JP2568577B2 - 多心型光分配器の製造方法 - Google Patents
多心型光分配器の製造方法Info
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- JP2568577B2 JP2568577B2 JP62225491A JP22549187A JP2568577B2 JP 2568577 B2 JP2568577 B2 JP 2568577B2 JP 62225491 A JP62225491 A JP 62225491A JP 22549187 A JP22549187 A JP 22549187A JP 2568577 B2 JP2568577 B2 JP 2568577B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、光分配器の製造方法に係り、特に多数本の
光ファイバを束ね、該光ファイバを加熱延伸した後、テ
ーパー引きを行なうことにより光分配器を製造する方法
の改良に関する。
光ファイバを束ね、該光ファイバを加熱延伸した後、テ
ーパー引きを行なうことにより光分配器を製造する方法
の改良に関する。
[発明の技術適背景およびその問題点] 従来、多心型光分配器を製造する方法として、多数本
の光ファイバを集合し、その先端部を酸水素ガス等によ
り加熱延伸しテーパー形成する方法が知られている。こ
の場合、光ファイバの集合は、第3図に示すように糸し
ばりによる方法が一般に行なわれている。この方法は、
光ファイバ外周に被覆を施した光ファイバ素線(2)の
先端部の被覆を除去して光ファイバ(2′)を露出せし
め、これらの複数本を束ねた光ファイバ束(1)の光フ
ァイバ(2′)を適宜間隔を置いて複数箇所糸(3)で
結束した後、この糸(3)を少しずつずらしながら光フ
ァイバ(2′)を同心円状に整列配置させて加熱延伸す
るものであるが、次のような問題点を有していた。
の光ファイバを集合し、その先端部を酸水素ガス等によ
り加熱延伸しテーパー形成する方法が知られている。こ
の場合、光ファイバの集合は、第3図に示すように糸し
ばりによる方法が一般に行なわれている。この方法は、
光ファイバ外周に被覆を施した光ファイバ素線(2)の
先端部の被覆を除去して光ファイバ(2′)を露出せし
め、これらの複数本を束ねた光ファイバ束(1)の光フ
ァイバ(2′)を適宜間隔を置いて複数箇所糸(3)で
結束した後、この糸(3)を少しずつずらしながら光フ
ァイバ(2′)を同心円状に整列配置させて加熱延伸す
るものであるが、次のような問題点を有していた。
光ファイバ素線(2)の先端部付近の被覆を除去し
てから束ねるため、糸(3)をずらしている間に光ファ
イバ(2′)同志が擦れあい傷をつけ強度の低下の恐れ
がある。
てから束ねるため、糸(3)をずらしている間に光ファ
イバ(2′)同志が擦れあい傷をつけ強度の低下の恐れ
がある。
光ファイバの整列配置に時間を要するため光ファイ
バにゴミが付着しやすく、加熱延伸の際発泡の原因とな
り、特性の低下を招く恐れがある。以上のような理由か
ら、光ファイバ同士をねじれさせることなく同心円状に
整列配置させるにはかなりの熟練度を要した。
バにゴミが付着しやすく、加熱延伸の際発泡の原因とな
り、特性の低下を招く恐れがある。以上のような理由か
ら、光ファイバ同士をねじれさせることなく同心円状に
整列配置させるにはかなりの熟練度を要した。
[発明の目的] 本発明は上記従来の欠点に鑑みなされたもので、光フ
ァイバの加熱延伸部を傷つけたり、ゴミを付着させたり
することなく、容易に光ファイバを同心円状に整列配置
させ、集合させ得る多心型光分配器の製造方法を提供す
るものである。
ァイバの加熱延伸部を傷つけたり、ゴミを付着させたり
することなく、容易に光ファイバを同心円状に整列配置
させ、集合させ得る多心型光分配器の製造方法を提供す
るものである。
[発明の概要] 本発明は即ち、多心型光分配器の製造方法に関するも
ので、同心円状に整列配置された光ファイバに接着剤を
注入し加熱硬化させて同心円状態を維持する工程と、該
工程の前後で前記光ファイバの先端部を有機溶剤に浸漬
し、該有機溶剤の表面張力を利用して光ファイバの先端
部を集合させる工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
ので、同心円状に整列配置された光ファイバに接着剤を
注入し加熱硬化させて同心円状態を維持する工程と、該
工程の前後で前記光ファイバの先端部を有機溶剤に浸漬
し、該有機溶剤の表面張力を利用して光ファイバの先端
部を集合させる工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
[実施例] コア径50μm,クラッド径125μm,開口数0.21,紫外線硬
化型樹脂被覆径200μmの光ファイバ素線(2)の先端
付近の被覆を除去し、37本の光ファイバ素線を被覆端を
そろえて第1図(a)のように内径1.85mmφのパイプ
(4)に挿入する。パイプ(4)に光ファイバ素線を挿
入する際には、該光ファイバ素線をあらかじめ糸(3)
などで結束しておき、37本の光ファイバ素線が同心円状
に整列配置するようにする。(第1図(b))しかる
後、第1図(c)に示すように光ファイバ(2′)の先
端部をアセトン、アルコール等の有機溶剤(5)に浸漬
し、表面張力で先端部を束状にし内径1mmφのパイプ
(6)に挿入する。(第1図(d))パイプ(6)は光
ファイバ(2′)の先端部をゆるく集合させるのが目的
であるため、パイプ(4)の内径より適当に小さければ
1mmφ以上であってもよい。次に第1図(e)に示すよ
うに、パイプ(4)の近傍にエポキシ系の接着剤(7)
を注入する。接着剤は注入した後光ファイバ間に浸透し
やすいように低粘度のものを用いる。注入された接着剤
は毛細管現象により光ファイバ間に浸透してゆく。浸透
速度は光ファイバの間隔が狭くなるに従って早くなって
いくが、適当な位置に達したところで第1図(f)に示
すようにヒーター(8)により加熱し急速に部分硬化さ
せ、接着剤の浸透を止める。他の部分は常温あるいは加
熱によってゆっくりと硬化させてよい。接着剤が完全に
硬化した後糸(3)およびパイプ(6)を取りはずし、
再び第1図(c)のように光ファイバの先端部をアセト
ン,アルコール等の有機溶剤(5)に浸漬し超音波洗浄
を行ない付着したゴミを除去する。洗浄後溶剤より引上
げると、光ファイバ間に浸透した溶剤の表面張力によ
り、光ファイバ(2′)の先端部は同心円状に整列配置
された状態になっている。この場合、接着剤をヒーター
で加熱硬化させた部分から先端部迄の距離があまり短い
と同心円状になりにくいため、約80mm程度にしている。
また、浸漬する液体は有機溶剤以外の他の液体、例えば
水でも良いが、次に述べるテーパー引きの際に水では蒸
発しにくいため発泡の原因となったりするので有機溶剤
が優れている。続いて第2図に示すように、加熱延伸装
置の一方にパイプ(4)をねじ止め等により取り付け、
もう一方に中心軸が一致するように光ファイバ先端部を
ワックスあるいは接着剤(12)で固定台(9)に固定
し、該光ファイバの中心付近を酸水素バーナー(11)で
加熱しパルスモーターステージ(10)により張力を加え
ながら延伸してテーパー部を形成する。しかる後テーパ
ー部の適当な位置を切断する。
化型樹脂被覆径200μmの光ファイバ素線(2)の先端
付近の被覆を除去し、37本の光ファイバ素線を被覆端を
そろえて第1図(a)のように内径1.85mmφのパイプ
(4)に挿入する。パイプ(4)に光ファイバ素線を挿
入する際には、該光ファイバ素線をあらかじめ糸(3)
などで結束しておき、37本の光ファイバ素線が同心円状
に整列配置するようにする。(第1図(b))しかる
後、第1図(c)に示すように光ファイバ(2′)の先
端部をアセトン、アルコール等の有機溶剤(5)に浸漬
し、表面張力で先端部を束状にし内径1mmφのパイプ
(6)に挿入する。(第1図(d))パイプ(6)は光
ファイバ(2′)の先端部をゆるく集合させるのが目的
であるため、パイプ(4)の内径より適当に小さければ
1mmφ以上であってもよい。次に第1図(e)に示すよ
うに、パイプ(4)の近傍にエポキシ系の接着剤(7)
を注入する。接着剤は注入した後光ファイバ間に浸透し
やすいように低粘度のものを用いる。注入された接着剤
は毛細管現象により光ファイバ間に浸透してゆく。浸透
速度は光ファイバの間隔が狭くなるに従って早くなって
いくが、適当な位置に達したところで第1図(f)に示
すようにヒーター(8)により加熱し急速に部分硬化さ
せ、接着剤の浸透を止める。他の部分は常温あるいは加
熱によってゆっくりと硬化させてよい。接着剤が完全に
硬化した後糸(3)およびパイプ(6)を取りはずし、
再び第1図(c)のように光ファイバの先端部をアセト
ン,アルコール等の有機溶剤(5)に浸漬し超音波洗浄
を行ない付着したゴミを除去する。洗浄後溶剤より引上
げると、光ファイバ間に浸透した溶剤の表面張力によ
り、光ファイバ(2′)の先端部は同心円状に整列配置
された状態になっている。この場合、接着剤をヒーター
で加熱硬化させた部分から先端部迄の距離があまり短い
と同心円状になりにくいため、約80mm程度にしている。
また、浸漬する液体は有機溶剤以外の他の液体、例えば
水でも良いが、次に述べるテーパー引きの際に水では蒸
発しにくいため発泡の原因となったりするので有機溶剤
が優れている。続いて第2図に示すように、加熱延伸装
置の一方にパイプ(4)をねじ止め等により取り付け、
もう一方に中心軸が一致するように光ファイバ先端部を
ワックスあるいは接着剤(12)で固定台(9)に固定
し、該光ファイバの中心付近を酸水素バーナー(11)で
加熱しパルスモーターステージ(10)により張力を加え
ながら延伸してテーパー部を形成する。しかる後テーパ
ー部の適当な位置を切断する。
このようにして作成した2組のテーパー部の間にミキ
サロッドをはさんで熱融着接続を行ない光分配器を製造
したところ、平均損失2.83dB、ばらつき幅0.35dBの良好
な特性が得られた。
サロッドをはさんで熱融着接続を行ない光分配器を製造
したところ、平均損失2.83dB、ばらつき幅0.35dBの良好
な特性が得られた。
[発明の効果] 以上の実施例からも明らかなように、本発明による光
分配器の製造方法によれば、光ファイバに接着剤を注入
し硬化させるため同心円状態が維持されるのでなめらか
なテーパー部を作成することができ、また有機溶剤の表
面張力を利用して先端部を集合させるのでゴミの付着が
なく特性の良い光分配器が得られる。
分配器の製造方法によれば、光ファイバに接着剤を注入
し硬化させるため同心円状態が維持されるのでなめらか
なテーパー部を作成することができ、また有機溶剤の表
面張力を利用して先端部を集合させるのでゴミの付着が
なく特性の良い光分配器が得られる。
さらに、本発明によって得られた光分配器は、光ファ
イバ同士が擦れあうことがないため強度が大きいという
利点もある。
イバ同士が擦れあうことがないため強度が大きいという
利点もある。
第1図は本発明による光ファイバの集合方法の工程説明
図,同図(a)は光ファイバ素線を同心円状に整列配置
させる工程の説明図,同図(b)は同図(a)における
A−A′断面図,同図(c)は有機溶剤の表面張力を利
用した光ファイバの集合方法の説明図,同図(d)は光
ファイバの集合状態を一時的に維持する工程の説明図,
同図(e)は光ファイバ束に接着剤を注入する工程の説
明図,同図(f)は接着剤を加熱硬化させる工程の説明
図,第2図は従来から行なわれている加熱延伸工程の説
明図,第3図は従来からの光ファイバの結束方法の説明
図である。 (1)……光ファイバ束 (2)……光ファイバ素線 (2′)……光ファイバ (4)……パイプ (5)……有機溶剤 (7)……接着剤
図,同図(a)は光ファイバ素線を同心円状に整列配置
させる工程の説明図,同図(b)は同図(a)における
A−A′断面図,同図(c)は有機溶剤の表面張力を利
用した光ファイバの集合方法の説明図,同図(d)は光
ファイバの集合状態を一時的に維持する工程の説明図,
同図(e)は光ファイバ束に接着剤を注入する工程の説
明図,同図(f)は接着剤を加熱硬化させる工程の説明
図,第2図は従来から行なわれている加熱延伸工程の説
明図,第3図は従来からの光ファイバの結束方法の説明
図である。 (1)……光ファイバ束 (2)……光ファイバ素線 (2′)……光ファイバ (4)……パイプ (5)……有機溶剤 (7)……接着剤
Claims (3)
- 【請求項1】複数の光ファイバを同心炎上に整列配置し
た後、該光ファイバの先端を加熱延伸してテーパー引き
を行なう多心型光分配器の製造方法において、前記光フ
ァイバを同心円状に維持する工程と、該工程の前後で前
記光ファイバを液体に浸漬し、該液体の表面張力を利用
して光ファイバの先端部を集合させる工程とを含むこと
を特徴とする多心型光分配器の製造方法。 - 【請求項2】光ファイバを同心円状に維持する工程は、
当該光ファイバをパイプ内に挿入し、該パイプ内に接着
剤を注入した後、接着剤を加熱硬化させる工程を含む特
許請求の範囲第1項記載の多心型光分配器の製造方法。 - 【請求項3】液体は有機溶剤からなる特許請求の範囲第
1項あるいは第2項記載の多心型光分配器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62225491A JP2568577B2 (ja) | 1987-09-09 | 1987-09-09 | 多心型光分配器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62225491A JP2568577B2 (ja) | 1987-09-09 | 1987-09-09 | 多心型光分配器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6468705A JPS6468705A (en) | 1989-03-14 |
JP2568577B2 true JP2568577B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=16830152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62225491A Expired - Fee Related JP2568577B2 (ja) | 1987-09-09 | 1987-09-09 | 多心型光分配器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568577B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5268014A (en) * | 1992-11-05 | 1993-12-07 | Corning Incorporated | Method of making robust fiber optic coupler |
-
1987
- 1987-09-09 JP JP62225491A patent/JP2568577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6468705A (en) | 1989-03-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |