JP2572949Y2 - 編機における選針装置 - Google Patents
編機における選針装置Info
- Publication number
- JP2572949Y2 JP2572949Y2 JP1992017321U JP1732192U JP2572949Y2 JP 2572949 Y2 JP2572949 Y2 JP 2572949Y2 JP 1992017321 U JP1992017321 U JP 1992017321U JP 1732192 U JP1732192 U JP 1732192U JP 2572949 Y2 JP2572949 Y2 JP 2572949Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bat
- needle
- guide
- roller
- small roller
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電磁石のオン・オフに
よりその磁力を編針バットに作用させるかさせないかに
よって、編針を前後に選別する編機における選針装置に
関する。
よりその磁力を編針バットに作用させるかさせないかに
よって、編針を前後に選別する編機における選針装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の選針装置の一つとして、
本出願人は例えば実公昭56−27263号公報に開示
されているものを提供し、現に製造・販売している。こ
れを図4(下面図)に示す。同図において、1は非磁性
材製(合成樹脂製)のバット案内体、2は磁性体による
板状の選針用導磁体、3は同じく磁性体による板状の押
えカム、4はガイドカム、5はサイドカム、6は導入カ
ム、7は選針案内カムで、これらはキャリジ台板8の下
面に取り付けられている。
本出願人は例えば実公昭56−27263号公報に開示
されているものを提供し、現に製造・販売している。こ
れを図4(下面図)に示す。同図において、1は非磁性
材製(合成樹脂製)のバット案内体、2は磁性体による
板状の選針用導磁体、3は同じく磁性体による板状の押
えカム、4はガイドカム、5はサイドカム、6は導入カ
ム、7は選針案内カムで、これらはキャリジ台板8の下
面に取り付けられている。
【0003】導磁体2は一枚の磁性体板であるが、磁気
的に見ると、キャリジ台板8上の電磁石(図示せず)が
オンになったときこれによって磁化される短い選針部分
2aと、永久磁石(図示せず)によって常時磁化されて
いる長いバット吸着案内部2b とに分かれている。この
バット吸着案内部2b の側面と押えカム3の側縁との間
にはバット案内間隙9が形成されている。
的に見ると、キャリジ台板8上の電磁石(図示せず)が
オンになったときこれによって磁化される短い選針部分
2aと、永久磁石(図示せず)によって常時磁化されて
いる長いバット吸着案内部2b とに分かれている。この
バット吸着案内部2b の側面と押えカム3の側縁との間
にはバット案内間隙9が形成されている。
【0004】バット案内体1には上下に貫通する貫通孔
10を設けられ、その貫通孔9の一側の薄い側壁をもっ
て弾性部11としている。この弾性部11は、編針バッ
ト13を導磁体2の選針部分2a に向かって押圧する。
10を設けられ、その貫通孔9の一側の薄い側壁をもっ
て弾性部11としている。この弾性部11は、編針バッ
ト13を導磁体2の選針部分2a に向かって押圧する。
【0005】キャリジの摺動操作によりバット案内体1
の側面とガイドカム4の側面との間のバット導入路12
から入った編針バット13は、押えカム3によって押し
下げられたまま、弾性部11に圧接してこれにより導磁
体2の選針部分2a 側へ押圧される。このとき、電磁石
がオンであれば、編針バット13は選針部分2a の側面
に吸着されるため、キャリジの引く続く摺動に伴いバッ
ト吸着案内部2b に吸着されつつその側面に沿って偏倚
され、押えカム3による押し下げを解放されてバット案
内間隙9において通常の高さまで浮上する。
の側面とガイドカム4の側面との間のバット導入路12
から入った編針バット13は、押えカム3によって押し
下げられたまま、弾性部11に圧接してこれにより導磁
体2の選針部分2a 側へ押圧される。このとき、電磁石
がオンであれば、編針バット13は選針部分2a の側面
に吸着されるため、キャリジの引く続く摺動に伴いバッ
ト吸着案内部2b に吸着されつつその側面に沿って偏倚
され、押えカム3による押し下げを解放されてバット案
内間隙9において通常の高さまで浮上する。
【0006】一方、電磁石がオフのときは、編針バット
13は選針部分2a に吸着されないため、バット吸着案
内部2b 側へ偏倚することなく押えカム3により押し下
げられたまま真っ直ぐ横進する。
13は選針部分2a に吸着されないため、バット吸着案
内部2b 側へ偏倚することなく押えカム3により押し下
げられたまま真っ直ぐ横進する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、編針バット1
3を導磁体2の選針部分2a に向かって押圧するに当た
り、上記のようにバット案内体1に貫通孔9を設けその
一側の薄い側壁をもって樹脂製の板バネである弾性部1
1とした構造では、キャリジ摺動による多数の編針バッ
トとの度重なる圧接によりこの弾性部11が磨耗し、特
にキャリジを高速で往復摺動させる工業用編機の場合に
はそれが激しく、弾性部11が破損することがあった。
3を導磁体2の選針部分2a に向かって押圧するに当た
り、上記のようにバット案内体1に貫通孔9を設けその
一側の薄い側壁をもって樹脂製の板バネである弾性部1
1とした構造では、キャリジ摺動による多数の編針バッ
トとの度重なる圧接によりこの弾性部11が磨耗し、特
にキャリジを高速で往復摺動させる工業用編機の場合に
はそれが激しく、弾性部11が破損することがあった。
【0008】弾性部11が破損してその押圧作用が行わ
れなくなると、編針バット13は押えカム3により押し
下げられて前後の動きを制動された状態になっているた
め、編針バット13が選針部分2a に臨んだとき該選針
部分2a の側面と接触しなくなり、電磁石がオンのとき
でも、編針バット13が選針部分2a に吸着されずにそ
のまま真っ直ぐ横進し、誤選針が生ずる問題があった。
すなわち、従来の選針装置では、編針バット13を導磁
体2の選針部分2a に向かって押圧する弾性部11の耐
久性と信頼性に問題があった。
れなくなると、編針バット13は押えカム3により押し
下げられて前後の動きを制動された状態になっているた
め、編針バット13が選針部分2a に臨んだとき該選針
部分2a の側面と接触しなくなり、電磁石がオンのとき
でも、編針バット13が選針部分2a に吸着されずにそ
のまま真っ直ぐ横進し、誤選針が生ずる問題があった。
すなわち、従来の選針装置では、編針バット13を導磁
体2の選針部分2a に向かって押圧する弾性部11の耐
久性と信頼性に問題があった。
【0009】本考案の目的は、編針バットを選針用導磁
体の選針部分に向かって押圧する弾性部の耐久性と信頼
性を向上させ、キャリジの高速の摺動においても円滑な
選針動作を長期にわたり保証できるようにすることにあ
る。
体の選針部分に向かって押圧する弾性部の耐久性と信頼
性を向上させ、キャリジの高速の摺動においても円滑な
選針動作を長期にわたり保証できるようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案による選針装置で
は、非磁性材製のバット案内体に、その側面にローラ突
出口を有する中空部を設け、この中空部内に、回転自在
な小ローラと、該小ローラの一部をローラ突出口から突
出させて編針バットを小ローラを介して導磁体の選針部
分へ向かって押圧するバネとを配設したものである。
は、非磁性材製のバット案内体に、その側面にローラ突
出口を有する中空部を設け、この中空部内に、回転自在
な小ローラと、該小ローラの一部をローラ突出口から突
出させて編針バットを小ローラを介して導磁体の選針部
分へ向かって押圧するバネとを配設したものである。
【0011】
【作用】編針バットは、バット案内体のローラ突出口か
ら一部が突出している小ローラの周面と接触することに
より、導磁体の選針部分へ向かって押圧される。小ロー
ラは回転自在であるため、編針バットとの摺接による磨
耗がそもそも少なく、しかも該小ローラはバット案内体
及びバネとは別体であるため、耐磨耗性の高い材質を選
べる。また、バネは編針バットとは接触しないため、そ
の材質及び形状を自由に選べる。
ら一部が突出している小ローラの周面と接触することに
より、導磁体の選針部分へ向かって押圧される。小ロー
ラは回転自在であるため、編針バットとの摺接による磨
耗がそもそも少なく、しかも該小ローラはバット案内体
及びバネとは別体であるため、耐磨耗性の高い材質を選
べる。また、バネは編針バットとは接触しないため、そ
の材質及び形状を自由に選べる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1において、合成樹脂製のバット案内体
21と磁性体による板状の選針用導磁体22と同じく磁
性体による板状の押えカム23とガイドカム24と導入
カム25と選針案内カム26とは、従来と同様の配置関
係にしてキャリジ台板27の下面に取り付けられてい
る。導磁体22は、従来と同様に電磁石(図示せず)に
よって磁化される選針部分22a と永久磁石によって常
時磁化されるバット吸着案内部22b を有する。
に説明する。図1において、合成樹脂製のバット案内体
21と磁性体による板状の選針用導磁体22と同じく磁
性体による板状の押えカム23とガイドカム24と導入
カム25と選針案内カム26とは、従来と同様の配置関
係にしてキャリジ台板27の下面に取り付けられてい
る。導磁体22は、従来と同様に電磁石(図示せず)に
よって磁化される選針部分22a と永久磁石によって常
時磁化されるバット吸着案内部22b を有する。
【0013】バット案内体21は、図2及び図3に示す
ように導磁体22側の側面に開口したローラ突出口28
を中央に有する横長の中空部29を設けている。この中
空部29の左右両端部分29a ・29b は細いが、中央
部分29c は前後に膨らんで広く、しかも該中央部分2
9c はローラ突出口28に向かって先細状に除々に狭く
なっている。
ように導磁体22側の側面に開口したローラ突出口28
を中央に有する横長の中空部29を設けている。この中
空部29の左右両端部分29a ・29b は細いが、中央
部分29c は前後に膨らんで広く、しかも該中央部分2
9c はローラ突出口28に向かって先細状に除々に狭く
なっている。
【0014】中空部29内には、金属板による板バネ3
0がその左右両端部を中空部29の左右両端部分29a
・29b に挿入係合させて配置されているとともに、中
央部分29c 内に円柱形の小ローラ31が回転自在に収
容されている。この小ローラ31は、板バネ30の中央
部分でローラ突出口28側へ付勢されて一部が該ローラ
突出口28より突出している。
0がその左右両端部を中空部29の左右両端部分29a
・29b に挿入係合させて配置されているとともに、中
央部分29c 内に円柱形の小ローラ31が回転自在に収
容されている。この小ローラ31は、板バネ30の中央
部分でローラ突出口28側へ付勢されて一部が該ローラ
突出口28より突出している。
【0015】導磁体22のバット吸着案内部22b の側
面と押えカム23の側縁との間には、従来と同様にバッ
ト案内間隙32が形成されているが、このバット案内間
隙32を通過する編針バット33の安定性を良くするた
め、押えカム23の上側に合成樹脂製のバット補助案内
カム34が設置されている。
面と押えカム23の側縁との間には、従来と同様にバッ
ト案内間隙32が形成されているが、このバット案内間
隙32を通過する編針バット33の安定性を良くするた
め、押えカム23の上側に合成樹脂製のバット補助案内
カム34が設置されている。
【0016】上記のような構成において、キャリジの摺
動操作によりバット案内体21の側面とガイドカム24
の側面との間のバット導入路35から入った編針バット
33は、押えカム23によって押し下げられたまま、小
ローラ31の周面に圧接してこれにより導磁体22の選
針部分22a 側へ押圧される。そして、電磁石のオン・
オフに従い従来と同様に前後に選針される。
動操作によりバット案内体21の側面とガイドカム24
の側面との間のバット導入路35から入った編針バット
33は、押えカム23によって押し下げられたまま、小
ローラ31の周面に圧接してこれにより導磁体22の選
針部分22a 側へ押圧される。そして、電磁石のオン・
オフに従い従来と同様に前後に選針される。
【0017】小ローラ31は円柱形でしかも回転自在で
あるため、それに編針バット33が次から次と繰り返し
摺接しても、小ローラ31の磨耗はごく少なくその耐久
性は良い。また、板バネ30も、バット案内体21及び
小ローラ31とは別体でしかも編針バット33とは全く
接触しないため、耐久性が良い。
あるため、それに編針バット33が次から次と繰り返し
摺接しても、小ローラ31の磨耗はごく少なくその耐久
性は良い。また、板バネ30も、バット案内体21及び
小ローラ31とは別体でしかも編針バット33とは全く
接触しないため、耐久性が良い。
【0018】なお、上記の実施例では小ローラ31の付
勢を板バネ30で行ったが、コイルスプリングやゴム等
の弾性材で行ってもよい。また、小ローラ31は球形で
もよい。
勢を板バネ30で行ったが、コイルスプリングやゴム等
の弾性材で行ってもよい。また、小ローラ31は球形で
もよい。
【0019】
【考案の効果】以上述べたとおり本考案によれば、バッ
ト案内体の中空部のローラ突出口から一部を突出させた
回転自在な小ローラを介して編針バットを導磁体の選針
部分へ向かって押圧するため、編針バットとの摺接によ
る小ローラの磨耗がそもそも少なく、しかも該小ローラ
はバット案内体及びバネとは別体であるため、耐磨耗性
の高い材質を選べる。また、バネは編針バットとは接触
しないため、その材質及び形状を自由に選ぶことができ
るので、キャリジの高速の摺動においても円滑な選針動
作を長期にわたり保証できる。
ト案内体の中空部のローラ突出口から一部を突出させた
回転自在な小ローラを介して編針バットを導磁体の選針
部分へ向かって押圧するため、編針バットとの摺接によ
る小ローラの磨耗がそもそも少なく、しかも該小ローラ
はバット案内体及びバネとは別体であるため、耐磨耗性
の高い材質を選べる。また、バネは編針バットとは接触
しないため、その材質及び形状を自由に選ぶことができ
るので、キャリジの高速の摺動においても円滑な選針動
作を長期にわたり保証できる。
【図1】本考案の選針装置の一例の下面図である。
【図2】同上の一部を切欠した拡大下面図である。
【図3】同選針装置の分解斜視図である。
【図4】従来例の下面図である。
21 バット案内体 22 導磁体 22a 選針部分 28 ローラ突出口 29 中空部 30 板バネ 31 小ローラ 33 編針バット
Claims (1)
- 【請求項1】電磁石により磁化される導磁体の側面と非
磁性材製のバット案内体の側面との間に、編針バットを
通過させるバット通路を形成し、電磁石がオンのときは
編針バットを導磁体の選針部分の側面に吸着させて偏倚
させ、電磁石がオフのときはバット通路をそのまま通過
させる編機における選針装置において、前記バット案内
体に、その側面にローラ突出口を有する中空部を設け、
この中空部内に、回転自在な小ローラと、該小ローラの
一部を上記ローラ突出口から突出させて編針バットを小
ローラを介して上記導磁体の選針部分へ向かって押圧す
るバネとを配設したことを特徴とする編機における選針
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992017321U JP2572949Y2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 編機における選針装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992017321U JP2572949Y2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 編機における選針装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569187U JPH0569187U (ja) | 1993-09-17 |
JP2572949Y2 true JP2572949Y2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=11940773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992017321U Expired - Lifetime JP2572949Y2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 編機における選針装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572949Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP1992017321U patent/JP2572949Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0569187U (ja) | 1993-09-17 |
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