JP2572656Y2 - 針治療器 - Google Patents

針治療器

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JP2572656Y2 JP1992089324U JP8932492U JP2572656Y2 JP 2572656 Y2 JP2572656 Y2 JP 2572656Y2 JP 1992089324 U JP1992089324 U JP 1992089324U JP 8932492 U JP8932492 U JP 8932492U JP 2572656 Y2 JP2572656 Y2 JP 2572656Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は針治療器に関し、例え
ば、針体表面に複数の絶縁膜を形成した電気刺激針治療
に使用する針治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鍼灸治療においては、図3に
示すような、針体2の直径が約0.2[mm],長さが数十[m
m]のステンレス製の毫針(ゴウシン)を、人体の経穴
(所謂「つぼ」のこと)へ、数[mm]から数十[mm]挿入し
針刺激によつて、痛みや凝りをはじめとする身体の異和
を正常に戻す各種の治療が行われていた。
【0003】さらに、近年、症状によつては、身体に挿
入した毫針へ微小電流を流し、電流による刺激と針刺激
との相乗効果を期待する電気刺激針治療も行われてい
る。なお、図3は毫針の一例を示す斜視図で、1は針
先、2は針体で、ともに経穴に挿入する部位ある。3は
針根、4は針柄、5は針尾である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
は、次のような問題点があつた。医学や治療技術の面か
らは、患部である筋肉中の一部の神経のみを電気刺激す
るのが、より効果的であるとされているが、しかし、従
来のステンレス製毫針による電気刺激針においては、針
体2の身体挿入部全体が電極となるので、該挿入部全体
から電流が身体へ流れてしまい、微小な患部神経を集中
的に電気刺激することが難しかつた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記の課題を
解決することを目的としたもので、前記の課題を解決す
る一手段として、以下の構成を備える。すなわち、鍼灸
用の針治療器であつて、所定径所定長の金属製の針部
と、前記針部の尖端近傍部位を除いて前記針部の表面を
略覆うように被着した第1の絶縁層と、前記針部の尖端
近傍部位を除いて前記第1の絶縁層の表面を略覆うよう
に被着した第2の絶縁層とを備えた針治療器にする。
【0006】
【作用】以上の構成によつて、針先から局所的に電流を
供給して、微小な患部神経に集中的に電気刺激針治療な
どを行える針治療器を提供できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る一実施例の針治療器を図
面を参照して詳細に説明する。なお、本実施例の外観
は、図3に示した従来の毫針と略同様であるので、同一
符号を付して、その詳細な説明は省略する。図1は本実
施例の針先1近傍の構造例を示す部分断面図で、同図
(a)は側面から視た断面図、同図(b)はA−A矢視
断面図である。
【0008】図1において、11はセラミツクス膜、1
2は樹脂膜である。樹脂膜12は、針体2の表面に、所
定の厚さ(例えば約5[μm])で形成した有機材料の絶縁
膜である。なお、有機材料としては、ステンレスなどの
金属と密着性が良好で、かつ絶縁性が良好なウレタン,
シリコン,ポリエチレンなどを使用する。
【0009】セラミツクス膜11は、樹脂膜12が形成
された針体2の表面に形成した酸化物の絶縁膜である。
なお、酸化物としては、 酸化マンガン:酸化鉄:酸化コバルト:酸化ニツケル ≒40部:30部:15部:15部 を混合して約1,300℃で焼成したセラミツクス、あ
るいは、酸化アルミニウムや酸化ジルコニウムなどのセ
ラミツクスを使用する。
【0010】本実施例の製造方法は概略次のようなもの
である。 1)上記樹脂のワニス(例えばウレタンワニス)中へ、
例えば直径0.2[mm],長さ50[mm]のステンレス製の針体
2を、その針先1から徐々に浸漬した後、徐々に引き上
げる。 2)針体2に被着したウレタン樹脂を約150℃30分程度
で硬化する。
【0011】3)上記セラミツクス材料のターゲツトを
用いて、高周波スパツタリングによつて、樹脂膜12の
上に厚さ約100[nm]のセラミツクス膜11を形成する。 4)針先1近傍のセラミツクス膜11と樹脂膜12を除
去して、針根3側から金属性の針柄4を取付けて毫針を
完成する。なお、針柄4は毫針へ電流を供給する際の電
極になる。
【0012】次に、本実施例において、針体2の表面へ
樹脂膜12とセラミツクス膜11とからなる2層の絶縁
膜を形成する主な理由について説明する。まず、どちら
か一方の膜だけで形成した場合は次の短所がある。 イ)スパツタによつて形成したセラミツクス膜だけで
は、数百[nm]程度の厚さしか得られず絶縁性が不充分。
【0013】ロ)セラミツクス膜だけでは、針体を曲げ
た場合に亀裂や剥離などが発生し易い。 ハ)樹脂膜だけでは硬度が低く耐久性がない。さて、両
方の膜を前述の順番に形成した場合は次の長所がある。 ニ)絶縁性が向上する。
【0014】ホ)針体を曲げた場合でも樹脂膜が緩衝材
の役目を果たすので、セラミツクス膜に亀裂や剥離など
が発生し難い。 ヘ)セラミツクス膜は硬度が高く耐久性があり、かつ、
筋肉へ挿入した場合切れがよい。 ト)針体の表面に製造時に付いた微細な傷を樹脂膜が覆
い、さらにその上にセラミツクス膜が形成されるので、
針体の表面は非常に滑らかになり、従来の毫針の問題で
あつた微細な傷による挿入挿抜時の痛みを緩和する。
【0015】このように、2層の絶縁膜を形成した本実
施例は、上記イ)〜ハ)の短所を除去した上、さらに上
記ト)の長所を付加することができる。次に、本実施例
の針治療器の具体的な使用例についてその概要を説明す
る。図2は本実施例の針治療器の使用例を示す図で、2
01a,bは本実施例の針治療器、202は電流供給
器、203a,203bはその先端にクリツプを有する
リード線である。
【0016】本実施例201aと201bをそれぞれ経
穴に挿入した後、リード線203aと203bの先端の
クリツプを、本実施例201a,201bの針柄4に接
続する。すなわち、本実施例201a,201bを経穴
に挿入後、電流供給器202→本実施例201a→身体
→本実施例201b→電流供給器202の電流路を形成
する。
【0017】回路形成後、電流供給器202から適切な
微小電流を供給して、電気刺激によつて、身体の異和を
正常に戻す周知の電気針治療を行う。さらに、経穴に挿
入された本実施例201a,201bのセラミツクス膜
11は、患者の体液に触れることによつて、マンガンな
どのプラスイオンを溶出させ、該イオンによつて、身体
の異和を正常に戻す効果もある。
【0018】以上説明したように、本実施例は、その針
体2表面が樹脂膜12とセラミツクス膜11との2層か
らなる絶縁膜で略覆われているので、針体2の身体挿入
部全体が電極となつて、該挿入部全体から電流が身体へ
流れてしまうといつた従来の欠点を改善して、針先1か
ら局所的に電流を供給して、微小な患部を効果的に電気
刺激することができる。
【0019】また、本実施例によれば、針体の表面に製
造時に付いた微細な傷を樹脂膜が覆い、さらにその上に
セラミツクス膜が形成されるので、針体の表面は非常に
滑らかになり、従来の毫針の問題であつた微細な傷によ
る挿入挿抜時の痛みを緩和する。さらに、本実施例によ
れば、セラミツクス膜11から溶出したプラスイオンに
よつて、身体の異和を正常に戻す効果もある。
【0020】
【考案の効果】以上、本考案によれば、針先から局所的
に電流を供給して、微小な患部神経に集中的に電気刺激
針治療などを行える針治療器を提供でき、さらに、針体
の表面の微細な傷を樹脂膜とセラミツクス膜が覆うの
で、針体の表面は非常に滑らかになり、従来の毫針の問
題であつた微細な傷による挿入挿抜時の痛みを緩和す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例の針先近傍の構造例を示
す部分断面図である。
【図2】本実施例の針治療器の使用例を示す図である。
【図3】一般的な毫針の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 針先 2 針体 3 針根 4 針柄 5 針尾 11 セラミツクス膜 12 樹脂層 201 針治療器 202 電流供給器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−190018(JP,A) 特開 昭61−131759(JP,A) 特開 昭61−79458(JP,A) 実開 平2−106252(JP,U) 特公 昭50−25748(JP,B1) 特公 昭44−13637(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 39/08 A61N 1/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍼灸用の針治療器であつて、 所定径所定長の金属製の針部と、 前記針部の尖端近傍部位を除いて前記針部の表面を略覆
    うように被着した第1の絶縁層と、 前記針部の尖端近傍部位を除いて前記第1の絶縁層の表
    面を略覆うように被着した第2の絶縁層とを有すること
    を特徴とする針治療器。
  2. 【請求項2】 前記針部はステンレス製であり、 前記第1の絶縁層は樹脂膜であり、 前記第2の絶縁層はセラミツクス膜であることを特徴と
    する請求項1記載の針治療器。
JP1992089324U 1992-12-28 1992-12-28 針治療器 Expired - Fee Related JP2572656Y2 (ja)

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WO2005058411A1 (ja) * 2003-12-02 2005-06-30 Kansai Technology Licensing Organization Co., Ltd. 神経刺激デバイス用キット
JP4686772B2 (ja) * 2005-06-01 2011-05-25 学校法人日本医科大学 双極刺激電極
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