JP2572416Y2 - 温水流通式融雪システム - Google Patents

温水流通式融雪システム

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JP2572416Y2
JP2572416Y2 JP1992013746U JP1374692U JP2572416Y2 JP 2572416 Y2 JP2572416 Y2 JP 2572416Y2 JP 1992013746 U JP1992013746 U JP 1992013746U JP 1374692 U JP1374692 U JP 1374692U JP 2572416 Y2 JP2572416 Y2 JP 2572416Y2
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pipe
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隆 千葉
昭太郎 吉田
正孝 望月
雅彦 伊藤
伸一 杉原
耕一 益子
祐士 斎藤
慎二 石井
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Fujikura Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、路面下に埋設した配
管内に、融雪の熱源となる温水を流通させ、その配管か
ら放出される熱によって雪を溶かす構成の温水流通式融
雪システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】温泉廃湯等の温水を熱源として利用する
この種の融雪システムにおいては、金属直管あるいは樹
脂パイプからなる管路を路面下に埋設し、この管路に温
水を流して管路から放出される熱によって融雪を行なっ
ており、例えば金属直管の場合には、折曲加工が困難な
ためエルボ等の管継手を使用して一連の管路を形成して
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって、前述した
従来の温水流通式融雪システムにおいては、金属直管を
用いた場合には、曲げ加工が困難でエルボ等の管継手を
用いるため施工性が悪く布設作業に時間がかかるという
問題があった。また、樹脂パイプとして、例えばナイロ
ンパイプを用いた場合には、ナイロンパイプの耐熱温度
が約180℃と低いため、アスファルト舗装中に埋設す
る場合には、例えばパイプ内に冷却用の水を流通させな
がら舗装工事を行う必要があり、布設工事が繁雑となる
という問題があった。また、金属パイプと比較して圧縮
強度が低いため、布設路面に大荷重がかかる場合には、
埋設深さを金属パイプの場合より深くする必要があり、
深くした分だけ路面から離れて、融雪効率が低下すると
いう問題があった。さらに、コンクリート等の路面舗装
材との線膨張率の差が大きいため、熱膨張時にパイプが
変形したり、破損する虞れがあった。また、金属パイプ
と比べて熱伝導率が小さく、熱抵抗が大きいため布設ピ
ッチを狭くする必要がある等の問題があった。
【0004】この考案は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、施工性に優れるとともに、熱源として流通させる
温水の熱を効率よく利用できる温水流通式融雪システム
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの考案は、路面下に布設した管路に温
水を流通させて、その管路からの放熱によって路面の融
雪および凍結防止を行う温水流通式融雪システムにおい
て、前記管路が、大径部外径Dに対する肉厚tの割合t
/Dが0.05以下で、かつその大径部のピッチPと、
大径部半径と小径部半径の差hとの割合h/Pが0.5
以下であるステンレススチール製コルゲート管によって
形成されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記のように、この温水流通式融雪システムに
おいては、管路に用いるステンレススチール製のコルゲ
ート管を用いるとともに、そのコルゲート管として大径
部外径Dに対する肉厚tの割合t/Dが0.05以下
で、かつその大径部のピッチPと、大径部半径と小径部
半径の差hの割合h/Pが0.5以下の管材を用いてい
るため、布設時に容易に曲げ加工できるので施工性に優
れるとともに、直管と比べて放熱面積が大幅に増加する
ため放熱性に優れ、さらに、温水が流通する部分の内径
が変化するため、内部を流通する温水に乱流が発生して
撹拌され、温水の熱を効率的に利用することができる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の温水流通式融雪システム
を、ヒータで加熱した温水を、ポンプで循環させて融雪
を行う温水循環式の道路融雪装置に適用した実施例を図
1ないし図3を参照して説明する。
【0008】図1および図2は道路融雪装置の第1実施
例を示し、図1はこの実施例で用いらているステンレス
スチール製のコルゲート管の一例を示す断面図で、この
コルゲート管1の規格は、大径部1aの外径Dが26.
5mmで、肉厚tが0.5mm、また大径部1aのピッチP
が8mmで、大径部1aの半径と小径部1bの半径との差
hが3mmであり、したがってt/D≦0.05、h/P
≦0.5の条件に適合している。して、このコルゲー
ト管1は、図2に示すように、融雪道路のコンクリート
舗装材層2の上に、所定の間隔となるように布設される
とともに、このコンクリート舗装材層2上に施工される
表面舗装材であるアスファルト層3内に埋設される。ま
た、この融雪装置には、図示してないが温水ボイラおよ
び循環ポンプが、路側帯等に保守点検可能に設けられて
いる。
【0009】そして、アスファルト層3内に埋設された
コルゲート管1内に温水を流通させると、温水の熱がス
テンレススチール製のコルゲート管1からアスファルト
層3に伝達されて、道路表面を温度上昇させ、路面の融
雪や降雪時における積雪の防止、あるいは気温低下時等
における濡れた路面の凍結を防止する。
【0010】また、この実施例においては、管路材とし
て、大径部1aの外径Dが26.5mmで肉厚tが0.5
mm、また大径部1aのピッチPが8mmで大径部1aの半
径と小径部1bの半径との差hが3mmであるステンレス
スチール製のコルゲート管1を用いたので、圧縮強度お
よび耐熱性に優れており、アスファルト舗装に先行して
布設した場合に、高温のアスファルト中に埋設されて
も、熱による変形や破損は生じず、またロードローラの
圧力にも耐えられる。また、コルゲート管1の大径部1
aのピッチPを8mmで大径部1aの半径と小径部1b半
径との差hを3mmとしたので、温水が流通する部分が大
径部分と小径部分とが交互に形成されているため、内部
を流通する温水に乱流が発生し易く、コルゲート管1の
熱伝導率が14Kcal/m.hr℃と、ナイロン管の熱伝導率
(0.2Kcal/m.hr℃)より大幅に大きく、したがっ
て、温水の熱がコルゲート管1に効率よく伝達されて、
採熱効率がよいため、効率的に融雪が行われる。
【0011】さらに、ステンレススチール製のコルゲー
ト管1は、線膨張率が16.7×10-6/℃と、ナイロ
ン管の線膨張率(96×10-6/℃)よりコンクリート
舗装層の線膨張率(12.7×10-6/℃)に近いた
め、ナイロン管を用いた場合のように、熱膨脹時におけ
る変形や破損を防止することができる。またナイロン管
に比べて比熱が大きいので、コルゲート管の布設ピッチ
を広くでき、路面の単位面積当りの管路の長さを削減す
ることができる。
【0012】また図3はこの考案の第2実施例として、
温泉廃湯を融雪の熱源とする温水流通式の融雪装置10
を示すもので、2本のステンレススチール製のコルゲー
ト管の中に温泉廃湯を流すもので、前記第1実施例の場
合と同一のコルゲート管1が2本束ねて布設されてお
り、同一側端部の2本のうちの一方が温泉廃湯の入口で
他方が出口となり、その他端においては、逆に2本のう
ちの一方が温泉廃湯の出口で他方が入口となっている。
【0013】そして、この融雪装置においては、コルゲ
ート管1を用いることによって前記第1実施例の場合と
ほぼ同様の効果が得られるとともに、2本のコルゲート
管1,1を束ねて布設し、その一端部において一方を温
泉廃湯の入口に、他方を出口にして、流れる方向を逆に
したので、温水流通式の融雪装置の欠点でもある、温水
出口側での温水の温度低下による融雪むらの発生が防止
され、路面の均一な融雪を行なうことができる。
【0014】なお、上記両実施例においては本考案を道
路融雪装置に適用した場合について説明したが、道路以
外の場所を融雪する融雪装置にも好適に実施することが
できる。
【0015】
【考案の効果】以上、説明したようにこの考案は、路面
下に布設した管路に温水を流通させて、その管路からの
放熱によって路面の融雪および凍結防止を行う温水流通
式融雪システムにおいて、前記管路が、大径部外径Dに
対する肉厚tの割合t/Dが0.05以下で、かつその
大径部のピッチPと、大径部半径と小径部半径の差hと
の割合h/Pが0.5以下であるステンレススチール製
コルゲート管で形成されているので、耐食性に優れ、ま
た布設時の曲げ加工が容易であるとともに、温水より効
率よく採熱して融雪を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例の道路融雪装置に使用し
ているコルゲート管の断面図である。
【図2】同じく第1実施例の道路融雪装置の埋設状態を
示す断面図である。
【図3】第2実施例の道路融雪装置の管路を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 コルゲート管 1a 大径部 1b 小径部 2 コンクリート舗装材層 3 アスファルト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 杉原 伸一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 石井 慎二 北海道千歳市泉沢1007番地151 株式会 社北海道フジクラ内 (56)参考文献 特開 平2−115404(JP,A) 実開 昭63−156208(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 11/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面下に布設した管路に温水を流通させ
    、その管路からの放熱によって路面の融雪および凍結
    防止を行う温水流通式融雪システムにおいて、 前記管路が、大径部外径Dに対する肉厚tの割合t/D
    が0.05以下で、かつその大径部のピッチPと、大径
    部半径と小径部半径の差hとの割合h/Pが0.5以下
    であるステンレススチール製コルゲート管によって形成
    されていることを特徴とする温水流通式融雪システム。
JP1992013746U 1992-02-12 1992-02-12 温水流通式融雪システム Expired - Lifetime JP2572416Y2 (ja)

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JPH0567606U JPH0567606U (ja) 1993-09-07
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