JP2573554Y2 - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JP2573554Y2
JP2573554Y2 JP1991025780U JP2578091U JP2573554Y2 JP 2573554 Y2 JP2573554 Y2 JP 2573554Y2 JP 1991025780 U JP1991025780 U JP 1991025780U JP 2578091 U JP2578091 U JP 2578091U JP 2573554 Y2 JP2573554 Y2 JP 2573554Y2
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JP
Japan
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plate
heat exchanger
plates
flange
bottom plate
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JP1991025780U
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JPH04115271U (ja
Inventor
孝之 市原
Original Assignee
株式会社テネックス
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は積層型熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】四辺形をなすプレートを一定間隔を保っ
て積層し、その対向する2辺を閉塞して流体流路とし、
これを直角方向に交叉させた積層型熱交換器が知られて
いる。この例が実開昭53ー5344号公報に開示され
ている。この熱交換器は、四角形のプレートの対向する
2辺を下方に曲げた上プレートと、上方に曲げた下プレ
ートとを重ね合わせて偏平な筒状体を形成し、されにこ
の筒状体を直角方向に向きをかえて重ね合わせて積層体
とし、積層体の四つの側面を、直交する2流体の入口、
出口としたものである。各プレート間の流体流路にはフ
ィンが設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の積
重型熱交換器は、次のような問題がある。 (a)2流体の境界壁が2枚のプレートで構成されるた
め、伝熱効率が低い。 (b)上側プレートと下側プレートは形状が異なる。同
形のものを流用する場合は反転させねばならず、さらに
直交させて積み上げるが、これらのプレートには位置決
め構造がないので、製造時の組付作業が煩わしい。 (c)製造時に、上記の筒状体はプレートの2辺の折り
曲げ部分を重ねているのみであるから、炉中ろう付けに
当り、プレートの反りや横辷りを生じる。また錘り治具
によってプレートが撓み、積層高さが縮んだり、フィン
に過大な荷重がかかったりするため、完成後の形状が不
良であったり、部材の残留応力が大であったりする。 (d)偏平な筒状体の組合わせであるから、4方向の側
面隅部にダクト取付け座となる部分が形成されず、別体
のダクト取付け枠等を設けなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の積層型熱交換
器は次の構成を有するものである。すなわち、ほぼ正方
形の底板の周縁にフランジを同方向に立上らせ、対向す
る2辺のフランジに、横幅が底板の1辺の長さより短か
い開口部を対称的に設けてなるプレートを、各底板間に
一定間隔を設けてかつ開口部を90゜ずらせた向きに
し、各プレートのフランジの先端部分が次のプレートの
基部外面を内接させて複数枚を積層し、その一方の開放
端を底板とほぼ同形の端板で閉寒し、四つの側面に開口
部によって複数の窓孔を形成させ、各プレートの底板間
の間隙にフィンを配設して流体の流路とするものであ
る。
【0005】尚、この場合、プレートの積層順序は、周
期的に直交の向きを繰り返すこと望ましいが、必ずしも
1枚毎に交互に直交させる必要はない。2流体の所要流
量や許容される圧力損失等により適宜選定される。ま
た、2流体に対しフィンの形状が同一である必要はな
い。
【0006】
【作用】この熱交換器は流体が対向する窓孔から流入・
流出し、2流体が直交する向きに流れて底板を介して熱
交換を行う。
【0007】この熱交換器は、同一形状のプレートを重
ね合わせることにより、各プレート間の位置決めがなさ
れて組立てられるので、組立て容易であり、炉中ろう付
け中の部材ずれも生じない。また窓孔の両側の四隅部分
はフランジの重なりの連続部分が形成されており、流体
の流入、流出案内用ダクトを取付ける場合に、その取付
け座となる。
【0008】
【実施例】図1に実施例を示す。積層型熱交換器1は、
積層したプレート2と、その開放端を閉塞する端板3
と、各プレート2間に介装されるフィン4とでなる。プ
レート2は図2に示すように四隅に丸みRを持たせ4辺
の長さが等しいほぼ正方形の底板5の周縁にフランジ6
同方向に立上らせ、フランジ6の対向する2辺上に切
欠き7を形成して開口部としたものである。切欠き7の
横幅1は底板5の1辺の長さLより小さく、この辺のフ
ランジ幅(L−1)は切欠き7の左右に等分して配置さ
れる。フランジ6の先端付近は底板5に近い基部よりも
ほぼ板厚相当分だけ広がっており、重ね合わせたとき次
のプレートのフランジ6の基部外面を内接させる。各プ
レート2は切欠き7の向きに関して90°交互に向きを
変えて積層され、各プレート2の底板5の間に波形のフ
ィン4が配設され、積層最上部の開放端面は底板5とほ
ぼ同形の端板3で閉塞される。端板3には短かいフラン
ジ8を付すると組付けおよび固定に好都合である。各プ
レートを積層する向きは90°交互でなくてもよい。例
えば切欠きが前後方向のもの2層、左右方向のもの1層
の順に繰返すものでもよい。積層する方向の順序は、で
きるだけ短い周期で規則的に繰返されることが望まし
い。切欠き7はその先端寄りが次層のフランジ基部で区
画されて窓孔9を形成する。またフィン4の形状は2流
体すなわち2方向のものが同一でなくてもよい。
【0009】プレート2の四隅の丸みRはプレート成形
上の便宜のためである。プレート2は通常平板をプレス
成形することにより製造されるが、その塑性変形の際亀
裂を防ぎ、成形しわや反りが生じないように丸みを付す
るものである。また、強度上必要があれば、端板3を厚
板で成形したりあるいは図1、図2に示すように端板3
に対して他方端に底板5とほぼ同形の厚板でなる補強板
11を設ける。これらのプレート2、フィン4端板3及
び必要により設ける補強板11は組付けられて炉中ろう
付けされ一体的に固着される。
【0010】熱交換器1の四つの側面には多くの場合図
3のように複数の窓孔9を囲んで流体の流入、流出案内
用ダクト15、16、17、18が取付けられる。各側
面の複数の窓孔9の両側には1/2(L−l)の幅でフ
ランジ6が積層方向に連続して重なり合って取付け座1
0を形成しており、各ダクト15、16、17、18に
設けられた取付けフランジ15a…18aが固着され
る。固着手段はろう着、螺着等であり、取付け座10と
の間に隙間が生ずるときは、ろう材やシール剤で充填し
たり、当て板を用いる等の手段で気密にされる。
【0011】図4に他のプレートの例を示す。プレート
22は底板25の周縁にフランジ26を立上らせ、対向
する2辺上に打抜き孔27を設けて開口部とするもので
ある。従ってプレート22が積層されると打抜き孔27
はそのまま窓孔9(図1)となる。
【0012】この熱交換器1は例えばガスタービンエン
ジンに装着され排気ガス(600〜700℃)で燃焼空
気を温める空気予熱器として用いられる。この場合各部
材はSUS304,SUS430等のステンレス鋼であ
り、銅ろう付けで一体化される。
【0013】
【考案の効果】この考案の積層型熱交換器は、ほぼ正方
形をなしフランジを同方向に立上らせ、対向する2辺の
部分に開口部を形成した皿形のプレートを、各プレート
のフランジの先端部分が次のプレートの基部外面を内接
させ積層するものであるから、組付け容易でろう付け中
に部材ずれが生じない。従って形状不良やろう付け不良
のものがなく、ダクト取付け座も備付けられているか
ら、製造、取付が容易であり製造コストが低減される。
また2流体の熱授受面に底板の重複がないから熱交換効
率が高くかつ軽量である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面図である。
【図2】実施例に用いるプレートの構成を示す斜視図で
ある。
【図3】実施例の熱交換器にダクトを取付けた状態を示
す斜視図である。
【図4】プレートの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2、22 プレート 3 端板 4 フィン 5、25 底板 6、26 フランジ 7 切欠き(開口部) 9 窓孔 27 打抜き孔(開口部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ正方形の底板の周縁にフランジを
    方向に立上らせ、対向する2辺のフランジに、横幅が底
    板の1辺の長さより短かい開口部を対称的に設けてなる
    プレートを、各底板間に一定間隔を設けかつ開口部を9
    0゜ずらせた向きにし、各プレートのフランジの先端部
    分が次のプレートの基部外面を内接させて複数枚積層
    し、その一方の開放端を底板とほぼ同形の端板で閉塞
    し、四つの側面に開口部によって複数の窓孔を形成さ
    せ、各プレートの底板間にフィンを配設してなる積層型
    熱交換器。
JP1991025780U 1991-03-25 1991-03-25 積層型熱交換器 Expired - Lifetime JP2573554Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04115271U JPH04115271U (ja) 1992-10-13
JP2573554Y2 true JP2573554Y2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=31910443

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5333759A (en) * 1976-09-10 1978-03-29 Tanishiyoo Kk Chair

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JPH04115271U (ja) 1992-10-13

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