JP2568877B2 - Alc用補修材 - Google Patents

Alc用補修材

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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Description

【発明の詳細な説明】 〔イ、産業上の利用分野〕 本発明は、ALC(軽量気泡コンクリート)の補修に用
いるための補修材に関する。
〔ロ、従来の技術〕
従来からALCは、軽量、断熱性、耐火性、加工性等多
くの長所を有し、建築材として広く利用されている。
しかしながら、そのALCはもろいため、運搬中または
施工中に欠けて美観を悪くしたり、あるいは長期間使用
している間に、乾燥収縮などが一因となってひびわれが
発生し、そのひびわれから雨水が侵入し、配筋を発錆さ
せたりして、ALCの劣化を一段と促進する。
そのためにALCの欠けた部位やひびわれを補修する必
要がある。
その補修材料として、従来ポルトランドセメント20〜
35vol%、ALC粉末15〜25vol%ならびに軽量骨材として
粒径0.6mm以下および1.2〜2.5mmの黒曜石パーライトを
それぞれ40〜60vol%、2〜6vol%配合したALC用補修材
(特開昭62−59581)、またポルトランドセメント20〜1
1容積部、ALC粉末16〜18容積部、吸水性のない黒曜石パ
ーライト16〜18容積部、吸水性のある真珠岩パーライト
48〜53容積部および少量の増粘剤からなるALC用補修材
(特公昭59−32419)が知られている。
〔ハ、発明が解決しようとする問題点〕
一般にALCの絶乾かさ比重は大約0.45〜0.60程度であ
るので、できるだけ補修材の硬化体の絶乾かさ比重も、
それに近いのが望ましい。たとえば、ALCの片面を全面
補修しなければならないときには、補修ALCの厚さ方向
において、かさ比重が著しく片寄るのは建築構造上好ま
しくない。
しかるに、従来の補修材を用いたとき、その硬化後の
絶乾かさ比重は、黒曜石パーライトを最大量配合した場
合であっても大約1.1〜1.2であったために、上記例のよ
うな補修の場合には問題があった。
また、従来の補修材は、黒曜石パーライトを防水処理
をせずそのまま配合してあるため、施工時に混ぜた水を
吸収し、仕上げ後には飽水状態になっている(吸水率約
180wt%)。そのため、補修を寒冷地方で実施した場
合、吸収された水が氷結し膨張して黒曜石パーライトを
破壊し、さらに補修部位にひびわれが発生し、極端な場
合には爆裂して剥離したりした。
そのため、補修の補修をしなければならないという欠
点があった。
〔ニ、問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは補修材の構成および黒曜石パー
ライトの吸水率とひびわれとの関連について鋭意追求し
た結果、セメントと吸水率130wt%以下の黒曜石パーラ
イトとを主組成とした補修材がその硬化体を軽量化する
と共に、氷結によるひびわれも防止できることを知見し
て、本発明を完成させた。
すなわち、本発明はセメント、パーライトおよび増粘
剤からなるALC用補修材において、該セメントに対して
吸水率130wt%以下の黒曜石パーライトを200〜400vol
%、かつ可溶性樹脂粉末を配合してなるALC用補修材を
要旨とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の特徴の一つは、使用する黒曜石パーライトの
吸水率を130wt%以下に限定したことにある。ここで黒
曜石パーライトとは、黒曜石を焼成し膨張させたパーラ
イトであるが、そのようなパーライトの多くは吸水率が
大きいので、防水加工たとえばアスファルト乳剤、樹脂
(塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂など)
などでコーティングしたもの(実開昭61−142827)を用
いるのが望ましい。
この場合、黒曜石パーライト全体が防水加工されたも
の、また一部が防水加工されたものであってもよい。要
するに、用いるパーライト全体として吸水率が130wt%
以下に調整された黒曜石パーライトを用いることが肝要
である。なお、コーティング材としては、アスファルト
乳剤が経済的で好ましい。
使用する黒曜石パーライトの吸水率が130wt%を超え
ると、吸水されている水の氷結によって、補修後の硬化
体にひびわれが発生するので、好ましくない。望ましい
のは、吸水率110wt%以下の黒曜石パーライトである。
黒曜石パーライトの粒度は補修部位の厚さによりその
厚さ内で適宜に決めればよいが、目安として最大粒径3m
mである。望ましくは、0.5〜1.5mm粒径のものを採用す
れば、ほとんどの補修箇所に適用でき汎用性がある。
なお、前記黒曜石パーライトにかえて、防水性を付与
した真珠岩パーライトが考えられるが、これは吸水率が
一定せず、品質の安定した補修材が得られないため好ま
しくない。
次に、本発明の第二の特徴である可溶性樹脂粉末につ
いて述べる。
可溶性樹脂粉末は施工のさいALCとの付着を良くする
ために配合されるもので、水に可溶性のものが採用され
る。該当するものとして、エチレン酢酸ビニル共重合樹
脂、酢酸ビニルベオバ共重合樹脂などが挙げられ、望ま
しいのは前者である。
次に、本発明で使用するその他の原料について説明す
る。
本発明で使用されるセメントとは、JIS R 5210(1979
年)に規定された各種ポルトランドセメント、混合セメ
ント、白色ポルトランドセメントなどが挙げられる。さ
らに、本発明では、補修材を特に乾燥条件の厳しい箇所
で使用する場合、乾燥収縮の改善を図るために前記セメ
ントの一部を鉱物質粉末、たとえば、炭酸カルシウム粉
末、けい石粉末、ALC粉末、粘土粉末等不活性物質で置
換することはさしつかえない。この場合、該鉱物質粉末
のセメントに対する置換量が50wt%未満であれば、本発
明の目的を損なわないので望ましい。
なお、鉱物質粉末の細かさは大約比表面積で6000cm2/
g以下程度であればよいが、セメントと同程度の細かさ
のものが好ましい。
増粘剤は補修材の混練物を施工するさいの作業性(た
とえばコテ伸び)を良くするために配合するもので、具
体的にはメチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、
エチルセルロースなどが示される。
次に、各材料の配合割合について説明する。
黒曜石パーライトはセメント(鉱物質粉末で一部置換
してある場合はその合量)に対して200〜400vol%であ
る。黒曜石パーライトが200vol%未満では絶乾かさ比重
が大きくなり、逆に400vol%を超えると混練が困難にな
って均一な混練物が得られないうえに、得られた硬化体
はポーラスになり開気孔ができ雨水の侵入を防止できな
いので、いずれも好ましくない。望ましいのは、250〜3
50vol%である。
可溶性樹脂粉末および増粘剤は、ALCの補修箇所の地
肌の状態や混練物の左官性を考慮して適宜に決めればよ
いが、おおむね、セメントに対して、それぞれ2〜8wt
%、0.05〜0.2wt%が望ましい。前者の割合が2wt%未
満、後者のそれが0.05wt%未満の場合には効果が小さ
く、逆に前者が8wt%を超えた場合ALCとの付着性は変ら
ないが、混練物の粘性が高くなり過ぎて強制撹拌しなけ
ればならず、そのために防水性黒曜石パーライトを破壊
し、結果的に硬化体の絶乾かさ比重が大きくなり、後者
が0.2wt%を超えると面補修のさいのコテ伸びが悪く、
作業能率が低下するなど好ましくない傾向が生じる。
本発明の補修材は前記各原料を所定量配合し、慣用の
装置を用いて十分に混合すれば得られる。その混合方法
は特に本発明において限定されない。
次に本発明の補修材の用途例の一つを説明する。
本発明にしたがって使用原料を所定割合に配合された
補修材を混合機に投入し、水を添加して混練する。その
とき得られる練り上がり混練物のやわらかさは、JIS R
5201(1981年)に規定されているフロー試験法で測定し
たとき、フロー値が180±10mmになるようにすれば、補
修施工が容易である。
得た混練物は、たとえば、ひびわれのあるALC補修の
場合ならば、予めひびわれにそってV字型に切削し、清
掃したあとに、該混練物をコテ塗りし硬化させれば補修
は終了する。
なお、本発明はALCの補修用材料として開発したもの
であるが、それをALC面の左官用として使用することも
でき、そのような用途に用いる場合も本発明に含まれ
る。
以下、本発明の実施例に基づいて説明する。
〔ホ、実施例〕
実施例1〜12、比較例1〜2 普通ポルトランドセメント、鉱物質粉末として炭酸カ
ルシウム粉末、単に加熱膨張させただけのコーティング
していない市販黒曜石パーライト、下述した製法によっ
てコーティングされた黒曜石パーライト、可溶性樹脂粉
末および増粘剤を表−1に示すように配合し、可傾式ミ
キサーで混合してそれぞれの補修材を製造した。
次いで上記補修材をJIS R 5201に規定されている方法
で、フロー値180±10mmになるように混練物をつくり、
供試体を6個作製した。
供試体4個は7日間気中養生したのち、3個について
は前記規定に従い圧縮強度を測定して平均値を算出し、
他の1個は110℃で乾燥後、絶乾かさ比重を測定し、残
りの供試体2個は24時間、20℃で気中養生し、引き続き
−5℃、6日間低温養生したのち、その表面のクラック
発生状況を目視観察した。得られたそれぞれの結果を表
−1に併記した。
上記コーティングした黒曜石パーライトは下記要領で
製造した。すなわち、粒径0.5〜1.5mmの市販黒曜石パー
ライト(アサノパーライト社製、商品名「アサノパーラ
イト4号」)と、予めストレートアスファルトおよびキ
シレンとの混合物を前者1に対し16gの割合で両者を
バックミルに供給し、撹拌しながら、該パーライト表面
に被覆したのち、72時間放置して揮発分を揮散させた。
得られた黒曜石パーライトの吸水率は70wt%であった。
吸水率は乾燥状態の黒曜石パーライトを、秤取し(乾燥
重量)、次いで24時間吸水させたのち、表面水を拭き取
り、秤量し、その重量から乾燥重量を差し引いた値を乾
燥重量で除し、百分率で表わしたものである。
実施例12 実施例1の補修材を用いて、最大巾0.5mmのひびわれ
が発生した90×180×10cmのALC版の補修を下記要領で行
った。
すなわち、ALC版のひびわれを中心にして巾40mm、深
さ40mmにほぼV字状にカットし、そのカットされた溝
に、別途に準備しておいた前記補修材と水とを1:0.4
(重量比)に混ぜた混練物(フロー値183mm)をコテで
充填し、24時間常温養生したのち、−5℃の低温室に6
日間放置した。
その後、補修部を観察したところ、該部は氷結による
ひびわれは発生しておらず、またALCとの付着状態も良
好であった。
〔ヘ、発明の効果〕
本発明はセメント、一定の吸水率以下の黒曜石パーラ
イト、樹脂粉末、増粘剤からなるALC用補修材であり、
従来の補修材に比して、その硬化体の乾燥かさ比重は小
さく、かつ吸水率を小さくしたことにより、氷結による
ひびわれも発生しない優れた補修材である。
本発明の補修材を用いれば雨水の侵入がないので、配
筋は発錆せず、またALC面の美観も維持できるなど多く
の利点があり、実用的価値は大きい。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント、パーライトおよび増粘剤からな
    るALC用補修材において、該セメントに対して吸水率130
    wt%以下の黒曜石パーライトを200〜400vol%、かつ可
    溶性樹脂粉末を配合してなるALC用補修材
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