JP2573406Y2 - ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置 - Google Patents

ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置

Info

Publication number
JP2573406Y2
JP2573406Y2 JP1992021285U JP2128592U JP2573406Y2 JP 2573406 Y2 JP2573406 Y2 JP 2573406Y2 JP 1992021285 U JP1992021285 U JP 1992021285U JP 2128592 U JP2128592 U JP 2128592U JP 2573406 Y2 JP2573406 Y2 JP 2573406Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
sealing device
gas holder
main body
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992021285U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0573400U (ja
Inventor
定志 竹藪
博文 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP1992021285U priority Critical patent/JP2573406Y2/ja
Publication of JPH0573400U publication Critical patent/JPH0573400U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573406Y2 publication Critical patent/JP2573406Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はガスホルダーのシール部
からのガス漏洩を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレンネタイプのガスホルダーは、ガス
ホルダー本体の内周面に沿って上下方向に移動する浮き
屋根を設けると共に該浮き屋根とホルダー本体内周面の
間にシール部を設けている。このシール部の構造とし
て、例えば特公昭53−20681号公報に提案があ
る。この構造は、図5に示すように、ガス貯蔵部11に
収容されたガス量の増減により、ホルダー本体1aの内
周面1に沿って上下に移動する浮き屋根4上の側周部に
架台Gを設け、該浮き屋根4の傾きを防止するために、
上記架台Gの上部および中間部にホルダー本体内周面1
と接触して上下動するガイドローラー2を設けると共
に、前記架台Gの下部に前記ホルダー本体内周面1と接
触摺動して前記浮き屋根4と該内周面1間をシールする
シール装置3を設けている。しかも、このシール装置3
は、図6に示すように、前記架台Gと連結部材23を介
して連結した押え部材22を設け、この押え部材22
に、布入りゴムシール材19を、前記ホルダー本体内周
面1に接触し、且つ該ホルダー本体1aの高さ方向に所
定間隔を持って複数設け、前記布入りゴムシール材19
間に装入した木片20をボルト21で該布入りゴムシー
ル材19間に固定し、更に、ホルダー本体内周面1と上
下の布入りゴムシール材19と木片20で囲まれた空間
部18Cに油脂(グリス)を供給する油脂供給管24を
設けた構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すように、ガスホルダー本体1aは、該ガスホルダー
本体1aの周囲に高さ方向にガスホルダー支柱13を所
定間隔毎に建て、更に、図5および図6に示すように、
そのガスホルダー本体1aを鉢巻き状に巻回したホルダ
ー補強リング15を、ガスホルダー本体1aの高さ方向
に複数段設けている。そしてこの支柱13とホルダー補
強リング15を鉄製の前記ガスホルダー本体1aに溶接
等により固定している。一方、ガスホルダー本体1a
は、その中にガスが貯蔵されると、その内圧により外側
に膨れ、ガスが無くなると元に戻る、所謂、膨張・収縮
を繰り返している。この結果、ガスホルダー本体1aに
おけるガスホルダー支柱13およびホルダー補強リング
15の近傍が、図4および図6に示すように大きく塑性
変形して縦歪み14および横歪み16が発生する。この
縦歪み14および横歪み16の歪み量が小さい場合は、
前記特公昭53−20681号公報で提案のシール装置
3は充分に実用性を有しているが、該歪み量が大きくな
るに従い、前記各布入りゴムシール材19のガスホルダ
ー本体内周面1への密着性が悪くなったり、密着しない
部分が生じてシール装置3の上部からガス貯蔵部11内
のガスが外部に漏洩する。このため、ガスホルダー本体
1a内で浮き屋根4を点検・修理する場合においては、
作業者はガスマスク等の安全対策を充分に行った上で、
ガスホルダー本体1a内の浮き屋根4上に乗って点検
し、補修の必要が有る場合には、ガスホルダー本体1a
の縦歪み14及び横歪み16を修正し、または該歪み1
4,16が大きい場合にはガスホルダー本体1aの取替
を行って、ガスの漏洩を防止した後、補修しなければな
らなず多大の時間と労力および多額の費用を必要とする
等の問題を有していた。
【0004】本考案は上記問題を有利に解消するもので
あって、構造が簡単で、安価であり、しかも、簡便な操
作によってシール装置内に充満しているガスを抜き取っ
てガス貯蔵部内に戻すことにより該シール装置にガスが
漏洩することを防止する装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を達
成するためになされたものであり、その特徴とする手段
は、ガス貯蔵部11を有するガスホルダー本体1a内を
上下方向に摺動する浮き屋根4を設け、前記ガスホルダ
ー本体内周面1に接触するシール材19を上下方向に複
数個有するシール装置3を浮き屋根4の側周部に配設し
たガスホルダーにおいて、吸引端を上記シール装置3の
シール材19間に連通接続し、かつ排出端を上記ガスホ
ルダー内に連通接続したガス抜き管5に、ガス排風機6
を介設したことを特徴とするガスホルダーシール部から
のガス漏洩防止装置にある。
【0006】
【作用】本考案の作用を図1ないし図3を参照して説明
する。ガスホルダー本体1aに発生した縦歪み14、横
歪み16を通してシール装置3の布入りゴムシール材1
9間の空間部18b内に充満したガスを必要に応じてガ
ス排風機6を駆動してガス抜き管5から抜き出し、該浮
き屋根4に開孔した開孔部7からガスホルダー貯蔵部1
1に戻すことにより、シール装置3の上部からのガスの
漏洩を防止するものである。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図1ないし
図3を参照しつつ詳述する。図1はクレンネタイプのガ
スホルダーの断面図であり、浮き屋根4上の油脂分離器
12、ガス排風機6、耐圧ホース巻き取り器10を固設
すると共に、該浮き屋根4を貫通してガス貯蔵部11と
連通した開口部7を開設する。更に、シール装置3の布
入りゴムシール材19間の空間部18bにガス抜き管5
の吸引端を接続すると共に浮き屋根4の開口部7にガス
抜き管5の排出端を接続し、このガス抜き管5の吸引端
と排出端の途中には上記油脂分離器12、ガス排風機6
(ピストン式またはダイヤフラム式のポンプあるいは空
気圧モーター式送風機)を順次介している。また前記ガ
ス排風機6には、駆動源としての圧縮空気を外部から供
給するための耐圧ホース9を連通接続し、この耐圧ホー
ス9を上記耐圧ホース巻き取り器10により浮き屋根4
が上下するに伴って巻き取ったり、巻き戻したりする。
なお図中、1〜3、11、14、16、23、24は前
記説明した図5および図6と同様であるので、ここでは
その説明を省略する。
【0008】かくして、ガスホルダー本体1aに縦歪み
14及び横歪み16が発生すると、シール装置3の布入
りゴムシール材19のガスホルダー本体1aの側板への
密着性が悪くなったり、密着しない部分が生じるため、
ガス貯蔵部11内のガスは、先ず、シール装置3の空間
部18a内に充満し、この空間部18aが充満するとそ
の上部の空間部18bに流入する。
【0009】このシール装置3の空間部18bに充満し
たガスをガス抜き管5で抜くことにより、該空間部18
bのガス圧力を低下させて、空間部18cへのガスの流
入を防止してシール装置3の上部からのガス漏洩を防止
するものである。例えば、ガスホルダー本体1a内及び
浮き屋根4を該浮き屋根4上に乗って点検する場合、先
ず、耐圧ホース9を通して圧縮空気をガス排風機6に供
給して、該ガス排風機6の駆動を開始する。これにより
ガス抜き管5からシール装置3の空間部18bに充満し
たガスを抜き出して油脂分離器12へ供給する。該油脂
分離器12でガス中に含まれているシール用の油脂分を
分離した後、ガスをガス抜き管5によりガス排風機6を
介して開口部7からガス貯蔵部11に戻す。
【0010】ガス排風機6の駆動源として圧縮空気を使
用すると、該ガス排風機6の駆動開始時、または駆動中
において火花等の発生により、ガスに引火する危険がな
いので、設備的にコンパクトになり好ましい。また、該
ガス排風機6の吸引力をあまり強くすると、大気を吸引
したりシール装置3内の油脂を吸引するので、該シール
装置3の最上部の布入りゴムシール材19とガスホルダ
ー本体内周面1の間にある油脂の動き及び油脂分離器1
2内に溜まる油脂量、または混入空気量を検知したり、
あるいは空間部18bの圧力を検知しつつ、上記圧縮空
気の圧力を制御して該ガス排風機6の吐出量を調整すれ
ば、シール装置3の空間部18bに充満したガスを安定
してガス貯蔵部11へ戻すことが出来るので好ましい。
【0011】尚、本実施例においては、油脂分離器12
を使用したが、シール装置3の空間部18bから抜き出
すガス中に油脂分が少なく、ガス抜き出しに支障になら
ない場合は、油脂分離器12を設置しなくてもよい。ま
た、本実施例においては、ガス抜き管5をシール装置3
の空間部18bに貫通して設けたが、これに限ることな
く、その他の空間部18a、18c、18dの何れに設
けてもよい。
【0012】また本実施例においては、ガスホルダー本
体1a内および浮き屋根4を該浮き屋根4上に乗って点
検・補修する場合に前記ガス排風機6を駆動して、シー
ル装置3の上部からのガス漏洩を防止しているが、これ
に限ることなく、例えば、空間部18bの圧力を測定す
る圧力計を設け、この測定圧力値が所定値を越えると前
記ガス排風機6を所定時間駆動して、常に、空間部18
bを所定圧力以下に維持することにより、前記シール装
置3の上部からガス漏洩を防止するようにしても良い。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、シール装置3における
上下のシール材19の間にガス抜き管5を接続し、前記
シール装置3の空間部に充満したガスを、ガス排風機6
により抜き出し、抜き出したガスをガス貯蔵部11にも
どすだけの簡単な構造で、安価で容易にシール部の上部
からのガス漏洩を防止することが可能となるので、補修
時に、ガスホルダー本体1a縦歪み14および横歪み1
6を修正したり、ガスホルダー本体1aの取替え等を行
う必要がないので、短時間にして補修が完了すると共
に、補修にかかる労力も少なく、これにかかる費用も安
価になる等の多大の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るガス漏洩防止装置を有す
るガスホルダーの全体を示す概略縦断側面図である。
【図2】図1におけるシール装置およびガス排風機付近
を拡大して示す縦断側面図である。
【図3】図2におけるシール装置付近を拡大して示す縦
断側面図である。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】従来のガスホルダーの全体を示す概略縦断側面
図である。
【図6】図5におけるシール装置付近を拡大して示す縦
断側面図である。
【符号の説明】
1 ホルダー本体内周面 1a ホルダー本体 2 ガイドローラー 3 シール装置 4 浮き屋根 5 ガス抜き管 6 ガス排風機 7 開口部 8 圧縮空気供給管 9 耐圧ホース 10 耐圧ホース巻き取り器 11 ガス貯蔵部 12 油脂分離器 13 ガスホルダー支柱 14 縦歪み 15 ホルダー補強リング 16 横歪み 18a 空間部 18b 空間部 18c 空間部 18d 空間部 19 シール材 20 木片 21 ボルト 22 押え部材 23 連結部材 24 油脂供給管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス貯蔵部11を有するガスホルダー本
    体1a内を上下方向に摺動する浮き屋根4を設け、前記
    ガスホルダー本体内周面1に接触するシール材19を上
    下方向に複数個有するシール装置3を浮き屋根4の側周
    部に配設したガスホルダーにおいて、吸引端を上記シー
    ル装置3のシール材19間に連通接続し、かつ排出端を
    上記ガスホルダー内に連通接続したガス抜き管5に、ガ
    ス排風機6を介設したことを特徴とするガスホルダーシ
    ール部からのガス漏洩防止装置。
JP1992021285U 1992-03-10 1992-03-10 ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置 Expired - Lifetime JP2573406Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992021285U JP2573406Y2 (ja) 1992-03-10 1992-03-10 ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992021285U JP2573406Y2 (ja) 1992-03-10 1992-03-10 ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0573400U JPH0573400U (ja) 1993-10-08
JP2573406Y2 true JP2573406Y2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=12050868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992021285U Expired - Lifetime JP2573406Y2 (ja) 1992-03-10 1992-03-10 ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573406Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860318B1 (ko) * 2002-08-21 2008-09-26 주식회사 포스코 가스홀더의 실링장치
CN104534265A (zh) * 2015-01-08 2015-04-22 中冶赛迪工程技术股份有限公司 自紧密封式活塞煤气柜

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3856679B2 (ja) * 2001-10-04 2006-12-13 東洋ゴム工業株式会社 ガスホルダーシール材用耐熱ニトリルゴム組成物及びそれを用いたガスホルダーシール材
KR100793529B1 (ko) * 2001-11-29 2008-01-14 주식회사 포스코 가스홀더설비의 씰검 마모도 측정장치
JP2006077880A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Riken Keiki Co Ltd ガスホルダ用ガス検知装置
CN105240679A (zh) * 2015-10-29 2016-01-13 北京京诚泽宇能源环保工程技术有限公司 适用于低压运行的密封橡胶膜及制法与圆筒型密封橡胶帘

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860318B1 (ko) * 2002-08-21 2008-09-26 주식회사 포스코 가스홀더의 실링장치
CN104534265A (zh) * 2015-01-08 2015-04-22 中冶赛迪工程技术股份有限公司 自紧密封式活塞煤气柜

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0573400U (ja) 1993-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4862731A (en) Fuel tank leak detection apparatus
JP2573406Y2 (ja) ガスホルダーシール部からのガス漏洩防止装置
CN101706026A (zh) 管道连接用的充气密封装置
CN105841896A (zh) 一种钢塑管件密封性能测试装置
CN115979524A (zh) 一种塑封出油阀气密检测机
JPWO2020116097A1 (ja) ライニング材を反転させる装置及び方法
US3724273A (en) Pipeline sealing device
CN105823610A (zh) 一种加压检测设备
CN112254885A (zh) 一种压力容器环焊缝防渗漏检测工装及工艺
JP2562249B2 (ja) 壁面検査ロボット
JPH09145519A (ja) 仕切弁の水圧試験方法及び水圧試験装置
CN105865727A (zh) 一种保压检测设备
CN212048700U (zh) 一种动态聚料式液体材料装运装置
CN111409956A (zh) 动态聚料式液体材料装运装置及动态出料方法
CN105666100A (zh) 一种封压测试机
CN108749808B (zh) 制动泵检测装置及使用方法
CN105841895A (zh) 一种接头封测设备
CN108593214B (zh) 一种铸件生产用辅助设备
WO2016133381A1 (en) Floating roof and method to recover the buoyancy of a floating roof
JPS63281997A (ja) 容器の開口部と相対移動可能な供給管の間の間隙を密封するための装置
JP3040205B2 (ja) 吸排気装置
JPS6355647B2 (ja)
JP2519128Y2 (ja) 休風時の高炉炉内ガス排出装置
CN221224129U (zh) 一种气囊气密性检测装置
JPH0137280Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971216