を示し、多重集配信装置1〜3、中継回線4
〜6(例えば、日本電信電話株式社会社が提供する高速
デイジタル回線)、上記多重集配信装置と中継回線とか
ら構成される網(以下、高速デイジタル網という)を用
いて相互に通信を行なつている端末T1〜T6、上記多重集
配信装置と障害情報等を交換して、上記高速デイジタル
網を管理する管理装置100、加入者回線7〜13からな
る。なお、第8図においては、高速デイジタル回線の終
端装置ではDSU(Data Service Unit)や、加入者回線側
のモデム等は、本発明とは直接関係ないため省略してあ
る。また、端末は必要な数のみ記してある。
第9図は、多重集配信装置3の構成を示したものであ
り、管理機能21、通信機能22、加入者回線12,13からの
データを中継回線5,6に多重化し、逆に中継回線5,6から
のデータを逆多重化して加入者回線12,13に送信するマ
ルチプレクサ24、このマルチプレクサ24が多重化/逆多
重化を行なう場合に参照する構成テーブル23からなる。
多重集配信装置4および5も第9図と同じ構成である。
通信機能22は本発明の特徴をなすものであり網管理装置
100と各多重集配信装置内のそれぞれの管理機能との管
理情報の交換を行なうパケツト交換の機能を有してい
る。
り、管理機能21、通信機能22、加入者回線12,13からの
データを中継回線5,6に多重化し、逆に中継回線5,6から
のデータを逆多重化して加入者回線12,13に送信するマ
ルチプレクサ24、このマルチプレクサ24が多重化/逆多
重化を行なう場合に参照する構成テーブル23からなる。
多重集配信装置4および5も第9図と同じ構成である。
通信機能22は本発明の特徴をなすものであり網管理装置
100と各多重集配信装置内のそれぞれの管理機能との管
理情報の交換を行なうパケツト交換の機能を有してい
る。
第10図は、構成テーブル23の内容を示したもので、加
入者回線12,13、および通信機能22からの回線26,27のデ
ータが、中継回線5,6のそれぞれのタイムスロツトに対
応づけられていることを示している。つぎに本発明を実
現する通信機能22の処理手順の概要を第11図のフローチ
ヤートに示す。第11図に示す処理を有する通信機能を持
つ装置がネツトワーク構成を取つた場合のフラツデイン
グおよびソースルーチング方式については、“プロシー
デイングズ オブ アイ イー イー イー,グローブ
コム(Proceedings of IEEE,GLOBECOM)1985年pp1019〜
1023"に述べてあるため、ここでは詳細は省略する。こ
のフラツデイング・ソースルーチングの機能は、例えば
網管理装置100により制御される。以上、本発明を実現
する場合の構成要素について説明したが、次にこれらの
動作を、具体例を用いて説明する。
入者回線12,13、および通信機能22からの回線26,27のデ
ータが、中継回線5,6のそれぞれのタイムスロツトに対
応づけられていることを示している。つぎに本発明を実
現する通信機能22の処理手順の概要を第11図のフローチ
ヤートに示す。第11図に示す処理を有する通信機能を持
つ装置がネツトワーク構成を取つた場合のフラツデイン
グおよびソースルーチング方式については、“プロシー
デイングズ オブ アイ イー イー イー,グローブ
コム(Proceedings of IEEE,GLOBECOM)1985年pp1019〜
1023"に述べてあるため、ここでは詳細は省略する。こ
のフラツデイング・ソースルーチングの機能は、例えば
網管理装置100により制御される。以上、本発明を実現
する場合の構成要素について説明したが、次にこれらの
動作を、具体例を用いて説明する。
端末T1とT3,T2とT6,T4とT5とが相互に通信を行なうと
すると、各多重化装置の構成テーブルに、その加入者回
線と中継回線上のフレームのタイムスロツトの対応関係
が定義され、マルチプレクサにより、通信が実現されて
いる。この例を第12図に示す。ここで点線は、端末T1〜
T6のデータの流れを示している。この場合には、構成テ
ーブル23に設定されているあらかじめ定義されたルート
を用いて行なわれている。
すると、各多重化装置の構成テーブルに、その加入者回
線と中継回線上のフレームのタイムスロツトの対応関係
が定義され、マルチプレクサにより、通信が実現されて
いる。この例を第12図に示す。ここで点線は、端末T1〜
T6のデータの流れを示している。この場合には、構成テ
ーブル23に設定されているあらかじめ定義されたルート
を用いて行なわれている。
上記のように端末間のデータ転送が行なわれている状
態において、網管理装置100が、例えば、多重集配信装
置2との間で管理情報を送受信する場合の動作の例は次
のようになる。まず、網管理装置100は、宛先アドレス
を多重集配信装置2に設定した管理情報パケツトを多重
集配信装置3に送信する。
態において、網管理装置100が、例えば、多重集配信装
置2との間で管理情報を送受信する場合の動作の例は次
のようになる。まず、網管理装置100は、宛先アドレス
を多重集配信装置2に設定した管理情報パケツトを多重
集配信装置3に送信する。
第11図は、本発明を実現する通信機能の処理手順を示
すフローチヤートである。第11図において、ブロツク20
0では、通信機能が副のチヤネルから管理情報のパケツ
トを受信し、ブロツク201では該受信管理情報パケツト
が自ノード宛かどうかを判断する。このとき、自局宛2
であれば、自ノードの管理機能にパケツトを送信し(ブ
ロツク203)処理を終了する。ブロツク201の判断におい
て、自ノードでなければ、更にブロツク202では、フラ
ツデイング指示かソースルーチング指示かを判断する。
フラツデイング指示であればブロツク205で、該受信管
理情報パケツトを既に、受信済みかを例えばシーケンス
番号を用いて判断し、受信済みであれば該管理情報パケ
ツトをブロツク207で廃棄する。また、本受信であれ
ば、ブロツク206で、受信ポート番号を、ブロツク208で
送信ポート番号を、該受信パケツトの所定のルーチング
ヘツダに設定して送信する。一方、ブロツク202でソー
スルーチングと判断された場合は、ブロツク204でルー
チング・ヘツダから送信ポートを求め、該当する回線に
送信する。この場合、通信機能22からは、回線26と27の
両方に送られ、マルチプレクサ24により、中継回線5と
6の該当スロツトを用いて送られる。中継回線5と6の
双方に送られた管理情報パケツトは、同様にして、多重
集配信装置1と2の通信機能に送られ、それぞれ処理さ
れる。その結果、網管理装置100から多重集配信装置2
に送られた管理情報パケツトは第13図のようになる。即
ち、2個のルート111と112とにより送られる。ただし、
ルート112からの管理情報パケツトは、通信機能22−2
において廃棄される。このとき、管理機能21−2に渡さ
れた管理情報パケツトには経由したルート情報が設定さ
れており、管理機能21−2が網管理装置100にデータを
送信する場合には、上記得られたルート情報を用いて、
逆の経路で送信することができる。(ソースルーチン
グ)またその結果、網管理装置100も、多重集配信装置
2までのルート情報を得ることができ、以後は、ソース
ルーチング指定で多重集配信装置2と管理情報を送受信
することができる。ただし、網管理装置100はルーチン
グ情報を得たとしても、フラツデイングにより、各多重
集配信装置と管理情報を送受信してもよい。
すフローチヤートである。第11図において、ブロツク20
0では、通信機能が副のチヤネルから管理情報のパケツ
トを受信し、ブロツク201では該受信管理情報パケツト
が自ノード宛かどうかを判断する。このとき、自局宛2
であれば、自ノードの管理機能にパケツトを送信し(ブ
ロツク203)処理を終了する。ブロツク201の判断におい
て、自ノードでなければ、更にブロツク202では、フラ
ツデイング指示かソースルーチング指示かを判断する。
フラツデイング指示であればブロツク205で、該受信管
理情報パケツトを既に、受信済みかを例えばシーケンス
番号を用いて判断し、受信済みであれば該管理情報パケ
ツトをブロツク207で廃棄する。また、本受信であれ
ば、ブロツク206で、受信ポート番号を、ブロツク208で
送信ポート番号を、該受信パケツトの所定のルーチング
ヘツダに設定して送信する。一方、ブロツク202でソー
スルーチングと判断された場合は、ブロツク204でルー
チング・ヘツダから送信ポートを求め、該当する回線に
送信する。この場合、通信機能22からは、回線26と27の
両方に送られ、マルチプレクサ24により、中継回線5と
6の該当スロツトを用いて送られる。中継回線5と6の
双方に送られた管理情報パケツトは、同様にして、多重
集配信装置1と2の通信機能に送られ、それぞれ処理さ
れる。その結果、網管理装置100から多重集配信装置2
に送られた管理情報パケツトは第13図のようになる。即
ち、2個のルート111と112とにより送られる。ただし、
ルート112からの管理情報パケツトは、通信機能22−2
において廃棄される。このとき、管理機能21−2に渡さ
れた管理情報パケツトには経由したルート情報が設定さ
れており、管理機能21−2が網管理装置100にデータを
送信する場合には、上記得られたルート情報を用いて、
逆の経路で送信することができる。(ソースルーチン
グ)またその結果、網管理装置100も、多重集配信装置
2までのルート情報を得ることができ、以後は、ソース
ルーチング指定で多重集配信装置2と管理情報を送受信
することができる。ただし、網管理装置100はルーチン
グ情報を得たとしても、フラツデイングにより、各多重
集配信装置と管理情報を送受信してもよい。
以上、述べたように、本発明においては、通常の端末
T1〜T6間のデータ通信はあらかじめ定められたルーチン
情報(構成テーブルにより定義される)により行なわれ
ており、また網管理装置がネツトワーク構成機器との間
で管理情報を交換する場合には、フラツデイング/ソー
スルーチングが行なわれている。
T1〜T6間のデータ通信はあらかじめ定められたルーチン
情報(構成テーブルにより定義される)により行なわれ
ており、また網管理装置がネツトワーク構成機器との間
で管理情報を交換する場合には、フラツデイング/ソー
スルーチングが行なわれている。
次に、本発明の一つの効果である、回線等の障害に対
する管理情報の耐障害性について説明する。
する管理情報の耐障害性について説明する。
第14図は、中継回線6に障害200が発生した場合を示
している。この場合、網管理装置100が、多重集配信装
置2に対して、第13図の説明において得られたルートを
用いて管理データを送つている(ルート)と、それが
相手まで到着しないことになる。このとき、網管理装置
100はフラツデイング指示により送信することで、再び
新しいルートを得ることができる。ただし、この場
合、端末T4〜T5間のデータは障害の影響を受けている。
している。この場合、網管理装置100が、多重集配信装
置2に対して、第13図の説明において得られたルートを
用いて管理データを送つている(ルート)と、それが
相手まで到着しないことになる。このとき、網管理装置
100はフラツデイング指示により送信することで、再び
新しいルートを得ることができる。ただし、この場
合、端末T4〜T5間のデータは障害の影響を受けている。
以上述べたように、本実施例によれば、一般のユーザ
端末のデータはあらかじめ定められたテーブルに従つて
ルーチングを行なうが、網の管理情報については、フラ
ツデイング/ソースルーチングにより動的にルートの変
更を可能としておくことで、網の回線等の障害に対して
も、管理情報の送受信が可能となり、耐障害性の高い網
管理システムを構成できる効果がある。
端末のデータはあらかじめ定められたテーブルに従つて
ルーチングを行なうが、網の管理情報については、フラ
ツデイング/ソースルーチングにより動的にルートの変
更を可能としておくことで、網の回線等の障害に対して
も、管理情報の送受信が可能となり、耐障害性の高い網
管理システムを構成できる効果がある。
本発明によれば、網管理装置において、高速デイジタ
ル回線障害発生時の最適な網再構成を計算でき、それを
マルチメデイア多重化装置に配付できるので、回線障害
が発生しても、(a)プライオリテイの高い加入者回線
間の通信はかならず確保し、(b)プライオリテイの低
い回線間の通信もできるだけ確保し、(c)しかも、通
信が一瞬でも落ちる加入者回線を最小にする。ような網
の構成に自動的にかつ高速で切替えることができるとい
う効果がある。
ル回線障害発生時の最適な網再構成を計算でき、それを
マルチメデイア多重化装置に配付できるので、回線障害
が発生しても、(a)プライオリテイの高い加入者回線
間の通信はかならず確保し、(b)プライオリテイの低
い回線間の通信もできるだけ確保し、(c)しかも、通
信が一瞬でも落ちる加入者回線を最小にする。ような網
の構成に自動的にかつ高速で切替えることができるとい
う効果がある。
さらに、本発明によれば、網の管理情報を、網管理装
置とそれの管理対象とする多重集配信装置との間に、通
信路が存在する限り、管理情報を送受信することができ
るので、回線等の障害により網形態がどのように変わつ
ても、網管理情報の送受信が可能となるので、障害に強
い網管理システムを構成できる効果がある。
置とそれの管理対象とする多重集配信装置との間に、通
信路が存在する限り、管理情報を送受信することができ
るので、回線等の障害により網形態がどのように変わつ
ても、網管理情報の送受信が可能となるので、障害に強
い網管理システムを構成できる効果がある。
第1図は、高速デイジタル網の一構成例、第2図はマル
チメデイア多重化装置の処理の概要,第3図は、網再構
成のための構成テーブル配付方法、第4図は、障害発生
時の構成テーブル変更法、第5図は、網再構成最適化の
方法、第6図は使用する中継回線とルートの対応表、第
7図は加入者回線ナンバとルートナンバの対応表、第8
図は本発明の網管理情報制御方法を適用した網の構成
例、第9図は本発明の多重集配信装置の一構成例、第10
図は多重集配信装置内のルート情報テーブルの構成例、
第11図は本発明を実現する通信機能の処理手順の概略フ
ローチヤート、第12図は加入者端末間の通信例、第13図
は網管理情報がフラツデイング指定されたときの流れを
示すフローチヤート、第14図は回線障害時の管理情報の
流れをそれぞれ示す図である。
チメデイア多重化装置の処理の概要,第3図は、網再構
成のための構成テーブル配付方法、第4図は、障害発生
時の構成テーブル変更法、第5図は、網再構成最適化の
方法、第6図は使用する中継回線とルートの対応表、第
7図は加入者回線ナンバとルートナンバの対応表、第8
図は本発明の網管理情報制御方法を適用した網の構成
例、第9図は本発明の多重集配信装置の一構成例、第10
図は多重集配信装置内のルート情報テーブルの構成例、
第11図は本発明を実現する通信機能の処理手順の概略フ
ローチヤート、第12図は加入者端末間の通信例、第13図
は網管理情報がフラツデイング指定されたときの流れを
示すフローチヤート、第14図は回線障害時の管理情報の
流れをそれぞれ示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の多重化装置が相互に1つ以上の中継
回線により接続され、加入者回線から多重化装置に入力
された信号を当該多重化装置に保持する構成テーブルに
より前記加入者回線に対応付けられた中継回線に時分割
多重して送るとともに、いづれか1つの多重化装置に網
管理装置が接続されたデイジタル回線網の制御方法であ
って、 いづれかの中継回線に障害が発生したことに応じて、網
管理装置において、加入者回線および中継回線の特性
と、加入者回線と多重化装置の物理的接続状況と、多重
化装置と中継回線の物理的接続状況とに基づいて、所定
の評価指標を最適とするように、前記障害が発生した中
継回線を除くデイジタル回線網における加入者回線と中
継回線の接続関係を示す再構成情報を作成し、 網管理装置から各多重化装置に当該再構成情報を配布
し、 各多重化装置は、配布された再構成情報を当該多重化装
置の構成テーブルに格納することにより加入者回線と中
継回線の接続関係を変更することを特徴とするデイジタ
ル回線網の制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62050030A JP2574789B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | ディジタル回線網の制御方法 |
US07/155,416 US4920529A (en) | 1987-02-27 | 1988-02-12 | Network control method and apparatus therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62050030A JP2574789B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | ディジタル回線網の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS63217744A JPS63217744A (ja) | 1988-09-09 |
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