JP2568098Y2 - はんだ槽 - Google Patents

はんだ槽

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JP2568098Y2
JP2568098Y2 JP5450793U JP5450793U JP2568098Y2 JP 2568098 Y2 JP2568098 Y2 JP 2568098Y2 JP 5450793 U JP5450793 U JP 5450793U JP 5450793 U JP5450793 U JP 5450793U JP 2568098 Y2 JP2568098 Y2 JP 2568098Y2
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JP
Japan
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solder
heater
exposed
bath
solder bath
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Inventor
元正 宇田川
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日本電熱計器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、はんだ浴槽内の固体は
んだを融解するとき、固体はんだの表面から内部のはん
だ融液が吹き上げるのを防止するはんだ槽に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のはんだ槽を示す側断面図
で、1は噴流式またはディップ式のはんだ槽、2は前記
はんだ槽1のはんだ浴槽で、はんだ(固体はんだまたは
溶融はんだ)3が収容され、かつはんだ浴槽2の内壁お
よび底部には、固体はんだ3を溶融する加熱用の電気ヒ
ータ(以下、単にヒータという)4が設けられており、
ヒータ4の加熱により固体はんだ3を溶融する。6は前
記ヒータ4とは別個の投込みヒータ(後述)である。
【0003】さて、固体はんだ3が溶融する際には、は
んだからガスが発生し、はんだ3の表面3Aから溶融し
たはんだ3の一部がガスとともに吹き上がる場合があ
る。
【0004】すなわち、溶融はんだ3の吹き上げは、ヒ
ータ4に近い部分の固体はんだ3が最初に溶融し、次い
で、はんだ3の表面3Aに吹き上げが発生する。
【0005】このように溶融はんだ3が吹き上がる原因
は、溶融はんだ3が固まるときに、はんだ3そのものの
体積が収縮することによる。溶融はんだ3が固まるとき
には、はんだ3の表面および側面より熱が逃げていき、
最後に中心部が固まるため内部に気泡による空洞ができ
る。
【0006】このはんだ3を溶融すると、気泡部分は膨
張し内部圧力として働き、また、はんだ3自体も膨張し
て内部圧力がかなり高くなってくる。したがって、この
まま、内部圧力をゆるやかに逃さないと、はんだ3が吹
き上がってしまう。
【0007】このため、はんだ3の吹き上げを防止する
には、表面3Aの近傍に投込みヒータ6を設置して、で
きるだけ速く表面3Aのはんだ3を溶融することで、吹
き上げを防止していた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ようなはんだ槽1では、表面3Aの近傍(はんだ3の内
部)に投込みヒータ6等を設置しておくと、はんだ付け
作業を終了した場合、はんだ3が固まる途中で前述の気
泡が発生し、そのまま凝固することで凹部3Bが形成さ
れることがある。このように、凝固したはんだ3の凹部
3Bからヒータ4の一部が露出すると、再加熱するとき
凝固したはんだ3の露出した部分のヒータ4が赤熱し、
ヒータ4の発熱体が切れることがある。
【0009】また、はんだ槽1に酸化防止剤としてオイ
ル等(図示せず)が混入されていて、これが投込みヒー
タ6に付着していると、このヒータが赤熱した際に酸化
防止剤が燃えたりする場合があり、大変危険である等の
問題点があった。
【0010】本考案は、はんだの溶融時に発生するガス
やはんだの吹き上げを防止するとともに、はんだ表面か
ら露出したヒータが赤熱して起きる発熱体切れや、酸化
防止剤の燃焼による火災等を未然に防ぐはんだ槽を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるはんだ槽
は、はんだ内の表面近傍に配設されたヒータの一部には
んだ表面から露出した露出部が形成されたものである。
【0012】また、ヒータの露出部はヒータの浸漬部よ
り、ワット密度が小さく設定されたものである。
【0013】
【作用】本考案においては、はんだが溶融する際に発生
するガスやはんだが、はんだの表面から露出するヒータ
の一部分に沿ってゆるやかに流出する。
【0014】また、ヒータが露出している部分はヒータ
が浸漬している部分よりワット密度が小さく設定されて
いるため、はんだと接触しなくても温度が上昇せず、ヒ
ータが赤熱することがない。
【0015】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す側断面図、図
2は図1の要部を示す拡大断面図である。
【0016】これらの図において、図3と同一符号は同
一部分を示し、11ははんだ槽の全体を示す。5は前記
はんだ3に浸漬されるとともにはんだ3の溶融,加熱お
よび吹き上げ防止用のヒータで、はんだ浴槽2の内部の
側壁上方で、はんだ3内でその表面3A近傍で、ヒータ
5の上面とはんだ3の表面3Aとの間が、例えば20m
m位になるような位置に設けられている。このヒータ5
はその一部を上方に湾曲させてはんだ3の表面3Aから
露出した露出部5Aが形成されている。5Bは前記ヒー
タ5の浸漬部である。ヒータ5は、ほぼU字形からなる
発熱体保護管51の各端部に端子52を備えており、こ
れら端子52に発熱体保護管51を貫通するように発熱
体53が図示しない固定用粉末および絶縁碍子を介して
固定されている。発熱体保護管51には絶縁粉末(マグ
ネシア等)54が充填されており、発熱体保護管51と
発熱体53とが接触しないように構成されている。
【0017】発熱体53は、ヒータ5の露出部5Aとこ
れ以外の浸漬部5Bとではワット密度を変えており、露
出部5Aはワット密度を小さくしてほぼ0位から0.5
W/cm2 位にして発熱を抑え、浸漬部5Bは露出部5
Aより3W/cm2 くらいに各々設定されている。した
がって、発熱量は露出部5Aが少なく、浸漬部5Bが多
くなるように設定されている。
【0018】次に、動作について説明する。
【0019】加熱用のヒータ4と加熱および吹き上げ防
止用のヒータ5の浸漬部5Bとは従来どうりにはんだ3
を溶融する。露出部5Aはこの部分自体で加熱するより
も、浸漬部5Bからの熱伝導により温度が上昇する。
【0020】また、はんだ3の吹き上げは、前述したよ
うにはんだ3が溶融する際に発生するガスや、溶融はん
だ3の熱膨張にともなう圧力増加により溶融はんだ3が
表面3Aの融点温度に達する直前で、表面3Aからはん
だ3が噴出することにより生ずる。
【0021】しかし、本考案のように表面3A側が他の
部分より先に溶融すれば、従来のように表面3Aが蓋の
作用はしなくなり、上述のガスやはんだ3は表面3Aか
ら湾曲によって突出している露出部5Aに沿って流出す
る。つまり、ヒータ5がはんだ3の内部から表面3Aの
外に露出する境界部分は、ヒータ5が浸漬している部分
の表面3Aよりもさらに早くはんだ3が溶融するため
に、この部分からガスやはんだ3がゆるやかに流出し
て、吹き上げの発生がない。
【0022】そして、露出部5Aはワット密度が小さい
ため、大気と接していても温度が上昇せず赤熱すること
がない。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、はんだ内
の表面近傍に配設されたヒータの一部がはんだ表面から
露出した露出部が形成されているので、はんだが溶融す
る際に発生するガスやはんだがはんだ面から露出してい
るヒータ部分から大気へ抜けていくので、はんだの吹き
上げを未然に防ぐことができる。
【0024】また、ヒータの露出部はヒータの浸漬部よ
り、ワット密度が小さく設定されたので赤熱することが
なく、したがって、発熱体が切れたり酸化防止剤の燃焼
による火災等の事故を未然に防ぐことができる。
【0025】さらに、吹き上げ防止用の投込みヒータ等
を後付けする手数が省ける等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す側断面図であ
る。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図である。
【図3】従来のはんだ槽を示す側断面図である。
【符号の説明】
2 はんだ浴槽 3 はんだ 3A 表面 4 電気ヒータ 5 電気ヒータ 5A 露出部 5B 浸漬部 11 はんだ槽

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだを収容するはんだ浴槽の内部の側
    壁に前記はんだを加熱する電気ヒータが前記はんだ内に
    浸漬する位置に配設されたはんだ槽において、前記はん
    だ内の表面近傍に配設された電気ヒータの一部に前記は
    んだ表面から露出した露出部が形成されていることを特
    徴とするはんだ槽。
  2. 【請求項2】 電気ヒータの露出部は、この電気ヒータ
    の浸漬部より、ワット密度が小さく設定されていること
    を特徴とする請求項1に記載のはんだ槽。
JP5450793U 1993-10-07 1993-10-07 はんだ槽 Expired - Fee Related JP2568098Y2 (ja)

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