JP2573551B2 - 電気泳動ゲル用のコンテナアセンブリ、キット及び電気泳動ゲルを包装する方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、前もって作られた電気泳動ゲルを包装する
ため又は電気泳動ゲルをキャスト（cast）するためのコ
ンテナアセンブリに関し、これらのものを製造及び使用
する方法に関し、さらに電気泳動補助物と組合わさって
その中に予めキャストされたゲルを有する又はそれを有
しないコンテナアセンブリを含むこれらの方法を使用す
るためのキットに関する。

背景技術 ゲル電気泳動は、30年以上も臨床の診断にそして実験
室の研究に使用されてきた。元来、全ての実験室は、そ
れらのテストにそれら自身のゲルを作成（キャスト）し
ていたが、容積が増すにつれ、予め形成されたゲルは、
臨床の診断の実験室への販売のために製造され、それ
は、それらの能率の上昇及び標準化から多くのものに有
利であった。診断をしない実験室は、通常、それら自身
の電気泳動ゲルをなおキャストしていた。これらのゲル
を作成するより早い、より均一なしかもより能率手な方
法を導入することが非常に望まれている。それは、それ
らの全てがそれらの操作の速度及び能率に鋭敏な臨床の
研究、工業上の研究及び法医学及び品質管理のテストの
ような領域で、これが、標準化の利点をもたらすからで
ある。

電気泳動のためのゲルは、本来もろくそして輸送を行
うためには保護されていなければならない。物理的な保
護は、破損又はそれの表面上の許容できない汚れを防ぐ
ために必要とされる。包装は、又標準化製品では望まし
くないゲルからの乾燥を防ぐために、蒸気を通してはな
らない。これらの要件は、製造されたゲルの包装を非常
に重要にする。追加の要件は、通常述べられていない
が、得られた包装が、使用者が開封し使用することがか
なり容易である点で、人間工学的でなければならない。
種々のアプローチが、これらの問題を解決するために採
用されてきた。

米国特許第3479265号（Elevitch）は、その裏がゲル
支持フィルムによりシールされしかもその中にゲル混合
物が注入されたディスポーザブルカセットを開示してい
る。注入及びリリーフの孔は、後でシールされる。カセ
ットにフィルムをシールするために使用される接着剤
は、非硬化性シーラントであって、フィルム及びそれに
接着するゲルを使用するためにカセットからはがすよう
にする。これらの装置は、Ciba−Corning Diagnostics
により最近工業上使用されているものと考えられ、そし
てシールされた気密なバッグに含まれて販売されてい
る。

米国特許第3766047号（Elevitch）は、同じ装置を述
べ、そしてそれを製造する方法は、米国特許第3767560
号に記載されている。支持フィルム（「ベース」）への
カセット（「カバー」）の結合は、ゴムセメント又は熱
シールによる（４欄、55行以下）。カバーがこの点でパ
ラフィンワックスにより被覆されているので（４欄、13
行以下）、シールの品質は、明らかでない。又、ゲルか
らのプラスチックカバーの除去（それをベースに接着し
たままにする）、次に水分バリヤーとして自己硬化シリ
コーンゴムによるゲルの被覆が記載されている。

米国特許第3407133号（Oliva及びSchultz）は、チェ
ンバーで使用されるための予めキャストしたゲルを含む
１個以上のディスポーザブルな蓋を任意に含むディスポ
ーザブル電気泳動チェンバーを記載している。蓋におけ
る製造されたゲルのシール又は保存する問題の論議はな
い。

米国特許第3715295号（Tocci）は、米国特許第340713
3号（Oliva及びSchultz）の装置の変化したものを記載
している。主な改良は、半固体バッファーであると思わ
れる。製造された装置全体（ゲル及び半固体バッファー
を含む）のシールは、金属又はフォイルの包みで閉じる
ことにより達成できる。

米国特許第4649026号（Postleら）は、蒸気を通さな
い包装の必要性がゲルの脱水により避けられる製造され
たゲルの製法を記載している。同様なアプローチは、Re
nnら（米国特許第3527712号）、Boschettiら（米国特許
第4048377号）、Hoffman及びJump（米国特許第4999340
号）、Dahms（米国特許第4111784号）などにより採用さ
れていた。再水化可能なゲルは、含水（水化）ゲルより
取扱が簡単であるが、時機を失った再水化を防ぐために
蒸気の通らない包装をなお必要とする。再水化可能なゲ
ルは、本発明の主な目標である「直ぐに使用できる」ゲ
ルより使用により都合が悪い。

米国特許第4709810号（Mayes）は、支持フィルム上に
予めキャストされた薄いゲルの保護のための箱を開示し
ている。水又は他の液体のフィルムは、箱の底にゲルを
保持するのに使用される。箱そのものは、良好な水分バ
リヤーをもたらさず、フォイル中に包まれるか、又はEl
evitch（米国特許第3479265号）に記載されているよう
に相対する端上にシールされなければならないだろう。
米国特許第4741814号（Mayesら）は、ゲルを保持するた
めに底に溝を有する箱を既に記載している。又、アセン
ブリの水分バリヤー性は記載されていない。米国特許第
4759838号（Mayesら）は、又シールされて気密になるフ
ランジ及びリムを有する箱を記載している。水蒸気を実
際に通さない結合を作る特別な手段は、記載されていな
い。

米国特許第4314897号（Monte及びJohnson）は、フィ
ルムの端が、ゲルを抑制し保護するために箱と蓋との間
に締め付けられるゲル（裏打ちフィルム上にキャストさ
れている）のための保護箱を記載している。この装置
は、箱の半分の間にワックスの片を置くことにより、又
は全体の箱をフォイル又は他の蒸気を通さないバッグで
取り囲むことによりシールできる。商業上の使用では、
このシステム（Beckman Paragonシステムとして売られ
ていると思われる）のゲルは、フィルムバッグ中にシー
ルされる。

米国特許第4756809及び4911816号（Loveら）は、チェ
ンバーの外側でキャストされたゲルが、ゲルをさらに妨
げることなく、電気泳動及び膜への移動を含む二三の操
作にかけられるチェンバーを記載している。これらの特
許は、長期間いかにゲルを保存するかを説明していな
い。それらは、電気泳動のための多数の特別なキャステ
ィングセル及びチェンバーの代表的なものであり、それ
らは、ディスポーザブルであることを目的としていない
し、そして一般に貯蔵のためのゲルの包装の問題を考慮
していない（例えば、米国特許第3736100号、Rains;米
国特許第3762877号、Rains及びWheeler;米国特許第4795
541及び4909977号、Hurd及びKouri;米国特許第4929329
号、Danbyら；米国特許第4954236号、Vesterberg;米国
特許第4954236号、Kushner及びDelony;米国特許第48896
10号、Flesherら；米国特許第4294684号、Serwer;米国
特許第4715943号、Place及びBregnard参照）。

米国特許第4828670号（Sarrine）及び米国特許第4483
885号（chaitら）は、印刷された電極を有するディスポ
ーザブル装置を論じている。包装は論じられていない。
米国特許第4892639号（Sarrineら）及び米国特許第4975
173号（Tansamrit及びGuandgno）及びPCT出願WO87/0494
8号（Stalberg）は、バッファーゲルブロックを有す
る、潜在的にはディスポーザブルなプレートを論じてい
る。包装は開示されていない。

米国特許第4820398号（Yamamoto）及び米国特許第486
1411号（Tezuka）は、プラスチックシートの間で連続的
にキャストされるゲルを記載している。これらは、それ
らを保存するために追加のシーリング手段、例えば米国
特許第4844787号（Akao及びKato）により記載された蒸
気の通らないバッグを必要とする。

全体として従来の技術を考慮すると、二つの一般的な
アプローチがゲルの包装の問題に共通であることが分
る。米国特許第3479265、4820398及び4861411号に例示
される第一のアプローチでは、ゲルは、滑らかな表面に
隣接するその上面により構成又は包装され、次に全アセ
ンブリ（ゲルプラス表面保護剤）を蒸気を通さないフォ
イル中にシールする。第二のアプローチは、米国特許第
4314897及び4709810号により要約される、このアプロー
チでは、支持フィルム上のゲルは、どんなものもその表
面と接触しないようにプラスチックの箱により抑制され
る。アセンブリは、次に蒸気を通さないバッグ中に包装
される。

これらの包装システムの全ての記述のさらに一般的な
レベルは、それらが３種の要素、即ちゲルが付着する支
持フィルム、保護要素（フィルム又は箱）、そしてゲ
ル、その支持フィルム及び保護要素を完全に取り囲む概
してフォイルバッグである重なった蒸気バリヤー要素を
含むことである。これらのシステムの全ての共通のデザ
イン性は、ゲル又はその支持フィルムを積極的に保持す
ることにより、それらが保護層に関してゲルの全ての運
動を防ぐことである。

上記の特許に開示されている二三のシステムは、支持
フィルムと保護要素との間、又は保護要素の部分の間の
いずれかで向い合わせにできる平らな表面を有し、それ
らは、蒸気を通さないバリヤーを形成するように原理的
にはシールされるだろう。実際には、これは、売られて
いる製品には見られない。シールする物質による実験
は、この状況に関する恐らく潜在する技術的な理由を明
らかにする。十分に蒸気を通すことなく保護的であるシ
ーラントは、又ナイフ又ははさみに頼ることなく開ける
ことができないようになり勝ちであり、それは、特に米
国特許第3479265号に記載されたデザインにおいて、包
装を開けている間、ゲルを損なうことになる。事実、上
記の市販の装置のフォイルの包装ですらしばしばそれら
を開けるのにこの助けを必要とする。

さらに、周知の従来のシステムは、それらが二三の要
素を有するため、そして又それらが構成及び包装中かな
りの手による取扱を要し、さらに自動包装を適合するの
が困難であるため、能率的でない。

発明の開示 本発明は、少なくともコンテナ要素、カバー要素並び
に電気泳動ゲルがコンテナにキャストされた後コンテナ
にカバーを離脱可能にシールするための手段を有する電
気泳動ゲルコンテナアセンブリを含む。本発明は、又電
気泳動チェンバー内にコンテナを入れることにより、又
は電極の追加によりチェンバーそれ自体を電気泳動チェ
ンバーに転換することによりコンテナからそれを除くこ
となくゲルを使用する方法、ゲルを取りだしそしてそれ
を従来の電気泳動チェンバーに入れることによりゲルを
使用する電気泳動のための方法、並びに１種以上の補助
的な電気泳動コンポーネントと組合わさってその中の予
めキャストされたゲルとともに又はなしでコンテナアセ
ンブリを含むキットを含む。

一般に、コンテナアセンブリは、以下の要素、 （ａ）任意にそして好ましくは、側壁の頂部から底の平
面と平行な或はそれと角度を有する平面に末端で突き出
しているフランジとともに、概して平面の底並びに底か
ら頂部に上方に突き出している取り囲む側壁を含む電気
泳動ゲルを受容するように適合されたコンテナ、 （ｂ）その全体の周辺の周りの壁又はフランジの頂部と
接触するように適合されたカバー、 （ｃ）カバーをフランジに離脱可能にシールするための
手段 を特徴とする。

図面の簡単な説明 図１は、本発明による、（ａ）長方形のコンテナ、
（ｂ）コンテナ内にキャストされたゲル、及び（ｃ）カ
バーの分解透視図である。

図２は、本発明による長方形のコンテナ及び適用され
たカバーの透視図である。

図３は、電気泳動ゲルコム（comb）を保持するための
手段が設けられた、本発明によるコンテナの平面図であ
る。

図４は、本発明によるコンテナアセンブリの断面図で
ある。

図５は、コンテナ内で電気泳動法を行うのに特に適し
た、底の押された中心部分を有する、本発明によるコン
テナの側面断面図である。

図６は、図５の末端断面図である。

図７は、コンテナそれ自体内で電気泳動を行うための
装置と関連して、そのカバーを外した本発明によるコン
テナの分解断面図である。

図８は、本発明による２個のコンテナアセンブリ（そ
れらのカバーを外した）が置かれた、バッファーを有す
る従来のサブマリン電気泳動チェンバーの断面図であ
る。

図９は、電気泳動により得られた結果のダイアグラム
である。

発明を実施するための最良の形態 操作例又は他に特に述べられている場合を除いて、成
分、パラメータ、寸法又は反応条件は、用語「約」によ
り全ての場合に修飾されるものと考えられるべきであ
る。

本発明のコンテナアセンブリは、３種の主な要素より
なることを特徴とする。

第一の要素は、底の平面に好ましくは平行な平面に末
端で突き出しているフランジを好ましくは有する頂部に
上る少なくとも１枚の隣接する取り囲む側壁を有して、
その底が実質的に１枚の平面で優先的に存在する三次元
のコンテナである。底、側壁及びフランジ（存在すると
き）は、好ましくは互いに一体化している。平面図で
は、コンテナは、一般に任意の規則又は不規則な二次元
の形例えば台形、長方形、正方形、楕円又は円形を画成
でき、長方形が好ましい。望まれるとき、コンテナから
の電気泳動ゲルの取りだしを助けるために、鋭い結合及
び隅を避けるのも好ましい。フランジは、コンテナ要素
へのカバー要素のシールを行うために、限定された巾を
有しなければならない。この巾は、使用される材料によ
り変化するだろうが、概して少なくとも1mmであろう。

第二の要素は、コンテナの壁の頂部又はフランジへシ
ール可能に適用されるとき、コンテナをシールするのに
少なくとも適切であり、さらに好ましくは頂部又はフラ
ンジに補足的に成形されるカバーである。カバーは、好
ましくは平面的であるが、又コンテナ中で上部空き高を
減少させ、又はコンテナ内のゲルの運動を最小にするた
めに、フランジの内側の領域にへこみを有することもで
きる。

第三の要素は、コンテナへカバーを離脱可能にシール
するための手段である。この手段は、変化できる。好ま
しい手段は、溶融可能なプラスチックの層によるカバー
の少なくとも一面の被覆よりなり、そして加圧下コンテ
ナへカバーを熱シールする。他の手段は好適であり、そ
してコンテナ要素、カバー要素又はその両者へ熱成形可
能な材料を使用し、そしてコンテナ及びカバー要素を互
いに熱加圧し、適切な点で両方の要素に接着剤を塗り、
そしてコンテナ要素及びカバー要素の間に二面の接着剤
テープを積層することを含む。利用される手段に関係な
く、カバー要素は、離脱可能にコンテナ要素にシールさ
れて、それがそれから剥されるか又はそれ以外に除かれ
てコンテナに容易に近付くことができる。

他の態様において、本発明は、電気泳動に有効な量の
電気泳動ゲルを好適に満たされそしてコンテナに離脱可
能にシールされたカバーを有する上記のコンテナアセン
ブリを含む。

他の態様において、コンテナの形は、種々のやり方で
変化され、及び／又は補助的電気泳動コンテナアセンブ
リ要素及び／又は装置はキットを構成するように提供さ
れる。

コンテナアセンブリは、コンテナアセンブリ内にシー
ルされたゲルをして長い期間貯蔵できるに足るほど蒸気
を通さない材料を含むのが本発明の好ましい態様であ
る。

本発明のコンテナアセンブリは、以下の二三の機能を
行う。

（ａ）それが貯蔵及び輸送中電気泳動ゲルを機械的損傷
から保護する。

（ｂ）それは、電気泳動をその場で行うために、又はゲ
ルを取りだしそして電気泳動チェンバーに入れるために
適した形にゲルを形成するように成形される。

（ｃ）それは、貯蔵中ゲルの脱水を防ぐに足る蒸気バリ
ヤーを含む。

その保護的機能を満たすために、コンテナは、充填、
シール、輸送及び取扱中にその構造上の一体性を維持す
る適切な機械的強さを有するが、又容易に所望の形に形
成されさらに十分に蒸気バリヤーである材料を含まなけ
ればならない。これらの目的に好ましい材料は、プラス
チック特にシートプラスチックであり、それは、所望の
形に形成されるに足るほど柔軟であるか又は成形可能で
ある。好適なプラスチック重合体は、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、ポリビニルアルコール、ポリアクリレー
ト、ポリ酢酸ビニル、二フッ化ポリビニリデン及びポリ
テトラフルオロエチレンを含み、その中でポリ塩化ビニ
ル及びポリスチレンが好ましい。これらのプラスチック
は、種々の所望の形に形成されるほど十分に柔軟である
か又は成形可能である。プラスチック含浸紙、金属、ガ
ラス、合成ゴムなども使用できるが、好ましくはない。

蒸気バリヤー機能は、二三のやり方で与えられる。最
も簡単でしかも好ましいのは、望ましい機械的強さを与
えるのに好適な厚さで使用されるとき、固有の蒸気バリ
ヤーの品質を有する材料を選ぶことである。別に、蒸気
バリヤー被覆は、コンテナの内部又は外部の表面に適用
される。フランジが別に形成されそしてコンテナに固定
的に付着されるが、コンテナの一体化の部分としてフラ
ンジを形成するのが好ましい。コンテナの材料は低い水
蒸気透過性をもたらすように選ばれる。特にコンテナ内
にシールされた水の容量の10％より少ない量が４−30℃
の範囲の温度で１年間の貯蔵中にコンテナを透過するよ
うな低い水蒸気透過性を示すものが好ましい。

カバーは、十分な蒸気を通さないこと、熱又は圧力又
はその両者によるコンテナへのシール可能性、又は蒸気
を通さないシールを生ずる他の容易な手段、並びに剥離
可能性或は離脱可能性、包装の開封及び使用者による不
当な努力なしにゲルを使用することの要件を満足する全
ての材料を含むことができる。カバーの一つの好ましい
形は、任意にカバー上に情報の印刷を行うためのアルミ
ニウムの他の側に紙の層を有する、離脱可能な熱シール
により被覆されたアルミニウムフォイルである。ハイタ
ックテープ又は粘着剤は、又好適なシールをもたらすこ
とができるだろうが、しかし、蒸気バリヤーをもたらし
さらに容易に離脱可能である材料を選ぶのに注意をしな
ければならないだろう。

コンテナ及びカバーを成形する方法は、それからそれ
らが構成される材料に依存し、そして真空成形、熱成
形、射出成形、冷間押しなどを含むだろう。真空熱成形
が、これらの比較的簡単な形の大量生産に特に適してい
る。成形の方法は、本発明の一部を形成するものではな
い。

システムへの任意の追加は、包装に関係しないが、使
用者への利用性を増大する特徴をもたらす。一つの任意
の特徴は、サンプルの挿入のための予めキャストした電
気泳動ゲル中のウエルの設置である。電気泳動ゲル中の
ウエルは、それが固化する前にゲル形成混合物中への
「コム」の挿入により製造される。コンテナ要素は、ゲ
ルがコンテナ中で直接形成されるとき、ゲルのキャスト
中正確な位置に１個以上のコムを保持するために、一つ
以上の側面で１組以上のスロットを有することができ
る。さらに、コムを安価な材料で製造することができ、
それは、ゲルをキャストした後正しい位置に残すことが
できそしてゲルとともにアセンブリ中にシールできる。
スロットは、しかし、必要とされない。それは、別にウ
エルが、コンテナの外側に位置するか又は支持される除
去可能な装置により形成できるか、又はシールのために
コンテナ中への最後のゲルとしてその配置前にゲル中に
形成できるからであり、そして電気泳動のためのゲルの
或るタイプはウエルを必要としないからである。

図1,2及び３は、本発明のコンテナアセンブリの好ま
しい態様を示す。図１は、カバー要素11（図1a）、ゲル
25（1b）、並びにフランジ13を有するコンテナ要素14
（1c）の透視図である。カバー要素11は、印刷例えば製
品の説明又は使用のための指示を有することができる。

図２は、シールされたコンテナアセンブリを示す。熱
シールから生じるビーズ12は、カバー要素をコンテナの
フランジにシールし、それによりゲルを機械的な損傷及
び水分の損失から保護する。ビーズを越えるカバー15
は、シールされず、使用者が掴んでカバーをコンテナか
ら剥す片をもたらす。図示されていないが、フランジは
狭く、シールは、全フランジをカバーし、この場合、フ
ランジを越えて延在するカバー材料の片又はタブは、同
じ目的に働く。

図３は、コンテナ14の平面図であり、フランジ13、底
22、任意のスロット23及び硬くするための任意の肩24を
示す。

図４は、図３に示されるように取られた図２の断面で
あり、さらに側壁26を示す。

図５及び６は、コンテナの底が異なる高さの３個の部
分に分れた任意の特徴を示す。中心の部分31は、ゲルの
キャストのためである。２個の外側の部分32は、電気泳
動中のバッファーにより溢れることを目的とする。２個
のコムスロット23が示される。（図６は、コムスロット
における図５の断面である）。

図７は、図５のコンテナの使用を示す。図７で電極担
体アセンブリ41により示される電極は、外側の部分32の
上でバッファー中に挿入され、そしてゲル電気泳動は、
コンテナ中で直接行われる。電極担体アセンブリ41は、
プラスチック電極担体43上に設けられた好ましくは白金
の電極42を有する。図示されるように、少なくとも１個
の電極が、安全手段46を経てジャック44に接続される。
担体は、それをコンテナ上に適切に集中するように設置
ピン45を有することができる。別に、現在空いた１個以
上のコムスロットは、設置機能を果たすだろう。安全手
段は、もし担体が源で電力を着ることなくコンテナから
取り出されるならば、電極に電力を切るだろう。好適な
手段は、ロックアウトを有する姿勢反応性スイッチ又は
ロックアウトを有する伝導度検出器を含む。他の電極
は、ジャック44を経て安全手段47に接続されるか、又は
別に第一の安全手段46を経る。図７は、又電極及びゲル
の間に電気的接触をもたらすコンテナ14の中心部分31中
のゲル51及びバッファーの層52を示す。サンプルは、ゲ
ル中のウエル53に置かれ、それは、二つのセットのサン
プルを置くために二組のスロットを有するものと示され
る。

ゲルは、又それらのコンテナになお存在する間、従来
の電気泳動セル中でテストされる。図８に示されるよう
に、コンテナは開けられ、そして従来のサブマリンゲル
チェンバー61中にセットされる。それらは、接着片63に
より又は他の手段（図示せず）により正しい位置に保持
できる。バッファー65は、１個以上の１個以上のフラン
ジをカバーするのに十分な深さに加えられる。サンプル
は、ウエル53中に加えられ、連結カバー及び電気的コネ
クタ62が正しい位置に置かれ、そして電気泳動が行われ
る。

図９は、ゲル25上の電気泳動分離を行う結果の概略的
図であり、それは、その中にサンプルが置かれる個々の
ウエル81を有する。電気泳動による分離後、ゲルは、染
色され、分離された分子の「バンド」82を明らかにし、
それぞれのバンドの分子は、或る性質例えば分子量で他
のバンドにおけるものとは異なる。

他の態様では、ゲルは、コンテナに直接キャストされ
ないが、外部に構成され、そしてコンテナに置かれ、そ
れは、次にカバー要素によりシールされる。コムを必要
としないので、スロットなしのコンテナは、この適用に
は好ましいだろう。外部で構成されたゲルは、任意に支
持フィルム上にキャストできる。ゲルのこの形は、或る
使用者により行われる特別のタイプの電気泳動について
必要とされる。カバー要素をシールする前にコンテナに
予め形成したゲルを積むことにより、同じコンテナに１
種より多いゲルを包装する（特に支持フィルムにより裏
打ちされるとき）ことが可能である。

コンテナは、図２又は４に示されるように、一般に平
であり、連続的な側壁を有するだろう。一つ以上の側壁
の一つ以上の頂部は、同じ平面にあるだろう。この平面
は、通常コンテナの底のそれと同じであるが、又くさび
状のゲルから作られるとき、底に関して斜めであろう。
コンテナの全体の形は、ゲルについて行われる電気泳動
のタイプにより変化するだろう。多くの場合、コンテナ
は、一般に長方形であろう。しかし、丸いコンテナが、
ゲル電気泳動を回転するのに要求され、一方台形のゲル
は、ゲルに勾配効果を導入するのに有用であろう。

コンテナアセンブリで使用されるのに適したゲルは、
それ自体本発明の一部を構成するものではなく、これら
アセンブリと組み合わされたときのみそうである。電気
泳動に有効な全てのゲルが使用できる。これらのゲル
は、好ましくはヒドロコロイドであり、そして寒天、ア
ガロース、カードラン、こんにゃく並びにベータ−カラ
ギーナンを含むカラギーナン、並びにそれらの誘導体、
ともに加工された混合物及びアロイであり、アガロース
が好ましい。不可逆的に又は化学的に硬化するゲルも使
用でき、例えば橋かけ結合ポリアクリルアミド、並びに
他の化学的に橋かけ結合された親水性重合体例えばポリ
ビニルアルコール及びデキストランがある。嫌気的環境
が、これらのゲルのあるものの硬化に要求される。概し
て、ゲルは、電気泳動に普通使用されるバッファーの１
種以上例えばTBEと組み合せて使用される。

種々の剤がこれらのゲルに存在でき、そしてバッファ
ー、保存剤例えばナトリウムアジド、湿潤剤、両性電解
質、粘度変性剤例えばローカストビーンガム、染料及び
顔料などを含む。これらのゲルシステムのあるもので
は、本発明のコンテナ要素で一度形成されるか又は置か
れるならば、ゲルの状態を維持するためにゲルに使用さ
れるバッファー及び他の添加物を溶液に含む追加の液体
をゲルに加え、次に本発明のカバー要素をコンテナにシ
ールすることは、任意に行われる。

電気泳動中及びその後のゲルの取扱を助ける装置は、
シールされたコンテナアセンブリの内部に有利に含まれ
る。これらは、ゲル支持フィルム、ゲルの表面を保護す
るフィルム、並びにゲルの下に存在するプラスチックタ
ブ、又はコンテナからゲルを取り出すのを助ける他の手
段を含む。

他の態様では、本発明は、１種以上の補助的な電気泳
動コンポーネントと組合わさった、予めキャストされた
電気泳動ゲルを好ましくは含む本発明のコンテナアセン
ブリのキットを含む。補助的コンポーネントは、水性バ
ッファー溶液或はバッファー濃縮液、染色又は脱色溶液
或は濃縮液、分子量標準物或は他の標準サンプル、電気
泳動を行うための電気的装置例えば電極或は電極、従来
の電気泳動チェンバーにコンテナを固定するのに適切な
粘着性の接着テープ或は他の電気泳動不活性接着剤、ゲ
ルをバッファー溶液又は直接電極に接続するための芯又
は他の伝導性手段、従来のチェンバー中の正しい位置に
ゲルを保持するための多孔性の末端を有する担体装置、
電気泳動中垂直なくさび形のゲルを配置するためのくさ
び、並びに電気泳動コムの１種以上である。

実 施 例 実施例 １ 本発明によるコンテナアセンブリが製造された。図３
に示される熱成形コンテナが、熱成形により厚さ0.5mm
（0.02インチ）のポリ塩化ビニルのシートから製造され
た。コンテナは、コムを取り付けられ、そしてTBEバッ
ファー（トリス89mM、硼酸89mM、エチレンジアミン四酢
酸2mM、pH約8.0）中に約１％の濃度で溶解した溶融SeaK
em LEアガロース（FMC Corporationの製品）を4mmの
深さに満たした。冷却してアガロースゲルを硬化した
後、コムを除いた。次に、コンテナをカバーにより熱シ
ールした。「47＃MG/CN、0.001 1145/F94」としてAlco
a Corp.から入手したカバーは、厚紙（印刷可能）、ア
ルミニウムフォイル（蒸気バリヤー）の積層物及び熱シ
ール可能なレリーズ被覆であった。それは、1.3秒間90
℃で10.2メガパスカル（70psi）の圧力で平らなプラテ
ンによりシールされた。これは、ビーズだけよりも全表
面をシールすることを除いて、図１−３の構造をほぼ生
じさせた。

実施例 ２ コンテナアセンブリは、コムがシール前に除かれない
ことを除いて、実施例11におけるように製造された。

実施例 ３ 実施例１及び２のコンテナアセンブリは、それらの機
械的性質をテストするために圧力を加えた。それらは、
抑制されていなかったゲルを損なうように計算された位
置に、繰返し床に又は壁に対して投げられた。これらの
行動は、ゲルを正しい位置から移動させてゲルを十分に
損なうことはできなかった。コンテナアセンブリは、Un
ited Parcel ServiceによりRockland、MainからPhila
delphiaに輸送しそして戻した。ゲルの大多数は、圧力
がコム（存在するとき）上に働くことを防ぐために、ボ
ール紙シートにより包装されたとき、損傷なしのままで
あった。好ましいコンテナは、コムスロットを有するこ
となくそしてゲルとカバーとの間に最小の隙間を有し、
さらに好ましいゲルは１平方cm当り約1000gの破壊力を
有することが、これらの実験から見出された。特に好適
なアガロースは、全てFMCから入手できる、１％SeaKem
LE、１％SeaKem Gold、及び３％NuSieve 3:1である
ことが分った。

実施例 ４ 実施例１におけるように製造したコンテナアセンブリ
を、コンテナからカバーを剥すことにより開けた。ナイ
フ、はさみ、又は他の器具を要することなく、手でカバ
ーを除くことができた。ゲルは、コンテナから取り出さ
れ、DNA電気泳動ミニチェンバーに置かれ、そしてチェ
ンバーに、TBEバッファーをゲルの表面の上2mmの深さに
満たした。DNAサンプルを調製し、ウエルに入れ、電気
泳動を通常のやり方（Sambrookら、Molecular Clonin
g、第２版、Cold Spring Harbor Press、1989）で行
った。DNAは、図９の図に本質的に従って、予想された
ように通常なやり方で分離された。

実施例 ５ 実施例１におけるように製造されたコンテナアセンブ
リを開けた。コンテナからゲルを除くことなく、全アセ
ンブリをゲル電気泳動チェンバーに入れ、それに、図７
に本質的に示されるように、TBEバッファーをコンテナ
の頂部の上約2mmの深さに満たした。DNAを適用し、電気
泳動により分離した。分離のパターンは、通常である
が、恐らくコンテナの末端の壁の電気抵抗により、分離
を得るのに約20％長いことを要した。

実施例 ６ 実施例１におけるようにコンテナアセンブリを開け、
コンテナをゲルの上約2mmの深さにTBEバッファーで満た
した。DNAのサンプルをウエルに挿入した。図６のそれ
のような電極担体（しかし安全インターロックなし）を
コンテナに設定し、ワイヤは、ウエルの線と平行に、
「前」及び「後」の末端でコンテナを越えて存在した。
電圧をかけた。DNAは、通常のやり方で分離し、実施例
４と大体同じ量の時間を要した。多数のテストで、或る
テストは、波形のバンドを与えることが分り、それは、
望ましくない（標準のゲル及び実験条件についてすら未
知ではないが）。

実施例 ７ コンテナをゲルの深さの丁度上に調整し、次にコンテ
ナを都合の良いプラスチックコンテナ中の自己硬化プラ
スチックに埋め、それにより概念をテストするために真
空の型を要することなく、図５と同じ内部の配置を生じ
させることにより、図５のコンテナ構造を真似した。ゲ
ルを押された領域（図５の要素31）にキャストし、コム
を除き、装置にゲルの上約4mmそしてチェンバーの水平
延在部（図５の要素32）上約3mmの深さにバッファーで
満たし、DNAをウエルに加えた。実施例６におけるよう
に電極担体を、水平延在部32の外側の末端で電極により
配置し、DNAを電気泳動により分離した。通常の分離パ
ターンを得た。その上、多数のテストで、波状になるバ
ンドの傾向が遥かに少なく、システムは、標準のミルゲ
ルとさらに同様であった。

実施例 ８ 国を横断して２回輸送された実施例３におけるような
コンテナを開け、そして実施例４におけるように実験し
た。ゲルは、電極で通常の通りであった。

実施例 ９ 実施例１におけるようなアガロースゲルを厚さ0.4mm
の型にキャストし、そして冷却しつつ、GelBond支持フ
ィルム（FMC Corporationから入手）により裏打ちし
た。ゲルを6.8×9.8cm（巾×長さ）に切り、７×10cmの
コンテナに入れた。コムを使用しなかった。バッファー
（1mL、実施例１におけるように製造）を加え、そして
コンテナをシールし、実施例３におけるように商業的に
輸送した。戻ってくると、ゲルの表面は損なわれておら
ず、コンテナから取りだしそして標準の血清蛋白電気泳
動チェンバーへ挿入した後、それは、血清蛋白の電気泳
動中の同じ組成の新しく製造したゲルと同様に行った。

実施例 10 両面テープを得た（「Removable Poster Tape」cat
＃109、3M Corp.）。実施例８に示されるように、なお
それらのコンテナにある実施例１におけるような４種の
ゲルを、テープの片をコンテナの各末端に適用し、次に
他の側から裏付けを除き、コンテナをチェンバーの床に
接着させることにより、大きなチェンバーの正しい位置
に接着した。チェンバーにバッファーを満たし、タブ
（tub）を完全に浸漬させるのに十分な深さにし、DNAを
ウエルに入れ、そして電気泳動を行った。タブは、電気
泳動中それらの設置位置を維持した。電気泳動後、タブ
は、チェンバーに接着したテープを残すことなくチェン
バーから容易に除くことができた。ゲルを染めると、電
気泳動が通常のように行われたことを保証した。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワット，ウィリアム アメリカ合衆国ペンシルベニア州 19504 バルト ボックス 15 アール ディ １ (72)発明者 ダウム，ヘンリー エイ ザ サード アメリカ合衆国メイン州 04843 カム デン クロス ストリート 12 (72)発明者 カウラ，サティン ノルウェー国 オスロ エヌ―1347 ホ スル マグナス ブリクスタードスベイ 28 (72)発明者 ジョンソン，ペグラム エイ アメリカ合衆国ペンシルベニア州 19087 ウエイン ブリアー ロード ２ (56)参考文献 米国特許3875045（ＵＳ，Ａ) 米国特許4759838（ＵＳ，Ａ) 米国特許4709810（ＵＳ，Ａ) 米国特許5045173（ＵＳ，Ａ)

Claims (19)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】a.〔ｉ〕概して平面の底、 〔ii〕該底から上方に突き出している少なくとも一つの
   連続的な側壁、 〔iii〕該側壁の頂部から離れて突き出しているフラン
   ジ を含む電気泳動ゲルを受容するように適合されたコンテ
   ナ、 b.その全体の周辺の周りのフランジと接触するように適
   合されたカバー、 c.該カバーを該フランジに離脱可能にシールするための
   手段 からなり、該コンテナの材料が低い水蒸気透過性をもた
   らすように選ばれ、ゲルが該コンテナアセンブリ内にゲ
   ルが入れられており且つ該ゲルと該カバー間に最小の隙
   間を有することを特徴とする電気泳動ゲル用のコンテナ
   アセンブリ。
2. 【請求項２】該透過性は、該コンテナアセンブリにシー
   ルされた水の10容量％より少ない量が４−30℃の範囲の
   温度で１年間の貯蔵中該コンテナアセンブリを透過する
   ようなものであることをさらに特徴とする請求項１のコ
   ンテナアセンブリ。
3. 【請求項３】該ゲルが１平方cm当たり約1000gの破壊力
   を有する請求項１のコンテナアセンブリ。
4. 【請求項４】該フランジの平面は、概して該底と平行で
   あることをさらに特徴とする請求項１のコンテナアセン
   ブリ。
5. 【請求項５】該コンテナが長方形であることをさらに特
   徴とする請求項１のコンテナアセンブリ。
6. 【請求項６】１組以上のくぼみが側壁に形成され、そし
   て１個以上の電気泳動コムを保持するように適合される
   ことをさらに特徴とする請求項１のコンテナアセンブ
   リ。
7. 【請求項７】該底は、電気泳動ゲルを受容するように適
   切なサイズ及び形のくぼみを含むことをさらに特徴とす
   る請求項１のコンテナアセンブリ。
8. 【請求項８】それが該コンテナ内にキャストされる電気
   泳動ゲルを含むことをさらに特徴とする請求項１のコン
   テナアセンブリ。
9. 【請求項９】該コンテナ内に１以上のゲルが入れられて
   おり該コンテナが該ゲルの頂部の保護層を含むことをさ
   らに特徴とする請求項１のコンテナアセンブリ。
10. 【請求項１０】フランジと剥すことのできる離脱可能な
    やり方で該フランジにシールれたカバーをもつコンテナ
    内に電気泳動に適したゲルが入れられており、該コンテ
    ナの材料が該コンテナにシールされた水の容量の10％よ
    り少ない量が４−30℃の範囲の温度で１年間の貯蔵中該
    コンテナを透過するような低い水蒸気透過性をもたらす
    ように選ばれ且つ該カバーが該コンテナの該フランジに
    シールされたとき該ゲルと該カバー間に最小の隙間を有
    することを特徴とする電気泳動用のキット。
11. 【請求項１１】アクセサリー物をもつことをさらに特徴
    とする請求項10のキット。
12. 【請求項１２】少なくとも１種の該アクセサリーが、バ
    ッファー溶液、脱色溶液、電気泳動セルへ該コンテナを
    接着するための接着テープ、芯又は該ゲルへ電流を流す
    ための装置であることを特徴とする請求項11のキット。
13. 【請求項１３】ゲルが、該コンテナでキャストすること
    によりゲル形成性溶液から形成され、次に該カバーが該
    コンテナにシールされることを特徴とする請求項10のキ
    ット。
14. 【請求項１４】ゲルが該コンテナの外で別途に形成さ
    れ、そして該カバーが該コンテナにシールされる前に該
    ゲルが該コンテナに貯えられることを特徴とする請求項
    10のキット。
15. 【請求項１５】１種より多い予め形成されたゲルが、シ
    ール前に該コンテナに貯えられることを特徴とする請求
    項14のキット。
16. 【請求項１６】フランジを有するコンテナ中にゲルを貯
    える段階、及び離脱可能にシールされたカバーにより該
    コンテナをシールする段階を有し、該コンテナの材料が
    該コンテナにシールされた水の容量の10％より少ない量
    が４−30℃の範囲の温度で１年間の貯蔵中該コンテナを
    透過するような低い水蒸気透過性をもたらすように選ば
    れ且つ該カバーが該コンテナの該フランジにシールされ
    たとき該ゲルと該カバー間に最小の隙間を有するように
    することを特徴とする電気泳動ゲルを包装する方法。
17. 【請求項１７】ゲルがコンテナの外で別途に形成され、
    そして予め形成された全体として該コンテナに貯えられ
    ることを特徴とする請求項16の方法。
18. 【請求項１８】１種以上のゲルがコンテナに貯えられる
    ことを特徴とする請求項17の方法。
19. 【請求項１９】ゲルが、正しい位置にキャストすること
    によりコンテナに貯えられることを特徴とする請求項16
    の方法。