JP2567366Y2 - ワイヤソー用のメインローラ - Google Patents

ワイヤソー用のメインローラ

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JP2567366Y2
JP2567366Y2 JP1991106814U JP10681491U JP2567366Y2 JP 2567366 Y2 JP2567366 Y2 JP 2567366Y2 JP 1991106814 U JP1991106814 U JP 1991106814U JP 10681491 U JP10681491 U JP 10681491U JP 2567366 Y2 JP2567366 Y2 JP 2567366Y2
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JP
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roller
wire
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flanges
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Inventor
省三 片町
純之 重松
Original Assignee
株式会社日平トヤマ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤソーに用いられ
るメインローラの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、ワイヤソー1の概要を示してい
る。切断対象のインゴット2は、ワイヤ3にあてがわ
れ、切り込み方向に送り移動される。ワイヤ3は、複数
例えば3本のメインローラ4に所定のピッチで多重に巻
き掛けられており、往復移動しながら送り出し側から巻
き取り側に移動していく。この切断時に、ワイヤ3が摩
擦熱を発生するため、メインローラ4もその熱の影響を
受ける。
【0003】図2は、従来のメインローラ4の一般的な
構成を示している。一般のメインローラ4は、軸部5に
筒状のローラ部6を圧入または接着などの手段によって
固定した構造となっている。ここで、ローラ部6は、そ
の外周に所定のピッチすなわちインゴット2を切断すべ
き厚さに対応するピッチでワイヤ巻き掛け用の溝7を多
数形成している。このローラ部6の材質は、ワイヤ3の
切断機能を保護するために、ワイヤ3よりも低い硬度の
樹脂によって成形されている。このため、ワイヤ3が発
熱すると、この樹脂製のローラ部6が熱膨脹し、中心位
置を境として両端部分で軸部5の端部の方向に延びる。
【0004】図3は、ローラ部6の熱変形による切断位
置の変化の状況を示している。切断初期の状態では、ロ
ーラ部6に熱変形がほとんど現れていないため、ワイヤ
3の巻き掛けピッチは、溝7によって正しく規制されて
いる。ところが、切断が進むと、樹脂製のローラ部6が
熱膨脹を起こし、軸部5の軸線方向に延びるため、ロー
ラ部6のワイヤ3は、中心位置から端部に位置するもの
ほど、軸部5の端部の方向に大きく変位する。この変位
量は、ローラ部6の端部で最大となる。このため、イン
ゴット2は、軸部5の軸線に対して直角な目標の切断線
Aの方向に切断されず、切断線Aより端部の位置で、端
部側に弓状に曲がった切断線Bに沿って切断されるた
め、切断された薄いインゴット2に反りが発生する。
【0005】
【考案の目的】本考案は、ローラ部の熱的変形を低く抑
え、ワイヤの軸線方向への変位を阻止して、切断精度を
高めることである。
【0006】
【考案の解決手段】上記目的の下に、本考案は、軸部の
両端部に予めフランジを一体的に形成し、軸部の外周
予め形成された両フランジ間空間に樹脂を充填して、
ローラ部を形成し、その後このローラ部の外周面にワイ
ヤ巻き掛け用の溝を所定ピッチで形成するようにしてい
る。この構造によると、ローラ部の軸線方向の熱変形が
両端部のフランジによって抑えられているため、切断位
置の熱的影響が少なくなり、切断加工精度が高められ
る。
【0007】
【実施例】図4は、本考案のワイヤソー用のメインロー
ラ10を示している。このメインローラ10は、軸部1
1、この軸部11と一体の一対のフランジ12および両
フランジ12の間に形成されたローラ部13によって構
成されている。軸部11は熱膨脹率の低い金属材料によ
って中空状として構成されており、その両端部でフラン
ジ12を切削加工などによって一体的に構成されてい
る。そしてローラ部13は、軸部11の外周側で、両フ
ランジ12の間に形成された空間に樹脂を充填すること
によって、両フランジ12の間に収容された状態として
形成される。もちろん、このローラ部13の外周面は、
ワイヤ巻き掛け用の溝14を所定のピッチで形成してい
る。
【0008】切断加工中に、ワイヤ3が発熱し、その熱
がローラ部13に伝達される。ここで、ローラ部13が
軸部11の軸線方向に熱膨脹を起こそうとする。しか
し、ローラ部13の両端面がフランジ12内に収まって
いるため、ローラ部13は、ワイヤ3から熱を受けて
も、両フランジ12間に挟まれてほとんど変形せず、溝
14の所定のピッチを維持する。したがって、切断加工
中に、ワイヤ3のピッチが変化せず、特に両側のフラン
ジ12の部分でも従来のものほど変位しないため、イン
ゴット2の加工位置の精度すなわち厚みや、その切り口
面の反りなどが従来のものよりも低く抑えられる。
【0009】
【他の実施例】上記実施例は、軸部11と両端部のフラ
ンジ12とを同一材料で一体成形しているが、これら
別部材とし、予め一体化してもよい。
【0010】
【考案の効果】本考案では、熱膨脹率の小さい軸部の両
端にこれと一体のフランジが予め形成されており、軸部
の周囲と予め形成された両フランジ間の空間に樹脂を充
填することにより、ローラ部が形成されているため、ロ
ーラ部がワイヤの熱的影響を受けても、両フランジ間に
挟まれて軸部の軸線方向にほとんど変形しないため、ワ
イヤ間の所定のピッチが熱的影響によって大きく変化せ
ず、また外側のワイヤの変位による切り口の反りなどが
低く抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤソーの概略的な正面図である。
【図2】従来のワイヤソー用のメインローラの断面図で
ある。
【図3】ローラ部の熱膨脹によるワイヤの切断位置の変
位の状況を示す側面図である。
【図4】本考案のワイヤソー用のメインローラの断面図
である。
【符号の説明】
1 ワイヤソー 2 インゴット 3 ワイヤ 4 従来のワイヤソー用のメインローラ 10 本考案のワイヤソー用のメインローラ 11 軸部 12 フランジ 13 ローラ部 14 溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部の両端に予めフランジを一体的に設
    け、軸部の周囲と予め形成された両フランジ間空間に
    樹脂を充填してローラ部を形成し、その後このローラ部
    の外周面にワイヤ巻き掛け用の溝を所定のピッチで形成
    してなることを特徴とするワイヤソー用のメインロー
    ラ。
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JPS5859558U (ja) * 1981-10-16 1983-04-22 株式会社東芝 ワイヤ切断装置
JPH0616985B2 (ja) * 1986-04-24 1994-03-09 住友金属工業株式会社 ワイヤソ−における切断方法

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