JP2568397B2 - 義歯安定剤 - Google Patents
義歯安定剤Info
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- denture stabilizer
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/30—Compositions for temporarily or permanently fixing teeth or palates, e.g. primers for dental adhesives
- A61K6/35—Preparations for stabilising dentures in the mouth
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、クッション性を有する義歯安定剤に関す
る。
る。
装着した義歯は、経年による歯茎の退縮などに起因
し、次第に不安定となり、正常な状態に維持することが
困難となる現象を生じる。このような場合の応急処置と
して、義歯安定剤が好んで使用されている。従来、この
種の義歯安定剤としては、水溶性高分子を基材とする粘
着タイプとポリ酢酸ビニルのような常温軟化性樹脂を基
材とするクッションタイプの2つが知られているが、ク
ッションタイプの義歯安定剤は、義歯の安定性に優れて
はいるものの、チューブからの押し出し性が悪いため、
義歯床に塗布する際に不都合が生じ、また義歯床からの
剥離性に劣るので、使用後新しいものに付け換える場合
に困難性を伴うという欠点があった。
し、次第に不安定となり、正常な状態に維持することが
困難となる現象を生じる。このような場合の応急処置と
して、義歯安定剤が好んで使用されている。従来、この
種の義歯安定剤としては、水溶性高分子を基材とする粘
着タイプとポリ酢酸ビニルのような常温軟化性樹脂を基
材とするクッションタイプの2つが知られているが、ク
ッションタイプの義歯安定剤は、義歯の安定性に優れて
はいるものの、チューブからの押し出し性が悪いため、
義歯床に塗布する際に不都合が生じ、また義歯床からの
剥離性に劣るので、使用後新しいものに付け換える場合
に困難性を伴うという欠点があった。
本発明は、従来の義歯安定剤とは異なり、クッション
性を有すると共に、チューブからの押し出し性に優れ、
かつ義歯床から剥離し易い義歯安定剤を提供することを
目的とする。
性を有すると共に、チューブからの押し出し性に優れ、
かつ義歯床から剥離し易い義歯安定剤を提供することを
目的とする。
本発明によれば、ポリ酢酸ビニル又は天然チクルを基
材とするクッションタイプの義歯安定剤において、平均
重合度2〜120のポリオキシプロピレン鎖を有し、かつ
その含有量が全ポリオキシアルキレン鎖の60重量%以上
であるポリプロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサ
イド系重合体の少なくとも1種を0.1〜30重量%含有さ
せたことを特徴とするクッションタイプの義歯安定剤が
提供される。
材とするクッションタイプの義歯安定剤において、平均
重合度2〜120のポリオキシプロピレン鎖を有し、かつ
その含有量が全ポリオキシアルキレン鎖の60重量%以上
であるポリプロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサ
イド系重合体の少なくとも1種を0.1〜30重量%含有さ
せたことを特徴とするクッションタイプの義歯安定剤が
提供される。
本発明の義歯安定剤は、前記したように、特定のポリ
プロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重合
体を含有させたものであり、チューブからの押し出し性
に優れているため、義歯床に簡単に塗布することがで
き、しかも、使用後新しい義歯安定剤と交換する場合、
義歯床から容易に剥離することができるため、その交換
作業がスムーズに行なえるという利点を有するものであ
る。
プロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重合
体を含有させたものであり、チューブからの押し出し性
に優れているため、義歯床に簡単に塗布することがで
き、しかも、使用後新しい義歯安定剤と交換する場合、
義歯床から容易に剥離することができるため、その交換
作業がスムーズに行なえるという利点を有するものであ
る。
本発明の義歯安定剤が、このような作用効果を有する
理由は定かでないが、ポリプロピレンオキサイド・ポリ
エチレンオキサイド系重合体は、クッション性義歯安定
剤の基材であるポリ酢酸ビニル樹脂や天然チクル等の親
水性樹脂との相溶性に優れ、またこれらの親水性樹脂に
疎水性を付与する機能を有することから、チューブから
の押し出し性及び義歯床からの剥離性が向上するものと
思われる。
理由は定かでないが、ポリプロピレンオキサイド・ポリ
エチレンオキサイド系重合体は、クッション性義歯安定
剤の基材であるポリ酢酸ビニル樹脂や天然チクル等の親
水性樹脂との相溶性に優れ、またこれらの親水性樹脂に
疎水性を付与する機能を有することから、チューブから
の押し出し性及び義歯床からの剥離性が向上するものと
思われる。
本発明においては、義歯安定剤として、前記したよう
に平均重合度2〜120のポリオキシプロピレン鎖を有
し、かつその含有量が全ポリオキシアルキレン鎖の60重
量%以上であるポリプロピレンオキサイド・ポリエチレ
ンオキサイド系重合体の少くとも1種を用いるものであ
る。このようなポリプロピレンオキサイド・ポリエチレ
ンオキサイド系重合体としては、ポリオキシアルキレン
鎖の全部がポリオキシプロピレン鎖であるポリプロピレ
ンオキサイド単独重合体あるいはポリオキシアルキレン
鎖の60重量%以上がポリオキシプロピレン鎖であり、残
余がたとえばポリオキシエチレン鎖であるポリプロピレ
ンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重合体などを
挙げることができる。これらの重合体は、通常1価、若
しくは多価アルコール又は一塩基性、若しくは多塩基性
カルボン酸等にプロピレンオキサイドあるいはプロピレ
ンオキサイドとエチレンオキサイドを加熱加圧下に付加
させることによって製造することができる。プロピレン
オキサイドとエチレンオキサイドを付加させる場合、そ
の付加順序に特段の制約はなく、プロピレンオキサイド
を付加させた後エチレンオキサイドを付加させる方法、
あるいは先にエチレンオキサイドを付加させてからプロ
ピレンオキサイドを付加させる方法、更にはプロピレン
オキサイドとエチレンオキサイドの混合物を用いる方法
等のいずれの方法であっても差し支えない。
に平均重合度2〜120のポリオキシプロピレン鎖を有
し、かつその含有量が全ポリオキシアルキレン鎖の60重
量%以上であるポリプロピレンオキサイド・ポリエチレ
ンオキサイド系重合体の少くとも1種を用いるものであ
る。このようなポリプロピレンオキサイド・ポリエチレ
ンオキサイド系重合体としては、ポリオキシアルキレン
鎖の全部がポリオキシプロピレン鎖であるポリプロピレ
ンオキサイド単独重合体あるいはポリオキシアルキレン
鎖の60重量%以上がポリオキシプロピレン鎖であり、残
余がたとえばポリオキシエチレン鎖であるポリプロピレ
ンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重合体などを
挙げることができる。これらの重合体は、通常1価、若
しくは多価アルコール又は一塩基性、若しくは多塩基性
カルボン酸等にプロピレンオキサイドあるいはプロピレ
ンオキサイドとエチレンオキサイドを加熱加圧下に付加
させることによって製造することができる。プロピレン
オキサイドとエチレンオキサイドを付加させる場合、そ
の付加順序に特段の制約はなく、プロピレンオキサイド
を付加させた後エチレンオキサイドを付加させる方法、
あるいは先にエチレンオキサイドを付加させてからプロ
ピレンオキサイドを付加させる方法、更にはプロピレン
オキサイドとエチレンオキサイドの混合物を用いる方法
等のいずれの方法であっても差し支えない。
本発明において用いられる1価アルコールとしては、
たとえば、メタノール、エタノール、プロパノール(n
−;iso−)、ブタノール(n−;iso−;sec−;tert
−)、ペンタノール、ペンタノール−1、ペンタノール
−2、ペンタノール−3、2−メチルブタノール−1、
2−メチルブタノール−2、2−メチルブタノール−
3、2−メチルブタノール−4、ジメチルプロパノー
ル、ヘキサノール−1、ヘキサノール−2、ヘプタノー
ル−1、ヘプタノール−2、オクタノール−1、オクタ
ノール−2、4−エチルヘキサノール−4、2−エチル
ヘキサノール−1、ノナノール−1、ノナノール−2、
ノナノール−3、デカノール−1、デカノール−2、ウ
ンデカノール−1、ウンデカノール−2、ドデカノール
−1、ドデカノール−2等の飽和アルコール、及びアリ
ルアルコール、クロチルアルコール、2−ブテノール−
1、2−ペンテノール−1、3−ヘキセノール−1、2
−ヘプテノール−1、10−ウンデセノール−1、11−ド
デセノール−1、12−トリデセノール−1、オレイルア
ルコール等の不飽和アルコールが挙げられる。
たとえば、メタノール、エタノール、プロパノール(n
−;iso−)、ブタノール(n−;iso−;sec−;tert
−)、ペンタノール、ペンタノール−1、ペンタノール
−2、ペンタノール−3、2−メチルブタノール−1、
2−メチルブタノール−2、2−メチルブタノール−
3、2−メチルブタノール−4、ジメチルプロパノー
ル、ヘキサノール−1、ヘキサノール−2、ヘプタノー
ル−1、ヘプタノール−2、オクタノール−1、オクタ
ノール−2、4−エチルヘキサノール−4、2−エチル
ヘキサノール−1、ノナノール−1、ノナノール−2、
ノナノール−3、デカノール−1、デカノール−2、ウ
ンデカノール−1、ウンデカノール−2、ドデカノール
−1、ドデカノール−2等の飽和アルコール、及びアリ
ルアルコール、クロチルアルコール、2−ブテノール−
1、2−ペンテノール−1、3−ヘキセノール−1、2
−ヘプテノール−1、10−ウンデセノール−1、11−ド
デセノール−1、12−トリデセノール−1、オレイルア
ルコール等の不飽和アルコールが挙げられる。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、グリセリン、ポリグリセリン、バチルアル
コール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビ
トール、マンニトール、マルチトール、ブドウ糖等の単
糖類、ショ糖、乳糖等の2糖類、セルロース等の多糖類
を挙げることができる。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、グリセリン、ポリグリセリン、バチルアル
コール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビ
トール、マンニトール、マルチトール、ブドウ糖等の単
糖類、ショ糖、乳糖等の2糖類、セルロース等の多糖類
を挙げることができる。
一塩基性のカルボン酸としては、たとえば、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナン
ト酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデ
シレン酸、ラウリル酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、
ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和
後、及び、クロトン酸、イソクロトン酸、2−ヘキセン
酸、4−デセン酸、カプロレイン酸、リンデル酸、5−
ドデセン酸、ラウロレイン酸等の不飽和酸が挙げられ
る。
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナン
ト酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデ
シレン酸、ラウリル酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、
ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和
後、及び、クロトン酸、イソクロトン酸、2−ヘキセン
酸、4−デセン酸、カプロレイン酸、リンデル酸、5−
ドデセン酸、ラウロレイン酸等の不飽和酸が挙げられ
る。
また、多塩基性のカルボン酸としては、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノ
ナメチレンジカルボン酸等の直鎖飽和二塩基酸が挙げら
れる。
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノ
ナメチレンジカルボン酸等の直鎖飽和二塩基酸が挙げら
れる。
また、本発明においては、これらの酸以外にソルビン
酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸及びリン酸等の
鉱酸を用いることができる。
酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸及びリン酸等の
鉱酸を用いることができる。
また、多塩基性のカルボン酸の内、プロピレンオキサ
イド及びエチレンオキサイドの付加に関与しないOH残基
は、Li+、K+、Na+、NH4 +、Ca2+、Mg2+等のアルカリある
いはアルカリ土類の金属塩にすることもできる。
イド及びエチレンオキサイドの付加に関与しないOH残基
は、Li+、K+、Na+、NH4 +、Ca2+、Mg2+等のアルカリある
いはアルカリ土類の金属塩にすることもできる。
また、ポリプロピレンオキサイド・ポリエチレンオキ
サイド系重合体の末端は、水酸基、1価もしくは多価ア
ルコールのエーテル又は一塩基性もしくは多塩基性のカ
ルボン酸のエステル又はその塩類であっても差し支えな
い。1価もしくは多価アルコール又は一塩基性もしくは
多塩基性のカルボン酸のエステル又はその塩類として
は、先に記載したプロピレンオキサイドまたはエチレン
オキサイドの付加開始時に用いた化合物と同じものを用
いることができる。
サイド系重合体の末端は、水酸基、1価もしくは多価ア
ルコールのエーテル又は一塩基性もしくは多塩基性のカ
ルボン酸のエステル又はその塩類であっても差し支えな
い。1価もしくは多価アルコール又は一塩基性もしくは
多塩基性のカルボン酸のエステル又はその塩類として
は、先に記載したプロピレンオキサイドまたはエチレン
オキサイドの付加開始時に用いた化合物と同じものを用
いることができる。
本発明においては、前記したとおりポリプロピレンオ
キサイド・ポリエチレンオキサイド系重合体を義歯安定
剤として用いるものであるが、ポリプロピレンオキサイ
ド単独重合体を使用する場合は、その平均重合度を2〜
120に規定することが必要である。平均重合度が2未満
であると親水性が強くなって剥離性が悪くなり、120を
超えると副反応によってホルミル基やカルボニル基が急
激に増加し人体への安全性が損われる、また、ポリプロ
ピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重合体を
用いる場合は、オキシプロピレン鎖の平均重合度を2〜
120に規定すると共にその含有量を60重量%以上にする
ことが必要である。オキシプロピレン鎖の平均重合度が
2未満であると、親水性が強くなって剥離性が悪くな
り、また120を超えると副反応によってホルミル基やカ
ルボニル基が急激に増加し人体への安全性が損われる。
また、オキシプロピレン鎖の含有量が60重量%未満であ
ると親水性が強くなるため、義歯床からの剥離性が悪く
なるので好ましくない。
キサイド・ポリエチレンオキサイド系重合体を義歯安定
剤として用いるものであるが、ポリプロピレンオキサイ
ド単独重合体を使用する場合は、その平均重合度を2〜
120に規定することが必要である。平均重合度が2未満
であると親水性が強くなって剥離性が悪くなり、120を
超えると副反応によってホルミル基やカルボニル基が急
激に増加し人体への安全性が損われる、また、ポリプロ
ピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重合体を
用いる場合は、オキシプロピレン鎖の平均重合度を2〜
120に規定すると共にその含有量を60重量%以上にする
ことが必要である。オキシプロピレン鎖の平均重合度が
2未満であると、親水性が強くなって剥離性が悪くな
り、また120を超えると副反応によってホルミル基やカ
ルボニル基が急激に増加し人体への安全性が損われる。
また、オキシプロピレン鎖の含有量が60重量%未満であ
ると親水性が強くなるため、義歯床からの剥離性が悪く
なるので好ましくない。
本発明に用いられる前記ポリプロピレンオキサイド・
ポリエチレンオキサイド系重合体の配合量は、0.1〜30
重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。0.1重量%未
満であると義歯床からの剥離性が不充分となり、又、30
重量%を超えると基剤として用いるポリ酢酸ビニル等が
軟化し過ぎ、クッション性が失われる。
ポリエチレンオキサイド系重合体の配合量は、0.1〜30
重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。0.1重量%未
満であると義歯床からの剥離性が不充分となり、又、30
重量%を超えると基剤として用いるポリ酢酸ビニル等が
軟化し過ぎ、クッション性が失われる。
本発明において、前記重合体と共に用いられる基材
は、ポリ酢酸ビニル又は天然チクルであるが、特に体温
付近で軟化して優れたクッション性を示し、しかも口腔
内での安全性が極めて高い低重合度のポリ酢酸ビニル又
は天然チクルを用いることが望ましい。本発明の義歯安
定剤には、必要に応じて他の成分、すなわち無毒性油脂
・ワックス類、乳化剤、水不溶性粉体、酵素、水、エタ
ノール、色素等を配合することができる。無毒性油脂・
ワックス類としては、ミツロウ、木ロウ、キャンデリラ
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン
ロウ、カルナウバロウ等が挙げられ、乳化剤としては、
ステアリン酸モノグリセライド、オレイン酸モノグリセ
ライド、アセチル化グリセリルモノステアレート等のア
セチル化グリセリル脂肪酸エステル、ソルビタンモノス
テアレート等が挙げられる。水不溶性粉体としては、炭
酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、シリカ、ゼオラ
イト、プラスチックパウダー、セルロースパウダー等が
用いられる。酵素としては、デキストラナーゼ、ムタナ
ーゼ、レバナーゼ、イヌラナーゼ等が用いられる。
は、ポリ酢酸ビニル又は天然チクルであるが、特に体温
付近で軟化して優れたクッション性を示し、しかも口腔
内での安全性が極めて高い低重合度のポリ酢酸ビニル又
は天然チクルを用いることが望ましい。本発明の義歯安
定剤には、必要に応じて他の成分、すなわち無毒性油脂
・ワックス類、乳化剤、水不溶性粉体、酵素、水、エタ
ノール、色素等を配合することができる。無毒性油脂・
ワックス類としては、ミツロウ、木ロウ、キャンデリラ
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン
ロウ、カルナウバロウ等が挙げられ、乳化剤としては、
ステアリン酸モノグリセライド、オレイン酸モノグリセ
ライド、アセチル化グリセリルモノステアレート等のア
セチル化グリセリル脂肪酸エステル、ソルビタンモノス
テアレート等が挙げられる。水不溶性粉体としては、炭
酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、シリカ、ゼオラ
イト、プラスチックパウダー、セルロースパウダー等が
用いられる。酵素としては、デキストラナーゼ、ムタナ
ーゼ、レバナーゼ、イヌラナーゼ等が用いられる。
本発明の義歯安定剤は、前記構成からなり、特定のポ
リプロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重
合体を含有させたことから、クッション性を有すると共
にチューブからの押し出し性に優れ、かつ義歯床から剥
離し易いため、義歯安定剤の塗布、交換作業等をスムー
スに行うことができ、また使用中の義歯を安定な状態に
維持することができるので、極めて実用性の高いものと
いうことができる。
リプロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系重
合体を含有させたことから、クッション性を有すると共
にチューブからの押し出し性に優れ、かつ義歯床から剥
離し易いため、義歯安定剤の塗布、交換作業等をスムー
スに行うことができ、また使用中の義歯を安定な状態に
維持することができるので、極めて実用性の高いものと
いうことができる。
本発明を、更に詳細に説明するため以下に実施例を示
す。
す。
比較例1〜4、実施例1〜27 表−1に示す成分組成の義歯安定剤を調製し、その押
し出し性及び剥離性を以下の評価方法により評価した。
その結果を表−1に示す。なお、配合量は重量%であ
る。
し出し性及び剥離性を以下の評価方法により評価した。
その結果を表−1に示す。なお、配合量は重量%であ
る。
(1)押し出し性 義歯安定剤をアルミニウム製チューブに充填し、20℃
の恒温状態で1g押し出すのに要した圧力(kg/g)を押し
出し性の難易度とした。従って、この値が小さい程押し
出し性に優れていることを示す。
の恒温状態で1g押し出すのに要した圧力(kg/g)を押し
出し性の難易度とした。従って、この値が小さい程押し
出し性に優れていることを示す。
(2)剥離性 上顎総義歯使用者5名の義歯床に義歯安定剤を塗布
し、24時間実際に使用した後、25℃の恒温室で指先だけ
で義歯安定剤を義歯床から剥離し、その平均時間を測定
した。
し、24時間実際に使用した後、25℃の恒温室で指先だけ
で義歯安定剤を義歯床から剥離し、その平均時間を測定
した。
◎ 平均時間5分未満 ○ 〃 5分〜10分未満 △ 〃 10分〜20分未満 × 〃 20分以上
フロントページの続き (72)発明者 宮本 典子 市川市鬼高2丁目6番7号 ユース中山 荘F号室 (56)参考文献 特開 昭57−99511 (JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】ポリ酢酸ビニル又は天然チクルを基材とす
るクッションタイプの義歯安定剤において、平均重合度
2〜120のポリオキシプロピレン鎖を有し、かつその含
有量が全ポリオキシアルキレン鎖の60重量%以上である
ポリプロピレンオキサイド・ポリエチレンオキサイド系
重合体の少なくとも1種を0.1〜30重量%含有させたこ
とを特徴とするクッションタイプの義歯安定剤。 - 【請求項2】ポリプロピレンオキサイド・ポリエチレン
オキサイド系重合体が1価もしくは多価のアルコール又
は一塩基性もしくは多塩基性カルボン酸にプロピレンオ
キサイド又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドを付加重合させたののである特許請求の範囲第1項記
載の義歯安定剤。 - 【請求項3】末端が1価もしくは多価アルコールのエー
テル又は一塩基性もしくは多塩基性カルボン酸のエステ
ムもしくはその塩である特許請求の範囲第1項又は第2
項記載の義歯安定剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61109028A JP2568397B2 (ja) | 1986-05-13 | 1986-05-13 | 義歯安定剤 |
US07/043,535 US4804412A (en) | 1986-05-13 | 1987-04-28 | Denture adhesive |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61109028A JP2568397B2 (ja) | 1986-05-13 | 1986-05-13 | 義歯安定剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62265209A JPS62265209A (ja) | 1987-11-18 |
JP2568397B2 true JP2568397B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=14499772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61109028A Expired - Fee Related JP2568397B2 (ja) | 1986-05-13 | 1986-05-13 | 義歯安定剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4804412A (ja) |
JP (1) | JP2568397B2 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3913940A1 (de) * | 1989-04-27 | 1990-10-31 | Bayer Ag | N-formyl-n'-((meth)acryloyloxyalkyl)piperazin und n-formyl-n'-((meth)acryloylaminoalkyl)piperazin, adhaesivkomponenten zur behandlung kollagenhaltiger materialien, enthaltend diese verbindungen, sowie herstellung und anwendung dieser adhaesivkomponenten |
US5286764A (en) * | 1992-07-20 | 1994-02-15 | Isp Investments Inc. | High load polymer pastes as a denture adhesive |
US5696181A (en) * | 1995-09-22 | 1997-12-09 | The Block Drug Company, Inc. | Denture fixative |
US5760102A (en) * | 1996-02-20 | 1998-06-02 | Carrington Laboratories, Inc. | Uses of denture adhesive containing aloe extract |
US6696058B2 (en) | 2002-01-29 | 2004-02-24 | Laclede, Inc. | Aqueous enzymatic denture adhesives |
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