JP2574658Y2 - Nc制御フェーシング加工装置 - Google Patents

Nc制御フェーシング加工装置

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JP2574658Y2
JP2574658Y2 JP1993029923U JP2992393U JP2574658Y2 JP 2574658 Y2 JP2574658 Y2 JP 2574658Y2 JP 1993029923 U JP1993029923 U JP 1993029923U JP 2992393 U JP2992393 U JP 2992393U JP 2574658 Y2 JP2574658 Y2 JP 2574658Y2
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浩治 宮下
順一 塩沢
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、NC制御フェーシング
加工装置の刃物台送り軸の熱変形補正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフェーシング加工装置は、そのベ
ースに回転自在に支持されるスピンドルを備え、このス
ピンドルのヘッドにT形溝またはアリ溝を介して刃物台
が直径方向に摺動可能に設けられ、スピンドルの内部に
刃物台送り軸が設けられ、この刃物台送り軸は送りねじ
ナットと送りねじシャフトとの螺合により軸線方向に移
動し、この移動量はモータで制御される構造となってい
る。
【0003】このフェーシング加工装置では、上記刃物
台送り軸の前端部に形成したラックと、スピンドルのヘ
ッドに設けたピニオンと、刃物台に設けたラックとが順
次噛み合い、前記刃物台送り軸の移動量に応じて刃物台
がスピンドルの直径方向に摺動する構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記フェーシ
ング加工装置では、T形溝の両端に刃物台の摺動を規制
するストッパを設け、このストッパにより加工精度を向
上させる構造となっているので、多種のワーク径または
ワーク面を加工するときは、ストッパを毎回調整しなけ
ればならず、調整に時間がかかり、調整作業の作業性が
低下するという問題があった。
【0005】また、ストッパを使わず、送り量を決めよ
うとした場合、刃物台送り軸が熱変形により伸び縮みす
ると、これに伴い刃物台の送り量も変化し、加工精度が
低下するという問題があった。
【0006】
【考案の目的】そこで、本考案は、前記問題点に着目し
てなされたもので、その目的は、ストッパの調整をなく
し、調整作業の作業性を向上させることのできるNC制
御フェーシング加工装置を提供することにある。
【0007】本考案の他の目的は、NC制御にともなう
新たな課題、つまり刃物台送り軸の熱変形の補正を可能
にし、加工精度を向上させることのできるNC制御フェ
ーシング加工装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本考
案の構成は、スピンドルの回転によりスピンドルの先端
の刃物台に加工回転を与えると共に、スピンドル内の刃
物台送り軸の軸線方向の移動により刃物台に加工原点位
置からスピンドルの直径方向の切り込み送りを与えるN
C制御フェーシング加工装置において、刃物台送り軸の
後端で軸線方向に移動自在で任意の位置で固定可能なク
ランプ部と、加工送り量に相当する回転量の回転運動を
与えるモータと、このモータの回転運動を加工送り方向
の直線運動に変換してクランプ部に伝達する送りねじシ
ャフトおよび送りねじナットと、刃物台送り軸を強制的
に移動させて刃物台を加工原点位置のストッパに当接さ
せる駆動手段とを備えた構造としたものである。
【0009】
【作用】刃物台の加工原点とモータの送り原点とを一致
させて、刃物台の直径方向の加工送り量をモータのNC
制御により任意に設定できるので、多種のワーク径また
はワーク面に対応でき、従来例において問題となってい
たストッパの調整をなくし、調整作業の作業性を向上さ
せることができる。
【0010】また、刃物台送り軸の熱変形補正時に、ク
ランプ部をアンクランプ状態とし、駆動手段により刃物
台送り軸を移動させて刃物台を加工原点位置のストッパ
に当接させるとともに、モータを送り原点に設定した
後、クランプ部をクランプ状態とすることにより、刃物
台の加工原点とモータの送り原点とを一致させる。この
ような刃物台送り軸の熱変形補正を加工ごとに行うこと
ができるので、熱変形の影響をなくし、加工精度を向上
させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1〜図4に示すように、NC制御フェー
シング加工装置1は、スピンドル2の回転によりスピン
ドル2の先端の刃物台3に加工回転を与えるとともに、
中空のスピンドル2内の刃物台送り軸4の軸線方向の移
動により刃物台3に加工原点位置からスピンドル2の直
径方向の切り込み送りを与える構造となっている。
【0013】前記スピンドル2はベース5上のハウジン
グ7内に前後の軸受け6を介して回転自在に支持され、
このスピンドル2の後端にギヤケース46内のギヤ1
0,11,12を介してモータ13が連結されている。
スピンドル2の先端にヘッド16が設けられ、このヘッ
ド16の正面にT形溝17を介して刃物台3が直径方向
に摺動可能に設けられ、この刃物台3にワーク48と対
向する工具47が着脱可能に取り付けられている。T形
溝17の一端にストッパ19が加工原点位置設定用とし
て設けられ、T形溝17の他端に送り量規制用のストッ
パ18が設けられている。
【0014】ヘッド16にピニオン20が回転自在に支
持され、このピニオン20の一側で噛み合うラック21
が刃物台送り軸4の先端部に軸線方向に沿って設けら
れ、ピニオン20の他側で噛み合うラック22が刃物台
3に直径方向に沿って設けられている。
【0015】ベース5の後方にクランプ部24がガイド
25を介して刃物台送り軸4の軸線方向に移動可能に設
けられ、このクランプ部24は刃物台送り軸4の後端で
軸線方向に移動自在で任意の位置で固定可能な構造とな
っている。前記ガイド25はレール27とこれに摺動す
るスライダ28とからなり、このスライダ28に固定し
たハウジング14内にクランプシリンダ29が軸受け8
を介して回転自在に設けられている。
【0016】そして、クランプシリンダ29とこれに嵌
め込まれたクランプスリーブ30との間に油圧室31が
形成され、この油圧室31に供給ポート32から油圧路
33を経て供給される油圧により、クランプスリーブ3
0が縮径方向に弾性変形し、刃物台送り軸4をクランプ
する。クランプ部24がアンクランプのとき、刃物台送
り軸4はスプリング23によりヘッド16側、つまり刃
物台3を送る方向に付勢されるようになっている。
【0017】ギヤケース46にモータ15が設けられ、
このモータ15は、刃物台送り軸4に加工送り量に相当
する回転量の回転運動を与えるものであり、このモータ
15の回転運動を加工送り方向の直線運動に変換してク
ランプ部24に伝達する送りねじシャフト34および送
りねじナット35が設けられている。
【0018】送りねじシャフト34は軸受け9を介して
回転自在にギヤケース46に設けられて、刃物台送り軸
4の軸線方向と平行に延び、この送りねじシャフト34
にギヤケース46内のギヤ36,37を介してモータ1
5が連結され、送りねじシャフト34に螺合する送りね
じナット35はクランプ部24のハウジング14に連結
部38を介して連結されている。この連結部38は、ガ
イド25と同様に、ガイド26により送りねじシャフト
34に沿って移動可能にベース5に支持されている。
【0019】ギヤケース46に駆動手段としての油圧シ
リンダ39が設けられ、この油圧シリンダ39は刃物台
送り軸4の強制的移動により刃物台3を加工原点位置の
ストッパ18に当接させる構造となっている。油圧シリ
ンダ39のピストンロッド40に連結したレバー41は
支持ブラケット42にピン43で支持され、レバー41
の下端にフック部44が形成されている。このフック部
44は刃物台送り軸4の後端に設けられた被フック部4
5に係合するようになっている。
【0020】次に、本実施例の作用を説明する。フェー
シング加工を行う場合、まず、ワーク48をセットし、
このワーク48に対向させて工具47を刃物台3に取り
付ける。加工時は工具47にワーク48の中心線回りの
回転を与えるとともに、工具47にモータ15のNC制
御により所定量の切り込み送りを与えてフェーシング加
工を行う。ここで、モータ15の切り込み送り量を調整
すれば、刃物台3の直径方向の切り込み送り量を多種の
ワーク径またはワーク面に対応でき、従来例において問
題となっていたストッパの調整をなくし、調整作業の作
業性を向上させることができる。
【0021】加工中の熱の発生により刃物台送り軸4が
軸線方向に伸びると、その伸びが刃物台3の送りとして
加わる結果、正確なNC制御にかかわらず、刃物台3の
送り量に熱的な誤差が発生する。そこで、刃物台送り軸
4の軸線方向の熱変形つまり伸びを補正する場合、ま
ず、クランプ部24をアンクランプ状態とし、油圧シリ
ンダ39により刃物台送り軸4を強制的に後退させて刃
物台3を加工原点位置のストッパ19に当接させる。次
いで、モータ15を送り原点に設定した後、クランプ部
24をクランプ状態とすることにより、刃物台3の加工
原点とモータ15の送り原点とを一致させる。このよう
な刃物台送り軸4の熱変形補正を加工ごとに行うことが
できるので、熱変形の影響をなくし、加工精度を向上さ
せることができる。
【0022】なお、本考案は、前記実施例に限定される
ものでなく、種々の改変が可能であることはもちろんで
ある。たとえば、前記実施例では、駆動手段として油圧
シリンダを設けた場合について説明したが、これに限ら
ず、油圧シリンダに代えて空気圧シリンダを設け、ある
いはモータ、送りねじシャフトおよび送りねじナットで
駆動手段を構成することもできる。
【0023】
【考案の効果】本考案では、下記の特有の効果が得られ
る。
【0024】すなわち、刃物台送り軸の後端で軸線方向
に移動自在で任意の位置で固定可能なクランプ部と、加
工送り量に相当する回転量の回転運動を与えるモータ
と、このモータの回転運動を加工送り方向の直線運動に
変換してクランプ部に伝達する送りねじシャフトおよび
送りねじナットと、刃物台送り軸を強制的に移動させて
刃物台を加工原点位置のストッパに当接させる駆動手段
とを備えた構造とした。
【0025】このため、刃物台の加工原点とモータの送
り原点とを一致させて、刃物台の直径方向の加工送り量
をモータのNC制御により任意に設定できるので、多種
のワーク径またはワーク面に対応でき、従来例において
問題となっていたストッパの調整をなくし、調整作業の
作業性を向上させることができる。
【0026】また、刃物台送り軸の熱変形補正時に、ク
ランプ部をアンクランプ状態とし、駆動手段により刃物
台送り軸を移動させて刃物台を加工原点位置のストッパ
に当接させるとともに、モータを送り原点に設定した
後、クランプ部をクランプ状態とすることにより、刃物
台の加工原点とモータの送り原点とを一致させる。この
ような刃物台送り軸の熱変形補正を加工ごとに行うこと
ができるので、熱変形の影響をなくし、加工精度を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るNC制御フェーシング加工装置を
示す縦断面図である。
【図2】NC制御フェーシング加工装置の一部を破断し
て示す平面図である。
【図3】NC制御フェーシング加工装置を示す正面図で
ある。
【図4】NC制御フェーシング加工装置を示す背面図で
ある。
【符号の説明】
1 NC制御フェーシング加工装置 2 スピンドル 3 刃物台 4 刃物台送り軸 5 ベース 6 軸受け 7 ハウジング 8 軸受け 9 軸受け 10 ギヤ 11 ギヤ 12 ギヤ 13 モータ 14 ハウジング 15 モータ 16 ヘッド 17 T形溝 18 ストッパ 19 ストッパ 20 ピニオン 21 ラック 22 ラック 23 スプリング 24 クランプ部 25 ガイド 26 ガイド 27 レール 28 スライダ 29 クランプシリンダ 30 クランプスリーブ 31 油圧室 32 供給ポート 33 油圧路 34 送りねじシャフト 35 送りねじナット 36 ギヤ 37 ギヤ 38 連結部 39 駆動手段としての油圧シリンダ 40 ピストンロッド 41 レバー 42 支持ブラケット 43 ピン 44 フック部 45 被フック部 46 ギヤケース 47 工具 48 ワーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドル(2)の回転によりスピンド
    ル(2)の先端の刃物台(3)に切り込み回転を与える
    とともに、スピンドル(2)内の刃物台送り軸(4)の
    軸線方向の移動により刃物台(3)に加工原点位置から
    スピンドル(2)の直径方向の加工送りを与えるフェー
    シング加工装置(1)において、 刃物台送り軸(4)の後端で軸線方向に移動自在で任意
    の位置で固定可能なクランプ部(24)と、加工送り量
    に相当する回転量の回転運動を与えるモータ(15)
    と、このモータ(15)の回転運動を加工送り方向の直
    線運動に変換してクランプ部(24)に伝達する送りね
    じシャフト(34)および送りねじナット(35)と、
    刃物台送り軸(4)を強制的に移動させて刃物台(3)
    を加工原点位置のストッパ(19)に当接させる駆動手
    段(39)とを備え、 刃物台送り軸(4)の熱変形補正時に、クランプ部(2
    4)をアンクランプ状態とし、駆動手段(39)により
    刃物台送り軸(4)を移動させて、刃物台(3)を加工
    原点位置のストッパ(18)に当接させるとともに、モ
    ータ(15)を送り原点に設定した後、クランプ部(2
    5)を刃物台送り軸(4)に対してクランプ状態とする
    ことにより、刃物台(3)の加工原点とモータ(15)
    の送り原点とを一致させることを特徴とするNC制御フ
    ェーシング加工装置(1)。
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JPH0683201U JPH0683201U (ja) 1994-11-29
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