JP2570827Y2 - レンズ鏡筒内の電気結線構造 - Google Patents

レンズ鏡筒内の電気結線構造

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JP2570827Y2
JP2570827Y2 JP282992U JP282992U JP2570827Y2 JP 2570827 Y2 JP2570827 Y2 JP 2570827Y2 JP 282992 U JP282992 U JP 282992U JP 282992 U JP282992 U JP 282992U JP 2570827 Y2 JP2570827 Y2 JP 2570827Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、レンズ鏡筒内の電気
結線構造、詳しくは、レンズ鏡筒内の電気装置とカメラ
本体側の電気装置を電気的に接続するためのフレキシブ
ルプリント基板(以下、FPCと称する)の電気結線構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラにおいては、電子化に伴い
レンズ鏡筒内にも多くの電気装置が組み込まれ、同時
に、カメラ自体のコンパクト化が進んでいる。そして、
該レンズ鏡筒内の電気装置への電気接続構造についても
数多くの提案がなされている。例えば、実公昭62−3
7207号公報に開示のレンズ鏡筒内の電気配線装置
は、光軸回りに相対回転する固定筒とレンズ鏡筒間の電
気的接続のために用いられる帯状のFPCについて、接
続の中間部を光軸と直交する方向にU字状に屈曲させ、
上記固定筒とレンズ鏡筒の光軸回りの相対回転を可能に
したものである。また、米国特許 NO.4596454に
開示のレンズ鏡筒は、固定枠とその固定枠の外側に挿入
され回転駆動される被駆動枠間、または、固定枠とその
固定枠の外側に挿入される進退駆動される被駆動枠間の
電気接続用であって帯状のFPCを用いた電気接続構造
に関するものである。本装置は、上記固定枠と被駆動枠
間のFPC接続部を光軸方向に沿ってU字状に屈曲させ
て接続することによって、上記被駆動枠の回転、あるい
は、進退を可能にしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記実公昭62−37
207号公報に開示のレンズ鏡筒内の電気配線装置、並
びに、米国特許 NO.4596454に開示のレンズ鏡筒
の電気接続構造は、共に相対駆動される枠間のFPCの
接続部をU字状に屈曲させたものである。ところが、そ
のようにFPCをU字状に屈曲させる場合、所定の繰り
返し耐久性を満足させるためには、FPCの厚みに応じ
た最小のU字曲率半径を確保しておく必要がある。この
最小のU字曲率半径は、無視できない程の大きさの値が
要求される。従って、前記固定筒とレンズ鏡筒間、ある
いは、固定枠と被駆動枠間に該U字曲率半径の2倍に相
当する平行間隔のスペ−スを保持しておく必要がある。
そして、その部分には部品を配設することができず、レ
ンズ鏡筒のコンパクト化、延いては、カメラ自体の小型
化の支障になっていた。
【0004】本考案は係る問題点に鑑みてなされたもの
であり、レンズ鏡筒内の電気的接続用フレキシブルプリ
ント基板を、レンズ鏡筒を構成する各枠間に無駄なスペ
−スが生じないような状態で配設されたレンズ鏡筒内の
電気結線構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によるレンズ鏡筒
内の電気結線構造は、図1の(A)の移動枠が繰り込ま
れた状態(ワイド状態、または、沈胴状態)、および、
(B)の移動枠が繰り出された状態(テレ状態)のレン
ズ鏡筒の縦断面図に示すように、カメラ本体101に固
定された固定枠102と、この固定枠102に、光軸方
向Oに進退自在に嵌合する第1移動枠104と、固定枠
102における第1移動枠104の後方に、光軸方向に
進退自在に嵌合する第2移動枠105と、上記カメラ本
体101と第1移動枠104にそれぞれ設けられた電気
装置を電気的に接続する、FPC108とを具備してい
る。そして、上記FPC108は、第1移動枠104側
の電気装置より、第1移動枠104の周面104a,第
2移動枠105の周面105a,第2移動枠105と固
定枠102の嵌合面F,第1移動枠104と固定枠10
2の嵌合面E、そして、固定枠102の前方に穿設され
た貫通孔102aを介し、カメラ本体101側の電気装
置と接続されていることを特徴とする。なお、図1にお
いて、撮影レンズ106は、第1移動枠104に支持さ
れて進退移動する。また、フィルム107は、カメラ本
体101上の被写体像の結像位置に保持されるものとす
る。
【0006】
【作用】第1移動枠104,第2移動枠105がフィル
ム側に繰り込まれた状態では、図1の(A)に示すよう
にFPC108のU字部の近くまで第1移動枠104,
第2移動枠105が進入した状態になる。また、第1移
動枠104,第2移動枠105が繰り出された状態で
は、図1の(B)に示すようにFPC108のU字部か
ら離れた位置に第1移動枠104,第2移動枠105が
移動した状態になる。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本考案を説明す
る。図2は、本考案の一実施例を示すレンズ鏡筒内の電
気結線構造を持つ装置を内蔵するカメラの要部断面図で
あって、図3,図4は、上記レンズ鏡筒を構成する各部
材を、光軸方向に引き延ばして示した分解斜視図であ
る。この実施例は、本考案をズームレンズ鏡筒内の電気
結線装置に適用したものであって、このズームレンズ鏡
筒はカメラ本体1に一体に取り付けられた固定枠である
固定筒10を含んで構成されており、図2における上半
部はズームレンズをワイド位置に移動させたワイド状態
を、下半部はズームレンズをテレ位置に移動させたテレ
状態をそれぞれ示している。なお、上記電気結線装置
は、後述するカム筒30と第2レンズ筒50とで構成さ
れる第1移動枠側に装着される電気装置とカメラ本体1
側に設けられる電気装置を電気的に接続するFPC55
で構成される。
【0008】上記レンズ鏡筒を有するカメラは、上記カ
メラ本体1の前部を覆う前カバー2および後部を覆う後
カバー3と、裏蓋4とで、その主要部が構成されてい
る。なお、上記後カバー3に対してヒンジ(図示され
ず)によって開閉自在に取り付けられた上記裏蓋4は、
遮光用弾性部材5により光密的に閉蓋されるようになっ
ている。そして、上記ズームレンズ鏡筒は、上記固定筒
10の外周面に回動自在に嵌合していて、光軸方向の移
動を阻止された駆動筒20と、固定筒10の内周面に嵌
合していて、上記駆動筒20により駆動され、回動しな
がら光軸方向に前後動する第1移動枠のカム筒30と、
このカム筒30内に前方から順に配設されていて、光軸
方向にそれぞれ前後動する第1レンズ筒40,第1移動
枠である第2レンズ筒50,第2移動枠である第3レン
ズ筒60と、同じく上記カム筒30内に配設され、キー
受け部材34により光軸方向の移動を阻止されると共に
上記固定筒10によって光軸周りの回動が阻止されてい
て、上記第1レンズ筒40,第2レンズ筒50,第3レ
ンズ筒60の光軸周りの回動を規制するフロートキー8
0と、上記第1レンズ筒40の前面側に設けられてい
て、図2に示すように、上記第2レンズ筒50内に支持
されたバリアドライバ53によってバリア71が開閉さ
れるバリアユニット70と、上記第2レンズ筒50内に
支持されたシャッタユニット52によって開閉されるシ
ャッタ羽根54と、上記第2レンズ筒50と第3レンズ
筒60間に圧縮状態で挿入されていて、後述するカム溝
孔30b,30cに対する駆動ローラ50a,60aの
嵌合のガタ付きを吸収するための円錐コイルバネ90
と、上記フロートキー80の後部に取り付けられたフレ
ア絞り100とで構成されている。
【0009】上記駆動筒20は、その外周面に部分円弧
状に形成された駆動ギアー21,ガイドリブ22,連動
カム23が前方から順に配設されている。上記駆動ギア
ー21は、図3に示すようにズームモータユニット71
からの駆動力を受けて、駆動筒20をガイドリブ22に
ガイドされて光軸Oの周りに反時計方向Aまたは時計方
向Bに回動させる。また、上記連動カム23は図示しな
いファインダ光学系のレンズをズーミングする役目をす
る。そして、この駆動筒20には、その周方向の3等分
位置に光軸方向にガイド用長溝孔20aが設けられてい
るほか、切欠部20bが形成されている。
【0010】上記固定筒10は、上記カム筒30を回転
させながら光軸方向に前後動させるためのリード状のカ
ム溝孔10aが、その周面の3等分位置に穿設されてい
ると共に、内周面の周方向の3等分位置には後述するフ
ロートキー80のガイド用突起80aを嵌合させる直進
ガイド溝10bが穿設されている。そして、上記カム溝
孔10aの終端と反対側には、上記駆動筒20の回動を
規制するためのストップ用突起10dが外周面上に突設
されている。なお、固定筒10の後端縁部に径方向に突
出するように形成された突出片10eは、カメラ本体1
への取付部である。
【0011】また、この固定筒10の内周面に嵌合する
上記カム筒30は、その内周面に上記第1レンズ筒40
を光軸方向にズーミング移動させるためのカム溝30a
が3等分位置にそれぞれ穿設されていると共に、同じく
上記第2レンズ筒50を光軸方向にズーミング移動させ
るためのカム溝30bおよび上記第3レンズ筒60を光
軸方向にズーミング移動させるためのカム溝30cが内
周面の3等分位置にそれぞれ穿設されている。なお、該
各カム溝30a〜30cの状態を図5に詳しく示す。こ
の図5は、上記カム筒30の内周面を一部切り取って平
面的に示した展開図である。また、図中、符号F2は、
各レンズ群がワイド状態(以下、W状態という)から沈
胴状態にいたる際に第3レンズ筒60がフロートキー8
0に対して移動する距離を示しており、また、符号F3
は、各レンズ群がW状態からテレ状態(以下、T状態と
いう)まで移動した際に同第3レンズ筒60がフロート
キー80に対して移動する距離を示している。
【0012】再び図3に戻って、該カム筒30の後端縁
部の外周面の3等分位置にはビス33によってズーム用
駆動ローラ32が固定されている。このローラ32は上
記固定筒10のカム溝孔10aを貫通して上記駆動筒2
0のガイド用長溝孔20a内に嵌入している。したがっ
て、上記駆動筒20が光軸Oの周りに回動するとガイド
用長溝孔20aによって該ズーム用駆動ローラ32も回
動するので、カム筒30は上記カム溝孔10aによって
回動しながら光軸方向に前後動する。
【0013】上記第1レンズ筒40は、その内部の前部
寄りに、第1レンズ群L1 (図2参照)を保持したレン
ズ支持枠41が固定されていると共に、その内周面の3
等分位置に比較的幅の広い光軸方向のガイド溝40bが
穿設されていて、同ガイド溝40bには後述するフロー
トキー80のキー部80bの外面側が嵌入し、同レンズ
筒40が光軸方向にのみ移動するように規制している。
また、このレンズ筒40の後端部の外周面の3等分位置
には駆動ローラ40aが固植されていて、同駆動ローラ
40aはカム筒30の上記カム溝30aに嵌入してい
る。
【0014】上記第2レンズ筒50は、その内部に、第
2レンズ群L2 (図2参照)を保持したレンズ支持枠5
1が固定されると共に、その外周面の3等分位置には比
較的幅の広い周方向のガイド用切欠部50eが設けられ
ていて、同ガイド用切欠部50eには上記ガイド溝40
bに嵌入するフロートキー80のキー部80bの内面側
が嵌入し、同レンズ筒50が光軸方向にのみ移動するよ
うに規制している。したがって、上記フロートキー80
のキー部80bは上記ガイド溝40bと上記ガイド用切
欠部50eとに挾み込まれる形となっている。また、外
周面の上記ガイド用切欠部50e同士の間の後部には、
駆動ローラ50aが固植されている。よって、この駆動
ローラ50aはレンズ筒50の後端部の外周面の3等分
位置にそれぞれ固植されており、この各駆動ローラ50
aはカム筒30の上記カム溝30bにそれぞれ嵌入して
いる。なお、この第2レンズ筒50には、前述のように
シャッタユニット52およびシャッタ羽根54が配設さ
れていて、同第2レンズ筒50と一体に前後動するよう
になっている。
【0015】上記第3レンズ筒60は、その内部に、第
3レンズ群L3 (図2参照)を保持したレンズ支持枠6
1が固定されていると共に、その外周面の3等分位置に
は比較的幅の広い周方向のガイド用切欠部60bが設け
られていて、同ガイド用切欠部60bには上記ガイド溝
40bと上記ガイド用切欠部50eとの間に介在するフ
ロートキー80のキー部80bが嵌入し、同レンズ筒6
0が光軸方向にのみ移動するように規制している。ま
た、このレンズ筒60の外周面の上記ガイド用切欠部6
0b同士の間には、それぞれ駆動ローラ60aが固植さ
れている。よって、この駆動ローラ60aはレンズ筒6
0の外周面の3等分位置にそれぞれ固植されており、こ
の各駆動ローラ60aはカム筒30の上記カム溝30c
にそれぞれ嵌入している。そして、この第3レンズ筒6
0の前端面と上記第2レンズ筒50の後端面との間に
は、カム溝孔30bに嵌合した駆動ローラ50aとカム
溝孔30cに嵌合した駆動ローラ60aの嵌合のガタ付
きを吸収するために円錐コイルバネ90が装着されてい
る。
【0016】また、上記フロートキー80は、前記カム
筒30の後端部内周に、その前部が位置する環状基部8
0cと、その前面の3等分位置から前方に延び出した3
本の上記キー部80bと、この各キー部80bの上記環
状基部80c寄りの位置にそれぞれ穿設された光軸方向
に長い長方形状の嵌合孔80eと、上記環状基部80c
の外周面の3等分位置に突設されていて、前記固定筒1
0の直進ガイド溝10bに嵌合するガイド用突起80a
とで形成されている。このフロートキー80は、前記カ
ム筒30の後端縁部の外周面の3等分位置にビス33に
よってズーム用駆動ローラ32を固定する際に、同時に
上記ビス33により固定されたキー受け部材34によっ
て、その環状基部80cの後端面が受けられることによ
り、カム筒30と共に光軸方向には移動するも、ガイド
用突起80aが固定筒10の直進ガイド溝10bに嵌合
することによって光軸O周りの回動が阻止されている。
そして、前方に向けて延び出した3本のキー部80bが
上記第3レンズ筒60のガイド用切欠部60b,上記第
2レンズ筒50のガイド用切欠部50e,上記第1レン
ズ筒40のガイド溝40bに挿通されている。
【0017】上記フレア絞り100(図4参照)は、中
央部にフレア絞り開口100cが穿設された薄い円板の
外周部に前方に向けて形成された環状周壁部100b
と、同環状周壁部100bの前面の3等分位置から前方
に向けて延び出した弾性を有する取付片100aと、こ
の取付片100aの先端部の外周面に形成された係止爪
100dとで構成されていて、上記フロートキー80の
後方から、その内周壁面に沿って前記第3レンズ筒60
と干渉しないように嵌合させ、取付片100aの係止爪
100dをフロートキー80の長方形状の嵌合孔80e
に弾撥的に嵌入させることにより、フロートキー80の
後部に嵌合孔80eの長さ分、光軸方向に移動できるよ
うに取り付けられる。
【0018】なお、図2に示すように前記前カバー2の
前端部内周面と固定筒10の前端部外周面との間は光密
および液密を保持するためのOリング11が配設されて
おり、また固定筒10の前端部寄りの内周面とカム筒3
0の外周面との間および上記カム筒30の前端面と第1
レンズ筒40の外周面との間にも、それぞれ光密および
液密を保持するための弾性リング12,31が配設され
ている。
【0019】第2レンズ筒50に装着されるシャッタユ
ニット52の電気装置に電気的に接続されているFPC
55は、図4に示すように該第2レンズ筒50の溝50
fとその周面、また、フロートキー80の内周面80f
と第3レンズ筒60の外周に設けられた溝60f等を通
りフィルム側に導かれる。更に、図2に示すように鏡筒
のフィルム側部で外形側にU字状に屈曲して、被写体側
方向に折り返される。そして、フロートキー80の周面
およびカム筒30の周面に沿って、固定枠10の内周に
設けられた溝10fを通り、固定枠10に設けられた貫
通孔10gを介して固定枠10の外部に導かれる。その
後、該FPC55は、カメラ本体1に設けられた図示し
ない電気装置に電気的に接続されている。
【0020】次に、上述のように構成された上記ズーム
レンズ鏡筒の動作について図2〜図4、および、図6を
参照して説明する。なお、図6は該ズームレンズ鏡筒内
における各レンズ群の、沈胴状態からテレ状態(以下、
T状態という)までの動きを示した線図である。
【0021】まず、図示しないズームモータユニット7
1の出力ギアが前記駆動ギアー21に噛合し、駆動筒2
0をA方向またはB方向(図3参照)に回転させる。こ
のとき、仮に沈胴状態からA方向に回転したとすると、
ガイド用長溝孔20aとカム溝孔10aとの関係により
カム筒30はA方向に回転しながら光軸O方向に移動す
る。また、このときカム筒30に回転のみ自在で光軸O
方向には一体となっているフロートキー80は直進ガイ
ド溝10bとガイド用突起80aとの関係で回転せずに
光軸C方向に直進移動する。また前述したようにフロー
トキー80に対し第1レンズ筒40、第2レンズ筒5
0、第3レンズ筒60は回転しない構成になっているの
で第1レンズ筒40、第2レンズ筒50、第3レンズ筒
60も回転せずに直進移動のみをする。
【0022】ここで、上記カム筒30におけるカム溝
は、前述したように第1レンズ群用のカム溝30a、第
2レンズ群用のカム溝30b、第3レンズ群用のカム溝
30cにより構成されており、上記カム溝30a,30
b,30cと前記カム溝孔10aとにより合成された該
各レンズ群、即ち、第1,2,3レンズ群L1 ,L2 ,
L3 の最大移動量LL1,LL2,LL3は図6に示す
ようになっている。また、図中、符号L10,L2a,L2
b,L30は、それぞれ上記各レンズ群の移動軌跡を示し
ており、L10は第1レンズ群L1 の軌跡,L2a,L2bは
第2レンズ群L2 における至近時と無限大時の軌跡,L
30は、第3レンズ群L3 の軌跡をそれぞれ示している。
なお、図中、符号1bは、フィルム面を、また、符号L
LMは、レンズ支持枠41から駆動ローラ60aまでの
最小長さをそれぞれ示す。
【0023】さて、フロートキー80を基準に考えれば
上記カム筒30は回転のみをするので、このカム筒30
の回転により上記各レンズ群は図4に示すように沈胴状
態からT状態方向に移動する。また、上記ズームモータ
ユニットの出力ギアが逆方向に回転すれば駆動筒20は
B方向(図3参照)に回転し、結果として上記各レンズ
群は図6に示すようにT状態から沈胴状態方向に移動す
る。なお、駆動筒20に設けられた切欠部20bは固定
筒10に設けられたストップ用突起10dに係合し、駆
動筒20が沈胴状態よりもさらに沈胴方向に行き過ぎる
ときと、T状態よりもさらにテレ側に行き過ぎるときに
該駆動筒20の回転を規制するようになっている。
【0024】次に、各レンズ筒40,50,60の進退
移動に伴う前記FPC55の変形の状態について説明す
る。まず、上記レンズ鏡筒が沈胴、あるいは、W状態に
あるときは、FPC55のU字屈曲部は、カム筒30の
後端面側に位置しており、図2に示すように、そのFP
C55のU字屈曲部の内部にカム筒30,フロートキー
80の後端部が進入している。そして、上記レンズ鏡筒
がT状態の位置に繰り出されると、カム筒30,第2レ
ンズ筒50,フロートキー80、更に、第3レンズ筒6
0が被写体側の方向に移動する。そして、FPC55の
U字屈曲部も第2レンズ筒50の繰り出し量の約1/2
だけ前方に移動する。
【0025】このように本レンズ鏡筒の電気結線構造に
おいては、FPC55をU字状に屈曲させて配設するこ
とにより、パターン切れ等のトラブルの発生を防止でき
る構造を有すると同時に、カム筒30やフロートキー8
0をFPC55のU字状屈曲部の内部に進入可能な構造
にして、無駄なスペ−スができないようにし、固定枠1
0の外径をより小さく抑えることが可能となる。また、
レンズ鏡筒のT状態において、FPC55のU字屈曲部
に比較的近い部分の下部を第3レンズ筒60で支えるの
で、FPC55が撮影光路内に侵入することも防止でき
る。更に、上記FPC55の電気結線構造を固定枠10
から第2レンズ筒50間に収納できるのでコスト上も有
利となる。なお、本考案のものは、上述のようにズーム
レンズ鏡筒のみならず、フォーカシングの移動量が非常
に多いマクロレンズ鏡筒などにも適用可能である。
【0026】
【考案の効果】以上述べたように本考案のレンズ鏡筒内
の電気結線構造は、FPCを第1移動枠の周面,第2移
動枠の周面,第2移動枠と固定枠の嵌合面,第1移動枠
と固定枠の嵌合面、そして、固定枠の前方に穿設された
貫通孔を介して、導出せしめる構造としたので、本考案
のものは、FPCを無理な形状に変形させないことから
パターン切れ等のトラブルの発生が少なくなる。同時
に、FPCの屈曲に伴う無駄なスペ−スができず、固定
枠の外径をより小さく抑えることが可能となる。また、
上記FPCの電気結線構造を固定筒から第2移動枠間に
収納できるのでコスト上も有利となるなどの数多くの効
果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の概念を示す電気結線構造の装置を有す
るレンズ鏡筒の断面図であって、(A)はW状態、
(B)はT状態の断面図を示している。。
【図2】本考案の一実施例を示すレンズ鏡筒の縦断面
図。
【図3】上記図2のレンズ鏡筒の構成部材の一部を光軸
方向に引き延ばして示した分解斜視図。
【図4】上記図2のレンズ鏡筒の構成部材の一部を光軸
方向に引き延ばして示した分解斜視図。
【図5】上記図2のレンズ鏡筒のカム筒の周面に設けら
れたカム溝を示した展開図。
【図6】上記図2のレンズ鏡筒の各レンズ群の移動状態
を示した線図。
【符号の説明】
1……………………カメラ本体 10…………………固定筒(固定枠) 10g………………貫通孔 30…………………カム筒(第1移動枠) 50…………………第2レンズ筒(第1移動枠) 55…………………FPC(フレキシブルプリント基
板) 60…………………第3レンズ筒(第2移動枠) 102…………………固定枠 102a………………貫通孔 104…………………第1移動枠 104a………………第1移動枠の周面 105…………………第2移動枠 105a………………第2移動枠の周面 108…………………FPC(フレキシブルプリント基
板) E,F………………嵌合面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に固定された固定枠と、 この固定枠に、光軸方向に進退自在に嵌合する第1移動
    枠と、 上記固定枠における上記第1移動枠の後方に、光軸方向
    に進退自在に嵌合する第2移動枠と、 上記カメラ本体と第1移動枠にそれぞれ設けられた電気
    装置を電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、 を具備しており、上記フレキシブルプリント基板は、第
    1移動枠側の電気装置より、第1移動枠の周面,第2移
    動枠の周面,第2移動枠と固定枠の嵌合面,第1移動枠
    と固定枠の嵌合面、そして、固定枠の第2移動枠との嵌
    合面より前方に穿設された貫通孔を介し、カメラ本体側
    の電気装置と接続されていることを特徴とするレンズ鏡
    筒内の電気結線構造。
  2. 【請求項2】 カメラ本体に固定された固定枠と、 この固定枠の内周に、光軸方向に進退自在に嵌合する第
    1移動枠と、 上記固定枠の内周における上記第1移動枠の後方に、光
    軸方向に進退自在に嵌合する第2移動枠と、 上記カメラ本体と第1移動枠にそれぞれ設けられた電気
    装置を電気的に接続する、光軸方向に延びる帯状に形成
    されたフレキシブルプリント基板と、 を具備しており、上記フレキシブルプリント基板は、第
    1移動枠側の電気装置より、第1移動枠の内周面および
    第2移動枠の内周面を通り、該第2移動枠の後方にて略
    U字状に屈曲され、その後、第2移動枠と固定枠の嵌合
    面、および、第1移動枠と固定枠の嵌合面を通り、固定
    枠の、第1移動枠との嵌合面に穿設された貫通孔を通過
    してカメラ本体側の電気装置と接続されることを特徴と
    するレンズ鏡筒内の電気結線構造。
  3. 【請求項3】 カメラ本体に固定された固定枠と、 この固定枠の内周に、光軸方向に進退自在に嵌合する第
    1移動枠と、 上記固定枠の内周における上記第1移動枠の後方に、光
    軸方向に進退自在に設けられた第2移動枠と、 上記カメラ本体と第1移動枠にそれぞれ設けられた電気
    装置を電気的に接続す る、光軸方向に延びる帯状に形成
    されたフレキシブルプリント基板と、 を具備しており、上記フレキシブルプリント基板は、第
    1移動枠側の電気装置より、第1移動枠および第2移動
    枠の内周面を通り、該第2移動枠の後方にて略U字状に
    屈曲され、その後、第2移動枠および第1移動枠と固定
    枠とが互いに対向する間を通り、固定枠に穿設された貫
    通孔を通過して該固定枠の外周に至り、カメラ本体側の
    電気装置と接続されることを特徴とするレンズ鏡筒内の
    電気結線構造。
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