JP2570771Y2 - プレス金型 - Google Patents

プレス金型

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JP2570771Y2
JP2570771Y2 JP9357191U JP9357191U JP2570771Y2 JP 2570771 Y2 JP2570771 Y2 JP 2570771Y2 JP 9357191 U JP9357191 U JP 9357191U JP 9357191 U JP9357191 U JP 9357191U JP 2570771 Y2 JP2570771 Y2 JP 2570771Y2
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punch
movable punch
die
movable
press
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JP9357191U
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広 川島
信男 勝部
勝 前原
茂男 渡辺
康夫 今泉
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、急激に変化する面を有
するワークをプレス成形するプレス金型に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス成形を行うにはワークの周縁をブ
ランクホルダ上に載置するようにワークをセットし、上
型を構成するダイを降下させて、ワークをブランクホル
ダとダイとによって挾持し、更にダイを降下させダイと
パンチとの協働によってワークにプレス成形を施してい
る。
【0003】しかしながら、ワークの形状が急激に変化
する面を有する場合には、ワークに局部的な引張応力が
作用し、ワークの破断、しわ発生等の要因となり、この
対策としてプレス金型の再研削、ダイとパンチとのクリ
アランスの調整及びワーク形状の設計変更などが行わ
れ、このため加工工数及び金型製作期間の大巾な増加を
招く等の不具合がある。
【0004】このため特開平1−306022号に開示
され、そして図7の(a)、(b)、(c)、(d)に
示すように、パンチを上下動自在な可動パンチaと、そ
の外周の固定パンチbとによって構成し、可動パンチa
を油圧シリンダからなる駆動源cにより固定パンチbの
上方に突出する突出位置と、固定パンチbに対してワー
クwの中窪み部w1 の絞り深さに相当する深さ分没入す
る没入位置とに上下動し得るようにし、ワークwにプレ
ス成形を施すには、図7(a)に示すように可動パンチ
aを突出位置に上昇させた状態でワークwをブランクホ
ルダd上に載置し、ダイeを下降させる。
【0005】これによりワークwの周縁部w2 がダイe
とブランクホルダdとの間に挾持され、引続くダイeの
下降によりワークwが突出位置に保持される可動パンチ
aからの反力を受けて上方に凸なる形状に成形される。
そしてワークwが固定パンチbに当接してワークwの周
壁部w3 の絞り成形が開始される図7(b)に示す状態
になったところで、可動パンチaを図7(c)に示す如
く没入位置に下降させ、この状態でダイeを図7(d)
に示すよう下死点位置まで下降させ、中窪み部w 1 を有
するワークwを成形するプレス成形方法及びプレス型が
提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、プレス成形の初期段階において可動パンチが突出位
置に位置するため、ワークが上方に凸なる形状に成形さ
れ、ワークの中央部分により多くの材料が準備されるこ
とにより絞り成形が無理なく破断のない良好なプレス製
品が得られる。しかし、可動パンチを突出位置と没入位
置とに上下動させるシリンダ等の駆動源及びその駆動源
を作動させるための制御装置を要することから、プレス
金型が複雑になり、プレス金型の製作に工数を要し、か
つ設備費の高騰を招く等の不具合がある。
【0007】従って本考案の目的は、油圧シリンダ等の
駆動源及び制御装置を要することなく構成が簡単でワー
クの形状が急激に変化する面を有する場合でも破断、し
わ発生等のない高品質のプレス製品が得られるプレス金
型を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本考
案によるプレス金型は、上型を構成するダイと、下型を
構成するパンチ及びブランクホルダを備えたプレス金型
において、上記パンチをプレス加工面の内急激に変化す
る部分に近接する部分を分離独立させた上下動自在な可
動パンチと、可動パンチを遊嵌する挿入穴を有する固定
パンチとによって構成し、更に可動パンチを上方へ付勢
する上方付勢部材と、ダイの下降によるプレス成形工程
の途中まで可動パンチとダイとの協働によってワークに
ビード部を形成するため可動パンチを固定パンチから上
方へ突出する上昇位置に保持し、かつビード部形成後ワ
ークのすべり込みによる可動パンチとワークとの摺接に
よる可動パンチの揺動によって上記保持を解除してダイ
によって可動パンチが固定パンチ内へ押し込まれるのを
許容する可動パンチ係止部とを有するものである。
【0009】
【作用】ダイの下降によるプレス成形工程の途中におい
て上昇位置に保持された可動パンチと下降するダイとに
よってワークにビード部を形成し、このビード部により
材料を準備し、そして続くダイの下降によるワークのす
べり込みにより可動パンチが揺動して可動パンチ係止部
による可動パンチの保持が解除され、ダイによって可動
パンチを固定パンチ内へ押し込みつつワークにプレス成
形を施す。
【0010】
【実施例】次に本考案によるプレス金型の一実施例を図
によって説明する。
【0011】図1はプレス金型の要部断面図、図2は上
型を省略した下型の要部平面図であって、図中1は上型
を構成するダイ、2は下型を構成するパンチ、3はクッ
ションピン(図示せず)を介して上下動自在に支持され
るブランクホルダである。
【0012】パンチ2はプレス加工面の内急激に変化す
る部分、例えば凸状の膨出部2aに近接する部分を分離
独立させた可動パンチ4と、可動パンチ4を遊嵌する挿
入穴6を有する固定パンチ5とから構成されている。
【0013】固定パンチ5の挿入穴6内に遊嵌される可
動パンチ4は固定パンチ5からビード状に形成した頂部
4aが上方に突出する図1に示す上昇位置及び頂部4a
が挿入穴6内に没入する下降位置に上下動し得るように
なっている。
【0014】可動パンチ4は、可動パンチ4の底部4b
と挿入穴6の底部6a間に弾装された上方付勢部材、例
えばコイルスプリング7によって常時上方へ付勢され、
かつ可動パンチ4の底部4b及び挿入穴6の底部6aに
植設されたアイボルト8a,8a及びこれらアイボルト
8a,8a間に架け渡されたワイヤ8bからなる上昇規
制部材8によって可動パンチ4が固定パンチ5に形成し
た挿入穴6から抜け脱すのを阻止している。
【0015】更に可動パンチ4は、挿入穴6のプレス成
形時ワークwがすべり込む方向と反対側の一側面に形成
した係止部9a及び弾性体、例えば板スプリングからな
る可動パンチ付勢部材9bによって構成される可動パン
チ係止部9によって、すなわち、可動パンチ4の底部4
bを係止部9aに係止させ、かつ可動パンチ付勢部材9
bによって可動パンチ4を係止部9a方向に付勢するこ
とによって上昇位置に保持されるように構成されてい
る。
【0016】ダイ1は、ワークwのプレス加工面の内、
前記可動パンチ4の頂部4aと対向する部分に、頂部4
aと遊嵌するビード形状のビード形成部1aを有してい
る。
【0017】次に以上のように構成されたプレス金型に
よるプレス成形について説明する。
【0018】先ず、図1に示す可動パンチ4が上昇位置
にある状態でワークwをブランクホルダ3上に載置し、
ダイ1を下降させることによりワークwの周縁部waが
ダイ1とブランクホルダ3との間に挾持され、引続くダ
イ1の下降により固定パンチ5とダイ1の協働によって
図3に示すようにワークwにプレス成形を施すととも
に、可動パンチ4の頂部4aとダイ1に形成したビード
形成部1aによってワークwにビード部wbを形成す
る。
【0019】更にダイ1を下降せしめ、図4に示すよう
プレス成形工程が所定位置まで達すると、可動パンチ4
の頂部4aとダイ1に形成したビード形成部1aとの間
に意識的に作られた不均一なクリアランスがあることか
ら、ワークwがプレス加工面の内急激に変化する部分と
反対方向(矢印P1 )へ可動パンチ4がスラスト力を受
け、ワークwと可動パンチ4の頂部4a間が摺動して可
動パンチ4がP1 方向のスラスト荷重によりP1 方向へ
揺動して可動パンチ4の底部4bが係止部9aから離脱
し、可動パンチ係止部9による可動パンチ4の上昇位置
への保持が解除され、ダイ1と可動パンチ4とのクリア
ランスは均一なものとなる。
【0020】続くダイ1の下降によるプレス成形に伴う
ワークwのすべり込みによってワークwに図5に矢印P
2 ,P2 に示す方向の引張力が作用し、ワークwに形成
したビード部wbが引き伸ばされ、引き伸ばされるビー
ド部wbによって可動パンチ4が上方付勢部材7に抗し
て押し下げられ、ダイ1が下死点位置まで下降してワー
クwを成形する。
【0021】ここでプレス成形の途中の段階でワークw
の急激に変化する部分に近接する部分に形成されたビー
ド部wbによって、ワークwの急激に変化する部分と近
接する部分に材料が準備され、急激に変化する部分のプ
レス成形が無理なく行われ、破断、しわ等の発生のない
高品質のプレス製品が得られる。
【0022】以上説明では、可動パンチ付勢部材として
板スプリングを用いたが、他のゴム、コイルスプリン
グ、エアシリンダ等の他の付勢手段によって適宜構成す
ることも可能であり、また、可動パンチ及びダイによっ
て形成するビード部の形状も図6(a),(b),
(c)に上型を省略した要部平面図を示すよう半球状、
複数の長円形、複数の半球状等任意形状に形成すること
も可能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明した本考案のプレス金型による
と、プレス成形工程の途中において可動パンチとダイに
よってプレス加工面の急激に変化する部分と近接する部
分にビード部を形成して材料を準備することから急激に
変化する部分のプレス成形が無理なく行われ、破断、し
わ発生等のない高品質のプレス製品が得られ、かつ可動
パンチを上下動させるための油圧シリンダ等の駆動源及
びその駆動源を作動させるための制御装置等を必要とし
ないことからプレス金型の簡素化が図れ、プレス金型製
作工数の削減及び設備費の低減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案におけるプレス金型の一実施例を示す要
部断面図である。
【図2】第1図における上型を省略した平面図である。
【図3】プレス金型の作動状態を説明する要部断面図で
ある。
【図4】同じくプレス金型の作動状態を説明する要部断
面図である。
【図5】同じくプレス金型の作動状態を説明する要部断
面図である。
【図6】本考案におけるビード部の形状が異なる他の実
施例を示す上型を省略した平面図である。
【図7】従来のプレス金型及び作動を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ダイ 2 パンチ 3 ブランクホルダ 4 可動パンチ 5 固定パンチ 6 挿入穴 7 上方付勢部材 9 可動パンチ係止部 9a 可動パンチ付勢部材 9b 係止部 w ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 渡辺 茂男 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (72)考案者 今泉 康夫 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 37/08 B21D 22/26 B21D 24/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型を構成するダイと、下型を構成する
    パンチ及びブランクホルダを備えたプレス金型におい
    て、上記パンチをプレス加工面の内急激に変化する部分
    に近接する部分を分離独立させた上下動自在な可動パン
    チと、可動パンチを遊嵌する挿入穴を有する固定パンチ
    とによって構成し、更に可動パンチを上方へ付勢する上
    方付勢部材と、ダイの下降によるプレス成形工程の途中
    まで可動パンチとダイとの協働によってワークにビード
    部を形成するため可動パンチを固定パンチから上方へ突
    出する上昇位置に保持し、かつビード部形成後ワークの
    すべり込みによる可動パンチとワークとの摺接による可
    動パンチの揺動によって上記保持を解除してダイによっ
    て可動パンチが固定パンチ内へ押し込まれるのを許容す
    る可動パンチ係止部とを有するプレス金型。
  2. 【請求項2】 可動パンチ係止部が、挿入穴の一側面に
    形成され、可動パンチと係合する係止部と、可動パンチ
    を係止部と係合する方向へ付勢する可動パンチ付勢部材
    である請求項1のプレス金型。
  3. 【請求項3】 可動パンチ付勢部材が、挿入穴側面と可
    動パンチとの間に弾装された弾性体である請求項2のプ
    レス金型。
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JP6028956B1 (ja) * 2015-03-31 2016-11-24 Jfeスチール株式会社 プレス成形方法およびそのプレス成形方法を用いた部品の製造方法並びにそのプレス成形方法を用いて製造された部品

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