JP2567692Y2 - 水準器 - Google Patents

水準器

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JP2567692Y2
JP2567692Y2 JP1993006172U JP617293U JP2567692Y2 JP 2567692 Y2 JP2567692 Y2 JP 2567692Y2 JP 1993006172 U JP1993006172 U JP 1993006172U JP 617293 U JP617293 U JP 617293U JP 2567692 Y2 JP2567692 Y2 JP 2567692Y2
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康 馬渡
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東芝硝子株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水準器に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の水準器の切断正面図、図
11は図10の右側から見た切断側面図、図12は図1
0の左側から見た側面図である。これらの図に示したよ
うに、従来の水準器は別工程または別メーカで別途製作
された水準器ホルダ(以下単にホルダと呼ぶ)11の本
体内に、水準器用気泡管(以下単に気泡管と呼ぶ)13
を収納し、ホルダ11の蓋12を閉鎖して組み立てられ
ている。ホルダ11は通常合成樹脂の成形品として造ら
れている。上記の各図において、11aはホルダ本体の
側壁内面上部に設けられた前記気泡管13の脱落防止
爪、11bは前記本体底面に設けられ脱落防止爪11a
を形成するために必要なピン孔、12aは前記蓋12と
前記本体とを連結する蝶番、12bは前記蓋12の自由
端に設けた係合突子、12cは蓋12に設けた観測用の
窓孔、11cは前記本体の端壁上部内面に設けられ前記
係合突子12bと協働して蓋12をロックする凹部、1
3aは前記気泡管13の封止時に形成される突起をそれ
ぞれ示す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成の従来の水準
器においては、ホルダの形状が複雑であり、蓋12の肉
厚が相対的に小であるため蓋12が反りやすく、蓋12
を閉じた場合に隙間ができて外観が悪くなる欠点があっ
た。さらに、気泡管13の脱落防止を脱落防止爪11a
によって行うようにしているため、気泡管13の収納に
際しては脱落防止爪11aの弾性に抗して強い力で押し
込まなければならず、気泡管13の突起13aを破損す
るおそれがある。
【0004】また、気泡管13の収納時に気泡管13が
その軸を中心として回動することがあり、気泡管13の
目盛の中心線13bと窓孔12cの中心線とがかなりず
れてしまうことがある。気泡管13が円形断面であるこ
とやホルダ11内に余裕のないこととにより、上記のず
れが生じるとこれを修正することは困難で不良品となっ
てしまう。
【0005】気泡管13とホルダ11の長手方向の位置
合せは、気泡管13の肩部13dと底部13eとによっ
て行っている。このため、気泡管13の肩部13dと底
部13eとの間隔が一定化することが要求されている
が、気泡管13はガラス細工によって形成されているた
め、加工時に気泡管13の底部13eを平坦にする加工
と、肩部13dに平坦部を設けるために突起13bの根
元部の外径を可及的に小さくして、肩部13dの丸み半
径をできるだけ小さくすることとによって対応してい
る。このような加工は気泡管13の製造歩留りを低下さ
せる一因となっており、コスト低減の妨げとなってい
る。
【0006】また、気泡管13のホルダ11への収納、
蓋12の閉鎖等の手作業によらなければならない作業が
多く、これらの作業の機械化は困難であるため、生産性
が低く原価低減を困難にしている。
【0007】さらに、気泡管13とホルダ11とは別ラ
インでの製造がなされており、特にホルダ11は他のメ
ーカへの外注生産となることが多いため、不必要な在庫
が発生しコスト高の原因となっている。
【0008】本考案は上記の事情に基きなされたもの
で、上記の諸々の問題点を一掃した高品質、低価格の水
準器を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の水準器は、水準
器用気泡管と、この気泡管を所要に定位して金型内に配
置して行う合成樹脂の一体成形により形成される水準器
ホルダとを主体としてなる水準器であって、前記水準器
ホルダには、前記気泡管の少なくとも湾曲の凸部を部分
的に露出させる窓孔が、前記合成樹脂の一体成形時に形
成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成の本考案の水準器においては、従来の
別途製造の気泡管、水準器ホルダを組み立てて構成する
水準器の前記組立における種々の問題は一掃され、高品
質且つ低価格の水準器とすることができる。
【0011】
【実施例】図1は本考案の第1の実施例の一部切断正面
図、図2はその切断側面図、図3〜6はその製造工程を
順に示す模式図であって、図3〜6の(a)はその正面
図を示し、図3〜6(b)は同じく側面図を示し、図4
(c)は第2工程における一部拡大正面図を示すもので
ある。これらの図において、気泡管1はホルダ2内にホ
ルダ成形時に一体に埋入されている。図1、図2におい
て、1aは気泡管1内の気泡、1bは気泡管封止時に形
成される突起部、1cは気泡管1の表面に設けられた目
盛、1dは気泡管1の肩部、1eは気泡管1の底部、2
aはホルダ2に形成された1対の円周方向脱落防止部、
2bは同じくホルダ2に形成された1対の軸方向脱落防
止部、2cはホルダ2に形成された窓孔をそれぞれ示し
ている。軸方向脱落防止部2bは、ホルダ2の窓孔2c
の両端開口縁を、気泡管1上面の中央側に張り出させる
ことによって形成する。また、円周方向の脱落防止部2
aは前記窓孔2cの両側開口縁を、気泡管1上面の中心
線側に張り出させることによって形成する。
【0012】以下、図3〜6の各図について上記実施例
の水準器の製造工程を説明する。先ず、図3(a)、
(b)に示すように、気泡管1を保持ローラ25、25
上に支持させ、エアシリンダ駆動の軸方向位置決め装置
29によって気泡管1の軸方向の位置決めを行う。
【0013】次いで、図4(a)、(b)、(c)に示
すように、気泡管1上方から気泡管回転ローラ26を当
接して気泡管1を回動させながら、気泡管1下面に当接
した傾斜検出用接触子27の傾斜角度を、エンコーダ等
の傾斜検出センサ28によって検知する。前記傾斜検出
センサ28の出力が最大となったところで前記気泡管回
転ローラ26による前記回動を停止させれば、気泡管1
はその湾曲の凸部を下に向けて定位されることとなる。
【0014】次ぎに、図5(a)、(b)に示すよう
に、前記位置決めの完了された気泡管1を、下金型21
のホルダ2の窓孔2cの肉抜部を形成する部分の上面に
移設し、下金型21に設けたバキュームチャック用の孔
23を真空源に連通させ、前記気泡管1を下金型21に
固定する。なお、上記の移設は気泡管1が最大傾斜を示
したことを傾斜検出センサ28によって検出したところ
で、回転ローラ26を取り除き上方から図示しないチャ
ック機構によって左右から挟んで持ち上げ、下金型21
の所定箇所に移送させることによってなされる。気泡管
1とホルダ2との位置関係の精度はそれ程高いものを要
求されるものではないから、上記の程度の位置決め、移
送手段であっても製品の精度上問題はない。また、気泡
管1の軸方向の位置決めが狂っては困るのであれば、軸
方向位置決め装置29を進退自在のものとして、回転ロ
ーラ26を取り除くに先立って軸方向位置決め装置19
間に気泡管1を挟んでこれを固定し、気泡管1をチャッ
クで把持するようにすればよい。 さらに、図6
(a)、(b)に示すように、前記下金型21に上金型
22を密着させて、射出成形機24により合成樹脂を射
出してホルダ2を成形する。
【0015】上記のように、本考案の水準器は気泡管1
、ホルダ2に形成した窓孔2cから湾曲の凸部を部分
的に露出させそれ以外の部分を一体成形のホルダ2に埋
入してなるものであるから、それらを別途に製作し組み
合わせて水準器とする従来の水準器に見られた種々の問
題は一掃されている。
【0016】図1、図2と同一部分には同一符号を付し
た図7は、本考案の第2の実施例の切断側面図である。
この実施例においては、ホルダ2の射出成形前に気泡管
1表面には断熱材層3を、断熱塗料の塗布または断熱材
フィルムの貼付によって形成しておく。この実施例のホ
ルダ2の射出成形時にあっては、射出された合成樹脂か
ら気泡管1への熱伝達が断熱層3により減少させられ
る。従って、射出成形に際しての気泡管1の温度上昇は
最小限とされ、気泡管1内のアルコール等の液体の気化
による管内の圧力の上昇は少なく、圧力上昇による気泡
管1の破損を生じることはない。
【0017】図1、図2、図7と同一部分には同一符号
を付した図8は、本考案の第3の実施例の切断正面図で
ある。この実施例においては、ホルダ2に肉抜部2dを
設けて、ホルダ2自体の熱容量を減少させるとともに気
泡管1への伝熱面積の削減を図り、気泡管1への熱伝達
を最小限としその温度上昇を防止するようにしている。
なお、前記第2の実施例においては、断熱層3の形成に
断熱塗料または断熱材フィルムを必要としその分コスト
がかさむのに対して、上記第3の実施例においては、肉
抜部2dを設けるのでホルダ2形成用の材料が少なくて
済み、コストが低減できる。
【0018】図1、図2、図7、図8と同一部分には同
一符号を付した図9は、本考案の第4の実施例の平面図
である。この実施例においては、目盛4がホルダ2の表
面に設けられている。ホルダ2は合成樹脂の成形体であ
るから、気泡管1表面に目盛をつける従来の水準器にお
けるよりも、目盛4の印刷は容易である。さらに、印刷
インクの定着のために高温の炉に入れる必要はないの
で、この面からのコストの低減をも図ることができる。
また、ホルダ2は直方体状であり転動しないので、従来
の気泡管に直接印刷した場合のように乾燥ジグを使用す
ることなく、例えば自然乾燥によりインクの乾燥を行う
ことができる。また、金型に凹凸を設けておき、目盛4
を射出成形により形成することもできる。射出成形時に
目盛を形成させれば、印刷による場合に比して工数を減
じることができ、インクを必要としないので、一層のコ
スト低減が可能である。
【0019】なお、本考案は上記各実施例に限定されな
い。問えば、円周方向脱落防止部2a、軸方向脱落防止
部2bは、何れか一方のみを設けるだけでも気泡管1の
脱落防止を行うことができるし、場合によっては気泡管
1の円周方向または軸方向の一部に設けるようにしても
よい。さらに、図3に示す製造工程において金型の分割
は例示の鉛直方向のみでなく、水平方向に行うものとし
てもよい。また、ホルダ2の射出成形に代え、真空成形
を採用してもよい。また、成形用素材も例示の合成樹脂
のほか、ゴム等を採用することができる。
【0020】
【考案の効果】上記構成の本考案の水準器においては、
ホルダを一体成形のものとし上記成形時に気泡管を前記
ホルダ内に埋入するようにしているので、ホルダ、気泡
管をそれぞれ別途に製造しておき、それらを組み立てて
水準器とする従来の水準器に比して、ホルダの形態が非
常に簡単となる。また、一体成形のホルダ内に気泡管を
埋入しているので、従来の水準器の組立時の気泡管の破
損等の事故は当然生じることはなく、コストの低減が可
能となり、安価な水準器を提供することができる。ま
た、組立に際しての気泡管の回動がなくなるので、付着
された目盛と窓孔とのずれを生じることはなく、品質の
向上が見られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の一部切断正面図。
【図2】その切断側面図。
【図3】この図は前記第1の実施例の製造工程を順に示
す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図4】この図は前記第1の実施例の製造工程を順に示
す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、
(c)は第2工程における一部拡大正面図。
【図5】この図は前記第1の実施例の製造工程を順に示
す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図6】この図は前記第1の実施例の製造工程を順に示
す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図7】本考案の第2の実施例の切断側面図。
【図8】本考案の第3の実施例の切断正面図。
【図9】本考案の第4の実施例の平面図。
【図10】従来の水準器の切断正面図。
【図11】前図右側から見た切断側面図。
【図12】図7左側から見た側面図。
【符号の説明】
1…水準器用気泡管 2…水準器ホルダ 2a…円周方向脱落防止部 2b…軸方向脱落防止部 2c…窓孔 3…断熱層

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水準器用気泡管と、この気泡管を所要に定
    位して金型内に配置して行う合成樹脂の一体成形により
    形成される水準器ホルダとを主体としてなる水準器であ
    って、前記水準器ホルダには、前記気泡管の少なくとも
    湾曲の凸部を部分的に露出させる窓孔が、前記合成樹脂
    の一体成形時に形成されていることを特徴とする水準
    器。
  2. 【請求項2】前記水準器ホルダが、前記合成樹脂の一体
    成形時熱伝達を制限する断熱層を介して、前記気泡管
    と接していることを特徴とする請求項1記載の水準器。
  3. 【請求項3】気泡の位置を観察する目安となる目盛を、
    前記水準器ホルダ表面に形成したことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の水準器。
JP1993006172U 1993-02-23 1993-02-23 水準器 Expired - Lifetime JP2567692Y2 (ja)

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JPH0665814U JPH0665814U (ja) 1994-09-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52105859A (en) * 1976-03-01 1977-09-05 Yukio Matsushita Resin imbedded level and method of producing same
JPS60181343U (ja) * 1984-05-11 1985-12-02 帝人株式会社 断熱フイルム

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