JP2573079Y2 - たて型ロータリーバルブ - Google Patents

たて型ロータリーバルブ

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JP2573079Y2
JP2573079Y2 JP1992069724U JP6972492U JP2573079Y2 JP 2573079 Y2 JP2573079 Y2 JP 2573079Y2 JP 1992069724 U JP1992069724 U JP 1992069724U JP 6972492 U JP6972492 U JP 6972492U JP 2573079 Y2 JP2573079 Y2 JP 2573079Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、粉粒物や穀物原料を
圧力差のある系路内への供給、あるいは排出に用いられ
るたて型ロータリーバルブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たて型ロータリーバルブとして本出願人
は、先に「たて型ロータリーバルブのシール装置」(特
開昭61−38276)を出願した。これは図19に示
すごとく、まず原料投入口500から原料を供給し、原
料収納室501に収納する。ロータ502を回転させる
と、原料収納室501は原料投入口500と上のシール
板503の連通口504から離れた位置で、押圧機構5
07で押圧された上下のシール板503,505でシー
ルされつつ回転移送され、原料収納室501が原料排出
口506と連通した時点で、系外へ排出させるよう構成
した装置である。
【0003】また投入した原料を気流により排出するよ
う構成した「たて型ロータリーバルブ」(特開昭62−
27228)、および原料の投入口と排出口を複数組設
けた「たて型ロータリーバルブ」(特開昭62−620
62)等の出願もした。
【0004】さらにロータを上下に分割したハウジング
で、挟み込むようにしてシールしてなる装置「竪型ロー
タリーバルブのシール装置」(特開昭52−1676
9)が従来開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし前記従来の何れ
の装置においても、原料投入口500がバルブに固定さ
れているため、押圧装置によりシール部材を締め付けた
場合、原料投入口500の上面508と原料排出口50
6の下面509の距離が変化した。そのため、たて型ロ
ータリーバルブに連結された配管の何処かにその距離を
吸収する部材を配置せねばならず、配管ラインとしては
強度に不安があった。
【0006】かかる現状に鑑み本願考案者は鋭意研究の
結果、原料投入口とシール板を相対的に移動自在に係合
させれば、原料投入口500の上面508と原料排出口
506の下面509の距離を変化させないで、シール部
材を押圧することが可能であることを知見し、本願考案
を完成させた。
【0007】すなわち本願考案は、上部に原料投入口を
備え下部に原料排出口を備えるバルブハウジングと、こ
のバルブハウジング内部に設けられ垂直軸回りに水平回
転し原料収納室を有するロータと、このロータの上下に
介装され原料投入口および排出口と回転移動する原料収
納室とを個別に連通せしめる連通口を備えた上下のシー
ル部材と、前記バルブハウジングの上カバーに設置され
シール部材をロータの軸方向に押圧する押圧機構とから
構成され、原料投入口から原料収納室内に投入された原
料をロータの回転で原料排出口に移送し、自重により外
部に排出させ、押圧機構のアジャストスクリューと上の
シール部材の凹部を係合させ、かつ原料投入口と上のシ
ール部材の連通口を上下動自在に連通させたことを特徴
とする縦型ロータリーバルブ、ならびに上部に原料投入
口と気流入口を備え下部に原料排出口を備えるバルブハ
ウジングと、このバルブハウジング内部に設けられ垂直
軸回りに水平回転し原料収納室を有するロータと、この
ロータの上下に介装され原料投入口および排出口と回転
移動する原料収納室とを個別に連通せしめる連通口を備
えた上下のシール部材と、前記バルブハウジングの上カ
バーに設置されシール部材をロータの軸方向に押圧する
押圧機構とから構成され、原料投入口から原料収納室内
に投入された原料をロータの回転で原料排出口と気流入
口に移送し、前記気流入口から供給される気流によって
外部に移送するようにし、押圧機構のアジャストスクリ
ューと上のシール部材の凹部を係合させ、かつ原料投入
口と上のシール部材の連通口を上下動自在に連通させた
ことを特徴とする縦型ロータリーバルブである。
【0008】
【課題を解決するための具体的手段】図1において、1
は本願考案にかかる縦型ロータリーバルブを示し、該バ
ルブ1は、円筒状のバルブハウジング2と、その内部に
配設されたロータ4とを備えて成る。バルブハウジング
2は、円筒状の本体20と、これの上下を塞ぐ円板状の
上カバー21、下カバー22とからなり、本体20の上
下端外周に半径方向外方に突設されたフランジ部23,
24とカバー21,22の周辺部とを、パッキン25,
26を介在させて、ボルト・ナット27により結着して
いる。これによりバルブハウジング2内に、密閉状の内
部室28が形成される。
【0009】前記上カバー21の周辺部よりの1部に
は、原料投入口3を形成する筒部材29を挿通するため
の開口30が設けられ、筒部材29は開口30に溶接等
により固定され、気密性を保持する。
【0010】バルブハウジング2の内部室28内には、
たて型ロータリーバルブ本体をなすロータ4が設けら
れ、ロータ4は円板状の上下の基板33,34と、この
間の周辺寄り部に放射状に縦設介装された複数の筒体3
5とからなる。上下の基板33,34には、それぞれ各
筒体35の内側と連通する筒体35の個数と同数の開口
部36,37が設けられ、筒体35の内部空間と開口3
6,37とにより、原料収納室38が形成される。
【0011】ロータ4はその上下の基板33,34の中
心部を縦通するごとく設けられた垂直な駆動軸5に、筒
状ホルダ39およびキー40を介して連結される。駆動
軸5は上下のカバー21,22の中心部に設けられた貫
通口41,42を通って上下のカバー21,22の外方
に延出される。なお、図中43,44は、貫通口41,
42と駆動軸5の間をシールするグランドパッキンであ
る。
【0012】駆動軸5は、後述するごとく上方への延出
部を後述のモータに直結して回転駆動され、下端部45
は、下カバー22に付設した支持ステイ46により軸受
47を介して回転自在に支持され、また、上カバー21
に付設した支持ステイ48により、上方延出部の中間部
49を軸受50を介して支持する。以上の駆動軸5によ
りロータ4は、バルブハウジング2内で回転駆動される
こととなる。
【0013】上記筒体35は、図6に示されるごとく、
駆動軸5から等距離かつ円周方向に等間隔で配備されて
いる。本実施例では6個配備されている。
【0014】下カバー22の周辺より部の一部には、原
料排出口6を設け、原料排出口6は、下カバー22に形
成された開口部51の周辺から起立形成された筒状延出
部52で形成される。かかる排出口6は、既述の原料投
入口3と実施例では、駆動軸5に対して180度変位し
た位置に設けられる。このことにより原料投入口3およ
び原料排出口6は、ある筒体35の原料収納室38が原
料投入口3と一致する位置にある場合、駆動軸5に関し
てこの筒体35と反対側の位置にある他の筒体35の収
納室38が、原料排出口6と一致する位置にある。従っ
て一個の筒体35の原料収納室38が、原料投入口3お
よび原料排出口6の両者と同時に連通することはない。
【0015】原料投入口3、原料排出口6、および原料
収納室38の断面は円形であり、それらの直径はほぼ等
しい。また、原料投入口3および原料排出口6は、何れ
も原料収納室38と軸心が一致するような位置に配置さ
れており、筒体35が所定の位置に来たときに、筒体3
5は、原料投入口3あるいは原料排出口6と一致する。
【0016】そしてロータ4の上下の基板33,34の
各上下には、円板状をしたシール板7,8を配設する。
下部シール板8は下カバー22上に配置される。下部シ
ール板8の上面には、ロータ4の下部基板34が所定圧
力で摺接する。下部シール板8の一部には、既述の原料
排出口6と対応する箇所に連通口を備え、中央部に駆動
軸5の挿通口54を備える。図中55は下部シール板8
を下カバー22に固定する回り止め用ストッパーであ
る。
【0017】かかる下部シール板8において、原料排出
口6と連通する連通口53のロータ回転方向の下流側
に、例えば作動時にロータ4が図1において上方から見
て右回転するとすれば、紙面の手前側の部分に脱気口5
6を設ける。(図7参照)
【0018】下部シール板8に設けられる脱気口56
は、ある筒体35の原料収納室38が原料排出口6と連
通している状態にあるときには、該収納室38と連通し
ない箇所に図7のごとく設けられる。上記実施例におい
ては、脱気口56は駆動軸5に関して原料排出口6から
円周方向に、90度変位した箇所に設けられる。また下
部シール板8の脱気口56と一致する箇所において下カ
バー22には、大気と連通された脱気管57が設けられ
ている。
【0019】従って、ロータ4の1個の筒体35に着目
すると、該筒体35はロータ4の回転にともない、最初
に原料投入口3を介して原料を受け、次にこの原料を原
料排出口6に排出し、このときその原料収納室38内に
は、排出系路側の比較的高圧の気体が流入かつ充満する
が、引き続きこの高圧気体は上記脱気口56および脱気
管57を介して原料収納室38内から大気中へ脱気され
る。
【0020】すなわち、排出系路側の高圧気体が原料収
納室38内に残留していると、筒体35が再び原料投入
口3から原料を受けるときに、かかる残留高圧気体が供
給系路側に流入して、原料の流れを阻害するので好まし
くない。ただし、排出系路側の圧力がそれほど高くない
システム中で、上記たて型ロータリーバルブ1を使用す
る場合には、脱気口56および脱気管57は必要ではな
い。
【0021】一方、上部シール板7はロータ4の上部基
板33上に配設され、この上部シール板7には、原料投
入口3と連通する連通口58を備えている。連通口58
の上部には少し大きめの孔が同軸的に形成されており、
そこに筒部材29が例えばOリングのようなシール部材
59を介して、摺動自在に挿通されている。上部シール
板7の中央部には、駆動軸5の挿通口60が設けられて
いる。
【0022】かく構成することにより、上部シール部材
7および上部カバー21と相対的に移動が可能となり、
後述する押圧機構9により、上部シール板7が下方に押
圧されても、原料投入口3の上面85と原料排出口6の
下面86との距離は変化することがない。
【0023】押圧機構9は上部カバー21に縦設された
ホルダ61と、ホルダ61内の下部に収納されたパッキ
ン62と、パッキン62を加圧するナット63と、ナッ
ト63を縦貫してその下端部65を上部シール板7の上
面の一部に当接するアジャストスクリュー66とからな
る。上部シール板7上にはスクリュー66の下端部65
と係合する凹部67を備え、アジャストスクリュー66
の螺回動で上部シール板7を押圧し、ロータ4の上下の
基板33,34と上下のシール板7,8間のシール圧力
を調整する。
【0024】かかる押圧機構9はシール圧力を均等化す
るため好ましくは複数、実施例では図3に示すごとく、
駆動軸5に関して180度離間して2個設けた。なお凹
部67とアジャストスクリュー66との係合関係は、上
記押圧の他上部シール板7の回り止め用にも資する。
【0025】以上の上下のシール板7,8の材料として
は、焼結金属あるいはセミックが好適に用いられるが、
テフロンのように柔らかいプラスチック材を用いること
もできる。上部シール板7を柔らかい部材7aで構成す
る場合は、図8のごとく該シール板7の上に金属材から
なるバックアップ材7bを設けるのが好ましい。7cは
両者7a,7bの回り止め用ストッパーである。また6
7aは、スクリュー66の下端部65と係合する凹部で
ある。
【0026】上記たて型ロータリーバルブ1の作動は次
の如くである。最初に原料投入口3から原料を投入し、
ロータ4の回転で例えばaの原料収納室38が投入口3
の直下に臨んだ場合には、この原料収納室38に収納
し、ロータ4を更に回転させ、原料収納室38は原料投
入口3と上部シール板7の連通口58から離れた位置で
は上下のシール板7,8でシールされる。シール圧力は
既述の押圧機構9で調整されてシールを行い、この場合
上下の部材7,8が板状でありかつ上下の基板33,3
4は上下にサンドイッチされることから、十分な面圧も
得られ、又、面接触のため高い気密性が保持される。ロ
ータが回転して原料収納室38がbの位置に達すると原
料排出口6と連通し、原料収納室38内の原料を排出
し、排出後ロータの回転で脱気孔56に達し、脱気を行
って次の原料の受け入れを円滑に行う。以上を反復す
る。
【0027】ところで、本実施例では次の如き媒体循環
機構を採用した。即ち10はバルブハウジング本体20
の周壁の一部に設けた媒体導入口を表わし、また、11
は下カバー22の一部に設けた媒体排出口で、これらを
切換弁90,91を備える配管92,93で外部に連通
せしめ、バルブハウジング2の内部室28に媒体を導入
する。媒体は原料、或いは次工程における処理方法等に
応じて選定すれば良く、例えば、原料収納室38の壁面
に付着し易い原料の場合には冷水を内部室28に供給し
て筒体35を冷却する。また次工程で原料を加熱処理す
る場合には、予熱として水蒸気或いは熱水等を内部室2
8内に供給して筒体35を加熱する。さらに、次工程で
加圧処理を行う場合にはその圧力よりも高圧の媒体を内
部室28内に導入し、これによりシール箇所からの微細
な原料の漏洩防止を図ることができる。
【0028】一方、上記たて型ロータリーバルブ1の使
用時間が増大するにつれ、上部シール板7の下面と下部
シール板8の上面は摩耗する。しかしながら、上部及び
下部シール板7,8は、夫々、ロータ4の上下の基板3
3,34と面接触しているため、かかる摩耗は均一的な
ものである。従って、たて型ロータリーバルブ1を使用
する上では、押圧機構9のアジャストスクリュー66の
押圧力を適時に調節することにより、ロータ4の原料収
納室38の、バルブハウジング2の内部室28に対する
シールは容易に維持される。
【0029】次に、前記上部シール板7の押圧機構9の
変更実施例を説明する。図9は、押圧機構の駆動源とし
て油圧シリンダを用いた例である。前記パッキン62、
ナット63を通るアジャストスクリュー66に代えてロ
ッド68を上部シール板7に当接係合せしめ、架台69
で支持される油圧シリンダ70への圧油の供給でロッド
68を下動させ、シール板7を加圧する。本実施例で
は、シール面7dの圧力を一定に保つために、該圧力に
より変化するモータ15の負荷電流を検出して油圧シリ
ンダ70の作動制御した。
【0030】すなわち、駆動軸5を回転駆動するための
モータ15の負荷電流を電流計71で検出し、この信号
をコントローラ72に入力し、信号に応じてコントロー
ラ72でサーボバルブ73に指令し、油圧シリンダ70
の圧力を制御し、シール面の圧力を調整する。なお、よ
り正確な制御のためのセンサとして、実施例ではロッド
68と上部シール板7との当接部に圧力センサ74を設
置しロッド68の加圧力を検出し、シリンダ圧力を制御
してもよい。またシール面からの媒体、例えば水蒸気等
のリーク量を検出し、これに応じて油圧シリンダ70を
制御しても良い。
【0031】図10,図11は押圧機構9の更なる他の
実施例を示す。図10は、下部シール板8と下カバー2
2との間に皿バネ75を介装したもので、シール板8の
一部に下向きの凹部76を、また下カバー22の一部に
これと遊合する突部77を設け、シール板8と下カバー
22との間の平面内での動きを規制し、突部77の周り
に皿バネ75を配設し、バネガイドを行わせた。
【0032】図11は、既述のアジャストスクリュー6
6の下端部65の下端面と、上部シール板7の凹部67
aの底面67bとの間にコイルバネ78を介装したもの
で、凹部67aの深さを図1より大きくし、スクリュー
先端の抜けを防止している。以上の図10,11の実施
例によれば前記実施例に比して、たて型ロータリーバル
ブ1の作動時におけるロータ4の上下振動を有効に吸収
できる。
【0033】図12は、本考案にかかるたて型ロータリ
ーバルブ1の具体的な使用例で、該たて型ロータリーバ
ルブ1を加圧加熱処理装置において、原料投入装置13
及び製品排出装置16として使用した例を示す。12は
蒸煮缶で、飽和水蒸気を用いて原料、例えば大豆等を加
圧加熱する装置である。13は原料投入装置で本考案に
かかるたて型ロータリーバルブ1を用い、原料投入口3
の上方に原料フィーダ14を臨ませ、原料排出口6を蒸
煮缶12の入口部80に連結し、たて型ロータリーバル
ブ1を介して気密に原料を蒸煮缶12に供給し、既述の
配管92,93を付設して、加熱水蒸気を内部室28に
導入し、蒸煮缶12に投入される原料をたて型ロータリ
バルブ1内で予熱する。図中15はロータ駆動用モータ
であり、チェン、スプロケット機構81により既述の駆
動軸5を駆動している。
【0034】蒸煮缶12で加圧加熱処理された原料は、
製品排出装置16に移送されて排出される。かかる製品
排出装置16としても、たて型ロータリーバルブ1を用
い、蒸煮缶12の排出口82、製品排出装置16の原料
投入口3に連結し、ここから処理後の原料を受け入れ、
原料排出口6から製品として取り出す。
【0035】上述から理解される如く、たて型ロータリ
ーバルブ1より成る製品排出装置16においては、蒸煮
缶12の排出口82から、ロータ4の原料収納室38内
に、処理済製品とともに送り込まれた高温かつ高圧の気
体は、原料排出口6から製品が排出される時点で原料収
納室38から放出される。従って、製品排出装置16と
して使用されるたて型ロータリーバルブ1には、脱気孔
56及び脱気管57は必ずしも必要なものではない。
【0036】ところで、上記実施例においては、ロータ
4の原料収納室38内の原料は自重により原料排出口6
に落下していた。すなわちたて型ロータリーバルブ1か
らの原料排出は重力を以て自発的に行われていた。図1
3には、本考案の変更実施例に係るたて型ロータリーバ
ルブ100の縦断面が示されており、該バルブ100に
おいては、ロータ4の原料収納室38内に一旦収納され
た原料が、たて型ロータリーバルブ100の排出側に在
る原料処理システムにおけるのと同一の加熱媒体によ
り、強制的に原料排出口6に排出せしめられている。な
お、該ロータリーバルブ100の加熱媒体導入機構以外
の基本的構造及び基本的機能は、前記ロータリーバルブ
1のものと同様であることから、不要な説明を省略する
とともに、たて型ロータリーバルブ1と同一の部材には
同一番号を付している。
【0037】たて型ロータリーバルブ100のバルブハ
ウジング2の上カバー21には、原料排出口6の軸心と
一致した軸心を有する貫通口101が形成されている。
貫通口101には、原料排出口6の径と同一の径を有す
る加熱媒体導入口103を形成するための、筒部材10
4が挿通される。筒部材104と上記貫通口101との
間は、前記同様溶接等により固定され、シールされる。
上部シール板7には、加熱媒体導入口103と同心的か
つ略同一面積の円形連通口109が形成される。該連通
口109は、原料排出口6と連通状態にある原料収納室
38に、加熱媒体導入口103を連通し、もって加熱媒
体を原料収納室38内に送り込み、これにより原料収納
室38内の原料を強制的に排出口6に排出させるために
配備されている。そして原料投入口3あるいは加熱媒体
入口103と、上部シール板7の係合手段は、図1の実
施例と同じである。
【0038】図14および図15には、図13に示され
たたて型ロータリーバルブ100の平面図および底面図
が示されている。すなわち、駆動軸5に関して、対称的
に2個の押圧機構9が配備され、かつ下部カバー22に
は、脱気管57が形成されている。
【0039】図16は、たて型ロータリーバルブ100
を、気流式加熱装置に応用した例を示す。気流式加熱装
置200は、過熱水蒸気が通気され原料を気流輸送しな
がら加熱処理する加熱パイプ209、加熱処理後の原料
と加熱水蒸気を分離するサイクロン203、該サイクロ
ン203の排出口206に設けられ原料を系外へ気密的
に放出する排出バルブ208、加熱水蒸気を循環させる
循環ブロワー205、原料との接触により温度の低下し
た過熱水蒸気を加熱するスーパーヒーター207、そし
て原料の投入装置として用いられているたて型ロータリ
ーバルブ100とにより構成されている。加熱パイプ2
09の上流側には、たて型ロータリーバルブ100の原
料排出口6と、また下流側はサイクロン203の入口2
02とそれぞれ連結される。
【0040】そしてさらにサイクロン203の出口20
4と循環ブロワー205の吸引口、該ブロワー205の
吐出口とたて型ロータリーバルブ100の加熱媒体入口
103をスーパーヒーター207を介して、それぞれ配
管210,211,212で連結し、循環系201を形
成する。213は配管211に連結された飽和水蒸気供
給管で、循環系201へ飽和水蒸気を供給するものであ
る。
【0041】気流加熱装置200は以上のごとく構成さ
れており、原料フィーダ14より原料投入口3を介して
たて型ロータリーバルブ100へ供給された原料は、図
1におけるロータ4が半周した後、過熱水蒸気の気流の
作用で原料排出口6より排出される。次いで原料は、気
流に乗り加熱パイプ209内で加熱処理された後、サイ
クロン203で加熱水蒸気と分離されて、排出バルブ2
08より製品として回収される。一方、加熱水蒸気は、
循環ブロワー205の作用により循環系201を流通す
る。
【0042】図17には、加熱媒体入口103の部分的
変更例が示されている。すなわち、加熱媒体導入口10
3の途中には、これと同心的に媒体流路の面積を減少さ
せるバッフル部材310が配置されている。バッフル部
材310は、円筒部312、円錐部311、および円筒
部312を筒部材104の内壁に連結するための2枚の
支持板313とを備えてなる。
【0043】かかる構成によれば、加熱媒体導入口10
3に導かれた加熱媒体は、バッフル部材310により流
速が上昇せしめられた後に、原料収納室38内に供給さ
れる。従って該室38内の原料の排出が一層効果的に行
なわれる。しかも、流速の高められた上記加熱媒体は、
ロータ4の筒体35の内壁に沿って原料収納室38に供
給されることから、原料の排出が一層確実なものとな
る。特に筒体35の内壁への原料の付着が、確実に防止
される。
【0044】図17には、加熱媒体導入口103の別の
部分的変更実施例が示されている。すなわち、加熱媒体
導入口103の途中には、旋回流発生用のねじれ羽根部
材410が配置されている。ねじれ羽根部材410は、
加熱媒体導入口103と同心的に配置される円筒部41
3、該円筒部413を筒部材104の内壁に連結する4
枚のねじれ羽根414とを備えてなる。ねじれ羽根41
4は、円筒部413の円周方向に等角度間隔で配列さ
れ、かつそれぞれ所定角度だけ傾斜せしめられている。
円筒部413の上部および下部には、円錐部411,4
12が形成されている。
【0045】かかる構成によれば、加熱媒体導入口10
3に導かれた加熱媒体の流れは、ねじれ羽根部材410
により回転せしめられ、よって加熱媒体は旋回流となっ
て原料収納室38内へ流入する。これにより、原料収納
室38からの原料の排出が、一層促進される。
【0046】
【考案の効果】本願考案は以上のごとく構成されてお
り、原料投入口に対して上部シール板をシール部材を介
して上下動自在に係合したので、本願考案にかかるたて
型ロータリーバルブと連結する配管をリジッドにするこ
とができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案にかかるたて型ロータリーバルブの正
面断面図
【図2】図1における原料投入口の拡大図
【図3】図1の平面図
【図4】図1の下面図
【図5】図4の4−4視断面図
【図6】図1の6−6視断面図
【図7】たて型ロータリバルブの展開図
【図8】シール部材の他の実施例図
【図9】押圧機構の他の実施例図
【図10】振動吸収機構の他の実施例図
【図11】振動吸収機構の他の実施例図
【図12】本願考案にかかるたて型ロータリバルブの使
用例
【図13】たて型ロータリバルブの他の実施例図
【図14】図13の平面図
【図15】図13の下面図
【図16】図13に示されたたて型ロータリバルブの使
用例
【図17】図13に示されたたて型ロータリバルブの加
熱媒体入口の他の実施例図
【図18】図13に示されたたて型ロータリバルブの加
熱媒体入口の他の実施例図
【図19】従来のたて型ロータリバルブの正面断面図
【0048】
【符号の説明】
1 たて型ロータリバルブ 2 バルブハウジング 3 原料投入口 4 ロータ 5 駆動軸 6 原料排出口 7 上部シール板 8 下部シール板 9 押圧機構 13 原料投入装置 16 製品排出装置 29 筒部材 38 原料収納室 59 シール部材 100 たて型ロータリーバルブ 104 筒部材 200 気流加熱装置 310 バッフル部材 410 ねじれ羽根部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に原料投入口を備え下部に原料排出口
    を備えるバルブハウジングと、このバルブハウジング内
    部に設けられ垂直軸回りに水平回転し原料収納室を有す
    るロータと、このロータの上下に介装され原料投入口お
    よび排出口と回転移動する原料収納室とを個別に連通せ
    しめる連通口を備えた上下のシール部材と、前記バルブ
    ハウジングの上カバーに設置されシール部材をロータの
    軸方向に押圧する押圧機構とから構成され、原料投入口
    から原料収納室内に投入された原料をロータの回転で原
    料排出口に移送し、自重により外部に排出させ、押圧機
    構のアジャストスクリューと上のシール部材の凹部を係
    合させ、かつ原料投入口と上のシール部材の連通口を上
    下動自在に連通させたことを特徴とする縦型ロータリー
    バルブ。
  2. 【請求項2】上部に原料投入口と気流入口を備え下部に
    原料排出口を備えるバルブハウジングと、このバルブハ
    ウジング内部に設けられ垂直軸回りに水平回転し原料収
    納室を有するロータと、このロータの上下に介装され原
    料投入口および排出口と回転移動する原料収納室とを個
    別に連通せしめる連通口を備えた上下のシール部材と、
    前記バルブハウジングの上カバーに設置されシール部材
    をロータの軸方向に押圧する押圧機構とから構成され、
    原料投入口から原料収納室内に投入された原料をロータ
    の回転で原料排出口と気流入口に移送し、前記気流入口
    から供給される気流によって外部に移送するようにし、
    押圧機構のアジャストスクリューと上のシール部材の凹
    部を係合させ、かつ原料投入口と上のシール部材の連通
    口を上下動自在に連通させたことを特徴とする縦型ロー
    タリーバルブ。
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JPS53103231A (en) * 1977-02-21 1978-09-08 Toto Ltd Valve
JPS6262062A (ja) * 1985-09-10 1987-03-18 Kikkoman Corp たて型ロ−タリ−バルブ

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