JP2574775Y2 - 多回路形ハイブリッド開閉器 - Google Patents

多回路形ハイブリッド開閉器

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JP2574775Y2
JP2574775Y2 JP1992078706U JP7870692U JP2574775Y2 JP 2574775 Y2 JP2574775 Y2 JP 2574775Y2 JP 1992078706 U JP1992078706 U JP 1992078706U JP 7870692 U JP7870692 U JP 7870692U JP 2574775 Y2 JP2574775 Y2 JP 2574775Y2
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直弘 金万
和彦 堀越
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は機械的なコンタクトを備
えたメカニカルスイッチとサイリスタスイッチとを組み
合わせたハイブリッド開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はハイブリッド開閉器を示したもの
で、同図においてメカニカルスイッチMの部分は、主固
定コンタクト1と、主固定コンタクトから所定の距離を
隔てた位置に配置された補助固定コンタクト2と、可動
コンタクト3とからなっている。
【0003】主固定コンタクト1は環状に配列した多数
の接触子片1aをばね1bにより径方向の内側に付勢し
た構造を有する摺動接触子(可動コンタクトと相対的に
摺動接触する形式の接触子)からなり、補助固定コンタ
クト2は、管状の導電部材2aの周壁部に多数の軸線方
向の割りを入れて環状に配列された多数の接触子片を形
成するとともに、該接触子片ををばね2bにより径方向
の内側に付勢した周知の構造の摺動接触子からなってい
る。主固定コンタクトを構成する接触子片は硬銅からな
っていて、その表面が銀メッキされている。
【0004】可動コンタクト3は、主固定コンタクト1
を間にして補助固定コンタクト2と相対するように配置
された集電コンタクト4を摺動自在に貫通した状態で支
持された管状の可動導体3aと、可動導体3aの先端部
に接続されて主固定コンタクトに内側から接触する主可
動コンタクト3bと該主可動コンタクトの先端から突出
した状態で設けられた補助可動コンタクト3cとからな
っている。
【0005】補助可動コンタクト3cは、主固定コンタ
クト1には接触しないように主可動コンタクト3bより
も小径に形成されていて、補助固定コンタクト2に内側
から摺動接触(すべり接触)するように構成されてい
る。可動コンタクト3は、図示しない絶縁操作棒を介し
て操作器に接続されて、図示のように主可動コンタクト
3b及び補助可動コンタクト3cがそれぞれ主固定コン
タクト1及び補助固定コンタクト2に接触した状態にな
る投入位置と、主可動コンタクト3b及び補助可動コン
タクト3cがそれぞれ主固定コンタクト1及び補助固定
コンタクト2から所定の絶縁距離を隔てた状態になる開
路位置との間を変位させられる。主可動コンタクト3b
と主固定コンタクト1とにより主スイッチが構成され、
補助可動コンタクト3cと補助固定コンタクト2とによ
り補助スイッチが構成されている。そしてこの開閉器で
は、投入時には先ず補助可動コンタクト3cが補助固定
コンタクト2に接触して(補助スイッチが閉じて)から
主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1に接触し
(主スイッチが閉じ)、開路時には主可動コンタクト3
bが主固定コンタクト1から離れて(主スイッチが開い
て)から補助可動コンタクト3cが補助固定コンタクト
2から離れる(補助スイッチが開く)ように、主固定コ
ンタクト1及び補助固定コンタクト2の位置関係と、可
動コンタクト3の各部の寸法とが設定されている。
【0006】サイリスタスイッチTは、逆並列接続され
たサイリスタ5a及び5bからなっていて、主固定コン
タクト1と補助固定コンタクト2との間に接続されてい
る。上記のハイブリッド開閉器においては、主固定コン
タクト1と可動コンタクト3との間に負荷6及び交流電
源7からなる外部回路が接続される。図示の例では、主
固定コンタクト1が電源7の一端に接続され、集電コン
タクト4が負荷6を介して電源7の他端に接続されてい
る。
【0007】サイリスタスイッチTは、開路時には可動
コンタクト3が主固定コンタクト1から離れた瞬間に導
通して可動コンタクト3が補助固定コンタクト2から離
れる前に遮断し、投入時には可動コンタクト3が補助固
定コンタクト2に接触した後に導通して可動コンタクト
3が主固定コンタクト1に接触してから遮断するよう
に、図示しないサイリスタ制御回路により制御される。
【0008】上記のハイブリッド開閉器を開く際には、
主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1から離れた
瞬間に負荷電流をサイリスタスイッチTに転流して、負
荷電流をサイリスタスイッチTと補助固定コンタクト2
とを通して流し、サイリスタスイッチTを電流零点で遮
断状態にした後に補助可動コンタクト3cを補助固定コ
ンタクト2から引き外す。これにより殆どアークを生じ
させることなく電流を遮断することができる。
【0009】また上記の開閉器を投入する際には、補助
可動コンタクト3cを補助固定コンタクト2に接触させ
てからサイリスタスイッチTを位相制御しつつ導通させ
て殆ど無アークで負荷への通電を開始する。その後主可
動コンタクト3bを主固定コンタクト1に接触させ、サ
イリスタスイッチTを遮断状態にする。
【0010】このように、殆ど無アークで負荷の投入及
び遮断を行うことができるため、多頻度の負荷開閉が可
能になる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなハイブリ
ッド開閉器を用いて、同一系統の交流電源に接続される
多数の負荷をそれぞれ個別に開閉する場合には、多数の
負荷のそれぞれに対してメカニカルスイッチMを設け
て、各メカニカルスイッチに対して1つの双方向性サイ
リスタスイッチTを設けていた。ところがサイリスタは
非常に高価である上に、その付属回路としてスナバ回路
を必要とするため、負荷の数だけ双方向性サイリスタス
イッチを設けると、開閉器のコストの上昇と、開閉器の
大形化とを招くという問題があった。
【0012】本考案の目的は、サイリスタスイッチを1
つ設けるだけで複数の負荷を個別に開閉することができ
る多回路形ハイブリッド開閉器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案に係わる多回路形
ハイブリッド開閉器においては、その実施例を示す図1
に見られるように、主固定コンタクト1と、補助固定コ
ンタクト2と、主固定コンタクト1に接触する閉路位置
と該主固定コンタクトから所定の絶縁距離を隔てた状態
になる開路位置との間を変位自在に設けられた主可動コ
ンタクト3bと、主可動コンタクト3bに電気的及び機
械的に接続されて該主可動コンタクトの変位の過程で補
助固定コンタクト2に接触する補助可動コンタクトとを
備えたメカニカルスイッチMを複数個設けて、該複数の
メカニカルスイッチの主固定コンタクト同士及び補助固
定コンタクト同士をそれぞれ電気的に接続する。
【0014】各メカニカルスイッチの補助可動コンタク
トは、主可動コンタクトが開路位置から閉路位置側に変
位する閉路動作の過程では該主可動コンタクトが主固定
コンタクトに接触する前に補助固定コンタクトに接触し
て少なくとも一定の期間該補助固定コンタクトとの接触
状態を保ち、主可動コンタクトが閉路位置から開路位置
側に変位する開路動作の過程では主可動コンタクトが主
固定コンタクトから離れる前に補助固定コンタクトと接
触していて該主固定可動コンタクトが主固定コンタクト
から離れた後に補助固定コンタクトから離れるように設
けておく。
【0015】本考案においては、複数のメカニカルスイ
ッチに対して1つの双方向性サイリスタスイッチを設け
て、該サイリスタスイッチを複数のメカニカルスイッチ
の主固定コンタクトと補助固定コンタクトとの間に接続
する。
【0016】本考案においてはまた、開路動作時には各
メカニカルスイッチの主可動コンタクトが主固定コンタ
クトから離れた瞬間にサイリスタスイッチを導通させて
補助可動コンタクトが補助固定コンタクトから離れる前
に該サイリスタスイッチを遮断させ、閉路動作時には各
メカニカルスイッチの補助可動コンタクトが補助固定コ
ンタクトに接触した後にサイリスタスイッチを導通させ
て主可動コンタクトが主固定コンタクトに接触してから
該サイリスタスイッチを遮断させるように各メカニカル
スイッチの動作に関連してサイリスタスイッチを制御す
るサイリスタ制御回路を設ける。
【0017】尚補助可動コンタクト3cと補助固定コン
タクト2とは、閉路動作の過程で主可動コンタクト3b
が主固定コンタクト1に接触する前に少なくとも一定の
期間接触状態を保ち、開路動作の過程では主可動コンタ
クト3bが主固定コンタクト1から離れる前に互いに接
触していて該主固定可動コンタクトが主固定コンタクト
から離れた後に離れるように設ければよく、開閉器の閉
路時に接触状態を保っている必要はない。例えば図4に
見られるように、開路動作の際に主可動コンタクト3b
が主固定コンタクト1から離れる直前に補助可動コンタ
クト3cが補助固定コンタクト2に接触し、閉路動作の
際には、主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1に
接触した後に補助可動コンタクト3cが補助固定コンタ
クト2から離れるようにして、閉路状態で補助可動コン
タクトと補助固定コンタクトとが離れた状態に保持され
るように構成してもよい。
【0018】
【作用】上記のように構成すると、複数のメカニカルス
イッチに対して1つのサイリスタスイッチを設ければよ
いため、高価なサイリスタ及びその付属回路の数を少な
くすることができ、多回路形ハイブリッド開閉器のコス
トの低減と小形化とを図ることができる。
【0019】
【実施例】図1及び図2は、3つの負荷6a〜6cを独
立に開閉する多回路形ハイブリッド開閉器に本考案を適
用した実施例の構成を示したもので、この実施例では、
図5に示したハイブリッド開閉器と同様に構成されたメ
カニカルスイッチMa〜Mcが、負荷6a〜6cに対し
てそれぞれ設けられ、これらのハイブリッド開閉器Ma
〜Mcの主固定コンタクト1同士及び補助固定コンタク
ト2同士がそれぞれ結線11及び12により互いに接続
されている。メカニカルスイッチMa〜Mcの可動コン
タクト3はそれぞれ個別の操作器に連結されて、開路位
置と閉路位置との間を変位するように操作される。
【0020】3つのメカニカルスイッチMa〜Mcに対
して1つの双方向性サイリスタスイッチTが設けられ、
このサイリスタスイッチは、メカニカルスイッチMa〜
Mcの補助固定コンタクト2と主固定コンタクト1との
間に並列接続されている。メカニカルスイッチMa〜M
cのそれぞれの集電コンタクト4に負荷6a〜6cの一
端が接続され、負荷6a〜6cの他端は共通接続されて
いる。交流電源7はメカニカルスイッチMa〜Mcの主
固定コンタクト1と負荷6a〜6cの共通接続点との間
に接続されている。
【0021】サイリスタスイッチTのサイリスタ5a,
5bのゲートには、サイリスタ制御回路13から点弧信
号が与えられている。このサイリスタ制御回路13は、
開路動作時には各メカニカルスイッチの主可動コンタク
ト3bが主固定コンタクト1から離れた瞬間にサイリス
タスイッチTを導通させて補助可動コンタクト3cが補
助固定コンタクト2から離れる前にサイリスタスイッチ
Tを遮断させ、閉路動作時には各メカニカルスイッチの
補助可動コンタクト3cが補助固定コンタクト2に接触
した後にサイリスタスイッチTを導通させて主可動コン
タクト3bが主固定コンタクト1に接触してからサイリ
スタスイッチTを遮断させるように各メカニカルスイッ
チの動作に関連してサイリスタスイッチTを制御する。
【0022】図1は3つのメカニカルスイッチMa〜M
cが閉路している状態を示している。また図2はメカニ
カルスイッチMaが閉路し、メカニカルスイッチMbが
開路または閉路の途中にあり、メカニカルスイッチMc
が開路している状態(図3のタイミングチャートの時刻
t6 またはt9 における状態)を示している。
【0023】図3は、メカニカルスイッチMa〜Mcが
閉路している状態から、先ずメカニカルスイッチMcが
開き、次いでメカニカルスイッチMbが一旦開いた後、
該メカニカルスイッチMbが再び閉じる場合の動作を示
したタイミングチャートである。図3(A)は交流電源
7の電圧波形を示し、同図(B)はサイリスタスイッチ
Tの開閉動作を示している。また図3(C)及び(D)
はそれぞれメカニカルスイッチMaの主スイッチ及び補
助スイッチの開閉動作を示し、図3(E)及び(F)は
それぞれメカニカルスイッチMbの主スイッチ及び補助
スイッチの開閉動作を示している。更に図3(G)及び
(H)はそれぞれメカニカルスイッチMcの主スイッチ
及び補助スイッチの開閉動作を示している。
【0024】時刻to でメカニカルスイッチMcの開路
動作が開始された後、時刻t1 でメカニカルスイッチM
cの主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1から離
れるとサイリスタスイッチTに電源電圧が印加される。
該サイリスタスイッチには主スイッチが開く前に点弧信
号が与えられているため、主可動コンタクト3bが主固
定コンタクト1から離れた瞬間にサイリスタスイッチT
が導通して負荷6cを流れる負荷電流が該サイリスタス
イッチに転流する。これにより主可動コンタクト3bは
主固定コンタクト1から殆ど無アークで離れる。主可動
コンタクト3bが主固定コンタクト1から離れるとサイ
リスタスイッチTへの点弧信号の供給が停止されるた
め、時刻t2 で電流の零点を迎えたときにサイリスタス
イッチTが遮断状態になる。次いで時刻t3 で補助可動
コンタクト3cが補助固定コンタクト2から無アークで
離れ、その後可動コンタクト3が開路位置に到達した時
点でメカニカルスイッチMcの開路動作が完了する。
【0025】続いて時刻t4 でメカニカルスイッチMb
の開路動作が開始される。時刻t5でメカニカルスイッ
チMbの主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1か
ら離れた瞬間にサイリスタスイッチTが導通し、負荷6
bを流れる負荷電流がサイリスタスイッチTに転流す
る。時刻t6 で負荷電流が零点を迎えるとサイリスタス
イッチTが遮断状態になる。次いで時刻t7 で補助可動
コンタクト3cが補助固定コンタクト2から離れ、その
後可動コンタクト3が開路位置に到達した時点でメカニ
カルスイッチMbの開路動作が完了する。
【0026】次に時刻t8 でメカニカルスイッチMbの
閉路動作が開始されると、時刻t9で先ず該メカニカル
スイッチMbの補助可動コンタクト3cが補助固定コン
タクト2に無アークで接触する。その後時刻t10でサイ
リスタスイッチTに点弧信号が与えられるとサイリスタ
スイッチTが導通し、負荷6bの負荷電流がサイリスタ
スイッチTとメカニカルスイッチMbの補助固定コンタ
クト2と補助固定コンタクト3cとを通して流れる。時
刻t11でメカニカルスイッチMbの主可動コンタクト3
bが主固定コンタクト1に接触した瞬間にサイリスタス
イッチTが短絡されるため、サイリスタスイッチTは遮
断状態になり、負荷6bの負荷電流はメカニカルスイッ
チMbの主固定コンタクト1と主可動コンタクト3bと
を通して流れるようになる。その後可動コンタクト3が
閉路位置に達した時点でメカニカルスイッチMbの閉路
動作が完了する。主可動コンタクト3bが主固定コンタ
クト1に接触した後にサイリスタスイッチTへの点弧信
号の供給が停止される。
【0027】上記の説明では、メカニカルスイッチMa
〜Mcが時間差をもって操作されるようにしたが、これ
らのメカニカルスイッチを同時に開閉操作することもで
きる。但しその場合には、サイリスタスイッチTとし
て、同時に投入される複数の負荷の負荷電流の総和に相
当する電流を流し得る容量が大きなものを用いることが
必要になる。
【0028】上記の実施例では、各メカニカルスイッチ
が閉路状態にあるとき(主可動コンタクト3bが主固定
コンタクト1に接触している状態)で補助可動コンタク
ト3cが補助固定コンタクト2に接触した状態を保持し
ているが、本考案はこのように構成する場合に限定され
ない。
【0029】補助可動コンタクト3cと補助固定コンタ
クト2とは、閉路動作の過程で主可動コンタクト3bが
主固定コンタクト1に接触する前に少なくとも一定の期
間接触状態を保ち、開路動作の過程では主可動コンタク
ト3bが主固定コンタクト1から離れる前に互いに接触
していて該主固定可動コンタクトが主固定コンタクトか
ら離れた後に離れるように設ければよく、開閉器の閉路
時に接触状態を保っている必要はない。
【0030】図4は本考案で用いることができるメカニ
カルスイッチの他の構成例を示したもので、この例で
は、主固定コンタクト1及び集電コンタクト4はそれぞ
れ環状に配列した多数の接触子片1a及び4aをばね1
b及び4bにより径方向の内側に付勢した構造を有する
摺動接触子からなっている。同様に、補助固定コンタク
ト2も環状に配列された多数の接触子片2aをばね2b
により径方向の内側に付勢した構造を有する摺動接触子
からなっているが、この補助固定コンタクトの内径は、
主固定コンタクト1の内径よりも十分に大きく設定され
ている。
【0031】可動コンタクト3は、集電コンタクト4に
摺動接触した状態で支持された管状または棒状の可動導
体3aと、可動導体3aの先端部に接続されて主固定コ
ンタクトに内側から接触する主可動コンタクト3bと、
該主可動コンタクトと可動導体3aとの間の境界部に設
けられた拡大径部からなる補助可動コンタクト3cとか
らなっている。補助可動コンタクト3cの両端部には、
可動導体3a側及び主可動コンタクト3b側に向かって
次第に径が小さくなる向きのテーパが付けられている。
【0032】可動導体3a及び主固定コンタクト3bの
外径はそれぞれ主固定コンタクト1及び集電コンタクト
4に十分な接圧をもって接触し得る大きさに設定され、
補助可動コンタクト3cの外径は、補助固定コンタクト
12に所定の接圧で接触し得る大きさに設定されてい
る。補助固定コンタクト12の内径は主固定コンタクト
1及び集電コンタクト4の内径よりも十分に大きく設定
されているため、可動導体3a及び主可動コンタクト3
bが補助固定コンタクト2の内側に位置した状態では、
該補助固定コンタクト2との間に絶縁を確保するために
必要な間隙が形成されるようになっている。
【0033】可動コンタクト3は、図示しない絶縁操作
棒を介して操作器に接続されて、図4に示されているよ
うに主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1に接触
する閉路位置と、主可動コンタクト3bが主固定コンタ
クト1及び補助固定コンタクト2から所定の絶縁距離を
隔てた状態になる開路位置との間を移動させられる。補
助可動コンタクト3cは、主可動コンタクト3bが主固
定コンタクト1から離れる直前に補助固定コンタクト2
に接触し、主可動コンタクト3bが開路位置に達する前
に補助固定コンタクト2から離れるように、その位置が
設定されている。従って補助可動コンタクト3cは、可
動コンタクトが閉路位置にあるときに主固定コンタクト
1と補助固定コンタクト2との間に位置し、可動コンタ
クト3が開路位置にあるときに補助固定コンタクト2と
集電コンタクト4との間に位置する。
【0034】図4に示したメカニカルスイッチMを用い
る場合にも、該メカニカルスイッチを複数の負荷のそれ
ぞれに対して設けて、該複数のメカニカルスイッチの主
固定コンタクト1同士及び補助固定コンタクト同士を相
互に接続し、該複数のメカニカルスイッチに対して共通
に1つのサイリスタスイッチTを設ける。
【0035】図4に示したハイブリッド開閉器が開かれ
る際には、主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1
から離れる直前に補助可動コンタクト3cが補助固定コ
ンタクト2に接触し、サイリスタスイッチTに点弧信号
が与えられる。可動主コンタクト3bが主固定コンタク
ト1から離れた瞬間にサイリスタスイッチTが導通して
負荷電流が該サイリスタスイッチTに転流する。これに
より主可動コンタクト3bは主固定コンタクト1から殆
ど無アークで離れる。補助可動コンタクト3cが補助固
定コンタクト2に接触している間にサイリスタスイッチ
Tへの点弧信号の供給が停止され、負荷電流の零点で該
サイリスタスイッチが遮断状態にされる。補助可動コン
タクト3cが補助固定コンタクト2から離れた後、可動
コンタクト3が開路位置に達した時点で開路動作が完了
する。
【0036】上記のハイブリッド開閉器が閉路される際
には、先ず補助可動コンタクト3cが補助固定コンタク
ト2に接触する。補助可動コンタクト3cが補助固定コ
ンタクト2に接触している間にサイリスタスイッチTに
点弧信号が与えられるため、該サイリスタスイッチTが
導通する。サイリスタスイッチTが導通した後、主可動
コンタクト3bが主固定コンタクト1に無アークで接触
する。主可動コンタクト3bが主固定コンタクト1に接
触すると、サイリスタスイッチTが短絡されるため、該
サイリスタスイッチTが遮断状態になる。その後補助可
動コンタクト3cが補助固定コンタクト2から離れ、可
動コンタクトが閉路位置に達して閉路動作が完了する。
【0037】上記の各実施例においては、主可動コンタ
クトと主固定コンタクトとを摺動接触させているが、主
可動コンタクトと主固定コンタクトとを突き合わせ接触
させる構造にすることもできる。この場合、主可動コン
タクト及び主固定コンタクトの少なくとも一方のコンタ
クトにばねにより付勢される接触子を設けて、該ばねに
より付勢された接触子を他のコンタクトに突き合わせ接
触させる構造にすることにより、主可動コンタクトと主
固定コンタクトとの間の接圧を得るとともに、所定のス
トロークに亘って主可動コンタクトと主固定コンタクト
とを接触状態に保つようにする。
【0038】上記の各実施例において、メカニカルスイ
ッチを構成する各コンタクトはSF6 ガス等の絶縁ガス
を封入した容器内に配置してもよく、開放形の容器内に
配置してもよい。
【0039】また上記の実施例では、可動コンタクトを
直線変位させるように構成したが、可動コンタクトを円
弧状の軌跡に沿って回動変位させるように構成すること
もできる。
【0040】上記の説明では、単相回路用の多回路形ハ
イブリッド開閉器を例にとったが、3相用の多回路形ハ
イブリッド開閉器にも本考案を適用できるのはもちろん
である。
【0041】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、複数の
メカニカルスイッチに対して共通に1つのサイリスタス
イッチを設けるようにしたので、高価なサイリスタ及び
その付属回路の数を少なくすることができ、コストの低
減と開閉器の小形化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例において、3つのメカニカルス
イッチが閉路している状態を示した要部の概略構成図で
ある。
【図2】本考案の実施例において、1つのメカニカルス
イッチが閉路しており、他の1つのメカニカルスイッチ
が開閉途中にあり、他の1つのメカニカルスイッチが開
路している状態を示した要部の概略構成図である。
【図3】(A)ないし(H)は本考案の実施例の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本考案の他の実施例で使用するメカニカルスイ
ッチを用いたハイブリッド開閉器の構成を示した概略構
成図である。
【図5】図1の実施例で使用するメカニカルスイッチを
用いたハイブリッド開閉器の構成を示した概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 主固定コンタクト 2 補助固定コンタクト 3 可動コンタクト 3b 主可動コンタクト 3c 補助可動コンタクト 4 集電コンタクト 6a〜6c 負荷 13 サイリスタ制御回路 T サイリスタスイッチ Ma〜Mc メカニカルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 9/00 - 9/56 H01H 33/00 - 33/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主固定コンタクトと、補助固定コンタク
    トと、前記主固定コンタクトに接触する閉路位置と該主
    固定コンタクトから所定の絶縁距離を隔てた状態になる
    開路位置との間を変位自在に設けられた主可動コンタク
    トと、前記主可動コンタクトに電気的及び機械的に接続
    されて該主可動コンタクトの変位の過程で前記補助固定
    コンタクトに接触する補助可動コンタクトとを備えたメ
    カニカルスイッチを複数個設けて、該複数のメカニカル
    スイッチの主固定コンタクト同士及び補助固定コンタク
    ト同士をそれぞれ電気的に接続し、 各メカニカルスイッチの補助可動コンタクトは、主可動
    コンタクトが開路位置から閉路位置側に変位する閉路動
    作の過程では該主可動コンタクトが主固定コンタクトに
    接触する前に補助固定コンタクトに接触して少なくとも
    一定の期間該補助固定コンタクトとの接触状態を保ち、
    主可動コンタクトが閉路位置から開路位置側に変位する
    開路動作の過程では主可動コンタクトが主固定コンタク
    トから離れる前に補助固定コンタクトと接触していて該
    主固定可動コンタクトが主固定コンタクトから離れた後
    に前記補助固定コンタクトから離れるように設けられ、 前記複数のメカニカルスイッチに対して1つの双方向性
    サイリスタスイッチを設けて、該サイリスタスイッチを
    前記複数のメカニカルスイッチの主固定コンタクトと補
    助固定コンタクトとの間に接続し、 開路動作時には各メカニカルスイッチの主可動コンタク
    トが主固定コンタクトから離れた瞬間に前記サイリスタ
    スイッチを導通させて補助可動コンタクトが補助固定コ
    ンタクトから離れる前に該サイリスタスイッチを遮断さ
    せ、閉路動作時には各メカニカルスイッチの補助可動コ
    ンタクトが補助固定コンタクトに接触した後に前記サイ
    リスタスイッチを導通させて主可動コンタクトが主固定
    コンタクトに接触してから該サイリスタスイッチを遮断
    させるように各メカニカルスイッチの動作に関連して前
    記サイリスタスイッチを制御するサイリスタ制御回路を
    設けたことを特徴とする多回路形ハイブリッド開閉器。
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