JP2572692Y2 - 側溝構造体 - Google Patents

側溝構造体

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JP2572692Y2
JP2572692Y2 JP1992073418U JP7341892U JP2572692Y2 JP 2572692 Y2 JP2572692 Y2 JP 2572692Y2 JP 1992073418 U JP1992073418 U JP 1992073418U JP 7341892 U JP7341892 U JP 7341892U JP 2572692 Y2 JP2572692 Y2 JP 2572692Y2
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真之 藤井
徹 羽田野
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、野球場、アスレチック
フィールド、テニスコート等、主としてスパイクシュー
ズを用いるグラウンドに設置するための側溝構造体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の球戯場、陸上競技場において、グ
ラウンドの縁部に、排水のための側溝をコンクリートで
形成することが行われている。そして、従来は、コンク
リート製、鋼製グレーチング、木製の蓋などで側溝に蓋
をすることが行われていた。しかし、これらの上に、ス
パイクシューズを履いて乗ると、スパイクピンがスリッ
プして競技者などが転倒するおそれがあったし、強い衝
撃を足元に受けることも多かった。
【0003】このために側溝部分が危険箇所になってい
たことから、コンクリートからなる側溝部材の上に、弾
性のあるゴム製の溝蓋を載せ、側溝部材の凹部に蓋をす
ることが考案されている(実公昭60−20717 号公報)。
これは、側溝部材の一対の側壁の上に、ゴム製の溝蓋を
載せて架け渡し、凹部を覆ったものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な側溝部材は、グラウンドなどの周縁に設置されるもの
である。従って、側溝部材の一方の縁には擁壁があり、
他方の縁には盛り土がされていることが多い。そして、
ゴム製の溝蓋を設置する際には、側溝部材の上に溝蓋を
載せるだけである。この際、溝蓋の一辺を擁壁側に当
て、溝蓋の他辺を盛り土側に当てて溝蓋を位置極めす
る。しかし、溝蓋を一旦設置した後、盛り土の縁部が崩
れ、溝蓋の一部(盛り土側の部分)の表面が土砂に埋ま
る場合が多かった。こうなると、溝蓋の取り外しが困難
であり、側溝内の清掃、溝蓋の補修、交換などが難しく
なる。
【0005】本考案の課題は、ゴム製溝蓋の目地に土砂
等の流入する隙間を生じないようにして、溝蓋の位置ず
れを防止できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、底部と、この
底部から延設された一対の側壁と、各側壁の上端にそれ
ぞれ設けられた蓋載置部とを備え、各蓋載置部に蓋載置
面が設けられ、一対の側壁の間に凹部が設けられている
コンクリート製の側溝部材;前記蓋載置面に載置可能な
ゴム製の蓋;及び底面に複数の互いに離間した突起を有
する一対のゴム製の受け板を備えた側溝構造体であっ
て、前記蓋と一対の前記受け板とが一対の前記蓋載置面
の同一平面上にそれぞれ載置され、前記凹部が前記蓋に
よって覆われ、一対の前記受け板の間に前記蓋が挟ま
れ、前記蓋の側面が前記各受け板の側面と対向して接し
ており、前記各受け板の前記突起が前記蓋載置部内に生
コンクリートの一体成形によって埋設されており、これ
によって前記各受け板が前記蓋載置部に固定されてお
り、前記突起がゴム弾性により変形して、前記側溝部材
と前記蓋との水平方向の位置関係の変動を吸収する、側
溝構造体に係るものである。
【0007】
【実施例】図1は本考案の実施例に係る側溝構造体1を
示す一部破断斜視図、図2は受け板2A(2B)を示す
斜視図、図3は図1の一部断面図である。コンクリート
製の側溝部材4の底部4eは長方形の平板状である。底
部4eの一対の長辺から上方へと向って、側壁4cと4
dとが延設されている。側壁4cの上端に蓋載置部4a
が設けられ、側壁4dの上端に蓋載置部4bが設けられ
ている。一対の側壁4c,4dの間に凹部8が設けられ
ている。各蓋載置部4a,4bに、それぞれ平坦な蓋載
置面5が設けられている。
【0008】蓋載置部4a,4bは側壁4c,4dより
も若干肉厚となっている。ゴム製の蓋3は、平面的にみ
て略長方形状である。蓋3の表面側には、互いにほぼ平
行に細長い平坦部3a,3bが形成されており、一対の
平坦部3aと3bとの間は僅かに窪んでいる。
【0009】受け板2A(2B)はゴム製である。本実
施例では、受け板2A(2B)の本体2dは細長い直方
体形状(角棒状)であり、本体2dの表面2c及び底面
2aはほぼ平坦面である。本例では、底面2aに、計5
個の円柱状突起2bが一列形成されている。
【0010】一対の蓋載置面5に蓋3が載置され、一対
の蓋載置部4aと4bとの間に蓋3が架け渡されてい
る。凹部8が蓋3によって覆われている。本例では、蓋
3の底面側に一対の細長い小突起3cが形成されてお
り、各小突起3cが、蓋載置部4a,4bの上部内壁に
接する。
【0011】蓋載置部4aの蓋載置面5に受け板2Aが
固定され、蓋載置部4bの蓋載置面5に受け板2Bが固
定されている。受け板2Aと受け板2Bとの間に蓋3が
挟まれている。受け板2Aの表面2cと平坦面3aとが
ほぼ同じ高さになり、受け板2Bの表面2cと平坦面3
bとがほぼ同じ高さになる。
【0012】各受け板2A、2Bの円柱状突起2bが蓋
載置部4a,4b内に、生コンクリートの一体成形によ
って埋設されており、これによって各受け板2A,2B
が各蓋載置部4a,4bに固定されている。即ち、プレ
キャストコンクリート製の側溝部材4を成形するとき
に、まず受け板2A,2Bを型枠に取り付け、次いで型
枠内に生コンクリートを打設する。そしてコンクリート
を養生、硬化させると、図3に示すように、円柱状突起
2bはコンクリート内に埋設し、固定される。円柱状突
起2bの外形に合わせて、蓋載置部4a(4b)側に、
円柱形状の凹部6が形成される。
【0013】上記の実施例によれば、蓋3の両側に受け
板2A,2Bが固定されている。そして、受け板2Aの
側縁が擁壁側に当たり、受け板2Bの側縁が盛り土側に
当たる。従って、グラウンド側の盛り土が経時的に若干
崩れてきても、蓋3までは土砂に埋まらない。従って、
蓋3の取り外しは常に簡単であり、蓋3の補修、交換等
に支障が生ずることはない。
【0014】また、受け板2A,2Bも弾性のゴムで形
成されているので、受け板2A,2Bにおいても、スパ
イクシューズによる衝撃を吸収、緩和できる。そして、
ゴム製の受け板2A,2Bは、コンクリート製の側溝部
材に物理的に埋設され、固定されているので、受け板2
A,2Bが剥離することなく長期間の気象の変化に耐え
る。
【0015】また、本例では、側壁4c,4dに多数の
小さな通水孔7を設けた。これにより、凹部8内へ流れ
込む水を、通水孔7を通して地中へと流すことができる
ようになった。この結果、雨量の多いときにも、凹部8
から水が溢れてグラウンドが函水するおそれはなくな
る。
【0016】このように、本例の側溝構造体は、球戯場
等において極めて有用なものである。特に、本考案者が
調査したところでは、蓋載置面5上に受け板2A,2B
を適当に設置できるような側溝部材は、従来全く使用さ
れていなかった。
【0017】図1〜図3に示した各部品の形状、寸法
は、種々変更することができる。例えば、円柱状突起2
bの形状を、三角柱状、四角柱状、六角柱状等にするこ
とができるし、円柱状突起2bの側周壁面に小突起を設
けることもできる。この場合は、この小突起によって受
け板2A,2Bのコンクリートの機械的接合力が一層増
大する。
【0018】
【考案の効果】本考案の側溝構造体は、受け板の突起が
ゴム製であり、これらの突起がゴム弾性により変形し、
溝蓋と側溝部材との位置ずれを吸収することができる。
本考案においては、ゴム製受け板の間にゴム製溝蓋を挟
み、ゴム製溝蓋の周囲の目地部分に隙間が生じないよう
にするとともに、ゴム製溝蓋の位置ずれを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側溝構造体1を示す破断斜視図である。
【図2】受け板2A(2B)を示す斜視図である。
【図3】側溝構造体1を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 側溝構造体 2A,2B 受け板 2a 受け板の底面 2b 円柱状突起 3 蓋 4 側溝部材 4a,4b 蓋載置部 4c,4d 側壁 4e 底部 5 蓋載置面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−73530(JP,A) 実開 昭53−74125(JP,U) 実開 昭53−74935(JP,U) 実公 昭60−20717(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03F 5/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部と、この底部から延設された一対の
    側壁と、各側壁の上端にそれぞれ設けられた蓋載置部と
    を備え、各蓋載置部に蓋載置面が設けられ、一対の側壁
    の間に凹部が設けられているコンクリート製の側溝部
    材; 前記蓋載置面に載置可能なゴム製の蓋;及び 底面に複数の互いに離間した突起を有する一対のゴム製
    の受け板を備えた側溝構造体であって、 前記蓋と一対の前記受け板とが一対の前記蓋載置面の同
    一平面上にそれぞれ載置され、前記凹部が前記蓋によっ
    て覆われ、一対の前記受け板の間に前記蓋が挟まれ、前
    記蓋の側面が前記各受け板の側面と対向して接してお
    り、前記各受け板の前記突起が前記蓋載置部内に生コン
    クリートの一体成形によって埋設されており、これによ
    って前記各受け板が前記蓋載置部に固定されており、前
    記突起がゴム弾性により変形して、前記側溝部材と前記
    蓋との水平方向の位置関係の変動を吸収する、側溝構造
    体。
  2. 【請求項2】 前記側壁が透水機能を有している、請求
    項1記載の側溝構造体。
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JPS5374125U (ja) * 1976-11-25 1978-06-21
JPS5374935U (ja) * 1976-11-26 1978-06-22
JPS6020707U (ja) * 1983-07-15 1985-02-13 山口 志ず子 ボタン

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