JP2570261Y2 - 油剤付与装置 - Google Patents
油剤付与装置Info
- Publication number
- JP2570261Y2 JP2570261Y2 JP4157892U JP4157892U JP2570261Y2 JP 2570261 Y2 JP2570261 Y2 JP 2570261Y2 JP 4157892 U JP4157892 U JP 4157892U JP 4157892 U JP4157892 U JP 4157892U JP 2570261 Y2 JP2570261 Y2 JP 2570261Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- oil agent
- tank
- pressure
- yarn
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- Expired - Lifetime
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は合成繊維製造設備におけ
る油剤付与装置に関するものである。
る油剤付与装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、走行する糸条に油剤を付与する
方法としては、オイリングローラを回転させ、該ローラ
表面に油膜を形成してローラ表面に糸条を接触走行させ
て油剤を付与するタッチロール方式が多用され、また近
年では特殊形状の油剤付与ガイドに予め計量された一定
量の油剤を供給し、該ガイドに糸条を接触させて油剤を
付与するスリット（ノズル）方式などが採用されてい
る。
方法としては、オイリングローラを回転させ、該ローラ
表面に油膜を形成してローラ表面に糸条を接触走行させ
て油剤を付与するタッチロール方式が多用され、また近
年では特殊形状の油剤付与ガイドに予め計量された一定
量の油剤を供給し、該ガイドに糸条を接触させて油剤を
付与するスリット（ノズル）方式などが採用されてい
る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】近年の繊維の高性能
化、高付加価値化が要求される中でこれらの高付加価値
合成繊維を工程的なトラブルなく安定して製造し、かつ
均一な糸質で部分的欠点のない繊維を低コストで得るこ
とは工業的に有意義なことである。
化、高付加価値化が要求される中でこれらの高付加価値
合成繊維を工程的なトラブルなく安定して製造し、かつ
均一な糸質で部分的欠点のない繊維を低コストで得るこ
とは工業的に有意義なことである。
【０００４】これら繊維の製造工程では油剤を付与する
ことは製造上必須であり、この油剤付与装置が適性でな
いと後工程のトラブルの原因となったり、繊維の不均一
性や部分的欠陥の原因となる。
ことは製造上必須であり、この油剤付与装置が適性でな
いと後工程のトラブルの原因となったり、繊維の不均一
性や部分的欠陥の原因となる。
【０００５】このため、前述のような方法があるが、タ
ッチロール方式はローラ表面への油剤の付着状態がロー
ラの周方向で不均一であるため、それが油剤付着斑の原
因となっていた。そこで、糸条への油剤付着均一化を目
的として後者の方法が多用されつつある。
ッチロール方式はローラ表面への油剤の付着状態がロー
ラの周方向で不均一であるため、それが油剤付着斑の原
因となっていた。そこで、糸条への油剤付着均一化を目
的として後者の方法が多用されつつある。
【０００６】しかしながら、油剤の供給系において予め
計量された一定量の油剤を供給するため計量、配管設備
が複雑となり、環境温度変化や計量ポンプでの圧力変化
など油剤中に溶存している気体が気泡となって現れる
と、油剤吐出孔まで大気に解放系のない、いわゆる密閉
系となっているため、吐出孔より気泡が吐出して吐出圧
変動が生じ、これが紡糸張力の不安定さや糸きれなどの
紡糸上のトラブルを発生するという問題がある。
計量された一定量の油剤を供給するため計量、配管設備
が複雑となり、環境温度変化や計量ポンプでの圧力変化
など油剤中に溶存している気体が気泡となって現れる
と、油剤吐出孔まで大気に解放系のない、いわゆる密閉
系となっているため、吐出孔より気泡が吐出して吐出圧
変動が生じ、これが紡糸張力の不安定さや糸きれなどの
紡糸上のトラブルを発生するという問題がある。
【０００７】また、この吐出圧変動による紡糸調子不調
は紡糸速度が早いほど顕著に現れるので、高速紡糸にお
いては油剤溶存気体減少による油剤吐出圧変動減少が大
きな課題となっている。
は紡糸速度が早いほど顕著に現れるので、高速紡糸にお
いては油剤溶存気体減少による油剤吐出圧変動減少が大
きな課題となっている。
【０００８】これを解決するため油剤送給配管途中に３
方分岐板を設ける方法（特開昭６１―２７５４１２号公
報）などが提案されているが、油剤の滞留による油剤腐
食等の問題が生じ解決には至っていない。本考案はこの
ような従来技術の有する諸問題を解決し、油剤を連続的
に吐出圧変動なくを安定して供給することが可能な手段
を提供するものである。
方分岐板を設ける方法（特開昭６１―２７５４１２号公
報）などが提案されているが、油剤の滞留による油剤腐
食等の問題が生じ解決には至っていない。本考案はこの
ような従来技術の有する諸問題を解決し、油剤を連続的
に吐出圧変動なくを安定して供給することが可能な手段
を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は油剤
の供給槽から導入される油剤を計量ポンプによって予め
一定量計量し油剤付与ガイドから吐出させて合成繊維の
紡出糸条に連続的に付与する装置であって、油剤供給槽
が真空発生手段と連結して減圧可能に密閉系に形成され
るとともに槽内に油剤温度を調節するヒータと攪拌機が
設けられていることを特徴とする油剤付与装置ある。
の供給槽から導入される油剤を計量ポンプによって予め
一定量計量し油剤付与ガイドから吐出させて合成繊維の
紡出糸条に連続的に付与する装置であって、油剤供給槽
が真空発生手段と連結して減圧可能に密閉系に形成され
るとともに槽内に油剤温度を調節するヒータと攪拌機が
設けられていることを特徴とする油剤付与装置ある。
【００１０】
【作用】油剤中の溶存気体は減圧と温度調整機構を持っ
たタンクで完全に脱泡され、配管系途中における温度、
圧力変化等による気泡発生を抑えることができ、ノズル
吐出孔から気体の吐出することがなくなり、油剤の吐出
圧変動は大きく減少し糸条への油剤均一付与が行われる
とともに、操業安定性が一段と向上する。
たタンクで完全に脱泡され、配管系途中における温度、
圧力変化等による気泡発生を抑えることができ、ノズル
吐出孔から気体の吐出することがなくなり、油剤の吐出
圧変動は大きく減少し糸条への油剤均一付与が行われる
とともに、操業安定性が一段と向上する。
【００１１】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
１は本考案の実施例を示す全体配置図である。
１は本考案の実施例を示す全体配置図である。
【００１２】図において１は油剤の貯槽で、その底部に
設けた導入管２を介して油剤の供給槽４と連結してい
る。３は仕切弁である。供給槽４は真空吸引手段、例え
ば真空ポンプ５に連通する吸引管６によって槽内を真空
状態に保持可能とされるとともに、内部には攪拌機７と
槽内の油剤をコントロールするヒータ８が設けられてい
る。供給槽４はその下端部から排出管９を介して計量ポ
ンプ１０に連なり、該計量ポンプ１０の吐出側に設けた
吐出管１１を通して油剤付与ノズル１２と連結してい
る。１３は油剤導入管である。
設けた導入管２を介して油剤の供給槽４と連結してい
る。３は仕切弁である。供給槽４は真空吸引手段、例え
ば真空ポンプ５に連通する吸引管６によって槽内を真空
状態に保持可能とされるとともに、内部には攪拌機７と
槽内の油剤をコントロールするヒータ８が設けられてい
る。供給槽４はその下端部から排出管９を介して計量ポ
ンプ１０に連なり、該計量ポンプ１０の吐出側に設けた
吐出管１１を通して油剤付与ノズル１２と連結してい
る。１３は油剤導入管である。
【００１３】このような装置において、貯槽１に導入さ
れた油剤は仕切弁３を開くことにより供給槽４に流下
し、槽内に一定基準量の油剤が供給されると仕切弁３が
閉鎖され、次いで真空ポンプ５が作動して槽内を減圧状
態にする。この減圧は溶存気体の放出を短時間で効率的
に行うためにはできるだけ高真空度にするのがよく、例
えば少なくとも２０トール（Ｔｏｒｒ）以下の状態にす
るのが好ましい。
れた油剤は仕切弁３を開くことにより供給槽４に流下
し、槽内に一定基準量の油剤が供給されると仕切弁３が
閉鎖され、次いで真空ポンプ５が作動して槽内を減圧状
態にする。この減圧は溶存気体の放出を短時間で効率的
に行うためにはできるだけ高真空度にするのがよく、例
えば少なくとも２０トール（Ｔｏｒｒ）以下の状態にす
るのが好ましい。
【００１４】同時に溶存気体の放出に最適な温度である
４０〜５０℃にされるとともに攪拌機７の駆動で油剤の
攪拌がなされ、槽内油剤の均一化が行われる。かくし
て、槽内の減圧、攪拌及び加熱操作等により油剤中に溶
存する空気などの気泡は容易にかつ確実に脱泡された状
態に処理される。
４０〜５０℃にされるとともに攪拌機７の駆動で油剤の
攪拌がなされ、槽内油剤の均一化が行われる。かくし
て、槽内の減圧、攪拌及び加熱操作等により油剤中に溶
存する空気などの気泡は容易にかつ確実に脱泡された状
態に処理される。
【００１５】脱泡が行われた油剤は計量ポンプ１０から
吐出管１１を通って油剤付与ノズル１２に送られれ、こ
こで油剤が走行糸条ｙに付与されるが、この油剤は脱泡
処理されているため圧変動を生じることがなく、従来の
ような溶存気泡によるトラブルの発生はなく、安定した
油剤付与が行われる。
吐出管１１を通って油剤付与ノズル１２に送られれ、こ
こで油剤が走行糸条ｙに付与されるが、この油剤は脱泡
処理されているため圧変動を生じることがなく、従来の
ような溶存気泡によるトラブルの発生はなく、安定した
油剤付与が行われる。
【００１６】この場合、供給槽４の油剤が減少すると、
所定量を供給して前述のような脱泡処理を行えばよく、
さらに供給槽４を複数台として交互に脱泡処理を行って
使用する如くなしてもよい。
所定量を供給して前述のような脱泡処理を行えばよく、
さらに供給槽４を複数台として交互に脱泡処理を行って
使用する如くなしてもよい。
【００１７】
【考案の効果】以上に説明の如く、本考案によれば、油
剤中の溶存気体は減圧機構を持ったタンクで完全に脱泡
され、配管系での温度、圧力変化による気泡発生を完全
に抑えることができ、ノズル吐出孔から気体の吐出する
ことがなくなる。このため、油剤の吐出圧変動は大きく
減少し糸条への油剤均一付与が行われるとともに、ロー
ラ上での糸揺れ等をおさえ、より均一な物性でかつ部分
的欠陥のない糸条をトラブルなく製造することが可能と
なり、操業安定性も一段と向上することができるという
顕著な効果を奏する。
剤中の溶存気体は減圧機構を持ったタンクで完全に脱泡
され、配管系での温度、圧力変化による気泡発生を完全
に抑えることができ、ノズル吐出孔から気体の吐出する
ことがなくなる。このため、油剤の吐出圧変動は大きく
減少し糸条への油剤均一付与が行われるとともに、ロー
ラ上での糸揺れ等をおさえ、より均一な物性でかつ部分
的欠陥のない糸条をトラブルなく製造することが可能と
なり、操業安定性も一段と向上することができるという
顕著な効果を奏する。
【図１】本考案の実施例を示す全体配置図である。
１ 油剤貯槽 ３ 仕切弁 ４ 供給槽 ５ 真空ポンプ ７ 攪拌機 ８ ヒータ １０ 計量ポンプ １２ 油剤付与ノズル
Claims (1)
- 【請求項１】 油剤の供給槽から導入される油剤を計量
ポンプによって予め一定量計量し油剤付与ガイドから吐
出させて合成繊維の紡出糸条に連続的に付与する装置で
あって、油剤供給槽が真空発生手段と連結して減圧可能
に密閉系に形成されるとともに槽内に油剤温度を調節す
るヒータと攪拌機が設けられていることを特徴とする油
剤付与装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4157892U JP2570261Y2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 油剤付与装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4157892U JP2570261Y2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 油剤付与装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064075U JPH064075U (ja) | 1994-01-18 |
| JP2570261Y2 true JP2570261Y2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=12612331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4157892U Expired - Lifetime JP2570261Y2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 油剤付与装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2570261Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4157892U patent/JP2570261Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH064075U (ja) | 1994-01-18 |
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