JP2572272Y2 - 遮水構台とこれを用いた建築工事現場の遮水システム - Google Patents

遮水構台とこれを用いた建築工事現場の遮水システム

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JP2572272Y2
JP2572272Y2 JP1993061754U JP6175493U JP2572272Y2 JP 2572272 Y2 JP2572272 Y2 JP 2572272Y2 JP 1993061754 U JP1993061754 U JP 1993061754U JP 6175493 U JP6175493 U JP 6175493U JP 2572272 Y2 JP2572272 Y2 JP 2572272Y2
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通夫 井川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建築工事現場で使用
されるた構台に関する。更に詳しく述べると、構台桁の
上面に敷き並べた覆工板の相互の連接面に水洩れ防止シ
ールを取付けて相隣りあう覆工板相互を水密に接続し、
かつ構台桁の上部に、覆工板の端面を流下した雨水を集
水するための集水樋を設けた遮水構台及びこれを用いた
建築工事現場の遮水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の建築工事や地下構造物の構築工事
或いはそれに伴う山留め、根切りなどの土工事や基礎工
事などにおいては、工事敷地の地上1階部分に作業用構
台が仮設され、この構台を利用することにより、鋼材、
コンクリートなどの資材搬入或いは掘削土砂などの運搬
用ダンプカーやクレーンなどの建設重機を工事敷地内に
乗入れ可能なようにして、地下階(場合によっては地上
階)の躯体工事が行われている。
【0003】従来の構台は、図12〜14に例示するよ
うに、地中に打ち込んだ複数の支柱1と、その支柱上に
設ける複数の主桁2と、この各主桁の上側に所定の間隔
をもって横架される副桁3と、前記各桁(以下これらを
構台桁と称する)2、3の上側に連続して多数枚連続し
て載置される鋼製の矩形状覆工板4とによって、地上よ
りも高所に平坦作業面5が構成されている。そして、出
入口となる道路側からの乗入れ位置と、前記平坦作業面
5とを接続するように乗入れスロープ6が設けられてい
る。
【0004】ところで上記の建設・土木工事は大方が屋
外で行われ、かつ工期が長期に及ぶために、降雨などの
悪天候に遭遇し、雨水が掘削工事現場内に流入すること
が避けられない。その場合において、多量の雨水で工事
現場内を水浸しにすることがあり、土がぬかって掘削途
中で作業を中断せざるを得ないことがある。降水量が大
きいときには、排水ポンプを設置し、排水作業に時間を
割かねばならず余計な費用が必要となることがある。ま
た、工事敷地内に構台が仮設されていても、構台作業面
を形成する覆工板はすき間無く敷設されておらず、覆工
板間には多少の空隙が形成されているのが常である。そ
のうえ重車両の荷重などにより、覆工板自体が撓んだ
り、ずれ動いて、隣合う覆工板間にすき間を生ずること
を免れない。そのため降雨時、構台の上に降った雨水
は、多数の覆工板のすき間から掘削工事現場内に流入す
る。
【0005】一般にかかる構台の設置面積は、建築工事
敷地全体の約2〜4割を占める。因みに、降雨量1ミリ
の雨でも25メートルと12メートルの水泳プールに降
れば300リットルで普通のドラム缶にして1本半であ
る。1日あたり20ミリの雨が降ったとすると、その量
はドラム缶に換算し30本分となる。従ってその量の雨
水が覆工板のすき間から漏れると、鉄筋溶接作業、鉄筋
圧接作業、ガス加工、曲げ加工等の作業場を構台下(覆
工板の下)に確保ができず、あるいは作業能率、作業安
全性が低下するので作業日程が延びる一因となってい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする技術的課題】昨今、現場作業
が悪天候による影響を極力受けないようにするために、
建設現場を仮設テントあるいはドーム方式の仮設屋根で
覆う手段が開発され、その一部は既に実用に供されてい
る。ところが、上記構台の直上部までもテントなどの仮
設屋根で覆うことは、その架設設備が大がかりとなり、
手間がかかりすぎ費用が高くつく上に、クレーンなどに
よる資材の揚重作業の際に、テントなど仮設屋根が邪魔
になり、かえって作業の効率化を妨げる結果となる。従
って、構台の上空は仮設屋根で覆うことなく解放(露
出)状態にせざるを得ない。
【0007】本考案の目的は上記問題点に鑑み、降雨時
に雨漏りせず、掘削工事現場内に雨水が流入するのを防
止できる構台及び工事現場全体を雨水から保護し、雨天
による影響を大幅に低減させて施工を全天候化し得る建
築工事現場の遮水システムを提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の構台は、構台桁の上面に敷き並べた覆工板
の相互の連接面に水洩れ防止シールを取付けて、相隣り
あう覆工板相互を水密に接続し、かつ構台桁の上部に、
覆工板の端面を流下した雨水を集水するための集水樋を
設けてなるものである。
【0009】前記集水樋は排水設備に接続された排水ホ
ースを備えている。
【0010】本考案の構台は、相隣りあう覆工板4の連
接面に縁板を介置して目地溝を形成し、その目地溝にシ
ーリング材を充填して相隣りあう覆工板相互の連接面を
水密に接続してなるものである。
【0011】また本考案の構台は、ゴム、プラスチック
等からなる弾性材料製シール片を覆工板の連接面に取り
付け、シール片相互またはシール片の一方と覆工板の連
接面とを接触させて相隣りあう覆工板相互の連接面を水
密に接続してなるものである。
【0012】また本考案の構台は、覆工板を多数枚連接
して形成させた構台の作業面の先端に、水返しを設ける
ことを可とする。
【0013】本考案の建築工事現場の遮水システムは、
工事敷地内に、請求項1〜5記載の構台が仮設され、該
構台の作業面端部に、構台上空を除く建築しようとする
予定構造物を収容する空間を形成する仮設テントの支持
体を取り付け、その上に仮設テントを取り外し自在に設
置することを特徴とするもので、構台と仮設テントを併
用することにより工事現場全体を雨水から保護し、雨天
による影響を大幅に低減させて施工を全天候化し得る建
築工事現場の遮水システムである。
【0014】
【実施例】以下本考案の好適な実施例を図面により説明
する。図1は矩形状をした鋼製覆工板を多数枚並設して
形成させた本考案の構台の覆工面(作業面)5の部分的
な平面図、図2は端面図、図3は相隣りあう覆工板4の
連接面の拡大断面図である。
【0015】図3に示した実施例は、相隣りあう覆工板
4の四周の連接面に縁板7を介置して連接面間に一例と
して5〜10ミリの目地溝8を形成し、該目地溝8(縁
板の上)にシーリング材9を充填して覆工板相互の連接
面を水密に接続してなるものである。縁板7は予め覆工
板4の四周の連接面(垂直面)に溶接などの手段で取り
付けておくこと可とする。シーリング材9としては、例
えばウレタンとアスファルトの混合材からなる弾性のあ
るシーリング材が使用できる。なお、シリコーン系、ア
クリル系、ブチルゴムなど従来公知のシーリング材も使
用可能である。更にパテ類のような接着性あるものも使
用できる。いずれの場合も覆工板相互の連接面に形成さ
れた目地溝8は前記のシーリング材で目詰めされ覆工板
相互が水密に接続されるから連接面からの雨漏りが防止
できる。
【0016】図4は、構台端を示す部分平面図、図5は
その側面図である。図5に示すように左右の構台桁3
R、3Lには、構台の覆工面(作業面)5の左右端から
流下する雨水を受けとめて集水するための集水樋11を
取り付ける。この集水樋は、図6にも示すように、例え
ば長さ5m程度の樋体を構台桁3R,3Lの桁行き方向
に沿って複数本取り付けるのである。取り付けに当たっ
ては、構台桁3のフランジ上側に吊り金物12を介して
桁の両側に樋を2本1組として取り付け、構台端を流下
した雨水が前記流水樋に集水されるように吊持させる。
なおそれぞれの集水樋11の適宜位置には排水ホース1
3が接続され、該ホースは排水ます等の排水設備を経由
して下水道に接続される。
【0017】集水樋の取り付け位置は、構台桁3のフラ
ンジ上側に限らずフランジ下側でもよい。図7は桁3R
の下側に集水樋11Rを取り付けた事例である。
【0018】なお図4、5において符号14で示すもの
は、構台の作業面先端に取り付けた堰の機能を有する水
返し(金物)である。この水返し14により雨水が構台
先端から掘削現場内に流下しないよう構成されている。
作業面には適当な水勾配を形成させることもできる。符
号15は保安柵を示す。
【0019】次に本考案の変形例について説明する。図
8に示した実施例は、相隣りあう覆工板4の四周の連接
面に、ゴム、プラスチック等からなる弾性材料製シール
片16を取り付けて、シール片相互を圧接させて覆工板
相互の連接面を水密に接続した事例である。
【0020】上記実施例では覆工板の連接面にシール片
の取付溝17を形成して、当該溝にシール片16を装着
する。なお、覆工板4の連接部に貼り付けた弾性材料製
シール片18の一方と、相隣りあう覆工板4の連接面
(垂直面)とを直接圧接させて覆工板相互の連接部を水
密的に接続させることも可能である(図9参照)。図
8、図9の何れの場合にしても、相隣りあう覆工板の連
接面に取り付けたシール片の作用で、覆工板のすき間か
らの水漏れが防止できるものである。
【0021】また、建築工事現場全体を降雨から保護す
るために、本考案の構台の直上部以外の空間、すなわち
構台上空を除く建築しようとする予定構造物の外周部
に、足場や昇降ポスト、支柱その他の支持体を組み立
て、その上に建築工事用仮設テント21を取り外し自在
に設置することができる。その場合、図10に示すよう
に該構台20の作業面端部の上に、建築しようとする予
定構造物を収容する空間を形成する仮設テント21の支
柱を支持する支持体22を取り付ける。
【0022】上記実施例によれば、降雨時、仮設テント
側から流下した雨水は構台の上に流れるようにすると構
台20の上に流下した雨水は、水密に接続された覆工板
から構台桁上部に設けた集水樋に流下し、覆工板のすき
間から構台の下に雨漏りする事が防止できる。従って、
構台20と仮設テント21を併用することにより工事現
場全体を雨水から保護し、雨天による影響を大幅に低減
させて施工を全天候化し得る。
【0023】以下図11を参照して仮設テント21の構
造を簡単に説明すると、図において符号23は山形した
屋根部材、24は前記屋根部材の両端に固定をした支柱
部材である。これら部材は仮設テントの骨組みとなるも
ので、いずれもアルミ軽量構造材を使用して形成するこ
とを可とする。前記両部材からなる単位のフレームを複
数本並設して、その相対するフレームに母屋及び/また
はブレースを渡して小屋組した屋根ユニットの屋根面を
可撓性シート材25で覆設して仮設テント21を形成さ
せる。こうして組み立てた仮設テントを前記の支持体の
上にクレーンなどにより取り外し可能に設置する。
【0024】
【考案の効果】以上のとおり、本考案の構台によれば、
雨天時における覆工板のすき間から構台の下に雨漏りす
る事が防止でき、掘削工事現場内に雨水が流入するのを
防止できるため、雨天においても掘削作業工程を進める
ことができ、また構台下の溶接等の作業場、加工場を確
保できる。構台と仮設テントを併用することにより工事
現場全体を降雨などから遮断できるので、雨天による影
響が大幅に低減され作業能率、作業安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構台を示す部分的平面図である。
【図2】同上端面図である。
【図3】覆工板の連接面の拡大断面図である。
【図4】本考案の構台端を示す部分平面図である。
【図5】同上側面図である。
【図6】集水樋の取り付け説明図である。
【図7】集水樋の他の例を示す取り付け説明図である。
【図8】本考案の変形例を示す拡大断面図である。
【図9】本考案の他の実施例を示す拡大断面図である。
【図10】本考案の構台と仮設テントを併用して工事現
場全体を雨から保護した状態を示した断面略図である。
【図11】仮設テントの構造図である。
【図12】構台の正面図である。
【図13】構台の側面図である。
【図14】構台の一部切り欠き平面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 主桁 3 副桁 4 覆工板 5 平坦作業面 7 縁板 8 目地溝 9 シーリング材 11 集水樋 12 吊り金物 13 排水ホース 14 水返し 16 シール片 17 取付溝 18 シール片 20 構台 21 仮設テント 22 支持体 23 屋根部材 24 支柱部材 25 可撓性シート材

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構台桁の上面に敷き並べた覆工板の相互
    の連接面に水洩れ防止シールを取付けて、相隣りあう覆
    工板相互を水密に接続し、かつ構台桁の上部に、覆工板
    の端面を流下した雨水を集水するための集水樋を設けた
    ことを特徴とする遮水構台。
  2. 【請求項2】前記集水樋は排水設備に接続された排水ホ
    ースを備えている請求項1記載の遮水構台。
  3. 【請求項3】 相隣りあう覆工板4の連接面に縁板を介
    置して目地溝を形成し、その目地溝にシーリング材を充
    填して相隣りあう覆工板相互の連接面を水密に接続して
    いる請求項1または2記載の遮水構台。
  4. 【請求項4】 ゴム、プラスチック等からなる弾性材料
    製シール片を覆工板の連接面に取り付け、シール片相互
    またはシール片の一方と覆工板の連接面とを接触させて
    相隣りあう覆工板相互の連接面を水密に接続している請
    求項1、2、3に記載の遮水構台。
  5. 【請求項5】 覆工板を多数枚連接して形成させた構台
    の作業面の先端に、水返しを設けている請求項1、2、
    3または4記載の遮水構台。
  6. 【請求項6】 工事敷地内に、請求項1〜5記載の構台
    が仮設され、該構台の作業面端部に、構台上空を除く建
    築しようとする予定構造物を収容する空間を形成する仮
    設テントの支持体を取り付け、その上に仮設テントを取
    り外し自在に設置してなる建築工事現場の遮水システ
    ム。
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