JP2569152Y2 - 電動工具 - Google Patents
電動工具Info
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- JP2569152Y2 JP2569152Y2 JP7732092U JP7732092U JP2569152Y2 JP 2569152 Y2 JP2569152 Y2 JP 2569152Y2 JP 7732092 U JP7732092 U JP 7732092U JP 7732092 U JP7732092 U JP 7732092U JP 2569152 Y2 JP2569152 Y2 JP 2569152Y2
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- Japan
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- casing
- block
- heat radiation
- motor
- heat
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- Drilling And Boring (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電動工具に係り、特に
駆動装置に取付けられる放熱ブロックと減速歯車機構の
一部の歯車との連結構造に関する。
駆動装置に取付けられる放熱ブロックと減速歯車機構の
一部の歯車との連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動工具として図5及び図6に例
示するような構成のインパクトドライバが、本願出願人
の先の出願(実願平3−98701号)に提案されてい
る。このインパクトドライバは、電力制御素子を使用し
てモータの回転数を変化させることができるように構成
してある。このインパクトドライバを用いてねじ締めを
行う場合には、最初は位置決めを行うため低速でねじ締
めを行い、位置決定後は高速でねじ締めを行う。
示するような構成のインパクトドライバが、本願出願人
の先の出願(実願平3−98701号)に提案されてい
る。このインパクトドライバは、電力制御素子を使用し
てモータの回転数を変化させることができるように構成
してある。このインパクトドライバを用いてねじ締めを
行う場合には、最初は位置決めを行うため低速でねじ締
めを行い、位置決定後は高速でねじ締めを行う。
【0003】インパクトドライバは、図示するようにピ
ストル型の電動工具であって、その外郭を形成するケー
シング1内に駆動装置としてのモータ2が配設してあ
る。モータ2のモータ軸3側には、放熱ブロック4が締
結されている。
ストル型の電動工具であって、その外郭を形成するケー
シング1内に駆動装置としてのモータ2が配設してあ
る。モータ2のモータ軸3側には、放熱ブロック4が締
結されている。
【0004】放熱ブロック4は、その中央部にモータ軸
3部分を通すための通し孔5が穿設してある。放熱ブロ
ック4のモータ2に対向する側面部には、その上下部に
それぞれ回転を抑止するよう支持するための小突台状に
形成した脚部6を設ける。
3部分を通すための通し孔5が穿設してある。放熱ブロ
ック4のモータ2に対向する側面部には、その上下部に
それぞれ回転を抑止するよう支持するための小突台状に
形成した脚部6を設ける。
【0005】放熱ブロック4は、その通し孔5にモータ
軸3を貫通した状態で、各脚部6の側面に開口する各透
孔7にそれぞれねじ8を通し、これをモータ2のねじ孔
に螺合することによってモータ2に一体に締結して配設
してある。放熱ブロック4の側面部には電力制御素子9
がねじ10で一体に締結される。このように一体に締結
されたモータ2と放熱ブロック4とは、ケーシング1内
に回動しないよう支持して組み込まれる。このため、左
右対称に2つに割って構成したケーシング1には、リブ
1a,1aが形成されている。このリブ1a,1aに
は、開口である係合部1b,1b,1b,1bが形成さ
れている。さらに、リブ1a,1aには、それぞれ相対
向してモータ軸軸受を支持する軸受支持部1c,1cが
形成されている。そして、このケーシング1を合わせて
電動工具の外郭を組み上げたときに、リブ1a,1a係
合部1b,1b,1b,1bによって脚部6,6が囲ま
れるように支持され、一体に締結したモータ2と放熱ブ
ロック4とが回動しないよう支持される。
軸3を貫通した状態で、各脚部6の側面に開口する各透
孔7にそれぞれねじ8を通し、これをモータ2のねじ孔
に螺合することによってモータ2に一体に締結して配設
してある。放熱ブロック4の側面部には電力制御素子9
がねじ10で一体に締結される。このように一体に締結
されたモータ2と放熱ブロック4とは、ケーシング1内
に回動しないよう支持して組み込まれる。このため、左
右対称に2つに割って構成したケーシング1には、リブ
1a,1aが形成されている。このリブ1a,1aに
は、開口である係合部1b,1b,1b,1bが形成さ
れている。さらに、リブ1a,1aには、それぞれ相対
向してモータ軸軸受を支持する軸受支持部1c,1cが
形成されている。そして、このケーシング1を合わせて
電動工具の外郭を組み上げたときに、リブ1a,1a係
合部1b,1b,1b,1bによって脚部6,6が囲ま
れるように支持され、一体に締結したモータ2と放熱ブ
ロック4とが回動しないよう支持される。
【0006】モータ2のモータ軸3には図5にも示すよ
うにピニオン11を固着し、このピニオン11は放熱ブ
ロック4の次に配設した減速歯車機構に接続する。減速
歯車機構は、内歯歯車12と、この内歯歯車12及びピ
ニオン11に噛合する遊星歯車13と、そのキャリア1
7とで構成されている。
うにピニオン11を固着し、このピニオン11は放熱ブ
ロック4の次に配設した減速歯車機構に接続する。減速
歯車機構は、内歯歯車12と、この内歯歯車12及びピ
ニオン11に噛合する遊星歯車13と、そのキャリア1
7とで構成されている。
【0007】内歯歯車12は、図6に示すように放熱ブ
ロック4にワッシャ14を介して隣接した位置に配設さ
れる。このため、ワッシャ14と、内歯歯車12との各
々の上下部位には、それぞれ矩形台状突台部15,15
を設ける。また、左右2つ割りに構成したケーシング1
には、それぞれ相対向して合わさったとき各突台部15
に係合可能な凹部16が形成されている。そして、2つ
のケーシング1を一体に組み付けたとき、突台部15を
相対向する凹部16が挟んで回動しないよう支持固定す
るようにしていた。
ロック4にワッシャ14を介して隣接した位置に配設さ
れる。このため、ワッシャ14と、内歯歯車12との各
々の上下部位には、それぞれ矩形台状突台部15,15
を設ける。また、左右2つ割りに構成したケーシング1
には、それぞれ相対向して合わさったとき各突台部15
に係合可能な凹部16が形成されている。そして、2つ
のケーシング1を一体に組み付けたとき、突台部15を
相対向する凹部16が挟んで回動しないよう支持固定す
るようにしていた。
【0008】遊星歯車13のキャリア17はシャフト1
8に接続され、シャフト18には工具を取付けるビット
ホルダ19が接続され、これにモータ2の回転動力が伝
達されるように構成されていた。
8に接続され、シャフト18には工具を取付けるビット
ホルダ19が接続され、これにモータ2の回転動力が伝
達されるように構成されていた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述のように構成した
従来の電動工具では、放熱ブロック4と内歯歯車12と
が、ケーシング1に対し、それぞれ別個独立した係合手
段で固定して取付けられているので、電動工具を組立て
る際に放熱ブロック4の脚部6に対する係合部1b及び
内歯歯車12の突部15に対する凹部16の2つの係合
を同時に調整しなければならず、組立作業が煩雑になる
といった問題があった。
従来の電動工具では、放熱ブロック4と内歯歯車12と
が、ケーシング1に対し、それぞれ別個独立した係合手
段で固定して取付けられているので、電動工具を組立て
る際に放熱ブロック4の脚部6に対する係合部1b及び
内歯歯車12の突部15に対する凹部16の2つの係合
を同時に調整しなければならず、組立作業が煩雑になる
といった問題があった。
【0010】また、放熱ブロック4の放熱量を向上させ
ようとしても、ケーシング1内においては放熱ブロック
を収納するスペースが限定されているので、放熱ブロッ
ク自体を大型化してその放熱量の向上を図ることが困難
であるという問題があった。
ようとしても、ケーシング1内においては放熱ブロック
を収納するスペースが限定されているので、放熱ブロッ
ク自体を大型化してその放熱量の向上を図ることが困難
であるという問題があった。
【0011】本考案は上述の点に鑑み、電動工具のケー
シングに対し、放熱ブロックと一体に組み付けた歯車、
駆動装置等を抑止部材によって確実に固定支持できるよ
うにし、電動工具の組立作業を容易にするとともに、放
熱ブロック部分の放熱量を向上することを目的とする。
シングに対し、放熱ブロックと一体に組み付けた歯車、
駆動装置等を抑止部材によって確実に固定支持できるよ
うにし、電動工具の組立作業を容易にするとともに、放
熱ブロック部分の放熱量を向上することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の電動工具は第1
に、電力制御素子用放熱ブロックに対し、減速歯車機構
の一部の歯車を係合一体化し、さらに放熱ブロックに駆
動装置を一体に連結し、これらをケーシング内に回転抑
止部材によって固定支持して設置するよう構成したこと
を特徴とする。
に、電力制御素子用放熱ブロックに対し、減速歯車機構
の一部の歯車を係合一体化し、さらに放熱ブロックに駆
動装置を一体に連結し、これらをケーシング内に回転抑
止部材によって固定支持して設置するよう構成したこと
を特徴とする。
【0013】また第2に、上記第1の構成手段におい
て、ケーシングと前記歯車とを相互に係合して固定する
係合手段を設けて構成したことを特徴とする。
て、ケーシングと前記歯車とを相互に係合して固定する
係合手段を設けて構成したことを特徴とする。
【0014】
【作用】上述の第1の構成によれば、電力制御素子の発
熱が放熱ブロックに逃げ、さらにこの熱が放熱ブロック
と一体の歯車に伝達されて放熱されることにより、放熱
機能を向上するという作用を奏する。
熱が放熱ブロックに逃げ、さらにこの熱が放熱ブロック
と一体の歯車に伝達されて放熱されることにより、放熱
機能を向上するという作用を奏する。
【0015】さらに、放熱ブロック、前記歯車、駆動装
置等を一まとまりの部品として取り扱え、ケーシングに
組み込む際の位置決め取付け作業を容易にするという作
用を奏する。
置等を一まとまりの部品として取り扱え、ケーシングに
組み込む際の位置決め取付け作業を容易にするという作
用を奏する。
【0016】また、第2の構成によれば、上記作用の他
にケーシングに対する前記歯車の固定状態を確実かつ安
定にするという作用を奏する。
にケーシングに対する前記歯車の固定状態を確実かつ安
定にするという作用を奏する。
【0017】
【実施例】以下、本考案の電動工具の実施例を図1ない
し図4によって説明する。なお、この図1ないし図4に
おいて前述した図5及び図6に対応する部分には同一符
号を用いた。
し図4によって説明する。なお、この図1ないし図4に
おいて前述した図5及び図6に対応する部分には同一符
号を用いた。
【0018】実施例1 図1ないし図3中1は工具本体のケーシング、2は駆動
装置であるモータ、3はモータ軸、4は放熱ブロックで
ある。放熱ブロック4は正面が略D字形状をしたブロッ
クであって、その中央部にはモータ軸とこれに固定した
ピニオン11とを通すための貫通孔である通し孔5を穿
設する。放熱ブロック4のモータ2に対向する側面の上
下部位には、それぞれ小突台状に形成した脚部6を設け
る。また、放熱ブロック4の内歯歯車12に対向する側
から各脚部6の側面に開口するよう貫通する透孔7を穿
孔する。放熱ブロック4の周側面における上下各部に
は、それぞれ内歯歯車12に対向する側面と周側面とに
開口するよう矩形状に切欠した係合溝20を穿設する。
装置であるモータ、3はモータ軸、4は放熱ブロックで
ある。放熱ブロック4は正面が略D字形状をしたブロッ
クであって、その中央部にはモータ軸とこれに固定した
ピニオン11とを通すための貫通孔である通し孔5を穿
設する。放熱ブロック4のモータ2に対向する側面の上
下部位には、それぞれ小突台状に形成した脚部6を設け
る。また、放熱ブロック4の内歯歯車12に対向する側
から各脚部6の側面に開口するよう貫通する透孔7を穿
孔する。放熱ブロック4の周側面における上下各部に
は、それぞれ内歯歯車12に対向する側面と周側面とに
開口するよう矩形状に切欠した係合溝20を穿設する。
【0019】放熱ブロック4の内歯歯車12側の面部に
配置するワッシャ14には、その上下部位に各係合溝2
0に対応する矩形の切欠部21を穿設する。内歯歯車1
2には、環状側面の上下部位からそれぞれ軸線と平行に
沿った横方向に係合突片22を穿設する。各係合突片2
2は各係合溝20に嵌まるものであるため、各係合溝2
0の幅は各係合突片22の幅よりわずかに大きく目に形
成しておく。
配置するワッシャ14には、その上下部位に各係合溝2
0に対応する矩形の切欠部21を穿設する。内歯歯車1
2には、環状側面の上下部位からそれぞれ軸線と平行に
沿った横方向に係合突片22を穿設する。各係合突片2
2は各係合溝20に嵌まるものであるため、各係合溝2
0の幅は各係合突片22の幅よりわずかに大きく目に形
成しておく。
【0020】上述のように構成したモータ2、放熱ブロ
ック4、ワッシャ14及び内歯歯車12は次のようにし
て一体に組み付ける。まず、放熱ブロック4の通し孔5
にモータ軸3及びピニオン11を通した状態で、各透孔
7にそれぞれ通したねじ8をモータ2に螺合し、モータ
2と放熱ブロック4とを一体に締結する。次に、放熱ブ
ロック4の内歯歯車12側の面部にワッシャ14を当て
各係合溝20に切欠部21を合わせる。この状態で各係
合突片22をそれぞれ対応する切欠部21及び係合溝2
0内に嵌挿して、放熱ブロック4にワッシャ14を介し
て内歯歯車12を一体に取付ける。
ック4、ワッシャ14及び内歯歯車12は次のようにし
て一体に組み付ける。まず、放熱ブロック4の通し孔5
にモータ軸3及びピニオン11を通した状態で、各透孔
7にそれぞれ通したねじ8をモータ2に螺合し、モータ
2と放熱ブロック4とを一体に締結する。次に、放熱ブ
ロック4の内歯歯車12側の面部にワッシャ14を当て
各係合溝20に切欠部21を合わせる。この状態で各係
合突片22をそれぞれ対応する切欠部21及び係合溝2
0内に嵌挿して、放熱ブロック4にワッシャ14を介し
て内歯歯車12を一体に取付ける。
【0021】上述のように一体に組み付けたモータ2、
放熱ブロック4、ワッシャ14、及び内歯歯車12部分
はケーシング1内に回動しないよう抑止部材によって支
持固定して設置する。このため、図3に示す如く放熱ブ
ロック4の2つの脚部6をそれぞれケーシング1のリブ
1a部分で支持する。すなわち、左右対称に2つに割っ
て構成したケーシング1には、それぞれ半円形状の隔板
であるリブ1a,1aを形成する。リブ1a,1aには
それぞれ相対向して対応する脚部6,6に係合可能な開
口である係合部1b,1b,1b,1bを形成する。さ
らに、リブ1a,1aには、それぞれ相対向してモータ
軸3の軸受を支持する軸受支持部1c,1cを形成す
る。
放熱ブロック4、ワッシャ14、及び内歯歯車12部分
はケーシング1内に回動しないよう抑止部材によって支
持固定して設置する。このため、図3に示す如く放熱ブ
ロック4の2つの脚部6をそれぞれケーシング1のリブ
1a部分で支持する。すなわち、左右対称に2つに割っ
て構成したケーシング1には、それぞれ半円形状の隔板
であるリブ1a,1aを形成する。リブ1a,1aには
それぞれ相対向して対応する脚部6,6に係合可能な開
口である係合部1b,1b,1b,1bを形成する。さ
らに、リブ1a,1aには、それぞれ相対向してモータ
軸3の軸受を支持する軸受支持部1c,1cを形成す
る。
【0022】そして、図3に矢印で示すように左右のケ
ーシング1を一体に組み付けて外郭を形成した際、リブ
の各係合部1b,1b,1b,1bがそれぞれ脚部6,
6を囲むように支持して、放熱ブロック4と、これと一
体となったモータ2、ワッシャ14、及び内歯歯車12
を回動しないよう固定する。要するに、係合部1bと脚
部6とによって抑止部材を構成する。また、これと同時
にリブの軸受支持部1cによってモータ軸3の軸受を支
持する。
ーシング1を一体に組み付けて外郭を形成した際、リブ
の各係合部1b,1b,1b,1bがそれぞれ脚部6,
6を囲むように支持して、放熱ブロック4と、これと一
体となったモータ2、ワッシャ14、及び内歯歯車12
を回動しないよう固定する。要するに、係合部1bと脚
部6とによって抑止部材を構成する。また、これと同時
にリブの軸受支持部1cによってモータ軸3の軸受を支
持する。
【0023】上述のようにケーシング1内に配設したモ
ータ2は、図1に示すようにモータ軸3にピニオン11
を固着する。ピニオン11は、放熱ブロック4の前方に
設けた減速歯車機構に回動力を伝達するよう接続する。
減速歯車機構は、ピニオン11と内歯歯車とに同時に噛
合する遊星歯車13を、シャフト18と一体に回動する
よう設けたキャリア17に軸着して構成する。
ータ2は、図1に示すようにモータ軸3にピニオン11
を固着する。ピニオン11は、放熱ブロック4の前方に
設けた減速歯車機構に回動力を伝達するよう接続する。
減速歯車機構は、ピニオン11と内歯歯車とに同時に噛
合する遊星歯車13を、シャフト18と一体に回動する
よう設けたキャリア17に軸着して構成する。
【0024】シャフト18は軸受23に軸支する。シャ
フト18の図1に向って右側には工具を取付けるめたの
ビットホルダ19を配設する。このビットホルダ19と
軸受23との間には、シャフト18の回転力をビットホ
ルダ19に伝達するインパクト機構を配設する。このた
め、シャフト18の先端部にハンマ24を嵌め込む。ハ
ンマ24はばね25によって先端側に押圧されるよう付
勢する。シャフト18の先端部には、カム溝26を穿設
し、このカム溝26に合致するよう対応したカム溝27
をハンマ24に穿設する。これらのカム溝26,27と
の間は図示する如くスチールボール28によって係合可
能とする。ハンマ24の先端側には爪部29を形成し、
これをビットホルダ19の爪部30に係脱可能に噛み合
わせて構成する。なお、31はスイッチ本体、32はモ
ータ2をオン、オフ動作するためのトリガスイッチ、3
3はモータ2の回転方向切換用の切換レバー、34はモ
ータ2に電力を供給する電池部である。
フト18の図1に向って右側には工具を取付けるめたの
ビットホルダ19を配設する。このビットホルダ19と
軸受23との間には、シャフト18の回転力をビットホ
ルダ19に伝達するインパクト機構を配設する。このた
め、シャフト18の先端部にハンマ24を嵌め込む。ハ
ンマ24はばね25によって先端側に押圧されるよう付
勢する。シャフト18の先端部には、カム溝26を穿設
し、このカム溝26に合致するよう対応したカム溝27
をハンマ24に穿設する。これらのカム溝26,27と
の間は図示する如くスチールボール28によって係合可
能とする。ハンマ24の先端側には爪部29を形成し、
これをビットホルダ19の爪部30に係脱可能に噛み合
わせて構成する。なお、31はスイッチ本体、32はモ
ータ2をオン、オフ動作するためのトリガスイッチ、3
3はモータ2の回転方向切換用の切換レバー、34はモ
ータ2に電力を供給する電池部である。
【0025】次に上述のように構成した本例工具の動作
を説明する。本例工具はモータ2をスイッチ本体31で
制御する。スイッチ本体31には制御回路が内蔵してあ
って、この制御回路の作用によりトリガスイッチ32の
引き代に応じた制御信号を電力制御素子9に送る。この
制御信号により電力制御素子9のオン時間率が変化し、
モータ2の回転数を変化する。制御中に電力制御素子9
は発熱するが、この熱は放熱ブロック4に逃げる。
を説明する。本例工具はモータ2をスイッチ本体31で
制御する。スイッチ本体31には制御回路が内蔵してあ
って、この制御回路の作用によりトリガスイッチ32の
引き代に応じた制御信号を電力制御素子9に送る。この
制御信号により電力制御素子9のオン時間率が変化し、
モータ2の回転数を変化する。制御中に電力制御素子9
は発熱するが、この熱は放熱ブロック4に逃げる。
【0026】また、放熱ブロック4はケーシング1に対
し、抑止部材1b、6によって回転抑止されているた
め、これと一体のモータ2、ワッシャ14、及び内歯歯
車12とともに回転を抑止される。このように固定され
たモータ2は、そのモータ軸3を回動し、これと一体の
ピニオン11を自転する。このとき遊星歯車13は、内
歯歯車12にも噛合しているので、自転しながらピニオ
ン11の回りを回転する。この回転動作は、キャリア1
7を介してシャフト18に伝達する。シャフト18の回
転はスチールボール28を介してハンマ24に伝達さ
れ、ハンマ24を回動する。ハンマ24は、ビットホル
ダ19に働く締付トルクが一定の値に達すると、スチー
ルボール28を入れたカム溝26,27の作用で、図1
中左側に移動し、ハンマ24の爪部29とビットホルダ
19の爪部30との間の係合状態が解除され、ハンマ2
4の爪部29がビットホルダ19の爪部30を乗り越え
た後、再びハンマ24はビットホルダ19側に移動す
る。このとき、ハンマ24が図1中左側に移動する時に
ばね25に蓄積されたエネルギーによりハンマ24の回
転力を付勢し、また、係合が解除されたハンマ24は回
動自由となり、モータ2の回動力を受けて回転速度を増
し、ビットホルダ19を打撃してねじの締付け若しくは
緩め作業を行なう。本第1実施例の電動工具は、その内
歯歯車12の外周部に突出する突台部15を設けず、ケ
ーシング1にもこの突台部15に係合する凹部16を設
けないので、従来この凹部16を設けるためケーシング
1を直径方向に大径形成せねばならなかったものを、凹
部16を省略した分だけケーシング1の外形を小型化で
きる。
し、抑止部材1b、6によって回転抑止されているた
め、これと一体のモータ2、ワッシャ14、及び内歯歯
車12とともに回転を抑止される。このように固定され
たモータ2は、そのモータ軸3を回動し、これと一体の
ピニオン11を自転する。このとき遊星歯車13は、内
歯歯車12にも噛合しているので、自転しながらピニオ
ン11の回りを回転する。この回転動作は、キャリア1
7を介してシャフト18に伝達する。シャフト18の回
転はスチールボール28を介してハンマ24に伝達さ
れ、ハンマ24を回動する。ハンマ24は、ビットホル
ダ19に働く締付トルクが一定の値に達すると、スチー
ルボール28を入れたカム溝26,27の作用で、図1
中左側に移動し、ハンマ24の爪部29とビットホルダ
19の爪部30との間の係合状態が解除され、ハンマ2
4の爪部29がビットホルダ19の爪部30を乗り越え
た後、再びハンマ24はビットホルダ19側に移動す
る。このとき、ハンマ24が図1中左側に移動する時に
ばね25に蓄積されたエネルギーによりハンマ24の回
転力を付勢し、また、係合が解除されたハンマ24は回
動自由となり、モータ2の回動力を受けて回転速度を増
し、ビットホルダ19を打撃してねじの締付け若しくは
緩め作業を行なう。本第1実施例の電動工具は、その内
歯歯車12の外周部に突出する突台部15を設けず、ケ
ーシング1にもこの突台部15に係合する凹部16を設
けないので、従来この凹部16を設けるためケーシング
1を直径方向に大径形成せねばならなかったものを、凹
部16を省略した分だけケーシング1の外形を小型化で
きる。
【0027】実施例2 本例工具は内歯歯車の固定手段を改良したものである。
すなわち、図4に示されるように内歯歯車12の外周部
の上下位置には、それぞれ小矩形台状の凸部35を設け
る。各凸部35は図示するように各係合突片22の上部
対応位置に設ける。
すなわち、図4に示されるように内歯歯車12の外周部
の上下位置には、それぞれ小矩形台状の凸部35を設け
る。各凸部35は図示するように各係合突片22の上部
対応位置に設ける。
【0028】また、本例工具のケーシングには、図示し
ないが、各凸部35の対応位置にそれぞれ凹部を設け
る。各凹部はこれに対応する凸部35に係合して、内歯
歯車12を回動しないようより確実に安定して固定す
る。
ないが、各凸部35の対応位置にそれぞれ凹部を設け
る。各凹部はこれに対応する凸部35に係合して、内歯
歯車12を回動しないようより確実に安定して固定す
る。
【0029】また、本実施例において、内歯歯車12を
ケーシング内に取付けるときには、内歯歯車12の係合
突片22を切欠部21及び係合溝20に嵌挿して、内歯
歯車12、ワッシャ14、放熱ブロック4、及びモータ
2を一体に組み合わせた状態で行う。よって、放熱ブロ
ック4の脚部6をケーシングのリブ係合部に対して位置
合わせすれば、自ずと内歯歯車12の凸部35とケーシ
ングの凹部とが位置合わせされるので、位置決め作業に
手間取ることなく、内歯歯車12と放熱ブロック4等を
ケーシング内に取り付ける作業を行うことができる。
ケーシング内に取付けるときには、内歯歯車12の係合
突片22を切欠部21及び係合溝20に嵌挿して、内歯
歯車12、ワッシャ14、放熱ブロック4、及びモータ
2を一体に組み合わせた状態で行う。よって、放熱ブロ
ック4の脚部6をケーシングのリブ係合部に対して位置
合わせすれば、自ずと内歯歯車12の凸部35とケーシ
ングの凹部とが位置合わせされるので、位置決め作業に
手間取ることなく、内歯歯車12と放熱ブロック4等を
ケーシング内に取り付ける作業を行うことができる。
【0030】なお、本第2実施例における上記した事項
以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施例と同
様であるので、その説明を省略する。また、本考案は前
述した第1、及び第2実施例に限定されるものではな
く、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、その他種々の構
成を取り得るとは勿論である。
以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施例と同
様であるので、その説明を省略する。また、本考案は前
述した第1、及び第2実施例に限定されるものではな
く、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、その他種々の構
成を取り得るとは勿論である。
【0031】
【考案の効果】以上詳述したように本考案の電動工具に
よれば、放熱ブロックに減速歯車機構の一部の歯車と駆
動装置とをそれぞれ一体に連結したので、放熱ブロック
に逃げた電力制御素子からの熱をさらに前記歯車に伝達
し、この歯車から放熱させることができる。したがっ
て、放熱ブロック単体のものに比較して放熱ブロックに
歯車を連結させたものの方が放熱量を向上でき、また放
熱量向上を図らない場合には放熱ブロック自体を小型化
できるという効果がある。
よれば、放熱ブロックに減速歯車機構の一部の歯車と駆
動装置とをそれぞれ一体に連結したので、放熱ブロック
に逃げた電力制御素子からの熱をさらに前記歯車に伝達
し、この歯車から放熱させることができる。したがっ
て、放熱ブロック単体のものに比較して放熱ブロックに
歯車を連結させたものの方が放熱量を向上でき、また放
熱量向上を図らない場合には放熱ブロック自体を小型化
できるという効果がある。
【0032】放熱ブロックを抑止部材によってケーシン
グ内に取付けることにより、放熱ブロックと一体に連結
する歯車及び駆動装置を回動しないよう固定して組みつ
けられるとともに、放熱ブロック、上記歯車、駆動装置
等を一つの部品として取扱えるので、従来のようにケー
シング対し、別個独立した歯車と放熱ブロックとを別々
に位置決めして取付けていたのに比し、組立作業を簡略
化できるという効果がある。さらにケーシングに前記歯
車との係合部を形成しない場合には、その分たけケーシ
ングを小型化できるという効果がある。
グ内に取付けることにより、放熱ブロックと一体に連結
する歯車及び駆動装置を回動しないよう固定して組みつ
けられるとともに、放熱ブロック、上記歯車、駆動装置
等を一つの部品として取扱えるので、従来のようにケー
シング対し、別個独立した歯車と放熱ブロックとを別々
に位置決めして取付けていたのに比し、組立作業を簡略
化できるという効果がある。さらにケーシングに前記歯
車との係合部を形成しない場合には、その分たけケーシ
ングを小型化できるという効果がある。
【0033】また、ケーシングに抑止部材によって放熱
ブロックを固定し、放熱ブロックに減速歯車機構の一部
の歯車、駆動装置等を一体に連結し、上記歯車をケーシ
ングと係合支持させるようにした場合には、放熱ブロッ
クと上記歯車が一体となって放熱特性を向上でき、しか
も、放熱ブロック、上記歯車、駆動装置等を一体の部品
として、その取扱いを容易にできるという効果がある。
さらに、上記歯車をケーシングに対し、より確実かつ安
定して固定することができるという効果がある。
ブロックを固定し、放熱ブロックに減速歯車機構の一部
の歯車、駆動装置等を一体に連結し、上記歯車をケーシ
ングと係合支持させるようにした場合には、放熱ブロッ
クと上記歯車が一体となって放熱特性を向上でき、しか
も、放熱ブロック、上記歯車、駆動装置等を一体の部品
として、その取扱いを容易にできるという効果がある。
さらに、上記歯車をケーシングに対し、より確実かつ安
定して固定することができるという効果がある。
【図1】本考案の電動工具の第1実施例を示す縦断側面
図である。
図である。
【図2】上記第1実施例における内部機器の分解斜視図
である。
である。
【図3】上記第1実施例における放熱ブロックを抑止部
材によってケーシングに組み付る状態を示す分解正面図
である。
材によってケーシングに組み付る状態を示す分解正面図
である。
【図4】本考案の電動工具における第2実施例を示す内
部機器の分解斜視図である。
部機器の分解斜視図である。
【図5】従来の電動工具を例示する要部縦断面図であ
る。
る。
【図6】上記従来例における内部機器の分解斜視図であ
る。
る。
1…ケーシング 1a…リブ 1b…係合部(抑止部材) 1d…軸受支持部 2…モータ(駆動装置) 4…放熱ブロック 6…脚部(抑止部材) 9…電力制御素子 12…内歯歯車 14…ワッシャ 15…突台部 16…凹部 20…係合溝 21…切欠部 22…係合突片 35…凸部
Claims (2)
- 【請求項1】 外郭を構成するケーシングと、減速歯車
機構を介して工具を回動する駆動装置と、当該駆動装置
を制御する電力制御素子の放熱ブロックとを備えた電動
工具において、上記放熱ブロックに対し上記減速歯車機
構の一部の歯車を係合一体化するとともに、上記放熱ブ
ロックに上記駆動装置を一体に連結し、上記ケーシング
内に抑止部材によって上記放熱ブロックを固定して組み
付けることにより、上記放熱ブロックと一体の上記歯車
と上記駆動装置とを上記ケーシング内に支持固定して設
置することを特徴とする電動工具。 - 【請求項2】 ケーシングと、当該ケーシング内に設置
する放熱ブロックに係合一体化した歯車との相互間を固
定する係合手段を設けて構成したことを特徴とする請求
項1記載の電動工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7732092U JP2569152Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 電動工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7732092U JP2569152Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 電動工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642084U JPH0642084U (ja) | 1994-06-03 |
JP2569152Y2 true JP2569152Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=13630648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7732092U Expired - Lifetime JP2569152Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 電動工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569152Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4573208B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2010-11-04 | 日立工機株式会社 | 電動工具 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP7732092U patent/JP2569152Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642084U (ja) | 1994-06-03 |
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