JP2567624B2 - 水性蛍光インキ - Google Patents
水性蛍光インキInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は着色剤として無機蛍光顔料を用いた水性イン
キに関し、詳細には筆記具に適用される、極低粘度の水
性ビヒクル中に前記無機蛍光顔料が分散されてなる水性
蛍光インキに関する。
キに関し、詳細には筆記具に適用される、極低粘度の水
性ビヒクル中に前記無機蛍光顔料が分散されてなる水性
蛍光インキに関する。
従来の技術 無機蛍光顔料は夜光表示、X線検出、蛍光灯、ブラウ
ン管などへ適用される塗料の着色剤として広く用いられ
ている。
ン管などへ適用される塗料の着色剤として広く用いられ
ている。
しかしながら、筆記具に適用されうる程極低粘度の水
性分散体としたものは市場にみあたらない。
性分散体としたものは市場にみあたらない。
発明が解決しようとする問題点 一般に無機蛍光顔料は粒子径が0.5〜80μm、比重が
2〜5と通常インキに用いられる顔料と比較して粒子
径、比重共大きい値をもつものである。
2〜5と通常インキに用いられる顔料と比較して粒子
径、比重共大きい値をもつものである。
一方、筆記具はペン体の毛管作用によりペン軸胴内の
インキをペン先から流出させる機構からなるものが一般
的であり、このような筆記具に適用されるインキは粘度
が常温(15〜25℃)で約100cps以上でなければならない
という制約がある。このような低粘度のインキ中で比較
的大きい粒子径で高い比重値を示す無機蛍光顔料の分散
安定化、ケーキング抑制、再分散の容易化の問題点を解
決しなければならない。
インキをペン先から流出させる機構からなるものが一般
的であり、このような筆記具に適用されるインキは粘度
が常温(15〜25℃)で約100cps以上でなければならない
という制約がある。このような低粘度のインキ中で比較
的大きい粒子径で高い比重値を示す無機蛍光顔料の分散
安定化、ケーキング抑制、再分散の容易化の問題点を解
決しなければならない。
問題点を解決するための手段 本発明の水性蛍光インキは少なくとも1種の樹脂、及
びポリオキシエチレンモノエーテル酸性燐酸エステル系
界面活性剤、ヘクトライトクレーから選ばれる少なくと
も1種の分散助剤を含む水性ビヒクル中に無機蛍光顔料
が分散されてなる組成である。
びポリオキシエチレンモノエーテル酸性燐酸エステル系
界面活性剤、ヘクトライトクレーから選ばれる少なくと
も1種の分散助剤を含む水性ビヒクル中に無機蛍光顔料
が分散されてなる組成である。
用いられる無機蛍光顔料は紫外線(波長254〜400nm)
で発光する、稀土類金属または他の金属元素で付活され
た無機蛍光体及び紫外線または可視光線で発光し、残光
性のある硫化亜鉛系蛍光体であり、発光色は赤、緑、青
の3色であるが、組合せにより種々の色の発光がえられ
る。
で発光する、稀土類金属または他の金属元素で付活され
た無機蛍光体及び紫外線または可視光線で発光し、残光
性のある硫化亜鉛系蛍光体であり、発光色は赤、緑、青
の3色であるが、組合せにより種々の色の発光がえられ
る。
赤色発光(発光波長600〜650nm)の無機蛍光顔料とし
てY2O3:Eu,Y2O2S:Eu,YVO4:Eu,(Y,Cd)BO3:Eu,3.5MgF2G
eO2:Mnなど、緑色発光(発光波長490〜560nm)の無機蛍
光顔料としてZn2Ge2O4:Mn,ZnS:Cu,ZnS:Cu,Al,(Zn,Cd)
S:Cu,Zn2SiO4:Mn,SrGa2S4:Eu2+,ZnS:Cu,Co,ZnS:Ag,Cu,3
BaMgO・8Al2O3:Eu3+,Mn2+,BaMgAl14O23:Eu2+,Mn2+な
ど、青色発光(発光波長390〜460nm)の無機蛍光顔料と
してZnS:Ag,CaWO4,Y2SiO5:Ce,ZnS:Ag,Ca,CaB5O9Cl:E
u2+,3BaMgO・8Al2O3:Eu2+,BaMgAl14O23:Eu2+などがあげ
られる。
てY2O3:Eu,Y2O2S:Eu,YVO4:Eu,(Y,Cd)BO3:Eu,3.5MgF2G
eO2:Mnなど、緑色発光(発光波長490〜560nm)の無機蛍
光顔料としてZn2Ge2O4:Mn,ZnS:Cu,ZnS:Cu,Al,(Zn,Cd)
S:Cu,Zn2SiO4:Mn,SrGa2S4:Eu2+,ZnS:Cu,Co,ZnS:Ag,Cu,3
BaMgO・8Al2O3:Eu3+,Mn2+,BaMgAl14O23:Eu2+,Mn2+な
ど、青色発光(発光波長390〜460nm)の無機蛍光顔料と
してZnS:Ag,CaWO4,Y2SiO5:Ce,ZnS:Ag,Ca,CaB5O9Cl:E
u2+,3BaMgO・8Al2O3:Eu2+,BaMgAl14O23:Eu2+などがあげ
られる。
これら無機蛍光顔料はインキ組成中3〜50重量%好ま
しくは8〜40重量%の範囲で用いられる。
しくは8〜40重量%の範囲で用いられる。
前記樹脂としては酸価が20〜350のアクリル系樹脂、
アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ブタジエン系共重
合樹脂、フタル酸樹脂等のイオン性水溶性樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−アクリル共重
合樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂などの水不溶
性樹脂の樹脂エマルション、及びヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレンオキ
サイド、ポリビニルアルコール、水溶性アミノプラスト
樹脂、水溶性フェノール樹脂などの非インキ性水溶性樹
脂があげられる。これら樹脂はインキ組成中、固形分換
算して0.5〜30重量%の範囲で用いられる。
アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ブタジエン系共重
合樹脂、フタル酸樹脂等のイオン性水溶性樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−アクリル共重
合樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂などの水不溶
性樹脂の樹脂エマルション、及びヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレンオキ
サイド、ポリビニルアルコール、水溶性アミノプラスト
樹脂、水溶性フェノール樹脂などの非インキ性水溶性樹
脂があげられる。これら樹脂はインキ組成中、固形分換
算して0.5〜30重量%の範囲で用いられる。
前記分散助剤のうちポリオキシエチレンモノエーテル
酸性燐酸エステル系界面活性剤はポリオキシエチレンア
ルキルエーテルまたはポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテルの燐酸モノエステル及びジエステルの混
合物、およびそれらのアルカリ金属、アルカリ土金属ま
たはアルカノールアミンの塩から選ばれ、インキ組成中
0.5〜10重量%の範囲で用いられる。
酸性燐酸エステル系界面活性剤はポリオキシエチレンア
ルキルエーテルまたはポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテルの燐酸モノエステル及びジエステルの混
合物、およびそれらのアルカリ金属、アルカリ土金属ま
たはアルカノールアミンの塩から選ばれ、インキ組成中
0.5〜10重量%の範囲で用いられる。
ヘクトライトクレーは〔Mg2.67Li0.33(Na0.33)〕Si
4O10(OH,F)2で表される珪酸マグネシウム系の親水性
表面を有するクレーであり、インキ組成中1重量%以下
の範囲で用いられる。
4O10(OH,F)2で表される珪酸マグネシウム系の親水性
表面を有するクレーであり、インキ組成中1重量%以下
の範囲で用いられる。
また前記分散助剤にはアルミナゾル又はジルコニアゾ
ルが併用されてもよい。
ルが併用されてもよい。
アルミナゾルは擬ベーマイト結晶構造を有し、約100
×10φ(μm)の繊維状であり、ジルコニアゾルは単斜
晶系の構造を有し、粒子径約70μmのものであり、それ
らはインキ組成中、固形分換算で1重量%以下の範囲で
用いられる。
×10φ(μm)の繊維状であり、ジルコニアゾルは単斜
晶系の構造を有し、粒子径約70μmのものであり、それ
らはインキ組成中、固形分換算で1重量%以下の範囲で
用いられる。
その他必要に応じて、筆記具用水性インキに通常用い
られるエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール等のグリコール類及びグリセリン
等の低揮発性の水溶性有機溶剤、酸類およびアルカノー
ルアミン、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の塩基
から選ばれるpH調節剤、防錆剤、防黴剤、防腐剤等が適
宜添加される。
られるエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール等のグリコール類及びグリセリン
等の低揮発性の水溶性有機溶剤、酸類およびアルカノー
ルアミン、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の塩基
から選ばれるpH調節剤、防錆剤、防黴剤、防腐剤等が適
宜添加される。
作 用 前記水性ビヒクル中に分散された無機蛍光顔料は樹脂
の保護コロイド作用及び分散助剤の凝集抑制、ケーキン
グ抑制作用の相互作用により、ビヒクルの低粘度にも関
わらず安定な分散状態が維持される。また長期間の経時
によって前記蛍光顔料が沈降しても前記ケーキング抑制
効果により軽い撹拌または振とうにより分散状態が回復
される。このことは筆記具に充填されたインキがペン体
の毛管路をスムーズに流動し、ペン先からの良好なイン
キ出を保証するものであり、筆記具が長期間不使用状態
にあっても、軽い振とうにより直ぐに筆記可能となるこ
とを保証するものである。
の保護コロイド作用及び分散助剤の凝集抑制、ケーキン
グ抑制作用の相互作用により、ビヒクルの低粘度にも関
わらず安定な分散状態が維持される。また長期間の経時
によって前記蛍光顔料が沈降しても前記ケーキング抑制
効果により軽い撹拌または振とうにより分散状態が回復
される。このことは筆記具に充填されたインキがペン体
の毛管路をスムーズに流動し、ペン先からの良好なイン
キ出を保証するものであり、筆記具が長期間不使用状態
にあっても、軽い振とうにより直ぐに筆記可能となるこ
とを保証するものである。
実 施 例 下表1にインキの組成及び物性値を示す。
表中、組成の数値は重量部であり、記号で表されてい
る原料の内容は以下のとおり。
る原料の内容は以下のとおり。
無機蛍光顔料 A Zn2GeO4:Mn,平均粒子径3μm,真比重4.1,緑色発
光. B Y2O2S:Eu,平均粒子径2μm,真比重4.2,赤色発光. C Ca2B5O9Cl:Eu2+,平均粒子径2μm,真比重2.5〜2.6,
青色発光. D β−ZnS:Cu,平均粒子径8μm,真比重4.0,緑色発
光. 樹 脂 E スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩30.5
%水溶液(ジョンソン(株)ジョンクリル61J) F ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)HP
C−SL) 分散助剤 G ポリオキシエチレン(3モル)オクチルエーテル酸
性燐酸エステル・モノエタノールアミン塩(第一工業製
薬(株)プライサーフM208B) H ポリオキシエチレン(3モル)オクチルエーテル酸
性燐酸エステル(第一工業製薬(株)プライサーフA208
B) I ポリオキシエチレン(4モル)ノニルフェノールエ
ーテル酸性燐酸エステル(東邦化学(株)ガファックRE
−410) J ヘクトライトクレー2%水性分散体(米国NLケミカ
ル社ベントンEW) K アルミナゾル(触媒化成工業(株)カタロイドAS−
2) L ノニオン性界面活性剤(花王(株)エマルゲンA−
60,HLB12.8) M キサンタンガム1%水溶液(米国ケルコ社ケルザ
ン,分子量約200万) N ノニオン性弗素系界面活性剤(住友3M社フロラード
FC170C) その他の添加剤 O エチレングリコール P ポリエチレングリコール#210 Q トリエタノールアミン R 酒石酸 S 防黴剤(英ICI社プロキセルXL−2) 尚、インキの粘度は液温20±2℃において、EL型粘度
計で測定した値(cps)を示した。
光. B Y2O2S:Eu,平均粒子径2μm,真比重4.2,赤色発光. C Ca2B5O9Cl:Eu2+,平均粒子径2μm,真比重2.5〜2.6,
青色発光. D β−ZnS:Cu,平均粒子径8μm,真比重4.0,緑色発
光. 樹 脂 E スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩30.5
%水溶液(ジョンソン(株)ジョンクリル61J) F ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)HP
C−SL) 分散助剤 G ポリオキシエチレン(3モル)オクチルエーテル酸
性燐酸エステル・モノエタノールアミン塩(第一工業製
薬(株)プライサーフM208B) H ポリオキシエチレン(3モル)オクチルエーテル酸
性燐酸エステル(第一工業製薬(株)プライサーフA208
B) I ポリオキシエチレン(4モル)ノニルフェノールエ
ーテル酸性燐酸エステル(東邦化学(株)ガファックRE
−410) J ヘクトライトクレー2%水性分散体(米国NLケミカ
ル社ベントンEW) K アルミナゾル(触媒化成工業(株)カタロイドAS−
2) L ノニオン性界面活性剤(花王(株)エマルゲンA−
60,HLB12.8) M キサンタンガム1%水溶液(米国ケルコ社ケルザ
ン,分子量約200万) N ノニオン性弗素系界面活性剤(住友3M社フロラード
FC170C) その他の添加剤 O エチレングリコール P ポリエチレングリコール#210 Q トリエタノールアミン R 酒石酸 S 防黴剤(英ICI社プロキセルXL−2) 尚、インキの粘度は液温20±2℃において、EL型粘度
計で測定した値(cps)を示した。
インキの調製方法 (1) ヘクトライトクレー2%水性分散体の製法 ヘクトライトクレー8重量部と水392重量部をステン
レス鋼容器に投入し、ホモミキサーにて約1,000rpmで15
分撹拌して粘稠なペーストを得た。
レス鋼容器に投入し、ホモミキサーにて約1,000rpmで15
分撹拌して粘稠なペーストを得た。
(2) インキの調製 適宜容器に所定量の水を入れ、ヘクトライトクレーを
配合する場合には前記水性分散体を所定量加えて充分撹
拌後、樹脂、分散助剤及びその他の添加剤を添加して均
質になるまで撹拌する。次に無機蛍光顔料を添加し、マ
グネチックスターラーにて30分撹拌してインキを得た。
配合する場合には前記水性分散体を所定量加えて充分撹
拌後、樹脂、分散助剤及びその他の添加剤を添加して均
質になるまで撹拌する。次に無機蛍光顔料を添加し、マ
グネチックスターラーにて30分撹拌してインキを得た。
但し、アルミナゾルを添加したインキについては最後
にアルミナゾルを酒石酸と共に添加、撹拌してインキを
仕上げた。
にアルミナゾルを酒石酸と共に添加、撹拌してインキを
仕上げた。
試 験 (1) マーキングペン正倒立放置テスト 円筒状の軸胴の先端に、アクリル繊維束を樹脂加工し
てなるペン先を保持部材により保持し、軸胴内のインキ
がペン先の軸方向のポンピング操作により開閉する弁機
構を介してペン先に流出する機構のマーキングペンを試
料ペンとして用いた。各試料インキについて4個の試料
ペンに所定量のインキを充填し、ペン先のポンピング操
作によりペン先をインキで濡らし、所定用紙に所定線を
描画した後、キャップを密栓して、ペン先上向き及びペ
ン先下向きに立て、それぞれ50℃及び0℃の恒温槽内に
1カ月放置した。
てなるペン先を保持部材により保持し、軸胴内のインキ
がペン先の軸方向のポンピング操作により開閉する弁機
構を介してペン先に流出する機構のマーキングペンを試
料ペンとして用いた。各試料インキについて4個の試料
ペンに所定量のインキを充填し、ペン先のポンピング操
作によりペン先をインキで濡らし、所定用紙に所定線を
描画した後、キャップを密栓して、ペン先上向き及びペ
ン先下向きに立て、それぞれ50℃及び0℃の恒温槽内に
1カ月放置した。
経時後常温にもどしてから、キャップをはずして用紙
に描線する。更にペンを「2回振とう後、2回ポンピン
グしてから描線する」を1サイクルとして、この操作を
4サイクル行った。
に描線する。更にペンを「2回振とう後、2回ポンピン
グしてから描線する」を1サイクルとして、この操作を
4サイクル行った。
試験結果は表2にまとめた。表中の評価基準は以下の
とおり。
とおり。
・ペン先上向き(正立)放置の場合 試験前に描画した線と同等の濃度の色の線が得られる
までに要する処理サイクル。
までに要する処理サイクル。
○ 1サイクル以内 △ 2〜3サイクル × 4サイクル以上 ・ペン先下向き(倒立)放置の場合 ペン先からスムーズにインキが流出するようになるま
で要する処理サイクル。
で要する処理サイクル。
○ 1サイクル以内 △ 2〜3サイクル × 4サイクル以上 (2) インキ再分散性テスト 各試料インキを試験管(14φ×104mm)に5g採り、ガ
ラスビーズ5gを投入する。密栓して常温で1週間放置し
た。経時後、試験管を手で振とうして顔料の再分散性を
観察した。
ラスビーズ5gを投入する。密栓して常温で1週間放置し
た。経時後、試験管を手で振とうして顔料の再分散性を
観察した。
試験結果は表2にまとめた。表中の評価基準は以下の
とおり。
とおり。
○ 2回以内の振とうで再分散された △ 3〜10回の振とうで再分散された × 10回の振とうでも再分散されなかった 発明の効果 以上の結果より、本発明によるインキは通常使用され
る顔料よりも比重、粒子径ともに大きな値を示す無機蛍
光顔料を用いているにも関わらず充分筆記具用として適
用可能である。即ち前記樹脂及び分散助剤の組合せ使用
により、それらの相乗作用で低粘度インキ中でも前記顔
料は安定な分散性が維持され、ケーキングを起こさない
ので長期経時によって沈降しても容易に再分散される。
勿論本発明のインキの筆跡は無機蛍光顔料のもつ蛍光発
光性、残光性が前記樹脂、分散助剤や添加剤によって阻
害されることなく発揮される。
る顔料よりも比重、粒子径ともに大きな値を示す無機蛍
光顔料を用いているにも関わらず充分筆記具用として適
用可能である。即ち前記樹脂及び分散助剤の組合せ使用
により、それらの相乗作用で低粘度インキ中でも前記顔
料は安定な分散性が維持され、ケーキングを起こさない
ので長期経時によって沈降しても容易に再分散される。
勿論本発明のインキの筆跡は無機蛍光顔料のもつ蛍光発
光性、残光性が前記樹脂、分散助剤や添加剤によって阻
害されることなく発揮される。
Claims (2)
- 【請求項1】紫外線で発光する、希土類金属または他の
金属元素で付活された無機蛍光体及び紫外線または可視
光線で発光し、残光性のある硫化亜鉛系蛍光体から選ば
れる少なくとも1種の無機蛍光顔料、少なくとも1種の
樹脂、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポ
リオキシエチレンアルキルフェノールエーテルの燐酸モ
ノエステルとジエステルの混合物、前記酸性燐酸エステ
ル化合物の塩、ヘクトライトクレーから選ばれる少なく
とも1種の分散助剤を含有してなる水性蛍光インキ。 - 【請求項2】無機蛍光顔料がインキ組成中3乃至50重量
%配合されてなる請求項1記載の水性蛍光インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21770687A JP2567624B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 水性蛍光インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21770687A JP2567624B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 水性蛍光インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6460671A JPS6460671A (en) | 1989-03-07 |
JP2567624B2 true JP2567624B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=16708460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21770687A Expired - Fee Related JP2567624B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 水性蛍光インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567624B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9609793D0 (en) * | 1996-05-10 | 1996-07-17 | Ciba Geigy Ag | Pigment compositions |
JP2001011357A (ja) * | 1999-06-28 | 2001-01-16 | Pentel Corp | 水性光沢インキ組成物 |
GB0225772D0 (en) * | 2002-11-05 | 2002-12-11 | Oxonica Ltd | Phosphors |
JP5371789B2 (ja) | 2007-03-12 | 2013-12-18 | 日東電工株式会社 | 高い量子効率を有するナノスケール燐光粒子およびその合成方法 |
JP6334340B2 (ja) | 2014-09-12 | 2018-05-30 | 株式会社東芝 | 偽変造防止媒体、偽変造防止媒体作成装置及び偽変造防止媒体作成方法 |
JP6607396B2 (ja) * | 2016-03-01 | 2019-11-20 | 住友金属鉱山株式会社 | 近赤外線吸収性粘着剤組成物とその製造方法、および、近赤外線吸収性粘着フィルム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55152768A (en) * | 1979-05-18 | 1980-11-28 | Pilot Pen Co Ltd:The | Writing ink |
JPS59199780A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-12 | Pentel Kk | 水性顔料インキ |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP21770687A patent/JP2567624B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6460671A (en) | 1989-03-07 |
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