JP2568148Y2 - 木質床材 - Google Patents
木質床材Info
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- JP2568148Y2 JP2568148Y2 JP8669192U JP8669192U JP2568148Y2 JP 2568148 Y2 JP2568148 Y2 JP 2568148Y2 JP 8669192 U JP8669192 U JP 8669192U JP 8669192 U JP8669192 U JP 8669192U JP 2568148 Y2 JP2568148 Y2 JP 2568148Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床スラブに直接貼り付
ける直貼り床材及び二重床等の木質仕上材として好適
な、木質床材に関するものである。
ける直貼り床材及び二重床等の木質仕上材として好適
な、木質床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木質床は、清潔さを保ち易く、カビやダ
ニを初めとする害虫が生息しにくく、落ち着いた色調で
ある。このため、近年、木質床を要望する居住者が増加
している。
ニを初めとする害虫が生息しにくく、落ち着いた色調で
ある。このため、近年、木質床を要望する居住者が増加
している。
【0003】近年、デザイン面等の理由から、従来の1
尺×6尺の寸法の木質床材にかわり、更に面積がこの約
8分の1程度にまで縮小された、小寸法の木質床材が主
流となっている。
尺×6尺の寸法の木質床材にかわり、更に面積がこの約
8分の1程度にまで縮小された、小寸法の木質床材が主
流となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、こうした小寸
法の木質床材では、同面積の床でも多数の木質床材が必
要になる。このため、施工に時間がかかり、建築コスト
が上昇した。
法の木質床材では、同面積の床でも多数の木質床材が必
要になる。このため、施工に時間がかかり、建築コスト
が上昇した。
【0005】具体的には、二重床の場合には、既設床面
の上に枠を設置し、この枠の上に木質床材を敷設する。
この際、枠に捨て貼り合板を貼り合わせ、この捨て貼り
合板に木質床材を接着剤で接着する。この結果、上記の
ように木質床材の必要枚数が数倍にも増えると、極めて
手間がかかり、材料費も高くなってしまった。
の上に枠を設置し、この枠の上に木質床材を敷設する。
この際、枠に捨て貼り合板を貼り合わせ、この捨て貼り
合板に木質床材を接着剤で接着する。この結果、上記の
ように木質床材の必要枚数が数倍にも増えると、極めて
手間がかかり、材料費も高くなってしまった。
【0006】また、コンクリート等からなる既設床面の
上に、木質床材を直接接着する工法もある。この場合
も、やはり施工の手間が顕著に増大し、コストが上昇し
た。しかも、各木質床材の寸法が小さいことから、既設
床面の不陸に沿って各木質床材が施工され、仕上面に凹
凸が生じ、平滑面が得られなかった。これは、居住用等
のフロアーとしては致命的な欠陥である。
上に、木質床材を直接接着する工法もある。この場合
も、やはり施工の手間が顕著に増大し、コストが上昇し
た。しかも、各木質床材の寸法が小さいことから、既設
床面の不陸に沿って各木質床材が施工され、仕上面に凹
凸が生じ、平滑面が得られなかった。これは、居住用等
のフロアーとしては致命的な欠陥である。
【0007】更に、上記いずれの工法においても、捨て
貼り合板や既設床面に対し、木質床材の全面を接着して
いる。そして、隣接する木質床材の実は、互いに嵌め合
わされている。このため、施工後に、傷等のために一部
の貼り替えが必要になった場合、木質床材を取り外すに
は、まず、その木質床材の実を切り落とし、次いでこれ
を剥がす必要がある。この実の切断は大変な作業であ
る。また、新たに木質床材を接着するときには、隣りの
木質床材の実は既に切り落とされているのだから、隣り
合う木質床材の実同士を嵌め合わせることはできない。
このため、貼り替えた箇所に段差が残る。
貼り合板や既設床面に対し、木質床材の全面を接着して
いる。そして、隣接する木質床材の実は、互いに嵌め合
わされている。このため、施工後に、傷等のために一部
の貼り替えが必要になった場合、木質床材を取り外すに
は、まず、その木質床材の実を切り落とし、次いでこれ
を剥がす必要がある。この実の切断は大変な作業であ
る。また、新たに木質床材を接着するときには、隣りの
木質床材の実は既に切り落とされているのだから、隣り
合う木質床材の実同士を嵌め合わせることはできない。
このため、貼り替えた箇所に段差が残る。
【0008】本考案の課題は、施工に手間や時間があま
りかからず、平滑な仕上げの美しいフロアーを形成で
き、一部補修が容易であり、また一部補修部分に段差が
残らないような、木質床材を提供することである。
りかからず、平滑な仕上げの美しいフロアーを形成で
き、一部補修が容易であり、また一部補修部分に段差が
残らないような、木質床材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、床下地パネル
と複数の単位板とを有する木質床材であって、前記床下
地パネルの上に前記単位板が敷設されており、前記単位
板の周縁面が実加工されており、隣接する前記単位板の
実部が嵌め合わされており、複数の前記単位板のうち一
部が前記床下地パネルに接合されている、木質床材に係
るものである。
と複数の単位板とを有する木質床材であって、前記床下
地パネルの上に前記単位板が敷設されており、前記単位
板の周縁面が実加工されており、隣接する前記単位板の
実部が嵌め合わされており、複数の前記単位板のうち一
部が前記床下地パネルに接合されている、木質床材に係
るものである。
【0010】
【実施例】図1〜図4は、本考案の実施例を示すもので
ある。図1は、木質床材10の正面図であり、図2は、単
位板1の斜視図であり、図3は、木質床材10の平面図で
あり、図4は、図3の IV −IV線矢視断面図である。
ある。図1は、木質床材10の正面図であり、図2は、単
位板1の斜視図であり、図3は、木質床材10の平面図で
あり、図4は、図3の IV −IV線矢視断面図である。
【0011】まず、本実施例における単位板1について
説明する。単位板1は、フロアーを構成する部材であ
り、平面的にみて細長い長方形状である。化粧板1aの下
に合板1bが積層され、合板1bの下にクッション層1cが設
けられている。合板1bの四周に実部4A, 4Bが形成され、
合板1bの側面に複数の裏溝3が設けられている。
説明する。単位板1は、フロアーを構成する部材であ
り、平面的にみて細長い長方形状である。化粧板1aの下
に合板1bが積層され、合板1bの下にクッション層1cが設
けられている。合板1bの四周に実部4A, 4Bが形成され、
合板1bの側面に複数の裏溝3が設けられている。
【0012】化粧板1aは、天然木質からなるつき板や挽
き板などであってよい。合板1bには実部4A, 4Bを設ける
ことで、隣接する単位板1間で段差が生じないようにす
る必要がある。実部4A, 4Bは、単位板1同士を隙間や段
差なしに強固に接合するものである。こうした実として
は、本実構造、やとい実構造など、公知の実構造を適用
できる。
き板などであってよい。合板1bには実部4A, 4Bを設ける
ことで、隣接する単位板1間で段差が生じないようにす
る必要がある。実部4A, 4Bは、単位板1同士を隙間や段
差なしに強固に接合するものである。こうした実として
は、本実構造、やとい実構造など、公知の実構造を適用
できる。
【0013】クッション層1cに用いる材質としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等を一種
以上用いたポリマーの汎用発泡体、あるいは天然ゴム、
クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン
プロピレンゴム等のポリマーを一種以上用いた加硫ゴム
弾性体がよく、点荷重応力を加えれば容易に変形するも
のであればよい。クッション層1cと床下地パネル2との
摩擦力は、小さくすることが好ましい。
リエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等を一種
以上用いたポリマーの汎用発泡体、あるいは天然ゴム、
クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン
プロピレンゴム等のポリマーを一種以上用いた加硫ゴム
弾性体がよく、点荷重応力を加えれば容易に変形するも
のであればよい。クッション層1cと床下地パネル2との
摩擦力は、小さくすることが好ましい。
【0014】本実施例における床下地パネル2は、平板
2a、不陸吸収材2bから構成される。床下地パネル2は、
平面的にみて正方形ないしは長方形である。
2a、不陸吸収材2bから構成される。床下地パネル2は、
平面的にみて正方形ないしは長方形である。
【0015】平板2aは、合板、パーチクルボードなど、
木質系材料からなっている。平板2aは、平滑性が保たれ
たものであればよく、切削加工の容易なものであれば、
更に好ましい。
木質系材料からなっている。平板2aは、平滑性が保たれ
たものであればよく、切削加工の容易なものであれば、
更に好ましい。
【0016】不陸吸収材2bに用いる材質としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等を一種以
上用いたポリマーの汎用発泡体、あるいは天然ゴム、ク
ロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプ
ロピレンゴム等のポリマーを一種以上用いた加硫ゴム弾
性体がよく、点荷重応力を加えれば容易に変形するもの
であればよい。不陸吸収材2bとその下地との摩擦力は、
小さくすることが好ましい。
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等を一種以
上用いたポリマーの汎用発泡体、あるいは天然ゴム、ク
ロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプ
ロピレンゴム等のポリマーを一種以上用いた加硫ゴム弾
性体がよく、点荷重応力を加えれば容易に変形するもの
であればよい。不陸吸収材2bとその下地との摩擦力は、
小さくすることが好ましい。
【0017】本実施例では、床下地パネル2の上に計6
枚の単位板1A, 1B, 1C, 1D, 1E, 1Fが敷設されており、
隣接する単位板の実部4Aと4Bとが嵌め合わされている。
単位板1A, 1B, 1C, 1D, 1E, 1Fをこのように敷設してお
くことにより、ほぼ正方形の床面11が形成されている
(図3参照)。
枚の単位板1A, 1B, 1C, 1D, 1E, 1Fが敷設されており、
隣接する単位板の実部4Aと4Bとが嵌め合わされている。
単位板1A, 1B, 1C, 1D, 1E, 1Fをこのように敷設してお
くことにより、ほぼ正方形の床面11が形成されている
(図3参照)。
【0018】そして、図3に示すように、木質床材10に
おいては、床面11からみて2辺に実部4Aが突き出し、残
りの2辺に、図示しない実部4Bが形成されている。施工
現場においては、図3、図4の状態の木質床材10を所定
個数搬入し、敷設する。
おいては、床面11からみて2辺に実部4Aが突き出し、残
りの2辺に、図示しない実部4Bが形成されている。施工
現場においては、図3、図4の状態の木質床材10を所定
個数搬入し、敷設する。
【0019】特に図4に示すように、単位板1Bと1Eと
が、床下地パネル2に対して、接着層6によって接着さ
れている。単位板1A, 1C, 1D, 1Fはいずれも、それぞれ
隣接する単位板に対して、実部によって連結されてい
る。
が、床下地パネル2に対して、接着層6によって接着さ
れている。単位板1A, 1C, 1D, 1Fはいずれも、それぞれ
隣接する単位板に対して、実部によって連結されてい
る。
【0020】接着層6を構成する接着剤としては、単位
板と床下地パネル2とを接着させうるものであればよ
く、クッション材1cよりも引張強度が強いものが好適で
ある。これを例示すると、ポリウレタン系、エポキシ樹
脂系、オレフィン系、アクリル系、ゴムラテックス系、
EVA等の樹脂ホットメルト型接着剤等がある。
板と床下地パネル2とを接着させうるものであればよ
く、クッション材1cよりも引張強度が強いものが好適で
ある。これを例示すると、ポリウレタン系、エポキシ樹
脂系、オレフィン系、アクリル系、ゴムラテックス系、
EVA等の樹脂ホットメルト型接着剤等がある。
【0021】以上述べてきた木質床材であれば、複数
枚、例えば6枚の単位板1A, 1B, 1C,1D, 1E, 1Fが一個
の床下地パネルに敷設されているので、一個の木質床材
で大面積をカバーすることができる。従って、施工にか
かる手間と時間とを大幅に削減することができる。
枚、例えば6枚の単位板1A, 1B, 1C,1D, 1E, 1Fが一個
の床下地パネルに敷設されているので、一個の木質床材
で大面積をカバーすることができる。従って、施工にか
かる手間と時間とを大幅に削減することができる。
【0022】また、特に二重床の場合には、既設床面に
枠を設置し、枠に対して床下地パネル2を釘で固定でき
る。即ち、従来使用していた捨て貼り合板(コンパネ)
を、床下地パネル2によって代用できる。従って、捨て
貼り合板に対して木質床材を一個毎現場で接着する煩雑
な工程がなくなり、施工時間、施工コストが大幅に削減
される。
枠を設置し、枠に対して床下地パネル2を釘で固定でき
る。即ち、従来使用していた捨て貼り合板(コンパネ)
を、床下地パネル2によって代用できる。従って、捨て
貼り合板に対して木質床材を一個毎現場で接着する煩雑
な工程がなくなり、施工時間、施工コストが大幅に削減
される。
【0023】また、コンクリート等からなる既設床面に
木質床材を直接貼りつける施工法においては、各単位板
1A〜1Fを個別に既設床面に貼り付けると、既設床面の不
陸が単位板の凹凸となって現れ易い。これに対し、本実
施例では、単位板1A〜1Fが平坦面を形成しているので、
単位板1A〜1Fの間で凹凸が生ずることはない。従って、
フロアーの仕上り状態の美観が優れている。
木質床材を直接貼りつける施工法においては、各単位板
1A〜1Fを個別に既設床面に貼り付けると、既設床面の不
陸が単位板の凹凸となって現れ易い。これに対し、本実
施例では、単位板1A〜1Fが平坦面を形成しているので、
単位板1A〜1Fの間で凹凸が生ずることはない。従って、
フロアーの仕上り状態の美観が優れている。
【0024】また、施工後に、傷等の原因によって、フ
ロアーの一部補修が必要となることがある。例えば、単
位板1A, 1C, 1D, 1Fの表面に傷が付いた場合には、実部
4Aを切り落とすことなく、傷の付いた単位板1A, 1C, 1D
又は1Fのみを取り外し、新品と交換することができる。
この交換の際には、実部4Aを4Bと嵌め合わせるので、段
差を生じず、美しい仕上り面が得られる。しかも、実部
4Aを切り落とすという面倒な作業が、不要になる。
ロアーの一部補修が必要となることがある。例えば、単
位板1A, 1C, 1D, 1Fの表面に傷が付いた場合には、実部
4Aを切り落とすことなく、傷の付いた単位板1A, 1C, 1D
又は1Fのみを取り外し、新品と交換することができる。
この交換の際には、実部4Aを4Bと嵌め合わせるので、段
差を生じず、美しい仕上り面が得られる。しかも、実部
4Aを切り落とすという面倒な作業が、不要になる。
【0025】また、単位板1B, 1Eの表面に傷が付いた場
合には、まずその両鱗りにある単位板1A, 1C又は1D, 1F
を取り外す。次いで、単位板1B, 1Eを床下地パネル2か
ら剥がす。むろん、この際、各単位板の実部4Aを切り落
とす必要はなく、実部4Aを切り落とすという面倒な作業
が不要になる。
合には、まずその両鱗りにある単位板1A, 1C又は1D, 1F
を取り外す。次いで、単位板1B, 1Eを床下地パネル2か
ら剥がす。むろん、この際、各単位板の実部4Aを切り落
とす必要はなく、実部4Aを切り落とすという面倒な作業
が不要になる。
【0026】また、新品の単位板1B, 1Eを床下地パネル
に接着した後、その両隣りに単位板を敷設し直すが、こ
の際、隣接する単位板の実部4Aと実部4Bとを嵌め合わせ
ることができる。従って、段差が生じず、美しい仕上り
面が得られる。
に接着した後、その両隣りに単位板を敷設し直すが、こ
の際、隣接する単位板の実部4Aと実部4Bとを嵌め合わせ
ることができる。従って、段差が生じず、美しい仕上り
面が得られる。
【0027】また、床下地パネル2の面積は、この上に
敷設された単位板1A〜1Fの合計面積よりも小さくするこ
とが好ましい。これにより、隣接する木質床材10の間
で、単位板の継ぎ目に隙間が発生するのを防止できる。
特に、床下地パネル2が伸びたときに仕上面の方に盛り
上った状態となる可能性があるが、床下地パネル2の方
を小さくすることにより、これを防止できる。
敷設された単位板1A〜1Fの合計面積よりも小さくするこ
とが好ましい。これにより、隣接する木質床材10の間
で、単位板の継ぎ目に隙間が発生するのを防止できる。
特に、床下地パネル2が伸びたときに仕上面の方に盛り
上った状態となる可能性があるが、床下地パネル2の方
を小さくすることにより、これを防止できる。
【0028】また、本実施例では、クッション層1cを用
いることにより、歩行感が良くなる。更に、単位板1A,
1C, 1D, 1Fと床下地パネル2とは接着されていないの
で、歩行時に音が生じうるが、クッション層1cによって
この音を吸収できる。また、単位板1B, 1Eは床下地パネ
ル2に接着されているが、床下地パネル2が伸縮した場
合であっても、クッション層1cによってこの応力を吸収
することができる。
いることにより、歩行感が良くなる。更に、単位板1A,
1C, 1D, 1Fと床下地パネル2とは接着されていないの
で、歩行時に音が生じうるが、クッション層1cによって
この音を吸収できる。また、単位板1B, 1Eは床下地パネ
ル2に接着されているが、床下地パネル2が伸縮した場
合であっても、クッション層1cによってこの応力を吸収
することができる。
【0029】また、本実施例では、単位板に裏溝3を設
けることにより、単位板1の反りの剛性力を低減するこ
とができ、フロアーの平滑性を確保することができる。
けることにより、単位板1の反りの剛性力を低減するこ
とができ、フロアーの平滑性を確保することができる。
【0030】なお、裏溝3を形成しない場合には、合板
1bとクッション層1cとの間につき板を更に配すること
で、単位板1の反りを防止できると共に、フロアーの平
滑性を確保することができる。
1bとクッション層1cとの間につき板を更に配すること
で、単位板1の反りを防止できると共に、フロアーの平
滑性を確保することができる。
【0031】クッション層1c及び不陸吸収材2bの表面は
平滑であってよいが、表面に多数の凹凸が形成されてい
てもよい。
平滑であってよいが、表面に多数の凹凸が形成されてい
てもよい。
【0032】不陸吸収材2bは、コンクリート等からなる
既設床面の不陸を吸収する作用を持つものであるため、
木質床材10を既設床面に直接貼りつける施工法の場合、
最も好ましい。既設床面とフロアーとの間に隙間を設け
る二重床の場合には、木質床材10を枠に対して釘によっ
て固定するため、既設床面と木質床材10とは直接接触し
ない。従って、不陸吸収材2bはなくともよい。
既設床面の不陸を吸収する作用を持つものであるため、
木質床材10を既設床面に直接貼りつける施工法の場合、
最も好ましい。既設床面とフロアーとの間に隙間を設け
る二重床の場合には、木質床材10を枠に対して釘によっ
て固定するため、既設床面と木質床材10とは直接接触し
ない。従って、不陸吸収材2bはなくともよい。
【0033】なお、木材製の化粧板のみからなる単層フ
ローリングを用いることもでき、この場合にはクッショ
ン層1cは存在しない。しかしながら、クッション層1cを
有する複合フローリングの方が寸法安定性が良いし、か
つコストが低い。
ローリングを用いることもでき、この場合にはクッショ
ン層1cは存在しない。しかしながら、クッション層1cを
有する複合フローリングの方が寸法安定性が良いし、か
つコストが低い。
【0034】本実施例の木質床材10を敷設すると、接着
されていない単位板が2個と、接着された単位板が1個
とが、交互に現れる。即ち、3列ごとに1列の単位板
が、床下地パネル2に対して接着されている。これによ
り、接着されていない単位板1A, 1C, 1D, 1Fは、すべ
て、接着された単位板1B, 1Eに対して、実部4A, 4Bによ
って連結される。従って、接着されていない単位板が、
図3において上下に移動したりすることはない。また、
逆に、単位板1A, 1C, 1D, 1Fは左右に移動可能な状態で
あるため、タイル状の床材とは異なった仕上状態とな
り、美観が優れている。
されていない単位板が2個と、接着された単位板が1個
とが、交互に現れる。即ち、3列ごとに1列の単位板
が、床下地パネル2に対して接着されている。これによ
り、接着されていない単位板1A, 1C, 1D, 1Fは、すべ
て、接着された単位板1B, 1Eに対して、実部4A, 4Bによ
って連結される。従って、接着されていない単位板が、
図3において上下に移動したりすることはない。また、
逆に、単位板1A, 1C, 1D, 1Fは左右に移動可能な状態で
あるため、タイル状の床材とは異なった仕上状態とな
り、美観が優れている。
【0035】この意味で、接着された単位板を1列と、
接着されていない単位板を1列とを、交互に敷設するこ
ともできるが、上記の例にくらべると、施工後の取り外
しが容易ではない。
接着されていない単位板を1列とを、交互に敷設するこ
ともできるが、上記の例にくらべると、施工後の取り外
しが容易ではない。
【0036】一方、すべての単位板1A〜1Fを床下地パネ
ル2へと接着すると、いわゆるタイル状の床材となる。
そして、どの単位板に傷がついても、傷のついた単位板
とその隣りの単位板の実部4Aを切り落とし、かつ接着を
剥がす必要がある。従って、一部補修や交換は困難にな
る。
ル2へと接着すると、いわゆるタイル状の床材となる。
そして、どの単位板に傷がついても、傷のついた単位板
とその隣りの単位板の実部4Aを切り落とし、かつ接着を
剥がす必要がある。従って、一部補修や交換は困難にな
る。
【0037】仮に、単位板1Aと1Eとを床下地パネル2に
接着し、この間の単位板1B, 1C, 1Dを接着しない場合に
は、単位板1Cが、接着された単位板1A, 1Eとは実部によ
って連結されない状態にある。このように、3列の単位
板が連続して接着されていないと、単位板1Cが左右に動
いたり、盛り上り易くなるため、歩行感や美感を損ね易
くなる。
接着し、この間の単位板1B, 1C, 1Dを接着しない場合に
は、単位板1Cが、接着された単位板1A, 1Eとは実部によ
って連結されない状態にある。このように、3列の単位
板が連続して接着されていないと、単位板1Cが左右に動
いたり、盛り上り易くなるため、歩行感や美感を損ね易
くなる。
【0038】こうした場合には、単位板1Cの重量を増加
させることで、自重によって単位板1Cを床下地パネル2
へと密着させ、単位板1Cが動きにくいようにすること
が、好ましい。一個の木質床材10に敷設する単位板の個
数や形状は、種々変更できる。
させることで、自重によって単位板1Cを床下地パネル2
へと密着させ、単位板1Cが動きにくいようにすること
が、好ましい。一個の木質床材10に敷設する単位板の個
数や形状は、種々変更できる。
【0039】
【考案の効果】以上述べてきたように、本考案によれ
ば、複数枚の単位板が床下地パネルの上に敷設されてい
るので、一個の木質床材で大面積をカバーすることがで
きる。従って、施工にかかる手間と時間とを大幅に削減
することができる。
ば、複数枚の単位板が床下地パネルの上に敷設されてい
るので、一個の木質床材で大面積をカバーすることがで
きる。従って、施工にかかる手間と時間とを大幅に削減
することができる。
【0040】また、特に二重床の場合には、既設床面に
枠を設置し、枠に対して床下地パネルを釘で固定でき
る。即ち、従来使用していた捨て貼り合板(コンパネ)
を、床下地パネルによって代用できる。従って、捨て貼
り合板に対して木質床材を一個毎現場で接着する煩雑な
工程がなくなり、施工時間、施工コストが大幅に削減さ
れる。
枠を設置し、枠に対して床下地パネルを釘で固定でき
る。即ち、従来使用していた捨て貼り合板(コンパネ)
を、床下地パネルによって代用できる。従って、捨て貼
り合板に対して木質床材を一個毎現場で接着する煩雑な
工程がなくなり、施工時間、施工コストが大幅に削減さ
れる。
【0041】また、コンクリート等からなる既設床面に
木質床材を直接貼りつける施工法においては、各単位板
を個別に既設床面に貼り付けると、既設床面の不陸が単
位板の凹凸となって現れ易い。これに対し、本発明で
は、複数の単位板が平坦面を形成しているので、複数の
単位板の間で凹凸が生ずることはない。従って、フロア
ーの仕上り状態の美感が優れている。
木質床材を直接貼りつける施工法においては、各単位板
を個別に既設床面に貼り付けると、既設床面の不陸が単
位板の凹凸となって現れ易い。これに対し、本発明で
は、複数の単位板が平坦面を形成しているので、複数の
単位板の間で凹凸が生ずることはない。従って、フロア
ーの仕上り状態の美感が優れている。
【0042】また各単位板の周縁面が実加工されてお
り、隣接する単位板の実部が嵌め合わされているので、
平坦面が保持されている。そして、施工後に、床下地パ
ネルに接合されていない単位板に傷等が付いたときに
は、この単位板のみを簡単に取り外し、新品と交換する
ことができる。この交換の際には、実部を嵌め合わせる
ので、段差を生じず、美しい仕上り面が得られる。しか
も、実部を切り落とすという面倒な作業は、不要であ
る。
り、隣接する単位板の実部が嵌め合わされているので、
平坦面が保持されている。そして、施工後に、床下地パ
ネルに接合されていない単位板に傷等が付いたときに
は、この単位板のみを簡単に取り外し、新品と交換する
ことができる。この交換の際には、実部を嵌め合わせる
ので、段差を生じず、美しい仕上り面が得られる。しか
も、実部を切り落とすという面倒な作業は、不要であ
る。
【0043】また、床下地パネルに対して接合された単
位板を交換したい場合には、まずその隣りにある単位板
を取り外し、次いで、接合された単位板を床下地パネル
から剥がす。従って、全ての単位板が既設床面に接着さ
れている従来例と異なり、この際、各単位板の実部を切
り落す必要はなく、実部を切り落すという面倒な作業が
不要になる。
位板を交換したい場合には、まずその隣りにある単位板
を取り外し、次いで、接合された単位板を床下地パネル
から剥がす。従って、全ての単位板が既設床面に接着さ
れている従来例と異なり、この際、各単位板の実部を切
り落す必要はなく、実部を切り落すという面倒な作業が
不要になる。
【図1】木質床材10を示す正面図である。
【図2】単位板1を示す斜視図である。
【図3】木質床材10を示す平面図である。
【図4】図3の IV −IV線矢視断面図である。
1,1A, 1B, 1C, 1D, 1E, 1F 単位板 1a 化粧板 1b 合板 1c クッション層 2 床下地パネル 2a 平板 2b 不陸吸収材 3 裏溝 4A, 4B 実部 6 接着層 10 木質床材 11 床面
Claims (3)
- 【請求項1】 床下地パネルと複数の単位板とを有する
木質床材であって、前記床下地パネルの上に前記単位板
が敷設されており、前記単位板の周縁面が実加工されて
おり、隣接する前記単位板の実部が嵌め合わされてお
り、複数の前記単位板のうち一部が前記床下地パネルに
接合されている、木質床材。 - 【請求項2】 前記単位板の下端にクッション層が設け
られている、請求項1記載の木質床材。 - 【請求項3】 前記床下地パネルの面積が、前記複数の
単位板の合計面積よりも小さい、請求項1記載の木質床
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8669192U JP2568148Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 木質床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8669192U JP2568148Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 木質床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651375U JPH0651375U (ja) | 1994-07-12 |
JP2568148Y2 true JP2568148Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=13893997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8669192U Expired - Fee Related JP2568148Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 木質床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568148Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP8669192U patent/JP2568148Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651375U (ja) | 1994-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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