JP2571418Y2 - 望遠鏡 - Google Patents
望遠鏡Info
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- JP2571418Y2 JP2571418Y2 JP1991070055U JP7005591U JP2571418Y2 JP 2571418 Y2 JP2571418 Y2 JP 2571418Y2 JP 1991070055 U JP1991070055 U JP 1991070055U JP 7005591 U JP7005591 U JP 7005591U JP 2571418 Y2 JP2571418 Y2 JP 2571418Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eyepiece
- turret
- telescope
- observation
- turret support
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は望遠鏡に関するものであ
り、2つの異なった位置に選択的若しくは同時に結像さ
せることができる望遠鏡に関するものである。
り、2つの異なった位置に選択的若しくは同時に結像さ
せることができる望遠鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】対象物を2つの異なった位置に選択的に
結像させることができる望遠鏡として、例えば、光軸上
に第1のアイピース・ホルダが設けられ、かつ、光軸と
交差する直線上に第2のアイピース・ホルダが一体的に
設けられたドローチューブを備え、このドローチューブ
内に、対物レンズの光路を第1のアイピース・ホルダま
たは第2のアイピース・ホルダへ選択的に向ける光路規
制部材が付設された望遠鏡が知られている。
結像させることができる望遠鏡として、例えば、光軸上
に第1のアイピース・ホルダが設けられ、かつ、光軸と
交差する直線上に第2のアイピース・ホルダが一体的に
設けられたドローチューブを備え、このドローチューブ
内に、対物レンズの光路を第1のアイピース・ホルダま
たは第2のアイピース・ホルダへ選択的に向ける光路規
制部材が付設された望遠鏡が知られている。
【0003】この望遠鏡は、第1のアイピース・ホルダ
および第2のアイピース・ホルダに同倍率のアイピース
を設置して使用すれば、光路規制部材による光路の切換
えにより、同一対象物を同一倍率でかつ別の位置で観察
できるというメリットを有している。また、第1のアイ
ピース・ホルダにカメラを、一方、第2のアイピース・
ホルダにアイピースを設置して使用すれば、アイピース
で観測した対象物そのままの像をすぐに撮影できるとい
うメリットを有している。さらに、第2のアイピース・
ホルダに設置した低倍率のアイピースをファインダ的に
使用することができ、面倒な光軸合せおよび高価なファ
インダが不要となるというメリットを有している。
および第2のアイピース・ホルダに同倍率のアイピース
を設置して使用すれば、光路規制部材による光路の切換
えにより、同一対象物を同一倍率でかつ別の位置で観察
できるというメリットを有している。また、第1のアイ
ピース・ホルダにカメラを、一方、第2のアイピース・
ホルダにアイピースを設置して使用すれば、アイピース
で観測した対象物そのままの像をすぐに撮影できるとい
うメリットを有している。さらに、第2のアイピース・
ホルダに設置した低倍率のアイピースをファインダ的に
使用することができ、面倒な光軸合せおよび高価なファ
インダが不要となるというメリットを有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな望遠鏡にあっては、下記のような問題が残されてい
る。例えば、異なる対象物を観測する際など望遠鏡の倍
率を変える必要が生じる。この場合、第1のアイピース
・ホルダおよび第2のアイピース・ホルダに倍率の異な
る必要なアイピースを予め設置しておけば、前記アイピ
ース・ホルダ内のアイピースをわざわざ変えずとも観測
位置さえ変えれば2通りの倍率変更ができる。しかし、
観測位置の変更は煩わしく、また3通り以上の倍率変更
を行なう場合には、前記アイピース・ホルダ内のアイピ
ースを取り出し、それとは異なる倍率のアイピースを設
置する作業が必要となり、面倒である。また、天頂付近
の星を観測するときなどは、第1のアイピース・ホルダ
に設置したアイピースからの観測は、ほとんどあお向け
の状態にならなければできないことから、倍率変更を行
なう際には、たとえ第1のアイピース・ホルダおよび第
2のアイピース・ホルダに倍率の異なる必要なアイピー
スを設置しておいた場合であっても、実際には、第2の
アイピース・ホルダ内のアイピースを取り出し、それと
は異なる倍率のアイピースを設置する作業が必要とな
り、面倒である。
うな望遠鏡にあっては、下記のような問題が残されてい
る。例えば、異なる対象物を観測する際など望遠鏡の倍
率を変える必要が生じる。この場合、第1のアイピース
・ホルダおよび第2のアイピース・ホルダに倍率の異な
る必要なアイピースを予め設置しておけば、前記アイピ
ース・ホルダ内のアイピースをわざわざ変えずとも観測
位置さえ変えれば2通りの倍率変更ができる。しかし、
観測位置の変更は煩わしく、また3通り以上の倍率変更
を行なう場合には、前記アイピース・ホルダ内のアイピ
ースを取り出し、それとは異なる倍率のアイピースを設
置する作業が必要となり、面倒である。また、天頂付近
の星を観測するときなどは、第1のアイピース・ホルダ
に設置したアイピースからの観測は、ほとんどあお向け
の状態にならなければできないことから、倍率変更を行
なう際には、たとえ第1のアイピース・ホルダおよび第
2のアイピース・ホルダに倍率の異なる必要なアイピー
スを設置しておいた場合であっても、実際には、第2の
アイピース・ホルダ内のアイピースを取り出し、それと
は異なる倍率のアイピースを設置する作業が必要とな
り、面倒である。
【0005】他方、観測位置の変更やアイピース(レン
ズ)交換の煩雑さを回避でき、しかも天頂付近の星の観
測が容易な機構として3〜6個のアイピース・ホルダが
付設されたターレット・リングを備えた望遠鏡もある。
が、このターレット・リングのアイピース・ホルダには
カメラを取り付けることができないため、対象物の撮影
ができない。また、1つの観測用開口しか持たないの
で、複数人で観測を行なう場合、観察者が変わる度に観
察場所での人の入れ替えが必要となる。
ズ)交換の煩雑さを回避でき、しかも天頂付近の星の観
測が容易な機構として3〜6個のアイピース・ホルダが
付設されたターレット・リングを備えた望遠鏡もある。
が、このターレット・リングのアイピース・ホルダには
カメラを取り付けることができないため、対象物の撮影
ができない。また、1つの観測用開口しか持たないの
で、複数人で観測を行なう場合、観察者が変わる度に観
察場所での人の入れ替えが必要となる。
【0006】本考案は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、観測位置の変更やレンズ交換の煩雑さを回避で
き、しかも天頂付近の星の観測およびカメラの取付けが
容易な望遠鏡を提供することを目的としている。
ので、観測位置の変更やレンズ交換の煩雑さを回避で
き、しかも天頂付近の星の観測およびカメラの取付けが
容易な望遠鏡を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る望遠鏡は、
対物レンズを収容する主鏡筒と、この主鏡筒の後端に摺
動可能に嵌合するドローチューブと、外周に一の観測用
開口が形設され前記ドローチューブの後端に回転可能に
取着されるターレット・サポートと、外周に複数のアイ
ピース・ホルダが付設され前記ターレット・サポートに
回転可能に外嵌するターレット・リングとを備え、前記
ターレット・サポートの後端に他の観測用開口が形設さ
れ、前記ターレット・サポート内には対物レンズの光路
を一の観測用開口および他の観測用開口に選択若しくは
同時に向ける光路規制部材が付設されていることを特徴
とするものである。
対物レンズを収容する主鏡筒と、この主鏡筒の後端に摺
動可能に嵌合するドローチューブと、外周に一の観測用
開口が形設され前記ドローチューブの後端に回転可能に
取着されるターレット・サポートと、外周に複数のアイ
ピース・ホルダが付設され前記ターレット・サポートに
回転可能に外嵌するターレット・リングとを備え、前記
ターレット・サポートの後端に他の観測用開口が形設さ
れ、前記ターレット・サポート内には対物レンズの光路
を一の観測用開口および他の観測用開口に選択若しくは
同時に向ける光路規制部材が付設されていることを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、アイピース・ホルダ内
のアイピースを変えることなく、ターレット・リングを
単に回転するだけで、倍率変更ができるので、倍率変更
の度毎に、レンズ交換や観測位置の変更を行なう必要が
ない。また、2つの観測用開口から対象物を観測できる
ので、観察場所での人の入れ替えも少なくて済む。さら
に、ターレット・サポート外周の観測用開口を利用すれ
ば望遠鏡の後方から対象物を観測しなくて済むので、天
頂付近の星の観測が容易となる。また、ターレット・サ
ポートの後端に他の観測用開口が形設されているので、
当該開口部にカメラやアイピースを取着することが可能
となる。なお、ターレット・サポートをドローチューブ
の後端に回転可能に取着したものでは、ターレット・サ
ポートの回転に伴い、それに形設された観測用開口も同
時に回転するので、望遠鏡の左右上下からの対象物の観
測が容易に行なえ、観測位置選択の自由度が増すことに
なる。また、2つの回転部を持つため、ターレットに付
けたアイピースの回転方向に規制されず、撮影する写真
の構図を選択できる。
のアイピースを変えることなく、ターレット・リングを
単に回転するだけで、倍率変更ができるので、倍率変更
の度毎に、レンズ交換や観測位置の変更を行なう必要が
ない。また、2つの観測用開口から対象物を観測できる
ので、観察場所での人の入れ替えも少なくて済む。さら
に、ターレット・サポート外周の観測用開口を利用すれ
ば望遠鏡の後方から対象物を観測しなくて済むので、天
頂付近の星の観測が容易となる。また、ターレット・サ
ポートの後端に他の観測用開口が形設されているので、
当該開口部にカメラやアイピースを取着することが可能
となる。なお、ターレット・サポートをドローチューブ
の後端に回転可能に取着したものでは、ターレット・サ
ポートの回転に伴い、それに形設された観測用開口も同
時に回転するので、望遠鏡の左右上下からの対象物の観
測が容易に行なえ、観測位置選択の自由度が増すことに
なる。また、2つの回転部を持つため、ターレットに付
けたアイピースの回転方向に規制されず、撮影する写真
の構図を選択できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る望遠鏡の実施例を図面に
基いて詳細に説明する。
基いて詳細に説明する。
【0010】図1は実施例の望遠鏡の縦断面図を表わし
ており、この望遠鏡1は、対物レンズ(図示せず)を収
容した主鏡筒(図示せず)の後端にドローチューブ3が
摺動可能に嵌合した構造となっている。
ており、この望遠鏡1は、対物レンズ(図示せず)を収
容した主鏡筒(図示せず)の後端にドローチューブ3が
摺動可能に嵌合した構造となっている。
【0011】ドローチューブ3後端部外周には1条の溝
3aが全周に亘って穿設されており、この溝3aにはタ
ーレット・サポート4の嵌合部に取り付けられたネジ4
a先端が係合している。そして、これによってターレッ
ト・サポート4のドローチューブ3からの脱落が防止さ
れている。また、ネジ4aを緩めれば、必要に応じて、
ターレット・サポート4をドローチューブ3の回りに回
転することができる。さらに、必要に応じて、ターレッ
ト・サポート4をドローチューブ3から取り外したりす
ることもできる。そして、ターレットが破損などした場
合に、他のターレットと交換したり、あるいはターレッ
トを別の望遠鏡のドローチューブなどに付けることがで
きるようになっている。
3aが全周に亘って穿設されており、この溝3aにはタ
ーレット・サポート4の嵌合部に取り付けられたネジ4
a先端が係合している。そして、これによってターレッ
ト・サポート4のドローチューブ3からの脱落が防止さ
れている。また、ネジ4aを緩めれば、必要に応じて、
ターレット・サポート4をドローチューブ3の回りに回
転することができる。さらに、必要に応じて、ターレッ
ト・サポート4をドローチューブ3から取り外したりす
ることもできる。そして、ターレットが破損などした場
合に、他のターレットと交換したり、あるいはターレッ
トを別の望遠鏡のドローチューブなどに付けることがで
きるようになっている。
【0012】ターレット・サポート4後部外周には観測
用開口40が1個形設されている。また、ターレット・
サポート4内の前記観測用開口40内側には全反射型ミ
ラー(光路規制部材)5を支持するミラー・ホルダ5a
がミラー・ホルダ軸5cを中心に回転可能となるように
軸支され(図3参照)、一方、ターレット・サポート4
内の前記観測用開口40に対向する部分にはミラー当接
部41が付設されている。ここで、ミラー5は、ターレ
ット・サポート4の外側に突出するレバー5bによって
操作できるようにされている。また、ターレット・サポ
ート4後部外周にはターレット・リング6が回転可能に
外嵌されている。このターレット・リング6には、特に
制限はされないが、放射状に計4個のアイピース・ホル
ダ42が付設され、このアイピース・ホルダ42にはそ
れぞれアイピース(図示せず)が設置されるようになっ
ている。さらに、ターレット・リング6のターレット・
サポート4に対する回転の位置決めを行なわせるため、
回転位置決め機構60が設けられている。つまり、ター
レット・サポート4を構成するターレット・リング押え
46側には、スプリング47によって付勢される鋼球4
8が収納される凹部が設けられ、一方、ターレット・リ
ング6には、鋼球48が当接される凹部が設けられてい
る。
用開口40が1個形設されている。また、ターレット・
サポート4内の前記観測用開口40内側には全反射型ミ
ラー(光路規制部材)5を支持するミラー・ホルダ5a
がミラー・ホルダ軸5cを中心に回転可能となるように
軸支され(図3参照)、一方、ターレット・サポート4
内の前記観測用開口40に対向する部分にはミラー当接
部41が付設されている。ここで、ミラー5は、ターレ
ット・サポート4の外側に突出するレバー5bによって
操作できるようにされている。また、ターレット・サポ
ート4後部外周にはターレット・リング6が回転可能に
外嵌されている。このターレット・リング6には、特に
制限はされないが、放射状に計4個のアイピース・ホル
ダ42が付設され、このアイピース・ホルダ42にはそ
れぞれアイピース(図示せず)が設置されるようになっ
ている。さらに、ターレット・リング6のターレット・
サポート4に対する回転の位置決めを行なわせるため、
回転位置決め機構60が設けられている。つまり、ター
レット・サポート4を構成するターレット・リング押え
46側には、スプリング47によって付勢される鋼球4
8が収納される凹部が設けられ、一方、ターレット・リ
ング6には、鋼球48が当接される凹部が設けられてい
る。
【0013】なお、前記ミラー5先端部背面をミラー当
接部41に当てた状態では、対物レンズの光軸と、観測
用開口40に臨むアイピース・ホルダ42に取り付けた
アイピースの光軸とがミラー5表面で交差するようにな
っており、ミラー5先端部背面をミラー当接部41に当
てて当該ミラー5を対物レンズの光路内に突出させれ
ば、観測用開口40に臨むアイピース・ホルダ42に取
り付けたアイピースから対象物を観測することができる
ようになっている。
接部41に当てた状態では、対物レンズの光軸と、観測
用開口40に臨むアイピース・ホルダ42に取り付けた
アイピースの光軸とがミラー5表面で交差するようにな
っており、ミラー5先端部背面をミラー当接部41に当
てて当該ミラー5を対物レンズの光路内に突出させれ
ば、観測用開口40に臨むアイピース・ホルダ42に取
り付けたアイピースから対象物を観測することができる
ようになっている。
【0014】前記ターレット・サポート4の後端には、
中心軸が対物レンズの光軸と一致する観測用開口51が
形設されている。このターレット・サポート4後端内面
には係止爪43が付設されるとともに、ネジ穴44が穿
設され、前記係止爪43と、前記ネジ穴44を通したネ
ジ45とによって、ターレット・サポート4後端に口径
の大きいアイピース・ホルダ7がワンタッチで取り付け
られている。ここに直に、口径の大きいアイピース(図
示せず)を設置することも可能であるが、実施例の望遠
鏡1では、ネジ71によって口径の小さいアイピース・
ホルダ8が取り付けられている。そして、このアイピー
ス・ホルダ8には口径の小さいアイピース(図示せず)
が設置されるようになっている。このアイピースからの
対象物の観察は、ミラー5を対物レンズの光路外へ退出
させることにより可能となる。
中心軸が対物レンズの光軸と一致する観測用開口51が
形設されている。このターレット・サポート4後端内面
には係止爪43が付設されるとともに、ネジ穴44が穿
設され、前記係止爪43と、前記ネジ穴44を通したネ
ジ45とによって、ターレット・サポート4後端に口径
の大きいアイピース・ホルダ7がワンタッチで取り付け
られている。ここに直に、口径の大きいアイピース(図
示せず)を設置することも可能であるが、実施例の望遠
鏡1では、ネジ71によって口径の小さいアイピース・
ホルダ8が取り付けられている。そして、このアイピー
ス・ホルダ8には口径の小さいアイピース(図示せず)
が設置されるようになっている。このアイピースからの
対象物の観察は、ミラー5を対物レンズの光路外へ退出
させることにより可能となる。
【0015】なお、ターレット・サポート4後端には、
前記アイピース・ホルダ7の代わりに、図2に示すよう
に、カメラアダプター81およびマウント82を介して
カメラ本体8を取り付けるようにしても良い。この場
合、カメラアダプター81の先端の構造を前記アイピー
ス・ホルダ8と同様な構造としておけば、カメラをワン
タッチで望遠鏡1の後端に取着することができる。
前記アイピース・ホルダ7の代わりに、図2に示すよう
に、カメラアダプター81およびマウント82を介して
カメラ本体8を取り付けるようにしても良い。この場
合、カメラアダプター81の先端の構造を前記アイピー
ス・ホルダ8と同様な構造としておけば、カメラをワン
タッチで望遠鏡1の後端に取着することができる。
【0016】次に、この望遠鏡1の使用方法について説
明する。アイピース・ホルダ42,8にそれぞれ所定倍
率のアイピースを設置する。その際、例えば、アイピー
ス・ホルダ42の少なくとも1つに、比較的低倍率のア
イピースを設置しておく。そして、この低倍率のアイピ
ースをファインダ代わりに用いて対象物を捕らえ、その
後にターレット・リング6の回転によって倍率の高いア
イピースによって対象物を観測する。
明する。アイピース・ホルダ42,8にそれぞれ所定倍
率のアイピースを設置する。その際、例えば、アイピー
ス・ホルダ42の少なくとも1つに、比較的低倍率のア
イピースを設置しておく。そして、この低倍率のアイピ
ースをファインダ代わりに用いて対象物を捕らえ、その
後にターレット・リング6の回転によって倍率の高いア
イピースによって対象物を観測する。
【0017】なお、ターレット・サポート4後端にカメ
ラアダプター81およびマウント82を介してカメラ本
体8を予め取り付けておき、カメラにて対象物を撮影し
ても良い。この場合、アイピース・ホルダ42とターレ
ット・リング6との間に作られたねじヘリコイド49に
よって、アイピース・ホルダ42に装着したアイピース
の結像点と、後部でのカメラの結像点とを同一化してお
き、アイピースからシャープに見えるとき、レバー5b
を切り換えることにより、即、カメラの合焦ができるよ
うにしておくと便利である。また、場合によっては、ア
イピース・ホルダ42の1つとアイピース・ホルダ8に
同倍率のアイピースを設置しておき、2人で交互に同一
対象物を観測するようにしても良い。この場合にも、ね
じヘリコイド49によって、アイピース・ホルダ42に
装着したアイピースの結像点と、後部でのアイピースの
結像点とを同一化しておくと便利である。
ラアダプター81およびマウント82を介してカメラ本
体8を予め取り付けておき、カメラにて対象物を撮影し
ても良い。この場合、アイピース・ホルダ42とターレ
ット・リング6との間に作られたねじヘリコイド49に
よって、アイピース・ホルダ42に装着したアイピース
の結像点と、後部でのカメラの結像点とを同一化してお
き、アイピースからシャープに見えるとき、レバー5b
を切り換えることにより、即、カメラの合焦ができるよ
うにしておくと便利である。また、場合によっては、ア
イピース・ホルダ42の1つとアイピース・ホルダ8に
同倍率のアイピースを設置しておき、2人で交互に同一
対象物を観測するようにしても良い。この場合にも、ね
じヘリコイド49によって、アイピース・ホルダ42に
装着したアイピースの結像点と、後部でのアイピースの
結像点とを同一化しておくと便利である。
【0018】前記実施例の望遠鏡1によれば、ターレッ
ト・リング6を回転するだけで、多くの倍率変更ができ
るので、倍率変更の度毎に、レンズ交換や観測位置の変
更を行なう必要がなくなる。また、観測用開口40,5
1を通じて対象物を観測できるので、観察者場所での人
の入れ替えを行なわなくて済む。さらに、望遠鏡1の上
方などから対象物を観測できるので、天頂付近の星の観
測が容易となる。また、ターレット・サポート4の後端
に観測用開口51が形設されているので、当該開口部に
カメラやアイピースを取り付けることも可能となる。さ
らに、ターレット・サポート4をドローチューブ3の後
端に回転可能に取着したので、ターレット・サポート4
の回転に伴い、それに形設された観測用開口40も同時
に回転し、望遠鏡1の左右上下からの対象物の観測が容
易に行なえ、観測位置選択の自由度が増すことになる。
また、ターレット・リング6およびターレット・サポー
ト4の2つの回転部を持つため、ターレットに付けたア
イピースの回転方向に規制されず、撮影する写真の構図
を選択できる。
ト・リング6を回転するだけで、多くの倍率変更ができ
るので、倍率変更の度毎に、レンズ交換や観測位置の変
更を行なう必要がなくなる。また、観測用開口40,5
1を通じて対象物を観測できるので、観察者場所での人
の入れ替えを行なわなくて済む。さらに、望遠鏡1の上
方などから対象物を観測できるので、天頂付近の星の観
測が容易となる。また、ターレット・サポート4の後端
に観測用開口51が形設されているので、当該開口部に
カメラやアイピースを取り付けることも可能となる。さ
らに、ターレット・サポート4をドローチューブ3の後
端に回転可能に取着したので、ターレット・サポート4
の回転に伴い、それに形設された観測用開口40も同時
に回転し、望遠鏡1の左右上下からの対象物の観測が容
易に行なえ、観測位置選択の自由度が増すことになる。
また、ターレット・リング6およびターレット・サポー
ト4の2つの回転部を持つため、ターレットに付けたア
イピースの回転方向に規制されず、撮影する写真の構図
を選択できる。
【0019】以上、本考案者によってなされた実施例を
説明したが、本考案は、かかる実施例に限定されず、本
考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可
能であることはいうまでもない。例えば、ターレット・
サポート6をドローチューブ3の後端にベアリングなど
を介して回転可能に取り付けても良い。この場合には、
ターレット・サポート6の回転に伴い、それに形設され
た観測用開口40も同時に回転するので、ターレット・
リング4に設置するアイピースを通じて、望遠鏡1の両
側に位置する者が場所的移動を伴うことなく、対象物の
観測を行なえることになる。
説明したが、本考案は、かかる実施例に限定されず、本
考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可
能であることはいうまでもない。例えば、ターレット・
サポート6をドローチューブ3の後端にベアリングなど
を介して回転可能に取り付けても良い。この場合には、
ターレット・サポート6の回転に伴い、それに形設され
た観測用開口40も同時に回転するので、ターレット・
リング4に設置するアイピースを通じて、望遠鏡1の両
側に位置する者が場所的移動を伴うことなく、対象物の
観測を行なえることになる。
【0020】なお、本考案では、全反射型ミラー5を用
いたが、ハーフミラーなどを用いても良い。例として、
可視光線を反射し赤外や紫外線を透過する選択透過ミラ
ーなどを用いることにより、アイピース・ホルダ42で
可視光による眼視観測、直進部で赤外線光や紫外線光に
よるカメラ撮影も可能である。
いたが、ハーフミラーなどを用いても良い。例として、
可視光線を反射し赤外や紫外線を透過する選択透過ミラ
ーなどを用いることにより、アイピース・ホルダ42で
可視光による眼視観測、直進部で赤外線光や紫外線光に
よるカメラ撮影も可能である。
【0021】
【考案の効果】本考案に係る望遠鏡によれば、アイピー
ス・ホルダ内のアイピースを変えることなく、ターレッ
ト・リングを単に回転するだけで、倍率変更ができるの
で、倍率変更の度毎に、レンズ交換や観測位置の変更を
行なう必要がない。また、2つの観測用開口から対象物
を観測できるので、観察場所での人の入れ替えを行なわ
なくて済む。さらに、望遠鏡の上方などから対象物を観
測できるので、天頂付近の星の観測が容易となる。ま
た、ターレット・サポートの後端にも観測用開口が形設
されているので、当該開口部にカメラやアイピースを取
り付けることが可能となる。なお、ターレット・サポー
トをドローチューブの後端に回転可能に取り付けたもの
では、ターレット・サポートの回転に伴い、それに形設
された観測用開口も同時に回転するので、望遠鏡の左右
上下からの対象物の観測が容易に行なえ、観測位置選択
の自由度が増すことになる。また、2つの回転部を持つ
ため、ターレットに付けたアイピースの回転方向に規制
されず、撮影する写真の構図を選択できる。
ス・ホルダ内のアイピースを変えることなく、ターレッ
ト・リングを単に回転するだけで、倍率変更ができるの
で、倍率変更の度毎に、レンズ交換や観測位置の変更を
行なう必要がない。また、2つの観測用開口から対象物
を観測できるので、観察場所での人の入れ替えを行なわ
なくて済む。さらに、望遠鏡の上方などから対象物を観
測できるので、天頂付近の星の観測が容易となる。ま
た、ターレット・サポートの後端にも観測用開口が形設
されているので、当該開口部にカメラやアイピースを取
り付けることが可能となる。なお、ターレット・サポー
トをドローチューブの後端に回転可能に取り付けたもの
では、ターレット・サポートの回転に伴い、それに形設
された観測用開口も同時に回転するので、望遠鏡の左右
上下からの対象物の観測が容易に行なえ、観測位置選択
の自由度が増すことになる。また、2つの回転部を持つ
ため、ターレットに付けたアイピースの回転方向に規制
されず、撮影する写真の構図を選択できる。
【図1】実施例の望遠鏡の一部を示す縦断面図である。
【図2】実施例の望遠鏡に取り付けられるカメラの取付
構造を示す縦断面図である。
構造を示す縦断面図である。
【図3】実施例の望遠鏡に取り付けられるミラーの斜視
図である。
図である。
1 望遠鏡 3 ドローチューブ 4 ターレット・サポート 6 ターレット・リング 40,51 観測用開口
Claims (1)
- 【請求項1】 対物レンズを収容する主鏡筒と、この主
鏡筒の後端に摺動可能に嵌合するドローチューブと、外
周に一の観測用開口が形設され前記ドローチューブの後
端に回転可能に取着されるターレット・サポートと、外
周に複数のアイピース・ホルダが付設され前記ターレッ
ト・サポートに回転可能に外嵌するターレット・リング
とを備え、前記ターレット・サポートの後端に他の観測
用開口が形設され、前記ターレット・サポート内には対
物レンズの光路を一の観測用開口および他の観測用開口
に選択若しくは同時に向ける光路規制部材が付設されて
いることを特徴とする望遠鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991070055U JP2571418Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 望遠鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991070055U JP2571418Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 望遠鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515014U JPH0515014U (ja) | 1993-02-26 |
JP2571418Y2 true JP2571418Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13420488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991070055U Expired - Lifetime JP2571418Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 望遠鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571418Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006058358A1 (de) * | 2006-12-05 | 2008-06-12 | Carl Zeiss Surgical Gmbh | Kameraadapter mit Kamerahalterung und Optikadapter |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55125608U (ja) * | 1979-02-28 | 1980-09-05 | ||
JPS6150919U (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-05 | ||
JPH02226217A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-07 | Daiichi Kogaku Kk | 天体望遠鏡 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP1991070055U patent/JP2571418Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515014U (ja) | 1993-02-26 |
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