JP2568006Y2 - 眼科用注入針 - Google Patents
眼科用注入針Info
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- JP2568006Y2 JP2568006Y2 JP9822891U JP9822891U JP2568006Y2 JP 2568006 Y2 JP2568006 Y2 JP 2568006Y2 JP 9822891 U JP9822891 U JP 9822891U JP 9822891 U JP9822891 U JP 9822891U JP 2568006 Y2 JP2568006 Y2 JP 2568006Y2
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- Japan
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- stylet
- needle
- distal end
- injection needle
- mantle
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、眼科の治療において使
用される注入針に関し、さらに詳しくは、眼内レンズ手
術等において使用される注入針に関する。
用される注入針に関し、さらに詳しくは、眼内レンズ手
術等において使用される注入針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼科の治療、例えば白内障の治療
のために行われる眼内レンズ手術の際には、前嚢下など
の術野に薬液を注入するために注入針が使用されてい
る。
のために行われる眼内レンズ手術の際には、前嚢下など
の術野に薬液を注入するために注入針が使用されてい
る。
【0003】前記眼内レンズ手術は、通常、次の手順で
行われる。まず、患眼を開瞼し、上直筋下に制御糸を通
して、手術を行いやすい位置に眼球を固定する。
行われる。まず、患眼を開瞼し、上直筋下に制御糸を通
して、手術を行いやすい位置に眼球を固定する。
【0004】次に、結膜を切開し、手術輪部を露出させ
る。このとき、双極子凝固装置を用いて、バランス食塩
水(Blansed Salt Solution 、以下BSSと略記する)
などを灌ぎながら上方の角膜輪部後縁の血管を凝固し、
強角膜切開操作中にできるだけ出血しないように、予防
措置を行う。
る。このとき、双極子凝固装置を用いて、バランス食塩
水(Blansed Salt Solution 、以下BSSと略記する)
などを灌ぎながら上方の角膜輪部後縁の血管を凝固し、
強角膜切開操作中にできるだけ出血しないように、予防
措置を行う。
【0005】次に、強角膜を切開する。切開はドブリー
(Dobree)法で四面切開を行い、第三面を切開したの
ち、U字型前置縫合を4〜5本置く。次いで、前嚢を切
開し、水晶体核を皮質から剥離する。
(Dobree)法で四面切開を行い、第三面を切開したの
ち、U字型前置縫合を4〜5本置く。次いで、前嚢を切
開し、水晶体核を皮質から剥離する。
【0006】次に、水晶体核を娩出し、創口の皮質をB
SSなどで洗浄し、灌流しながら後嚢に付着する皮質を
吸引する。そして、最後に眼内レンズを移植し、切開し
た部位を縫合して手術を終了する。
SSなどで洗浄し、灌流しながら後嚢に付着する皮質を
吸引する。そして、最後に眼内レンズを移植し、切開し
た部位を縫合して手術を終了する。
【0007】前記眼内レンズ手術では、水晶体核を娩出
したのちに更に後嚢を研磨する必要が認められBSSな
どの灌流液を注入する場合、あるいは、眼内レンズ移植
の際に前房を深く保つために空気、灌流液、粘性高分子
剤などを注入する場合などに注入針が用いられる。前記
注入針は術野に薬液などを注入するために用いられるも
のであり、その使用に当たっては患部及びその周囲の組
織を不必要に傷付けないことが望まれる。このような注
入針としては、通常の注射針、あるいは術者の好みによ
り通常の注射針の先端を所望の角度に曲げたものなどが
一般に使用されている。
したのちに更に後嚢を研磨する必要が認められBSSな
どの灌流液を注入する場合、あるいは、眼内レンズ移植
の際に前房を深く保つために空気、灌流液、粘性高分子
剤などを注入する場合などに注入針が用いられる。前記
注入針は術野に薬液などを注入するために用いられるも
のであり、その使用に当たっては患部及びその周囲の組
織を不必要に傷付けないことが望まれる。このような注
入針としては、通常の注射針、あるいは術者の好みによ
り通常の注射針の先端を所望の角度に曲げたものなどが
一般に使用されている。
【0008】しかしながら、通常の注射針は金属製なの
で硬質であり、その先端は穿刺のために鋭利になってい
るので、術野に挿入して使用するに当たっては患部周辺
の組織を傷付けないように十分に注意する必要がある。
で硬質であり、その先端は穿刺のために鋭利になってい
るので、術野に挿入して使用するに当たっては患部周辺
の組織を傷付けないように十分に注意する必要がある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、かかる不都
合を解消して、術野に挿入する際に患部周辺の組織を傷
付けることのない眼科用注入針を提供することを目的と
する。
合を解消して、術野に挿入する際に患部周辺の組織を傷
付けることのない眼科用注入針を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案の眼科用注入針は、針基に取着された可撓
性樹脂からなる外套チューブと該外套チューブに挿入さ
れる金属製スタイレットとからなり、該外套チューブを
該スタイレットに装着したときに、該外套チューブによ
り該スタイレットの先端が露出しないように被覆される
ことを特徴とする。
めに、本考案の眼科用注入針は、針基に取着された可撓
性樹脂からなる外套チューブと該外套チューブに挿入さ
れる金属製スタイレットとからなり、該外套チューブを
該スタイレットに装着したときに、該外套チューブによ
り該スタイレットの先端が露出しないように被覆される
ことを特徴とする。
【0011】前記外套チューブを形成する樹脂は、患部
周辺の組織を傷付けない柔軟性を有することが好まし
く、生体親和性に優れるフッ素樹脂からなることが特に
好ましい。前記フッ素樹脂として、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−エチレン共重合体(ETFE)などを挙げることが
できる。
周辺の組織を傷付けない柔軟性を有することが好まし
く、生体親和性に優れるフッ素樹脂からなることが特に
好ましい。前記フッ素樹脂として、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−エチレン共重合体(ETFE)などを挙げることが
できる。
【0012】前記眼科用注入針は、前記スタイレットが
針基に取着されていて、該針基と前記外套チューブの針
基とを嵌合して接続するか、前記外套チューブの先端内
径が前記スタイレットの先端外径よりも細く形成されて
いて、該スタイレットの先端が該外套チューブの先端内
径に当接するようにするか、あるいは、前記外套チュー
ブが、前記スタイレットに装着したときにその先端が該
スタイレットの先端と一致する長さに形成されているこ
とにより、前記スタイレットの先端が露出しない位置に
規制されることを特徴とする。
針基に取着されていて、該針基と前記外套チューブの針
基とを嵌合して接続するか、前記外套チューブの先端内
径が前記スタイレットの先端外径よりも細く形成されて
いて、該スタイレットの先端が該外套チューブの先端内
径に当接するようにするか、あるいは、前記外套チュー
ブが、前記スタイレットに装着したときにその先端が該
スタイレットの先端と一致する長さに形成されているこ
とにより、前記スタイレットの先端が露出しない位置に
規制されることを特徴とする。
【0013】また、前記眼科用注入針において、前記ス
タイレットは中空の金属製パイプが針基に取着されてな
ることを特徴とする。
タイレットは中空の金属製パイプが針基に取着されてな
ることを特徴とする。
【0014】
【作用】本考案の眼科用注入針によれば、金属製スタイ
レットが可撓性樹脂からなる外套チューブによりその先
端が露出しないように被覆された状態で、患部に挿入さ
れる。そして、前記金属製スタイレットを抜去したの
ち、前記外套チューブに取着された針基に注射筒を接続
して、薬液などを注入する。
レットが可撓性樹脂からなる外套チューブによりその先
端が露出しないように被覆された状態で、患部に挿入さ
れる。そして、前記金属製スタイレットを抜去したの
ち、前記外套チューブに取着された針基に注射筒を接続
して、薬液などを注入する。
【0015】従って、本考案の眼科用注入針によれば、
術野に挿入する際に金属製スタイレットで患部周辺が傷
つけられることがない。また、前記外套チューブ自体は
可撓性であるが、金属製スタイレットが挿入され適度の
剛性が付与されているので、挿入操作あるいは注入針に
角度を付けるための折り曲げ操作が容易になる。
術野に挿入する際に金属製スタイレットで患部周辺が傷
つけられることがない。また、前記外套チューブ自体は
可撓性であるが、金属製スタイレットが挿入され適度の
剛性が付与されているので、挿入操作あるいは注入針に
角度を付けるための折り曲げ操作が容易になる。
【0016】前記眼科用注入針は、前記スタイレットが
針基に取着されていて、この針基と前記外套チューブの
針基とを嵌合して接続することにより、前記外套チュー
ブの針基が前記スタイレットに対するストッパーとして
作用し、前記外套チューブを前記スタイレットに装着し
たときに前記スタイレットの先端が露出することがな
い。
針基に取着されていて、この針基と前記外套チューブの
針基とを嵌合して接続することにより、前記外套チュー
ブの針基が前記スタイレットに対するストッパーとして
作用し、前記外套チューブを前記スタイレットに装着し
たときに前記スタイレットの先端が露出することがな
い。
【0017】また、前記外套チューブの先端内径が前記
スタイレットの先端外径よりも細く縮径されていること
により、前記外套チューブの縮径部が前記スタイレット
の先端に対するストッパーとして作用し、前記外套チュ
ーブを前記スタイレットに装着したときに前記スタイレ
ットの先端が露出することがない。
スタイレットの先端外径よりも細く縮径されていること
により、前記外套チューブの縮径部が前記スタイレット
の先端に対するストッパーとして作用し、前記外套チュ
ーブを前記スタイレットに装着したときに前記スタイレ
ットの先端が露出することがない。
【0018】さらに、前記外套チューブが、前記スタイ
レットに装着したときにその先端が該スタイレットの先
端と一致する長さに形成されていることによっても、前
記スタイレットの先端の位置が規制され、前記外套チュ
ーブを前記スタイレットに装着したときに前記スタイレ
ットの先端が露出することがない。
レットに装着したときにその先端が該スタイレットの先
端と一致する長さに形成されていることによっても、前
記スタイレットの先端の位置が規制され、前記外套チュ
ーブを前記スタイレットに装着したときに前記スタイレ
ットの先端が露出することがない。
【0019】前記眼科用注入針において、前記スタイレ
ットは中空の金属製パイプが針基に取着されてなること
により、このスタイレットの針基に注射筒を接続するこ
とにより、外套チューブからスタイレットを抜去するこ
となく、薬液などを注入することができる。
ットは中空の金属製パイプが針基に取着されてなること
により、このスタイレットの針基に注射筒を接続するこ
とにより、外套チューブからスタイレットを抜去するこ
となく、薬液などを注入することができる。
【0020】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本考案の眼
科用注入針についてさらに詳しく説明する。図1は本実
施例の眼科用注入針の構成を示す説明的断面図、図2は
図1の外套チューブの針基部を示す説明的断面図、図3
は他の実施例の構成を示す説明的断面図である。
科用注入針についてさらに詳しく説明する。図1は本実
施例の眼科用注入針の構成を示す説明的断面図、図2は
図1の外套チューブの針基部を示す説明的断面図、図3
は他の実施例の構成を示す説明的断面図である。
【0021】本実施例の眼科用注入針は、図1に示すよ
うに、外套側針基1に取着されたフッ素樹脂からなる外
套チューブ2と、スタイレット側針基3に取着された金
属パイプ製スタイレット4とからなる。本実施例の眼科
用注入針は、外套チューブ2にスタイレット4を挿入
し、外套側針基1にスタイレット側針基3を嵌合して接
続した状態で使用される。外套チューブ2がこのように
スタイレット4に装着された状態では、スタイレット4
の先端部4aはスタイレット側針基3に接続された外套
側針基1によりその位置が規制され、外套チューブ2の
先端部2aから露出しない。
うに、外套側針基1に取着されたフッ素樹脂からなる外
套チューブ2と、スタイレット側針基3に取着された金
属パイプ製スタイレット4とからなる。本実施例の眼科
用注入針は、外套チューブ2にスタイレット4を挿入
し、外套側針基1にスタイレット側針基3を嵌合して接
続した状態で使用される。外套チューブ2がこのように
スタイレット4に装着された状態では、スタイレット4
の先端部4aはスタイレット側針基3に接続された外套
側針基1によりその位置が規制され、外套チューブ2の
先端部2aから露出しない。
【0022】外套チューブ2はPTFE、ETFEなど
のフッ素樹脂からなるので可撓性とともに適度の柔軟性
を有しており、術野に挿入したときにも患部周辺の組織
を傷付けることがないが、本実施例では先端部2の外周
を面取りして丸味を付け、さらに傷付けにくくしてい
る。
のフッ素樹脂からなるので可撓性とともに適度の柔軟性
を有しており、術野に挿入したときにも患部周辺の組織
を傷付けることがないが、本実施例では先端部2の外周
を面取りして丸味を付け、さらに傷付けにくくしてい
る。
【0023】外套側針基1は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどの樹脂からなり、先端に外套チューブ2を取
着する孔部5を備え、基部6の内径はスタイレット側針
基3の外径に一致するようになっている。外套側針基1
にスタイレット側針基3を嵌合する際には、外套側針基
1がスタイレット側針基3にその樹脂弾性により接続さ
れるようにしてもよく、外套側針基1の内周面及びスタ
イレット側針基3の外周面の両者にテーパを付して接続
されるようにしてもよい。また、外套側針基1には両側
に2枚の翼状部7が取着されており、注入針を術野に留
置するときにはこの翼状部7にテープを貼付して患者の
顔面に固定できるようになっている。
ピレンなどの樹脂からなり、先端に外套チューブ2を取
着する孔部5を備え、基部6の内径はスタイレット側針
基3の外径に一致するようになっている。外套側針基1
にスタイレット側針基3を嵌合する際には、外套側針基
1がスタイレット側針基3にその樹脂弾性により接続さ
れるようにしてもよく、外套側針基1の内周面及びスタ
イレット側針基3の外周面の両者にテーパを付して接続
されるようにしてもよい。また、外套側針基1には両側
に2枚の翼状部7が取着されており、注入針を術野に留
置するときにはこの翼状部7にテープを貼付して患者の
顔面に固定できるようになっている。
【0024】外套チューブ2はPTFE、ETFEなど
のフッ素樹脂からなり、ポリエチレン、ポリプロピレン
など他の樹脂との接着性が無い。そこで、本実施例で
は、外套側針基1に外套チューブ2を取着する際には、
図2に示すように、外套チューブ2の後端部8を折り曲
げて孔部5に挿入し、さらに環状の抜止め部材9を嵌合
するようになっている。抜止め部材9は外套側針基1と
同一の樹脂から形成されていて、適当な接着剤により外
套側針基1に接着されてもよい。
のフッ素樹脂からなり、ポリエチレン、ポリプロピレン
など他の樹脂との接着性が無い。そこで、本実施例で
は、外套側針基1に外套チューブ2を取着する際には、
図2に示すように、外套チューブ2の後端部8を折り曲
げて孔部5に挿入し、さらに環状の抜止め部材9を嵌合
するようになっている。抜止め部材9は外套側針基1と
同一の樹脂から形成されていて、適当な接着剤により外
套側針基1に接着されてもよい。
【0025】本実施例の眼科用注入針は、術者の手技に
合わせて所望の角度に折り曲げて使用される。折り曲げ
操作は外套チューブ2の上から手指で把持して行われる
が、前記注入針は可撓性の外套チューブ2に金属製スタ
イレット4が挿入された構成を有するので適度の剛性が
あり、容易に所望の角度に曲げることができる。
合わせて所望の角度に折り曲げて使用される。折り曲げ
操作は外套チューブ2の上から手指で把持して行われる
が、前記注入針は可撓性の外套チューブ2に金属製スタ
イレット4が挿入された構成を有するので適度の剛性が
あり、容易に所望の角度に曲げることができる。
【0026】前記注入針は前述のようにして折曲げた状
態で術野に挿入され、薬液などの注入に使用される。薬
液などの注入は、通常は金属製スタイレット4を抜去し
て薬液などの入った注射筒を外套側針基1に接続して行
うが、本実施例では金属製スタイレット4に中空の金属
パイプを使用しているので外套チューブ2にスタイレッ
ト4を挿入したままスタイレット側針基3に注射筒を接
続して行ってもよい。
態で術野に挿入され、薬液などの注入に使用される。薬
液などの注入は、通常は金属製スタイレット4を抜去し
て薬液などの入った注射筒を外套側針基1に接続して行
うが、本実施例では金属製スタイレット4に中空の金属
パイプを使用しているので外套チューブ2にスタイレッ
ト4を挿入したままスタイレット側針基3に注射筒を接
続して行ってもよい。
【0027】前記注入針は、一旦術野に挿入したなら
ば、そのまま留置されてもよい。留置に当たっては、前
記したように羽7を介して患者の顔面にテープで貼付す
ることにより適当な部位に固定することができる。ま
た、外套チューブ2はフッ素樹脂からなるので生体親和
性に優れ、長期間留置しても何ら影響はない。
ば、そのまま留置されてもよい。留置に当たっては、前
記したように羽7を介して患者の顔面にテープで貼付す
ることにより適当な部位に固定することができる。ま
た、外套チューブ2はフッ素樹脂からなるので生体親和
性に優れ、長期間留置しても何ら影響はない。
【0028】前記実施例では、金属製スタイレット4の
先端部4aが外套チューブ2の先端部2aから露出しな
いようにするために、外套側針基1にスタイレット側針
基3を嵌合して接続することにより先端部4aの位置を
規制しているが、本考案の眼科用注入針では先端部4a
が露出しないように構成されるならば他の手段によって
もよい。
先端部4aが外套チューブ2の先端部2aから露出しな
いようにするために、外套側針基1にスタイレット側針
基3を嵌合して接続することにより先端部4aの位置を
規制しているが、本考案の眼科用注入針では先端部4a
が露出しないように構成されるならば他の手段によって
もよい。
【0029】例えば、図3(a)に示すように、外套チ
ューブ2の内径が先端部2aの近傍でスタイレット4の
先端部4aの外径よりも細く形成されていてもよい。こ
のように構成することにより、外套チューブ2の縮径部
10がスタイレット4の先端部4aに対するストッパー
となり、スタイレット4の先端部4aの位置が規制され
る。なお、術野に挿入する際に患部周辺を傷つけないよ
うに、縮径部10の外面は丸味を付けて形成されている
ことが好ましい。
ューブ2の内径が先端部2aの近傍でスタイレット4の
先端部4aの外径よりも細く形成されていてもよい。こ
のように構成することにより、外套チューブ2の縮径部
10がスタイレット4の先端部4aに対するストッパー
となり、スタイレット4の先端部4aの位置が規制され
る。なお、術野に挿入する際に患部周辺を傷つけないよ
うに、縮径部10の外面は丸味を付けて形成されている
ことが好ましい。
【0030】また、図3(b)に示すように、外套チュ
ーブ2をスタイレット4に装着したときに、外套チュー
ブ2の先端部2aとスタイレット4の先端部4aとが一
致する長さに外套チューブ2を形成してもよい。このよ
うにすることにより、スタイレット4の先端部4aの位
置が規制され、露出することがない。
ーブ2をスタイレット4に装着したときに、外套チュー
ブ2の先端部2aとスタイレット4の先端部4aとが一
致する長さに外套チューブ2を形成してもよい。このよ
うにすることにより、スタイレット4の先端部4aの位
置が規制され、露出することがない。
【0031】なお、前記各実施例ではスタイレット4を
中空の金属パイプにより構成しているが、スタイレット
4は中実の金属棒であってもよい。このときには、注入
針を術野に挿入したのち、スタイレット4を抜去して外
套側針基1に注射筒を接続することにより、薬液などの
注入を行う。
中空の金属パイプにより構成しているが、スタイレット
4は中実の金属棒であってもよい。このときには、注入
針を術野に挿入したのち、スタイレット4を抜去して外
套側針基1に注射筒を接続することにより、薬液などの
注入を行う。
【0032】
【考案の効果】以上のことから明らかなように、本考案
の眼科用注入針によれば、金属製スタイレットが可撓性
樹脂からなる外套チューブによりその先端が露出しない
ように被覆された状態で術野に挿入されるので、金属製
スタイレットで患部周辺を傷付けることを防止すること
ができる。また、前記外套チューブ自体は可撓性である
が、金属製スタイレットを挿入することにより適度の剛
性が付与されるので、前記挿入操作あるいは注入針に角
度を付けるための折り曲げ操作を容易に行うことができ
る。
の眼科用注入針によれば、金属製スタイレットが可撓性
樹脂からなる外套チューブによりその先端が露出しない
ように被覆された状態で術野に挿入されるので、金属製
スタイレットで患部周辺を傷付けることを防止すること
ができる。また、前記外套チューブ自体は可撓性である
が、金属製スタイレットを挿入することにより適度の剛
性が付与されるので、前記挿入操作あるいは注入針に角
度を付けるための折り曲げ操作を容易に行うことができ
る。
【0033】前記眼科用注入針は、前記スタイレットが
針基に取着されていて、この針基と前記外套チューブの
針基とを嵌合して接続することにより、前記外套チュー
ブの針基が前記スタイレットに対するストッパーとな
り、前記スタイレットの先端の位置を規制することがで
き、前記外套チューブを前記スタイレットに装着したと
きに前記スタイレットの先端が露出することを防止する
ことができる。
針基に取着されていて、この針基と前記外套チューブの
針基とを嵌合して接続することにより、前記外套チュー
ブの針基が前記スタイレットに対するストッパーとな
り、前記スタイレットの先端の位置を規制することがで
き、前記外套チューブを前記スタイレットに装着したと
きに前記スタイレットの先端が露出することを防止する
ことができる。
【0034】また、前記外套チューブの先端内径が前記
スタイレットの先端外径よりも細く縮径されていること
により、前記外套チューブの縮径部が前記スタイレット
の先端に対するストッパーになり、前記スタイレットの
先端の位置を規制することができ、前記外套チューブを
前記スタイレットに装着したときに前記スタイレットの
先端が露出することを防止することができる。
スタイレットの先端外径よりも細く縮径されていること
により、前記外套チューブの縮径部が前記スタイレット
の先端に対するストッパーになり、前記スタイレットの
先端の位置を規制することができ、前記外套チューブを
前記スタイレットに装着したときに前記スタイレットの
先端が露出することを防止することができる。
【0035】さらに、前記外套チューブが、前記スタイ
レットに装着したときにその先端が該スタイレットの先
端と一致する長さに形成されていることによっても、前
記スタイレットの先端の位置を規制することができ、前
記外套チューブを前記スタイレットに装着したときに前
記スタイレットの先端が露出することを防止することが
できる。
レットに装着したときにその先端が該スタイレットの先
端と一致する長さに形成されていることによっても、前
記スタイレットの先端の位置を規制することができ、前
記外套チューブを前記スタイレットに装着したときに前
記スタイレットの先端が露出することを防止することが
できる。
【0036】前記眼科用注入針において、前記スタイレ
ットは中空の金属製パイプが針基に取着されてなること
により、このスタイレットの針基に注射筒を接続するこ
とにより前記外套チューブからスタイレットを抜去する
ことなく、そのまま薬液などを注入することができる。
ットは中空の金属製パイプが針基に取着されてなること
により、このスタイレットの針基に注射筒を接続するこ
とにより前記外套チューブからスタイレットを抜去する
ことなく、そのまま薬液などを注入することができる。
【図1】本考案に係わる眼科用注入針の一構成例を示す
説明的断面図。
説明的断面図。
【図2】図1の外套チューブの針基部を示す説明的断面
図。
図。
【図3】他の実施例の構成を示す説明的断面図。
1…外套側針基、 2…外套チューブ、 3…スタイレ
ット側針基、4…スタイレット。
ット側針基、4…スタイレット。
Claims (5)
- 【請求項1】針基に取着された可撓性樹脂からなる外套
チューブと該外套チューブに挿入される金属製スタイレ
ットとからなり、該外套チューブを該スタイレットに装
着したときに、該外套チューブにより該スタイレットの
先端が露出しないように被覆されることを特徴とする眼
科用注入針。 - 【請求項2】前記スタイレットが針基に取着されてい
て、該針基と前記外套チューブの針基とを嵌合して接続
することにより、該スタイレットの先端が露出しない位
置に規制されることを特徴とする請求項1記載の眼科用
注入針。 - 【請求項3】前記外套チューブの先端内径が前記スタイ
レットの先端外径よりも細く形成されていて、該スタイ
レットの先端が該外套チューブの先端内径に当接するこ
とにより、該スタイレットの先端が露出しない位置に規
制されることを特徴とする請求項1記載の眼科用注入
針。 - 【請求項4】前記外套チューブが、前記スタイレットに
装着したときにその先端が該スタイレットの先端と一致
する長さに形成されていることにより、該スタイレット
の先端が露出しない位置に規制されることを特徴とする
請求項1記載の眼科用注入針。 - 【請求項5】前記スタイレットは、中空の金属製パイプ
が針基に取着されてなることを特徴とする請求項1記載
の眼科用注入針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9822891U JP2568006Y2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 眼科用注入針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9822891U JP2568006Y2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 眼科用注入針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544114U JPH0544114U (ja) | 1993-06-15 |
JP2568006Y2 true JP2568006Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=14214106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9822891U Expired - Lifetime JP2568006Y2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 眼科用注入針 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2568006Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP9822891U patent/JP2568006Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544114U (ja) | 1993-06-15 |
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