JP2573953Y2 - ディスク式スチ―ムトラップ - Google Patents
ディスク式スチ―ムトラップInfo
- Publication number
- JP2573953Y2 JP2573953Y2 JP1991092594U JP9259491U JP2573953Y2 JP 2573953 Y2 JP2573953 Y2 JP 2573953Y2 JP 1991092594 U JP1991092594 U JP 1991092594U JP 9259491 U JP9259491 U JP 9259491U JP 2573953 Y2 JP2573953 Y2 JP 2573953Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve seat
- ring valve
- disk
- annular groove
- valve
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は蒸気配管系に取り付けて
そこに発生する復水を自動的に排出するディスク式スチ
―ムトラップに関し、特に、弁ディスクが内外輪弁座の
弁座面と平行に変位して全開できるようにしたものに関
する。
そこに発生する復水を自動的に排出するディスク式スチ
―ムトラップに関し、特に、弁ディスクが内外輪弁座の
弁座面と平行に変位して全開できるようにしたものに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来のディスク式スチ―ムトラップを図
２を参照して説明する。本体１と蓋体２とで内部に変圧
室３を形成し、本体の変圧室３側の中心に噴出孔７を開
けて入口５と変圧室３を連通せしめ、噴出孔７の外周囲
に環状溝９を設けて、噴出孔７と環状溝９の間に内輪弁
座１０を、環状溝９の外周囲に内輪弁座１０と同心円状
で同一平面の外輪弁座１１を形成し、環状溝９から単一
の排出孔１２を開けて変圧室３を出口６に連通せしめ、
内輪弁座１０と外輪弁座１１からなる弁座面に対して離
着座する円板状の弁ディスク１３を変圧室３に配置し、
蓋体２の上壁内面の中央に下方に突出した突起１４を形
成する。弁ディスク１３を変圧室３の圧力変化によって
自力的に制御して弁座面に離着座させ、復水を自動的に
排出するものであり、突起１４を設けることにより、開
弁時に排出流体の一部を弁ディスク１３の外周面と蓋体
２の内周面との間を通して、弁ディスク１３の上方に流
入せしめ、弁ディスク１３が変圧室３の上面に貼着くこ
とを防止し、閉弁が遅れたり閉弁できなくなることを防
止する。
２を参照して説明する。本体１と蓋体２とで内部に変圧
室３を形成し、本体の変圧室３側の中心に噴出孔７を開
けて入口５と変圧室３を連通せしめ、噴出孔７の外周囲
に環状溝９を設けて、噴出孔７と環状溝９の間に内輪弁
座１０を、環状溝９の外周囲に内輪弁座１０と同心円状
で同一平面の外輪弁座１１を形成し、環状溝９から単一
の排出孔１２を開けて変圧室３を出口６に連通せしめ、
内輪弁座１０と外輪弁座１１からなる弁座面に対して離
着座する円板状の弁ディスク１３を変圧室３に配置し、
蓋体２の上壁内面の中央に下方に突出した突起１４を形
成する。弁ディスク１３を変圧室３の圧力変化によって
自力的に制御して弁座面に離着座させ、復水を自動的に
排出するものであり、突起１４を設けることにより、開
弁時に排出流体の一部を弁ディスク１３の外周面と蓋体
２の内周面との間を通して、弁ディスク１３の上方に流
入せしめ、弁ディスク１３が変圧室３の上面に貼着くこ
とを防止し、閉弁が遅れたり閉弁できなくなることを防
止する。
【０００３】
【本考案が解決しようとする課題】上記のディスク式ス
チ―ムトラップは、変圧室３内の蒸気が凝縮して圧力が
低下し、弁ディスク１３に作用する噴出孔７からの入口
５側圧力が打ち勝つと、弁ディスク１３が持上げられて
開弁する。この弁ディスク１３が開弁した状態は、図２
に示すように傾斜した状態で行なわれている。即ち、弁
ディスク１３の下面の排出孔１２側が外輪弁座１１の外
周上端（Ａ部）に当接し、上面の排出孔１２と反対側が
突起１４の外周下端（Ｂ部）に当接した状態である。こ
れは、環状溝９と出口６とが噴出孔７の外側に位置する
単一の排出孔１２を介して連通しているために、噴出孔
７から弁ディスク１３の下面を通り、環状溝９から排出
孔１２へ流出する排出流のうち、弁ディスク１３の排出
孔１２の真上に対面する部位の流速が他に比べて大きく
なり、弁ディスク１３の下面の排出孔に対面する部位が
吸寄せられるためである。この弁ディスクが傾斜した半
開状態での開弁により、所望の排出流量が得られない問
題があった。
チ―ムトラップは、変圧室３内の蒸気が凝縮して圧力が
低下し、弁ディスク１３に作用する噴出孔７からの入口
５側圧力が打ち勝つと、弁ディスク１３が持上げられて
開弁する。この弁ディスク１３が開弁した状態は、図２
に示すように傾斜した状態で行なわれている。即ち、弁
ディスク１３の下面の排出孔１２側が外輪弁座１１の外
周上端（Ａ部）に当接し、上面の排出孔１２と反対側が
突起１４の外周下端（Ｂ部）に当接した状態である。こ
れは、環状溝９と出口６とが噴出孔７の外側に位置する
単一の排出孔１２を介して連通しているために、噴出孔
７から弁ディスク１３の下面を通り、環状溝９から排出
孔１２へ流出する排出流のうち、弁ディスク１３の排出
孔１２の真上に対面する部位の流速が他に比べて大きく
なり、弁ディスク１３の下面の排出孔に対面する部位が
吸寄せられるためである。この弁ディスクが傾斜した半
開状態での開弁により、所望の排出流量が得られない問
題があった。
【０００４】従って本考案の技術的課題は、弁ディスク
が傾いてもその後内外輪弁座の弁座面と平行な姿勢に変
位して全開できるようにすることである。
が傾いてもその後内外輪弁座の弁座面と平行な姿勢に変
位して全開できるようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本考案の技術的手段は、本体と蓋体と
で内部に変圧室を形成し、本体の変圧室側の中心に噴出
孔を開けて入口と変圧室を連通せしめ、噴出孔の外周囲
に環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を、
環状溝の外周囲に内輪弁座と同心円状で同一平面の外輪
弁座を形成し、環状溝から単一の排出孔を開けて変圧室
を出口に連通せしめ、内輪弁座と外輪弁座からなる弁座
面に対して離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配
置したものにおいて、蓋体の上壁内面の周囲に下方に突
出した突起を複数個形成し、少なくとも１つの突起が排
出孔と反対側に位置することを特徴とするものである。
するために講じた本考案の技術的手段は、本体と蓋体と
で内部に変圧室を形成し、本体の変圧室側の中心に噴出
孔を開けて入口と変圧室を連通せしめ、噴出孔の外周囲
に環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を、
環状溝の外周囲に内輪弁座と同心円状で同一平面の外輪
弁座を形成し、環状溝から単一の排出孔を開けて変圧室
を出口に連通せしめ、内輪弁座と外輪弁座からなる弁座
面に対して離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配
置したものにおいて、蓋体の上壁内面の周囲に下方に突
出した突起を複数個形成し、少なくとも１つの突起が排
出孔と反対側に位置することを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
開弁した弁ディスクが排出流体の吸寄せ作用によって傾
くと、その下面の排出孔側が外輪弁座の外周上端に当接
し、上面の排出孔と反対側が蓋体の上壁内面の周囲に下
方に突出せしめて形成した複数個の突起の内の排出孔と
反対側の突起の下面に当接する。突起を蓋体の上壁内面
の周囲に下方に突出せしめて形成しているので、噴出孔
からの噴流が作用する弁ディスクの中心から弁ディスク
の上面と突起が当接する部位までの距離が長くなる。こ
れにより、噴出孔からの噴流で弁ディスクはその上面と
突起の当接部位を支点として回転し、弁座面と平行な姿
勢に変位して全開する。突起を複数個形成しているの
で、弁ディスクが蓋体の上壁内面に貼着くことを防止で
き、閉弁が遅れたり閉弁できなくなることを防止でき
る。
開弁した弁ディスクが排出流体の吸寄せ作用によって傾
くと、その下面の排出孔側が外輪弁座の外周上端に当接
し、上面の排出孔と反対側が蓋体の上壁内面の周囲に下
方に突出せしめて形成した複数個の突起の内の排出孔と
反対側の突起の下面に当接する。突起を蓋体の上壁内面
の周囲に下方に突出せしめて形成しているので、噴出孔
からの噴流が作用する弁ディスクの中心から弁ディスク
の上面と突起が当接する部位までの距離が長くなる。こ
れにより、噴出孔からの噴流で弁ディスクはその上面と
突起の当接部位を支点として回転し、弁座面と平行な姿
勢に変位して全開する。突起を複数個形成しているの
で、弁ディスクが蓋体の上壁内面に貼着くことを防止で
き、閉弁が遅れたり閉弁できなくなることを防止でき
る。
【０００７】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を説明する（図１
参照）。尚、図２の従来例と同一の構成要素には同一の
参照番号を付して説明する。本体１に蓋体２をねじ結合
して内部に変圧室３を形成する。本体１に入口５と出口
６をほぼ同一軸上に形成する。本体１の中心に噴出孔７
を開けて入口５と変圧室３を連通せしめる。噴出孔７の
外周囲には環状溝９を設けて、噴出孔７と環状溝９の間
に環状の内輪弁座１０を、環状溝９の外周囲に環状の外
輪弁座１１を形成する。内輪弁座１０と外輪弁座１１は
同心円状でその上面に同一平面の弁座面に形成する。環
状溝９から単一の排出孔１２を開けて変圧室３と出口６
を連通せしめる。変圧室３内に内外輪弁座１０、１１に
同時に離着座する円板状の弁ディスク１３を配置する。
蓋体２の上壁内面の周囲に下方に突出した突起１５を形
成する。突起１５は左右と向う側と手前側の４つ形成し
ている。突起１５はロストワックスにより蓋２に一体に
形成する。
参照）。尚、図２の従来例と同一の構成要素には同一の
参照番号を付して説明する。本体１に蓋体２をねじ結合
して内部に変圧室３を形成する。本体１に入口５と出口
６をほぼ同一軸上に形成する。本体１の中心に噴出孔７
を開けて入口５と変圧室３を連通せしめる。噴出孔７の
外周囲には環状溝９を設けて、噴出孔７と環状溝９の間
に環状の内輪弁座１０を、環状溝９の外周囲に環状の外
輪弁座１１を形成する。内輪弁座１０と外輪弁座１１は
同心円状でその上面に同一平面の弁座面に形成する。環
状溝９から単一の排出孔１２を開けて変圧室３と出口６
を連通せしめる。変圧室３内に内外輪弁座１０、１１に
同時に離着座する円板状の弁ディスク１３を配置する。
蓋体２の上壁内面の周囲に下方に突出した突起１５を形
成する。突起１５は左右と向う側と手前側の４つ形成し
ている。突起１５はロストワックスにより蓋２に一体に
形成する。
【０００８】開弁した弁ディスク１３が排出流体の吸寄
せ作用によって傾くと、その下面の排出孔１２側が外輪
弁座１１の外周上端（Ｃ部）に当接し、上面の排出孔１
２と反対側が突起１５の下面（Ｄ部）に当接する。噴出
孔７からの噴流が作用する弁ディスク１３の中心から弁
ディスク１３の上面と突起１５が当接するＤ部までの距
離が長いので、弁ディスク１３はこのＤ部を支点にして
反時計回り方向に回転しながら弁座面と平行な姿勢に変
位して全開する。
せ作用によって傾くと、その下面の排出孔１２側が外輪
弁座１１の外周上端（Ｃ部）に当接し、上面の排出孔１
２と反対側が突起１５の下面（Ｄ部）に当接する。噴出
孔７からの噴流が作用する弁ディスク１３の中心から弁
ディスク１３の上面と突起１５が当接するＤ部までの距
離が長いので、弁ディスク１３はこのＤ部を支点にして
反時計回り方向に回転しながら弁座面と平行な姿勢に変
位して全開する。
【０００９】
【考案の効果】本考案は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本考案によれば、蓋体の上壁内周の周囲に突
起を形成したので、弁ディスクは弁座面と平行な全開位
置に変位でき、排出流量が増大する。
記のように本考案によれば、蓋体の上壁内周の周囲に突
起を形成したので、弁ディスクは弁座面と平行な全開位
置に変位でき、排出流量が増大する。
【図１】本考案の実施例のディスク式スチ―ムトラップ
の断面図である。
の断面図である。
【図２】従来のディスク式スチ―ムトラップの断面図で
ある。
ある。
１ 本体 ２ 蓋体 ３ 変圧室 ５ 入口 ６ 出口 ９ 環状溝 １０ 内輪弁座 １１ 外輪弁座 １２ 排出孔 １３ 弁ディスク １５ 突起
Claims (1)
- 【請求項１】 本体と蓋体とで内部に変圧室を形成し、
本体の変圧室側の中心に噴出孔を開けて入口と変圧室を
連通せしめ、噴出孔の外周囲に環状溝を設けて、噴出孔
と環状溝の間に内輪弁座を、環状溝の外周囲に内輪弁座
と同心円状で同一平面の外輪弁座を形成し、環状溝から
単一の排出孔を開けて変圧室を出口に連通せしめ、内輪
弁座と外輪弁座からなる弁座面に対して離着座する円板
状の弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、蓋体
の上壁内面の周囲に下方に突出した突起を複数個形成
し、少なくとも１つの突起が排出孔と反対側に位置する
ことを特徴とするディスク式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991092594U JP2573953Y2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | ディスク式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991092594U JP2573953Y2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | ディスク式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0534395U JPH0534395U (ja) | 1993-05-07 |
| JP2573953Y2 true JP2573953Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=14058777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991092594U Expired - Fee Related JP2573953Y2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | ディスク式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573953Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5525923Y2 (ja) * | 1971-05-04 | 1980-06-23 | ||
| JPS5043390Y2 (ja) * | 1971-05-26 | 1975-12-11 |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP1991092594U patent/JP2573953Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0534395U (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |